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K 5961

:2003

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本塗料

工業会  (JPMA)  /財団法人日本規格協会  (JSA)  から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって JIS K 5961 : 2002 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


K 5961

:2003

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  品質

2

4.1

  品質

2

4.2

  ホルムアルデヒド放散等級 

2

5.

  見本品

2

6.

  試験方法

3

6.1

  サンプリング 

3

6.2

  試験用試料の検分及び調整 

3

6.3

  試験の一般条件

3

6.4

  塗装作業性 

3

6.5

  加温貯蔵安定性

4

6.6

  乾燥時間 

4

6.7

  塗膜の外観 

4

6.8

  塗り面積 

4

6.9

  加温不粘着性 

4

6.10

  耐摩耗性 

4

6.11

  耐衝撃性 

5

6.12

  耐水性

5

6.13

  耐アルカリ性 

5

6.14

  耐揮発油性 

6

6.15

  加熱残分 

6

6.16

  耐汚染性 

6

6.17

  塗膜からのホルムアルデヒド放散等級 

7

7.

  検査

7

8.

  表示

7

 

 


日本工業規格

JIS

 K

5961

:2003

家庭用屋内木床塗料

Household varnish for interior wooden floor

1.

適用範囲  この規格は,家庭用屋内木床塗料について規定する。

参考  この規格で規定する家庭用屋内木床塗料は,油変性ウレタン樹脂を主な原料として溶剤に溶か

したウレタン樹脂ワニスで,透明仕上げ用として,家庭で屋内の床,廊下などに塗るのに適す

るように作ったものである。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 2235

  石油ワックス

JIS K 5500

  塗料用語

JIS K 5600-1-1

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 1 節:試験一般(条件及び方法)

JIS K 5600-1-2

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:サンプリング

JIS K 5600-1-3

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 3 節:試験用試料の検分及び調整

JIS K 5600-1-4

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 4 節:試験用標準試験板

JIS K 5600-1-5

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 5 節:試験板の塗装(はけ塗り)

JIS K 5600-1-6

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 6 節:養生並びに試験の温度及び湿度

JIS K 5600-1-8

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 8 節:見本品

JIS K 5600-2-7

  塗料一般試験方法−第 2 部:塗料の性状・安定性−第 7 節:貯蔵安定性

JIS K 5600-3-1

  塗料一般試験方法−第 3 部:塗膜の形成機能−第 1 節:塗り面積(はけ塗り)

JIS K 5600-3-6

  塗料一般試験方法−第 3 部:塗膜の形成機能−第 6 節:不粘着乾燥性

JIS K 5600-4-3

  塗料一般試験方法−第 4 部:塗膜の視覚特性−第 3 節:色の目視比較

JIS K 5600-5-3

  塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 3 節:耐おもり落下性

JIS K 5600-5-9

  塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 9 節:耐摩耗性(摩耗輪法)

JIS K 5600-6-1

  塗料一般試験方法−第 6 部:塗膜の化学的性質−第 1 節:耐液体性(一般的方法)

JIS K 5601-1-1

  塗料成分試験方法−第 1 部:通則−第 1 節:試験一般(条件及び方法)

JIS K 5601-1-2

  塗料成分試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:加熱残分

JIS K 5601-4-1

  塗料成分試験方法−第 4 部:塗膜からの放散成分分析−第 1 節:ホルムアルデヒド

JIS K 5960

  家庭用屋内壁塗料

JIS K 6741

  硬質塩化ビニル管

JIS K 8101

  エタノール (99.5)(試薬)

JIS K 8594

  石油ベンジン(試薬)


2

K 5961

:2003

JIS K 8625

  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS R 3202

  フロート板ガラス及び磨き板ガラス

JIS R 6253

  耐水研磨紙

JIS S 6026

  クレヨン及びパス

日本農林規格  普通合板,広葉樹製材

日本農林規格  しょうゆ

日本農林規格  ウスターソース

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 5500 による。

4.

