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K 8201

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本試薬

協会(JRA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8201:1996 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical

analysis

―Part 2:Specifications―First series を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS K 8201

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


K 8201

:2006

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  一般事項

1

4.

  種類

1

5.

  性質

1

5.1

  性状

1

5.2

  定性方法 

1

6.

  品質

2

7.

  試験方法

2

7.1

  試験条件及び試験結果 

2

7.2

  純度(HONH

3

Cl)

2

7.3

  水溶状

2

7.4

  エタノール溶状

2

7.5

  強熱残分(硫酸塩)

2

7.6

  pH50 g/l25  ℃) 

2

7.7

  硫酸塩(SO

4

)

2

7.8

  銅(Cu)

3

7.9

  鉛(Pb) 

3

7.10

  鉄(Fe)

3

7.11

  アンモニウム 

3

8.

  容器

3

9.

  表示

3

10.

  取扱い上の注意事項

3

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

4


日本工業規格

JIS

 K

8201

:2006

塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)

Hydroxylammonium chloride

HONH

3

Cl

  FW:69.49

序文  この規格は,1983 年に第 1 版として発行された ISO 6353-2,Reagents for chemical analysis―Part

2:Specifications

―First series  を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,試薬として用いる塩化ヒドロキシルアンモニウム(

1

)

について規定する。

(

1

)

別名:塩酸ヒドロキシルアミン

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 6353-2:1983

,Reagents for chemical analysis―Part 2:Specifications―First series (MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8102

  エタノール(95)(試薬)

JIS K 8153

  ヘキサクロロ白金(Ⅳ)酸六水和物(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 8982

  硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)

・12 水(試薬)

JIS K 9005

  りん酸(試薬)

3. 

一般事項  試験方法の一般的な事項は,JIS K 8001 による。

4. 

種類  種類は,特級とする。

5. 

性質

5.1 

性状  塩化ヒドロキシルアンモニウムは,無色の結晶で潮解性があり,水に極めて溶けやすく,エ

タノールにやや溶けやすい。水溶液は酸性である。

5.2 

定性方法  定性方法は,次による。


2

K 8201

:2006

a) 

試料 3 g に水 60 ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 20 ml に硝酸銀溶液(20 g/l)1 ml を加えると白い沈

殿が生じる。

b) 

過マンガン酸カリウム溶液(50 g/l)5 ml に A 液 20 ml を加えると脱色する。

6. 

品質  品質は,7.  によって試験したとき,表 に適合しなければならない。

  1  品質

項目

規格値

純度(HONH

3

Cl)

水溶状 
エタノール溶状 
強熱残分(硫酸塩)

pH(50 g/l

,25  ℃)

硫酸塩(SO

4

)

銅(Cu)

鉛(Pb) 
鉄(Fe) 
アンモニウム

質量分率  %

質量分率  %

質量分率  % 
質量分率  %

質量分率  % 
質量分率 ppm

98.0

以上

試験適合 
試験適合

0.01

以下

2.5

∼3.5

0.002

以下

0.001

以下

0.001

以下

5

以下

試験適合

7. 

試験方法

7.1 

試験条件及び試験結果  JIS K 8001 の 3.7(試験操作など)(1)(試験の環境)による。湿度管理は,

必要に応じ実施する。また,

表 で規定する各品質項目の試験は,次の各試験方法によって行い,得られ

る計算値及び操作結果は,JIS K 8001 の 3.5(測定値)による。

7.2 

純度(HONH

3

Cl)

  試料 0.5 g を 0.1 mg のけたまではかりとり,全量フラスコ 100 ml に入れる。水 20

ml

を加えて溶かし,更に水を標線まで加える。この溶液 20 ml を正確にはかりとり,滴定用ビーカー500 ml

に入れ,硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液(250 g/l)(

2

)20 ml

及び硫酸(1+5) 15 ml を加えて 5 分間煮沸する。煮

沸後,水 200 ml 及び JIS K 9005 に規定するりん酸 3 ml を加え,0.02 mol/l 過マンガン酸カリウム溶液で滴

定する。終点の直前では,前に加えた液の色が消えてから 1 滴ずつ加える。終点は,液の色がわずかな紅

色を 30 秒間保つ点とする。この場合,0.02 mol/l 過マンガン酸カリウム溶液 1 ml は,0.003 474 5 g HONH

3

Cl

に相当する。

別に,同一条件で空試験を行って滴定量を補正する。

(

2

)

硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液(250 g/l)の調製は

JIS K 8982 に規定する硫酸アンモニウム

鉄(Ⅲ)・12 水 45.4 g に,水を加えて溶かし 100 ml にする。

7.3 

水溶状  JIS K 8001 の 5.2(溶状)による。この場合,試料は 1 g,濁りの程度の適合限度標準は(a) (澄

明)を用いる。

7.4 

エタノール溶状  JIS K 8001 の 5.2 による。この場合,試料は 1 g,溶媒は JIS K 8102 に規定するエ

タノール(95)を 25 ml 用い,濁りの程度の適合限度標準は(a)(澄明)を用いる(7.11 の試験にも用いる。

7.5 

強熱残分(硫酸塩)  JIS K 0067 の 4.4.4(操作)(4)(第 4 法  硫酸塩として強熱する方法)による。

この場合,試料 10 g,JIS K 8951 に規定する硫酸 1 ml を用いる。

7.6 pH

50 g/l25  ℃)  溶液の調製及び操作は,次による。

a) 

試料溶液  試料 5.0 g に二酸化炭素を含まない水を加えて溶かし 100 ml にする。

b)

操作  JIS K 8001 の 5.5(pH)(2)による。

7.7 

硫酸塩(SO

4

)

  溶液の調製及び操作は,次による。


3

K 8201

:2006

a) 

試料側溶液  試料 2.0 g に塩酸(2+1) 0.3 ml 及び水を加えて溶かし 25 ml にする。

b) 

標準側溶液  硫酸塩標準液(SO

4

:0.01 mg/ml) 4.0 ml,塩酸(2+1) 0.3 ml 及び水を加えて 25 ml にする。

c) 

操作  JIS K 8001 の 5.15[硫酸塩(SO

4

)

](1)(比濁法)による。

7.8 

(Cu)  溶液の調製及び操作は,次による。

a) 

試料側溶液  試料 5.0 g に塩酸(2+1) 1 ml 及び水を加えて溶かし 50 ml にする(X 液)(X 液は,7.9 

び 7.10 の試験にも用いる。

b) 

標準側溶液  試料 5.0 g に塩酸(2+1) 1 ml,銅標準液(Cu:0.01 mg/ml) 5.0 ml,鉛標準液(Pb:0.01 mg/ml)

5.0 ml

,鉄標準液(Fe:0.01 mg/ml) 2.5 ml 及び水を加えて溶かし 50 ml にする(Y 液)

(Y 液は,7.9 

び 7.10 の試験にも用いる。

c) 

操作  JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。

7.9 

(Pb)  溶液の調製及び操作は,次による。

a) 

試料側溶液  7.8 の X 液を用いる。

b) 

標準側溶液  7.8 の Y 液を用いる。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。

7.10 

(Fe)  溶液の調製及び操作は,次による。

a) 

試料側溶液  7.8 の X 液を用いる。

b) 

標準側溶液  7.8 の Y 液を用いる。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。

7.11 

アンモニウム  7.4 の溶液に,ヘキサクロロ白金(Ⅳ)酸溶液(100 g/l)(

3

)1 ml

を加えて混合し,15 分

間放置したとき,沈殿を生じないこと(NH

4

:約質量分率 0.1%以下)

(

3

)

ヘキサクロロ白金(Ⅳ)酸溶液(100 g/l)の調製は,JIS K 8153 に規定するヘキサクロロ白金(Ⅳ)

酸六水和物 1.3 g  に,水を加えて溶かし 10 ml にする。

8. 

容器  容器は,気密容器とする。

9. 

