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K 5665

:2008

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

2

4

  種類

2

5

  品質

3

6

  材料

5

7

  見本品

5

8

  試験方法

5

8.1

  サンプリング

5

8.2

  試験用試料の検分及び調整

5

8.3

  試験の一般条件

5

8.4

  容器の中の状態

7

8.5

  密度

7

8.6

  粘度

8

8.7

  加熱安定性

8

8.8

  軟化点(環球法)

8

8.9

  塗膜の外観

10

8.10

  低温造膜性

10

8.11

  低温安定性

10

8.12

  タイヤ付着性

10

8.13

  隠ぺい率

12

8.14

  拡散反射率

12

8.15

  にじみ

12

8.16

  黄色度

13

8.17

  耐摩耗性

13

8.18

  圧縮強さ

15

8.19

  耐水性

15

8.20

  耐アルカリ性

15

8.21

  加熱残分

16

8.22

  ガラスビーズ付着性

16

8.23

  ガラスビーズ固着率

17

8.24

  ガラスビーズの含有量

17

8.25

  屋外暴露耐候性

18

9

  検査

18

10

  表示

18


K 5665

:2008  目次

(2)

ページ

附属書 A(参考)路面標示用塗料 種及び 種の試験手順

19

附属書 B(参考)路面標示用塗料 種の試験手順

20

附属書 C(規定)屋外暴露耐候性試験方法

21


K 5665

:2008

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本塗料

工業会(JPMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これに

よって,JIS K 5665:2002 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


K 5665

:2008

(4)

白      紙


日本工業規格

JIS

 K

5665

:2008

路面標示用塗料

Traffic paint

1

適用範囲

この規格は,区画線,道路標示などに使用する塗料で,白及び黄色の路面標示用塗料について規定する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記のない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1453

  建築材料及び建築構成部分の摩耗試験方法(研摩紙法)

JIS A 6005

  アスファルトルーフィングフェルト

JIS B 1501

  玉軸受用鋼球

JIS B 7410

  石油類試験用ガラス製温度計

JIS B 7507

  ノギス

JIS B 7721

  引張・圧縮試験機−力計測系の校正・検証方法

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 3303

  ぶりき及びぶりき原板

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4304

  熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS G 4404

  合金工具鋼鋼材

JIS H 3250

  銅及び銅合金の棒

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS K 3351

  工業用グリセリン

JIS K 5500

  塗料用語

JIS K 5600-1-1

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 1 節:試験一般(条件及び方法)

JIS K 5600-1-2

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:サンプリング

JIS K 5600-1-3

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 3 節:試験用試料の検分及び調整

JIS K 5600-1-4

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 4 節:試験用標準試験板

JIS K 5600-1-5

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 5 節:試験板の塗装(はけ塗り)

JIS K 5600-1-6

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 6 節:養生並びに試験の温度及び湿度

JIS K 5600-1-8

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 8 節:見本品

JIS K 5600-2-2

  塗料一般試験方法−第 2 部:塗料の性状・安定性−第 2 節:粘度

JIS K 5600-2-4

  塗料一般試験方法−第 2 部:塗料の性状・安定性−第 4 節:密度


2

K 5665

:2008

JIS K 5600-2-7

  塗料一般試験方法−第 2 部:塗料の性状・安定性−第 7 節:貯蔵安定性

JIS K 5600-4-1

  塗料一般試験方法−第 4 部:塗膜の視覚特性−第 1 節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)

JIS K 5600-4-3

  塗料一般試験方法−第 4 部:塗膜の視覚特性−第 3 節:色の目視比較

JIS K 5600-5-8

  塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 8 節:耐摩耗性(研磨紙法)

JIS K 5600-6-1

  塗料一般試験方法−第 6 部:塗膜の化学的性質−第 1 節:耐液体性(一般的方法)

JIS K 5600-7-6

  塗料一般試験方法−第 7 部:塗膜の長期耐久性−第 6 節:屋外暴露耐候性

JIS K 5601-1-2

  塗料成分試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:加熱残分

JIS K 5660

  つや有合成樹脂エマルションペイント

JIS K 5960

  家庭用屋内壁塗料

JIS K 6902

  熱硬化性樹脂高圧化粧板試験方法

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8034

  アセトン(試薬)

JIS K 8085

  アンモニア水(試薬)

JIS K 8101

  エタノール (99.5)(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8575

  水酸化カルシウム(試薬)

JIS R 3202

  フロート板ガラス及び磨き板ガラス

JIS R 3301

  路面標示塗料用ガラスビーズ

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS R 6252

  研磨紙

JIS Z 1523

  紙粘着テープ

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8720

  測色用標準イルミナント(標準の光)及び標準光源

JIS Z 8721

  色の表示方法−三属性による表示

JIS Z 8722

  色の測定方法−反射及び透過物体色

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 5500 によるほか,次による。

3.1

黄色度

白塗料の塗膜の色がおびる黄色さの程度。

4

種類

路面標示用塗料の種類は,

表 による。

 
 
 
 


3

K 5665

:2008

表 1−路面標示用塗料の種類

種  類

塗料の状態及び施工の条件

A

水を主な揮発成分とするビヒクルを用い,塗料中にガラスビーズを含まず,常温で施工する液
状塗料。

1

B

有機化合物を主な揮発成分とするビヒクルを用い,塗料中にガラスビーズを含まず,常温で施
工する液状塗料。

A

水を主な揮発成分とするビヒクルを用い,塗料中にガラスビーズを含まず,加熱して施工する

液状塗料。

2

B

有機化合物を主な揮発成分とするビヒクルを用い,塗料中にガラスビーズを含まず,加熱して

施工する液状塗料。

1

塗料中にガラスビーズを 15  %∼18  %(質量分率)含み,溶融して施工する粉体状塗料。

2

塗料中にガラスビーズを 20  %∼23  %(質量分率)含み,溶融して施工する粉体状塗料。

3

3

塗料中にガラスビーズを 25  %以上(質量分率)含み,溶融して施工する粉体状塗料。

5

品質

品質は,箇条 によって試験したとき,1 種及び 2 種は

表 に,3 種は表 による。ただし,3 種の屋外

暴露耐候性は,受渡当事者間の協定による。

なお,黄色の路面標示用塗料の色は,JIS Z 8721 に規定する 5.5YR6.5/12 とほぼ同色とする。

注記  黄色の路面表示用塗料の色は,警察庁丁規発第 43 号に見本色が添付されている。見本品は,社

団法人全国道路標識・標示業協会が“道路標示黄色見本色見本”を提供している。


4

K 5665

:2008

表 2−路面標示用塗料 種及び 種の品質

種類

1

2

項目

A B A B

試験
箇条
番号

容器の中の状態

かき混ぜたとき,堅い塊がなく,一様になる。

8.4

密度(23  ℃)    g/cm

3

 1.3

以上

8.5

粘度          KU 値 70∼100 90∼130

8.6

加熱安定性

安定である。

8.7

塗膜の外観

正常である。

8.9

低温造膜性(5  ℃)

