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K6230:2006 (ISO 4650

:2005)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本ゴム工業会

(JRMA)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出が

あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 6230:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4650:2005,Rubber−Identification

−Infrared spectrometric method  を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS K 6230

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)特性吸収帯表及び標準スペクトル


K6230:2006 (ISO 4650

:2005)

(2) 

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  ゴムの種類 

2

3.1

  概要

2

3.2

  ブレンドゴムについての例外

3

3.3

  標準スペクトル

3

4.

  原理

3

5.

  試薬

4

5.1

  窒素

4

5.2

  抽出溶剤 

4

5.3

  膜調製用溶剤 

4

5.4

  硫酸ナトリウム(無水)

4

5.5

  pH 試験紙 

4

6.

  器具及び装置 

4

6.1

  抽出装置 

4

6.2

  熱分解用装置(図 1)

4

6.3

  毛管ピペット 

5

6.4

  乾燥器

5

6.5

  水浴

5

6.6

  臭化カリウム結晶板

5

6.7

  ろ過助剤 

5

6.8

  赤外分光光度計

5

7.

  測定手順

5

7.1

  溶液からのキャスティング又は成形によって膜状にした生ゴムの測定手順 

6

7.2

  熱分解物から得られた膜状の生ゴム及び加硫ゴムの測定手順 

6

7.3

  溶液からのキャスティングによって膜状にした加硫ゴムの測定手順

6

8.

  スペクトルの解析

7

8.1

  標準スペクトル

8

8.2

  特性吸収帯表 

8

9.

  試験報告書 

8

附属書 A(参考)特性吸収帯表及び標準スペクトル

9


1

     

日本工業規格(案)

JIS

 K

6230

:2006

(ISO 4650

:2005

)

ゴム−赤外分光分析法による同定方法

Rubber

Identification

Infrared spectrometric method

序文  この規格は,2005 年に発行された ISO 4650,Rubber−Identification−Infrared spectrometric method  を

翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

警告  この規格の利用者は,通常の実験室での作業に精通しているものとする。この規格は,その使用に

関連して起こるすべての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。この規格の利用者は,各

自の責任において安全及び健康に対する適切な措置を取らなければならない。

1. 

適用範囲

1.1 

この規格は,熱可塑性エラストマーを含む,生ゴム,加硫配合ゴム,未加硫配合ゴムの同定方法に

ついて規定する。この試験方法は,透過法による赤外分光分析法である。

1.2 

この方法は,熱分解による生成物(熱分解物)

,溶液から得られたキャスティング膜,又は成形によ

って得られた膜(生ゴムだけに関して)を用いて定性試験を行う。

1.3 

この方法は,熟練者が試料調製並びにスペクトルの測定及び解析を行うことを前提とする。赤外分

光光度計は,装置製造業者の取扱説明書に従って操作し,最適の状態に保たれていることを原則としてい

る。この規格は,赤外分光光度計の操作についての詳細を含まない。

1.4 

この規格は,定性的方法を規定するものであり,定量分析を目的とするものではない。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 4650

,Rubber−Identification−Infrared spectrometric method (IDT)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 6229

  ゴム−溶剤抽出物の定量

備考 ISO 

1407:1992,

  Rubber−Determination of solvent extract からの引用事項は,この規格の該当

事項と同等である。

JIS K 6397

  ゴム及びラテックス−略号

備考 ISO 

1629:1995,

  Rubbers and latices−Nomenclature からの引用事項は,この規格の該当事項と


2

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

同等である。

ISO 18064:2003,

  Thermoplastic elastomers−Classification and nomenclature

3. 

ゴムの種類

3.1 

概要  この方法は,熱可塑性エラストマーを含む,生ゴム,加硫配合ゴム,未加硫配合ゴムに適用

できる。この方法は,次に示す種類の単一ゴム,又は副成分の割合が通常,10%(質量)から 20%(質量)

以上の 2 成分からなる混合物(ブレンドゴム)に適用できる(3.2 における例外を参照。)。

参考  次のゴムは,JIS K 6397 に従って分類した。ただし,“ゴム状”の記載は省いた。

3.1.1 M

グループ

3.1.1.1 

アクリルゴム(acrylate copolymers)(ACM)  アクリル酸エチル又は他のアクリル酸エステル類と

加硫を可能にする少量の単量体との共重合体。

3.1.1.2 

塩 素 化 ポ リ エ チ レ ン (chloropolyethylene)(CM) 及 び ク ロ ロ ス ル ホ ン 化 ポ リ エ チ レ ン

(chlorosulfonylpolyethylene)(CSM)