品質

4.1

品質  品質は,6.によって試験し,表 を満足しなければならない。

  1  品質

項目

品質

塗装作業性

はけ塗りで塗装作業に支障があってはならない。

加温貯蔵安定性 50

℃で 7 日間貯蔵したとき安定であるものとする。

乾燥時間(硬化乾燥)

5

時間以内

塗膜の外観

塗膜の外観が正常であるものとする。

塗り面積

2

回の塗りで 1 L について 5 m

2

以上塗れるものとする。

加温不粘着性

粘着の程度が著しく大きくないものとする。

耐摩耗性

規定回転数当たりの摩耗減量は 15 mg 以下とする。

耐衝撃性

衝撃による変形で割れ・はがれが生じてはならない。

耐水性

水に 6 時間浸したとき異常がないものとする。

耐アルカリ性

炭酸ナトリウム溶液 (50 g/L) に 2 時間浸したとき異常がないものとす

る。

耐揮発油性

1

号揮発油に 3 分間浸したとき異常がないものとする。

加熱残分 %

38

以上

耐汚染性

変化があってはならない。

4.2

ホルムアルデヒド放散等級  ホルムアルデヒド放散量は,6.17 によって試験を行い,1.8mg/L 以下と

し,ホルムアルデヒド放散等級は,

表 とする。

  2  ホルムアルデヒド放散等級

等級分類記号

F

☆☆☆☆

F

☆☆☆

F

☆☆

放散量 0.12

mg/L

以下 0.35

mg/L

以下 1.8

mg/L

以下

5.

見本品  見本品は,JIS K 5600-1-8(見本品)に規定する区分によって,表 による。

  3  見本品

見本品の区分

試験項目

観察項目

形態

設定方式

品質水準

塗膜の外観

はけ目・しわ・穴・泡

塗膜見本

社内見本品

限度見本品


3

K 5961

:2003

6.

試験方法

参考  この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日

数は,

参考表 による。また,この試験には,試料が約 500ml 必要である。

6.1

サンプリング  サンプリングは,JIS K 5600-1-2 による。

6.2

試験用試料の検分及び調整  試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3 による。

6.3

試験の一般条件  試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1JIS K 5600-1-6 及び JIS K 5601-1-1 によるほ

か,次による。

6.3.1

試験の場所

a)

養生及び試験の場所は,この規格の中で特に規定する以外は,JIS K 5600-1-6 の 4.1(標準条件)で,

直射日光を受けず,養生及び試験にガス・蒸気・ほこりなどの影響がなく,通風の少ない室内とする。

b)