塗膜形成に異常が

ない。

塗膜形成に異常

がない。

8.10

低温安定性(−5  ℃)

変質しない。

変質しない。

8.11

タイヤ付着性

タイヤに付着しない。

8.12

白 97 以上

隠ぺい率    %

黄 80 以上

8.13

拡 散 反 射 率 ( 白 に 限

る)            %

80

以上

8.14

にじみがない。

にじみ

にじみがない。

8.15

耐摩耗性(100 回転につ

いて)

摩耗減量 500 mg 以下である。

8.17

耐水性

異常がない。

8.19

耐アルカリ性

異常がない。

8.20

加熱残分(質量分率%)

 60

以上 65 以上

8.21

ガラスビーズ付着性

塗膜にむらなく付着する。

8.22

ガラスビーズ固着率

                %

90

以上

8.23

表 3−路面標示用塗料 種の品質

種類

3

項目

1

2

3

試験
箇条

番号

密度(23  ℃)              g/cm

3

2.3

以下 8.5

軟化点                        ℃ 

80

以上 8.8

塗膜の外観 

正常である。 8.9

タイヤ付着性 

タイヤに付着しない。 8.12

拡散反射率(白に限る。

)      % 

75

以上 8.14

黄色度(白に限る。

 

0

∼0.10 8.16


5

K 5665

:2008

表 3−路面標示用塗料 種の品質(続き)

種類

3

項目

1

2

3

試験
箇条
番号

耐摩耗性(100 回転について) 

摩耗減量が 200 mg 以下である。 8.17

圧縮強さ(23  ℃)        kN/cm

2

0.802

以上 8.18

耐アルカリ性 

異常がない。 8.20

ガラスビーズの含有量        % 

3

0

15

3

0

20

25

以上

8.24

屋外暴露耐候性

割れ,はがれ及び色の変化の程度が大きくない。

8.25 

6

材料

路面標示用塗料に使用するガラスビーズは,JIS R 3301 の 1 号又は同等の品質のもの。ガラスビーズは,

表 の 3 種の塗料に含有するほか,路面標示用塗料を施工するとき,塗面に散布する。

7

見本品

見本品は,JIS K 5600-1-8 の 4.1.2 a)  見本品の区分による。

8

試験方法

この規格の試験方法と JIS K 5600 規格群(塗料一般試験方法)の試験方法とが異なる場合は,この規格

の規定を優先する。

注記  この規格の品質の規定に示された項目の試験に必要な試験板の材質,寸法,枚数及び試験日数

は,

附属書 及び附属書 に示す。また,この試験で必要な試料の量は,1 種 A 及び 2 種 A

では,それぞれ約 2 L,1 種 B 及び 2 種 B では,それぞれ約 1 L,3 種では約 1.2 kg である。

8.1

サンプリング

サンプリングは,JIS K 5600-1-2 による。

8.2

試験用試料の検分及び調整

8.2.1

1

種及び 種の場合

JIS K 5600-1-3

の 8.2[流体製品(タイプ A,B 及び C)]による。

8.2.2

3

種の場合

JIS K 5600-1-3

の 8.4[粉体状の製品(タイプ E)]による。また,使用時に 1 袋を単位として溶融し混合

して用いる製品については,1 袋の製品を 20 分間∼40 分間で 150  ℃∼170  ℃になるように加熱して,均

等に溶融し,混合したものの中央部分から採取する。

8.3

試験の一般条件

試験の一般条件は,次による。

a)

試験の場所  試験の場所は,次による。

1)

養生及び試験を行う場所は,JIS K 5600-1-6 の 4.1(標準条件)に規定する条件[温度 23±2℃,相

対湿度(50±5)%]で,直射日光を受けず,養生及び試験時にガス,蒸気,ほこりなどによる影響

がなく,かつ,通風の少ない室内とする。ただし 3 種は個体試料のため,熱溶融を行い試験片等を

作製する場合には,この規定を用いない。さらに,8.78.88.108.118.178.198.208.24 


6

K 5665

:2008

び 8.25 では,試験の場所が他の条件の場所を使用する場合があるため,この規格に従う。

2)

観察のときの光源は,

JIS K 5600-4-3

の 5.2

(自然昼光照明)

の拡散昼光による。

ただし,

JIS K 5600-4-3

の 5.3(色観察ブースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いてもよい。

b)

試験板  試験片作製のための試験板は,試験の項目によって次を用いる。

1)

鋼板  鋼板は,JIS K 5600-1-4 の 5.1.3(溶剤洗浄による調整)によって調整した JIS G 3141 に規定

する SPCC−SB の鋼板とする。

2)

アルミニウム板  アルミニウム板は,JIS K 5600-1-4 の 5.4.2(溶剤洗浄による調整)によって調整

した JIS H 4000 に規定する化学成分でアルミニウム 99.0  %以上の軟質アルミニウム板とする。

3)

ガラス板  ガラス板は,JIS K 5600-1-4 の 5.5.2(溶剤洗浄による調整)によって調整した JIS R 3202

に規定する板ガラスとする。

4)

アスファルトフェルト  アスファルトフェルトは,JIS A 6005 に規定する 650 を切り取る。

なお,アスファルトフェルトの端 10 cm の部分は使用しない。

c)

試料の塗り方及び調製方法

1)  1

種及び 種の場合  フィルムアプリケータ B 形などを用いて,水平面に置いた試験板に乾燥膜厚

が 100±20

μm になるように塗る。ただし,8.9(塗膜の外観),8.11(低温安定性),8.15(にじみ)

