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K 6274:2018  

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 用語及び定義  1 

3 波状曲線の解析  2 

3.1 一般事項  2 

3.2 A法  2 

3.3 B法 2 

3.4 C法  3 

3.5 D法  4 

3.6 E法 5 

4 解析結果の記録  6 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表  7 

 

 


 

K 6274:2018  

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本

ゴム工業会(JRMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で

ある。これによって,JIS K 6274:2006は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

K 6274:2018 

 

ゴム及びプラスチック−引裂強さ及び 

接着強さの求め方における波状曲線の解析 

Rubber and plastics-Analysis of multi-peak traces obtained in 

determinations of tear strength and adhesion strength 

 

序文 

この規格は,2015年に第3版として発行されたISO 6133を基とし,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

 

適用範囲 

この規格は,加硫ゴム又は布で,ゴム若しくはプラスチックで被覆されたもの又はゴム若しくはプラス

チックに接着したものについて,引裂強さ及び接着強さを求めるための五つの方法について規定する。接

着力のグラフのピークの値の中央値及び範囲を読み取って結果を計算する。 

引裂試験における引裂力又は接着試験における接着力の記録された波状曲線は,試験した材料によって

少数又は多数のピークを示す。計算方法の選択は,波状曲線のピークの数による。 

この規格の目的は,試験結果の評価及び表記方法を統一することであり,ほかの規格(試験法,製品仕

様など)の中で規定された場合にだけ適用する。 

試験装置,試験片の採取・作製,状態調節,試験方法など他の詳細な要求事項は,適用する関連規格に

よる。 

注記1 例えば,ピークが時間とともに一定の傾向を示す場合には,これらの解析方法が適切でない

ことがある。また,力の最小値を求めたい場合には,ピークの範囲を求める方法を適用して

もよい。 

注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 6133:2015,Rubber and plastics−Analysis of multi-peak traces obtained in determinations of 

tear strength and adhesion strength(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

2.1 

ピーク(peak) 


K 6274:2018  

 

曲線の傾きが正(増加)から負(減少)へ変化する点。例えば,瞬間最大の力を示す点。 

2.2 

範囲(range) 

観測されたピークの最大値と最小値との差。 

2.3 

波状曲線(complete trace) 

最初のピーク発生時から試験終了までの時間に対する力の推移を表す曲線。 

 

波状曲線の解析 

3.1 

一般事項 

波状曲線の解析は,A法〜E法のいずれかの方法によって行う。 

なお,解析に用いるピークは,最大値と最小値との差がピーク最大値の2 %以上のものとし,引裂試験

又は接着試験中に記録されたピークから中央値及び範囲を求める。解析方法一覧を,表1に示す。 

注記 これらの方法を適用する場合に,波状曲線は,試験中の力の経時的変化を表すものと仮定する

ことが望ましい。 

コンピュータ処理によって曲線を解析する場合には,小さなピークが出ないようにフィルタをかけて調

整する。フィルタをかけることによって,測定値数を減らし,新たなピークの記録を減らすことができる。

異なった材料の試験をする場合,チャート記録計に見られるのと同数のピークを得るためには,フィルタ

の条件を合わせる必要がある。 

なお,コンピュータ処理による解析では,A法,B法,D法又はE法のいずれかを用いる。 

 

表1−解析方法一覧 

解析方法名称 

ピークの数及び特徴 

解析する対象範囲 

A法 

5個未満 

全てのピークの中央値及び範囲 

B法 

5〜20個 

最初及び最後の10 %を除く,中央80 %の部分に
ある全てのピークの中央値及び範囲 

C法 

20個を超える 

最初及び最後を除く,10 %ごとの垂線に直近の9
個のピークの中央値及び範囲 

D法 

ピークがうねり曲線の場合 

曲線の最大値及び最小値の平均値 

E法 

数えるのが困難な場合 

ピーク最大値及び最小値の平均値 

 

3.2 

A法 

ピークが5個未満の場合の解析に用いる。 

波状曲線のピークの値の中央値及び範囲を求める。ピークが1個の場合は,ピークの値を中央値とする。 

3.3 

B法 

ピークが5個以上20個以下の場合(図1参照)の解析に用いる。 

波状曲線の最初のピークから試験終了までの時間を試験時間として100 %とする。最初の10 %及び最後

の10 %を除去し,中央部80 %の時間内に観察されるピークの値について中央値及び範囲を求める。 

注記 20個を超えるピークがある場合にもこの方法を使用できるが,その場合は,手計算ではなくコ

ンピュータ処理にすることが望ましい。 


K 6274:2018  

 

 

 

 X 時間 

Y 力 
1 中央値 
2 範囲 
 

図1−波状部のピークが5個以上20個以下の場合の解析の例 

 

