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K 6833-3

:2014

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

3

4

  試験片  

3

5

  試験条件  

3

6

  試験方法  

3

6.1

  基本性能  

3

6.2

  環境耐久性  

4

6.3

  応力解析  

5

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

6


K 6833-3

:2014

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,特定非営利活動法人接着剤・接着評価技術研

究会(ECAA)

,日本プラスチック工業連盟(JPIF)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標

準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業

大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS K 6833

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

K

6833-1

  第 1 部:基本特性の求め方

JIS

K

6833-2

  第 2 部:サンプリング

JIS

K

6833-3

  第 3 部:構造用接着剤の基本性能一覧とその使用規格


日本工業規格

JIS

 K

6833-3

:2014

接着剤−一般試験方法−

第 3 部:構造用接着剤の基本性能一覧と

その使用規格

Adhesives-General testing methods-

Part 3: A list of basic properties and the standards of the testing methods of

structural adhesives

序文 

この規格は,2007 年に第 1 版として発行された ISO 17194 を基とし,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,各種用途における構造用接着剤の選択並びに使用に必要な基本性能及び推奨試験方法を規

定する。

注記 1  この規格の試験方法及び試験条件は,記録値の履歴管理を容易にするために用いられる。

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 17194:2007

,Structural adhesives−A standard database of properties(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 2110-1

  固体電気絶縁材料−絶縁破壊の強さの試験方法−第 1 部:商用周波数交流電圧印加によ

る試験

注記  対応国際規格:IEC 60243-1,Electrical strength of insulating materials−Test methods−Part 1: Tests

at power frequencies(MOD)

JIS K 6258

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐液性の求め方

注記  対応国際規格:ISO 1817,Rubber, vulcanized−Determination of the effect of liquids(MOD)

JIS K 6850

  接着剤−剛性被着材の引張せん断接着強さ試験方法

注記  対応国際規格:ISO 4587,Adhesives−Determination of tensile lap-shear strength of rigid-to-rigid


2

K 6833-3

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bonded assemblies(MOD)

JIS K 6854-4

  接着剤−はく離接着強さ試験方法−第 4 部:浮動ローラ法

注記  対応国際規格:ISO 4578,Adhesives−Determination of peel resistance of high-strength adhesive

bonds−Floating-roller method(IDT)

JIS K 6865

  接着剤−高強度接着接合の衝撃条件下における動的割裂抵抗性試験方法−くさび衝撃法

注記  対応国際規格:ISO 11343,Adhesives−Determination of dynamic resistance to cleavage of

high-strength adhesive bonds under impact conditions−Wedge impact method(IDT)

JIS K 6870

  接着剤−多成分接着剤のポットライフ(可使時間)の求め方

注記  対応国際規格:ISO 10364,Structural adhesives−Determination of the pot life (working life) of

multi-component adhesives(MOD)

JIS K 6877

  接着剤−接着接合部を試験するための標準老化条件選定指針

注記  対応国際規格:ISO 9142,Adhesives−Guide to the selection of standard laboratory ageing

conditions for testing bonded joints(MOD)

JIS K 6878-1

  接着剤−バルク試験片の作り方−第 1 部:二液形接着剤

注記  対応国際規格:ISO 15166-1,Adhesives−Methods of preparing bulk specimens−Part 1: Two-part

systems(MOD)

JIS K 6878-2

  接着剤−バルク試験片の作り方−第 2 部:高温硬化一液形接着剤

注記  対 応 国 際 規 格 : ISO 15166-2 , Adhesives − Methods of preparing bulk specimens − Part 2:

Elevated-temperature-curing one-part systems(MOD)

JIS K 6900

  プラスチック−用語

JIS K 7112

  プラスチック−非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法

注記  対応国際規格:ISO 1183 (all parts),Plastics−Methods for determining the density of non-cellular

plastics(MOD)

JIS K 7117-1

  プラスチック−液状,

乳濁状又は分散状の樹脂−ブルックフィールド形回転粘度計によ

る見掛け粘度の測定方法

注記  対応国際規格:ISO 2555,Plastics−Resins in the liquid state or as emulsions or dispersions−

Determination of apparent viscosity by the Brookfield Test method(MOD)

JIS K 7117-2

  プラスチック−液状,

乳濁状又は分散状の樹脂−回転粘度計による定せん断速度での粘

度の測定方法

注記  対応国際規格:ISO 3219,Plastics−Polymers/resins in the liquid state or as emulsions or dispersions

−Determination of viscosity using a rotational viscometer with defined shear rate(MOD)

JIS K 7161-1

  プラスチック−引張特性の求め方−第 1 部:通則

注記  対応国際規格:ISO 527-1,Plastics−Determination of tensile properties−Part 1: General principles

(IDT)

JIS K 7161-2

  プラスチック−引張特性の求め方−第 2 部:型成形,押出成形及び注型プラスチック

の試験条件

注記  対応国際規格:ISO 527-2,Plastics−Determination of tensile properties−Part 2: Test conditions for

moulding and extrusion plastics(IDT)

