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K 5516

:2003

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本塗料

工業会 (JPMA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって JIS K 5516 : 2002 は,改正され,この規格に置き換えられる。


K 5516

:2003

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  種類

2

5.

  品質

2

5.1

  品質

2

5.2

  ホルムアルデヒド放散等級

3

6.

  見本品

3

7.

  試験方法

3

7.1

  サンプリング

3

7.2

  試験用試料の検分及び調整

3

7.3

  試験の一般条件

3

7.4

  容器の中での状態

4

7.5

  塗装作業性

4

7.6

  乾燥時間

4

7.7

  指触乾燥性

4

7.8

  塗膜の外観

4

7.9

  隠ぺい率

4

7.10

  促進黄色度

4

7.11

  鏡面光沢度

5

7.12

  重ね塗り適合性

5

7.13

  上塗り適合性

5

7.14

  加熱残分

6

7.15

  耐塩水性

6

7.16

  促進耐候性

6

7.17

  屋外暴露耐候性

6

7.18

  塗膜からのホルムアルデヒド放散等級

7

8.

  試験の実施及び管理

7

9

  検査

7

10.

  表示

7


日本工業規格

JIS

 K

5516

:2003

合成樹脂調合ペイント

Ready mixed paints (Synthetic resin type)

1.

適用範囲  この規格は,建築物(鉄部,木部)及び鉄鋼構造物の中塗り又は上塗りに用いる合成樹脂

調合ペイントについて規定する。

参考  合成樹脂調合ペイントは,着色顔料・体質顔料などを,主に長油性フタル酸樹脂ワニスで練り

合わせて作った液状・自然乾燥性の塗料である。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS K 5500

  塗料用語

JIS K 5600-1-1

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 1 節:試験一般(条件及び方法)

JIS K 5600-1-2

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:サンプリング

JIS K 5600-1-3

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 3 節:試験用試料の検分及び調整

JIS K 5600-1-4

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 4 節:試験用標準試験板

JIS K 5600-1-5

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 5 節:試験板の塗装(はけ塗り)

JIS K 5600-1-6

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 6 節:養生並びに試験の温度及び湿度

JIS K 5600-1-8

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 8 節:見本品

JIS K 5600-3-2

  塗料一般試験方法−第 3 部:塗膜の形成機能−第 2 節:表面乾燥性(バロチニ法)

JIS K 5600-3-4

  塗料一般試験方法−第 3 部:塗膜の形成機能−第 4 節:製品と被塗装面との適合性

JIS K 5600-4-1

  塗料一般試験方法−第 4 部:塗膜の視覚特性−第 1 節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)

JIS K 5600-4-3

  塗料一般試験方法−第 4 部:塗膜の視覚特性−第 3 節:色の目視比較

JIS K 5600-4-5

  塗料一般試験方法−第 4 部:塗膜の視覚特性−第 5 節:測色(測定)

JIS K 5600-4-7

  塗料一般試験方法−第 4 部:塗膜の視覚特性−第 7 節:鏡面光沢度

JIS K 5600-6-1

  塗料一般試験方法−第 6 部:塗膜の化学的性質−第 1 節:耐液体性(一般的方法)

JIS K 5600-7-6

  塗料一般試験方法−第 7 部:塗膜の長期耐久性−第 6 節:屋外暴露耐候性

JIS K 5600-7-7

塗料一般試験方法−第 7 部:塗膜の長期耐久性−第 7 節:促進耐候性(キセノンラン

プ法)

JIS K 5600-8-2

  塗料一般試験方法−第 8 部:塗膜劣化の評価−第 2 節:膨れの等級

JIS K 5600-8-4

  塗料一般試験方法−第 8 部:塗膜劣化の評価−第 4 節:割れの等級

JIS K 5600-8-5

  塗料一般試験方法−第 8 部:塗膜劣化の評価−第 5 節:はがれの等級

JIS K 5600-8-6

  塗料一般試験方法−第 8 部:塗膜劣化の評価−第 6 節:白亜化の等級

JIS K 5601-1-1

  塗料成分試験方法−第 1 部:通則−第 1 節:試験一般(条件及び方法)


