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K 5116

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本酸化チタン工

業会(JTDIA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 5116:1995 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 591-1:2000,Titanium dioxide

pigments for paints

−Part 1: Specifications and methods of test を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS K 5116

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


K 5116

:2004

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

3

3.1

  二酸化チタン顔料

3

4.

  分類

3

4.1

  種類

3

4.2

  等級

3

5.

  品質

3

5.1

  性状

3

5.2

  他の品質

3

6.

  サンプリング

4

7.

  試験方法

4

7.1

  結晶格子面間隔 

4

7.2

  二酸化チタン(TiO

2

含有量

5

8.

  試験報告書

8

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

9

 


日本工業規格

JIS

 K

5116

:2004

二酸化チタン(顔料)

Titanium dioxide (pigment)

序文  この規格は,2000 年に第 1 版として発行された ISO 591-1,Titanium dioxide pigments for paints−Part

1: Specifications and methods of test

を元に,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,二酸化チタンからなる顔料の品質及び試験方法について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 591-1:2000

,Titanium dioxide pigments for paints−Part 1: Specifications and methods of test

(MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0557

  用水・排水の試験に用いる水

JIS K 5101-1-1

  顔料試験方法−第 1 部:分散性評価のための分散方法−第 1 節:通則

JIS K 5101-1-2

顔料試験方法−第 1 部:分散性評価のための分散方法−第 2 節:ペイントコンディシ

ョナ形振とう機

JIS K 5101-1-5

  顔料試験方法−第 1 部:分散性評価のための分散方法−第 5 節:フーバーマラー

JIS K 5101-2-1

  顔料試験方法−第 2 部:色の比較−第 1 節:目視法

備考  ISO 787-1:1982,General methods of test for pigments and extenders−Part 1: Comparision of colour

of pigments

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS K 5101-2-2

  顔料試験方法−第 2 部:色の比較−第 2 節:測色計法

備考  ISO 787-25:1993,General methods of test for pigments and extenders−Part 25: Comparision of the

colour, in ful-shade systems, of white, black and coloured pigments

−Colorimetric method からの引

用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS K 5101-3-2

  顔料試験方法−第 3 部:着色力−第 2 節:白色顔料の相対着色力(目視比較法)

JIS K 5101-3-3

顔料試験方法−第 3 部:着色力−第 3 節:有色顔料の相対着色力及び白色顔料の相対

散乱能の測定(光度計法)


2

K 5116

:2004

備考  ISO 787-24:1985,General method of test for pigments and extenders−Part 24: Determination of

relative tinting strength of coloured pigments and relative scattering power of white pigments

Photometric methods

が,この規格と一致している。

JIS K 5101-4

  顔料試験方法−第 4 部:隠ぺい力−隠ぺい率試験紙

JIS K 5101-5-2

  顔料試験方法−第 5 部:分散性の評価方法−第 2 節:分散度の変化による評価

JIS K 5101-6-1

  顔料試験方法−第 6 部:流動性−第 1 節:スプレッドメータ法

JIS K 5101-6-2

  顔料試験方法−第 6 部:流動性−第 2 節:回転粘度計法

JIS K 5101-13-1

  顔料試験方法−第 13 部:吸油量−第 1 節:精製あまに油法

備考  ISO 787-5:1980,General methods of test for pigments and extenders−Part 5: Determination of oil

absorption value

が,この規格と一致している。

JIS K 5101-13-2

  顔料試験方法−第 13 部:吸油量−第 2 節:煮あまに油法

JIS K 5101-14-1

  顔料試験方法−第 14 部:ふるい残分−第 1 節:湿式法(手動法)

JIS K 5101-14-2

顔料試験方法−第 14 部:ふるい残分−第 2 節:湿式法(メカニカルフラッシング法)