表示  容器には,次の事項を表示する。

a) 

名称  “塩化ヒドロキシルアンモニウム”及び“試薬”の文字

b)

種類

c) 

化学式及び式量

d) 

純度

e) 

内容量

f) 

製造番号

g) 

製造年月又はその略号

h) 

製造業者名又はその略号

10. 

取扱い上の注意事項  塩化ヒドロキシルアンモニウムは自己反応性物質なので,火気,加熱,衝撃又

は摩擦を避ける。また,劇物なので粘膜及び皮膚に付着しないようにする。 


4

K 8201

:2006

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS K 8201 : 2006

  塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)

ISO 6353

-2:1983,  化学分析用試薬―第 2 部:仕様―第 1 シリーズ

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ご

との評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

1.

適用範囲

試薬として用いる塩
化ヒドロキシルアン
モニウムについて規

定。

 1

化学分析用試薬 40 品
目の仕様について規
定。

MOD/

変更

JIS

は 1 品目 1 規格。

試薬の規格使用者が各規格を多
く引用しやすくするために 1 品
目 1 規格としている。

  なお,対応国際規格は 20 年間
以上見直しが行われていないた
め市場の実態に合わない。国際

規格の改正提案を検討する。

2.

引用規格

JIS K 0067

JIS K 8001

JIS K 8102

JIS K 8153

JIS K 8951

JIS K 8982

JIS K 9005

 1 ISO 6353-

MOD/

変更

ISO

規格 1 件を削除し,JIS

を追加・引用,基本的には同

等内容。

該当する対比項目を参照。

3.

一般事項

JIS K 8001

による。

― MOD/追加

項目を追加。

JIS K 8001

を引用。

編集上の差異であり,技術的な
差異ではない。

4.

種類

― MOD/追加

種類の項目を追加。

JIS

は種類として“特級”だけ

なので,ISO 規格と技術的な差
異はない。

5.

性質

― MOD/追加

塩化ヒドロキシルアンモニ
ウムの性質の項を追加。

一般的な説明事項であり,技術
的な差異はない。

 
 

4

K 8201


2006


5

K 8201

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ご

との評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

6.

品質

  R15.1

MOD/

変更 1) 品 質 に 差 異 の あ る 項

目:pH

2)

追加した項目:水溶状及
びエタノール溶状

ISO

規格は,長期間内容の見直

しが行われず,国際市場で ISO

規格品が用いられることはほと
んどない。また,技術的差異も
軽微(

1

)(

2

)(

3

)

である。

R15.2

試験溶液の調製方法

MOD/

変更

JIS

は,試験方法の該当項目

で個別に規定。

編集上の差異であり,技術的な
差異ではない。

7.

試験方法

7.1

試験条件及

び試験結果

R15.3

― MOD/追加

項目を追加。

一般的な試験条件及び試験結果
に関する事項であり,技術的な
差異はない。

7.2

純度

(HONH

3

Cl)

滴定法

R15.3.1

滴定法 MOD/変更

試料の量,試薬の量,加熱条
件などを変更。

JIS

は,定期的に見直しを行って

いるが,ISO 規格は,長年見直

しが行われていないことから実
績のある従来の JIS 法を踏襲。
技術的な差異は軽微であり,対

策は考慮しない。

7.3

水溶状

― MOD/追加

7.4

エタノール

溶状

― MOD/追加

項目を追加。

用途上で必要。

ISO

規格の見直し時に,追加提

案の検討を行う予定。

7.5

強熱残分

(硫酸塩)

硫酸塩として強熱す
る方法。

R15.3.7

硫酸塩として強熱す
る方法。

MOD/

変更 1) 試料の量,加熱温度など

を変更。

2)  JIS K 0067

の 4.4.4 を引

用。

7.6 pH

(50 g/l,25℃)

