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K 6795 : 1998 (ISO 10146 : 1997)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

JIS K 6795

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)  基準線への実験値の適合性の決定


日本工業規格

JIS

 K

6795

: 1998

 (I

10146

: 1997

)

架橋ポリエチレン管 (PE−X)  −

期待強度に対する

時間及び温度の影響

Crosslinked polyethylene (PE

−X) pipes−Effect of time and temperature

on the expected strength

序文 

この規格は,1997 年に第 1 版として発行された ISO 10146 Crosslinked polyethylene (PE−X) pipes−Effect of

time and temperature on the expected strength

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作

成した日本工業規格である。

1.

適用範囲

この規格は,架橋ポリエチレン管に関する計算に用いるものであり,基準線を作るための時間と温度の

関数としての期待強度の最小値について規定するものである。

2.

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成

するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。

ISO 1167 : 1996 Plastics pipes for the transport of fluids

−Resistance to internal pressure−Test method

3.

定義

この規格で用いられる主な用語の定義は,次による。

3.1

基準線  (reference lines)

ポリマーについて期待される長期静水圧強度の最小値の包括的な表し方。

備考1.  基準線は,特種銘柄又は特殊な供給者からの材料の特性と考えてはならない。

2.

基準線は種々な温度での明確な方法での内挿,外挿ができるような方程式によって表される

直線からなる。

3. PE

−X の基準線は実験データを考慮して,専門家が合意し,また ISO 及び CEN 内の関係委

員会によって承認されたものである。

4.

基本式

20

℃∼100℃間の温度での基準線は,次の式で表される。


2

K 6795 : 1998 (ISO 10146 : 1997)

σ

σ

log

/

log

)

/

(

log

D

T

C

T

B

A

t

+

+

+

=

ここに,

t

時間 (h)

T

温度 (K)

σ: 円周応力 (MPa)

A

−105.861 8

B

−18 506.15

C

57 895.49

D

−24.799 7

110

℃の値は,上記とは別に,内面に水,外面に空気を用いて測定されたもので,この式から求めたもの

ではない。

5.

期待強度

5.1

外挿限界

外挿限界(基準線の終点)は,実験的に測定した 110℃での寿命と 110kJ/mol (26kcal/mol)  の活性化エネ

ルギーでの温度依存性を表したアレニウス式を基にしている。

このことから,次の外挿因子 KX(すなわち,110℃での寿命で除したある温度での期待寿命)が

表 

とおり得られる。

表 1

T (

℃)

KX

≦ 50

100

≦ 100

2.5

≦ 95

4

≦ 90

6

≦ 85

10

≦ 80

18

≦ 75

30

≦ 70

50

上記の数字は,110℃での寿命が 1 年としたときに期待される管の寿命の年数である。

温度が 50℃までは,外挿係数 KX を 100 としてもよい。

5.2

グラフ表示

図 は 4.に記載したパラメータに基づく基準線であり,附属書 で記載されているように,測定データ

が本規定を満足することを証明するために使用される。

破線は,110℃において,これよりもっと長期にわたる破壊時間が報告されるときに適用できる線の延長

を表している。外挿は,

表 の外挿係数で与えられる限界まで許される。

5.3

表の値

表 に,種々の温度及び時間で用いられた円周強度の外挿値を示す。

表 の時間欄で括弧なしで表された 80℃,90℃及び 95℃の時間は 110℃での寿命が 1 年間である場合の

ものである。

110

℃の寿命がより長い場合は,より低温で対応する時間が延長される。このような値は,

表 中の括弧

付数値で表されている。


3

K 6795 : 1998 (ISO 10146 : 1997)

図 1  PEパイプの期待強度 


4

K 6795 : 1998 (ISO 10146 : 1997)

表 2  種々の時間及び温度での期待円周強度値

温度

(

℃)

時間

(年)

期待強度

(MPa)

1 9.9

5 9.8

10 9.7

25 9.6

50 9.5

20

100 9.4

1 8.8

5 8.7

10 8.6

25 8.5

50 8.4

30

100 8.4

1 7.9

5 7.7

10 7.6

25 7.6

50 7.5

40

100 7.4

1 7.0

5 6.9

10 6.8

25 6.7

50 6.7

50

100 6.6

1 6.3

5 6.1

10 6.1

25 6.0

60

50 6.0

1 5.6

5 5.4

10 5.4

25 5.4

70

50 5.3

1 5.0

5 4.9

10 4.9

18 4.8

80

(25) (4.8)

1 4.5

4 4.4

6 4.4

(10) (4.4)

90

(15) (4.4)

1 4.3

4 4.2

(6) (4.2)

95

(10) (4.2)


5

K 6795 : 1998 (ISO 10146 : 1997)

附属書 A(規定)  基準線への実験値の適合性の決定

基準線への適合性は個々の実験結果をプロットすることによって証明するものとする。少なくとも

97.5

%が基準線上かその上方に位置しなければならない。

次に示す温度の各々で,サンプルは,次の時間間隔の各々で少なくとも 3 個の破壊時間を得るような種々

の円周応力のもとで試験を行うものとする。

温度:20℃,60∼82℃,95℃

時間間隔:10∼100h

100

∼1 000h

11 000

∼8 760h

>8 760h

8 760

時間以上実験が継続した場合は,基準値以上の任意の時間を破壊時間としてもよい。実験は,ISO 

1167

に従って実施する。

JIS K 6795

  改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

宮  入  裕  夫

東京医科歯科大学医用器材研究所

大  嶋  清  治

通商産業省工業技術院標準部

西  山      浩

日本ポリエチレン製品工業連合会

蒲  谷  昌  生

架橋ポリエチレン管工業会

橋  爪  好  一

シーアイ化成株式会社

安  藤      茂

積水化学工業株式会社

永  井  行  雄

株式会社イノアックコーポレーション

服  部  憲  明

三菱化学産資株式会社

佐  藤  宏  高

住友軽金属工業株式会社

岩  田  一  彦

三井石油化学工業株式会社

今  松  一  矢

古河電気工業株式会社

(事務局)

田  村  正  勝

日本プラスチック工業連盟