備考  ISO 787-18:1983,General methods of test for pigments and extenders−Part 18: Determination of

residue on sieve

−Mechanical flushing procedure が,この規格と一致している。

JIS K 5101-15-1

  顔料試験方法−第 15 部:加熱減量−第 1 節:105  ℃揮発性物質

備考  ISO 787-2:1981,General methods of test for pigments and extenders−Part 2: Determination of

matter volatile at 105

℃が,この規格と一致している。

JIS K 5101-16-1

  顔料試験方法−第 16 部:水溶分−第 1 節:煮沸抽出法

備考  ISO 787-3:2000,General methods of test for pigments and extenders−Part 3: Determination of

matter soluble in water

−Hot extraction method が,この規格と一致している。

JIS K 5101-17-1

  顔料試験方法−第 17 部:pH 値−第 1 節:煮沸抽出法

JIS K 5101-17-2

  顔料試験方法−第 17 部:pH 値−第 2 節:常温抽出法

備考  ISO 787-9:1981,General methods of test for pigments and extenders−Part 9: Determination of pH

value of aqueous suspension

が,この規格と一致している。

JIS K 5101-18

  顔料試験方法−第 18 部:電気抵抗率

備考  ISO 787-14:1973,General methods of test for pigments−Part 14: Determination of resistivity of

aqueous extract

が,この規格と一致している。

JIS K 5600-1-2

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:サンプリング

備考  ISO 15528:2000,Paints,varnishes and raw materials for paints and varnishes−Sampling が,この

規格と一致している。

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8247

  過マンガン酸カリウム(試薬)

JIS K 8622

  炭酸水素ナトリウム(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 8960

  硫酸アンモニウム(試薬)

JIS K 8982

  硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)

・12 水(試薬)

JIS K 9000

  チオシアン酸アンモニウム(試薬)

JIS R 3505

  ガラス製体積計

備考  ISO 385-1:1984,Laboratory glassware−Burettes−Part 1: Generl requirements 及び ISO 648:1977,


3

K 5116

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Laboratory glassware

−One-mark pipettes からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS Z 8401

  数値の丸め方

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

3.1

二酸化チタン顔料  アナタース又はルチル結晶構造(X 線検査で決定される)の二酸化チタン(TiO

2

からなる顔料。

4.

分類

4.1

種類  種類は結晶構造によって,次の 2 種類とする。

アナタース形:A 形

ルチル形:R 形

4.2

等級  等級は,次による。

アナタース形(A 形)

:A1,A2

ルチル形(R 形)

:R1,R2,R3

5.

品質

5.1

性状  性状は,柔らかく乾いた粉末状又はパレットナイフで容易に粉末化できるものでなければな

らない。

5.2

他の品質

5.2.1

基本品質を

表 に,条件付品質を表 に示す。条件付品質は,受渡当事者間の協定による。

表 の 105  ℃揮発分は,受渡当事者間又は契約で取り決めた場合に適用する。

5.2.2

表 の合意された参照顔料は,表 の基本品質を満たしていなければならない。

参考  参照顔料とは,取引上,基準品として扱われる顔料。

  1  基本品質

種類及び等級

アナタース形(A 形)

ルチル形(R 形)

項目

Al A2 R1 R2 R3

試験方法

結晶格子面間隔 d 0.352

nm

にメインピーク

を示す。

0.325 nm

にメインピークを示す。

7.1

を参照

二酸化チタン(TiO

2

            (質量分率)

98

%以上 92

%以上

97

%以上

90

%以上

80

%以上  7.2 を参照

受渡し時の 105  ℃揮発分 
            (質量分率)

1.0

%以下 1.0

%以下

1.0

%以下 受渡当事者間の合意

JIS K 5101-15-1 

水溶分      (質量分率) 0.6 %以下 0.5

%以下

0.6

%以下

0.5

%以下

0.7

%以下  JIS K 5101-16-1 (

1

)

ふるい残分  (質量分率) 0.1

%以下

JIS K 5101-14-1

又は

JIS K 5101-14-2 

注(

1

)

必要なら凝集剤を用いてもよい。


4

K 5116

:2004

  2  条件付品質

種類及び等級

アナタース形(A 形)

ルチル形(R 形)

項目

Al A2 R1

R2 R3

試験方法

合意された参照顔料とほとんど差がない。

JIS K 5101-2-1

又は

JIS K 5101-2-2 (

2

)

