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K 6848-4 : 1999

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。これによって JIS K 6848 : 1987 は廃止され,この規格に置き換えられる。

JIS K 6848

は,一般名称を“接着剤−接着強さ試験方法”として,次の各部によって構成する。

第 部:通則

第 部:金属の表面調整のための指針

第 部:プラスチックの表面調整のための指針

第 部:金属,プラスチックを除く被着材の表面調整のための指針


日本工業規格

JIS

 K

6848-4

: 1999

接着剤−接着強さ試験方法−

第 4 部:金属,プラスチックを除く

被着材の表面調整のための指針

Adhesives

−Testing methods of bonding strength of adhesives−

Part 4 : Guidelines for the surface preparation of adherends excluded metals

and plastics

1.

適用範囲  この規格は,JIS K 6848-1 に規定する被着材のうち,金属,プラスチックを除く被着材に

対する表面調整の手順を規定する。

金属,プラスチックを除く被着材には,ゴムやビニルレザークロスなどの軟質材,木質材料,綿帆布な

どが含まれる。

2.

引用規格  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定を構成する。

これらの引用規格は,その最新版を適用する。

JIS A 5905

  繊維板

JIS A 5908

  パーティクルボード

JIS K 1410

  酸化亜鉛

JIS K 3331

  工業用硬化油・脂肪酸

JIS K 6202

  ゴム用有機加硫促進剤

JIS K 6211

  ゴム用老化防止剤

JIS K 6222

  ゴム用粉末硫黄

JIS K 6772

  ビニルレザークロス

JIS R 6252

  研磨紙

3.

被着材及びその表面処理  被着材の種類とその表面処理法は,表 に示すとおりとする。

警告

ある種の薬品類の使用は危険である−使用前にそれらの製品安全データシート (MSDS) を参

照すること。

  アルコール類とケトン類は引火性である−ケトン類は特に危険である。すべての濃度にかか

わらず麻酔性である。換気を適切に行い,蒸気密度を考慮して作業者が蒸気を吸引しないよう

にすること。


2

K 6848-4 : 1999

表 1  被着材の種類とその表面処理

被着材の種類

材質

表面処理

ゴム

表 に示す組成の加硫ゴム

接着面をアセトンで湿らせた綿布で清浄にし,溶剤の臭気が表

面から消えるまで接着面を上にして乾燥する。次いで接着面を

JIS R 6252

の 80 番の研磨紙で粗くし,面に残留した粒子は,

きれいな乾燥綿布でふき取る。さらにアセトンを用いて繰り返

しふく。

木材

含水率 4∼15%に乾燥した容積密度 500

∼800kg/m

3

のカバ(

1

)

のまさ目材又は容

積密度 450∼600kg/m

3

の南洋材単板

木質材料

JAS

製材,JAS 普通合板,JAS 構造用

合板,JIS A 5905 及び JIS A 5908 に規定
するものなど。

接着面を平滑に仕上げる。

綿帆布

原則として行わない。

ビニルレザー

クロス

JIS K 6772

に規定する 2 種のビニルレ

ザークロス

原則として行わないが,ビニル面を接着するときは,メタノー

ル又は工業用アルコールで清浄にする。可塑剤の移行を防止す
るため,プライマーを使用する場合は,その種類を明示する。

(1)  カバの代わりに他の樹種を用いてもよいが,その場合はその旨を結果に記載する。

表 2  加硫ゴムの組成

(A)

スチレンブタジエンゴム

配合物

質量比

備考

スチレンブタジエンゴム 100.0 スチレン量:23.5%  ムーニー粘度:52±5 
硫黄 2.0 JIS K 6222 に規定するもの。

酸化亜鉛 5.0 JIS K 1410 に規定するもの。 
ステアリン酸 1.5 JIS K 3331 に規定するもの。 
ジベンゾチアゾールジサルファイド

3.0

JIS K 6202

の MBTS に規定するもの。

フェニル−1−ナフチルアミン 2.0 JIS K 6211 の PAN に規定するもの。

HAF

カーボンブラック 50.0

備考  加硫条件:160℃±1.5℃,10∼20min.   
(B)EPDM

配合物

質量比

備考

EPDM(

2

) 100.0

硫黄 1.5 JIS K 6220 に規定するもの。 
酸化亜鉛 5.0 JIS K 1410 に規定するもの。 
ステアリン酸 1.0 JIS K 3331 に規定するもの。

HAF

カーボンブラック 80.0

プロセスオイル 50.0

テトラメチルチウラムジサルファイド

1.0

JIS K 6202

の TMTD に規定するもの。

2

−メルカプトベンゾチアゾール 1.0 JIS K 6202 の MBT に規定するもの。

備考  加硫条件:160℃±1.5℃,10∼15min.   
(

2

) EPDM

とは,エチレン・プロピレン・ジエンモノマーの略である。

プロピレン含量:10∼70mol%

関連規格:日本農林規格  JAS 製材,JAS 普通合板,JAS 構造用合板


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K 6848-4 : 1999

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

小  野  昌  孝

実践女子大学

(委員)

西  出      徹

通商産業省基礎産業局

八  田      勲

工業技術院標準部

長  沢  長八郎

工業技術院物質工学工業技術研究所

石  垣  康  三

財団法人日本規格協会

滝  沢      稔

日本接着学会

元  起      巌

富士電材株式会社総合研究所

尾  形  知  秀

ヤマハ株式会社

芦  田      正

日産自動車株式会社

池  田      修

日立化成ポリマー株式会社

石  田      茂

横浜ゴム株式会社

立  花  光  男

コニシ株式会社

永  田  宏  二

日本接着剤工業会

(事務局)

吉  木      健

日本プラスチック工業連盟

解説執筆者  小野  昌孝