及び 8.17(耐摩耗性)の試験では,乾燥膜厚が 200±40

μm になるように塗る。

使用するフィルムアプリケータの形状の例は,JIS K 5960 

附属書 2(アプリケータ塗装)によ

る。ただし,フィルムアプリケータは,塗装有効幅 92 mm とし,必要に応じてすき間の寸法を確か

めておく。材質は,JIS G 4404 に規定する合金工具鋼鋼材の SKS2,又はこれと同等以上の品質のも

のとする。

2)  3

種の場合  試料を耐熱容器の中に少しずつ加え,局部加熱を起こさないようにかき混ぜながら,

10

分間∼20 分間で 180±20  ℃になるように加熱する。

試料を溶融し混合した後に採取したものを使用する場合,冷却後,固形状になったものを粉砕し

てから,耐熱容器の中に少しずつ加える。

内容物が一様になった後,直ちに,水平面に置いた,次の型に,試料に泡が入らないように静か

に流し込む。型は,8.5(密度)及び 8.18(圧縮強さ)は

図 を,8.17(耐摩耗性)は図 を,8.20

(耐アルカリ性)は

図 を,8.8(軟化点)は図 に例示する試料充てん(填)環を用いる。8.9(塗

膜の外観)

8.12(タイヤ付着性)

8.17(耐摩耗性)及び

附属書 C(屋外暴露耐候性試験方法)の塗

装は,あらかじめ 180±20  ℃に加熱した,

図 に例示する 3 種用アプリケータを用いる。溶融時に,

溶融した試料の一部を金属製容器などに分け,冷却後,8.24 の試験の試料に供する。

d)

乾燥方法  特に規定がなければ,自然乾燥とする。乾燥時間は,個別の試験に規定がない場合,1 種

及び 2 種の場合は 24 時間,3 種の場合は 1 時間とする。

なお,塗り終わった試験片の保持は,JIS K 5600-1-1 

表 による。


7

K 5665

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単位  mm

アプリケータの材質は,JIS G 4303 及び JIS G 4304 に規定するステンレス鋼 SUS304 又は

これと同等以上の材質のものとし,底面は平たん(坦)でなければならない。塗付け幅は例

示の 60 mm のほかに,104 mm,150 mm のものがある。

図 1種用アプリケータ(塗付け幅 60 mm)の例

8.4

容器の中の状態

1

種及び 2 種の容器の中の状態の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.1.2 a)(液状塗料の場合)による。

8.5

密度

8.5.1

1

種及び 種の場合

1

種及び 2 種の密度の測定は,JIS K 5600-2-4 に規定する金属製比重瓶(比重カップ)による。

8.5.2

3

種の場合

3

種の密度の測定は,次による。

a)

試験片の作製  溶融した試料を図 に例示する型に満たし,室温になるまで放冷する。型の材質は,

JIS G 4304

に規定する SUS304,又はこれと同等以上の品質のものとする。次に加熱した小刀で型の

上端面から盛り上がった部分を切り取った後,型から取り出し,JIS R 6252 に規定する研磨紙 P100

を用いて上端面を平らに仕上げ試験片とする。

b)

操作  試験片の長さ,幅及び高さを,JIS B 7507 に規定するノギス(最小読取値 0.02 mm)で 0.1 mm

のけたまではかる。次に,試験片の質量を 10 mg のけたまではかる。

c)

計算  密度は,次の式によって算出し,JIS Z 8401 によって小数点以下 1 けたに丸める。


8

K 5665

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V

m

ここに,

S: 密度(g/cm

3

m: 試験片の質量(g)

V: 試験片の容積(cm

3

単位  mm

図 2−型の例

8.6

粘度

粘度の試験は,JIS K 5600-2-2 の 5.(ストーマー粘度計法)によって行い,粘度(KU 値)を求める。

8.7

加熱安定性

加熱安定性の試験は,次による。

a)

試料  8.6 の試験に適合したものを密閉容器に入れて用いる。

b)

試験方法  試料を入れた容器を 60±1  ℃の恒温器に入れ 3 時間保った後,室温になるまで放冷する。

c)

評価  8.4 によって容器の中での状態を調べ,8.6 によって粘度(KU 値)を求める。

d)

判定  容器の中でかき混ぜたとき一様になり,粘度が KU 値で 141 以下のとき,“安定である”とする。

8.8

軟化点(環球法)

軟化点の試験は,次による。

a)

試験片の作製

1)

水平に置いた金属板の上に

図 の試料充てん環を置き,その中に溶融した塗料を泡が生じないよう

に注意して満たして,室温になるまで放冷する。試料充てん環の材質は,JIS H 3250 に規定する黄

銅とする。

2)

加熱した小刀で,環の上端面から盛り上がった部分を切り取る。

b)

操作

1)

図 に例示する,ガラス製容器(直径約 85 mm 以上,高さ 127 mm 以上)に,あらかじめ JIS B 7410


9

K 5665

:2008

に規定する高軟化点用温度計(SP−34)を差し込んだ

図 の軟化点測定装置を入れ,JIS K 3351 

規定する精製グリセリン 1 号を深さ 90 mm 以上になるまで注ぐ。軟化点測定装置は,試料充てん環

を水平に保ち,試料充てん環の中心と温度計の先端との距離が 17 mm 以下となる構造のものとする。

2)  JIS B 1501

に規定する直径 9.525 mm(呼び径 3/8 インチ)

,等級 60 の鋼球を使用する。

3)

グリセリンの温度を 15  ℃∼35  ℃に 15 分間保った後,適切なはさみ用具(ピンセットなど)を用

いて,試料充てん環を試料棚の穴にはめ込み,次に試料充てん環の上面の中央に鋼球を載せる。

4)

試料充てん環の上端からグリセリンの上面までの距離を約 50 mm にする。

5)

温度計の水銀球の中心が,試料棚の上端と同じ高さになるようにする。

6)

ガラス容器の底全体を均一に加熱する。

7)

グリセリンの温度が 50  ℃になった後,毎分 5.0±0.5  ℃の割合で昇温させる。

8)

試料が徐々に軟化して,試料又は鋼球が試料充てん環から流れ落ち,底板に接触したときの温度を

読み取る。

c)