2

K 5516

:2003

JIS K 5601-1-2

  塗料成分試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:加熱残分

JIS K 5601-4-1

  塗料成分試験方法−第 4 部:塗膜からの放散成分分析−第1節:ホルムアルデヒド

JIS K 5622

  鉛丹さび止めペイント

JIS K 5623

  亜酸化鉛さび止めペイント

JIS K 5624

  塩基性クロム酸鉛さび止めペイント

JIS K 5625

  シアナミド鉛さび止めペイント

JIS K 8150

  塩化ナトリウム(試薬)

JIS K 8962

  硫酸カリウム(試薬)

JIS R 3202

  フロート板ガラス及び磨き板ガラス

JIS R 6253

  耐水研磨紙

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8721

  色の表示方法−三属性による表示

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 5500 による。

4.

種類  種類は,次とする。

a)

合成樹脂調合ペイント 種  主に,建築物及び鉄鋼構造物の中塗り及び上塗りとして,下塗り塗膜の

上に数日以内に塗り重ねる場合に用いる。

b)

合成樹脂調合ペイント 種中塗り用  主に,大形鉄鋼構造物の中塗りに用いる。

c)

合成樹脂調合ペイント 種上塗り用  主に,大形鉄鋼構造物の上塗りに用いる。

5.

品質

5.1. 

品質  品質は,7.によって試験を行い,表 を満足しなければならない。

表 1  品質

項目

種類

合成樹脂調合ペイント

合成樹脂調合ペイント

合成樹脂調合ペイント

1

2

種上塗り用

2

種中塗り用

容器の中での状態

かき混ぜたとき,堅い塊がなくて一様になるものとする。

塗装作業性

はけ塗りで塗装作業に支障があってはならない。

乾燥時間  (表面乾燥性) 16 時間以内

指触乾燥性

1

時間以下で指触乾燥してはならない。

塗膜の外観

塗膜の外観が正常であるものとする。

隠ぺい率  %(白及び淡彩)(

1

) 90

以上 85 以上

促進黄色度(白について) 0.20 以下

鏡面光沢度(60 度) 80 以上

重ね塗り適合性

重ね塗りに支障があってはならない。

上塗り適合性

上塗りに支障があってはな
らない。

加熱残分  % 65 以上 60 以上 65 以上

耐塩水性

塩化ナトリウム溶液に浸し
ても,異常がないものとす

る。


3

K 5516

:2003

表 1  品質(続き)

項目

種類

合成樹脂調合ペイント

合成樹脂調合ペイント

合成樹脂調合ペイント

1

2

種上塗り用

2

種中塗り用

促進耐候性

膨れ,割れ及びはがれの等級は 0 であり,色とつやの変

化の程度が見本品に比べて大きくないものとする。ま

た,白及び淡彩では,白亜化の等級が 1 以下とする。

屋外暴露耐候性

1

種では 1 年間の試験で,2 種では 2 年間の試験で,膨

れ,はがれ及び割れがなく,色とつやの変化の程度が見

本品に比べて大きくないものとする。また,白及び淡彩

では,白亜化の等級が 4 以下とする。

(

1

)

淡彩とは,白エナメルを主成分として作った塗料の塗膜に現れる灰色,桃色,クリーム色,うすい緑及び水色

などのようなうすい色で,JIS Z 8721 による明度 が 6 以上 9 未満のものをいう。

5.2

ホルムアルデヒド放散等級  ホルムアルデヒド放散等級は,7.18 によって試験し,表 のとおり区

分する。

  2  ホルムアルデヒド放散等級

ホルムアルデヒ
ド放散等級分類

記号

F

☆☆☆☆

F

☆☆☆

F

☆☆

(

2

)

放散量 0.12mg/L 以下 0.35mg/L 以下 1.8mg/L 以下 1.8mg/L を超え

(

2

)

表 中のハイフン(−)は,ホルムアルデヒド放散等級を規定しないことを示す。また,7.18
の試験を行わないものは,これと同じとみなす。

6.

