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K 5553

:2010

(1)

まえがき

この追補は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,工業標準原案を具

して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正

したもので,これによって,JIS K 5553:2002 は改正され,一部が置き換えられた。


日本工業規格

JIS

 K

5553

:2010

厚膜形ジンクリッチペイント

追補 1)

High build type Zinc rich paint

(Amendment 1)

JIS K 5553:2002

を,次のように改正する。

2.

(引用規格)の JIS K 5551  エポキシ樹脂塗料,JIS K 5552  ジンクリッチプライマー,JIS K 5622  鉛

丹さび止めペイント及び JIS K 8680  トルエン(試薬)を,削除する。

2.

(引用規格)に JIS K 8101  エタノール(99.5)

(試薬)

JIS K 8142  塩化鉄(III)六水和物(試薬)

JIS K 8247

  過マンガン酸カリウム(試薬)

JIS K 8371  酢酸ナトリウム三水和物(試薬)

JIS K 8951  硫

酸(試薬)

JIS K 8997  硫酸マンガン(II)五水和物(試薬)及び JIS K 9005  りん酸(試薬)を,追加

する。

5.

(品質)の

表 1(品質)を,次の表に置き換える。

表 1  品質 

種類

項目

1

2

容器の中での状態

粉は微小で一様な粉末とする。

液はかき混ぜたとき硬い塊がなくて一様になるものとする。

乾燥時間               h

5

以下

6

以下

塗膜の外観

塗膜の外観が正常であるものとする。

ポットライフ

5

時間で使用できるものとする。

耐衝撃性(デュポン式)

衝撃によって割れ及びはがれが生じてはならない。

厚塗り性

厚塗り性に支障があってはならない。

耐塩水噴霧性

塩水噴霧に耐えるものとする。

耐水性

−  (

1

)

水に浸したとき異常がないものとする。

混合塗料中の加熱残分   %

70

以上 75 以上

加熱残分中の金属亜鉛   %

75

以上 70 以上

屋外暴露耐候性

2

年間の試験でさび,割れ,はがれ及び膨れがあってはならない。

注(

1

)

ダッシュ(−)は,規定項目の試験をしないことを示す。


2

K 5553

:2010

6.13

(加熱残分中の金属亜鉛)の全文を,次に置き換える。

加熱残分中の金属亜鉛の定量は,

附属書 2(規定)(溶剤不溶物中の金属亜鉛の定量)による。ただし,

亜鉛粉末のこん(梱)包形態によって,次の 2 種類の試験方法を適用する。

a)  1

液 粉末形,液 粉末形の試料  粉末中の金属亜鉛の量を求め,加熱残分中の金属亜鉛は,粉末の

混合比及び加熱残分から,次の式によって算出する。

D

C

B

A

×

=

ここに,

A

加熱残分中の金属亜鉛(%)

B

混合物中の粉末の割合(%)

C

粉末中の金属亜鉛(%)

D

混合物の加熱残分(%)

b)  2

液形の試料  亜鉛粉末の入っている液から,附属書 1(規定)(溶剤不溶物の定量)によって溶剤不

溶物を分取し,溶剤不溶物中の金属亜鉛の量を求め,溶剤不溶物及び加熱残分から金属亜鉛を,次の

式によって算出する。

なお,溶剤不溶物を分取するときに用いる溶剤は,JIS K 8903 に規定する 4-メチル-2-ペンタノン(メ

チルイソブチルケトン)及び JIS K 8034 に規定するアセトンを容量比 1:1 で混合する。

D

C

B

A

×

=

ここに,

A

加熱残分中の金属亜鉛(%)

B

混合物中の溶剤不溶物(%)

C

溶剤不溶物中の金属亜鉛(%)

D

混合物の加熱残分(%)

6.14

(エポキシ樹脂の定性)の全文を,削除する。

附属書 1(規定)(溶剤不溶物の定量)及び附属書 2(規定)(溶剤不溶物中の金属亜鉛の定量)を,参考

表 の次に追加する。


3

K 5553

:2010

附属書 1(規定)  溶剤不溶物の定量

1.

  要旨  試料に溶剤を加えて溶剤可溶物を溶かし,遠心分離して得た固形物を溶剤不溶物として,これ

を試料中の質量分率として求める。

2.

  装置及び器具  装置及び器具は,次による。

a)

遠心分離機は,3 000 min

1

∼15 000 min

1

の性能をもつもの。

b)

沈殿管は,ガラス製又はステンレス鋼製で底が丸く,容量が約 50 ml のもの。

3.