拡散昼光は,JIS K 5600-4-3 の 5.2(自然昼光照明)とする。ただし,JIS K 5600-4-3 の 5.3(色観察ブ

ースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いても差し支えない。

6.3.2

試験片の作製

6.3.2.1

試験板  試験板は,JIS K 5600-1-4 に規定されたもの及び日本農林規格の普通合板,広葉樹製材

の規定によるぶな合板,ぶな材を用いる。ただし,ぶな合板・ぶな材は,JIS R 6253 に規定する P400 の耐

水研磨紙で軽く研磨したものを使用する。

備考  ぶな合板は,試験に用いる面が,平滑で,溝・くぼみなどのきずがなく,節・割れ・欠けがな

く,曲がり・よじれ・反りがほとんどないもので

日本農林規格に規定する普通合板 1 類又は 2

類で,表面の品質が 2 等以上のものとする。板の大きさは 450×450×3 mm とし,許容差は長

さ,幅が±2 mm,厚さが±0.5 mm とする。ぶな材は,試験に用いる面が,平滑で,溝・くぼ

みなどのきずがなく,節・入り皮・やにつぼ・腐れ・虫穴・木口割れ・端落ち・丸身・割れ・

欠け・目まわりがなく,曲がり・よじれ・反りは 100 mm の長さの間に約 1 mm 以下のものと

する。

6.3.2.2

試料の薄め方  試料は,その塗料の製造業者が指定する薄め液を,指定する割合で加えてよくか

き混ぜて用いる。ここで得られた試料と薄め液の割合は,質量比で記録しておき,塗り面積の計算に用い

る。

6.3.2.3

試料の塗り方  塗り方は,はけ塗りとし,JIS K 5600-1-5 による。

6.3.2.4

試料の塗り付け量  1 回ごとに塗る面積 100 cm

2

について,ぶな合板・ぶな材の場合には 0.8±0.1

ml

,ガラス板・鋼板の場合には 0.6±0.1 ml とする。

6.3.2.5

乾燥方法  乾燥方法は,この規格の中で特に規定する以外は,JIS K 5600-1-1 の 3.3.8a)(自然乾

燥の場合)とする。

なお,塗り終わってからの試験片の保持は,JIS K 5600-1-1 

表 による。

6.4

塗装作業性  塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.2(塗装作業性)の 1 回塗りの場合によるほ

か,次による。

a)

試験板は,ぶな合板 (450×450×3 mm)  を用いる。

b)

塗り方は,2 枚の試験板を水平にして板の片面に一様に塗る。

c)

判定は,はけの運びが困難でないときは,

“はけ塗りで塗装作業に支障がない。

”とする。

d)

試験が終わった試験片は,6.5 及び 6.7 の試験に用いる。


4

K 5961

:2003

6.5

加温貯蔵安定性  加温貯蔵安定性の試験は,JIS K 5600-2-7 の 7.(加温安定性)によるほか,次によ

る。

6.5.1

加温貯蔵条件  50±2  ℃で 7 日間とする。

6.5.2

塗装作業性の試験条件  6.4 で 1 回塗り,乾燥しておいた試験片の塗面にはけで塗り付けて行う。

ただし,貯蔵後の試料を塗装粘度に薄める薄め液の割合が試料の 20  %以下(容量割合)とする。

6.5.3

判定  貯蔵後の容器の中での状態,塗装作業性及び塗膜の外観において貯蔵前に比べて著しい差異

を認めず,貯蔵後の試料を塗装粘度に薄める薄め液の割合が試料の 20%以下(容量割合)のときは,

“50  ℃

で 7 日間貯蔵したとき安定である。

”とする。

6.6

乾燥時間  乾燥時間の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.3(乾燥時間)による。ただし,試験板は,ガラ

ス板 (200×100×2 mm)  を用い,塗り付けた後,5 時間以内で硬化乾燥の状態にあるかどうかを調べる。

備考  ガラス板は,JIS R 3202 のフロート板ガラス及び磨き板ガラスとする。

6.7

塗膜の外観  塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.4(塗膜の外観)による。ただし,操作及び

判定は,次による。

6.7.1

操作  6.4 で作製した試験片を,水平にして 6 時間置いた後,試料を 6.3.2.4 によって塗り重ね,水

平にして 6.3.2.5 によって 24 時間乾燥し,塗面を目視によって観察する。

6.7.2

判定  透明であって,塗膜見本と比べて,はけ目・しわ・穴・泡の程度が大きくなく,一様な塗膜

であるとき,

“塗膜の外観が正常である。

”とする。

6.8

塗り面積  塗り面積の試験は,JIS K 5600-3-1 の 7.4(ウエットフィルム容量による塗り面積の測定)

による。ただし,試験板及び塗装間隔は次とし,希釈して塗装する場合の計算は,JIS K 5960 の 7.11 によ

る。

a)

試験板は,ぶな合板 (450×450×3 mm)  を用いる。

b)

塗装間隔は,6 時間とする。

6.9

加温不粘着性  加温不粘着性の試験は,JIS K 5600-3-6 の 5.(B 法)によるほか,次による。

6.9.1

試験板の種類  ガラス板 (100×100×2 mm)  とする。

6.9.2

試験片の作製  試験板の片面に試料を 6.3.2.4 によって塗った後,6.3.2.5 によって 72 時間乾燥し,

これを試験片とする。試験片は 3 枚作製する。

6.9.3

操作

a)