見本品  見本品は,JIS K 5600-1-8 の区分によって,表 による。

表 3  見本品

試験項目

観察項目

見本品の区分

形態

設定方式

品質水準

塗膜の外観

色・つや

塗料見本

社内見本品

中心見本品

色むら・つやむら・はけ目・流れ・

しわ

限度見本品

促進耐候性

色とつやの変化

屋外暴露耐候性

7.

試験方法

参考  この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日

数は,

参考表 による。また,この試験には,試料が約 300ml 必要である。

7.1

サンプリング  サンプリングは,JIS K 5600-1-2 による。

7.2

試験用試料の検分及び調整  試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3 による。

7.3

試験の一般条件  試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1JIS K 5600-1-6 及び JIS K 5601-1-1 によるほ

か,次による。


4

K 5516

:2003

7.3.1

試験の場所

a)

養生及び試験の場所は,ほかに規定がない場合は,JIS K 5600-1-6 の 4.1(標準条件)で,直射日光を

受けず,養生及び試験にガス,蒸気及びほこりなどの影響がなく,通風の少ない室内とする。

b)

拡散昼光は,JIS K 5600-4-3 の 5.2(自然昼光照明)とする。ただし,JIS K 5600-4-3 の 5.3(色観察ブ

ースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いても差し支えない。

7.3.2

試験片の作製

7.3.2.1

試験板  試験板は,JIS K 5600-1-4 による。ただし,7.57.77.87.127.13 の試験に用いる鋼

板は,溶剤洗浄によって調整し,7.157.167.17 の試験に用いる鋼板は,研磨によって調整する。

備考  鋼板は,JIS G 3141 に規定する SPCC-SB の鋼板とする。耐水研磨紙は,JIS R 6253 の P280 を

用いる。

7.3.2.2

試料の塗り方  試料の塗り方は,ほかに規定がない場合は,はけ塗りとし,1 回ごとの塗付け量

は,100cm

2

当たり 0.50±0.05ml とする。必要があれば,製品に規定するシンナーを用いて,はけ塗りの場

合で 10%(質量比)以下で薄めてよい。

備考  はけ塗りに用いるはけの種類及び塗り方は,JIS K 5600-1-5 の附属書 とする。

7.3.2.3

乾燥方法  乾燥方法は,ほかに規定がない場合は,自然乾燥とする。

なお,塗り終わってからの試験片の保持は,JIS K 5600-1-1 

表 による。

7.4

容器の中での状態  容器の中での状態の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.1.2a)(液状塗料の湯合)による。

7.5

塗装作業性  塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.2.3a)(1 回塗りの場合)による。ただし,試

験板は溶剤洗浄によって調整した鋼板 (500×200×1mm)  とし,7.3.2 によって,試験板の片面に規定の塗

付け量になるように,はけ塗りする。

7.6

乾燥時間  乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-2 による。ただし,試験板は,溶剤洗浄で調整したガラ

ス板 (200×100×2mm)  とし,すき間 100

μm のフィルムアプリケータ塗りとし,乾燥時間は,16 時間とす

る。

備考  ガラス板は,JIS R 3202 のフロート板ガラス及び磨き板ガラスとする。

7.7

指触乾燥性  指触乾燥性の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.3(乾燥時間)による。ただし,試験板は鋼

板 (200×100×0.8mm)  を用い,乾燥時間は 1 時間とし,評価は指触乾燥とする。

7.8

塗膜の外観  塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1 の 4.4(塗膜の外観)による。ただし,試験板は