  この規格の方法では,CM と CSM とを識別できない。また,CSM の

種類も識別できない。

3.1.1.3 

エチレンとプロピレンとの共重合体(ethylenepropylene copolymer)(EPM)及びエチレンとプロ

ピレンとジエンとの共重合体(ethylenepropylenediene terpolymer)(EPDM)  この方法では,この EPM

と EPDM とを識別できない。エチレンとプロピレンとの比率に関してある程度の情報が得られる。

3.1.1.4 

フルオロ及びパーフルオロアルキル又はパーフルオロアルコキシ基を側鎖にもつ共重合体

FKM

3.1.2 O

グループ

3.1.2.1 

エピクロロヒドリンゴム(epichiorohydrin rubber(CO),エチレンオキシドとエピクロロヒドリ

ンとの共重合体(ECO),エピクロロヒドリンとアリルグリシジルエーテルとの共重合体(GCO),エチレ

ンオキシドとエピクロロヒドリンとアリルグリシジルエーテルとの共重合体(GECO)及びプロピレンオキ

シドとアリルグリシジルエーテルとの共重合体(GPO)  熱分解物を試験しても,CO,ECO,GCO,GECO,

GPO

を識別できない。

3.1.3 Q

グループ

3.1.3.1 

ポリジメチルシロキサン(polydimethylsiloxane)(MQ),ポリマー鎖にメチル置換基とフェニル置換

基とをもつシリコーンゴム(polymethylphenylsiloxane)(PMQ)及びポリマー鎖にメチル置換基とフルオロ置

換基とをもつシリコーンゴム(polymethylfluorosiloxane)(FMQ)  熱分解物の試験によって,MQ と PMQ と

を識別できる。

3.1.4 R

グループ

3.1.4.1 

ブタジエンゴム(butadiene rubber)(BR)  異性体の比率が異なる BR は,熱分解物を試験しても識

別できないが,生ゴムの膜を試験すると異性体の比率に関してある程度の情報が得られる。

3.1.4.2 

クロロプレンゴム(chloroprene rubber)(CR)  この規格の方法では,CR の種類を識別できない。

3.1.4.3 

ブチルゴム(isobuteneisoprene rubber)(IIR) 及びハロゲン化ブチルゴム(halogenated isobutene

isoprene rubber)BIIR 及び CIIR)  この規格の方法では,IIR,BIIR,CIIR 及びポリイソブテンを識別

できない。

3.1.4.4 

天然ゴム(NR)及びイソプレンゴム(isoprene rubber)(IR)    天然ゴム(シス‐1,4 ポリイソプレン),

ガタパーチャ,バラタ(トランス‐1,4 ポリイソプレン)及びあらゆるミクロ構造(シス‐1,4,トラン

ス‐1,4 又は 3,4)のイソプレンゴムがこれに含まれる。


3

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

3.1.4.4.1 

生ゴムの膜を試験すると,シス‐1,4,トランス‐1,4 及び 3,4 イソプレンゴムを識別でき

る。また,NR と IR との識別及び天然トランス‐1,4 ポリイソプレンと合成トランス‐1,4 ポリイソプ

レンとの識別は,抽出しないゴムでもできる。加硫ゴムを試験しても,天然物と合成物との識別はできな

い。また,IR のミクロ構造に関する情報も得られない。

3.1.4.5 

ニトリルゴム(nitrile rubber)(NBR)  この方法では,カルボキシル化されたアクリロニトリルとブ

タジエンとの共重合体(XNBR)と水素化されたアクリロニトリルとブタジエンとの共重合体(HNBR)との識

別ができる。NBR とポリ塩化ビニル(PVC)とを相溶した混合体にも適用できる。熱分解物の膜を試験する

と,アクリロニトリルの含有量に関してある程度の情報が得られる。

3.1.4.6 

スチレンとブタジエンとの共重合体(styrene-butadiene copolymer)(SBR)  スチレンとブタジエン

との共重合体及び,これらの物質から誘導された置換体(例えば,α‐メチルスチレン)は,すべてこれ

に含まれる。この規格の方法によって,α‐メチルスチレンとブタジエンとの共重合体と SBR との識別が

できる。熱分解物を試験しても,乳化重合ゴムと溶液重合ゴムとを識別できないが,熱分解物又は膜を試

験するとモノマーの比率に関してある程度の情報が得られる。

3.1.4.7 

ノルボルネンゴム(polynorbornene)(NOR)

3.1.5 T

グループ

3.1.5.1 

主鎖に硫黄,酸素及び炭素をもつゴム(polysulfide rubbers)(T)

3.1.6 U

グループ

3.1.6.1 

ポリエステルウレタン(AU)及びポリエーテルウレタン(EU)  この規格の方法は,混練りが可能な

ウレタンゴムにだけ適用できる。

3.1.7 TPE

グループ

3.1.7.1 ISO 

18064:2003

に定義されているエラストマー。

3.2 

ブレンドゴムについての例外

3.2.1 

EPM

及び EPDM とその他のゴムとのブレンドでは,EPM 及び EPDM の含有量が 40  %未満の場合

には,識別が困難となる。

3.2.1.1 

EPM

及び EPDM を,CM,CSM の両者又はいずれか一方とブレンドした場合には,この規格の

方法でブレンドの成分を識別できない。

3.2.2 

NR

,IR の両者及びいずれか一方と CR とのブレンドを識別することは,難しい。ただし,ブレン

ドにおける少量成分が 30  %以上のときに限り同定することが可能である。

3.2.3 

この規格の方法では,NBR と NBR/BR とのブレンド,又は種類の異なる NBR どうしとのブレンド

を識別できない。また,SBR と SBR/BR とのブレンド,又は種類の異なる SBR どうしとのブレンドも識

別できない。

3.2.4 

加硫ゴム中に多量の硫黄が存在すると特性吸収帯の中には妨害を受けるものがある。

3.2.5 

この方法では,NBR と PVC とのブレンド,NBR と他のハロゲン化ゴムとのブレンド,NBR と塩

素化合物が添加されたゴムとのブレンドは識別できない。

3.3 

標準スペクトル

3.3.1 3.1

に規定するゴムについて,4 000∼400 cm

-1

の範囲における特性吸収帯表及び標準スペクトルを,

附属書 に示す。

参考  通常,同定に用いる波数域は,4 000∼600 cm

-1

で十分である。

4. 