軟化点の求め方  同時に 2 個以上の試料充てん環について行い,その平均値を JIS Z 8401 によって整

数に丸め,軟化点とする。

単位  mm

寸法許容  ±0.1 mm

図 3−試料充てん環の断面

単位  mm

図 4−軟化点測定装置の一例


10

K 5665

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8.9

塗膜の外観

塗膜の外観の試験は,次による。なお,見本品は,箇条 によって塗料見本,社内見本品及び中心見本

品とする。

a)  1

種及び 種の場合  1 種及び 2 種の塗膜の外観の試験は,次による。

1)

試験片の作製  試料及び見本品を,大きさ約 170 mm×150 mm のアスファルトフェルトの片面に塗

り,塗面を上向きにして,約 24 時間おく。

2)

操作  拡散昼光の下で,試験片と見本品を比べ,塗膜の,割れ,しわ,つぶ,へこみ,色分かれ及

び色を目視によって調べる。

3)

判定  割れ,しわ,つぶ,へこみ及び色分かれのいずれもなく,かつ,見本品と比べて色の差異が

少ないときは,

“正常である。

”とする。

b)  3

種の場合  3 種の塗膜の外観の試験は,次による。

1)

試験片の作製  溶融した試料及び見本品を,大きさ 150 mm×70 mm×1.5 mm の軟質アルミニウム

板の片面に,

図 に例示する 3 種用アプリケータを用いて長辺に対し平行に幅約 60 mm に塗り,塗

面を上向きにして 1 時間おく。

2)

操作  拡散昼光の下で,試験片と見本品を比べ,塗膜の,割れ,しわ及び色を目視によって調べる。

3)

判定  割れ及びしわのいずれもなく,かつ,見本品と比べて色の差異が少ないときは,“正常であ

る。

”とする。

8.10

低温造膜性

低温造膜性の試験は,次による。

a)

操作  低温造膜性の試験は次による。

1) 5

±1  ℃に保持した恒温器の中に,8.2.1 によって調整した試料,フィルムアプリケータ B 形及び大

きさ 200 mm×100 mm×2 mm のガラス板を 2 時間以上入れておく。

恒温器は,

JIS K 5600-1-1

の 3.2.2 

b)

(恒温器)に規定するものとする。

2)

試料などの温度が 5  ℃に達したことを温度計で確認した後,取り出して,直ちに同時に取り出した

フィルムアプリケータ B 形を用いて,水平面に置いたガラス板に乾燥膜厚が 100±20

μm になるよ

うに試料を塗る。試験片の枚数は,1 枚とする。

3)

この試験片を直ちに恒温器に水平に入れ,24 時間乾燥する。

4) 24

時間乾燥後,恒温器から取り出して,JIS K 5600-6-1 の標準条件に 20 分間放置する。8.9 a) 2)に

よって塗膜の外観を調べ,JIS K 5600-1-1 の 4.3.5 c)(硬化乾燥)によって乾燥の程度を調べる。

b)

判定  試験片の塗膜が,硬化乾燥しており,かつ,塗膜の外観が正常であるときは,“塗膜形成に異常

がない。

”とする。

8.11

低温安定性

低温安定性の試験は,JIS K 5600-2-7 の 4.(低温安定性)による。ただし,試験板,塗装,及び判定は,

次に置き換える。

a)

試験板  大きさ約 170 mm×150 mm のアスファルトフェルトを用いる。

b)

操作  3 回目の低温恒温器での保持の後,標準条件で 6 時間放置する。次に容器を開け,試料をかく

はんして,一様になるかどうかを調べる。一様になった試料を用いて,8.3 c) 1)  及び 8.3 d)  によって

試験片を作製する。乾燥した塗膜の外観を調べる。

c)

判定  試料が容易に一様になり,かつ,塗膜の外観に異常がなければ,“変質しない。”とする。

8.12

タイヤ付着性


11

K 5665

:2008

タイヤ付着性の試験は,次による。

a)  1

種及び 種の場合  1 種及び 2 種のタイヤ付着性試験は,次による。

1)

試験片の作製  試料を 8.3 c)1)によって,大きさ 200 mm×100 mm×2 mm のガラス板の片面の,長

辺のほぼ中央部に,短辺に対して平行に,約 78 mm 以上の幅に塗る(

図 参照)。

2)

操作  塗り終わった後,1 種の場合は 15 分後,2 種の場合は 10 分後,図 の試験用ロール(総質量

は 15.8±0.2 kg とし,車を中心にして両側の質量が等しくなるようにする。

)を

図 に示した試験片

の中央部の一端に載せ,ハンドルを両手で軽く持って,ロールの質量以外の力が塗面に加わらない

ようにしながら

図 に示す方向に,塗膜を通過する時間が 1 秒になるように一定の速さで転がす。

注記  試験用ロールは試験が終わった後,アセトン又はメチルエチルケトンで浸した布で清浄に

しておくことを推奨する。

3)

判定  転がし終わった後,直ちに試験用ロールのタイヤに塗膜が付着しているかどうかを目視によ

って調べる。1 種の場合は,15 分後に塗膜がタイヤに付着していないかを調べる。2 種の場合は,

10

分後に塗膜がタイヤに付着していないかを調べる。塗膜がタイヤに付着していない場合“タイヤ

に付着しない”とする。

単位  mm

図 5−試験用ロール

単位  mm

1

種及び 2 種の場合  W=78 以上

3

種の場合          W=約 150

図 6−塗料の塗装幅及び試験用ロールを転がす方向


12

K 5665

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b)  3

種の場合  3 種のタイヤ付着性試験は,次による。

1)

試験片の作製  溶融した試料を,8.3 c)2)によって,大きさ約 300 mm×150 mm×1.6 mm の鋼板の片

面に,

図 に例示する 3 種用アプリケータで塗付け幅が 150 mm のものを用いて,長辺のほぼ中央

部に短辺に対して平行に約 150 mm の幅に塗る。

2)

操作  塗り終わってから 3 分後,直ちに図 の試験用ロールを試験片の中央部の一端に載せる。ハ

ンドルを両手で軽く持って,ロールの質量以外の力が塗面に加わらないようにしながら,

図 に示

す方向に,塗膜を通過する時間が 1 秒になるように一定の速さで転がす。

3)

判定  転がし終わった後,直ちに試験用ロールのタイヤに塗膜が付着しているかどうかを目視によ

って調べる。試験用ロールのタイヤに塗膜が付着していないときは,

“タイヤに付着しない。

”とす

る。

8.13

隠ぺい率

隠ぺい率の試験は,JIS K 5600-4-1 の 6.1.2[方法 B(隠ぺい率試験紙)

