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日本工業規格

JIS

 K

6544

-1977

革の吸湿度試験方法

Testing Method for Water Vapour Absorption of Leather

1.

適用範囲  この規格は,すべての革の吸湿度試験方法について規定する。

引用規格: 

JIS K 6550

  革試験方法

JIS Z 8401

  数値の丸め方

2.

用語の意味  吸湿度とは,革の単位面積当たりに吸収される水蒸気の質量をいい,この規格では温度

20

±1℃,相対湿度 52±2%で平衡に達した革を同温度,相対湿度 79±2%の大気中に移し,平衡に達した

ときのその革 1cm

2

当たりの質量増加 (mg) をその革の吸湿度と定める。

備考  単位体積 (1cm

3

)

当たりの質量増加 (mg) で示す場合には,特に単位体積当たりの吸湿度と表

示するものとする。

3.

試験方法

3.1

試料及び試験片  JIS K 6550(革試験方法)の 4.によって採取した試料 1 個につき,直径約 64mm の

円形の試験片 2 個を採取する(

1

)

(

1

)

傷などのある場所は避ける。

3.2

試験片の調整及び試験条件  試験片は試験前に温度 20±1℃,相対湿度 65±2%の恒温・恒湿装置中

に 72 時間以上調整する。試験は温度 20±2℃,相対湿度 65±2%の室内で行う。

3.3

装置及び器具

3.3.1

恒温・恒温装置  温度 20±1℃において,相対湿度 52±2%,65±2%及び 79±2%の空気が試験片

の周辺を循環できるような装置を用いる。

(参考)  相対湿度の調節には,次の塩類の飽和水溶液を用いるとよい。
 

相対湿度 52%

硝酸マグネシウム

         65%

硝酸ナトリウム

         79%

硫酸アンモニウム

3.3.2

はかり  感度 1mg のものを用いる。

3.3.3

ふた付容器  直径約 70mm,高さ約 20mm のふた付の気密な容器を用いる。

(参考)  ポリスチレン又はポリエチレン製が便利である。 

3.3.4

ノギス

100

5

mm

目盛を有するものを用いる。

3.4

操作  3.2 により調整した試験片について,次の試験を行う。


2

K 6544-1977

3.4.1

直径  試験片の任意の一端から中心を通り他端までの直線距離と,その直線に直角で中心を通る両

端の直線距離をノギスによって測定する(

2

)

。小数点以下 3 けた (cm) まで求め,JIS Z 8401(数値の丸め方)

により小数点以下 2 けたに丸める。

(

2

)  2

回この方法を繰り返し,4個の測定値の平均とする。ただし,厚さの不均一などにより,表裏

両面の直径が相違するときは,両面の直径をそれぞれ測定して平均する。

3.4.2

質量の差  試験片を温度 20±1℃,相対湿度 52±2%の恒温・恒湿装置中に入れ,72 時間以上経過

後取り出し,直ちにふた付容器に入れ,ふたをしてひょう量する。ひょう量後試験片を取り出し,温度 20

±1℃,相対湿度 79±2%の恒温・恒湿装置中に移し,72 時間以上経過後再びふた付容器に入れ,ひょう量

する。

なお,ふた付容器は,常に温度 20±1℃,相対湿度 65±2%の標準状態中に 24 時間以上放置したものを

用いる。

4.

算出方法  吸湿度は,次の式によって小数点以下 1 けたまで求め,JIS Z 8401 によって整数位に丸め

る。

(

) (

)

2

2

1

1

7854

.

0

d

V

W

V

W

A

=

ここに

A

1

単位面積当たりの吸湿度

 (mg/cm

2

)

W

1

温度

20

±

1

℃,相対湿度

79

±

2%

のときの質量

 (mg)

W

2

温度

20

±

1

℃,相対湿度

52

±

2%

のときの質量

 (mg)

V

ふた付容器の質量

 (mg)

d

試験片の直径

 (cm)

備考

単位体積当たりで算出する場合は,次の式による。

t

A

A

1

2

=

ここに

A

2

単位体積当たりの吸湿度

 (mg/cm

3

)

t

試験片の厚さ

 (cm)

なお厚さは,試験片の中心と試験片の直径より約

5mm

小さい同心円上の等間隔の

4

点,計

5

点で JIS K 6550 の 5.1.2 によって試験し,

5

点の測定値の平均値とする。


3

K 6544-1977

高分子部会  革試験方法専門委員会  構成表(昭和 46 年 8 月 1 日制定のとき)

氏名

所属

(委員会長)

菅  野  英二郎

東京農工大学

安孫子  義  弘

日本皮革株式会社研究所

赤  羽  信  久

工業技術院標準部

渡  辺  信  男

ミドリ安全工業株式会社

府  川  秀  夫

大塚製靴株式会社

倉  持      保

スタンダード靴株式会社

坪  倉  浩  一

月星ゴム株式会社

山  田  敬  一

株式会社シモン

島  田  勝  治

日本製靴株式会社

大  野  里  美

新興製靴工業株式会社

永  井  泰  助

株式会社永井製靴工業所

神  谷  康  郎

東京皮革株式会社

石  川  民  夫

光陽産業株式会社

楠  本  幸之助

日本皮革株式会社

岡  村      浩

株式会社山崎化学研究所

池  田  敬  一

山陽皮革株式会社

山  本  茂  一

結城化工株式会社

大  木  幸  一

大和皮革株式会社

(事務局)

遠  山  雄  一

工業技術院標準部繊維化学規格課

中  軸  美智雄

工業技術院標準部繊維化学規格課

(事務局)

青  木  誠  治

工業技術院標準部繊維化学規格課(昭和 52 年 5 月 1 日改正のとき)

石  川  哲之介

工業技術院標準部繊維化学規格課(昭和 52 年 5 月 1 日改正のとき)