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K 5101-18

:2004 (ISO 787-14:1973)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本無機薬品協会(JICIA)/財団法人日本規

格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会

の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 787-14:1973,General methods of test

for pigments

―Part 14:Determination of resistivity of aqueous extract を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS K 5101

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS K 5101-1-1

第 1 部:分散性評価のための分散方法―第 1 節:通則

JIS K 5101-1-2

第 1 部:分散性評価のための分散方法―第 2 節:ペイントコンディショナ形振とう機

JIS K 5101-1-3

第 1 部:分散性評価のための分散方法―第 3 節:高速インペラミル

JIS K 5101-1-4

第 1 部:分散性評価のための分散方法―第 4 節:ビーズミル

JIS K 5101-1-5

第 1 部:分散性評価のための分散方法―第 5 節:フーバーマラー

JIS K 5101-1-6

第 1 部:分散性評価のための分散方法―第 6 節:3 本ロールミル

JIS K 5101-2-1

第 2 部:色の比較―第 1 節:目視法

JIS K 5101-2-2

第 2 部:色の比較―第 2 節:測色計法

JIS K 5101-3-1

第 3 部:着色力―第 1 節:有色顔料の相対着色力及び淡色の測定(目視比較法)

JIS K 5101-3-2

第 3 部:着色力―第 2 節:白色顔料の相対着色力(目視比較法)

JIS K 5101-3-3

第 3 部:着色力―第 3 節:有色顔料の相対着色力及び白色顔料の相対散乱能の測定(光

度計法)

JIS K 5101-3-4

第 3 部:着色力―第 4 節:着色剤の相対着色力及び残留色差の測定(重み付き K/S 

法)

JIS K 5101-4

第 4 部:隠ぺい力―隠ぺい率試験紙法

JIS K 5101-5-1

第 5 部:分散性の評価方法―第 1 節:有色顔料の着色力の変化による評価

JIS K 5101-5-2

第 5 部:分散性の評価方法―第 2 節:分散度の変化による評価

JIS K 5101-5-3

第 5 部:分散性の評価方法―第 3 節:光沢の変化による評価

JIS K 5101-6-1

第 6 部:流動性―第 1 節:スプレッドメータ法

JIS K 5101-6-2

第 6 部:流動性―第 2 節:回転粘度計法

JIS K 5101-7

第 7 部:耐ブリード性

JIS K 5101-8

第 8 部:耐薬品性

JIS K 5101-9

第 9 部:耐光性

JIS K 5101-10

第 10 部:焼付塗装用バインダーによる熱安定性

JIS K 5101-11-1

第 11 部:密度―第 1 節:ピクノメータ法


K 5101-18

:2004 (ISO 787-14:1973)

(2)

JIS K 5101-11-2

第 11 部:密度―第 2 節:遠心脱気法

JIS K 5101-12-1

第 12 部:見掛け密度又は見掛け比容―第 1 節:静置法

JIS K 5101-12-2

第 12 部:見掛け密度又は見掛け比容―第 2 節:タンプ法

JIS K 5101-13-1

第 13 部:吸油量―第 1 節:精製あまに油法

JIS K 5101-13-2

第 13 部:吸油量―第 2 節:煮あまに油法

JIS K 5101-14-1

第 14 部:ふるい残分―第 1 節:湿式法(手動法)

JIS K 5101-14-2

第 14 部:ふるい残分―第 2 節:湿式法(メカニカルフラッシング法)

JIS K 5101-15-1

第 15 部:加熱減量―第 1 節:105  ℃揮発性物質

JIS K 5101-15-2

第 15 部:加熱減量―第 2 節:強熱残分

JIS K 5101-16-1

第 16 部:水溶分―第 1 節:煮沸抽出法

JIS K 5101-16-2

第 16 部:水溶分―第 2 節:常温抽出法

JIS K 5101-17-1

第 17 部:pH 値―第 1 節:煮沸抽出法

JIS K 5101-17-2

第 17 部:pH 値―第 2 節:常温抽出法

JIS K 5101-18

第 18 部:電気抵抗率


K 5101-18

:2004 (ISO 787-14:1973)

(3)

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  試薬

2

4.

  装置及び器具

2

4.1

  遠心分離機

2

4.2

  ろ紙

2

4.3

  シリンダー

2

4.4

  温度計

2

4.5

  電気伝導率ブリッジ

2

4.6

  電気伝導率セル

2

5.

