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K 3920

:2009  目次

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  試験の項目 

3

5

  共通項目

4

5.1

  試験場所の標準状態

4

6

  試料

4

6.1

  要旨

4

6.2

  試料の採取 

4

6.3

  試料の養生 

4

7

  試験片の作製 

4

7.1

  要旨

4

7.2

  試験基材 

4

7.3

  装置及び器具 

4

7.4

  基材の調製 

4

7.5

  ガーゼによる皮膜調製 

5

8

  pH 値 

5

8.1

  要旨

5

8.2

  試料の調製 

5

8.3

  操作

5

9

  粘度

5

9.1

  要旨

5

9.2

  装置及び器具 

5

9.3

  操作

5

10

  密度

6

10.1

  要旨

6

10.2

  密度浮ひょう法

6

10.3

  比重瓶法 

6

11

  不揮発分

7

11.1

  要旨

7

11.2

  装置及び器具 

8

11.3

  操作

8

11.4

  計算

8

12

  引火点

8


K 3920

:2009  目次

(2)

ページ

12.1

  要旨

8

12.2

  操作

8

13

  貯蔵安定性 

9

13.1

  要旨

9

13.2

  装置及び器具 

9

13.3

  操作

9

13.4

  評価

9

14

  凍解安定性 

9

14.1

  要旨

9

14.2

  装置及び器具 

9

14.3

  操作

10

14.4

  評価

10

15

  光沢度

10

15.1

  要旨

10

15.2

  装置及び器具 

10

15.3

  試験の準備 

11

15.4

  操作

11

15.5

  計算

11

16

  耐ヒールマーク性

12

16.1

  要旨

12

16.2

  装置及び器具 

12

16.3

  操作

12

16.4

  評価

13

17

  静摩擦係数 

13

17.1

  要旨

13

17.2

  装置及び器具 

13

17.3

  試験片

14

17.4

  操作

14

17.5

  結果

14

18

  耐水性

14

18.1

  要旨

14

18.2

  装置及び器具 

14

18.3

  試験片

14

18.4

  操作

14

18.5

  評価

14

19

  耐洗剤性 

14

19.1

  要旨

14

19.2

  装置及び器具 

15

19.3

  試薬

15


K 3920

:2009  目次

(3)

ページ

19.4

  標準洗浄液 

15

19.5

  試験片

15

19.6

  操作

16

19.7

  計算

16

19.8

  評価

16

20

  はく離性 

16

20.1

  要旨

16

20.2

  装置及び器具 

16

20.3

  試薬

16

20.4

  標準はく離剤 

17

20.5

  試験片

17

20.6

  操作

17

20.7

  評価

17

21

  レベリング性 

17

21.1

  要旨

17

21.2

  装置及び器具 

18

21.3

  操作

18

21.4

  評価

18

22

  再塗布性 

18

22.1

  要旨

18

22.2

  装置及び器具 

18

22.3

  操作

18

22.4

  評価

19

23

  密着性

19

23.1

  要旨

19

23.2

  装置及び器具 

19

23.3

  試験片

19

23.4

  操作

19

23.5

  評価

20

24

  皮膜からの放散成分分析 

20

24.1

  要旨

20

24.2

  装置及び器具 

20

24.3

  操作

20

24.4

  結果

20

25

  抗菌性

20

25.1

  要旨

20

25.2

  装置及び器具 

20

25.3

  試験用菌種 

20

25.4

  試験片

21


K 3920

:2009  目次

(4)

ページ

25.5

  混釈平板培地の調製 

21

25.6

  操作

21

25.7

  評価

21

26

  試験報告書 

22


K 3920

:2009  目次

(5)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本フロアーポリ

ッシュ工業会(JFPA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 3920:2001 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


K 3920

:2009  目次

(6)

白      紙


日本工業規格

JIS

 K

3920

:2009

フロアーポリッシュ試験方法

Test methods for floor polishes

序文 

この規格は,1991 年に制定され,その後 1 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は,2001 年に

行われたが,その後の環境の変化によって,規定内容の変更及び試験方法の追加の必要性が高まったため

に改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,フロアーポリッシュ

1)

の試験方法について規定する。

1)

ここでフロアーポリッシュとは,清掃に用いる化学製品のうち床材の保護・美観のために塗布

するもので,乾燥後に皮膜を形成し,経日後必要なときに,物理的方法・化学的方法によって

容易に除去できるものをいい,床用ワックスともいう。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS A 1901