原理


4

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

4.1 

測定試料は,あらかじめ最適な条件で抽出した後,生ゴムの膜,加硫ゴムの熱分解物,又は加硫ゴ

ムの膜を調製する。膜のスペクトルを記録し,次いで典型的な一連の標準スペクトルと比較することによ

って解析する。

5. 

試薬

5.1 

窒素

5.2 

抽出溶剤  (7.参照)  最大量の抽出物が得られる溶剤を選ぶ。スペクトルの解析に影響を及ぼさない

ことが分析によって認められている場合には,別の溶剤を用いてもよい。

5.2.1 

メタノール

5.2.2 

アセトン

5.3 

膜調製用溶剤  ゴムの溶解及び膜の調製に用いる溶剤は,水及び残留物を含んではならない(JIS K 

6229

参照)

5.3.1 

クロロホルム

5.3.2 1

2-ジクロロベンゼン

5.4 

硫酸ナトリウム(無水)

5.5 pH

試験紙

6. 

器具及び装置  通常の実験室用装置に加えて,次の器具を用いる。

6.1 

抽出装置  JIS K 6229 による。

6.2 

熱分解用装置(図 参照)  熱分解用装置は,試料が底に落ちないように内側に突起を設けたガラス管

A

と,側面の冷却管からなる。ガラス管 A は,すり合わせガラス製の標準的な継手 B を備えており,この

継手には小形のガラス製アダプタを備えている。捕集管 C は冷却管の下に取り付けられている。恒温電気

炉 D は,

1

本又は複数のガラス管 A を保持できるように穴をあけたアルミニウムブロック E を備えている。


5

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

A

  試料保持用ガラス管

B

  すり合わせガラス継手

C

  捕集管

D

  恒温電気炉

E

  ガラス管 A を保持するために穴があけられたアルミニウムブロック

F

  熱電対

  1  熱分解用装置

6.3 

毛管ピペット

6.4 

乾燥器

6.5 

水浴

6.6 

臭化カリウム結晶板

参考 4

000

∼600 cm

-1

の波数範囲で,分析に十分な透過率を示すものであれば,他の赤外透過材の使

用も可能である。

6.7 

ろ過助剤  例えば,けいそう土,又は類似の物質

6.8 

赤外分光光度計  測定波数範囲 4 000∼600 cm

-1

,分解能 4 cm

-1

以上をもつフーリエ変換形又は分散

形分光光度計

7. 

