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K 4805

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本火薬工業会/

財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本

工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 4805:1994 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。


K 4805

:2006

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  種類

1

5.

  品質

1

6.

  サンプリング方法

1

7.

  試験方法

1

8.

  記録

2

9.

  包装

2

10.

  表示

2

11.

  安全取扱い上の注意事項 

3


日本工業規格

JIS

 K

4805

:2006

黒色火薬

Black powders

序文  この規格は,今回,JIS K 4805 の粒径,包装などを改正した規格である。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1. 

適用範囲  この規格は,硝酸カリウム,硫黄及び木炭からなる黒色火薬について規定する。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 4800

  火薬用語

JIS K 4806

  工業雷管及び電気雷管

JIS K 4809

  火薬類分析試験方法

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 4800 による。

4. 

種類  黒色火薬の種類は,表 による。

5. 

品質  黒色火薬は,7.によって試験したとき,表 の品質に適合しなければならない。

  1  黒色火薬の品質

種  類

かさ密度

g/cm

3

Mk

Ⅲ弾動きゅう砲値

水分

黒色鉱山火薬 0.85∼1.05

− 1.7 以下

黒色小粒火薬 0.85∼1.05 45∼65 1.7 以下

6. 

サンプリング方法  品質が同一とみなすことができる 1 ロットの製品から,代表的な試料を採取する。

なお,ロットサイズの設定,サンプリングの時期及び場所については,必要に応じて,受渡当事者間の

協定によってもよい。

7. 

試験方法  試験方法は,次による。

a)

かさ密度  試料約 120 g を付図 に示すかさ密度計を用い,容積 100 ml(100 cm

3

)

の容器に高さ 75 mm

のホッパーから落下させ,過剰の試料をかきとって,受器の試料の質量(W)からかさ密度(D)を

次の式(1)から求める。は,小数点 3 けた目を四捨五入して小数点 2 けた目まで表示する。


2

K 4805

:2006

V

W

D

=

(1)

ここに,

D

かさ密度  (g/cm

3

)

W

受器の試料の質量  (g)

V

受器容量  (cm

3

)

b)  Mk

Ⅲ弾動きゅう砲  試料 5 g 及び点火玉を紙筒に入れ,付図 に示す MkⅢ弾動きゅう砲試験機を用

い,きゅう砲内に装てんし,砲口に投射物 2 kg を挿入する。点火玉を発火させ,きゅう砲の振れ幅(X

1

を測定する。塩素酸カリウム質量分率 47.5  %,ロダン鉛質量分率 47.5  %及びニトロセルロース(窒

素含有量質量分率 10∼12  %)質量分率 5  %からなる点火薬 8 mg を使用した点火玉を使用する。ト

リニトロトルエンを基準薬とし,JIS K 4806 に規定する電気雷管で起爆して振れ幅(X

2

)を測定する。

さらに電気雷管だけによる振れ幅(X

3

)を測定し,両者の振れ幅を差し引いてトリニトロトルエンの

正味の振れ幅(X

2

X

3

)を求め、次の式(2)から を求める。は,小数点 1 けた目を四捨五入して整

数で表示する。

100

3

2

1

×

=

X

X

X

M

(2)

ここに,

M

Mk

Ⅲ弾動きゅう砲値  (%)

X

1

きゅう砲の振れ幅

X

2

トリニトロトルエンを電気雷管で起爆したときの振れ幅

X

3

電気雷管だけによる振れ幅

c)

水分  水分の試験は,JIS K 4809 による。

d)

判定  7.a)c)の試験結果が,5.に適合する場合は“適合”,適合しない場合は“不適合”とする。

8. 

記録  試験方法(規格番号),試験実施日,試験実施者,試験環境,試験結果,その他必要な事項を記

録する。

9. 

包装  黒色火薬の包装は,次によるほか,法令の定めるところによる。

黒色火薬は,その内容物が外部にこぼれないような防湿性の袋に入れて,1 箱に収納する。

参考  黒色火薬の 1 箱の薬量,1 箱に収納する袋の数については,参考表 に参考値を示す。平成 10

年通商産業省告示第 149 号(火薬類の容器包装の基準を定める告示)で,火薬類の種類ごとに,

容器包装の技術上の基準が定められている。

参考表  1  黒色火薬の包装

種  類

1

箱の薬量

kg

1

箱に収納する袋の数

黒色鉱山火薬 20

4

黒色小粒火薬 20

5

10. 

表示  黒色火薬の外装の表示は,  次による。

a)

種類

b)

数量(薬量)


3

K 4805

:2006

c)

製造所名

d)

製造年月日

11. 

安全取扱い上の注意事項  黒色火薬には,火気,衝撃,摩擦などを与えないほか,取扱いについては

関連法令による。

参考  関連法令には,火薬類取締法,鉱山保安法,労働安全衛生法などがある。


4

K 4805

:2006

単位  mm

付図  1  かさ密度計


5

K 4805

:2006

単位  mm

a) 

b) 

付図  2  MkⅢ弾動きゅう砲試験機