鋼板 (200×100×0.8mm)  を用い,乾燥時間は 24 時間以上 48 時間以下の任意の時間とする。判定は試料と

見本品とを比べて,塗膜の色・つやの差異が少なく,色むら,つやむら,はけ目,流れ及びしわの程度が

大きくないときは,

“塗膜の外観が正常である。

”とする。

7.9

隠ぺい率  隠ぺい率の試験は,JIS K 5600-4-1 の 4.1.2[方法 B(隠ぺい率試験紙)]によるほか,次

による。

7.9.1

試験片の作製  隠ぺい率試験紙を平らなガラス板の上に水平に固定し,その上にすき間 100

μm の

フィルムアプリケータを用いて塗り,塗面を上向きに水平にして 48 時間乾燥したものを試験片とする。試

験片は 2 枚作製する。

7.9.2

操作  試験片の白地と黒地の上の塗膜について,各 4 か所以上の三刺激値 を測定し,それぞれの

平均値 Y

W

(白地上)と Y

B

(黒地上)を求める。

7.9.3

計算  平均値 Y

W

と Y

B

から,2 枚の試験片の隠ぺい率 Y

B

/Y

W

を百分率で計算し,その平均値を計算

し,JIS Z 8401 によって整数 2 けたに丸める。

7.10

促進黄色度  促進黄色度の試験は,次による。


5

K 5516

:2003

7.10.1

装置及び器具

a)

分光光度計,簡易型分光光度計又は三刺激値色彩計は,JIS K 5600-4-5 に規定するもの。

b)

デシケータ(

3

)

は,直径 300mm 以上のもの。

c)

硫酸カリウムは,JIS K 8962 に規定するもの。

注(

3

)

デシケータは,外面全部を黒く塗って光線の入るのを防ぎ,硫酸カリウム飽和溶液を 500ml 以

上入れ,液面は中段よりも下にあるようにする。

7.10.2

試験片の作製  試料をガラス板 (200×150×5mm)  の片面に 100

μm のフィルムアプリケータを用

いて塗り付け,水平に置いて 48 時間乾燥させたものを試験片とする。

7.10.3

操作  操作は,次による。

a)

硫酸カリウム飽和溶液を入れたデシケータ中段から上に,塗面を上向きにして試験片を置き,温度 35

±1℃で 48 時間保持した後,試験片を取り出して 1 時間放置後,直ちに測色する。

b)

分光光度計を用いる場合には,JIS K 5600-4-5 の 9.1(分光光度計を用いる方法)に規定する方法によ

って塗膜の色の三刺激値を求める。

簡易型分光光度計又は三刺激値色彩計を用いる場合には,JIS K 5600-4-5 の 9.2(簡易型分光光度計

又は三刺激値色彩計を用いる方法)に規定する方法によって塗膜の色の三刺激値を求める。

7.10.4

計算  促進黄色度は,次の式によって算出し,小数点以下 3 けたに丸める。

Y

Z

X

D

06

.

1

28

.