  操作  操作は,次による。

a)

あらかじめ質量をはかった沈殿管に試料 10 g を正確にはかりとる。

b)

製品規格に規定する溶剤を,約 20 ml 加えて,ガラス棒でよく混合する。ガラス棒に付着した固形物

は,希釈用溶剤で沈殿管の中に洗い落とし(

1

)

,液量が沈殿管の約 4/5 になるまで溶剤を加える。

注(

1

)

ガラス棒に固形物が付着する場合には,ガラス棒と沈殿管とは,常に一緒にして質量をはか

る。

c)

沈殿管は,溶剤の蒸発を防ぐためにふたをした後,遠心分離機にかけ,3 000 min

1

∼4 000 min

1

で 20

分∼30 分間運転して分離する。ただし,カーボンブラック,クロム酸塩,有機顔料など分離しにくい

顔料を含む場合は,8 000 min

1

∼15 000 min

1

で 30 分間遠心分離機にかけ分離する。

d)

さらに,溶剤を毎回 30 ml ずつ用いて,b)及び c)によって,混合・沈殿・流出の操作を 3 回繰り返す。

e)

沈殿管の底を熱水の中に浸した後,木片に綿布を 5∼6 枚重ねた上に底を数回軽く打ち当て,この操作

を繰り返して沈殿物を内壁から離す。 

f)

沈殿管を温度 105±2  ℃の乾燥器中で 2 時間乾燥し,デシケータ中で放冷した後,その質量をはかっ

て沈殿物の質量を求める。ただし,酸化銅(I)を含む場合は,溶剤不溶物を,温度 55±2  ℃の乾燥

器中で 30 分間乾燥し,デシケータ中で 24 時間放置して沈殿物の質量を求める。

g)

次に,得られた沈殿物を,めのう製乳鉢でよくすりつぶして均一にした後,はかり瓶に移し,温度 105

±2  ℃の乾燥器中で約 30 分間乾燥した後,溶剤不溶物の分析に用いる。

4.

  計算  試料中の溶剤不溶物は,次の式によって算出する。

100

1

2

×

=

m

m

A

ここに,

A

溶剤不溶物(%)

m

2

沈殿物の質量(g)

m

1

試料の質量(g)


4

K 5553

:2010

附属書 2(規定)  溶剤不溶物中の金属亜鉛の定量

1.

  要旨  溶剤不溶物中の金属亜鉛を塩化鉄(Ⅲ)溶液に溶解し,還元によって生成した第 1 鉄イオンを

過マンガン酸カリウム溶液で滴定して,対応する金属亜鉛の量を溶剤不溶物中の質量分率として求める。

2.

  試薬  試薬は,次による。

a)

塩化鉄(III)溶液  JIS K 8142 に規定する塩化鉄(III)20 g と,JIS K 8371 に規定する酢酸ナトリウ

ム 5 g とを水に溶かして 100 ml とする。この溶液は,使用の都度調製する。

b)

硫酸マンガン(II)溶液  JIS K 8997 に規定する硫酸マンガン(II)67 g をはかりとって,水 500 ml

に溶かし,次に,JIS K 8951 に規定する硫酸 130 ml と JIS K 9005 に規定するりん酸 138 ml とを加え,

更に水を加えて 1 000 ml とする。

c)

0.02 mol/l 

過マンガン酸カリウム溶液  JIS K 8247 に規定する過マンガン酸カリウムを用いて調製す

る。

d)

エタノール(99.5)  JIS K 8101 に規定するもの。

3.

  操作  操作は,次による。

a)

試料は,

附属書 の方法で得た溶剤不溶物を用いる。共通すり合わせ三角フラスコ 500 ml に,金属亜

鉛として約 0.09 g を含むように試料を正確にはかりとり,少量のエタノール(99.5)で潤した後,塩

化鉄(III)溶液 25 ml を静かに加える。

b)

密栓して約 15 分間静かに振り動かし,金属亜鉛を完全に溶かす。

c)

硫酸マンガン(II)溶液 25 ml と水 150 ml とを加え,0.02 mol/l  過マンガン酸カリウム溶液で滴定し,

30

秒間うすい紅色を保つときを終点とする。別に,空試験を行う。

4.

  計算  溶剤不溶物中の金属亜鉛は,次の式によって算出する。

100

270

003

.

0

)

(

2

1

×

×

×

=

m

F

V

V

A

ここに,

A

溶剤不溶物中の金属亜鉛(%)

V

1

滴定に要した 0.02 mol/l  過マンガン酸カリウム溶液
の量(ml)

V

2

空滴定に要した 0.02 mol/l  過マンガン酸カリウム溶
液の量(ml)

F

0.02 mol/l

過マンガン酸カリウム溶液のファクタ

0.003 270

0.02 mol/l

過マンガン酸カリウム溶液 1 ml に相当す

る金属亜鉛の質量(g)

m

試料の質量(g)