着色力

受渡当事者間で合意された品質

JIS K 5101-3-2

又は

JIS K 5101-3-3 

隠ぺい力

受渡当事者間で合意された品質

JIS K 5101-4 

分散性

受渡当事者間で合意された品質

分散操作は,

JIS K 5101-1-1

JIS K 5101-1-2

JIS K 5101-1-5

による。

分散性の評価は,

JIS K 5101-5-2

による。

流動特性

合意された参照顔料とほとんど差がない。

JIS K 5101-6-1

JIS K 5101-6-2 

105

℃揮発分(

3

)

 
          (質量分率)

0.5

%以下 0.8

%以下

0.5

%以下 1.5  %以下

2.5

%以下  JIS K 5101-15-1

pH

合意された参照顔料とほとんど差がない。

JIS K 5101-17-1

又は

JIS K 5101-17-2 

吸油量

合意された参照顔料とほとんど差がない。

JIS K 5101-13-1

又は

JIS K 5101-13-2 

電気抵抗率

合 意 さ れ た
参 照 顔 料 と

ほ と ん ど 差
がない。

合意された参照顔料とほ
とんど差がない。

JIS K 5101-18 

注(

2

)

受渡当事者間で合意された場合

(

3

)

温度 23±2  ℃及び相対湿度(50±5)%で 24 時間処理後の 105  ℃揮発(5.2.1 を参照。

6.

サンプリング  試験用の代表サンプルは,JIS K 5600-1-2 の 6.(サンプリング手順)による。

7.

試験方法

7.1

結晶格子面間隔 d

7.1.1

要旨  X 線回折装置を用いて試料ホルダに詰めた粉体試料を走査し,測定した回折線の結晶格子面

間隔 からアナタース形二酸化チタン又はルチル形二酸化チタンを同定する。

7.1.2

装置及び器具

7.1.2.1

X

線回折装置

7.1.2.2

試料ホルダ  アルミニウム製ホルダ又はガラス製ホルダ


5

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7.1.2.3

めのう乳鉢

7.1.3

操作  操作は,次による。

7.1.3.1

試料約 3 g をへらを用いて試料ホルダに詰める。試料がか(顆)粒状の場合は,めのう乳鉢で軽

く粉砕する。

7.1.3.2

試料ホルダを X 線回折装置にセットした後,適切な測定条件を設定して走査する。

7.1.3.3

7.1.3.2

で得られる X 線回折による結晶格子面間隔 は,アナタース形の場合には d=0.352 nm に

メインピークを示し,ルチル形の場合には d=0.325 nm にメインピークを示す。

参考1.  アナタース形は,ICDD カード 21-1272 に規定されたピークを示し,ルチル形は,ICDD カー

ド 21-1276 に規定されたピークを示す。

2.

測定条件の一例  管電圧 40 kV,管電流 30 mA,スキャンスピード(2θ)1°/min,X 線ター

ゲット Cu,フルスケール 8×10

3

  カウント/s,測定角度(2θ)23.5∼28.5°

3. CuK

α線λ=0.154 18 nm を用いて測定したときの X 線回折図のメインピークは,次のとおり

である。

アナタース形

2

θ=25.3°

ルチル形

2

θ=27.5°

7.2

二酸化チタン(TiO

2

含有量

7.2.1

要旨  二酸化チタン含有量の測定は,金属アルミニウムを還元剤として用いる試験方法によって行

う。乾燥した試料に硫酸及び硫酸アンモニウムを加えて試料を溶かす。炭酸ガス雰囲気で,アルミニウム

を加えてチタンを還元する。指示薬としてチオシアン酸アンモニウムを用い,硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)