測定手順


6

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

7.1 

溶液からのキャスティング又は成形によって膜状にした生ゴムの測定手順

7.1.1 

2

∼5 g の試料片を JIS K 6229 の手順に従い,適切な抽出溶剤(5.2 参照)で抽出する。

7.1.2 

十分な量のゴムを,適切な調製溶剤(5.3 参照)によって室温又は還流温度で溶解させる。

7.1.3 

濃縮液の数滴を臭化カリウム結晶板(6.6 参照)の上にとり,溶剤を蒸発させ,分析に適した厚さ

の膜を作る。

7.1.4 

適切な厚さの膜は,成形によっても得ることができる。

7.1.5 

赤外分光光度計(6.8 参照)を用いて,膜のスペクトルを記録する。

7.1.6 

1

回目の記録をとった後,試料調製で使った溶剤のピークがないことを確かめ,また,スペクトル

吸収が飽和したり弱過ぎたりしないことを確認する。もし条件から外れている場合には,調製(7.1.3 及び

7.1.4

参照)をやり直す。

7.1.7 

ハロゲン有無の確認は,7.2 に従って行うことができる。

7.2 

熱分解物から得られた膜状の生ゴム及び加硫ゴムの測定手順

備考  7.2.1 及び 7.2.2 に規定する方法で得られるブレンドゴムの比率は,実際のブレンド比と異なる

結果になる場合がある。

7.2.1 

推奨する方法  窒素気流中での恒温熱分解(図 参照)を推奨する。

7.2.1.1 

2

∼5 g の試料片を,JIS K 6229 の手順に従い,適切な抽出溶剤(5.2 参照)で抽出する。

7.2.1.2 

加硫ゴムの組成及び使用する装置の大きさに応じて,抽出・乾燥した 0.5∼2 g の試料片を熱分解

用ガラス管 A に入れる。

7.2.1.3 

捕集管 C には少量の硫酸ナトリウムを入れ,熱分解中に生成する水分を吸収させる。

7.2.1.4 

ハロゲンの有無を確認するため,捕集管の口元にぬらした pH 試験紙片(5.5 参照)を置く。試験

紙が pH2 以下を示す場合は,重合体にハロゲンが含まれていることを意味する。加硫ゴム中にハロゲン化

された添加物が残留する場合は,分析を妨害する原因になることがある。

7.2.1.5 

代替のハロゲン検出方法を用いる場合には,

7.2.1.4

に規定する方法に代わる適切な方法を用いる。

7.2.1.6 

恒温電気炉 D の温度を 525±50  ℃に保つ。試料を過度に分解又は炭化させずに速やかに熱分解

させるためには,この温度範囲が望ましい。ただし,NR,IR,BR,SBR,IIR,BIIR 及び CIIR において

最大量の熱分解物を得るには,475  ℃がよい。

7.2.1.7 

調製した試料を入れた熱分解用ガラス管 A に窒素(5.1 参照)を緩やかに流しながら,これをア

ルミニウムブロック E にあけた穴の中に入れる。窒素は酸素と置換して酸化を防ぎ,熱分解物の捕集管 C

への移動を促進する。窒素流量を 10±2 cm

3

/min

に保つ。

参考  ガラス管 A 内部が窒素で十分に置換された後,アルミニウムブロック E に入れる。

7.2.1.8 

蒸留が完全に終わるまで約 15 分間加熱を続ける。

7.2.1.9 

均一化した熱分解物を 2 枚の臭化カリウム結晶板の間に挟み,

それを赤外分光光度計に装着する。

熱分解物のその後の酸化を避けるために,スペクトル測定は熱分解後速やかに行う。

7.2.1.10 

スペクトルを記録し,7.1.6 と同様の確認を行う。

7.2.2 

代替の方法  代替方法は,ガス炎による熱分解法とする。

7.2.2.1 

上記の恒温熱分解法(7.2.1.27.2.1.37.2.1.67.2.1.7 及び 7.2.1.8

参照)の代替として,試験管

内で急速な熱分解を行ってもよい。

7.3 

溶液からのキャスティングによって膜状にした加硫ゴムの測定手順

備考  7.3.1 及び 7.3.2 に規定する方法で得られるブレンドゴムの比率は,実際のブレンド比と異なる

結果になる場合がある。7.3.2 に規定する方法で得られた膜では,熱安定性のより低いゴムの比


7

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

率が,より高くなる可能性がある。

7.3.1 

加硫ゴムの溶解

7.3.1.1 

約 2 g 又は,CR が存在する可能性がある場合には約 6 g(7.3.1.2

及び 7.3.1.3 参照)の試料片を JIS 

K 6229

の手順に従い,適切な抽出溶剤(5.2 参照)で抽出する。

7.3.1.2 

調製した試料片の約 1 g を熱分解し,7.2.1 に規定するハロゲンに関するテストを行う。

7.3.1.3 

調製した試料片(7.3.1.1 参照)の 1 g 及びゴムの種類に適した 50 cm

3

の溶剤(1,2-ジクロロベン

ゼンが望ましい。5.3 参照)を,還流冷却器付の 100 cm

3

のフラスコに入れる。CR が存在する可能性があ

る場合には,約 5 g の試料片及び 200 cm

3

の溶剤を還流冷却器付の 500 cm

3

のフラスコに入れる。試料片が

溶解するまで加熱する。

7.3.1.3.1 

試料を溶解させるために必要な時間は,ゴムの種類によって異なる。例えば,NR は 3∼4 時間,

CR

は 12 時間を要する。ゴムの分子構造が変化する危険性を低くするため,12 時間以上加熱してはならな

い。

7.3.1.4 

ゴムにカーボンブラックが含まれていない場合には,無機充てん剤を除去するために遠心分離を

行う。

7.3.1.5 

ゴムにカーボンブラックが含まれている場合には,10∼20 g のろ過助剤(6.7 参照)を加え,ろ

紙を用いてカーボンブラックをろ別する。得られたろ液中にカーボンブラックがなお含まれている場合に

は,ろ過助剤を追加してろ過を繰り返す。

備考 NBR は,ろ紙上に残ることがある。

7.3.1.6 

遠心分離された液又はろ液を,減圧下又は窒素(5.1 参照)を流しながら,ろ液が少量になるま

で濃縮する。

7.3.1.7 

濃縮液の数滴を臭化カリウム結晶板(6.6 参照)の上で蒸発させ,分析に適した厚さの膜を作る。

7.3.1.8 

スペクトルを記録し,7.1.6 と同様の確認を行う。

7.3.2 

加硫ゴムの穏やかな熱分解

備考  この方法は,CR を含んでいる可能性のあるブレンドゴムには使用できない。

7.3.2.1 

約 2 g の試料片を JIS K 6229 の手順に従い,適切な抽出溶剤(5.2 参照)で抽出する。

7.3.2.2 

調製した試料片を試験管に入れ,ガラスウールで栓をして,200  ℃に保った乾燥器(6.4 参照)