  サンプリング

2

6.

  セル定数の測定

2

7.

  手順

2

7.1

  顔料の水ぬれ性試験

2

7.2

  親水性顔料

3

7.3

  疎水性顔料

3

8.

  結果の表し方

3

9.

  試験報告書

3


日本工業規格

JIS

 K

5101-18

:2004

(ISO 787-14

:1973

)

顔料試験方法−第 18 部:電気抵抗率

Test methods for pigments

―Part 18:Resistivity of aquous extract

序文  この規格は,1973 年に第 1 版として発行された ISO 787-14,General methods of test for pigments―Part

14

:Determination of resistivity of aqueous extract を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することな

く作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,顔料の水抽出液の電気抵抗率を測定するための一般的な試験方法について規

定する。水によく溶解する顔料を除いて,すべての顔料及び体質顔料に適用する。

備考1.  顔料の水抽出液の電気抵抗率は,水溶分の量とは無関係の性質と考えられる。受渡当事者間

の協定によって,常温抽出法を用いてもよい。その場合には試験報告書にその旨記載する。

2.

測定の標準温度は 23  ℃とするが温度差を考慮して必要な補正を行えば,受渡当事者間の協

定によって異なった温度を決めてもよい。

3.

この試験方法をある顔料に適用するとき,その顔料の個別規格にこの規格を引用すればよい。

当該顔料の特別な性質によってこの試験方法を修正した場合その詳細を示す。

この規格で規定している試験方法が適用できない特殊な顔料の場合は,水抽出液の電気抵

抗率を測定するために別の方法を規定してもよい。

4.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 787-14

:1973,General methods of test for pigments―Part 14:Determination of resistivity of

aqueous extract (IDT)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 5600-1-2

  塗料一般試験方法―第 1 部:通則―第 2 節:サンプリング

備考  ISO 15528  2000,Paints,varnishes and raw materials for paints and varnishes―Sampling が,こ

の規格と一致している。

参考  この規格の原国際規格である ISO 787-14 では ISO 842 を引用しているが,ISO 842 は ISO 

15528:2000

に統合され廃止されているため,ISO 15528:2000 と一致している JIS K 5600-1-2 

引用した。


2

K 5101-18

:2004 (ISO 787-14:1973)

3.

試薬  試薬は,分析用試薬を用い,次による。

a)

伝導度水  2 500  Ω・m 以上の電気抵抗率のもの。

b)

メタノール  2 500  Ω・m 以上の電気抵抗率のもの。

c)

塩化カリウム  0.02 mol/l 溶液。

4.

装置及び器具

4.1

遠心分離機  必要な場合には,超遠心分離機を用いてもよい。

4.2

ろ紙  目の細かなもの。ろ液が 2 500  Ω・m 以上の電気抵抗率になるまでロート上で伝導度水[3. a)]

で洗う。

備考  ろ紙の直径は,顔料のかさ密度による。ある種の有機顔料を十分にろ過するには,最低 185 mm

のろ紙を必要とする。

4.3

シリンダー  径約 35 mm,深さ 125 mm のもの,又は電気伝導率セルとともに使用するのに適した

他の容器。

4.4

温度計  最小目盛 0.2  ℃のもの。

4.5

電気伝導率ブリッジ  (

1

)

注(

1

)

市販の電気伝導率ブリッジ及び電気伝導率セルで十分である。

4.6

電気伝導率セル  (

1

)

  セル定数 が約 1 のもの。

5.

サンプリング  試験する製品から JIS K 5600-1-2 に従って,代表サンプルを採取する。

6.

セル定数の測定

6.1

塩化カリウム溶液[3. c)]を,伝導度水[3. a)]で既知の濃度に希釈し,塩化カリウムの作業標準溶液を

調製する。この溶液の抵抗 を,7.2.2 に従って電気伝導率セル(4.6)を用いて 23  ℃(又は,適切な補正

をして受渡当事者間で協定した温度)で測定する。

6.2

セル定数 を,次の式によって計算する。

ρ

R

K

=

ここに,

K

セル定数

R

測定した抵抗値(Ω)

ρ:

使用した濃度の塩化カリウム溶液の

23

℃における電気抵抗率

(Ω・

m

0.002 mol/l

溶液に対してこの値は

34.4

Ω・

m

図 1

参照)

異なった既知の濃度の塩化カリウム溶液を用いた場合は,セル定数の計算に用いた

図 1

から適切なρ値

を推定する。

一般的にセル定数は,塩化カリウム溶液の濃度の変化でそれ程大きく影響を受けないが,最も精度を上

げるためには,試験する溶液の抵抗率に類似の電気抵抗率をもつ塩化カリウム溶液の濃度を用いる。さら

に,測定はそのスケールの中央部を用いて行う。

7.

