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K 5551:2008

(1)

目  次

ページ

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  用語及び定義

2

4  種類

2

5  品質

2

6  見本品

3

7  試験方法

3

7.1  サンプリング

3

7.2  試験用試料の検分及び調整

3

7.3  試験の一般条件

3

7.4  容器の中の状態

4

7.5  半硬化乾燥性

4

7.6  塗装作業性

4

7.7  塗膜の外観

5

7.8  ポットライフ

5

7.9  たるみ性

5

7.10  上塗り適合性

7

7.11  耐衝撃性

7

7.12  付着性

7

7.13  耐アルカリ性

7

7.14  耐揮発油性

8

7.15  耐熱性

8

7.16  サイクル腐食性

9

7.17  塗膜中の鉛の定量

9

7.18  塗膜中のクロムの定量

9

7.19  屋外暴露耐候性

10

8  検査

10

9  表示

10

附属書 A(規定)屋外暴露耐候性

11

附属書 B(参考)構造物用さび止めペイントの試験手順

13

 


 
K 5551:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本塗料

工業会(JPMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これに

よって,JIS K 5551:2002 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 K

5551

:2008

構造物用さび止めペイント

Heavy-duty anticorrosive paints for metal structures

1

適用範囲

この規格は,橋りょう(梁)

,タンク,プラントなどの鋼構造物,及び鉄,鋼,ステンレス鋼,アルミニ

ウム,アルミニウム合金の建築などの金属部分の塗装に用いる構造物用さび止めペイントについて規定す

る。ただし,この規格の塗料には,発ガン性のおそれのあるタール成分を含まないものとする。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 3101  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3141  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS K 5500  塗料用語

JIS K 5600-1-1  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 1 節:試験一般(条件及び方法)

JIS K 5600-1-2  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:サンプリング

JIS K 5600-1-3  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 3 節:試験用試料の検分及び調整

JIS K 5600-1-4  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 4 節:試験用標準試験板

JIS K 5600-1-6  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 6 節:養生並びに試験の温度及び湿度

JIS K 5600-1-7  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 7 節:膜厚

JIS K 5600-1-8  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 8 節:見本品

JIS K 5600-2-2  塗料一般試験方法−第 2 部:塗料の性状・安定性−第 2 節:粘度

JIS K 5600-2-6  塗料一般試験方法−第 2 部:塗料の性状・安定性−第 6 節:ポットライフ

JIS K 5600-4-3  塗料一般試験方法−第 4 部:塗膜の視覚特性−第 3 節:色の目視比較

JIS K 5600-5-3  塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 3 節:耐おもり落下性

JIS K 5600-5-6  塗料一般試験方法−第 5 部:塗膜の機械的性質−第 6 節:付着性(クロスカット法)

JIS K 5600-6-1  塗料一般試験方法−第 6 部:塗膜の化学的性質−第 1 節:耐液体性(一般的方法)

JIS K 5600-7-6  塗料一般試験方法−第 7 部:塗膜の長期耐久性−第 6 節:屋外暴露耐候性

JIS K 5600-7-7  塗料一般試験方法−第 7 部:塗膜の長期耐久性−第 7 節:促進耐候性(キセノンラン

プ法)

JIS K 5600-7-9  塗料一般試験方法−第 7 部:塗膜の長期耐久性−第 9 節:サイクル腐食試験方法−塩

水噴霧/乾燥/湿潤

JIS K 5659  鋼構造物用耐候性塗料

JIS K 5674  鉛・クロムフリーさび止めペイント



K 5551:2008

JIS K 5960  家庭用屋内壁塗料

JIS K 8576  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8594  石油ベンジン(試薬)

JIS K 8680  トルエン(試薬)

JIS R 3202  フロート板ガラス及び磨き板ガラス

JIS R 6253  耐水研磨紙

JIS Z 0313  素地調整用ブラスト処理面の試験及び評価方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 5500 による。