温度 40±2  ℃(加湿しない)に保った恒温器の中に塗面を上向きにして試験片を水平におく。

b)

試験片の塗面の中央に 50 mm 平方のガーゼ(

1

)

を 5 枚重ね,ガーゼの中央に直径 40 mm,質量 500 g で

底面が平らな円柱形のおもりを載せる。

(

1

日本薬局方に基づくガーゼを用いる。ガーゼとおもりは,あらかじめ恒温器に入れて温度 40  ℃

で 2 時間以上放置したもの。

c)

恒温器の中に 5 時間おいた後,取り出してガーゼを塗面から引き離し,塗面とガーゼの粘着の程度を

調べる。

6.9.4

判定  試験片の塗面を直射光線を避けた明るいほうに向け,裏面を法線の方向から透かし,目視に

よって観察し,ガーゼを引き離したために塗膜の裏まではがれてできた穴が,試験片 3 枚のうち 2 枚以上

について認められないときは,

“粘着の程度が著しく大きくない。

”とする。

6.10

耐摩耗性  耐摩耗性の試験は,JIS K 5600-5-9 による。ただし,試験板の片面に試料を 6.3.2.26.3.2.4

によって塗り,6.3.2.5 によって 24 時間乾燥した後,2 回目を同様にして塗り重ね,72 時間乾燥したもの

を試験片とする。試験機の使用条件は,

表 による。


5

K 5961

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  4  試験機の使用条件

項目

使用条件

摩耗輪 CS-17

回転数 100 回転

回転速度 1.17±0.03 S

1

荷重 4.90 N

6.11

耐衝撃性  耐衝撃性の試験は,JIS K 5600-5-3 の 3.3(デユポン式)によるほか,次による。

6.11.1

試験板  ぶな材 (150×70×8 mm)  とする。

6.11.2

試験片の作製  試験板の片面に試料を 6.3.2.4 によって塗った後,6.3.2.5 によって 24 時間乾燥後,

2

回目を同様にして塗り重ね,24 時間乾燥したものを試験片とする。試験片は 2 枚作製する。

6.11.3

試験条件  半径 12.7 mm の撃ち型と受け台を使用し,おもりの質量は 300 g,おもりを落とす高さ

は 300 mm とする。

6.12

耐水性  耐水性の試験は,次による。

6.12.1

器具及び材料  器具及び材料は,次とする。

a)

試験板は,ぶな材 (150×70×8 mm)。

b)

水ため用環は,水平な塗膜の上で,水をためておくための環で,内径約 44 mm の JIS K 6741 に規定

する硬質塩化ビニル管を長さ約 20 mm で切断して作ったもの。

c)

水は,脱イオン水とする。

d)

シーリング材は,日本薬局方に基づく白色ワセリン又は JIS K 2235 に規定するパラフィンワックスと

する。

e)

ふたは,ガラス板又はプラスチック製板とする。

6.12.2

試験片の作製  試験板の片面に試料を 6.3.2.26.3.2.4 によって塗った後,6.3.2.5 によって 24 時間

乾燥後,2 回目を同様にして塗り重ね,72 時間乾燥したものを試験片とする。試験片は 2 枚とする。

6.12.3

操作  操作は,次による。

a)

試験片の塗面を上向きにして水平におき,塗面の中央に水溜め用環をシーリング材で固定する。

b)

標準状態で,固定した水溜め用環の中に脱イオン水を約 25 cm

3

入れ,ふたをして 6 時間おいた後,脱

イオン水を捨てる。

c)

脱イオン水を捨てた後,水に触れたあと(跡)の塗面の状態を目視によって観察する。

d)

試験片は,そのまま 2 時間水平においた後,再度,水に触れたあと(跡)の塗面の状態を目視によっ

て観察する。

6.12.4

判定  試験片 2 枚について,脱イオン水を捨てた直後と,2 時間おいた後の水に触れたあと(跡)