]による。ただし,試験片の作製

操作方法及び計算は,次による。

a)

試験片の作製  試料を大きさ 200 mm×100 mm×2 mm のガラス板の片面に 8.3 c) 1)  によって塗り,

塗面を上向きにして,水平に 24 時間放置する。その後,塗面を上向きに,長辺を隠ぺい率試験紙の白

地及び黒地との境に直角に,隠ぺい率試験紙の上に重ね合わせて固定したものを試験片とする。

b)

操作  JIS Z 8722 に規定する反射率測定装置を用いて,試験紙の白地及び黒地の上の塗面,それぞれ

3

か所について三刺激値の 値を測定し,

その平均値を求める。

測定に用いる光源は JIS Z 8720 の 4.3.2

(補助イルミナント C)とする。

c)

計算  隠ぺい率は,次の式によって算出し,JIS Z 8401 によって整数 2 けたに丸める。

100

×

W

B

H

ここに,

H: 隠ぺい率(%)

B: 黒地の上の塗膜についての 値の平均値

W: 白地の上の塗膜についての 値の平均値

8.14

拡散反射率

拡散反射率の試験は,白塗料塗膜の三刺激値の 値を測定し,色の明るさを求める。

a

)

装置

  反射率の測定装置は,

JIS Z 8722

に規定するものを用いる。

b

)

試験片の作製

  1 種及び 2 種の場合は,

8.3 c

)

 1

)

によって,大きさ 200 mm×100 mm×2 mm のガラス

板の片面に試料を塗り,塗面を上向きにして,水平に保ち,約 24 時間放置して試験片とする。なお,

試験片は

8.13

の試験を終わったものを用いてもよい。

3

種の場合は,大きさ 150 mm×70 mm×1.5 mm の軟質アルミニウム板を用い,

8.9 b

)

 1

)

によって試

験片を作製する。

c

)

操作

8.3 d

)

による乾燥後,

試験片の 3 か所について Y 値を測定する。

測定に用いる光源は,

JIS Z 8720

に規定する

4.3.2

(補助イルミナント C)とする。

d

)

計算

  3 か所の平均値を求め,

JIS Z 8401

によって整数に丸める。

8.15

にじみ

にじみの試験は,アスファルトフェルトに 1 種及び 2 種の塗料を塗り付けた場合の塗膜へのにじみ性を

求める。試験は,次による。

a

)

試験片の作製

  大きさ約 170 mm×150 mm のアスファルトフェルトの半分に,

JIS Z 1523

に規定する


13

K 5665

:2008

紙粘着テープ 2 種又は同等品を張り付け,試験板の全面に

8.3 c

)

1

)

によって試料を塗り,塗面を上向

きにして,約 24 時間放置して試験片とする。

b

)

操作

  試験片のアスファルトフェルト上の塗面 3 か所について,

8.14

によって拡散反射率を測定して,

平均値を求める。また,試験片の紙粘着テープ上の塗面 3 か所について,同様に平均値を求める。

c

)

計算

  にじみは,拡散反射率の比として表す。次の式によって拡散反射率比を算出し,

JIS Z 8401

よって小数点以下 2 けたに丸める。

d

)

判定

  白色塗料の場合,アスファルトフェルト上の拡散反射率が 70  %以上あり,かつ,拡散反射率

比が 0.90 以上のとき,

“にじみがない”とする。

黄色塗料の場合,拡散反射率比が 0.90 以上のとき,

“にじみがない”とする。

C

B

A

ここに,

A: 拡散反射率比

B: アスファルトフェルト上の塗面の拡散反射率の平均値

C: 紙粘着テープ上の塗面の拡散反射率の平均値

8.16

黄色度

黄色度試験は,次による。

a

)

試験片の作製

  試験片の作製は大きさ 150 mm×70 mm×1.5 mm の軟質アルミニウム板を用い

8.9 b

)

 1

)

によって作製する。なお,試験片は,

8.14

の試験が終わった 3 種の試験片を用いてもよい。

b

)

装置

  測定装置は,

JIS Z 8722

に規定する分光測光器又は光電色彩計を用いる。

c

)

操作

  分光測光器を用いる場合は,

JIS Z 8722

4.a

)

に規定する分光測色方法によって,また,光電

色彩計を用いる場合は,

JIS Z 8722

4.b

)

に規定する刺激値直読方法によって,塗膜の色の三刺激値

X及び を求める。測定に用いる光源は

JIS Z 8720

に規定する

4.3.2

とする。

d

)

計算

  黄色度は,次の式によって算出し,

JIS Z 8401

によって小数点以下 2 けたに丸める。

Y

Z

X

D

06

.

1

28

.

1

ここに,

D: 黄色度

XYZ: 色の三刺激値

8.17

耐摩耗性

耐摩耗性の試験は,次による。

ただし,研磨紙は,JIS A 1453 

附属書(研磨紙法に使用する研磨紙及びその品質の検定方法)2.1.2 

磨材 (1) に規定する研磨材を使用し,JIS K 6902 の 6.2.4(研磨紙の検定)の規定に合格したものを用いる。

注記  この研磨紙は,テーバー社から市販されている。

Taber Industries, 455 Bryant Street, P.O.Box164, North Tonawanda, NY, U.S.A.14120

a

)  1

種及び 種の場合  1 種及び 2 種の耐摩耗性試験は,次による。

1

)

試験片の作製  試験片は,3 枚とする。中心に直径約 7 mm の孔のあいた,大きさ約 110 mm×110 mm

×1 mm の鋼板の片面に,

8.3 c

)1) 

によって乾燥膜厚が 200±40

μ

m

になるように試料を塗り付ける。

1

時間放置した後,40±1  ℃に保った恒温器に 24 時間入れ,取り出して室温になるまで放冷する。

室温になって後,試験片の質量を mg 単位まで測定する。

2

)

試験方法  試験方法は JIS K 5600-5-8(研磨紙法)による。試験片を所定の位置に取り付けた後,

摩耗輪に附属し,荷重をかける 2 個のアームに,それぞれ 250 g のおもりを取り付ける。カウンタ

を 200 回転に設定し,摩耗試験機及び電動式除じん装置を始動して回転板を回転させ,200 回転し


14

K 5665

:2008

た後,停止して試験片を取り出す。試験片を柔らかいはけなどで清浄にした後,質量を mg 単位ま

ではかる。

3

)