の中で約 10 分間加熱する。ただし,NR,IR,BR,SBR,IIR,BIIR 及び CIIR については,180  ℃が望ま

しい。

7.3.2.3 

試料片を還流冷却器付の 100 cm

3

のフラスコに入れ,クロロホルム 50 cm

3

を加える。フラスコを

水浴に入れる。

7.3.2.4 

約 30 分間クロロホルムを還流させながら分解したゴムを溶解する。

7.3.2.5 

溶液をろ紙でろ過し,未溶解の加硫ゴム及び充てん剤を除去する。加硫ゴムからカーボンブラッ

クが遊離する場合には,溶液に少量のろ過助剤(6.7 参照)を加えてからろ過する。

7.3.2.6 

スペクトルの解析に影響を及ぼす物質がろ液中に含まれている疑いがある場合には,メタノール

を用いてゴムを再沈殿させる。再沈殿したゴムをろ別し,クロロホルム(5.3.1 参照)に再び溶解させる。

7.3.2.7 

クロロホルム溶液の数滴を臭化カリウム結晶板(6.6 参照)上で蒸発させ,分析に適した厚さの

膜を作る。

7.3.2.8 

スペクトルを記録し,7.1.6 と同様の確認を行う。

8. 

スペクトルの解析


8

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

8.1 

標準スペクトル

8.1.1 

未知試料の分析を行う前に,同じ機器を用いて測定した一連の標準スペクトルを用意しておくこと

が望ましい。

8.1.2 

標準スペクトル及び未知試料のスペクトルは,同じ手順で測定しなければならない。

8.1.3 

ブレンドゴムのスペクトルは,ゴムの種類及び配合比が多岐にわたるため,ここでは示していない。

組成が既知の試料片を用いて,一連のスペクトルを用意する。

8.1.4 

実験条件又は装置上の,わずかだが避けられない変動によって,スペクトルにわずかな差異が生じ

ることがある。また,異なる時点において,記録されたスペクトルは,ピーク強度が同じにならないこと

がある。

8.1.5 

スペクトル解析は,ハロゲン検出テストの結果を考慮に入れる。

8.1.6 

未知試料のスペクトルと標準スペクトルとの比較に当たっては,吸収帯の位置,数,相対強度及び

スペクトル形状を考慮に入れる。特性吸収帯が含まれている範囲だけに限定せず,予期していなかった吸

収帯も含めてスペクトル全体を検討することが不可欠である。

8.2 

特性吸収帯表

8.2.1 

附属書 に主要な特性吸収帯を示す。解析には,附属書 の表と試料のスペクトルとを共に用い

る。

8.2.2 

附属書 の表は,存在すべき特性吸収帯を示しており,スペクトルの解析に役立つ。存在すべき

特性吸収帯がない場合には,そのゴムではないと判断できる。

8.2.3 

附属書 の表は,熟練した分析技術者がゴムを同定するのに必要な特性吸収帯を示しており,ゴ

ムの構造上の特徴に由来するものである。これらの特性吸収帯は,熱分解,溶解などの試料調製によって

大きく変動するものではない。

9. 

試験報告書  試験報告書には,次の事項を含める。

a) 

この規格を引用した旨の記載

b) 

試料を特定するために必要なすべての情報

c) 

使用した方法

d) 

試料中のゴムの同定結果

e) 

試験を実施した年月日


9

     

附属書 A(参考)特性吸収帯表及び標準スペクトル

この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

A.1 

緒言

A.1.1 

この附属書は,溶液及び熱分解物から調製した膜に対する,特性吸収帯の表及び標準スペクトルを

示す。

A.1.2 

試料スペクトルと標準スペクトルとを比較するときには,吸収帯の位置,数,相対強度及びスペク

トル形状を考慮に入れる。

A.1.3 

特性吸収帯を含む範囲だけに限定せず,スペクトル全体を検討する。

A.2 

特性吸収帯表及び標準スペクトル

A.2.1 

ゴムの種類及び関連する図番号を,

附属書表 A.1 に示す。

参考  スペクトルには,二酸化炭素の吸収(2 350 cm

-1

付近及び 670 cm

-1

付近)並びに水蒸気の吸収(4 000

∼3 500 cm

-1

及び 2 000∼1 500 cm

-1

)

が観測されることがある。


10

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1  ゴムの種類及び関連する図

図番号

表番号

グループ

ゴムの種類

生ゴムの膜

加硫ゴム 
熱分解物

A.1.1 
A.1.2 
A.1.3 
A.1.4 
A.1.5 
 

M

グループ

ACM 
CM 
CSM 
EPDM 
FKM 
 

 
アクリルゴム 
塩素化ポリエチレン 
クロロスルホン化ポリエチレン 
エチレンとプロピレンとジエンとの共重合体 
フルオロ及びパーフルオロアルキル又はパーフルオロ
アルコキシ基を側鎖にもつ共重合体 

A.1 
A.3 
A.5 
A.7 
A.9 
 

A.2 
A.4 
A.6 
A.8 
A.10 
 

A.1.6 
A.1.7

O

グループ

CO 
ECO

 
エピクロロヒドリンゴム 
エチレンオキシドとエピクロロヒドリンとの共重合体

A.11 
A.13

A.12 

A.1.8 

Q

グループ

MQ

 
ポリジメチルシロキサン

A.14

A.15 

 

A.1.9 
 

A.1.10 
A.1.11 
A.1.12 
A.1.13 
A.1.14 
 

A.1.15 
A.1.16 

A.1.17 

A.1.18 
 
 
 
