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K 7371 : 2000 (ISO 1264 : 1980)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

今回の制定は,国際規格に整合させるために,ISO 1264 : 1980 (Plastics−Homopolymer and copolymer

resins of vinyl chloride

−Determination of pH of aqueous extract)  を基礎として用いた。

JIS K 7371

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)  ガラス器具の不活性化のための推奨方法


日本工業規格

JIS

 K

7371

: 2000

 (I

1264

: 1980

)

プラスチック−塩化ビニル

ホモポリマー及びコポリマー−

水抽出物の pH の求め方

Plastics

−Homopolymer and copolymer resins of vinyl chloride−

Determination of pH of aqueous extract

1.

適用範囲  この規格は,ガラス電極付き pH メータを用いる塩化ビニルホモポリマー及びコポリマー

の水抽出物の pH の求め方について規定する。

この性質は樹脂の電気的性質の推定には適していないが,

コンパウンドを調整するために用いる添加剤,

特に安定剤を選定するための目安となる。

2.

原理  試料をあらかじめ pH 値 7.0±0.2 に中和した塩化ナトリウム水溶液の一定量で処理する。かく

はんしデカンテーションした後,

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±2℃に保持した混合物の液相中に挿入したガラス電極と基準カロメル

電極との電位差を pH メータで直接 pH 単位で読み取る。

3.

試薬  塩化ナトリウム水溶液濃度 10g/で中性のもの又は 0.01mol/の酸又はアルカリ溶液で pH 値 7.0

±0.2 に中和したもの(この水溶液の調製には蒸留水だけを用いる)

4.

装置  使用に先立ってガラス器具類はすべて,附属書(参考)に推奨したような適切な方法によって

不活性化するのがよい。

4.1

pH

メータ  ガラス電極付きで 0.1pH 単位まで正確に測れるものを用いる。

温度が測定結果に大きく影響するので,使用する pH メータは温度補正を行うことのできる附属装置を

備えなければならない。

pH

メータは,定期的に標準緩衝溶液で校正しなければならない。

4.2

ピペット

4.3

ビーカー  容量 100ml のもの

4.4

フラスコ  容量 100ml で,すり合わせガラス栓付きのもの

4.5

機械式振とう機,又はかくはん機

5.

手順  水抽出物の pH を求める場合には,常に塩化ナトリウム水溶液  (3.)  について空試験を行わなけ

ればならない。ここで求めた pH 値が 6.8∼7.2 の間にあるならば,この水溶液は正確とみなすことができ

る。


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K 7371 : 2000 (ISO 1264 : 1980)

そうでないならば,3.の規定に従って水溶液を再度中和し,新たに確認を行う。

pH

が 6.8∼7.2 の間にある場合は,次の手順に従って測定を続ける。

上記の手順で確認した塩化ナトリウム水溶液であらかじめ洗浄したフラスコ  (4.4)  中に,次のものを入

れる。

a)

試料  10±0.5g

b)

塩化ナトリウム水溶液  50±2ml

フラスコに栓をし,振とう機の上に置く。60±5 分間急速にかくはんする。フラスコを 5∼10 分間静置

し,試料を沈降又は浮遊させる。

あらかじめ塩化ナトリウム水溶液で洗浄しておいたビーカー  (4.3)  にピペット  (4.2)  を用いて樹脂の上

部又は下部の液 30∼40ml を移す(大量の泡が発生した場合にはピペットによる採取の前にろ過が必要に

なることがある)

。pH メータ  (4.1)  を用いて水溶液の pH を温度 23±2℃で測定する。

測定は 2 回行う。測定値は pH 単位で小数第 1 位まで表示する。2 回の測定値の差が 0.2ph 単位を超える

場合は,この許容限界内に入るまで測定をやり直す。

6.

結果の表示  最終的に得られた 2 個の値の平均値を計算し,通常の方法に従って小数第 1 位に丸める。

共同実験で,この手順によって測定された pH 値に対し,±0.3 の実験室間の併行精度が示されている。

7.

試験報告  試験報告には,次の事項を記載しなければならない。

a)

JIS

規格番号

b)

試験材料を特定できる事項

c)

試料樹脂の水抽出物の pH

d)

試験結果に影響を与える可能性があれば,その状況

e)

試験実施日


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K 7371 : 2000 (ISO 1264 : 1980)

附属書(参考)  ガラス器具の不活性化のための推奨方法

ガラス器具を 100g/の塩酸に 2 日間浸せきする。塩酸を新しいものに取替えて更に 2 日間放置する。

大量のイオン交換水で 4∼5 回洗浄する。

蒸留水で 3 回洗浄する。

120

℃の乾燥器で 24 時間乾燥する。