1

ここに,

D

促進黄色度

X

YZ

色の三刺激値

7.11

鏡面光沢度

  鏡面光沢度の試験は,

JIS K 5600-4-7

による。ただし,試験片は

7.10

と同じ方法によ

って作製し,測定角度は 60 度とする。

7.12

重ね塗り適合性

  重ね塗り適合性の試験は,

JIS K 5600-3-4

によるほか,次による。

7.12.1

試験板

  試験板は,鋼板 (200×100×0.8mm)  とする。

7.12.2

試験片の作製

  試料を

7.3.2

によって 1 回塗りした後,水平に置いて 24 時間乾燥したものを試験片

とする。

7.12.3

操作

  試験片の塗面に,同一試料を塗り重ねて,水平に置き 24 時間乾燥した後,塗り重ねた塗面

を観察する。

7.12.4

判定

  塗り作業に支障がなく,塗り重ねた塗面に,はじき,割れ,穴,膨れ及びはがれを認めない

とき,

“上塗りに支障がない。

”とする。

7.13

上塗り適合性

  上塗り適合性の試験は,

JIS K 5600-3-4

によるほか,次による。

7.13.1

試験板

  試験板は,鋼板 (200×100×0.8mm)  とする。

7.13.2

試験片の作製

  試料を

7.3.2

によって 1 回塗りした後,水平に置いて 24 時間乾燥したものを試験片

とする。

7.13.3

試料

  上塗りに用いる塗料は,この規格で規定する合成樹脂調合ペイント 2 種上塗り用とする。

7.13.4

操作

  試験片の塗面に,

7.13.3

に規定する塗料を

7.3.2

の方法によって塗り重ねて,水平に置き 24

時間乾燥した後,上塗り塗膜を観察する。また,別に鋼板に

7.13.3

の塗料を

7.3.2

の方法によって 1 回塗り

し,24 時間乾燥させたものを原状試験片とする。


6

K 5516

:2003

7.13.5

判定

  判定は,塗り作業に支障がなく,上塗り塗膜に,はじき,割れ,穴,膨れ及びはがれを認め

ず,原状試験片に比べて,つやの差異・粘着・しわの程度が大きくないときは,

“上塗りに支障がない。

とする。

7.14

加熱残分

  加熱残分の試験は,

JIS K 5601-1-2

による。ただし,試験条件は,加熱温度 105±2℃,

加熱時間 1 時間とする。

7.15

耐塩水性

  耐塩水性の試験は,

JIS K 5600-6-1

7.

[方法 1(浸せき法)

]によるほか,次による。

7.15.1

試験板

  試験板は,鋼板 (150×50×0.8mm)  とする。

7.15.2

試験片の作製

  試験板 2 枚の両面に,

JIS K 5622

の 2 種を塗付け量 100cm

2

当たり 0.3±0.05ml で,

はけ塗りで 1 回塗る。24 時間放置後,試験板の片面に中塗り用塗料を

7.3.2.2

の方法で 1 回塗り,24 時間

後,更に上塗り用塗料を

7.3.2.2

によって 1 回塗り重ねる。24 時間後,試験片の周辺約 5mm と裏面を下塗

りに用いたさび止めペイントで塗り包み,6 日間置いて試験片とする。

なお,下塗りに用いるさび止めペイントは,

JIS K 5622

の 2 種の代わりに,

JIS K 5623

の 2 種,

JIS K 5624

の 2 種,

JIS K 5625

の 2 種のいずれかを,製造業者の指定によって用いてもよい。この場合は,塗付け量

は 100cm

2

当たり 0.4±0.05ml とする。

7.15.3

操作

  操作は,

JIS K 5600-6-1

7.4

[手順 A(単一の液相を使用)

]とし,次による。

a

)

容器を用意し,

約 150mm の深さまで塩化ナトリウム(

4

)

溶液 (30g/L) を入れて,

温度を 23±2℃に保つ。

b

)

塩化ナトリウム溶液の中に試験片を糸でつるして約 120mm の深さまで浸し,48 時間保つ。

c

) 48

時間浸せきした後,試験片を取り出し,流水で洗い,立て掛けて一般状態で 2 時間放置した後,目

視によって塗膜を調べる。ただし,試験片の周辺及び液面から幅約 10mm 以内の塗膜は,観察の対象

外とする。

(

4

)

塩化ナトリウムは,

JIS K 8150

に規定するもの。

7.15.4

判定

  試験片 2 枚の塗膜に,膨れ,さび,割れ及びはがれを認めないときは,

“塩化ナトリウム溶

液に浸しても異常がない。

”とする。

7.16

促進耐候性

  促進耐候性の試験は,

JIS K 5600-7-7

によるほか,次による。

7.16.1

試験板

  試験板は,鋼板 (150×50×0.8mm)  とする。

7.16.2

試験片の作製

  試験片の作製は,次による。

a

)

試料及び見本品について,

7.15

と同じ方法によって,それぞれ 3 枚を作製する。ただし,合成樹脂調

合ペイント 1 種の試験では,中塗りと上塗りは同一の塗料を用いる。

b

)

試料と見本品について作製した試験片は,1 枚を原状試験片とし,残り 2 枚を供試試験片とする。

7.16.3

操作

  促進耐候試験機の操作条件は,

JIS K 5600-7-7

表 1

(方法 1)によって,

9.

