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K 5101-1-6

:2004 (ISO 8780-6:1990)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本無機薬品協会(JICIA)/財団法人日本規

格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会

の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 8780-6:1990,Pigments and extenders

−Methods of dispersion for assessment of dispersion characteristics−Part 6:Dispersion using a triple-roll mill を基

礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS K 5101-1-6

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)必要な補足情報

JIS K 5101

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS K 5101-1-1

  第 1 部:分散性評価のための分散方法−第 1 節:通則

JIS K 5101-1-2

  第 1 部:分散性評価のための分散方法−第 2 節:ペイントコンディショナ形振とう機

JIS K 5101-1-3

  第 1 部:分散性評価のための分散方法−第 3 節:高速インペラミル

JIS K 5101-1-4

  第 1 部:分散性評価のための分散方法−第 4 節:ビーズミル

JIS K 5101-1-5

  第 1 部:分散性評価のための分散方法−第 5 節:フーバーマラー

JIS K 5101-1-6

  第 1 部:分散性評価のための分散方法−第 6 節:3 本ロールミル

JIS K 5101-2-1

  第 2 部:色の比較−第 1 節:目視法

JIS K 5101-2-2

  第 2 部:色の比較−第 2 節:測色計法

JIS K 5101-3-1

  第 3 部:着色力−第 1 節:有色顔料の相対着色力及び淡色の測定(目視比較法)

JIS K 5101-3-2

  第 3 部:着色力−第 2 節:白色顔料の相対着色力(目視比較法)

JIS K 5101-3-3

  第 3 部:着色力−第 3 節:有色顔料の相対着色力及び白色顔料の相対散乱能の測定

  (光度計法)

JIS K 5101-3-4

  第 3 部:着色力−第 4 節:着色剤の相対着色力及び残留色差の測定(重み付き K/S 

法)

JIS K 5101-4

  第 4 部:隠ぺい力−隠ぺい率試験紙法

JIS K 5101-5-1

  第 5 部:分散性の評価方法−第 1 節:有色顔料の着色力の変化による評価

JIS K 5101-5-2

  第 5 部:分散性の評価方法−第 2 節:分散度の変化による評価

JIS K 5101-5-3

  第 5 部:分散性の評価方法−第 3 節:光沢の変化による評価

JIS K 5101-6-1

  第 6 部:流動性−第 1 節:スプレッドメータ法

JIS K 5101-6-2

  第 6 部:流動性−第 2 節:回転粘度計法

JIS K 5101-7

  第 7 部:耐ブリード性

JIS K 5101-8

  第 8 部:耐薬品性


K 5101-1-6

:2004 (ISO 8780-6:1990)

(2)

JIS K 5101-9

  第 9 部:耐光性

JIS K 5101-10

  第 10 部:焼付塗装用バインダーによる熱安定性

JIS K 5101-11-1

  第 11 部:密度−第 1 節:ピクノメータ法

JIS K 5101-11-2

  第 11 部:密度−第 2 節:遠心脱気法

JIS K 5101-12-1

  第 12 部:見掛け密度又は見掛け比容−第 1 節:静置法

JIS K 5101-12-2

  第 12 部:見掛け密度又は見掛け比容−第 2 節:タンプ法

JIS K 5101-13-1

  第 13 部:吸油量−第 1 節:精製あまに油法

JIS K 5101-13-2

  第 13 部:吸油量−第 2 節:煮あまに油法

JIS K 5101-14-1

  第 14 部:ふるい残分−第 1 節:湿式法(手動法)

JIS K 5101-14-2

  第 14 部:ふるい残分−第 2 節:湿式法(メカニカルフラッシング法)

JIS K 5101-15-1

  第 15 部:加熱減量−第 1 節:105  ℃揮発性物質

JIS K 5101-15-2

  第 15 部:加熱減量−第 2 節:強熱残分

JIS K 5101-16-1

  第 16 部:水溶分−第 1 節:煮沸抽出法

JIS K 5101-16-2

  第 16 部:水溶分−第 2 節:常温抽出法

JIS K 5101-17-1

  第 17 部:pH 値−第 1 節:煮沸抽出法

JIS K 5101-17-2

  第 17 部:pH 値−第 2 節:常温抽出法

JIS K 5101-18

  第 18 部:電気抵抗率


K 5101-1-6

:2004 (ISO 8780-6:1990)

(3)

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  必要な補足情報

2

4.