計算  試験片 3 枚の摩耗減量を,次の式によって算出し,その平均値を JIS Z 8401 によって整数に

丸める。

200

100

)

(

×

B

A

W

ここに,

W: 100 回転当たりの摩耗減量(mg)

A: 試験前の試験片の質量(mg)

B: 試験後の試験片の質量(mg)

b

)  3

種の場合

3

種の耐摩耗性試験は,次による。

1

)

試験片の作製  試験片は 3 枚とする。8.3 c)2)  によって,溶融した試料を図 に例示する型に満た

し,室温になるまで放冷する。その後,型から取り出して,中心に直径 7 mm の孔をあけるか,又

図 に例示する 3 種用アプリケータで塗り付け幅が 104 mm のものを用いて,中心に直径 7 mm

の孔のあいた大きさ約 110 mm×110 mm×1 mm の鋼板の片面に塗り付け,室温になるまで放冷する。

型の材質は,

JIS G 4304

に規定するステンレス鋼 SUS304,

又はこれと同等以上の品質のものとする。

単位  mm

図 7−型の一例

2

)

試験方法  試験方法は JIS K 5600-5-8(研磨紙法)による。試験片を所定の位置に取り付けた後,

摩耗輪に付属し,荷重をかける 2 個のアームに,それぞれ 250 g のおもりを取り付ける。摩耗試験

機及び電動式除じん装置を始動して回転盤を回転させ,500 回転した後に停止させる。塗膜の表面

にむらがあるときは,むらがなくなるまで研磨を続ける。この試験片を,試験前の試験片とし,質

量をはかる。試験片を再び回転盤に取り付け,研磨紙を新しいものと取り替え,8.17 a) 2)  と同様に

して 200 回転した後停止して,試験片を取り出す。試験片を柔らかいはけなどで清浄にした後,質


15

K 5665

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量を mg 単位まではかる。

3

)

計算  摩耗減量は,8.17 a) 3)  によって求める。

8.18

圧縮強さ

圧縮強さの試験は,次による。

a

)

試験片の作製  8.5.2 a)  によって 3 個作製する。この場合,試験片の上面と下面とが平行になるよう

に仕上げた後,23±1  ℃で 18 時間以上おく。

b

)

圧縮試験機  JIS B 7721 の規定によって校正・検証が可能な圧縮試験機又はこれと同等以上の性能を

もつもので,試験片が破壊したときの荷重が最大目盛の 20  %以上で指示できるもの。

注記  自動記録装置が付いているものが望ましい。

c

)

操作

1

)

試験片の長さ,幅及び高さを,JIS B 7507 に規定するノギス(最小読取値 0.02 mm)で 0.02 mm ま

ではかる。

2

)

試験片を圧縮試験機の加圧面の間に置き,試験片と加圧面の中心線を一致させ試験片と加圧面が平

行となるようにする。

3

)

試験片に 30 mm/min の速度で荷重を加え,試験片を破壊したときの荷重目盛を読み取る。

なお,試験片が破壊したかどうか判定が困難な場合には,試験片の高さが初期値の 80  %になっ

たときの荷重目盛を破壊したときの荷重とする。

4

)

試験は,23±1  ℃の条件で 3 個の試験片について行う。

d

)

計算  試験片 3 個の圧縮強さは,次の式によって算出し,その平均値を JIS Z 8401 によって小数点以

下 3 けたに丸める。

A

P

σ

ここに,

σ: 圧縮強さ(kN/cm

2

P: 試験片が破壊したときの荷重(kN)

A: 加圧前の断面積(cm

2

8.19

耐水性

耐水性の試験は,JIS K 5600-6-1 の 7.[方法 1(浸せき法)

]による。ただし,試験片の作製,操作及び

判定の一部については,次の条件を優先する。

a

)

試験片の作製  大きさ 150 mm×70 mm×2 mm のガラス板の片面に,短辺に対し平行に試料を塗り,

72

時間放置して試験片とする。

なお,試験片の枚数は 3 枚とし,そのうち 1 枚は原状試験片とする。

b

)

操作  試験液は水とし,空の容器に試験片の長辺を縦に入れ,立てかける。水を塗膜の最下部より 60

mm

まで没するように静かに注ぐ。水温を 23±2  ℃に保ち,24 時間浸す。

c

)

評価  試験片を取り出した直後,及び 2 時間放置した後,目視によって塗膜の表面を観察する。ただ

し,試験片の周辺及び液面から幅約 10 mm 以内の塗膜は,観察の対象外とする。

d

)

判定  試験片 2 枚の塗膜にしわ,膨れ,割れ及びはがれのいずれもなく,更に 2 時間放置した後,原

状試験片と比べて,白化及び変色の程度が大きくないときは,

“異常がない。

”とする。

8.20

耐アルカリ性

8.20.1

一般事項

耐アルカリ性の試験は,JIS K 5600-6-1 の 7.による。ただし,試験片の作製,試験の条件及び判定は,


16

K 5665

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次による。耐アルカリ性試験に用いるアルカリ溶液は,JIS K 8575 に規定する水酸化カルシウムを用いて

調整した水酸化カルシウム飽和溶液とする。

a

)  1

種及び 種の場合

1

)

試験板  試験板は,大きさ 150 mm×70 mm×2 mm のガラス板 3 枚を用いる。

2

)

試験片の作製  試験板の片面に,8.3 c1)  によって短辺に対し平行に塗り,72 時間放置して試験片

とする。なお,試験片 3 枚うち 2 枚は試験用とし,残りの 1 枚は,原状試験片とする。

3

)

試験方法  試験片の長辺を縦に空の容器に入れ,立てかける。アルカリ溶液を塗膜の最下部より 60

mm

まで没する深さまで静かに注ぎ入れる。液温を 23±2  ℃に保ち 18 時間浸す。試験片を取り出

して,直ちに水で洗い,水を振り切って立て掛ける。

4

)

評価  試験片を取り出した直後,及び 2 時間放置した後,目視によって塗膜の表面を観察する。た

だし,試験片の周辺及び液面から幅約 10 mm 以内の塗膜は,観察の対象外とする。

5

)