JIS K 7209

  プラスチック−吸水率の求め方

注記  対応国際規格:ISO 62,Plastics−Determination of water absorption(IDT)


3

K 6833-3

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JIS K 7215

  プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法

注記  対応国際規格:ISO 868,Plastics and ebonite−Determination of indentation hardness by means of

a durometer (Shore hardness)(MOD)

JIS K 7244-4

  プラスチック−動的機械特性の試験方法−第 4 部:引張振動−非共振法

注記  対応国際規格:ISO 6721-4,Plastics−Determination of dynamic mechanical properties−Part 4:

Tensile vibration−Non-resonance method(IDT)

JIS K 7244-5

  プラスチック−動的機械特性の試験方法−第 5 部:曲げ振動−非共振法

注記  対応国際規格:ISO 6721-5,Plastics−Determination of dynamic mechanical properties−Part 5:

Flexural vibration−Non-resonance method(IDT)

ISO 2577

,Plastics−Thermosetting moulding materials−Determination of shrinkage

ISO 11357-2

,Plastics−Differential scanning calorimetry (DSC)−Part 2: Determination of glass transition

temperature

ISO 11359-2

,Plastics−Thermomechanical analysis (TMA)−Part 2: Determination of coefficient of linear

thermal expansion and glass transition temperature

ISO 17212

,Structural adhesives−Guidelines for the surface preparation of metals and plastics prior to

adhesive bonding

IEC 60093

,Methods of test for volume resistivity and surface resistivity of solid electrical insulating materials

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6900 による。

試験片 

試験片は,

表 1∼表 に示した基本性能を測定するための規格に規定したものとする。それ以外の試験

片を用いた場合は,用いた試験片を測定データとともに記録する。

表 1∼表 に示した規格に規定のない

試験片の作製方法は,接着試験片の表面調整については,ISO 17212 に規定するものとし,バルク試験片

の作製については,JIS K 6878-1 又は JIS K 6878-2 に規定したものとする。接着剤の性能は,一般に雰囲

気に依存するため,試験片は,試験前は,(23±2)  ℃で(50±10) %RH の雰囲気に保管し,試験片の質量が

保管期間中に変化ゼロ又は平衡含水率に達するよう十分な時間を取る。

試験条件 

表 1∼表 で個別性能ごとに規定した試験条件を用いる。それ以外の試験条件を用いた場合は,その条

件を結果とともに記録する。

試験方法 

6.1 

基本性能 

基本性能のデータを取得するための試験方法を

表 に示す。測定温度は,(23±2)  ℃とする。それ以外

の温度で得た測定値に対しては,結果とともに温度を記録する。

試験片調製に用いた硬化温度,硬化時間,後(あと)硬化温度及び後(あと)硬化時間を記録する。ま

た,試験前に乾燥又は 50 %RH に保管したかを記録する。


4

K 6833-3

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表 123  ℃における基本性能 

性能

単位

試験方法

付加条件

引張弾性率 GPa

JIS K 7161-1

及び

JIS K 7161-2

引張破壊応力 MPa

引張破壊ひずみ

a)

 %

引張降伏応力 MPa

引張降伏ひずみ %

引張せん断接着強さ MPa

JIS K 6850 

接着層の厚さを記録する。 
被着材及び表面調整法を記録する。

剝離接着強さ 

MPa

JIS K 6854-4 

被着材及び表面調整法を記録する。

衝撃抵抗

b)

 kN/m

JIS K 6865

対称くさびを使用する。

硬さ

JIS K 7215 

デュロメータタイプ A 又は D 
3 秒保持

ガラス転移温度(T

g

ISO 11357-2 

DSC

動的弾性率の温度依存性

(引張振動の場合) 
(曲げ振動の場合)

GPa

JIS K 7244-4 

JIS K 7244-5

−40  ℃から T

g

以上まで

熱膨張率

K

1

ISO 11359-2 

23  ℃及び T

g

以上の数値を記録する。

TMA

使用温度範囲

c)

粘度 Pa・s

JIS K 7117-1

又は

JIS K 7117-2 

接着剤がチキソトロピック性を示す場合,せ

ん断ひずみ速度及び時間を記録する。

ポットライフ(可使時間)

JIS K 6870 

硬化中の体積変化率 %

ISO 2577 

密度 kg/m

3

JIS K 7112 

吸水率 %

JIS K 7209 

(23±2)  ℃における飽和値を記録する。

体積抵抗率

Ωm

IEC 60093 

絶縁破壊強さ kV/mm

JIS C 2110-1 

接着層の厚さ 0.5 mm の試験片を使用する。
注記参照

a)

  延性材料の破壊ひずみは,降伏後に求める。そのため呼びひずみの測定が必要である。呼びひずみは,伸

び計値の代わりにつかみ移動距離から求める。

b)

  接着剤のじん(靭)性については,延性からぜい(脆)性に変化する温度に関係する。この変化する温度

は,いろいろな温度での JIS K 6865 の割裂試験を用いたじん(靭)性の測定から求めることができる。ま

た,この温度は,いろいろな温度でのバルク試験片についての破壊ひずみ(JIS K 7161-2)からも求めるこ
とができる。

c)