  装置及び器具

2

4.1

  本ロールミル

2

4.2

  スパチュラ

3

5.

  バインダー系

3

6.

  サンプリング

3

7.

  ミルベース組成

3

8.

  手順

3

8.1

  試験試料

3

8.2

  プレミキシング

3

8.3

  分散

4

8.4

  安定化

4

9.

  試験報告書

4

附属書 A(規定)必要な補足情報

5

 
 


日本工業規格

JIS

 K

5101-1-6

:2004

(ISO 8780-6

:1990

)

顔料試験方法−

第 1 部:分散性評価のための分散方法−

第 6 節:3 本ロールミル

Test methods for pigments

Part 1:Methods of dispersion for assessment of dispersion characteristics

Section 6:A triple-roll mill

序文  この規格は,1990 年に第 1 版として発行された ISO 8780-6 Pigments and extenders−Methods of

dispersion for assessment of dispersion characteristics

−Part 6: Dispersion using a triple-roll mill を翻訳し,技術的

内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,顔料及び体質顔料の 3 本ロールミルを使用する分散方法について規定する。

結果は,生産機を使用して分散する場合と同じものとする。この規格は,揮発性物質を含まない受渡当事

者間で協定した高粘度のバンダー系を使用し,JIS K 5101-5-1JIS K 5101-5-3 の評価方法と関連して使用

するためのものである。JIS K 5101-1-1 も参照する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 8780-6:1990

, Pigments and extenders−Methods of dispersion for assessment of dispersion

characteristics

−Part 6: Dispersion using a triple-roll mill(IDT)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 5101-1-1

  顔料試験方法−第 1 部:分散性の評価のための分散方法−第 1 節:通則

備考  ISO 8780-1:1990,Pigments and extenders−Methods of dispersion for assessment of dispersion

characteristics

−Part 1: Introduction が,この規格と一致している。

JIS K 5101-1-3

  顔料試験方法−第 1 部:分散性評価のための分散方法−第 3 節:高速インペラミル

備考  ISO 8780-3:1990,Pigments and extenders−Methods of dispersion for assessment of dispersion

characteristics

−Part 3: Dispersion using a high-speed inpeller mill が,この規格と一致している。

JIS K 5101-3-3

  顔料試験方法−第 3 部:着色力−第 3 節:有色顔料の相対着色力及び白色顔料の相対


2

K 5101-1-6

:2004 (ISO 8780-6:1990)

散乱能の測定(光度計法)

備考  ISO 787-24:1985,General methods of test for pigments and extenders−Part 24:Determination of

relative tinting strength of coloured pigments and relative scattering power of white pigments

Photometric methods

が,この規格と一致している。

JIS K 5101-5-1

  顔料試験方法−第 5 部:分散性の評価方法−第 1 節:有色顔料の着色力の変化による

評価

備考  ISO 8781-1:1990,Pigments and extenders−Methods of assessment of dispersion characteristics−

Part 1: Assessment from the change in tinting strength of coloured pigments

が,この規格と一致し

ている。

JIS K 5101-5-2

  顔料試験方法−第 5 部:分散性の評価方法−第 2 節:分散度の変化による評価

備考  ISO 8781-2:1990,Pigments and extenders−Methods of assessment of dispersion characteristics−

Part 2: Assessment from the change in fineness of grind

が,この規格と一致している。

JIS K 5101-5-3

  顔料試験方法−第 5 部:分散性の評価方法−第 3 節:光沢の変化による評価

備考  ISO 8781-3:1990,Pigments and extenders−Methods of assessment of dispersion characteristics−

Part 3: Assessment from the change in gloss

が,この規格と一致している。

JIS K 5600-1-2

  塗料一般試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:サンプリング

備考  ISO 15528:2000,Paints,varnishes and raw materials for paints and varnishes−Sampling が,この

