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K 6349

:2012

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  種類 

3

4.1

  クラス  

3

4.2

  グレード  

3

4.3

  タイプ  

3

5

  ホースの材料及び構造  

3

6

  寸法及び許容差  

4

6.1

  ホース内径及び最大外径  

4

6.2

  ホースの長さ  

4

6.3

  偏肉  

6

7

  ホースの要求性能  

6

8

  試験方法  

6

8.1

  ゴムの耐油性試験  

6

8.2

  破裂圧力試験  

7

8.3

  長さ変化率試験  

7

8.4

  最小曲げ半径試験  

7

8.5

  衝撃圧力試験  

9

8.6

  耐圧性試験  

9

8.7

  低温曲げ試験  

9

8.8

  接着試験  

9

8.9

  負圧試験  

9

8.10

  外面ゴム層のオゾン劣化試験  

10

9

  検査 

10

9.1

  一般事項  

10

9.2

  形式検査  

10

9.3

  受渡検査  

10

9.4

  その他の検査  

10

10

  表示  

11

11

  保管及び包装  

11

11.1

  一般事項  

11

11.2

  包装  

11

11.3

  防せい処理  

11


K 6349

:2012  目次

(2)

ページ

11.4

  保管場所  

11

11.5

  保管状態  

11

11.6

  使用順序  

11

附属書 A(参考)その他の検査  

12

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

13


K 6349

:2012

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ゴム工業会(JRMA)及び一般財団法人

日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

これによって,JIS K 6349-1:1999,JIS K 6349-2:1999 及び JIS K 6349-3:1999 は廃止され,この規格に置

き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 K

6349

:2012

液圧用の鋼線又は繊維補強ゴムホース

Rubber hoses-

Wire- or textile-reinforced single-pressure types for hydraulic applications

序文 

この規格は,2006 年に第 1 版として発行された ISO 18752 を基に,技術的内容を変更して作成した日本

工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,鋼線又は繊維で補強した液圧用ホース(以下,ホースという。

)について規定する。

この規格は,呼び径 5∼102,最高使用圧力 3.5 MPa∼56 MPa,温度範囲−40  ℃∼+100  ℃(グレード A

及び B)

,又は−40  ℃∼+120  ℃(グレード C 及び D)の範囲で用いるホースに適用する。適用流体は,

一般的に,作動油 HH,HL,HM,HR 及び HV である。

注記 1 ISO 

6743-4

では,作動油 HH,HL,HM,HR 及び HV を,次のとおり定義している。

HH

:  無添加鉱物油

HL

:  HH にさび止め剤と酸化防止剤とを配合したもの

HM

:  HL に耐摩耗性を付加

HR

:  HL の粘度指数を向上

HV

:  HM の粘度指数を向上

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 18752:2006

,Rubber hoses and hose assemblies−Wire- or textile-reinforced single-pressure

types for hydraulic applications

−Specification(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 8360

  液圧用鋼線補強ゴムホースアセンブリ

JIS K 6200

  ゴム−用語

JIS K 6258

  加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐液性の求め方

注記  対応国際規格:ISO 1817,Rubber, vulcanized−Determination of the effect of liquids(MOD)


2

K 6349

:2012

JIS K 6330-1

  ゴム及びプラスチックホース試験方法−第 1 部:ホース及びホースアセンブリの寸法

測定

注記  対応国際規格:ISO 4671,Rubber and plastics hoses and hose assemblies−Methods of measurement

of dimensions

(MOD)

JIS K 6330-2

  ゴム及び樹脂ホース試験方法−第 2 部:耐圧性試験

注記  対応国際規格:ISO 1402,Rubber and plastics hoses and hose assemblies−Hydrostatic testing

(MOD)

JIS K 6330-3

  ゴム及び樹脂ホース試験方法−第 3 部:負圧試験

注記  対応国際規格:ISO 7233,Rubber and plastics hoses and hose assemblies−Determination of

resistance to vacuum

(MOD)

JIS K 6330-4

  ゴム及びプラスチックホース試験方法−第 4 部:低温雰囲気下における柔軟性

注記  対応国際規格:ISO 4672,Rubber and plastics hoses−Sub-ambient temperature flexibility tests

(MOD)

JIS K 6330-6

  ゴム及びプラスチックホース−第 6 部:層間はく離強さの求め方

注記  対応国際規格:ISO 8033:2006,Rubber and plastics hoses−Determination of adhesion between

components

(MOD)

