>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

K 6746

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本プラスチック

工業連盟(JPIF)/硬質塩化ビニール板協会(JRPSA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具し

て日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正し

た日本工業規格である。

これによって,JIS K 6746:1995 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


K 6746

:2004

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類

1

4.

  品質

2

4.1

  外観

2

4.2

  性能

2

5.

  形状及び寸法 

2

5.1

  形状

2

5.2

  寸法

2

6.

  材料

3

7.

  試験方法

3

7.1

  一般的事項 

3

7.2

  外観検査 

3

7.3

  寸法

3

7.4

  引張試験 

3

7.5

  ビカット軟化温度試験 

3

7.6

  シャルピー衝撃強さ試験 

3

7.7

  加熱伸縮率試験

3

7.8

  耐薬品性試験 

4

8.

  表示

5

 


日本工業規格

JIS

 K

6746

:2004

プラスチック溶接棒

Plastic welding rods

1. 

適用範囲  この規格は,ポリ塩化ビニル,ポリプロピレン及びポリエチレン製品の溶接に使用するポ

リ塩化ビニル,ポリプロピレン及びポリエチレン溶接棒(以下,溶接棒という。

)について規定する。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7507

  ノギス

JIS B 7512

  鋼製巻尺

JIS K 6740-1

  プラスチック−無可塑ポリ塩化ビニル(PVC-U)成形用及び押出用材料−第 1 部:呼

び方のシステム及びその仕様表記

JIS K 6921-1

  プラスチック−ポリプロピレン(PP)成形用及び押出用材料−第 1 部:呼び方のシス

テム及び仕様表記の基礎

JIS K 6922-1

  プラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第 1 部:呼び方のシステ

ム及び仕様表記の基礎

JIS K 7100

  プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気

JIS K 7111

  プラスチック−シャルピー衝撃強さの試験方法

JIS K 7114

  プラスチック−液体薬品への浸せき効果を求める試験方法

JIS K 7162

  プラスチック−引張特性の試験方法  第 2 部:型成形,押出成形及び注型プラスチック

の試験条件

JIS K 7206

  プラスチック−熱可塑性プラスチック−ビカット軟化温度(VST)試験方法

JIS Z 8401

数値の丸め方

3. 

種類  溶接棒の種類は,表 による。

  1  溶接棒の種類

種  類

材  質

PVC 1 号

一般用ポリ塩化ビニル溶接棒

PVC 2  号

高衝撃性ポリ塩化ビニル溶接棒

PVC 3  号

耐熱性ポリ塩化ビニル溶接棒

PP

ポリプロピレン溶接棒

PE 1

中密度ポリエチレン溶接棒

PE 2

高密度ポリエチレン溶接棒


2

K 6746

:2004

4. 

品質

4.1 

外観  溶接棒は 7.によって試験し,外観が滑らかで,使用上有害なきず,泡,異物などがあっては

ならない。

4.2 

性能  溶接棒の性能は 7.によって試験し,表 の規定に適合しなければならない。

  2  性能

ポリ塩化ビニル

ポリプロピレン

ポリエチレン

試験項目

単位

PVC1

号 PVC2 号

PVC3

PP PE1

号 PE2 号

試験方法

引張強さ MPa

50<

36<

50<

25<

10<

20<

7.4

ビカット軟化温度

℃ 60<

55<

90<

135<

80<

90<

7.5

シャルピー衝撃強さ

kJ/m

2

 1<  60< 1<  3< 15<

5<  7.6

加熱伸縮率

±10

±10

±10

±1

±1

±1

7.7

耐薬品性 mg/cm

2

7.8

  蒸留水

±0.15

±0.25

±0.15

±0.10

±0.10

  硫酸

±0.10

±0.20

±0.15

±0.12

±0.12

  塩酸

±0.30

±0.60

±0.30

±0.30

±0.30

  硝酸

±0.20

±0.40

±0.20

±0.15

±0.15

  塩化ナトリウム水溶液

±0.15

±0.20

±0.15

±0.10

±0.10

  水酸化ナトリウム水溶液

±0.10

±0.20

±0.10

±0.10

±0.10

5. 

形状及び寸法

5.1 

形状  溶接棒の断面形状は,次による。

5.1.1 

シングル  円形とする。

5.1.2 

ダブル  2 個の円を部分的に重ねた形状を基準とする。

5.1.3 

トリプル  3 個の円を部分的に重ねた形状を基準とする。

5.2 

寸法

5.2.1 

溶接棒の高さ及び許容差は,

表 による。

  3  溶接棒の寸法及び許容差

単位  mm

    高さ

形状

呼称

寸法

許容差

シングル 2S  2.0

+0.3

−0.2

3S 3.0

+0.3

−0.2

4S 4.0

+0.3

−0.2

ダブル 3W 3.0

±0.3

トリプル 3T  3.0

±0.7

        備考  ここで,高さとは,平面に安定に置いたときの高さのことをいう。

5.2.2 

溶接棒の長さ及び許容差を

表 に示す。


3

K 6746

:2004

  4  長さ及び許容差

規格値

許容差

1 000 mm

+2  %

−0  %

備考  巻物の長さ及びその許容差は受渡当事者間の協定による。

6. 