規格と一致している。

参考  この規格の原国際規格である ISO 8787-6 では ISO 842 を引用しているが,ISO 842 は ISO 

15528:2000

に統合され廃止されているため,ISO 15528:2000 と一致している JIS K 5600-1-2

を引用した。

JIS K 5600-2-5

  塗料一般試験方法−第 2 部:塗料の性状・安定性−第 5 節:分散度

備考  ISO 1524:1983,Paints and varnishes−Determination of fineness of grind が,この規格と一致して

いる。

3.

必要な補足情報  個々の適用に対しては,この規格で規定する試験方法を補足する。補足情報は附属

書 A(規定)に示す。

4.

装置及び器具  装置及び器具は,次のものを用いる。

4.1

3

本ロールミル  温度調節装置及びミキシングユニットのついたもので,次の要件に合うもの。

a)

ロールの直径:約 150 mm。他の大きさのロールを使用する場合には,受渡当事者間で協定し,試験

報告書に記載する。

参考  ロール径が 150 mm 以下では,得られる結果は生産機との対応がとれない。

b)

ロールの長さ:200∼300 mm。他の大きさのロールを使用する場合には,受渡当事者間で協定し,試

験報告書に記載する。

c)

ロールの変速比(摩擦)

:1:(2.5∼3):(5∼6)。

d)

テイクオフロールの速度:150∼200 r/min。

e)

ロール接触力:ロール長当たり線圧が 80 N/mm まで再現性よく設定できるもの。圧力計の読み

(N/mm

2

)

から線圧を換算する係数は装置によって異なるので,個々にミル製造業者から情報を入手す

る。


3

K 5101-1-6

:2004 (ISO 8780-6:1990)

ロールの接触力は線圧で表し,他のタイプの 3 本ロールミルとの比較ができるようにする。線圧は

ロール長(ミリメートル)当たりの接触力とする。ほとんどの場合,線圧は圧力計から直接読み取る

ことができず,圧力計の読みから計算する。

分散は,線圧以外のパラメーターの影響も受けるので,3 本ロールの異なった形式間の相関関係は

ミル製造業者から得られる情報を使って実験的に決める。

f)

加熱又は冷却液体の温度調節:20∼60  ℃で±1  ℃調節できるもの。

g)

この試験操作中は,すき間を設定する装置が働かないようにする。

4.2

スパチュラ

5.

バインダー系  バインダー系は,受渡当事者間で協定による。試験報告書には,バインダー,溶剤,

溶剤中のバインダーの濃度,及びバインダー系の流動性(例えば,粘度)に関する情報を記載する。

同じシリーズのすべての試験に対して同じバッチのバインダー系を使用する。

6.

サンプリング  試験する製品から JIS K 5600-1-2 に従って代表サンプルを採取する。

7.

ミルベース組成  ミルベースの粘度は,顔料のバインダー要求量,ミルベース中の濃度及びバインダ

ー系の流動性に依存する。したがって,事前に実験を行って適切なミルベース組成を確認し,この組成を

受渡当事者間で協定する。

備考1.  ミルベースは,高粘度で粘性のある性質をもっている。

2.

JIS K 5101-3-3

で規定する白色顔料ペーストは,この方法に対しては最低の粘度である。

3.

代表的な顔料濃度を,次に示す。

バインダー要求量が低い顔料−顔料濃度 65  %(質量分率)

バインダー要求量が中程度顔料−顔料濃度 40  %(質量分率)

バインダー要求量が高い顔料−顔料濃度 25  %(質量分率)

8.

