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K 6719-1

:2011 (ISO 7391-1:2006)

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

2

3

  呼び方のシステム及び仕様表記の基礎 

2

3.1

  一般

2

3.2

  データブロック 1

2

3.3

  データブロック 2

3

3.4

  データブロック 3

3

3.5

  データブロック 4

4

3.6

  データブロック 5

5

4

  呼び方の例 

5

4.1

  呼び方だけの例

5

4.2

  仕様を付加した呼び方の例 

6


K 6719-1

:2011 (ISO 7391-1:2006)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,エンプラ技術連合

会(JEPTC)

,日本プラスチック工業連盟(JPIF)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案

を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が

改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 6719-1:1999 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS K 6719

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

K

6719-1

  第 1 部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎

JIS

K

6719-2

  第 2 部:試験片の作製方法及び特性の求め方


   

日本工業規格

JIS

 K

6719-1

:2011

(ISO 7391-1

:2006

)

プラスチック−

ポリカーボネート(PC)成形用材料及び押出用材料−

第 1 部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎

Plastics-Polycarbonate (PC) moulding and extrusion materials-

Part 1: Designation system and basis for specifications

序文 

この規格は,2006 年に第 3 版として発行された ISO 7391-1 を基に,技術的内容及び構成を変更するこ

となく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

1.1

  この規格は,ポリカーボネート(PC)の仕様表記の基礎として用いる呼び方のシステムについて規定

する。

1.2

  ポリカーボネート(PC)を,次の a)c)  の特性の範囲を示す記号表示並びに用途及び/又は加工方

法,重要な特性,添加剤,着色剤,充塡材及び強化材の情報によって区分する。

a)

粘度数

b)

メルトボリュームフローレイト(MVR)

c)

シャルピー衝撃強さ

1.3

  この規格は,カルボン酸及び芳香族ジヒドロキシ化合物からなる熱可塑性ポリエステルにも適用する。

ポリエステルは,ホモポリマー,コポリマー又は両者の混合物でもよい。

この規格は,粉状,か(顆)粒状又はペレット状で用いる材料及び着色剤,添加剤,充塡材などが添加

された材料又は無添加の材料に適用する。

注記 1  この規格の呼び方が同じ材料であっても,必ずしも同一の性能を示すとは限らない。したが

って,この呼び方は,特定の用途及び/又は加工方法に必要な材料を特定するものではない。

この規格は,エンジニアリングデータ,性能データ又は加工方法に必要な材料を特定するも

のではない。

このような追加データが必要な場合は,JIS K 6719-2 に規定する各試験方法が適用できる

ならば,それによって測定する。

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 7391-1:2006

, Plastics − Polycarbonate (PC) moulding and extrusion materials − Part 1:

Designation system and basis for specifications

(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”


2

K 6719-1

:2011 (ISO 7391-1:2006)

   

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 6719-2

  プラスチック−ポリカーボネート(PC)成形用材料及び押出用材料−第 2 部:試験片

の作製方法及び特性の求め方

注記  対応国際規格:ISO 7391-2:2006,Plastics−Polycarbonate (PC) moulding and extrusion materials

−Part 2: Preparation of test specimens and determination of properties(MOD)

JIS K 6899-1

  プラスチック−記号及び略語−第 1 部:基本ポリマー及びその特性

注記  対応国際規格:ISO 1043-1:2001,Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 1: Basic polymers

and their special characteristics

(IDT)

呼び方のシステム及び仕様表記の基礎 

3.1 

一般 

熱可塑性プラスチックの呼び方は,次の標準様式による。

呼び方

識別項目ブロック

個別項目ブロック

種類 
ブロック

(記載任意)

規格番号

ブロック  データ

ブロック

1

データ 
ブロック

2

データ 
ブロック

3

データ 
ブロック

4

データ 
ブロック

5

注記  規格番号ブロックには,この規格の番号“JIS K 6719-1”を記載する。

この呼び方は,記載任意な種類ブロック(熱可塑性プラスチックと記す。

)及び識別項目ブロックによっ

て構成し,更に,識別項目ブロックは,規格番号ブロック及び個別項目ブロックによって構成する。

曖昧な表示を避けるため,個別項目ブロックを,更に次の五つのデータブロックに細分する。

データブロック 1:  プラスチックの種類を JIS K 6899-1 による記号で示す。この場合,

“PC”

3.2 

照)

データブロック 2:  位置 1:用途又は加工方法(3.3 参照)

位置 2∼位置 8:重要な特性,添加剤及びその他補足情報(3.3 参照)

データブロック 3:  区分用の特性(3.4 参照)

データブロック 4:  充塡材又は強化材,及びそれらの公称含有率(3.5 参照)