JIS K 6330-7

  ゴム及びプラスチックホース−第 7 部:静的条件下での耐オゾン性評価

注記  対応国際規格:ISO 7326:1991,Rubber and plastics hoses−Assessment of ozone resistance under

static conditions

(MOD)

JIS K 6330-8

  ゴム及び樹脂ホース試験方法−第 8 部:衝撃圧力試験

注記  対応国際規格:ISO 6803,Rubber or plastics hoses and hose assemblies−Hydraulic-pressure

impulse test without flexing

(IDT)

JIS K 6330-9

  ゴム及びプラスチックホース試験方法−第 9 部:ホース及び管の曲げ特性

注記  対応国際規格:ISO 1746,Rubber or plastics hoses and tubing−Bending tests(IDT)

ISO 8330

,Rubber and plastics hoses and hose assemblies−Vocabulary

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6200 及び ISO 8330 によるほか,次による。

3.1 

最高使用圧力(maximum working pressure)

ホースを連続して用いることができる最高圧力。一般的には,過渡的に生じた衝撃圧力も含む。

3.2 

耐圧試験圧力(proof pressure)

ホースの静的な耐圧性能を評価するときに加える圧力。

3.3 

最小破裂圧力(minimum burst pressure)

ホースアセンブリを加圧したときに,継手の離脱,ホースの破裂,金具締付け部の漏れなどを生じない

圧力。

3.4 

偏肉(concentricity)


3

K 6349

:2012

ホースの内径の中心と外径の中心,又は内径の中心と補強層の外径の中心とがずれて,一方の肉厚が厚

く,他方が薄くなった状態での肉厚の差。

種類 

4.1 

クラス 

ホースは,

表 に示すように,最高使用圧力によって,九つのクラス(35,70,140,210,250,280,

350

,420 及び 560)に分類する。各クラスの最高使用圧力は,呼び径によらず同一である。

表 1−クラス

クラス

35  70  140 210 250 280 350 420 560

最高使用圧力  MPa

3.5

7

 14

 21

 25

 28

 35

 42

 56

4.2 

グレード 

ホースは,耐衝撃圧力性によって,A,B,C 及び D の四つのグレードに分類する(

表 参照)。

4.3 

タイプ 

ホースは,外径及び最小曲げ半径によって,標準タイプ(AS,BS 及び CS)及びコンパクトタイプ(AC,

BC

,CC,及び DC)の二つのタイプに分類する。

ホースのグレード,タイプ及びクラスの関係を,

表 に示す。

表 2−グレード,タイプ及びクラス

グレード

タイプ

クラス

35  70  140 210 250 280 350 420 560

A

AS

AC

B

BS

BC

C

CS

CC

D DC

  ○:対象サイズあり,−:対象サイズなし

ホースの材料及び構造 

ホースは,耐油性の内面ゴム層,鋼線又は繊維等の補強層(複数層も含む。

,並びに耐油,耐摩耗及び

耐候性の外面ゴム層から構成される。外面ゴム層の上に,耐摩耗,その他に対する耐性の改善のため,他

の材料の層を追加してもよい。代表的なホースの構造を

図 に示す。


4

K 6349

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        1  内面ゴム層

        2  補強層 
        3  外面ゴム層

図 1−代表的なホースの構造 

寸法及び許容差 

6.1 

ホース内径及び最大外径 

ホースの内径及び外径は,JIS K 6330-1 に従って測定したとき,

表 に示す値に適合しなければならな

い。

6.2 

ホースの長さ 

ホースアセンブリの長さの許容差は,JIS B 8360 に従う。

ホース単体の長さの許容差については,受渡当事者間の協定による。


表 3−ホースの内径及び外径

呼び径

内径

(全クラス)

mm

ホースの外径(最大)