4

種類

種類は,樹脂系及び用途並びに製品の形態によって,

表 とする。

表 1−種類

種類

樹脂系及び主要用途

製品の形態(荷姿)

A 種

反応硬化形エポキシ樹脂系塗料で,膜厚が約 30

µm の標準形塗料。主に鋼構造物

及び建築金属部の防せい(錆)に用いるもの。

B 種

反応硬化形エポキシ樹脂系塗料で,膜厚が約 60

µm の厚膜形塗料。主に鋼構造物

の長期防せい(錆)に用いるもの。

C 種

反応硬化形変性エポキシ樹脂系又は反応硬化形変性ウレタン樹脂系塗料で,標準

の膜厚が約 60

µm の厚膜形塗料。次の 2 種類がある。

1 号  常温環境下で施工する,主に鋼構造物の長期防せい(錆)に用いるもの。

2 号  低温環境下で施工する,主に鋼構造物の長期防せい(錆)に用いるもの。

1 液形又は多液形

a)

a)

  1 液形とは,単一の製品荷姿で潜在的硬化剤を含み,開缶後反応が始まる形態の塗料。例えば,湿気硬化形

ポリウレタン樹脂塗料。

多液形とは,二つ以上の容器で構成する塗料で,塗装直前に混合して使用する形態の塗料。例えば,エポ

キシ樹脂主剤とエポキシ樹脂用硬化剤とからなる塗料。

なお,多液形の場合,液体だけではなく,粉体又はペースト状の添加剤などを別容器に組み合わせている

場合も含む。

5

品質

品質は,箇条 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。


3

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表 2−品質

種類

C 種

項目

A 種

B 種

1 号

2 号

試験 
項目 
番号

容器の中の状態

かき混ぜたとき,堅い塊がなくて一様になる。

7.4 

半硬化乾燥性

半硬化乾燥している。

7.5 

塗装作業性

支障がない。

7.6 

塗膜の外観

正常である。

7.7 

ポットライフ

規定時間後,使用できる。

7.8 

たるみ性

b)

たるみがない。

7.9 

上塗り適合性

支障がない。

7.10 

耐衝撃性

割れ及びはがれがない。

7.11 

付着性

分類 0

a)

分類 1 又は分類 2

a)

7.12 

耐アルカリ性

異常がない。

b)

7.13 

耐揮発油性

異常がない。

b)

7.14 

耐熱性

b)

外観が正常である。試験後の付着性試験
で分類 2,分類 1 又は分類 0

a)

7.15 

サイクル腐食性

さび,膨れ,割れ及びはがれがない。

7.16 

塗膜中の鉛の定量

(質量分率%)

0.06 以下

7.17 

塗膜中のクロムの

定量(質量分率%)

0.03 以下

7.18 

屋外暴露耐候性

さび,膨れ,割れ及びはがれがない。

7.19 

a)

  JIS K 5600-5-6 の表 試験結果の分類による。

b)