溶液で滴定する。

7.2.2

試薬  水は,JIS K 0557 の A3 種以上の水を用いる。また,すべての試薬は,分析用試薬を用いる。

警告  試薬は,関係法令に従って使用すること。

7.2.2.1

塩酸  JIS K 8180 に規定するもの。質量分率約 37  %,ρ=1.19 g/mL

7.2.2.2

硫酸  JIS K 8951 に規定するもの。質量分率約 96  %,ρ=1.84 g/mL

7.2.2.3

硫酸アンモニウム  JIS K 8960 に規定するもの。

7.2.2.4

炭酸水素ナトリウム溶液(飽和)  この溶液は,使用の都度調整する。JIS K 8622 に規定する炭

酸水素ナトリウム 10 g を水 90 mL に溶かす。

7.2.2.5

チオシアン酸アンモニウム指示薬  JIS K 9000 に規定するチオシアン酸アンモニウム 24.5 g を温

水 80 mL に溶解し,ろ過,室温冷却後,100 mL に希釈する。暗色系瓶に入れて密封する。

7.2.2.6

硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)標準溶液(0.06 mol/L

7.2.2.6.1

調整  標線付 1 000 mL フラスコを用いて,水 300 mL に硫酸(7.2.2.2)15 mL を加えた溶液に,

新たに調整した JIS K 8982 に規定する硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)

・12 水 30 g を溶かす。これに,過マンガ

ン酸カリウム標準溶液(7.2.2.7)を桃色に変色するまで一滴ずつ加え,更に水を加えて標線まで希釈し,

よく混合する。溶液が濁った場合はろ過する。

7.2.2.6.2

標定  (105±2)℃で恒量になるまで乾燥した二酸化チタン参照標準(

4

)

,190 mg∼210 mg を溶

解した液を,測定(7.2.4.3)に従って標定する。次の式によって溶液中の二酸化チタンの当量 T

1

を求め,

TiO

2

(g/mL)で表示する。

100

1

1

1

×

×

=

V

P

m

T


6

K 5116

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ここに,

T

1

溶液中の二酸化チタンの当量(g/mL)

m

1

使用した二酸化チタン参照標準の量(g)

P

参照標準中の二酸化チタン含有量[質量分率(%)

V

1

滴定に要した硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液の量(mL)

注(

4

)

二酸化チタン参照標準は,二酸化チタン含有量を質量分率(%)で小数点二けた以上を表示し,

二酸化チタン含有量の参照標準物質として十分に信頼して利用できるもの。

参考  例えば,米国規格協会が認定している標準物質の中の二酸化チタン含有量は,質量分率

99.591

%と表示してあり,これを利用してもよい。

7.2.2.7

過マンガン酸カリウム標準溶液(0.020 mol/L)  1 000 mL の標線付フラスコを用い,水 500 mL

に JIS K 8247 に規定する過マンガン酸カリウム 3.160 7 g を加えて溶解し,更に標線まで水を加え希釈して

よく混合する。

7.2.2.8

金属アルミニウム  電気分解製品で,はく,板,切断線などの形状のもの。

7.2.3

器具  通常の実験器具及びガラス製体積計として JIS R 3505 に規定するビューレット,ピペット,

標線付フラスコとともに次の器具を用いる。

7.2.3.1

連結管  内径 4 mm のガラス製 U 字形管で,水平部及び長さ 150 mm と 75 mm の垂直部とからな

る。

この代わりに,

図 に示す吸収用器具又は図 に示すコンタットグッケル栓を用いてもよい。

7.2.3.2

ひょう量瓶  共栓付きの広口で,試験用サンプルの調製に使用できるもの。

7.2.3.3

乾燥機  105±2  ℃で温度維持制御可能なもの。

7.2.3.4

デシケーター  シリカゲルなどの乾燥剤を使用するもの。

7.2.4

試験方法

7.2.4.1

通則  測定は 2 回行う。

7.2.4.2

試験試料  試料約 10 g をひょう量瓶にはかり取り,105±2  ℃で恒量になるまで乾燥する。デシ

ケーター(7.2.3.4)中で室温まで冷却した後,試料を 190 mg∼210 mg の範囲で 0.1 mg のけたまではかり

とる。

7.2.4.3

測定  乾いた広口の三角フラスコ(500 mL)に試料を移し入れ,硫酸アンモニウム(7.2.2.3)7 g

∼8 g 及び硫酸(7.2.2.2)20 mL を加える。よく振り混ぜた後,濃い白色煙が発生するまでホットプレート

で加熱する。さらに,完全に溶かすまで(通常最大 5 分間の沸騰が必要)

