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日本工業規格

JIS

 K

8152

-1995

塩化ニッケル (II) 六水和物(試薬)

Nickel (II) chlodide hexahydrate

NiCl

2

・6H

2

O

    FW : 237.69

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる塩化ニッケル (II) 六水和物について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  塩化ニッケル (II) 六水和物は,次の性質を示す。

(1)

性状  塩化ニッケル (II) 六水和物は,緑∼黄みの緑の結晶で,水に極めて溶けやすく,エタノールに

溶けやすい。

(2)

定性方法

(a)

試料 1g に水 100ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 10ml に硝酸銀溶液 (20g/l) 1ml を加えると白い沈

殿が生じる。

(b)  A

液 10ml にアンモニア水 (2+3)  を加えて塩基性とし,ジメチルグリオキシム・エタノール溶液

0.5ml

を加えると,赤い沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。


2

K 8152-1995

表 1  品質

項目

規格値

純度 98.0%以上

希塩酸溶状

試験適合

硝酸塩

試験適合

硫酸塩 (SO

4

) 0.005%

以下

ナトリウム (Na)

0.01%

以下

カリウム (K)

0.005%

以下

銅 (Cu)

0.001%

以下

マグネシウム (Mg)

0.005%

以下

カルシウム (Ca)

0.005%

以下

亜鉛 (Zn)

0.001%

以下

鉛 (Pb)

0.001%

以下

マンガン (Mn)

0.002%

以下

鉄 (Fe)

0.002%

以下

コバルト (Co)

0.01%

以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  98.0%以上

試 料 0.6g ( 0.1mg の け た ま で は か る ) + 水 100ml + 塩 化 ア ン モ ニ ウ ム 溶 液  (100g/l) 5ml +

0.1mol/lEDTA2Na

溶液 20ml(ビュレットを用いる)→50∼60℃に加熱+アンモニア水 (1+10) 10ml→

引続き 0.1mol/lEDTA2Na 溶液で滴定(指示薬:ムレキシド希釈粉末。終点は液の色が緑から紫に変わ

る点)

0.1mol/lEDTA2Na

溶液 1ml は,0.023 769gNiCl

2

・6H

2

O

に相当する。

(2)

希塩酸溶状

試料 2g+塩酸 (2+1) 0.2ml+水  (→20ml)  ……澄明。

(3)

硝酸塩

試料側溶液:試料 0.6g+水  (→30ml) (B 液)。B 液 10ml(試料量 0.2g)+インジゴカルミン溶液 (1.8g/l)

0.10ml

対照側溶液:B 液 10ml。

操作:試料側溶液,対照側溶液それぞれに,+硫酸 10ml(振り混ぜながら徐々に加える)→10 分

間放置…試料側の色は,対照側より青い。

(4)

硫酸塩 (SO

4

  0.005%以下

試料側溶液:試料 6g+水 30ml+塩酸 0.9ml+水  (→60ml)  (C 液)。C 液 20ml(試料量 2g)+エタノ

ール (95) 3ml。

標準側溶液:C 液 20ml+塩化バリウム溶液 (100g/l) 2ml→沸騰するまで加熱→1 時間放置→ろ紙(5

種 C)を用いてろ過→ろ液+硫酸塩標準液 (0.01mgSO

4

/ml) 10ml

+エタノール (95) 3ml。

操作:JIS K 8001 の 5.15(2)[比濁法(着色試料の場合)]による。

(5)

ナトリウム (Na)   0.01%以下

試料側溶液:試料 10g+塩酸 1ml+水  (→100ml)  (S 液)[(7)(8)及び(9)の試験にも用いる]。

S

液 10ml(試料量 1g)+水  (→100ml)  (X 液)

(6)の試験にも用いる]

標準側溶液:S 液 10ml+ナトリウム標準液 (0.1mgNa/ml) 1.0ml+カリウム標準液 (0.1mgK/ml) 0.50ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(6)の試験にも用いる]


3

K 8152-1995

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 589.0nm。

(6)

カリウム (K)   0.005%以下

試料側溶液:(5)の X 液。

標準側溶液:(5)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 766.5nm。

(7)

 (Cu)   0.001%以下

試料側溶液:(5)の S 液 20ml(試料量 2g)+水  (→100ml) (X 液)[(12)及び(13)の試験にも用いる]。

標準側溶液:(5)の S 液 20ml+銅標準液 (0.01mgCu/ml) 2.0ml+マンガン標準液 (0.01mgMn/ml) 4.0ml

+鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 4.0ml+水  (→100ml)  (Y 液)

(12)及び(13)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 324.7nm。

(8)

マグネシウム (Mg)   0.005%以下

試料側溶液:(5)の S 液 5ml(試料量 0.5g)+水  (→100ml)  (X 液)[(14)の試験にも用いる]。

標 準 側 溶 液 : (5) の S 液 5ml + マ グ ネ シ ウ ム 標 準 液  (0.01mgMg/ml) 2.5ml + コ バ ル ト 標 準 液

(0.01mgCo/ml) 5.0ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(14)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 285.2nm。

(9)

カルシウム (Ca)   0.005%以下

試料側溶液:(5)の S 液 10ml(試料量 1g)+水  (→100ml)  (X 液)[(10)の試験にも用いる]。

標準側溶液:(5)の S 液 10ml+カルシウム標準液 (0.01mgCa/ml) 5.0ml+亜鉛標準液 (0.01mgZn/ml)

1.0ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(10)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 422.7nm。

(10)

亜鉛 (Zn)   0.001%以下

試料側溶液:(9)の X 液。

標準側溶液:(9)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 213.9nm。

(11)

 (Pb)   0.001%以下

試料側溶液:試料 10g+塩酸 (2+1) 1.5ml+水  (→100ml)  (X 液)。

標準側溶液:試料 10g+塩酸 (2+1) 1.5ml+鉛標準液 (0.01mgPb/ml) 10ml+水  (→100ml)  (Y 液)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 283.3nm。

(12)

マンガン (Mn)   0.002%以下

試料側溶液:(7)の X 液。

標準側溶液:(7)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 279.5nm。

(13)

 (Fe)   0.002%以下

試料側溶液:(7)の X 液。

標準側溶液:(7)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 248.3nm。

(14)

コバルト (Co)   0.01%以下

試料側溶液:(8)の X 液。

標準側溶液:(8)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 240.7nm。


4

K 8152-1995

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “塩化ニッケル (II) 六水和物”及び“試薬”の文字。

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造業者名又はその略号

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

倉      剛  進

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会