  表 のダッシュ(−)は試験を適用しないことを示す。 

6

見本品

見本品は,JIS K 5600-1-8 による。

7

試験方法

この規格の試験方法と JIS K 5600 規格群(塗料一般試験方法)の試験方法とが異なる場合は,この規格

の規定を優先する。

注記  表 に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日数を,附属書 

示す。

7.1  サンプリング

サンプリングは,JIS K 5600-1-2 による。

7.2  試験用試料の検分及び調整

試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3 による。

7.3

試験の一般条件

試験の一般条件は,次による。

a)  試験の場所  試験の場所は,次による。

1)  養生及び試験を行う場所は,JIS K 5600-1-6 の 4.1(標準条件)に規定する条件[温度 23±2  ℃,相

対湿度(50±5)  %]で,直射日光を受けず,養生及び試験に影響を与えるガス,蒸気,ほこりなど

がなく,通風の少ない室内とする。ただし,7.57.87.157.167.17 及び 7.18 では,試験の場所



K 5551:2008

が他の条件の場所を使用する場合があるため,この規格に従う。

2)  観察のときの光源は,JIS K 5600-4-3 の 5.2(自然昼光照明)の拡散昼光による。ただし,JIS K 5600-4-3

の 5.3(色観察ブースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いてもよい。

b)  試料の混合  主剤と硬化剤との混合比は,製造業者が指定する比率による。混合した試料は,容器に

ふたをして 30 分間置いた後,よくかくはんし,直ちに塗る。混合したときから 5 時間を経過したもの

は,試験に用いてはならない。

c)  試験片の作製  試験片の作製は,次による。

1)  試験板  試験板は,JIS G 3141 に規定する SPCC-SB の鋼板とし,JIS K 5600-1-4 の 5.1.5(研磨によ

る調整)を行った鋼板を用いる。研磨による調整に用いる研磨紙は,JIS R 6253 に規定する耐水研

磨紙 P280 を用いる。ただし,7.57.9 及び 7.16 では,それぞれ他の試験板を用いるため,この規

格に従う。

2)  試料の調整  1 液形塗料の場合は,かくはんし均一の液体とする。多液形の場合には,各液をかく

はんし均一液体とした後,製造業者が指定する混合比率で混合し,更にかくはんによって均一とす

る。必要があれば,製造業者の指定するシンナーを用いて薄めてもよい。

3)  試料の塗り方  試料の塗り方は,試験板の片面に吹付け塗り(エアスプレー塗り)1 回とする。膜

厚は 7 日間乾燥後に測定し,A 種で 25

µm∼35 µm,B 種及び C 種で 55 µm∼65 µm になるようにす

る。膜厚の測定方法は,JIS K 5600-1-7 に規定する方法 No.6 又は No.7 による。ただし 7.5 及び 7.9

では,それぞれ他の塗装方法を用いるため,この規格に従う。

4)  乾燥方法  乾燥方法は,  JIS K 5600-1-1 の 3.3.8 a)(自然乾燥の場合)による。ただし,7.5 及び 7.16

では,それぞれ他の乾燥方法を用いるため,この規格に従う。

5)  試験片の周辺塗り包み  7.137.147.16 及び 7.19 では,試験片の周辺塗り包みは,表面に試料を

塗り 24 時間置いた後,同じ塗料で裏面及び周辺を試験に影響を与えないように塗り包む。

7.4

容器の中の状態

容器の中の状態の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.1.2 a)(液状塗料の場合)による。多液形の場合には,容

器別にそれぞれについて,別々に試験を行う。

7.5

半硬化乾燥性

半硬化乾燥性の試験は,次による。

a)  試験板  試験板は,JIS K 5600-1-4 の 5.5.2(溶剤洗浄による調整)による溶剤洗浄で調整した,大き

さ 200 mm×100 mm×2 mm のガラス板を用いる。ガラス板は,JIS R 3202 の板ガラスとする。

b)  試験片の作製  試料の調整は,7.3 c) 2)による。試験板への試料の塗布は,JIS K 5960 の附属書 2(ア

プリケータ塗装)に規定するすき間 100

µm のフィルムアプリケータ塗りとする。

c)  試験方法  乾燥は,A 種,B 種及び C 種 1 号の場合,JIS K 5600-1-1 の 4.3.4 a)(常温乾燥)によって

乾燥を行う。乾燥時間は 16 時間とする。C 種 2 号の場合には,JIS K 5600-1-1 の 4.3.4 b)(低温乾燥)

によって乾燥を行う。乾燥時間は 24 時間とする。

d)  評価及び判定  規定時間乾燥をした後,JIS K 5600-1-1 の 4.3.5 b)(半硬化乾燥)によって評価し,塗

面にすり跡がつかないときは“半硬化乾燥している。

”とする。

7.6

塗装作業性

塗装作業性の試験は,次による。

a)  試験板  試験板は,  大きさ 200 mm×150 mm×0.8 mm の鋼板を用いる。 
b)  試験片の作製  試料を 7.3 c) 3)によって 1 回塗る。