mm

クラス 35

クラス 70

クラス 140

クラス 210

クラス 250

クラス 280

クラス 350

クラス 420

クラス 560

最小

最大

標準  コンパ

クト

標準

コンパ
クト

標準

コンパ
クト

標準

コンパ
クト

標準

コンパ
クト

標準

コンパ
クト

標準

コンパ
クト

標準

コンパ
クト

標準

コンパ
クト

5

6

8

10

12

16

19

25

32

38

51

63

76

102

4.6

6.1

7.7

9.3

12.3

15.5

18.6

25.0

31.4

37.7

50.4

63.1

74.6

100.0

5.4

7.0

8.5

10.1

13.5

16.7

19.8

26.4

33.0

39.3

52.0

65.1

77.8

103.2

14

17

19

21

24

27

31

40

53

59

72

84

100

130

11

14

15

17

21

25

28

36

45

56

69

− 
− 

14

17

19

21

24

27

31

40

53

59

72

84

100

11

14

15

18

22

25

29

38

45

56

69

− 
− 

14

17

19

21

24

29

33

41

54

59

73

84

100

11

14

15

17

22

25

29

38

49

56

70

− 
− 

14

17

19

23

26

29

33

41

53

59

72

− 
− 

11

14

16

19

22

26

31

39

49

56

70

− 
− 

17

19

20

23

26

29

34

41

54

59

73

− 
− 

15

15

16

19

22

27

32

39

49

56

70

− 
− 

17

19

20

23

26

29

34

41

54

59

73

− 
− 

15

15

16

19

23

27

32

39

49

56

70

− 
− 

17

19

20

23

27

29

38

50

54

60

75

− 
− 

15

15

16

21

25

28

36

45

52

59

73

− 
− 

17

19

20

24

27

37

50

54

60

75

80

− 
− 

15

15

− 
− 

− 
− 

− 
− 

− 
− 

− 

− 
− 

− 
− 

− 
− 

− 
− 

− 

− 
− 

30

36

45

52

− 

− 
− 

−:対象サイズなし

5

K 6349


20
12


6

K 6349

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6.3 

偏肉 

ホースの偏肉は,JIS K 6330-1 に規定する方法で測定したとき,

表 の規定に適合しなければならない。

表 4−偏肉

呼び径

偏肉の最大値

mm

内径と外径との偏肉

内径と補強層の外径との偏肉

5

及び 6 0.8

0.5

6

を超え 19 以下 1.0

0.7

 19

を超え 63 以下 1.3

0.9

 63

を超え 102 以下 1.5

1.1

ホースの要求性能 

ホースの性能は,箇条 によって試験を行ったとき,

表 の性能を満足しなければならない。

表 5−性能

性能項目

単位

性能

試験方法

(適用箇条)

a)

  ゴムの耐油性

    内面ゴム層の体積変化率 
    外面ゴム層の体積変化率

%

%

0

∼+60

0

∼+100

8.1 

b)

  破裂圧力

    外観

漏れ,その他の異状がない

8.2 

c)

  長さ変化率

    長さ変化率

%

−4∼+2

8.3 

d)

  最小曲げ半径

    へん(扁)平率

%

10

以下

8.4 

e)

  耐衝撃圧力性

    外観

規定回数終了後,

漏れ,その他の異状がない

8.5 

f)

  耐圧性

    外観

漏れ,その他の異状がない

8.6 

g)

  耐低温曲げ性

    低温柔軟性:外観 
    低温柔軟試験後の耐圧試験:外観

曲げ,折れ,亀裂などの異状がない

漏れ,その他の異状がない

8.7 

h)

  層間接着力

    剝離強さ

kN/m

2.0

以上

8.8 

i)

  耐負圧性

a)

    外観

潰れ,変形,内面ゴムの剥離がない

亀裂発生がない

8.9 

j)

  外面ゴム層の耐オゾン性

    外観

亀裂発生がない

8.10 

a)