溶液濃度は g/l で規

定。

R 15.3.2

溶 液 濃 度 は 質 量 分

率%で規定。

MOD/

変更

1) ISO

規格は,溶液濃度を

質 量 分率%で規定。JIS
は,溶液濃度を g/l  で規
定。

2)  JIS K 8001

の 5.5 を引用。

JIS

は,定期的に見直しを行って

いるが,ISO 規格は,長年見直
しが行われていないことから実

績のある従来の JIS 法を踏襲。
技術的な差異は軽微であり,対
策は考慮しない。

5

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6

K 8201

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ご

との評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ)  国際

規格番号

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

7.7

硫酸塩

(SO

4

)

比濁法

R15.3.3

種晶添加比濁法

MOD/

変更 1) 種 晶 添 加 比 濁 法 を 比 濁

法に変更。

2)  JIS K 8001

の 5.15 を引

用。

7.8

銅(Cu)

原子吸光法   R15.3.5

原子吸光法 MOD/変更 1) 試料の量,試薬の量など

を変更。

2)  JIS K 8001

の 5.31 を引

用。

7.9

鉛(Pb)

原子吸光法   R15.3.5

原子吸光法 MOD/変更 1) 試料の量,試薬の量など

を変更。

2)  JIS K 8001

の 5.31 を引

用。

JIS

は,定期的に見直しを行って

いるが,ISO 規格は,長年見直

しが行われていないことから実
績のある従来の JIS 法を踏襲。
技術的な差異は軽微であり,対

策は考慮しない。

7.10

鉄(Fe)

原子吸光法   R15.3.6

1,10-

フェナントロリ

ン法

MOD/

変更 1) 1,10- フ ェ ナ ン ト ロ リ ン

法を原子吸光法に変更。

2)  JIS K 8001

の 5.31 を引

用。

国際的にも広く普及している方
法に変更。

ISO

規格の見直し時に,改正提

案の検討を行う予定。 

7.11

アンモニウ

ム(NH

4

)

ヘキサクロロ白金

(Ⅳ)酸による比濁

 R15.3.8

ヘキサクロロ白金

(Ⅳ)酸による比濁

MOD/

変更

限度内試験のため,JIS では

表現を一部変更。

JIS

は,定期的に見直しを行って

いるが,ISO 規格は,長年見直
しが行われていないことから実
績のある従来の JIS 法を踏襲。

技術的な差異は軽微であり,対
策は考慮しない。

8.

容器

― MOD/追加

項目を追加。

9.

表示

― MOD/追加

項目を追加。

10.

取扱い上の

注意事項

― MOD/追加

項目を追加。

規格適合性を評価する関係で必

要な項目を追加。

6

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7

K 8201

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(

1

)

理由:軽微な技術的差異。6.品質の(Ⅳ)欄の 1)∼2)は,いずれも一般用途の試薬としては軽微な技術的差異であり,この差が取引上の障害になる可能性はほと
んどない。ISO 規格,JIS とも品質項目の設定・品質水準の設定は,市場での長い使用実績・経験を踏まえたものである。ISO 規格と JIS との質量分率 ppm∼質
量分率 ppt レベルの不純物のごくわずかの差異は,経験上,一般用途の試薬としては実用上差し支えないものと考えられる。

なお,不純物のごくわずかの差異がどのような影響を及ぼすか,あらゆる用途を想定して検証することは現実的ではない。  (Ⅳ)の 1)∼2)の品質項目及び品質

水準が不満足な場合は,通常,JIS 試薬,ISO 規格試薬とも対応できない。この場合,対応策としては,目的に合致した高純度試薬など特殊用途の試薬を使用す
ることになる。

(

2

) ISO

試薬規格の状況:ISO 規格の試薬は,規格の維持管理が行われていない(規格制定後約 20 年経過)

。このため,ISO 規格の内容が現在の市場の要求にこた

えているかどうかの検討が行われていない(JIS との差)

。また,ISO 規格の試薬は,我が国だけではなく,国際市場でも商取引がほとんどなく国際規格として

の存在意義が乏しい。

(

3

今後の対策:(

1

)

及び(

2

)

の理由から,当面,対策を考慮しない。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

7

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