5

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c)  養生  試験片を塗装後 10 分間立てかけて保持する。試験片の保持は,JIS K 5600-1-1 の 3.3.9(試験片

の周辺塗り包み及び保持)の b)に示す方法による。

d)  評価及び判定  試験片を目視によって流れが認められないときは“支障がない。”とする。 
7.7

塗膜の外観

塗膜の外観の試験は,次による。

a)  試験片  試験片は,7.6 に適合した試験片を用いる。 
b)  試験方法  塗膜の外観の試験方法は,JIS K 5600-1-1 の 4.4(塗膜の外観)による。試料を塗ってから

48 時間放置し,目視によって観察する。

c)  評価及び判定  評価は,拡散昼光の下で目視によって行い,つぶ,しわ,むら,割れ,膨れ,穴及び

はがれの程度の差が見本品と比べてないときは,

“正常である。

”とする。見本品は,箇条 による塗

膜見本,社内見本品及び限度見本品を用いる。

7.8

ポットライフ

ポットライフの試験は,JIS K 5600-2-6 による。ただし JIS K 5600-2-6 の 6.1(容器)

8.(手順)及び

9.(試験結果の表現)は一部,次に置き換える。

a)  試験容器  試験容器は,密封できる金属製,ガラス製又はポリエチレン製とする。 
b)  試験板  試験板は,大きさ 150 mm×70 mm×0.8 mm の鋼板とする。 
c)  操作  操作は,次による。

1) 1 液形の場合,こん(梱)包容器を開缶後よくかくはんし,試験容器に入れふたをする。多液形の

場合,主剤と硬化剤等とを,それぞれよくかくはんした後,その製品の製造業者が指定する方法に

よって,容器に入れよく混合した後ふたをする。容器を A 種,B 種及び C 種 1 号の場合は,

(23±1)℃

で養生し,C 種 2 号の場合には,

(5±1)℃で養生する。5 時間後に取り出し,試験試料とする。

2)  試験試料をかくはん棒でよくかき混ぜ,容器の中での状態を調べる。

3)  2)の後,ただちに試験試料を 7.3 c)  3)によって試験板に塗り試験片とする。JIS K 5600-1-1 の 3.3.9

(試験片の周辺塗り包み及び保持)