  建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測

定方法−小形チャンバー法

JIS A 5705

  ビニル系床材

JIS B 7410

  石油類試験用ガラス製温度計

JIS B 7525

  密度浮ひょう

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS H 4160

  アルミニウム及びアルミニウム合金はく

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 2249

  原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表

JIS K 2265-2

  引火点の求め方−第 2 部:迅速平衡密閉法

JIS K 5600-2-4

  塗料一般試験方法−第 2 部:塗料の性状・安定性−第 4 節:密度

JIS K 5601-1-2

  塗料成分試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:加熱残分

JIS K 7117-1

  プラスチック−液状,

乳濁状又は分散状の樹脂−ブルックフィールド形回転粘度計によ

る見掛け粘度の測定方法

JIS K 7117-2

  プラスチック−液状,

乳濁状又は分散状の樹脂−回転粘度計による定せん断速度での粘

度の測定方法

JIS K 8109

  2−アミノエタノール(試薬)


2

K 3920

:2009

JIS K 8625

  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS L 1902

  繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果

JIS P 3801

  ろ紙(化学分析用)

JIS R 3202

  フロート板ガラス及び磨き板ガラス

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS R 3505

  ガラス製体積計

JIS R 6252

  研磨紙

JIS S 5050

  革靴

JIS Z 1522

  セロハン粘着テープ

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

JIS Z 8741

  鏡面光沢度−測定方法

JIS Z 8802

  pH 測定方法

JIS Z 8803

  液体の粘度−測定方法

日本農林規格  フローリング

日本薬局方  ガーゼ

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

水性フロアーポリッシュ 

ろう,油脂,合成樹脂などを水に溶解又は乳化したもの。 

3.2 

乳化性フロアーポリッシュ 

ろう,油脂,合成樹脂などと石油系溶剤とを水に乳化したもの。 

3.3 

油性フロアーポリッシュ 

ろう,油脂,合成樹脂などを石油系溶剤に溶解又は分散したもの。 

3.4 

ポリマータイプ 

フロアーポリッシュのうち,

不揮発性成分として合成樹脂などのポリマーを主原料にして作られたもの。

3.5 

ワックスタイプ 

フロアーポリッシュのうち,

不揮発性成分としてろう類,ろう状物質などを主原料にして作られたもの。

3.6 

不揮発分 

試料を規定条件で加熱した後の残さの質量の,元の質量に対する百分率。不揮発分は,JIS K 5601-1-2

で規定されている加熱残分と同意語である。 

3.7 

耐ヒールマーク性 

歩行によって付着する靴底の黒色ゴムの汚れをヒールマークといい,これの付着に対する抵抗性。


3

K 3920

:2009

3.8 

耐水性 

床材に塗布されたフロアーポリッシュ皮膜の,水に対する抵抗性。

3.9 

耐洗剤性 

水性ポリマータイプの皮膜の,洗剤に対する抵抗性。

3.10 

はく離性 

水性ポリマータイプの皮膜の,はく離剤による除去のしやすさ。

3.11 

バフ 

乾燥したフロアーポリッシュ皮膜を研磨して光沢を出す方法。

3.12 

レベリング性 

水性ポリマータイプを床材に塗布し,乾燥したとき,均一な塗りむらのない皮膜に仕上がる性質。

3.13 

再塗布性 

水性ポリマータイプを床材に塗布し,その乾燥皮膜上に同一のフロアーポリッシュを塗布し,乾燥した

とき,皮膜の外観が良好に仕上がる性質。

3.14 

密着性 

水性ポリマータイプの皮膜の,基材に対する密着度合い。

3.15 

抗菌性 

水性ポリマータイプの皮膜の,抗菌力。

3.16 

ロット 

同一製造条件で製造し,同一品質とみなすことのできる製品の集まり。

試験の項目 

試験の項目は,

“箇条 の pH 値”から“箇条 25 の抗菌性試験”の 18 項目とし,次の

表 による。

表 1−試験項目 

試験項目

試験概要

試験箇条

pH 値

JIS Z 8802

に準拠し,pH 値を測定する。

箇条 8

粘度

JIS K 7117-1

JIS K 7117-2 及び JIS Z 8803 に準拠し,粘度計を用いて測定する。

箇条 9

密度

JIS K 2249

に準拠し,液体試料の密度を密度浮ひょうを用いて測定する。

JIS K 5600-2-4

に準拠し,高粘度の液体,及びペースト状試料の密度を金属製比重瓶(比

重カップ)を用いて測定する。

箇条 10

不揮発分

JIS K 5601-1-2 

に準拠し,試料を加熱し,加熱前後の質量を求め百分率で表示する。

箇条 11

引火点

JIS K 2265-2

に準拠し,油性フロアーポリッシュの引火点を測定する。

箇条 12


4

K 3920

:2009

表 1−試験項目(続き)