  使用温度範囲は,最高及び最低使用温度を決めるのに使用する判定基準によって求める。一般に上限温度

はガラス転移温度 T

g

によって,下限温度は延性からぜい(脆)性に変化する温度によって決める。下限温

度は,温度及びじん(靭)性又は延性の測定から求める[

b) 

参照]

注記  絶縁破壊強さの測定値は,接着層の厚さに極めて依存する。

6.2 

環境耐久性 

表 の試験方法及び試験条件を用いて測定したデータは,各種環境に暴露した接着剤の引張せん断接着

強さに及ぼす影響を示す。

表 に規定した試験及び暴露温度についての公差は,23  ℃の場合は±2  ℃,

それ以外は±3  ℃である。せん断強さの温度依存性について老化の影響を個別に示すものである。次の環

境暴露試験では試験片を表示した環境 a)k)に 30 日間暴露させた後,(23±2)  ℃で試験する。試験片の状

態調節の手順については JIS K 6877 による。

表 に示す薬品のうち,薬品により接着剤特性を低下させる

特定の接着剤には,実験値の代わりに NR(not recommended  不適)の文字を記録する。

試験片調製に用いた硬化温度,硬化時間,後(あと)硬化時間を記録する。


5

K 6833-3

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被着材の種類及びその表面処理方法を記録する(ISO 17212 参照)

表 2−環境耐久性データ 

性能 

試験温度 

試験前の老化条件

引 張 せ ん 断 接 着

強さ(JIS K 6850

−40  ℃,23  ℃

及び 70  ℃ 

暴露前(接着剤の使用範囲を実証するために選んだ追加温度を含む。

 

23  ℃ 

次の環境に 30 日間暴露する。

a) 70

℃,周囲湿度

b) 70

℃,90 %RH

c)

水,23  ℃

d)

水,90  ℃

e)

イソプロピルアルコール,23  ℃

f) 10

%酢酸,23  ℃

g) 35

%水酸化ナトリウム水溶液,23  ℃

h)

標準燃料(JIS K 6258

,23  ℃

i)

モーターオイル(JIS K 6258

,23  ℃

j)

エチレングリコール 50 %水溶液(容積比)

,23  ℃

k)

その他の薬品及び/又は温度条件を適用した場合は,その詳細を報告

6.3 

応力解析 

応力解析のためには,

表 に示した性能を求める。

なお,23  ℃以外の応力解析には,その温度で性能を求めるとよい。

表 3−応力解析に必要な諸性能 

性能

単位

試験方法

温度℃

引張弾性率

a)

 GPa

JIS K 7161-2 

(23±2)

任意

ポアソン比

a)

JIS K 7161-2 

(23±2)

任意

応力−ひずみ線図

b)

 MPa

JIS K 7161-2 

(23±2)

任意

a)

  応力解析のための弾性挙動を示すためには,引張弾性率及びポアソン比が必要である。これらは,バ

ルク試験片の試験から容易に得ることができる。バルク試験片が利用できなければ,せん弾弾性率の

数値を厚肉被着材せん断試験(JIS K 6868-2)から得ることができる。また,引張弾性率に対する数値

を計算するためにポアソン比の推定値を用いることができる。

b)

  応力−ひずみ線図は,塑性変形及び流れを考慮した応力解析では,接着剤の非線形挙動を特徴づける

ために必要となる。応力−ひずみ線図は,弾性率測定と同様に,バルク試験片を用いた引張特性の求

め方で得られる。バルク試験片が入手できない場合には,せん断応力−せん断ひずみ線図は,厚肉被
着材せん断試験(JIS K 6868-2)を使用して,継手試験片に基づいて決定することができる。

参考文献  JIS K 6868-2  接着剤−構造接着のせん断挙動の測定−第 2 部:厚肉被着材を用いた引張試験

方法


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K 6833-3

:2014

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS K 6833-3:2014

  接着剤−一般試験方法−第 3 部:構造用接着剤の基本性能一覧と

その使用規格

ISO 17194:2007

  Structural adhesives−A standard database of properties

(I)JIS の規定

(II)

国際規

格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇

条ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

3  用 語 及
び定義

JIS K 6900 

追加

用語及び定義の箇条を追加
し,JIS K 6900 によるとし

た。

技術的差異はない。

4

原理を規定

削除

他箇所でも規定されており,

重複となるため削除し,箇条
4 を試験方法とした。

技術的差異はない。

表 1 23  ℃

に お け る

基本性能

6.1

L1,L2 の記録事項を規定 削除

前箇条で規定されており,重

複となるため削除した。

技術的差異はない。

表 1 内 
L9,11

6.1

ISO 17212

の記載

削除

箇条 4 で規定されており,重
複となるため削除した。

技術的差異はない。

表 1

注記 2

6.1

用語の定義

削除

他箇所でも記載あり,重複と

なるため削除した。

技術的差異はない。

7

精度に関し,関連規格の

参考

削除

他箇所でも規定されており,

関連規格なしのため削除し
た。

技術的差異はない。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 17194:2007,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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