,又は,けい酸若しくはけい酸性

物質であることが明らかになるまで,強い加熱を続ける。冷却後,注意しながら水 120 mL 及び塩酸(7.2.2.1

20 mL

を加える。再び沸騰するまで加熱した後,加熱器具から下ろす。

連結管のゴム栓付 U 字形管の短い部分を三角フラスコに差し込む。金属アルミニウム(7.2.2.8)約 1 g

をフラスコ内に加える。連結管の長い部分を炭酸水素ナトリウム溶液(7.2.2.4)約 150 mL を入れた 250 mL

ビーカーの底近くまで挿入する。又は,他の吸収器具及び同溶液を用いてもよい。

金属アルミニウムが完全に溶解した後,直ちに連結管を炭酸水素ナトリウム溶液から離さない状態で,

三角フラスコの内容物を加熱し,3∼5 分間緩やかに沸騰させる。その後,約 60  ℃に冷却し,水槽にフラ

スコを部分的に浸して冷却する。炭酸水素ナトリウム溶液は,冷却中にフラスコ内にサイホンで流入し,

還元したチタン溶液の表面を二酸化炭素で覆う。栓を抜き,少量の水で栓及び連結管を洗い,栓及び連結

管を完全に外す前にフラスコに洗浄液を集める。

指示薬のチオシアン酸アンモニウム溶液(7.2.2.5)2 mL を加え,直ちに硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液

7.2.2.6)で滴定し,桃色の着色を終点とする。このとき,硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液は,ほぼ全量


7

K 5116

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を一度に加え,よく振り混ぜた後,1 滴ずつ滴下して終点とする。硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液の消費

量(V2)を記録する。

7.2.5

結果の計算

7.2.5.1

計算  二酸化チタン含有量 w(TiO

2

)は次の式によって算出し,質量分率(%)で表示する。

(

)

2

1

2

2

100

TiO

m

T

V

w

×

×

=

ここに,

w

:  二酸化チタン含有量(%)

m

2

:  試料量(g)

V

2

:  滴定に要した硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)溶液量(mL)

T

1

:  二酸化チタン当量(g/mL)

2

回の分析値の平均を求め,JIS Z 8401 によって,質量分率 0.1  %まで表示する。

備考  計算結果には,アルミニウムで還元し,続いて鉄(Ⅲ)で酸化したクロム,ひ素及び他の物質

を含む。しかし,この評価に影響を及ぼすような妨害物質の量は,塗料及びその関連製品で用

いられる二酸化チタン顔料中には含まれないであろう。

単位  mm

備考  4 方開(Ф1 mm∼2 mm)

          図  1  吸収用器具                              図  2  吸収用器具

                                                    (コンタットグッケル栓)


8

K 5116

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8.

試験報告書  少なくとも次の事項を記載する。

a)

この規格に準拠したこと

b)

試験した製品を特定するために必要なすべての事項

1)

種類及び等級

2)

製造番号又はロット番号

3)

製造年月又はその記号

4)

製造業者又はその略号

c)

試験結果,選択した試験方法,及び製品がこの規格に適合しているか否か

d)

試験方法からの逸脱の程度

e)

試験年月日


9

K 5116

:2004

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS K 5116

:2004  二酸化チタン(顔料)

ISO 591-1

:2000,塗料用二酸化チタン顔料−第 1 部:仕様及び試験方法

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ )  国 際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその内容
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線又は側線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由及

び今後の対策

項目 
番号

内容

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

1.

適用範囲 

二酸化チタン顔料の品
質及び試験方法を規定

ISO 591-1 

1

IDT

2.

引用規格

JIS K 0557

JIS K 5101-1-1

JIS K 5101-1-2

JIS K 5101-1-5

JIS K 5101-2-1

JIS K 5101-2-2

JIS K 5101-3-2

JIS K 5101-3-3

JIS K 5101-4

JIS K 5101-5-2

JIS K 5101-6-1

JIS K 5101-6-2

JIS K 5101-13-1

JIS K 5101-13-2

JIS K 5101-14-1

JIS K 5101-14-2

JIS K 5101-15-1

JIS K 5101-16-1

JIS K 5101-17-1

JIS K 5101-17-2

JIS K 5101-18 

2

− 
− 

ISO 787-1

ISO 787-25

ISO 787-24

− 
− 

ISO 787-5

− 

ISO 787-18

ISO 787-2

ISO 787-3

ISO 787-9

ISO 787-14 

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

変更

MOD/

変更

MOD/

追加

IDT

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

IDT

MOD/

追加

MOD/

追加

IDT

IDT

IDT

MOD/

追加

IDT

IDT

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

9

K 51

16

2004


10

K 5116

:2004

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ )  国 際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその内容
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は側線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由及

び今後の対策

項目

番号

内容

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

2.