 
 
 
 

A.1.19 

R

グループ

BR 
 
 
 
CR 
IIR 
BIIR 
NR 
IR 
 
 
NBR 
HNBR 
 
XNBR 
 
SBR 
E-SBR 
 
 
 
S-SBR 
 
 
 
HSBR

 
ブタジエンゴム 
高シス−ブタジエンゴム 
高トランス−ブタジエンゴム 
低シス−ブタジエンゴム 
クロロプレンゴム 
ブチルゴム 
臭素化ブチルゴム 
天然ゴム 
イソプレンゴム 
高シス−イソプレンゴム 
高トランス−イソプレンゴム 
ニトリルゴム 
水素化されたアクリロニトリルとブタジエンとの共重
合体 
カルボキシル化されたアクリロニトリルとブタジエン
との共重合体 
スチレンとブタジエンとの共重合体 
乳化重合で合成されたスチレンとブタジエンとの共重
合体(23.5  %  スチレン E-SBR) 
乳化重合で合成されたスチレンとブタジエンとの共重
合体(高スチレン E-SBR) 
溶液重合で合成されたスチレンとブタジエンとの共重
合体(高ビニル S-SBR) 
溶液重合で合成されたスチレンとブタジエンとの共重
合体(高スチレン S-SBR) 
水素化されたスチレンとブタジエンとの共重合体

 

A.16 
A.18 
A.19 
A.20 
A.22 
A.24 
A.26 

A.28 
A.30 
A.32 
A.34 

A.36 
 

A.37 

A.39 

A.40 

A.41 

A.42 

 

A.17 
 

A.21 
A.23 
A.25 
A.27 

A.29 
A.31 
A.33 
A.35 
 
 
 

A.38 
 
 
 
 

A.1.20 
A.1.21 
A.1.22 
A.1.23 
A.1.24 
A.1.25 

TPE

グループ

TPS-SBS 
TPS-SEBS 
TPS-SIS 
TPS-SEPS 
TPZ 
TPC-EE

 
スチレンブタジエンブロック共重合体 
スチレンエチレンブチレンブロック共重合体 
スチレンイソプレンブロック共重合体 
スチレンエチレンプロピレンブロック共重合体 
シンジオタクティック  1,2-ポリブタジエン 
エーテル系ポリエステル熱可塑性エラストマー

A.43 
A.44 
A.45 
A.46 
A.47 
A.48 


11

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.1  アクリルゴム(ACM)

附属書図 A.1  アクリルゴム−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

波数  (cm

-1

)

官能基

1 150∼1 260

1 150∼1 260

>C=O

1 740

>C=O

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

C

  O

C

  O

1 740

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


12

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.2  アクリルゴム−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


13

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.2  塩素化ポリエチレン(CM)

備考

スペクトルは,塩素含有量によって大きく変化する。

附属書図 A.3  塩素化ポリエチレン−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

波数  (cm

-1

)

官能基

600∼700

-(CH)-

720

700∼800

不飽和

1 460

-

CH

2

-

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

C

  Cl

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


14

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.4  塩素化ポリエチレン−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


15

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.3  クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)

附属書図 A.5  クロロスルホン化ポリエチレン−生ゴム

波数(cm

-1

)

官能基

波数(cm

-1

)

官能基

720

-(CH

2

)-

720

-(CH

2

)-

1 160

-SO

2

Cl

1 260

700∼800

不飽和

1 370

-SO

2

Cl

1 460

-CH

2

-

800∼1 000

不飽和

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


16

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.6  クロロスルホン化ポリエチレン−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


17

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.4  エチレンとプロピレンとジエンとの共重合体(EPDM)

附属書図 A.7  エチレンとプロピレンとジエンとの共重合体−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

波数  (cm

-1

)

官能基

720

-(CH

2

)-

720

-(CH

2

)-

800∼1 000

不飽和

1 370

-CH

3

1 370

-CH

3

1 460

-CH

2

-

1 460

-CH

2

-

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


18

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.8  エチレンとプロピレンとジエンとの共重合体−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


19

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.5

フルオロ及びパーフルオロアルキル又はパーフルオロアルコキシ基を側鎖にもつ共重合体(FKM)

附属書図 A.9

フルオロ及びパーフルオロアルキル又はパーフルオロアルコキシ基を側鎖にもつ共重合体−生ゴム

波数  (cm

-1

官能基

波数  (cm

-1

官能基

1 000∼1 400

1 000∼1 400

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

C

  F

C

  F

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


20

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.10

フルオロ及びパーフルオロアルキル又はパーフルオロアルコキシ基を側鎖にもつ共重合体−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


21

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.6  エピクロロヒドリンゴム(CO)

備考 

熱分解物のスペクトルで観測される約 1 720 cm

-1

のカルボニルの吸収は,このゴムの典型的なものではない。

それは,熱分解物に起因するものである。

附属書図 A.11  エピクロロヒドリンゴム−生ゴム

波数  (cm

-1

官能基

波数  (cm

-1

官能基

750

1 100

1 100

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

C

  C l

O

C

C

O

C

C

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


22

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.12  エピクロロヒドリンゴム−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