材料  溶接棒に使用する材料は,次による。

ポリ塩化ビニル  JIS K 6740-1 の 1.3 に規定するもの。

ポリプロピレン  JIS K 6921-1 の 1.3 に規定するもの。

ポリエチレン  JIS K 6922-1 の 1.3 に規定するもの。

7. 

試験方法

7.1 

一般的事項

7.1.1 

試験片の作製  引張強さ,ビカット軟化温度及び耐薬品性の試験片は,溶接棒を切断して適切な成

形条件で 1∼6 mm 厚さに作製してから所定の寸法に仕上げる。

7.1.2 

試験片の状態調節と試験  試験条件が別に規定されている場合を除き,試験は JIS K 7100 に規定

する標準状態で行う。試験片の状態調節は,ポリ塩化ビニルでは標準状態で 16 時間以上,ポリプロピレン

及びポリエチレンでは 40 時間以上行う。

7.1.3 

試験結果の数値の表し方  試験結果は性能規定値の 1 けた下まで求め,数値の丸め方は,JIS Z 8401

による。

7.2 

外観検査  溶接棒の外観は,目視で検査する。

7.3 

寸法

7.3.1 

高さ  溶接棒の高さは,JIS B 7507 に規定するノギスで 0.05 mm の単位まで測定する。

7.3.2 

長さ  JIS B 7512 に規定する 1 級の鋼製巻尺を用い,試験片を水平面に置いて測定するか又はそれ

と同等以上の精度で測定する。

7.4 

引張試験  引張試験は,JIS K 7162 によって行う。この場合試験片は 1B 形試験片とし,引張速度は

50 mm/min

とする。試験片の数は 5 個とする。

7.5 

ビカット軟化温度試験  ビカット軟化温度試験の測定は JIS K 7206 によって行い,ポリ塩化ビニル

では B 法によって,また,ポリプロピレン及びポリエチレンについては A 法によって行う。試験片の数は

2

個とする。

7.6 

シャルピー衝撃強さ試験  シャルピー衝撃強さ試験は,JIS K 7111 によって,1eA 形試験片について

測定する。試験片の数は 10 個とする。

7.7 

加熱伸縮率試験

7.7.1 

装置  装置は次のものを用いる。

a) 

加熱試験機  エアーオーブン又はこれに準じるもので,表 の温度に保持できるもの。


4

K 6746

:2004

  5  温度

単位  ℃

種類

温度

        PVC 1

          130±2

        PVC 2

          130±2

        PVC 3

          130±2

    PP

          150±2

        PE 1

            80±2

        PE 2

          120±2

b) 

長さ測定器  JIS B 7507 に規定するノギス又はこれと同等以上の精度をもつもの。

7.7.2 

試験片  溶接棒を長さ 140 mm に 3 個切り取ってこれらを試験片とする。試験片の中央からそれぞ

れ 50 mm のところに標線を付ける。

7.7.3 

操作  試験片を表 の温度に保持した加熱試験機中で,表面が非粘着性の板の上に載せて 30 分間

置いた後に取り出し,室温に 2 時間以上放冷後,長さ測定器を用いて標線間距離を測定する。

7.7.4 

計算  次の式によって,加熱伸縮率を算出し,3 個の平均値を求める。

100

1

1

2

×

=

l

l

l

S

ここに,  S:  加熱伸縮率(%) 

l

1

:  加熱前の標線間距離(mm)

l

2

:  加熱後の標線間距離(mm)

7.8 

耐薬品性試験

7.8.1 

装置  耐薬品性試験装置は,JIS K 7114 に規定の装置を用いる。

7.8.2 

試験片  試験片の寸法は,幅 25 mm,長さ 50 mm,厚さ 1∼2 mm とし,表 の試験液ごとに 2 個

づつ作成する。

7.8.3 

操作  JIS K 7100 に規定する標準状態で,試験片の質量及び表面積を測定する。表 に示す試験液

に 60±1  ℃

温度で 5 時間浸せきした後,流水で約 5 秒間洗浄する。乾いた布で水分をふき取り,はかり

瓶に入れてその質量を測定する。ただし,蒸留水による試験片は水洗しない。

  6  試験液

単位  質量百分率(%)

試薬名

濃度

注意事項

蒸留水

塩酸 35

A

, C

硫酸 30

A

, C

硝酸 40

A

, C

塩化ナトリウム 10

水酸化ナトリウム 40

A

, C

                      注意事項:表中に A 及び C の記号のあるものはそれぞれ次の注意を払う。

A

:程度は異なるが腐食性があり,皮膚又は衣類に接触させてはならない。安全ピペットだけを用いる。

C

:刺激性又は毒性の蒸気を発生するので,必ず適切な排気フードの下で取り扱う。

試験結果は,各試験液についてそれぞれ 2 個の試験片の表面積当たりの質量変化を次の式を用いて算出


5

K 6746

:2004

し,その平均値を求める。

A

m

m

1

2

ここに,  m

1

:  浸せき前の質量(mg)

m

2

:  浸せき後の質量(mg)

A

:  試験片の試験前の全表面積(cm

2

8. 

表示  包装の外面には,次の事項を表示する。

a)

種類及び形状寸法の呼称

例 PVC

1

号−2S

種類(

表 1)  形状寸法の呼称(表 3

b)

製造業者名又はその略号

c)

製造年月日又はロット番号。