3.4 

C法 

ピークが,20個を超える場合(図2参照)の解析に用いる。 

波状曲線の最初のピークから試験終了までの時間を試験時間として100 %とする。試験時間の10 %経過

の点ごとに垂線を引く。最初及び最後の垂線を除き,中央部の9本の垂線について,各々の垂線に最も近

いピークを選び,これら9個のピークの値から中央値及び範囲を求める。 


K 6274:2018  

 

 

 

 X 時間 

Y 力 
1 中央値 
2 範囲 
 

図2−波状部のピークが20個を超える場合の解析の例 

 

3.5 

D法 

波状部の変化が少ない(うねり曲線)場合の解析に用いる(図3参照)。 

ピークが不明確なうねり曲線の場合には,波状部の全ての極大値の最大値及び極小値の最小値の平均値

を求める。すなわち,試験開始時の初期上昇曲線及び異常なピークは無視して,曲線の最大値及び最小値

の平均値とする。 

なお,除外したピークは,解析結果の記録に記載するとともに,得られた波状曲線を添付する。 


K 6274:2018  

 

 

 

 X 時間 

Y 力 
1 平均値 
2 極大値の最大値 
3 極小値の最小値 
 

図3−うねり曲線の解析の例 

 

3.6 

E法 

ピークが過密で数えるのが困難な場合の解析に用いる(図4参照)。 

ピークは明確ながら,過密で数えるのが困難な場合には,平均値だけを求める。この場合,試験開始時

の初期上昇曲線は無視して,波状曲線の全てのピークの中の最大値及び最小値の平均値とする。 

 

 

 X 時間 

Y 力 
1 平均値 
2 ピークの最大値 
3 ピークの最小値 
 

図4−ピークが過密で数えるのが困難な場合の解析の例 


K 6274:2018  

 

解析結果の記録 

解析結果には,次の事項を記録する。 

a) この規格の番号 

b) この規格を引用した試験の名称 

c) 計算方法(A法,B法,C法,D法又はE法) 

d) ピークの値の中央値,又はD法及びE法の場合は平均値 

e) ピークの値の範囲(A法,B法及びC法の場合) 

f) 

解析した日付 

g) その他必要事項(除外したピークなど) 

 

 


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附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

 

JIS K 6274:2018 ゴム及びプラスチック−引裂強さ及び接着強さの求め方にお
ける波状曲線の解析 

ISO 6133:2015,Rubber and plastics−Analysis of multi-peak traces obtained in 
determinations of tear strength and adhesion strength 

 

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

3 波状曲線
の解析 

3.1 一般事項 

 

3.1 

 

追加 

各々の解析方法について,コンピュ
ータ処理の記載を,追加した。 

分かりやすくするための追加で,
技術的な差異はない。 

 

表1 

 

3.1 

 

追加 

対応国際規格にはないが,各解析方
法の特徴を一覧表にまとめ,表1と
して記載した。 

分かりやすくするための追加で,
技術的な差異はない。 

 

3.3 B法 

 

3.3 

“ピークの値が自動的
に計算される場合の解
析”と記載。 

削除 

自動計算は他の方法でも可能であ
り,B法に特有のものでないため,
削除した。 

分かりやすくするための変更で,
技術的な差異はない。 

 

3.3 B法 

 

3.3 

 

追加 

試験時間の最初のピークから終了
までの時間について,説明を追加し
た。 

分かりやすくするための追加で,
技術的な差異はない。 

 

3.4 C法 

 

3.4 

“ピークの値が自動的
に計算されない場合の
解析”と記載。 

削除 

3.1 一般事項に記載したため,削除
した。 

分かりやすくするための変更で,
技術的な差異はない。 

 

3.4 C法 

 

3.4 

最初のピークから試験
終了までを5等分する
と規定。 

変更 

最初のピークから試験終了までを
10等分するように変更した。 

最初のピークと中間点とを,幾何
学的かつ均等に5等分することは
困難なため。 

 

3.5 D法 

 

3.5 

 

追加 

異常なピークは除外し,解析結果
に,波状曲線とともに記載すること
を,追加した。 

分かりやすくするための追加で,
技術的な差異はない。 

 
 
 

2

 

K

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2

7

4

2

0

1

8

 

 

 

 

 


K 6274:2018  

 

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

4 解析結果
の記録 

e) 

 

 

追加 

結果を記載する解析方法を追加し
た。 

分かりやすくするための変更で,
技術的な差異はない。 

 

g) 

 

 

追加 

除外した異常ピーク及びその波状
曲線などを記載するため,“その他
の必要事項”を追加した。 

分かりやすくするための変更で,
技術的な差異はない。 

 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6133:2015,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
− 追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更  国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD  国際規格を修正している。 

 

 

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