の b)に示す方法によって試験片を立て掛けて 48 時間置いた後,

塗膜の外観を調べる。

d)  評価及び判定  評価は,次の状態にあるとき“規定時間後,使用できる。”とする。

1)  試料をかき混ぜたとき,顔料の沈降がないか,又はあってもかき混ぜれば容易に一様に分散し,混

合直後に比べて著しい粘度の上昇及びゲル化がない。

2)  c) 3)によって観察したとき,7.7 で使用した見本品と比較して,塗膜の外観に流れ,穴及びしわの程

度が大きくない。

7.9

たるみ性

たるみ性の試験は,次による。

a)  試験板  試験板は JIS K 5600-1-4 の 5.5.2(溶剤洗浄による調整)による溶剤洗浄によって調整した,

大きさ 200 mm×150 mm×2 mm のガラス板とする。ガラス板は,JIS R 3202 の板ガラスとする。

b)  試料の調整  試料の調整は,7.3 c) 2)による。調整後直ちに,JIS K 5600-2-2 の 5.(ストーマー粘度計

法)に規定するストーマー粘度計を用い,調整した試料の粘度(KU 値)が 83±3(23±1  ℃)になる

ように,製造業者の指定するシンナーを適量加える。ただし,塗料原液の粘度(KU 値)が 83±3(23

±1  ℃)以下の場合はシンナーを加えず試験に用いる。

c)  試験装置及び器具  サグテスタは金属製とし,例を図 に示す。



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単位  mm

図 1−サグテスタの例

d)  試験方法  たるみ性の試験方法は,次による。

1)  試験板を水平な台の上に長辺を縦に,短辺を横になるように置き,サグテスタを押し付けながら滑

らせたとき,試験板が動かないように固定する。

2)  試験板の先方の短辺付近の位置に,短辺に平行にサグテスタを置き,粘度を調整した試料を溝の部

分に広げるように入れる。

3)  サグテスタの両端を,それぞれ両手の指先で軽く下に押し付けながら,手前に均等な速さで一気に

引く。引く速さは,150 mm を約 1 秒間で引き終わる程度とする。

4)  塗り終わった後,直ちに塗膜の厚い方を下に,サグテスタの軌跡線が水平になるように試験片を垂

直にして 8 時間保持し,塗料の流れ(たるみ)の状態を調べる。その状態を,

図 に示す。

5)  試験片の塗り初めと塗り終わりの部分約 10 mm ずつは,観察の対象外とする。

なお,サグテスタを引くときの直線性が試験の結果に影響することがあるので,定規などを用い

るとよい。

図 2−試験の手順


7

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e)  評価及び判定  試験片の塗料の流れの状態を,目視によって観察し,すき間が 200

µm のところの塗

膜の無塗装部に流れが認められないときは,

“たるみがない。

”とする。

7.10  上塗り適合性

上塗り適合性は,次による。

a)  試験板  試験板は,大きさ 150 mm×70 mm×0.8 mm の鋼板 2 枚とする。 
b)  試験片の作製  試験板 1 枚に試料を 7.3 c) 3)によって,1 回塗りで塗装し,48 時間置いたものに JIS K 

5659 に規定する中塗り塗料を上塗り塗料として塗り重ねる。塗装方法は,JIS K 5600-1-1 の 3.3.7(吹

付け塗り)による。同時に,別の試験板 1 枚に,同じ中塗り塗料を同じ塗装方法で塗装したものを原

状試験片とする。

c)  評価及び判定  判定は,次を満足するとき“支障がない。”とする。

1)  上塗り作業に支障がない。

2)  上塗り後 48 時間置いて,塗膜の外観を目視によって観察したとき,上塗り塗料にはじき,割れ,穴,

膨れ及びはがれを認めない。

3)  上塗り後 48 時間置いた試験片と,同時に作製した原状試験片とを比べ,指触によって粘着及び目視

によってしわの程度が大きくない。

7.11  耐衝撃性

耐衝撃性の試験は,次による。

a)  試験板  試験板は,大きさ 200 mm×100 mm×0.8 mm の鋼板 2 枚を用いる。 
b)  試験片の作製  試料を試験板に 7.3 c) 3)の方法で塗装し,7 日間置いて試験片とする。 
c)  試験方法  試験方法は,JIS K 5600-5-3 の 6.(デュポン式)による。500 mm の高さから 300±1 g のお

もりを水平に置いた試験片上に落とす。

d)  評価及び判定  衝撃試験をした試験片 2 枚のいずれにも,塗膜の割れ及びはがれを認めないときは,

“割れ・はがれがない。

”とする。

7.12  付着性

付着性の試験は,次による。

a)  試験片  7.7 に適合した試験片をさらに 5 日間乾燥して用いる。 
b)  試験方法  付着性の試験方法は,JIS K 5600-5-6 の 7.(手順)によって格子状に切り込みを入れる。