負圧試験は,クラス 35,70,140 及び 210 に適用する。

試験方法 

8.1 

ゴムの耐油性試験 

8.1.1 

試験試料 

試料の寸法及び形状は,JIS K 6258 による。試料は,製品と同じ配合で,かつ,同じ加硫状態で作成す


7

K 6349

:2012

る。

8.1.2 

測定方法 

内面ゴム層の体積変化率の測定は,JIS K 6258 に規定する方法で次の条件で行う。

      温度      :100  ℃±1  ℃

      浸せき時間:168 h±2 h

      試験油    :試験用潤滑油 No.3

外面ゴム層の体積変化率の測定は,JIS K 6258 に規定する方法で次の条件で行う。

      温度      :70  ℃±1  ℃

      浸せき時間:168 h±2 h

      試験油    :試験用潤滑油 No.3

8.2 

破裂圧力試験 

ホースの破裂圧力試験は,JIS K 6330-2 の 7.3(破裂試験)に規定する方法で行い,

表 の最小破裂試験

圧力を満足しなければならない。

表 6−最高使用圧力,耐圧試験圧力及び最小破裂試験圧力

クラス

最高使用圧力

MPa

耐圧試験圧力

MPa

最小破裂試験圧力

MPa

35

70

140

210

250

280

350

420

560

3.5

7

14

21

25

28

35

42

56

7

14

28

42

50

56

70

84

112

14

28

56

84

100

112

140

168

224

8.3 

長さ変化率試験 

ホースの長さ変化率試験は,JIS K 6330-2 の 7.2.2(長さの変化率)に規定する方法で試験を行う。長さ

測定のための試験圧力は,

表 に規定する最高使用圧力を加える。

8.4 

最小曲げ半径試験 

ホースの最小曲げ半径試験は,JIS K 6330-9 に規定する方法で試験を行う。ホースを

表 に示す最小曲

げ半径に曲げ,曲がりの部分の外径(短径)を測定し,へん(扁)平率は,次の式(1)によって算出する。

100

)

(

×

=

D

T

D

F

  (1)

ここに,

F

: へん(扁)平率  (%)

D

: 曲げる前のホースの外径(mm)

T

: 曲げた後のホースの外径(短径)

(mm)


表 7−最小曲げ半径

単位  mm

呼び径

クラス 35

クラス 70

クラス 140

クラス 210

クラス 250

クラス 280

クラス 350

クラス 420

クラス 560

標準

コ ン パ

クト

標準

コ ン パ

クト

標準

コ ン パ

クト

標準

コ ン パ

クト

標準

コ ン パ

クト

標準

コ ン パ

クト

標準

コ ン パ

クト

標準

コ ン パ

クト

標準

コ ン パ

クト

5

6

8

10

12

16

19

25

32

38

51

63

76

102

90

100

115

130

180

200

240

300

420

500

630

760

840

1 000

60

75

85

90

130

150

180

230

280

500

630

− 

90

100

115

130

180

200

240

300

420

500

630

760

840

60

75

85

90

130

150

180

230

280

500

630

− 

90

100

115

130

180

200

240

300

460

560

660

760

840

60

75

85

90

130

170

200

250

420

500

630

− 

90

100

115

130

180

200

240

340

460

560

700

− 

60

75

85

90

130

170

200

300

420

560

700

− 

90

100

115

130

180

200

240

340

460

560

630

− 

75

75

85

90

130

200

240

300

460

560

630

− 

90

100

115

130

180

200

240

340

460

560

630

− 

75

75

85

90

130

200

240

300

460

560

630

− 

90

100

115

180

230

250

310

360

560

630

700

− 

75

75

85

150

180

210

250

300

460

560

630

− 

90

150

165

180

230

265

330

460

560

630

700

− 

75

75

− 

− 
− 

− 
− 

− 
− 

− 
− 

− 
− 

− 
− 

− 
− 

− 
− 

250

260

330

460

− 
− 

−:対象サイズなし

8

K 6349


2012


9

K 6349

:2012

8.5 

衝撃圧力試験 

8.5.1 

方法 

ホースの衝撃圧力試験は,JIS K 6330-8 に規定する方法で試験を行う。

8.5.2 

試験条件 

各グレードの試験条件は,

表 に規定する。

表 8−衝撃圧力試験の試験条件

グレード

作動油温度

衝撃試験圧力

MPa

規定加圧回数

A 100

最高使用圧力の 1.33 倍

200

000

B 100

最高使用圧力の 1.33 倍

500

000

C 120

最高使用圧力の 1.33 倍

(クラス 350,420 及び 560 について

は 1.2 倍)

 500 000

D 120

最高使用圧力の 1.33 倍 1

000

000

8.5.3 

注意事項 

この試験は破壊試験とみなし,試験後のサンプルは他の試験に用いてはならない。

8.6 

耐圧性試験 

ホースの耐圧性試験は,水又は油で JIS K 6330-2 の 7.1(耐圧試験)に規定する方法で試験を行う。耐圧

試験圧力は,

表 による。

              保持時間:30 s∼60 s

8.7 

低温曲げ試験 

ホースの低温曲げ試験は,JIS K 6330-4 の 4.(B 法−低温曲げ試験)に規定する方法で試験を行う。最

小曲げ半径は,

表 による。

                試験温度:  −40  ℃±2  ℃

                試験時間:

h

h

24

1

0

低温曲げ試験実施後,目視で確認できない内面ゴムの割れの有無を確認するため,8.6 の耐圧性試験を行

う。

8.8 

接着試験 

内面ゴム層と補強層との間,補強層と外面ゴム層との間の剝離強さは,JIS K 6330-6 に規定する方法で

試験を行う。試験片の準備は,JIS K 6330-6 

表 による。ホースの構成欄のブレードワイヤ,スパイラ

ルワイヤに従い,内面ゴム層と補強層との間はタイプ 5,外面ゴム層と補強層との間はタイプ 2,タイプ 6

又はタイプ 8 とする。

8.9 

負圧試験 

ホース及びホースアセンブリの耐負圧性は,JIS K 6330-3 に規定する方法で試験を行い,加える負圧は,

表 による。耐負圧試験は,クラス 35,70,140 及び 210 に適用する。

負圧の保持時間は,10 min 以上とする。


10

K 6349

:2012

表 9−負圧

呼び径

負圧計の圧力

kPa

5

∼25

−8.0

32

∼102

−6.0

8.10 

外面ゴム層のオゾン劣化試験 

外面ゴム層のオゾン劣化試験は,JIS K 6330-7 に規定する方法によって行い,呼び径 12 以下のホースは

D

法,呼び径 16 以上のホースは C 法による。2 倍の拡大鏡で観察を行い,亀裂の発生その他の異状の有無

を調べる。

この場合,D 法の円筒外径は,

表 の最小曲げ半径の 2 倍とし,C 法の試験片の伸びは 20 %とする。

      オゾン濃度:50 pphm±5 pphm

      暴露時間  :

h

h

72

0
2

      温度      :40  ℃±2  ℃

検査 

9.1 

一般事項 

ホースの検査は,形式検査及び受渡検査に区分し,箇条 によって製造業者が試験を行い,箇条 に適

合しなければならない。箇条 及び箇条 に規定されていない項目を検査する場合の試験方法及び要求性

能は,9.4 による。

9.2 

形式検査 

形式検査は,次に示す項目について,全ての性能値を満足しなければならない。

形式検査は,少なくとも 5 年に 1 回の間隔,又は製造方法若しくは材料を変更したときに,実施しなけ

ればならない。

a)

ゴムの耐油性

b)

破裂圧力

c)

長さ変化率

d)

最小曲げ半径

e)

耐衝撃圧力

f)

耐圧性

g)

耐低温曲げ性

h)

層間接着力

i)

耐負圧性

j)

外面ゴム層の耐オゾン性

9.3 

受渡検査 

受渡検査は,寸法について行う。その他の実施項目については,受渡当事者間の協定による。

9.4 

その他の検査 

その他の検査は,製造業者の判断で行う。使用者から要求がある場合には,受渡当事者間の協定による

項目及び頻度で行う。

検査の項目及び頻度を,参考として

附属書 に示す。


11

K 6349

:2012

10 

表示 

次の事項を容易に消えない方法でホースに少なくとも 760 mm ごとに表示しなければならない。

a)

製造業者名又はその略号

例  XXX

b)

この規格の番号及び発行年

例  JIS K 6349:2012

c)

ホースの種類(タイプ)

例  Type AS

d)

呼び径(内径)

例  25

e)

最高使用圧力(MPa)

例  35MPa

f)

製造年及び四半期区分

例  2012 年第 4 四半期製造の場合  4Q12

表示例  XXX/JIS K 6349:2012/Type AS /25/35MPa/4Q12

11 

保管及び包装 

11.1 

一般事項 

保管及び保管時の包装については,次の事項に注意しなければならない。

11.2 

包装 

ホースの内部を清浄にして,キャップその他で保護し,ホースの内部にちり,ごみなどの異物が入らな

いようにする。

11.3 

防せい処理 

長期間保管する場合,ホース端部などの鋼線補強層が露出している部分は,防せい油,防せい紙などで

適切な処置を施すことが望ましい。

11.4 

保管場所 

直射日光を避け,−10  ℃∼+40  ℃の温度範囲で,有害なガスのない乾燥した屋内の場所を選び,油,

薬品などが付着しないようにする。

11.5 

保管状態 

ホースに変形,損傷を与えないようにする。

ホースを置くときは,まっすぐな状態にして保管する。

なお,巻いて置く場合は,規定の最小曲げ半径よりも大きく巻くことが望ましい。

ホースの上に重量物を置かないようにする。また,ホース同士を重ねるときは,包装を完全にした後,

重い方を下にして置く。

11.6 

使用順序 

ホースは製造時期を確認しやすいように置き,製造時期が古いものから用いる。


12

K 6349

:2012

附属書 A

(参考)