23

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.7  エチレンオキシドとエピクロロヒドリンとの共重合体(ECO)

附属書図 A.13  エチレンオキシドとエピクロロヒドリンとの共重合体−生ゴム

波数  (cm

-1

官能基

750

1 100

生ゴム−フィルム

C C l

O

C

C

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


24

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.8  ポリジメチルシロキサン(MQ)

附属書図 A.14  ポリジメチルシロキサン−生ゴム

波数  (cm

-1

官能基

波数  (cm

-1

)

官能基

800

>Si(-CH

3

)

2

800

>Si(-CH

3

2

860

>Si(-CH

3

)

2

860

>Si(-CH

3

2

1 020∼1 090

1 020∼1 090

1 260

>Si(-CH

3

)

2

1 260

>Si(-CH

3

2

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

S

i

O

  S

i

S

i

O

  S

i

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


25

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.15  ポリジメチルシロキサン−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


26

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.9  ブタジエンゴム(BR)

附属書図 A.16  ブタジエンゴム(高シス−ブタジエンゴム)−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

波数  (cm

-1

)

官能基

740

-CH=CH-(シス)

700

芳香族

910

-CH=CH

2

(ビニル)

740

-CH=CH-(シス)

970

-CH=CH-(トランス)

910

-CH=CH

2

(ビニル)

1 000

-CH=CH-(シス)

970

-CH=CH-(トランス)

CH

2

=CH-

1 650

>C=C<

990

-CH=CH

2

3 010

=CH-

1 370

-CH

3

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


27

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.17  ブタジエンゴム(高シス−ブタジエンゴム)−加硫ゴム

附属書図 A.18  ブタジエンゴム(高トランス−ブタジエンゴム)−生ゴム

-1

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


28

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.19  ブタジエンゴム(低シス−ブタジエンゴム)−生ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


29

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.10  クロロプレンゴム(CR)

附属書図 A.20  クロロプレンゴム−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

波数  (cm

-1

)

官能基

600∼700

820

-CCl=CH-

700∼900

芳香族

1 110

>C-C<

1 440

-CH

2

-

1 450

-CH

2

-

1 665

>C=C<

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

C

  C l

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


30

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.21  クロロプレンゴム−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


31

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.11  ブチルゴム(IIR)

附属書図 A.22  ブチルゴム−生ゴム

波数  (cm

-1

官能基

波数  (cm

-1

官能基

890

>C=CH

2

1 230

>C<

1 230

>C<

1 370 及び 1 390

>C(CH

3

2

1 370 及び 1 390

>C(CH

3

2

1 460

-CH

2

-

1 460

-CH

2

-

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


32

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.23  ブチルゴム−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


33

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.12  臭素化ブチルゴム(BIIR)

附属書図 A.24  臭素化ブチルゴム−生ゴム

波数  (cm

-1

官能基

波数  (cm

-1

官能基

890

>C=CH

2

1 230

>C<

1 230

>C<

1 370 及び 1 390

>C(CH

3

2

1 370 及び 1 390

>C(CH

3

)

2

1 460

-CH

2

-

1 460

-CH

2

-

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


34

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.25  臭素化ブチルゴム−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


35

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.13  天然ゴム(NR)

備考1.

天然ゴムについては,更に三つの特性吸収帯が観測される。これらは,ゴム以外の成分(タンパク質)に起因

する吸収である。

2.

シス‐1,4 イソプレンゴムで硫黄含有量の多い加硫物の場合は,890 cm

-1

の吸収が弱くなる。

附属書図 A.26  天然ゴム−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

波数  (cm

-1

)

官能基

835

-C=CH-(シス)

800

-CH=C<

1 040

-CH

3

890

>C=CH

2

1 090

1 130

>C=C<

970

CH

2

=CH-

1 370

-CH

3

1 380

-CH

3

1 460

-CH

2

-

1 640

>C=C<

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


36

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.27  天然ゴム−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


37

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.14  イソプレンゴム(IR)

附属書図 A.28  イソプレンゴム(高シス−イソプレンゴム)−生ゴム

波数  (cm

-1

官能基

波数  (cm

-1

官能基

835

-C=CH-(シス,トランス)

800

-CH=C<

1 130

-CH=CH-

890

-CH=CH

2

1 210

970

-CH=CH-

1 370

-CH

3

990

-CH=CH

2

1 460

-CH

2

-

1 380

-CH

3

1 670

>C=C<

1 460

-CH

2

-

1 640

>C=C<

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


38

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.29  イソプレンゴム(高シス−イソプレンゴム)−加硫ゴム

附属書図 A.30  イソプレンゴム(高トランス−イソプレンゴム)−生ゴム

-1

-1

4 000

3 500

1 500

2 000

3 000

1 000

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000

2 500


39

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.31  イソプレンゴム(高トランス−イソプレンゴム)−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


40

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.15  ニトリルゴム(NBR)

附属書図 A.32  ニトリルゴム−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

波数  (cm

-1

)

官能基

910

-CH=CH

2

910

-CH=CH

2

970

-CH=CH-(トランス)

970

-CH=CH-(トランス

)