格子のパターンは,2 mm 間隔で各方面にそれぞれ 6 本の切り込みを入れ,升目の数を 25 とする。切

り込みを入れた面に粘着テープを圧着した後,引きはがし,目視で塗面を観察する。

c)  評価及び判定  評価は,目視によって行い,判定は JIS K 5600-5-6 の 8.3 の表 1(試験結果の分類)を

適用し,A 種の場合には,分類 0 とし,B 種及び C 種の場合には,分類 1 又は分類 0 とする。

7.13  耐アルカリ性

耐アルカリ性の試験は,次による。

a)  試験板  試験板は,大きさ 150 mm×70 mm×0.8 mm の鋼板とする。 
b)  試験片  試験片の枚数は 3 枚とし,A 種の試験片は,乾燥膜厚 25

µm∼35 µm,B 種の試験片は,乾燥

膜厚 55

µm∼65 µm となるよう 7.3 c) 3)の方法で 1 回塗る。24 時間置いた後,7.10 で用いた JIS K 5659

に規定する中塗り塗料を,それぞれ JIS K 5600-1-1 の 3.3.7(吹付け塗り)の方法で 1 回塗り重ねる。

更に 24 時間置いた後,同一の中塗り塗料で板の周辺を,試験に影響がないように塗り包み,6 日間置

いて試験片とする。1 枚は原状試験片とする。

c)  試験方法  耐アルカリ性の試験方法は,JIS K 5600-6-1 の 7.4[手順 A(単一の液相を使用)]による。



K 5551:2008

ただし,試験液の種類及び試験条件は,次による。

1)  試験液  試験液には,JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム試薬を用いる。水酸化ナトリウムを

水によって,50 g/L の水溶液に調整し,試験に用いる。

2)  試験条件  容器に水酸化ナトリウム水溶液を 150 mm の深さまで入れる。試験片 2 枚を長辺が垂直

になるよう糸につるし,120 mm の深さまで浸す(上部 30 mm は試験液に浸さない。

。試験温度は

23±1  ℃とし,168 時間浸せきする。

3)  試験終了後の処置及び観察方法  浸せき終了後,洗浄等の処置を行い,  処置後 1 回目の観察を目視

で行う。更に 2 時間後 2 回目の観察を目視によって行う。

d)  評価及び判定  観察によって 2 枚の試験片を評価する。1 回目及び 2 回目の観察のいずれもが,原状

試験片と比べて,2 枚とも液面から幅約 10 mm 外部に出た部分を含む塗膜に,膨れ,割れ,はがれ,

穴及び軟化を認めないときは,

“異常がない。

”とする。このとき,試験片の周辺約 10 mm 以内は評価

の対象から外す。

7.14  耐揮発油性

耐揮発油性の試験は,次による。

a)  試験板  試験板は,大きさ 150 mm×70 mm×0.8 mm の鋼板とする。 
b)  試験片  試験片は,7.13 b)と同様の方法で 3 枚作製する。 
c)  試験方法  耐揮発油性の試験方法は,JIS K 5600-6-1 の 7.4(手順 A)による。ただし,試験液,試験

条件及び観察方法は,次による。

1)  試験液  試験液は試験用揮発油 3 号を用いる。試験用揮発油 3 号は,JIS K 8594 に規定する石油ベ

ンジンと,JIS K 8680 に規定するトルエンを容量比で 8:2 に混合したものを用いる。

2)  試験条件  容器に試験液を 150 mm の深さまで入れる。試験片 2 枚を長辺が垂直になるように糸に

つるし 120 mm の深さまで浸す(上部 30 mm は試験液に浸さない。

。試験温度は 23±1  ℃とし,168

時間浸せきする。

3)  試験終了後の処置及び観察方法  試験片を取り出して室内に立てかけて保持し[7.6 c)参照],2 時間

置いた後,目視によって観察する。

d)  評価及び判定  評価は観察によって行い,原状試験片と比べて,2 枚の試験片の双方について液面か

ら外部に出た 10 mm を含む塗膜に,しわ,膨れ,割れ及びはがれを認めず,更に液の着色及び濁りの

程度が大きくないときは,

“異常がない。

”とする。このとき,試験片の周辺約 10 mm 以内は評価の対

象から外す。

7.15  耐熱性

耐熱性の試験は,次による。

a)  試験板  試験板は,大きさ 150 mm×70 mm×0.8 mm の鋼鈑を用いる。 
b)  試験片の作製  試験片は,7.3 c)3)によって塗装し,7 日間放置したものを試験片とする。 
c)  操作  試験片を 160±5  ℃に保った乾燥器に入れ 30 分加熱し,取り出して直ちに塗膜の外観を調べる。