その他の検査

A.1 

検査項目及び検査頻度 

その他の検査は,1 バッチ単位又は 10 バッチ単位で実施する。1 バッチ単位は,3 000 m とする。

なお,検査項目の参考例を,

表 A.1 に示す。

表 A.1−その他の検査項目

検査項目

1

バッチ単位

10

バッチ単位

寸法

ゴムの耐油性

破裂圧力

長さ変化率

最小曲げ半径

耐衝撃圧力性

耐圧性

耐低温曲げ性

層間接着力

耐負圧性

外面ゴム層の耐オゾン性

○:実施  −:不要

参考文献 ISO 

6743-4

,Lubricants, industrial oils and related products (class L)−Classification−Part 4: Family H

(Hydraulic systems)


附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS K 6349:2012

  液圧用の鋼線又は繊維補強ゴムホース

ISO 18752:2006

  Rubber hoses and hose assemblies−Wire- or textile-reinforced

single-pressure types for hydraulic applications

−Specification

(I)JIS の規定

(II)

国際規格
番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号
及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

規 格 の 名

規格の名称

変更

ISO

規格は,タイトルの中にア

センブリの表記があるが,JIS

では,JIS B 8360 などのアセン
ブリ規格が存在するため,規格
の名称からアセンブリの表記を

削除した。

技術的差異はない。

3

用 語 及

び定義

3

用語及び定義

追加

ISO

規格は,ISO 8330 を引用し

ているが,JIS では,代表的な

用語の定義を直接記述した。

技術的差異はない。

4

種類

4

種類

変更

ISO

規格は,表 1 で呼び径及び

クラスを,表 2 でグレードを説
明しているが,JIS では,表 1
でクラスだけを説明し,表 2 で

グレード及びタイプを説明する
ことにした。

技術的差異はない。

5

ホ ー ス

の 材 料 及
び構造

5

材料及び構造

追加

JIS

では,構造が分かりやすい

ようにホースの構造図を追加し
た。

技術的差異はない。

6

寸 法 及

び許容差

6

寸法及び許容差

削除

ISO

規格は,外面ゴム層の肉厚

を規定しているが,肉厚の規定
は,技術的な意味はないため,

削除した。

技術的差異はない。

13

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(I)JIS の規定

(II)

国際規格
番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

 6.2

ホースの長さ

6.2

追加

ホースアセンブリの長さの許容
差を,JIS B 8360 を引用して規

定。

技術的差異はない。

7

ホ ー ス

の 要 求 性

変更

ISO

規格は,要求性能と試験方

法とを同じ箇条で記載している
が,JIS は分離し要求性能だけ
を表としてまとめた。

技術的差異はない。

表 5 a)  ゴムの耐油性

7.1

内面ゴム層の体積変化率

変更

ISO

規格は,スパイラル構造の

ものは“60 %以下”その他は
“25 %以下”となっているが,

構造によって区別する技術的理
由はないので,全てのホースに
ついて“60 %以下”と変更した。

次回 ISO 見直し時に検討する。

表 5 h)  層間接着力

7.2.7

層間接着

変更

ISO

規格は,

“2.5 kN/m 以上”と

なっているが,層間接着力が,

ほかの性能に影響するという技
術的根拠はないので,

従来の JIS

のとおり“2.0 kN/m 以上”と変

更した。

次回 ISO 見直し時に検討する。

8

試 験 方

7

物性

追加

試験条件に関する時間,温度な
どの許容差を,引用規格にのっ

とって分かりやすく追加記載し
た。

技術的差異はない。

8.4

最小曲げ半径試

変更

ISO

規格では,文章で表現して

あるが,JIS ではへん(扁)平
率を定義し,式で算出するよう

にした。

技術的差異はない。

14

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(I)JIS の規定

(II)

国際規格
番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

9

検査

9.2

形式検査

9.3

受渡検査

Annex A

JIS

とほぼ同じ

変更

ISO

規格の AnnexA の形式検査

内容を箇条内に取り込んだ。

受渡検査については,寸法測定
だけ実施することとし,他の項
目は,受渡当事者間での協定に

よることとした。

技術的差異はない。

11

保 管

及び包装

11

保管及び包装

変更

ISO

規格は,ISO 8331 を引用し

ているが,JIS では,保管時の
日本の実情を踏まえ注意事項を
直接記述した。 

技術的差異はない。

附属書 A
(参考)

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 18752:2006,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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