判定  試験片 2 枚の塗膜に,膨れ,割れ,はがれ及び穴のいずれもなく,更に 2 時間放置した後,

原状試験片と比べて,変色の程度が大きくないときは,

“異常が

ない。

”とする。

b

)  3

種の場合

1

)

試験片の作製  試験片の作製は,8.3 c2)  による。溶融した試料を図 に例示する型に満たし,室

温になるまで放冷した後,型から取り出す。型の材質は,JIS G 3303 に規定する電気めっきぶりき

SPTE

,又は同等以上の品質のものとする。試験片の枚数は 3 枚とし,このうち 1 枚は,原状試験片

とする。

2

)

試験方法  JIS R 3503 に規定するトールビーカ 500 ml の中にアルカリ溶液を深さ 90 mm まで入れ,

この中に試験片が全没するようにし,トールビーカにふたをして,液温を 23±2  ℃に保ち,18 時間

おく。試験片を取り出して,直ちに水で洗い,水を振り切って立て掛け,約 1 時間乾燥する。

3

)

評価及び判定  乾燥後,目視によって試験片 2 枚を観察する。試験片 2 枚の塗膜に,いずれも割れ

がなく,かつ,原状試験片と比べて色の変化が大きくないときは,

“異常がない。

”とする。

単位  mm

図 8−型の一例

8.21

加熱残分

加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2 による。ただし,試験条件は,加熱温度 105±2  ℃,加熱時間 3 時間

とする。

8.22

ガラスビーズ付着性

ガラスビーズ付着性の試験は,次による。

a

)

操作  操作は,次による。

1

)  JIS R 3301

に規定する路面標示塗料用ガラスビーズ 1 号をビーカに約 100 g 取り,

その質量 m

1

を 0.01

g

のけたまではかる。


17

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2

)

試料を,大きさ約 430 mm×170 mm×3 mm のガラス板を水平に置いた中央部に長さ約 400 mm,幅

約 78 mm に塗り,直ちにガラスビーズを約 100 mm の高さから塗面全面に一様に散布する。

3

)

試験片の塗面を上向きにして 1 時間放置した後,JIS K 5600-1-5 

附属書 A[試験板の塗装(はけ

塗り)

]に規定する,乾いたはけを用いて,塗膜に付着していない分のガラスビーズを払い落とし,

その質量 m

2

を 0.01 g のけたまで量る。

b

)

判定  塗膜に付着しているガラスビーズの状態を目視によって調べ,一様に付着しているときは,“塗

膜にむらなく付着する”とする。

注記  この試験ではかったガラスビーズの質量 m

1

及び m

2

は,8.23 の計算に用いる。

8.23

ガラスビーズ固着率

ガラスビーズ固着率の試験は,次による。

a

)

操作  操作は,次による。

1

)  8.22

のガラスビーズ付着性の試験を行った後,試験片を 72 時間放置して,JIS K 5660 の 6.13(耐洗

浄性)に規定する洗浄試験機及びブラシを用い,乾燥状態のまま,この試験片を,ブラシの 1 往復

を 1 回として 100 回こする。

2

)

塗膜から離脱したガラスビーズを集めてゴミなどを除去した後,その質量 m

3

を 0.01 g のけたまでは

かる。

b

)

計算  ガラスビーズ固着率は,次の式によって算出し,JIS Z 8401 によって整数に丸める。

100

2

1

3

2

1

×

m

m

m

m

m

A

ここに,

A: ガラスビーズ固着率(%)

m

1

8.22 a

) 1)

ではかったガラスビーズの質量(g)

m

2

8.22 a

) 3)

ではかったガラスビーズの質量(g)

m

3

8.23 a

) 2)

ではかったガラスビーズの質量(g)

8.24

ガラスビーズの含有量

ガラスビーズの含有量の試験は,次による。

  警告  有機溶剤を使用する場合,火気及び換気に注意すること。

a

)

操作  操作は,次による。

1

)  8.3 c) 2) 

で溶融した試料を冷却後,約 30 g 採取し,大きさ 5 mm∼10 mm 程度の固まりに砕き,あ

らかじめ質量をはかった JIS R 3503 に規定するコニカルビーカ 500 ml(以下,ビーカという。

)に

とり,その質量 C

2

を 0.01 g のけたまではかる。

2

)

製造業者が指定する溶剤約 150 ml を加え,ときどきかき混ぜながら樹脂分を溶かす。ガラスビーズ

がビーカの底に沈んだ後,懸濁液をガラスビーズが流出しないように注意しながら 106

μm の標準

ふるいを通し,液は捨て,ふるいにガラスビーズが残った場合には,元のビーカへ戻す。さらに,

溶剤 150 ml を加えて溶かし,再びふるい分ける。この操作を 3∼5 回繰り返す。

3

)

ビーカに残った不溶物を,JIS K 8034 に規定するアセトン 50 ml で洗浄し,洗浄した液は,標準ふ

るいによってさらにふるい分ける。ふるいに残った不溶物を元のビーカに戻す。

4

)

ビーカを沸騰水浴に入れ,溶剤のにおいがほとんど残らなくなるまで加熱した後,室温まで放冷する。

5

)

ビーカに JIS K 8180 に規定する特級塩酸を用いて調製した塩酸(1+1)約 100 ml 加え,時計皿でふ

たをして 80∼100℃で約 30 分間加熱した後冷却する。これに JIS K 8001 の 4.4(指示薬)

表 7(中

和滴定用)に規定するメチルオレンジ溶液を指示薬として,JIS K 8085 に規定するアンモニア水を


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K 5665

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用いて調製したアンモニア水(1+1)で中和する。ガラスビーズの浮遊が認められた場合には,JIS 

K 8101

に規定するエタノール少量を加えながらよくかき混ぜて沈ませた後,標準ふるいによってふ

るい分ける。ふるいに残った不溶物を元のビーカに戻す。

6

)

ビーカに水約 300 ml 加えてかき混ぜ,ガラスビーズがビーカの底に沈んだ後,洗浄した液を標準ふ

るいによってふるい分ける。この操作を 5∼6 回繰り返す。ビーカの中のガラスビーズを,JIS K 8101

に規定するエタノール 50 ml で洗浄し,標準ふるいによってふるい分ける。ふるいに残った不溶物

を元のビーカに戻す。

7

)