の塗面に,しわ・割れ・膨れ・はがれを認めないときは,

“水に 6 時間浸したとき異常がない。

”とする。

6.13

耐アルカリ性  耐アルカリ性の試験は,次による。

6.13.1

器具及び材料  器具及び材料は,次とする。

a)

試験板は,ぶな材 (150×70×8 mm)  とする。

b)

水ため用環は,6.12.1b)と同じものとする。

c)

アルカリ溶液は,JIS K 8625 に規定する炭酸ナトリウムを脱イオン水で 50 g/L に調製したもの。ただ

し,調製後 2 週間以上経過したものは用いない。


6

K 5961

:2003

d)

シーリング材は,6.12.1d)と同じものとする。

e)

ふたは,6.12.1e)と同じものとする。

6.13.2

試験片の作製  試験片は,6.12.2 と同様にして作製する。

6.13.3

操作  操作は,次による。

a)

試験片の塗面を上向きにして水平におき,塗面の中央に水溜め用環をシーリング材で固定する。

b)

標準状態で,固定した水溜め用環の中にアルカリ溶液を約 25 cm

3

入れ,ふたをして 2 時間おいた後,

水溜め用環を取り外して直ちに流水で洗う。

c)

洗い水を振り切ってから,2 時間おいた後,アルカリ溶液に触れたあと(跡)の塗面の状態を目視に

よって観察する。

6.13.4

判定  試験片 2 枚について,アルカリ溶液に触れたあと(跡)の塗面に,しわ・割れ・膨れ・はが

れを認めないときは,

“炭酸ナトリウム溶液 (50 g/L) に 2 時間浸したとき異常がない。

”とする。

6.14

耐揮発油性  耐揮発油性の試験は,JIS K 5600-6-1 の 7.4[手順 A(単一の液層を使用)]によるほか,

次による。

6.14.1

試験板  ガラス板 (150×70×2 mm)  とする。

6.14.2

試験片の作製  試験板の片面に試料を 6.3.2.26.3.2.4 によって塗り,塗面を上向きに,板を水平に

して 6.3.2.5 によって 72 時間乾燥したものを試験片とする。

6.14.3

操作

a)  1

号揮発油(

2

)

に 3 分間浸せきする。

(

2

)  1

号揮発油は,JIS K 8594 に規定する石油ベンジンを用いる。

b)

試験片を取り出して 1 時間放置後,目視によって塗面を観察する。

6.14.4

判定  塗面に,しわ・割れ・膨れ・はがれを認めないときは,“1 号揮発油に 3 分間浸したとき異

常がない。

”とする。

6.15

加熱残分  加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2 による。ただし,試験条件は,加熱温度 105±2  ℃,

加熱時間は 1 時間とする。

6.16

耐汚染性  耐汚染性の試験は,次による。

6.16.1

器具及び材料  器具及び材料は,次とする。

a)

試験板は,ガラス板 (150×70×2 mm)  とする。

b)

スポイトは,液状の汚染材料を滴下するための適度な大きさのもの。

c)

時計皿は,滴下した汚染材料の蒸発を防ぐための適度な大きさのもの。

d)

しょうゆは,

日本農林規格に規定するこいくちしょうゆの特級とする。

e)

クレヨンは,JIS S 6026 に規定する黒又は赤のいずれかのもの。

f)

ソースは,

日本農林規格に規定するウスターソースの特級とする。

g)

ガーゼは,日本薬局方に規定するもの。

h)

エタノールは,JIS K 8101 に規定するもの。

i)

石油ベンジンは,JIS K 8594 に規定するもの。

6.16.2

試験片の作製  試験板の片面に試料を 6.3.2.26.3.2.4 によって塗り,塗面を上向きに,板を水平に

して 6.3.2.5 によって 72 時間乾燥したものを試験片とする。試験片は 4 枚作製し,3 枚は試験に用い,残

りの 1 枚は原状試験片とする。

6.16.3

操作


7

K 5961

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6.16.3.1

汚染方法  試験片の塗面を上向きにして水平におき,標準状態で次の汚染材料を滴下又は付着さ

せ,1 時間静置する。

a)