さらに,1 時間標準状態で放置後,JIS K 5600-5-6 によって付着性試験を行う。ただし格子のパターン

の切り込み間隔は,5 mm とし,各方面に 4 本の切り込みを入れ,升目を 9 とする。

d)  評価及び判定  外観に膨れ,割れ,はがれ及び穴が認められないとき,“外観が正常である。”とする。

さらに,付着性試験によって JIS K 5600-5-6 

表 1(試験結果の分類)で分類 2,分類 1 又は分類 0 の

とき,耐熱性試験で“試験後の付着性試験で分類 2,分類 1 又は分類 0”とする。


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7.16  サイクル腐食性

サイクル腐食性の試験は次による。

a)  試験板  試験板は,JIS G 3101 に規定する SS400 の鋼板 150 mm×70 mm×3.2 mm とし,ブラスト処

理したものとする。ブラスト処理条件は,

表 による。

表 3−ブラストの条件

除せい(錆)度

JIS Z 0313 によって Sa 2 1/2 以上

研掃材

グリット

表面粗さ 25

µmRz

JIS

を標準とする

b)  試験片の作製  試験片の枚数は 3 枚とする。A 種の試験片は,7.3 c) 3)  によって 1 回につき乾燥膜厚

25 µm∼35 µm となるよう 2 回塗る。塗装間隔は 24 時間とする。B 種及び C 種の試験片は,乾燥膜厚

55 µm∼65 µm となるよう 7.3 c) 3)の方法で 1 回塗る。24 時間後,試験片の裏面及び周辺に,試験に影

響がないように同じ塗料で塗り包み,6 日間乾燥後,JIS K 5600-7-7 の 6.2(方法 1)に規定する促進

耐候性試験機によって,JIS K 5600-7-7 

表 3(湿潤サイクル試験)のサイクル A の条件で 60 時間照

射したものを試験片とする。

c)  試験方法  試験方法は,次による。

1)  切り込みきずの付け方は,JIS K 5600-7-9 の 7.5(切り込みきずの付け方)の a)による(図 参照)。 

図 3−交差線のきずの付け方

2)  サイクル腐食試験装置(JIS K 5600-7-9 の 5.参照)に試験片を取り付け,JIS K 5600-7-9 の附属書 1

(サイクル D)に示す条件の試験を行う。120 サイクル行った後,試験片を取り出して流水で洗い,

2 時間置いた後,塗膜を評価する。

d)  評価及び判定  評価は,目視によって,塗膜のさび,膨れ,割れ及びはがれの有無を観察する。この

とき,試験片の周辺約 10 mm 以内及び塗膜に付けたきずの両側それぞれ 4 mm 以内の塗膜は評価の対

象から外し,さび汁による汚れも評価の対象外とする。

判定は,試験片 3 枚のうち 2 枚の塗膜にさび,膨れ,割れ及びはがれを認めないとき,

“膨れ,割れ

及びはがれがない。

”とする。

7.17  塗膜中の鉛の定量

塗膜中の鉛の定量は,JIS K 5674 

附属書 A(塗膜中の鉛の定量)による。

7.18  塗膜中のクロムの定量

塗膜中のクロムの定量は,JIS K 5674 

附属書 B(塗膜中のクロムの定量)による。


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7.19  屋外暴露耐候性

屋外暴露耐候性の試験は,

附属書 による。

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検査

検査は,箇条 によって試験し,

表 に適合しなければならない。形式検査は,表 の全項目とし,受

渡検査の項目は,受渡当事者間の協定とする。ただし,屋外暴露耐候性は,形式検査だけとし,過去に生

産された製品について,JIS K 5600-7-6 

附属書 1(耐候試験の実施及び管理)によって品質の長期管理が

行われ,その耐候性試験の成績が合格であるときは,現在の製品が適合するものとする。

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表示

塗料の容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。

a)  この規格の番号及び規格の名称

b)  種類(例:A 種,2 液形)

