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日本工業規格

JIS

 K

8145

-1994

塩化銅(II)二水和物(試薬)

Copper (II) chloride dihydrate

CuCl

2

・2H

2

O

  FW : 170.48

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる塩化銅 (II) 二水和物(

1

)

について規定する。

(

1

)

別名:塩化第二銅二水和物

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  塩化銅(II)二水和物は,次の性質を示す。

(1)

性状  塩化銅(II)二水和物は,青緑の結晶又は結晶性粉末で,潮解性がある。水に溶けやすく,エタノ

ールにやや溶けやすく,ジエチルエーテルにやや溶けにくい。

(2)

定性方法

(a)

試薬 1g に水 20ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 10ml に硝酸銀溶液 (20g/l) 1ml を加えると,白い沈

殿が生じる。

(b)  A

液 10ml にアンモニア水 (2+3) 5ml を加えると,液のうすい青は濃い青になる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度 99.0%以上

エタノール溶状

試験適合

希塩酸溶状

試験適合

硫酸塩 (SO

4

) 0.005%

以下

窒素化合物(N として)

0.005%

以下

ナトリウム (Na)

0.1%

以下

カリウム (K)

0.05%

以下

カルシウム (Ca)

0.05%

以下

ひ素 (As)

2ppm

以下

鉄 (Fe)

0.005%

以下

ニッケル (Ni)

0.01%

以下


2

K 8145-1994

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  99.0%以上

試料 0.5g(0.1mg のけたまではかる)→全量フラスコ 250ml に入れる→水を標線まで加える→その

25ml

(正確にとる)+水 75ml+塩化アンモニウム溶液 (100g/l) 6ml+アンモニア水 (1+10) 1ml→

0.01mol/lEDTA2Na

溶液で滴定(指示薬:ムレキシド希釈粉末 0.05g。終点は,液の色が緑から赤紫に

変わる点)

0.01mol/l

λEDTA2Na 溶液 1ml は,0.001 704 8gCuCl

2

・2H

2

O

に相当する。

(2)

エタノール溶状

試料 1.6g+エタノール (95) (→20ml)  ……ほとんど澄明以内。

(3)

希塩酸溶状

試料 2g+塩酸 (2+1) 1ml+水  (→20ml)  ……ほとんど澄明以内。

(4)

硫酸塩 (SO

4

  0.005%以下

試料側溶液:試料 3.0g+塩酸 (2+1) 0.9ml+水  (→60ml)  (B 液)→B 液 20ml(試料量 1g)+エタノ

ール (95) 3ml。

標準側溶液:B 液 20ml+塩化バリウム溶液 (100g/l) 2ml→沸騰するまで加熱→1 時間放置→ろ紙(5 種

C

)を用いてろ過→ろ液+エタノール (95) 3ml。

操作:JIS K 8001 の 5.15(2)[比濁法(着色試料の場合)]による。この場合,硫酸塩標準液 (0.01mgSO

4

/ml)

5.0ml

を用いる。

(5)

窒素化合物(として)  0.005%以下

試料側溶液:試料 1.0g+塩酸 (2+1) 0.5ml+水  (→50ml)  →その 20ml(試料量 0.4g)→蒸留フラスコ

500ml

にとる+水  (→140ml)。

標準側溶液:窒素標準液 (0.01mgN/ml) 2.0ml→蒸留フラスコ 500ml にとる+水  (→140ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.12(4)(蒸留−インドフェノール青法)による。

(6)

ナトリウム (Na)   0.1%以下

試料側溶液:(11)の X 液 10ml(試料量 0.1g)+水  (→100ml)  (X 液)。

標準側溶液:(11)の X 液 10ml+ナトリウム標準液 (0.01mgNa/ml) 10ml+水  (→100ml)  (Y 液)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 589.0nm。

(7)

カリウム (K)   0.05%以下

試料側溶液:(10)の X 液 10ml(試料量 0.2g)+水  (→100ml)  (X 液)[(8)の試験にも用いる]。

標準側溶液:(10)の X 液 10ml+カリウム標準液 (0.01mgK/ml) 10ml+カルシウム標準液 (0.01mgCa/ml)

10ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(8)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 766.5nm。

(8)

カルシウム (Ca)   0.05%以下

試料側溶液:(7)の X 液。

標準側溶液:(7)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 422.7nm。

(9)

ひ素 (As)   2ppm 以下

試料側溶液:試料 2g+硝酸 (1+2) 30ml+硫酸 (1+5) 25ml→加熱板上で加熱(硫酸の白煙が発生する

まで)→冷却+水  (→20ml)  →水素化ひ素発生瓶 100ml に入れる。

標準側溶液:ひ素標準液 (0.001mgAs/ml) 4.0ml+硝酸 (1+2) 30ml+硫酸 (1+5) 25ml→加熱板上で加


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K 8145-1994

熱(硫酸の白煙が発生するまで)→冷却+水  (→20ml)  →水素化ひ素発生瓶 100ml に入れる。

操作:JIS K 8001 の 5.19(3)[N, N-ジエチルジチオカルバミド酸銀法(AgDDTC 法)]による。この場

合,よう化カリウム溶液 (100g/l) 15ml は用いない。

(10)

 (Fe)   0.005%以下

試料側溶液:試料 10g+水 50ml→溶かす+塩酸 (2+1) 5ml+水  (→100ml)  (S 液)[(11)の試験にも用

いる]

S

液 20ml(試料量 2g)+水  (→100ml)  (X 液)

(7)の試験にも用いる]

標準側溶液:S 液 20ml+鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 10ml+水  (→100ml)  (Y 液)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 248.3nm。

(11)

ニッケル (Ni)   0.01%以下

試料側溶液:(10)の S 液 10ml(試料量 1g)+水  (→100ml)  (X 液)[(6)の試験にも用いる]。

標準側溶液:(10)の S 液 10ml+ニッケル標準液 (0.01mgNi/ml) 10ml+水  (→100ml)  (Y 液)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 232.0nm。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,容易に消えない方法で次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称“塩化銅 (II) 二水和物”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造年月又はその略号

(8)

製造業者名又はその略号

参考  取扱い上の注意事項  塩化銅 (II) 二水和物は有害なので,粉じんの吸入や粘膜・皮膚への付着

を避ける。


4

K 8145-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

地  崎      修

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会