ビーカを沸騰水浴に入れ,エタノールのにおいがほとんどなくなるまで加熱する。ビーカを 105  ℃

∼110  ℃に保った乾燥器中で 1 時間乾燥する。

8

)

乾燥後,ビーカをデシケータ中で室温まで放冷後,その質量 C

3

を 0.01 g のけたまではかる。

9

)

上記処理によって溶解せず,残留する骨材(セラミック,けい石など)がある場合は,骨材を選り

分けてからガラスビーズをビーカに戻し,その質量を C

3

とする。

b

)

計算  ガラスビーズの含有量は,次の式によって算出し,JIS Z 8401 によって小数点以下 1 けたに丸

める。

100

1

2

1

3

×

C

C

C

C

G

ここに,

G: ガラスビーズの含有量(%)

C

1

コニカルビーカの質量(g)

C

2

8.24 a

) 1)

ではかった質量(g)

C

3

8.24 a

) 8) 

又は 8.24 a) 9)ではかった質量(g)

8.25

屋外暴露耐候性

屋外暴露耐候性の試験は,

附属書 C(規定)による。

9

検査

検査は,箇条 によって試験し,1 種及び 2 種の場合は

表 に,3 種の場合は表 に適合しなければなら

ない。形式検査は,1 種及び 2 種では

表 の全項目とする。3 種の場合の形式検査は表 のうち 8.25 を除

く全項目とする。受渡検査の項目は受渡当事者間の協定とする。ただし,8.25(屋外暴露耐候性)の試験

の実施は,受渡当事者間の協定によって実施を決めるが,試験の過去に生産された製品について,JIS K 

5600-7-6

附属書 によって品質の長期管理が行われ,その屋外暴露耐候性試験の成績が合格であるとき

は,

表 の品質に適合するものとする。

10

表示

路面標示用塗料の容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。

a

)

この

規格の番号及び規格の名称

b

)

種類

c

)

正味質量又は正味容量

d

)

製造業者名又はその略号

e

)

製造年月又はその略号

f

)

製造番号又はロット番号


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19

K 5665

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附属書 A

参考)

路面標示用塗料 1 種及び 2 種の試験手順

表 A.1−路面標示用塗料 種及び 種の試験手順

注記 1  記号の説明      ×:試料のサンプリング,  ○:塗り付け,  ◎:判定,  -:放置,  □:加熱,        :試験片の共用,  △:その他の操作 
    2  試験日数欄の数字は,時間(h)を示す。


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2008

附属書 B

参考)

路面標示用塗料 3 種の試験手順

表 B.1−路面標示用塗料 種の試験手順

注記 1  記号の説明      ×:試料のサンプリング,  ○:塗り付け,  ◎:判定,  -:放置,  □:加熱,        :試験片の共用,  △:その他の操作

    2  試験日数欄の数字は,時間(h)を示す。


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附属書C 

規定)

屋外暴露耐候性試験方法

屋外暴露耐候性の実施及び管理は,JIS K 5600-7-6 

附属書 1(耐候試験の実施及び管理)による。この

規格では

表 に示す 3 種の塗料に適用する。ただし,屋外暴露耐候性の試験は,受渡当事者間の協定によ

って実施する。

C.1

一般

屋外暴露耐候性の試験は,JIS K 5600-7-6 による。ただし試験板,試験片の作製,試験片の処理,試験

片の数及び暴露の角度については次による。

C.2

試験片の作製

a

)

試験板  試験板は,JIS K 5600-1-4 の 5.14(アスファルトブロック)に規定する,かさ比重(20  ℃)

2.1

∼2.3 のアスファルトブロックを用いる。大きさは 180 mm×180 mm×30 mm を 6 枚用意する。

b

)

試験片の作製

1

)

試験板の前処理  製造者が製品に指定する方法によって前処理を行う。

2

)

試験片の作製  試験に用いる塗料は,試料及び見本品とする。見本品は,箇条 による塗料見本,

社内見本品及び限度見本品を用いる。8.3 c2)  によって溶融した試料及び見本品を,それぞれ試験

板の面の中央部に,

図 に例示する 3 種用アプリケータを用いて,長辺に対して平行に,幅約 150 mm

に塗り,直ちに JIS R 3301 に規定するガラスビーズ 1 号 6±1 g を約 100 mm の高さから一様に散布

する。乾燥は,JIS K 5600-1-1 に規定する一般状態で 7 日間∼14 日間乾燥する。

3

)

試験片の後処理  試験片の周辺及び裏面は塗料などで塗り包まない。

4

)

試験片の数  試料耐候性試験片及び見本品耐候性試験片について,それぞれ 3 枚とする。この場合,

試験片ごとの試験成績にばらつきが少ないときは,

試験片は,

それぞれ 1 枚としても差し支えない。

C.3

耐候試験の操作

a

)

暴露架台  暴露架台は JIS K 5600-7-6 の 5.(暴露架台)による。ただし,試験片の取り付け角度は,

塗面を上にして水平面となす角度を 0 度とする。

b

)

試験の開始時期  試験の開始時期は,通常 4 月又は 10 月とする。ただし,この時期以外に試験を開始

する必要が生じた場合は,他の時期に開始をすることができる。

c

)

試験の期間  試験の期間は,12 か月とする。

試験の観察の時期は,試験開始から 6 か月後及び 12 か月後とする。

C.4

評価及び判定

観察時に,試験片を水で洗った後,試料耐候性試験片と見本品耐候試験片とを直接比較して表面の状態

の変化の程度の大小を目視によって比較観察する。評価項目は,割れ,はがれ及び色の変化とする。

判定は暴露開始から 12 か月後の観察で,見本品と比べて割れ,はがれが大きくなく,かつ色の変化の程

度が大きくないとき,

“割れはがれ及び色の変化の程度が大きくない。

”とする。


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C.5

耐候試験の結果の記録

屋外暴露耐候性試験片を観察した結果は,その都度記録し,全期間終了後にまとめて,試料の屋外暴露

耐候性の評価を記録する。試験片の表面に外部からの物質の付着,損傷などによって汚れ,変色,及び割

れなどが認められたときは,その状態を記録する。

C.6

記録の保管

記録の保管は,JIS K 5600-7-6 

附属書 1(耐候試験の実施及び管理)による。ただし,記録の保存期間

は,5 年間とする。