手順

8.1

試験試料  4.1 の装置に対してはミルベースの質量を 50 g 以上とする。

分散特性評価基準が着色力の変化による評価の場合は(JIS K 5101-5-1 参照)

,顔料及びバインダー系の

質量の許容範囲を 0.5  %以内とする。その他の評価方法に対しては(例えば,分散度の変化,JIS K 5101-5-2

及び光沢の変化,JIS K 5101-5-3 参照)より広い許容範囲を取り決めてもよい。

8.2

プレミキシング  受渡当事者間で協定した量の顔料及びバインダー系をスパチュラ  (4.2)  を用いて

完全に混合する。3 本ロールミル  (4.1)  のロールを,受渡当事者間で協定した温度に予備加熱し,第 1 及

び第 2 ロールを最低圧に設定し,第 3 ロールは遊ばせて置く。第 1 ロールにミルベースを載せ,3 本ロー

ルミルのスイッチを入れ,均一な分散が得られるまで混合する。

備考  プレミキシングの時間は,ミルベースの仕様と量による。

50 g

のミルベースに対しては一般に 2 分で十分である。

もう一つの方法は,受渡当事者間の協定によって,高速インペラーミル(JIS K 5101-1-3 参照)又は他

の適切な装置を使用してプレミキシングを行うことができる。この場合には,事前混合したミルベースを

上記のプレミキシング手順のように 3 本ロールミルの第 1 ロールに載せる。このとき,ミルベースの温度

を予備加熱したロール温度より少し低くなるようにする。


4

K 5101-1-6

:2004 (ISO 8780-6:1990)

8.3

分散  プレミキシングに続いてロールをそのまま回転させておき,摩擦が生じるようにロールを設

定する。すなわち,ミルベースの粘度に適切なレベルでロール接触力を設定する(その結果,第 2 と第 3

ロールの上に薄く均一なミルベースの膜ができる。

。第 1 と第 2 のロール間の接触を最初に調節し,第 3

ロールは最後に調節する(このようにすれば金属ロールの接触時間がなくなる。

ミルベースの最後が中間ロールを通過する直前,第 1 ロールがほとんど乾いたとき,パスが完了したと

みなす。ロールの両側に流れ出た部分は,汚染されているか適切な分散が行われていないので除去する。

適切なロール接触力は,事前の実験で確かめ,受渡当事者間で協定する。

二つ以上の顔料を比較する場合には,作成した個々の顔料を含むミルベースの温度差を 2  ℃以内に調整

する。

機械のエプロンからミルベースを適切な容器に集め,スパチュラで完全に混合する。分散の容易さは,

JIS K 5600-2-5

によってミルを 1 パス後にその分散体の分散粒度を測定して行うか,又は更に 1 回以上パ

スして,各パスの後で分散体の一部を採り,JIS K 5101-5-1JIS K 5101-5-3 に規定する方法の一つで分散

性を評価して行う。

8.4

安定化  必要に応じて,ミルベースが十分に安定でない場合は,ミルベースを採取した後に,必要

に応じてバインダーの追加及び/又は特殊な添加剤を加えるなどして安定化させる。その手順は,受渡当事

者間の協定による。

低粘度のミルベース(これらに対しては,例えば,振とう機,ビーズミル又は高速インペラミルを使用

する。

)に比べて,安定化はそれほど重要としない。

9.

試験報告書  試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。

a)

試験した顔料の種類及びその詳細

b)

この規格の引用

c)

附属書 の各項目

d)

溶剤(使用した場合には)

e)

プレミキシングの方法及び時間(8.2 参照)

f)

ロール接触力,温度調節液の温度及びパス回数(8.3 参照)

g)

この規格で規定する試験との相違点

h)

試験年月日


5

K 5101-1-6

:2004 (ISO 8780-6:1990)

附属書 A(規定)必要な補足情報

この

附属書に示す補足情報の項目は,この試験方法が実施できるように,適切に提供されなければなら

ない。

必要な情報は,受渡当事者間で協定しておくことが好ましく,顔料及び体質顔料に関連する国際規格,

日本工業規格又はその他の文献から一部又は全部を引用してもよい。

a) 3

本ロールミルの形式及びその詳細(4.1 参照)

b)

バインダー系(5.参照)

c)

ミルベースの組成(7.参照)及びその温度(8.3 参照)

d)

プレミキシングの条件(8.2 参照)

e)

分散条件(8.3 参照)

f)

安定化の手順(8.4 参照)