990

-

CH=CH

1 460

-CH

2

-

1 460

-CH

2

-

1 640

CH=CH-

1 590

芳香族

2 240

-CN

2 240

-CN

3 400

-N-H

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


41

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.33  ニトリルゴム−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


42

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.16  水素化されたアクリロニトリルとブタジエンとの共重合体(HNBR)

備考 

水素化が部分的な場合には,残存するトランス(−CH=CH− 970 cm

-1

)の吸収が観察される。

附属書図 A.34  水素化されたアクリロニトリルとブタジエンとの共重合体−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

波数  (cm

-1

官能基

720

-(CH

2

)-

910

-CH=CH

2

1 460

-CH

2

-

1 460

-CH

2

-

1 610

不飽和

2 240

-CN

2 240

-CN

3 400

-N-H

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


43

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.35  水素化されたアクリロニトリルとブタジエンとの共重合体−加硫ゴム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


44

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.17  カルボキシル化されたアクリロニトリルとブタジエンとの共重合体(XNBR)

附属書図 A.36  カルボキシル化されたアクリロニトリルとブタジエンとの共重合体−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

910

-CH=CH

2

970

-CH=CH-(トランス

)

1 460

-CH

2

-

1 700

>C=O

2 240

-CN

生ゴム−フィルム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


45

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.18  スチレンとブタジエンとの共重合体(SBR)

附属書図 A.37  23.5 %  スチレン  E-SBR−生ゴム

波数  (cm

-1

官能基

波数  (cm

-1

官能基

700 及び 760

-C

6

H

5

700 及び 760

-C

6

H

5

910

-CH=CH(ビニル)

910

-CH=CH

2

(ビニル)

970

-CH=CH-(トランス)

970

-CH=CH-(トランス)

995

CH

2

=CH-

990

CH

2

=CH-

-CH=CH-(シス)

1 460

-CH

2

-

1 460

-CH

2

-

1 500 及び 1 600

-C

6

H

5

1 500 及び 1 600

-C

6

H

5

1 640

>C=C<

生ゴム−フィルム

加硫ゴム−熱分解

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


46

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.38  23.5%  スチレン  E-SBR−加硫ゴム

附属書図 A.39  高スチレン  E-SBR−生ゴム

-1

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


47

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書図 A.40  高ビニル  S-SBR−生ゴム

附属書図 A.41  高スチレン  S-SBR−生ゴム

-1

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


48

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.19  水素化されたスチレンとブタジエンとの共重合体(HSBR)

附属書図 A.42  水素化されたスチレンとブタジエンとの共重合体−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

700 及び 760

-

C

6

H

5

1 380

-CH

3

1 460

-CH

2

-

1 500∼1 600

-C

6

H

5

生ゴム−フィルム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


49

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.20  スチレンブタジエンブロック共重合体(TPS-SBS)

附属書図 A.43  スチレンブタジエンブロック共重合体−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

700 及び 760

-C

6

H

5

910

-CH=CH

2

970

-CH=CH-(トランス)

995

CH

2

=CH-

-CH=CH-(シス

)

1 460

-CH

2

-

1 500 及び 1 600

-C

6

H

5

1 640

>C=C<

生ゴム−フィルム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


50

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.21  スチレンエチレンブチレンブロック共重合体(TPS-SEBS)

附属書図 A.44  スチレンエチレンブチレンブロック共重合体−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

700 及び 760

-C

6

H

5

1 380

-CH

3

1 460

-CH

2

-

1 500 及び 1 600

-C

6

H

5

生ゴム−フィルム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


51

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.22  スチレンイソプレンブロック共重合体(TPS-SIS)

附属書図 A.45  スチレンイソプレンブロック共重合体−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

700 及び 760

-C

6

H

5

835

-C=CH-

1 370

-CH

3

1 460

-CH

2

-

1 500 及び 1 600

-C

6

H

5

1 640

>C=C<

生ゴム−フィルム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


52

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.23  スチレンエチレンプロピレンブロック共重合体(TPS-SEPS)

附属書図 A.46  スチレンエチレンプロピレンブロック共重合体−生ゴム

波数  (cm

-1

官能基

700 及び 760

-C

6

H

5

1 370

-CH

3

1 460

-CH

2

-

1 500 及び 1 600

-C

6

H

5

生ゴム−フィルム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


53

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.24  シンジオタクティック 1,2-ポリブタジエン(TPZ)

附属書図 A.47  シンジオタクティック 12-ポリブタジエン−生ゴム

波数  (cm

-1

官能基

  910

-CH=CH

2

  990

-CH=CH

2

1 420

-CH=CH

2

1 650

-CH=CH

2

3 080

=CH

2

生ゴム−フィルム

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000


54

K 6230

:2006 (ISO 4650:2005)

     

附属書表 A.1.25  エーテル系ポリエステル熱可塑性エラストマー(TPC-EE)

附属書図 A.48  エーテル系ポリエステル熱可塑性エラストマー−生ゴム

波数  (cm

-1

)

官能基

725

-(CH

2

)-

1 100∼1 300

1 740

>C=O

生ゴム−フィルム

-C-O-

-1

4 000

3 500

1 500

2 500

2 000

3 000

1 000