c)  正味質量又は正味容量

d)  製造業者名又はその略号

e)  製造年月又はその略号

f)  製造番号又はロット番号

g)  多液形の場合には,主剤及び硬化剤などの混合比(送り状などの別紙でもよい。)


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附属書A 

規定)

屋外暴露耐候性

屋外暴露耐候性の試験は,少なくとも 3 年に 1 回は実施する。観察の時期は,試験開始から 12 か月後及

び 24 か月後とする。屋外暴露耐候試験の実施及び管理は,JIS K 5600-7-6 

附属書 1(耐候試験の実施及

び管理)による。

A.1  試験片の作製

試験片の作製は,次による。

a)  試験板  試験板は,研磨によって調整した大きさが 300 mm×100 mm×1 mm の鋼板を用いる。鋼板の

種類及び調整に用いる研磨紙は,7.3 c) 1)による。試験板は 4 枚とする。

b)  試験片の作製  試験板 2 枚に,A 種については,試料を 7.3 c) 3)の方法で 24 時間間隔を置いて 2 回塗

り,24 時間置いてから,JIS K 5659 に規定する中塗り塗料を 1 回塗る。このとき,中塗りの乾燥膜厚

は,30 µm∼35 µm とする。B 種及び C 種については,試料を 7.3 c) 3)の方法で 1 回塗り,24 時間置い

てから,JIS K 5659 に規定する中塗り塗料を 1 回塗る。中塗りの乾燥膜厚は,30 µm∼35 µm になるよ

うにする。塗装後,A 種,B 種及び C 種は,7 日間置いて試験片とする。見本品は,箇条 による塗

料見本,社内見本品及び限度見本品とし,試料を同じ方法によって作製した試験片とする。試験片は,

試料及び見本品とも 2 枚ずつとし,2 枚のうち 1 枚を耐候性試験に用い,残りの 1 枚は原状試験片と

する。

なお,

試験片の周辺及び裏面には,

試験に供する同一の下塗り塗料を 24 時間間隔をおいて 2 回塗り,

試験に影響がないように塗り包んでおく。

A.2  試験方法

屋外暴露耐候性試験は,JIS K 5600-7-6 

附属書 による。ただし,試験期間及び試験開始時期は,次

による。

1)  試験期間は,24 か月とする。

2)  試験開始時期は,4 月又は 10 月とする。この時期以外に試験を開始する必要が生じた場合には,4

月又は 10 月以外にも試験を開始することができる。

A.3  観察による評価

試料の屋外暴露耐候性試験片及び原状試験片についてさび,膨れ,割れ及びはがれを目視によって比較

観察し差を評価する。さらに,見本品と比べてさび,膨れ,割れ及びはがれを目視によって観察し差を評

価する。ただし,試験片の周辺及び端から 10 mm 以内の塗膜は観察の対象外とする。

A.4  判定

試験開始後 24 か月たったときの評価によって,見本品と原状試験片とのさび,膨れ,割れ及びはがれの

評価の差がないときは,

表 の屋外暴露耐候性の品質について“さび,膨れ,割れ及びはがれがない。”と

する。


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A.5  記録の保存期間

記録の保存期間は,5 年間とする。

記録の項目は,受渡当事者間の協定による。


附属書 B

参考)

構造物用さび止めペイントの試験手順

表 B.1−構造物用さび止めペイントの試験手順

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