しょうゆ・ソースは,スポイトを用いて,試験片の中央に汚染材料が直径約 15∼20 mm に広がるまで

滴下し,時計皿で液面を覆う。

b)

クレヨンの黒又は赤は,先端部分をカッタナイフで,

図 に示すような形状に削り,この先端を塗面

に押し付け,先端の広い幅に直角の方向に動かして,試験片の塗面中央に,長辺に平行な長さ約 20 mm

の線を,互いに接して 3 本引き,約 4 cm

2

の面積を塗りつぶす。

  1  先端の削り方の一例

6.16.3.2

汚染材料のふき取り方  静置時間が過ぎた後,直ちに,しょうゆ及びソースは塗面に水を十分に

流して,また,クレヨンは石油ベンジンを浸した清浄なガーゼでふきとった後エタノールで洗い,それぞ

れ乾燥したガーゼで軽くふく。その後,室温で 1 時間放置する。

6.16.3.3

汚染程度の観察  汚染材料をふき取った後,試験片の中央部の塗面を,拡散昼光の下で目視によ

って観察し,原状試験片の塗面と比較して,色・つやの変化を調べる。

6.16.4

判定  判定は,原状比較法によって行い,色・つやの変化が認められないときは,“変化がない。”

とする。

6.17

塗膜からのホルムアルデヒド放散等級  塗膜からのホルムアルデヒドの放散等級は,JIS K 5601-4-1

の 3.(デシケータ法)による。塗料を塗り付けたのち 7 日後に試験し,放散量の値から

表 にしたがい分

類する。

7.

検査  検査は,6.によって試験し,4.に適合しなければならない。

8.

表示  家庭用屋内木床塗料の容器には,容易に消えない方法によって,次の事項を表示しなければな

らない。

a)

名称

b)

正味質量又は正味容量


8

K 5961

:2003

c)

製造業者名又はその略号

d)

製造年月又はその略号

e)

製造番号又はロット番号

f)

色(家庭用品品質表示法による。

g)

使用方法(家庭用品品質表示法による。

h)

放散等級分類記号

参考  F

☆☆☆☆

は,塗装面積の規制はない。F

☆☆☆

は,床面積の 2 倍まで塗装できる。F

☆☆

は,床面

積の 0.3 倍まで塗装できる。


9

K 5961

:2003

参考表  1  家庭用屋内木床塗料

9

K 5961


2003

材質

寸法(㎜)

枚数(枚)

1

2

3

4

5

6

7

8

9

6.4

塗装作業性

ぶな合板

450×450×3

2

6.5

加温貯蔵安定性

6.6

乾燥時間

ガラス板

200×100×2

1

6.7

塗膜の外観

6.8

塗り面積

ぶな合板

450×100×3

1

6.9

加温不粘着性

ガラス板

200×100×2

3

6.10

耐摩耗性

鋼板

  Φ 100×1

1

6.11

耐衝撃性

ぶな材

150×70×8

2

6.12

耐水性

ぶな材

150×70×8

2

6.13

耐アルカリ性

ぶな材

150×70×2

3

6.14

耐揮発油性

ガラス板

150×70×2

1

6.15

加熱残分

6.16

耐汚染性

ガラス板

150×70×2

3

6.17

ホルムアルデヒ
ド放散等級

ガラス板又
はアルミ板

150×150

4

  

備考1. 記号の説明    : サンプリング,   : 塗り付け,   : 判定,    : 放置,   : 加熱,    : 試験片の共用,   : その他の操作

    2. 試験日数欄の数字は,時間(h)を示す。

項目
番号

項  目

試 験 日 数 (日)

試 験 板

1

72

1

1

0.05

72

24

24

24

72

24

72

5

5

72

6

6

24

24

72

2

2

6

24

2

1

24

168