データブロック 5:  特定の用途向けに材料を規定するため,又は成形加工を再現性のあるものにする

ための要求事項をデータブロック 5 として追加してもよい。

個別項目ブロックの最初の文字は,ハイフンとする。それぞれのデータブロックは,互いにコンマで区

切る。

使わないデータブロックがある場合は,そのデータブロックを二つ続きの分離記号,すなわち,二つの

コンマ“,

”によって示す。

3.2 

データブロック 


3

K 6719-1

:2011 (ISO 7391-1:2006)

このデータブロックでは,ハイフンの後に,ポリカーボネート(PC)を JIS K 6899-1 による記号 PC で

識別する。

3.3 

データブロック 

このデータブロックでは,

表 に示すコード(文字)を用いて位置 1 に用途及び/又は加工方法につい

ての情報を,並びに位置 2∼位置 8 に重要な特性,添加剤及び着色剤についての情報を表示する。位置 2

∼位置 8 の情報があり,位置 1 の情報がない場合には,位置 1 にコード“X”を記載し,その後,位置 2

∼位置 8 に重要な特性,添加剤及び着色剤についての情報を表示する。

表 1−データブロック に用いるコード(文字) 

コード

位置 1

コード

位置 2∼位置 8

A

加工安定処方

B

ブロー成形用 B

ブロッキング防止処方

C

着色品

D

ディスク製造

E

押出用 E

発泡処方

F

フィルム押出用 F

特殊燃焼性処方

G

一般用 G

か(顆)粒

H

コーティング用 H

熱老化安定処方

L

モノフィラメント押出用 L

耐光性又は耐候性処方

M

射出成形用

N

自然色(非着色品)

P

耐衝撃処方

Q

圧縮成形用

R

回転成形用 R

離型剤処方

S

焼結用 S

滑剤処方

T

テープ製造用 T

透明化処方

V

熱成形用

W

耐水処方

X

情報なし X

架橋処方

Y

導電処方

Z

帯電防止処方

3.4 

データブロック 

3.4.1 

一般 

このデータブロックでは,粘度数を 2 桁のコード(数字)で表し(3.4.2 参照)

,メルトボリュームフロ

ーレイト(MVR)を 2 桁のコード(数字)で表し(3.4.3 参照)

,更にシャルピー衝撃強さを 1 桁のコード

(数字)で表す(3.4.4 参照)

。三つのコードの間には,ハイフンを入れる。

各特性の値が範囲の境界上にあるか,又はそれに近い場合,製造業者は,その材料がどちらの範囲に入

るかを決定する。その後,その材料の試験値が,その範囲から外れても製造許容範囲にあるならば,その

コードを変える必要はない。

注記  各特性のコードの全ての組合せのポリマーが,現在入手できるとは限らない。

3.4.2 

粘度数 

粘度数は,JIS K 6719-2 によって求める。

表 で規定するように,粘度数の値を六つの範囲に分割し,それぞれ 2 桁のコード(数字)で表示する。


4

K 6719-1

:2011 (ISO 7391-1:2006)

   

表 2−データブロック の粘度数に用いるコード 

コード

粘度数の範囲

mL/g

46

  ≦46

49

46

< ∼≦52

55

52

< ∼≦58

61

58

< ∼≦64

67

64

< ∼≦70

70

70

3.4.3 

メルトボリュームフローレイト(MVR 

メルトボリュームフローレイト(MVR)は,JIS K 6719-2 によって測定する。

表 で規定するように,MVR を五つの範囲に分割し,それぞれ 2 桁のコード(数字)で表示する。

表 3−データブロック のメルトボリュームフローレイト(MVR)に用いるコード 

コード MVR の範囲

cm

3

/10 min

03

≦2.8

05 2.8

<∼≦5.7

09 5.7

<∼≦11.4

18 11.4

<∼≦22.7

24 22.7

3.4.4 

シャルピー衝撃強さ 

シャルピー衝撃強さ(ノッチなし)は,JIS K 6719-2 によって求める。

表 で規定するように,シャルピー衝撃強さの値を六つの範囲に分割し,それぞれ 1 桁のコード(数字)

で表示する。

表 4−データブロック のシャルピー衝撃強さに用いるコード 

コード

ノッチなしシャルピー衝撃強さの範囲

kJ/m

2

0

≦10

1 10

<∼≦30

3 30

<∼≦50

5 50

<∼≦70

7 70

<∼≦90

9 90

3.5 

データブロック 

このデータブロックでは,位置 1 に充塡材及び/又は強化材の種類を 1 桁のコード(文字)で表示し,

位置 2 にその物理的形状を,1 桁のコード(文字)で表示する。

それらのコードは,

表 に示すとおりとする。このコードに続いて(空白なしで),その含有率(質量分

率  %)を,位置 3 及び位置 4 に 2 桁の数字で表示する。


5

K 6719-1

:2011 (ISO 7391-1:2006)