(手順)の

表 3

のサイクル A による。ただし,乾燥期間中の相対湿度は (50±5)  %とする。規定の照射時間(240 時間)

を経過した後,取り出して室内に 1 時間放置し,次の

7.16.4

によって塗膜を評価する。

7.16.4

評価項目と評価方法

  白亜化の等級は

JIS K 5600-8-6

によって,膨れは

JIS K 5600-8-2

によって,

はがれは

JIS K 5600-8-5

によって,割れは

JIS K 5600-8-4

によって評価し,同時にそれぞれ試料と見本品

の促進耐候試験片を目視によって直接比較して調べる。また,色とつやの変化の程度は,試料照射試験片

と試料原状試験片とについて及び見本品照射試験片と見本品原状試験片とについて,

目視によって観察し,

試料と見本品との変化の差を直接比較して調べる。

7.16.5

判定

  判定は,

表 1

に示す促進耐候性による。

7.17

屋外暴露耐候性

  屋外暴露耐候性の試験は,

JIS K 5600-7-6

によるほか,次による。

7.17.1

試験板

  試験板は,鋼板 (300×150×1mm)  とする。


7

K 5516

:2003

7.17.2

試験片の作製

7.17.2.1

試験片の塗装系

JIS K 5622

の 2 種を,試験板の両面にはけで塗り,24 時間置いて

JIS K 5622

の 2 種を同様に塗り重ねる。塗付け量は,1 回ごとに 100cm

2

当たり 0.3±0.05ml とする。24 時間放置後,

それぞれの試験片の片面に,中塗り用塗料(合成樹脂調合ペイント 1 種の試験では,上塗り用塗料をその

まま用いる。

)を

7.3.2.2

の方法によって塗る。さらに,24 時間おいて,上塗り用塗料を

7.3.2.2

の方法によ

って塗り重ね,7∼14 日置いたものを試験片とする。

なお,下塗りに用いるさび止めペイントは,

JIS K 5622

の 2 種の代わりに,

JIS K 5623

の 2 種,

JIS K 5624

の 2 種,又は

JIS K 5625

の 2 種のいずれかを,製造業者の指定によって用いてもよい。この場合は,塗付

け量は 100cm

2

当たり 0.4±0.05ml とする。

7.17.2.2

試験片の処理

  試験片の周辺は,下塗りに用いたさび止めペイントを 24 時間ごとに 2 回以上塗

って試験に影響がないように塗り包んでおく。

7.17.2.3

試験片の数

  試料と見本品とについてそれぞれ 4 枚ずつとし,4 枚のうち 3 枚について耐候試験

を行い,残りの 1 枚は原状試験片とする。ただし,耐候試験片ごとの試験成績にばらつきが少ないことが

分かっているときは,耐候試験片は 1 枚としてもよい。

7.17.3

操作

a

)

試験の開始時期は,4 月又は 10 月とする。

b

)

試験の期間は,合成樹脂調合ペイント 1 種では 12 か月,2 種では 24 か月とする。

c

)

試験・観察の時期は,開始後 12 か月,24 か月とする。

7.17.4

評価項目と評価方法

  白亜化の等級は

JIS K 5600-8-6

によって,膨れは

JIS K 5600-8-2

によって,

はがれは

JIS K 5600-8-5

によって,割れは

JIS K 5600-8-4

によって評価し,同時にそれぞれ試料と見本品

の耐候試験片を目視によって直接比較して調べる。また,色とつやの変化の程度は,屋外暴露試験片と試

料原状試験片とについて及び見本品暴露試験片と見本品原状試験片とについて,目視によって観察し,試

料と見本品との変化の差を直接比較して調べる。

7.17.5

判定

  判定は,

表 1

に示す耐候性による。

7.17.6

記録の保存期間

  5 年間とする。

7.18

塗膜からのホルムアルデヒド放散等級

  塗膜からのホルムアルデヒドの放散等級は,

JIS K 5601-4-1

3.

