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日本工業規格

JIS

 K

8214

-1994

塩化 2,3,5−トリフェニル−2H−

テトラゾリウム(試薬)

2, 3, 5-Triphenyl-2H-tetrazolium chloride

C

19

H

15

ClN

4

FW : 334.81

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる塩化 2, 3, 5−トリフェニル−2H−テトラゾリウムについて

規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0113

  電位差・電流・電量及びカールフィッシャー滴定方法通則

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  塩化 2, 3, 5−トリフェニル−2H−テトラゾリウムは,次の性質を示す。

(1)

性状  塩化 2, 3, 5−トリフェニル−2H−テトラゾリウムは,白∼うすい黄の粉末で,水及びエタノー

ルに溶けやすく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない。105℃で乾燥した試料の融点(分解)は,約

240

℃である。

(2)

定性方法  試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 によって測定すると,波数 3 050cm

1

1 610cm

1

1 530cm

1

,1 490cm

1

,1 460cm

1

,1 170cm

1

,1 000cm

1

,770cm

1

,720cm

1

及び 690cm

1

付近に主

な吸収を認める。この場合,試料調製は,JIS K 0117 の 6.2 (1)(錠剤法)による。赤外吸収スペクト

ルの一例を

図 に示す。


2

K 8214-1994

図 1  赤外吸収スペクトルの一例 

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度(乾燥物換算) 98.0∼102.0% 
水溶状

試験適合

エタノール溶状

試験適合

吸光度 (10mg/l,245nm)  (乾燥物換算) 0.70 以上 
乾燥減量 (105℃) 5.0%以下

強熱残分(硫酸塩) 0.2%以下 
鋭敏度

試験適合

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度(乾燥物換算)  98.0∼102.0%

(a)

操作  試料 0.5g(0.1mg のけたまではかる)+水 30ml→溶かす+2−プロパノール 30ml+硝酸 (1+

2) 3ml

+ポリビニルアルコール溶液 (5g/l) 2ml→0.1mol/硝酸銀溶液で JIS K 0113 の 5.(電位差滴定

方法)による。

(滴定量 a ml)

(b)

計算

100

100

100

481

33

0

×

×

×

×

=

D

S

f

a

.

A

ここに,

A

純度(乾燥物換算)(%)

S

はかりとった試料の質量 (g)

D

(5)

で求めた乾燥減量 (%)


3

K 8214-1994

f

0.1mol/l

硝酸銀溶液のファクター

0.033 481

0.1mol/l

硝酸銀溶液 1ml の C

19

H

15

ClN

4

相当量 (g)

(2)

水溶状

試料 0.10g+水  (→20ml)  ……ほとんど澄明以内(A 液)

(7)の試験に用いる]

(3)

エタノール溶状

試料 0.1g+エタノール (95) (→20ml)  ……ほとんど澄明以内。

(4)

吸光度 (10mg/l245nm)  (乾燥物換算)  0.70 以上

(a)

操作  試料 0.1g(0.1mg のけたまではかる→全量フラスコ 100ml に入れる+JIS K 8001 の 5.28(変

色範囲)による緩衝液 (pH7.0) を標線まで加える→その 1ml(正確にとる)を全量フラスコ 100ml

に入れる+緩衝液 (pH7.0) を標線まで加える→吸収セル 10mm を用い波長 245nm 付近の吸収極大の

波長における吸光度を,水を対照液として測定する。

(b)

計算

100

100

1

0

D

S

.

C

E

×

×

=

ここに,

E

:  吸光度 (10mg/l,245nm)(乾燥物換算)

C

:  吸光度の測定値

S

:  はかりとった試料の質量 (g)

D

:  (5)で求めた乾燥減量 (%)

(5)

乾燥減量 (105)    5.0%以下

JIS K 0067

の 4.1.4(1)(大気圧下で加熱乾燥する方法)による。

試料 1g(0.1mg のけたまではかる)を用い,3 時間乾燥し,減量 50mg 以下。

(6)

強熱残分(硫酸塩)  0.2%以下

JIS K 0067

の 4.4.4(4)(硫酸塩として強熱する方法)による。

試料 1.0g 及び硫酸 0.5ml を用い,強熱温度は 650±50℃とし,残分 2mg 以下。

(7)

鋭敏度

(2)

の(A 液)20ml+水  (→100ml)  →その 1.0ml+D (+)  −グルコース溶液 (0.1g/l)(

1

)1.0ml

+1mol/l

水酸化ナトリウム溶液 1.0ml→水浴中 2 分間加熱……赤が現れる。

(

1

)  D (

)  −グルコース溶液 (0.1g/l)  の調製  D (+)  −グルコース10mg+水  (→100ml)

7.

容器  遮光した気密容器とする。

8.

表示  容器には,容易に消えない方法で次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称“塩化 2, 3, 5−トリフェニル−2H−テトラゾリウム”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造業者名又はその略号 


4

K 8214-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

地  崎      修

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味男

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会