手順

7.1

顔料の水ぬれ性試験

  少量の顔料を煮沸蒸留水で浸し,その顔料が親水性かどうかを確認する。容

易にぬれる場合には,

7.2

に従って行う。水でよくぬれない材料は,疎水性の可能性があり,

7.3

に従って


3

K 5101-18

:2004 (ISO 787-14:1973)

処理する。

7.2

親水性顔料

7.2.1

かくはん棒の付いた適切な容量のあらかじめひょう量したビーカー中で,

20

±

0.01 g

の顔料に煮沸

伝導度水

180 g

を加える。

参考

水に容易にぬれる顔料の場合は,通常,

20 g

の試料で十分である。通常,白色顔料に対しては

250 ml

ビーカーで十分である。

しかし,

ある種の白色顔料は発泡してあふれることがあるので,

400 ml

ビーカーの方が扱いやすい。

有機顔料は

20 g

の試料に対して

600 ml

ビーカーが必要で,

煮沸時に発泡しても十分な容量がある。

時々かくはんしながら

5

分間ゆっくり煮沸する。次いで約

60

℃の温度まで冷却し,水を加えて正味質

量を

200 g

に戻す。よくかくはんしてから,目の細かなろ紙で直接ろ過するか,洗浄済みの乾燥した遠心

管又は少量のスリラーで洗浄した遠心管を備えた遠心分離機,若しくは超遠心分離機を用いて固形分を分

離してから,上澄み液をデカントしてろ紙を通す。いずれの場合もろ液の最初の

10 ml

は捨てる。

7.2.2

ろ液の温度を約

20

℃に冷却する。シリンダー(

4.3

)及び電気伝導率セル(

4.6

)を最初に伝導度

水で,次にろ液ですすぐ。シリンダーをろ液で満たし,その中に電気伝導率セルを入れる。セルを上下に

動かし空気の泡を全部取り除く。ゆっくりと温度を

23

℃に調節し,ベントが液の表面から約

10 mm

下に

なり,シリンダーの中心に鉛直になるようにセルを沈める。温度

23

±

0.5

℃でその抵抗を少なくとも

5

測定する。この場合,バランスを保つには,その装置に附属の取扱説明書に従って乗数セットの付いた電

気伝導率ブリッジ(

4.5

)を用いて,読みがスケールの中心近くにくるようにする。

7.3

疎水性顔料

  水で容易にぬれない有機顔料に対しては,

7.2

の手順を修正して行う。

20

±

0.01 g

の顔料を,滑らかにぬれたペーストにするために,適切な量(

4

16 g

)のメタノール[

3. b)

でぬらす。かくはん棒の付いた,あらかじめひょう量した

1 000 ml

のビーカー中で,煮沸伝導度水を用い

て希釈し,全質量を

200 g

とする。次いで,

7.2.2

に記載の手順に従って進める。

余っている顔料の水抽出液について,全手順を繰り返す。

8.

結果の表し方

  受渡当事者間で協定した温度 t(℃)における顔料の水抽出液の電気抵抗率ρ

t

(Ω・

m

は,次の式から計算する。

K

R

t

t

=

ρ

ここに,

t

ρ :

電気抵抗率(Ω・m)

t

R

測定したすべての抵抗値の平均(Ω)

6.2

に準じて測定したセル定数

得られた値(%)を一の位に丸めて結果を報告する。

9.

試験報告書  試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。

a)

この規格の引用

b)

試験した顔料の種類及びその詳細

c)

この規格で規定する試験手順との相違点

d)

親水性顔料(7.2)又は疎水性顔料(7.3)のいずれかで顔料を処理したかの結果

e)

8.

の試験結果

f)

試験年月日


4

K 5101-18

:2004 (ISO 787-14:1973)

  1  23  ℃における塩化カリウムの電気抵抗率


5

K 5101-18

:2004 (ISO 787-14:1973)