試験項目

試験概要

試験箇条

貯蔵安定性

水性フロアーポリッシュは温度 50  ℃で 14 日間保存後,常温に戻し,試料の状態を調べる。

油性フロアーポリッシュ及び乳化性フロアーポリッシュは常温で 14 日間保存後,試料の
状態を調べる。

箇条 13

凍解安定性

水性フロアーポリッシュ及び乳化性フロアーポリッシュを凍結後,常温に戻し,試料の状

態を調べる。

箇条 14

光沢度

JIS Z 8741

に準拠し,フロアーポリッシュを塗布した試験片の光沢度を光沢度計を用いて

測定する。

箇条 15

耐ヒールマーク性  フロアーポリッシュ皮膜の,耐ヒールマーク性をヒールマーク試験機を用いて評価する。 箇条 16

静摩擦係数

フロアーポリッシュ皮膜の,静摩擦係数を静摩擦係数測定装置を用いて測定する。

箇条 17

耐水性

フロアーポリッシュ皮膜の,水に対する抵抗性を評価する。

箇条 18

耐洗剤性

水性フロアーポリッシュ皮膜の,洗剤に対する抵抗性を評価する。

箇条 19

はく離性

水性フロアーポリッシュ皮膜の,はく離剤による除去のしやすさを評価する。

箇条 20

レベリング性

水性フロアーポリッシュの,レベリング性を評価する。

箇条 21

再塗布性

水性フロアーポリッシュを重ね塗りしたときの,皮膜の外観を評価する。

箇条 22

密着性

水性フロアーポリッシュ皮膜の,基材に対する密着性を評価する。

箇条 23

皮膜からの放散成
分分析

JIS A 1901

に準拠し,フロアーポリッシュ皮膜からの揮発性有機化合物及びホルムアルデ

ヒドを測定する。

箇条 24

抗菌性

JIS L 1902

に準拠し,抗菌性をもつフロアーポリッシュの抗菌性能を測定する(ハロー

法)

箇条 25

共通項目 

試験に共通する事項は,JIS K 0050 による。また,試験場所の標準状態は,次による。

a) 

試験場所の標準状態  試験場所の標準状態は,JIS Z 8703 に規定する常温 5  ℃∼35  ℃,常湿 45  %∼

85  %とし,日光の直射がなく,試験に悪い影響を与えるガス,蒸気,ほこりなどがない換気のできる

場所とする。

試料 

6.1 

要旨 

フロアーポリッシュの試験に用いる試料を得るために,抜取個数・採取量・試料の扱い方などについて

規定する。

6.2 

試料の採取 

フロアーポリッシュをロットごとに分け,それぞれのロットからランダムに JIS R 3503 に規定する呼び

容量 500 mL の広口共栓瓶に 1 個抜き取り,これを代表試料とする。製造時に採取する場合は,十分にか

き混ぜてから,適切な試料採取器を用いて 500 mL 以上を取り出して試料瓶に入れる。

6.3 

試料の養生 

試験用試料は,通常製造後 24 時間以上経過したもので,かつ,6 時間以上試験場所の状態においたもの

を用いる。ただし,箇条 の“pH 値”から箇条 12 の“引火点”の試験に用いる試料の場合は,製造後 1

時間以上経過したものを,試験温度に調節して試料とする。

試験片の作製 

7.1 

要旨 


5

K 3920

:2009

試料から試験片を作製するときの,試験基材の種類,調製方法・皮膜調製・乾燥方法などについて規定

する。

7.2 

試験基材 

試験基材は,次による。ただし,温度及び湿度の差異に基づく試験上の支障が起こらないようにする。

a)

水性については,JIS A 5705 に規定するもの。

b)

乳化性・油性については,フローリングの日本農林規格に規定するもので,表面をクリア塗料で塗装

仕上げしたもの。

7.3 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

ガーゼ  日本薬局方のタイプⅠのもの。

b)