表 5−データブロック で用いる充塡材及び強化材のコード 

コード

物質(位置 1)

コード

形状(位置 2)

B

ボロン B

ビーズ,スフェア,ボール

C

カーボン

a)

D

粉末

F

繊維

G

ガラス G

粉砕品(繊維状粉砕品も含む。

H

ウィスカ

K

炭酸カルシウム

M

鉱物

a)

b)

,金属

a)

S

合成物,有機物

a)

 S

りん片,フレーク

T

タルク

X

指定なし X

指定なし

Z

その他

a)

 Z

その他

a)

a)

これらの物質は,それらの化学記号又は関連規格に定められた略号若しくはコ

ードで詳しく表示してもよい。金属(M)の場合,化学記号によって金属の種
類を表示する。

b)

鉱物充塡材は,利用できる記号があるときは,その記号で表示する。数種の物

質及び/又は異なる形状の混合物を表す場合,

“+”の記号を使ってコードをつ

なぎ,その全体を括弧でくくる。例えば,25 %ガラス繊維(GF)と 10 %鉱物
粉末(MD)の混合物は,

(GF25+MD10)と表示する。

3.6 

データブロック 

このデータブロックには,特定用途用の材料仕様書を作成するときに,必要ならば,追加事項を表示す

る。例えば,JIS 又は一般的に用いられている標準的な仕様を引用する。

呼び方の例 

4.1 

呼び方だけの例 

射出成形用(M)として製造され,耐光性又は耐候性処方(L)及び離型剤処方(R)で,粘度数 59 mL/g

(61)

,MVR(MVR300/1.2)9.5 cm

3

/10 min

(09)

,ノッチなしシャルピー衝撃強さ 35 kJ/m

2

(3)であるポ

リカーボネート(PC)は,次のように表示する。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

個別項目ブロック

種類ブロック

(記載任意)

規格番号ブロック

1 2 3

熱可塑性プラスチック

  JIS K 6719-1

- PC,

 M

L  R,

61

-

09

‐3

規格番号

データブロック 1:記号

データブロック 2:位置 1:射出成形用

位置 2:耐光性又は耐候性処方

位置 3:離型剤処方

データブロック 3:位置 1:粘度数

位置 2:MVR

位置 3:シャルピー衝撃強さ(ノッチなし)

呼び方:JIS K 6719-1PC, MLR, 61-09-3 


6

K 6719-1

:2011 (ISO 7391-1:2006)

   

一般用(G)として製造され,特殊燃焼性処方(F)で,粘度数 56 mL/g(55)

,MVR(MVR300/1.2)5.5

cm

3

/10 min

(05)

,ノッチなしシャルピー衝撃強さ 35 kJ/m

2

(3)でガラス(G)繊維(F)含量 30 質量分

率%(30)であるポリカーボネート(PC)は,次のように表示する。

個別項目ブロック

種類ブロック 
(記載任意)

規格番号ブロック

1 2 3  4

 (熱可塑性プラスチック)   JIS K 6719-1

- PC,

  G    F,

  55 - 05 - 3,

  GF 30

 

規格番号

データブロック 1: 記号

データブロック 2: 位置 1:一般用

位置 2:特殊燃焼性処方

データブロック 3: 位置 1:粘度数

位置 2:MVR

位置 3:シャルピー衝撃強さ(ノッチなし)

データブロック 4: ガラス繊維  質量分率 30 %

呼び方:JIS K 6719-1PC, GF, 55-05-3, GF30 

4.2 

仕様を付加した呼び方の例 

押出用(E)として製造され,特殊燃焼性処方(F)で,粘度数 63 mL/g(61)

,MVR(MVR300/1.2)4.5

cm

3

/10 min

(05)

,ノッチなしシャルピー衝撃強さ 95 kJ/m

2

(9)で,FAR, Part 25, Amdt25-72;Appendix F, Part

1; Paragraph(a)(1)(i)

の試験に適合するポリカーボネート(PC)は,次のように表示する。

個別項目ブロック

種類ブロック 
(記載任意)

規格番号ブロック

1 2 3  4  5

 (熱可塑性プラスチック)  JIS K 6719-1 

- PC,

E   F,

  61 - 05 - 9

 ,

,

 

FAR,Part25;

App.F,

Part1;§(a)(1)(i)

規格番号

データブロック 1: 記号

データブロック 2: 位置 1:押出用

位置 2:特殊燃焼性処方

データブロック 3: 位置 1:粘度数

位置 2:MVR

位置 3:シャルピー衝撃強さ(ノッチなし)

データブロック 4: 使用せず

データブロック 5: 仕様:FAR, Part25;App.F,Part1;§(a)(1)(i)

呼び方:JIS K 6719-1PC, EF, 61-05-9,, FAR, Part25;App.F,Part1;§(a)(1)(i)