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日本工業規格

                    JIS

 K

8127

-1994

テトラクロロ金 (III) 酸

四水和物(試薬)

Hydrogen tetrachloroaurate (III) tetrahydrate

HAuCl

4

・4H

2

O

  FW : 411.85

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いるテトラクロロ金 (III) 酸四水和物(

1

)

について規定する。

(

1

)

別名:塩化金酸・四水和物

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  テトラクロロ金 (III) 酸四水和物は,次の性質を示す。

(1)

性状  テトラクロロ金 (III) 酸四水和物は,黄金色∼赤みの黄で潮解性がある。結晶又は固塊である。

水及びエタノールに極めて溶けやすく,ジエチルエーテルにやや溶けやすい。

(2)

定性方法

(a)

試料 0.5g に水 10ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 5ml に硫酸鉄 (II) 溶液 (100g/l) 5ml を加えて加熱

すると,黄褐色の沈殿が生じる。

(b)  A

液 5ml に硝酸銀溶液 (20g/l) 1ml 加えると,白い沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度 99.0%以上

エタノール・ジエチルエーテル溶状

試験適合

硝酸塩

試験適合

しゅう酸で沈殿しない物質(硫酸塩)

0.2%

以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  99.0%以上

(a)

操作  試料 0.5g(0.1mg のけたまではかる)+しゅう酸溶液(しゅう酸 2 水和物 2g+熱水 20ml→溶


2

K 8127-1994

かす)→液が黄色から無色になるまで放置→水浴上で蒸発濃縮(約 10ml になるまで)→ろ紙(5 種

C

)でろ過→熱水 50ml で洗浄[

(ろ液+洗液)は(4)の試験に用いる]→恒量にした磁器るつぼ  (ag)

に沈殿をろ紙ごと移す→強熱→放冷→質量をはかる  (bg)。

(b)

計算

100

96

090

.

2

)

(

×

×

S

a

b

A

ここに,

A

純度

 (%)

S

はかりとった試料の質量

 (g)

2.090 96

AW

FW

Au

O

4H

HAuCl

2

4

(2)

エタノール・ジエチルエーテル溶状  試料 0.5g+エタノール・ジエチルエーテル混液(

1

)

(

→20ml)  …ほ

とんど澄明以内。

(

1

)

エタノール・ジエチルエーテル混液の調製  エタノール (95) 10ml+ジエチルエーテル10ml。

(3)

硝酸塩  試料 0.10g+水 5ml+炭酸ナトリウム溶液 (100g/l) 5ml→水浴上で蒸発乾固→加熱(暗赤色に

なるまで)→冷却+水  (→10ml)  →ろ紙(5 種 C)でろ過→ろ液 5ml(試料量 0.05g)+硫酸 (1+5) (中

和するまで)+インジゴカルミン溶液 (1.8g/l) 0.10ml+硫酸 5ml→振る…30 秒間青を保つ。

(4)

しゅう酸で沈殿しない物質(硫酸塩)  0.2%以下

(1)

の(ろ液+洗液)→水浴上で蒸発乾固→強熱+硝酸 (1+2) 5ml→水浴上で 15 分間温める+水 10ml

→ろ紙(5 種 C)でろ過→温水 20ml で洗浄→(ろ液+洗液)+硫酸 1 滴→水浴上で蒸発乾固→強熱…

残分 1mg 以下。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称“テトラクロロ金 (III) 酸四水和物”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造年月又はその略号

(8)

製造業者名又はその略号

参考  取扱い上の注意事項  テトラクロロ金 (III) 酸四水和物は,有害なので吸入及び皮膚・粘膜へ

の付着を避ける。


3

K 8127-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

地  崎      修

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味男

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  桂  伸

和光純薬工業株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会