引用規格

(続き)

JIS K 5600-1-2

JIS K 8180

JIS K 8247

JIS K 8622

JIS K 8951

JIS K 8960

JIS K 8982

JIS K 9000

JIS R 3505

JIS Z 8401 

ISO 15528

− 
− 

− 
− 

ISO 385-1

ISO 648

ISO 1042

ISO 3696 

IDT

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

変更

MOD/

変更

MOD/

追加

MOD/

削除

MOD/

削除

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加

JIS

として必要なものを追加 

3.

定義 

主な用語の定義

3

IDT

4.

分類(形,

種類) 

アナタース形:

            A1

,A2

ルチル形:

      R1

,R2,R3

4

IDT

5.

品質 5.1  外観

5.1

IDT

5.2

結晶格子面間隔 d

 

MOD/

追加

品質項目を追加

X

線検査でアナタース結晶とルチル結晶

を決定する方法として追加した。次回改正
時に整合化を検討する。

二酸化チタン

5.2

JIS

と同じ

IDT

受渡し時の 105  ℃最大
値 1.0  %揮発分

5.2 

最大値 0.5∼0.8  %

MOD/

変更

最大値を高目に変更

ISO

規格は 0.5∼0.8  %以下だが,日本は

湿度が高いことを考慮して 1.0  %以下と

した。

水溶分

5.2

IDT

10

K 51

16

2004


11

K 5116

:2004

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ )  国 際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその内容
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は側線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由及

び今後の対策

項目

番号

内容

項目

番号

内容

項 目 ご と

の評価

技術的差異の内容

5.

品質

(続き) 

ふるい残分

5.2

MOD/

追加

手動法を追加

ISO

規格のメカニカルフラッシュ法は国

内では行われていない。国内で行われてい

る手動法を追加。

5.2 

IDT

着色力

5.2 

隠ぺい力

5.2 

MOD/

変更

ISO

規格の散乱能を

着色力,隠ぺい力と
して規定。

“散乱能”は日本ではなじみがなく採用し
なかった。代わって従来どおり“着色力”
と“隠ぺい力”を規定した。次回の改正時

に整合化を検討する。

分散性

− MOD/追加

試験結果の継続性を維持するため追加し

た。次回の改正時に整合化を検討する。

流動特性

MOD/

追加

試験結果の継続性を維持するため追加し
た。次回の改正時に整合化を検討する。

予備処理後の 105  ℃揮
発分

5.2 JIS

と同じ

IDT

pH

5.2 

MOD/

追加

煮沸抽出法を追加

国内で使用されており,測定値の継続性を
維持するため追加。

吸油量

5.2 

MOD/

追加

煮あまに油法を追加

国内で使用されており,測定値の継続性を
維持するため追加。

電気抵抗率

5.2 

IDT

6.

サンプリン

 

JIS K 5600-1-2 

6

ISO 1512 

IDT

7.

試験

方法

7.1

結晶格子面間隔 d

 

MOD/

追加

X

線回折法を追加

結晶格子面間隔を規定したことによって
試験法を定める。

7.2

二酸化チタン含有量

7.2 

A

法:アルミニウム還

元法

B

法:塩化クロム還元

MOD/

削除

塩 化 ク ロ ム 還 元 法
を削除

塩化クロム還元法は,Cr

6+

やアマルガムと

いった有害物質を取り扱うことなど日本
では行われていない方法なので削除。

8.

試験報告書 

試験結果報告項目

8

IDT

11

K 51

16

2004


12

K 5116

:2004

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。 
    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。 

12

K 51

16

2004