(デシケータ法)による。所定養生時間は,7日間とする。

8.

試験の実施及び管理

  試験の実施及び管理は,

JIS K 5600-7-6

附属書 1

(耐候試験の実施及び管理)

による。ただし,塗料製造業者による試験の実施及び公共試験機関への試験の委託は,製品の過去におけ

る成績と使用実績に基づいて適切な時期を選んで行うが,少なくとも 5 年間に 1 回以上,製品を公共の試

験機関に送って試験を委託する。

なお,記録の保存期間は,5 年間とする。

9

検査

  検査は,

7.

によって試験し,

表 1

及び

表 2

に適合しなければならない。ただし,耐候性は,過

去に生産された製品について

JIS K 5600-7-6

附属書 1

によって品質の長期管理が行われ,その耐候性試

験の成績が適切であるときは,現在の製品が適合するものとする。

10.

表示

  合成樹脂調合ペイントの容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならな

い。


8

K 5516

:2003

a) 

名称

b) 

種類

c

)

正味質量又は正味容量

d

)

製造業者名又はその略号

e

)

製造年月又はその略号

f

)

製造番号又はロット番号

g

)

ホルムアルデヒド放散等級分類記号(

5

)

(

5

)

表 2

の F☆☆☆☆∼F☆☆に該当するものに適用する。


9

K 5516

:2003

参考表1  合成樹脂調合ペイント

材質

寸法(㎜)

枚数(板)

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11以降

7.4

容器の中での状態

7.5

塗装作業性

鋼板

500×200×1

試料 1・見本 1

合計 2

○         ◎ 

7.6

乾燥時間

鋼板

200×100×0.8

1

             ○

7.7

指触乾燥性

鋼板

200×100×0.8

1

○         ◎ 

7.8

塗膜の外観

  2~48

7.9

隠ぺい率

隠ぺい率

試験紙

170×144

1

48

 △           ◎

7.10

即震黄色度

ガラス板

200×150×5

1

48

 △           ◎

7.11

鏡面光沢度

ガラス板

200×150×5

1

48

 △           ◎

7.12

重ね塗り適合性

鋼板

200×100×0.8

2

            ○    

24

24

   ◎

7.13

上塗り適合性

鋼板

200×100×0.8

2

            ○    

24

24

   ◎

7.14

× △

 

△  ◎

7.15

耐塩水性

鋼板

150×70×0.8

2

            ○    

24

24

   ◎

7日

48

          ◎

7.16

鋼板

150×70×0.8

試料 2・見本 2

合計 4

            ○    

24

24

   ◎

7日

     △

240

△          ◎

7.17

屋外暴露耐候性

鋼板

300×150×0.8

試料 4・見本 2

合計 6

            ○    

24

24

   ◎

7日

12か月(1種)
24か月(2種)

7.18

ホルムアルデヒド
放散性

ガラス板か

アルミ板

150×150

4

            ○      

168

 △

24

      ◎

備考1. 記号の説明 ×: 試料の採取, ○: 塗り付け, ◎: 判定,   : 放置,      : 加熱,    :試験版の共用, △: その他の操作

   2. 試験日数の数字は時間を示し,その単位はhである。

試  験  日  数  (日)

項目番号

項目

試験板

ガラス板

200×100×2

促進黄色度

(60 度)

加熱残分

促進耐候性

300×150×1

放散量

ガラス板又 
はアルミ板

サンプリング,

試験片の共用

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K 5516


2003

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K 5516


2003