ビーカー  JIS R 3503 に規定する呼び容量 1 000 mL  のもの。 

c)

メスピペット  JIS R 3505 に規定する呼び容量 5 mL で,最小目盛 0.05 mL のもの。

7.4 

基材の調製 

基材の調製は,次による。

a) 

試験基材の寸法は,それぞれの試験項目についての規定による。

b) 

試験基材を水平に置き,洗浄液

2)

  約 50 mL/m

2

を注ぎ,床洗浄用の青パッドを用いて丁寧に洗浄する。

洗浄後,流水で十分にすすいだ後,水をふき取り,室温で乾燥して試験に用いる。

2)

  洗浄液の調製は,ビーカーに,炭酸ナトリウム 5 g と高級アルコールエトキシレート(炭素

数が 12∼15 の高級アルコールで,エチレンオキサイドの付加モル数が 10∼12 のもの)5 g

と 25±5  ℃のイオン交換水 990gとを入れて,透明になるまでかき混ぜる。

7.5 

ガーゼによる皮膜調製 

試験基材を水平に置き,0.6 g に切断したガーゼ(約 110 mm×約 150 mm)を四つ折りにし,塗布後の試

料の量が 10±2 mL/m

2

となるようにメスピペットで試験基材上に移し,均一に塗り広げる。ポリマータイ

プの水性フロアーポリッシュの場合は,1 回目塗布後,30 分以上乾燥してから 2 回目を塗布し,同様にし

て 3 回目を塗布する。その他のフロアーポリッシュは,1 回目で終了する。塗布終了後,水平に置き乾燥

させる。

8 pH

 

8.1 

要旨 

水性フロアーポリッシュ及び乳化性フロアーポリッシュの pH 値を測定する方法について規定する。

8.2 

試料の調製 

試料は,箇条 によって採取した原液とする。ただし,粘度の高いものは,原液に水を加え 50 vol%の

溶液とし,試料とする。

8.3 

操作 

pH 値の測定方法は,JIS Z 8802 に規定する方法による。pH 値の測定温度は,20±1  ℃とする。

粘度 

9.1 

要旨 

JIS K 7117-1

JIS K 7117-2 及び JIS Z 8803 に準拠し,常温で液体状のフロアーポリッシュの粘度をブル

ックフィールド形回転粘度計又は共軸−二重円筒回転粘度計(以下,粘度計という。)を用いて測定する方


6

K 3920

:2009

法について規定する。

9.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

粘度計  JIS K 7117-1JIS K 7117-2 及び JIS Z 8803 に規定する粘度計を用いる。

b) 

容器  内径約 85 mm,深さ約 120 mm の円筒容器又は粘度計に附属している試料容器。

c)

ストップウォッチ  目盛が 0.2 秒以下のもの。

d)

温度計  JIS B 7410  に規定する TAG-50。

e) 

恒温水槽  温度 20±0.5  ℃に調節できるもの。

9.3 

操作 

操作は,次による。

a) 

試料を容器又は粘度計に附属している試料容器に規定量を取り,泡を除き温度 20±0.5  ℃に調節する。

b) 

粘度計にガード及びローターを取り付け,気泡が付着しないように注意して,浸液マークまで試料液

中に浸し,回転させる。

c) 

測定は,ローター番号及び回転速度を,指示計が目盛の 15  %  ∼ 85 %の範囲に入るように選び,1

分間回転させたときの指示計の示す目盛を読む。

d)

粘度は,粘度計の示す目盛の数値に規定の換算乗数を乗じて算出する。c)  の測定を 2 回繰り返し,そ

の平均値を求め,有効数字 2 けたに丸めて mPa・s の単位で表す。

e) 

測定結果には粘度計の形式,ローターの番号及び回転速度を記録する。

10 

密度 

10.1 

要旨 

JIS K 2249 

に準拠し,密度浮ひょうを用いて液体試料の密度を測定する方法,又は JIS K 5600-2-4 に準

拠し,金属製比重瓶(比重カップ)を用いて高粘度の液体,及びペースト状試料

3)

  の密度の概数を求める

方法について規定する。

3)

ペースト状試料とは,測定温度条件で流動性をもたないものをいう。

10.2 

密度浮ひょう法 

10.2.1 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

浮ひょう  JIS B 7525  に規定する密度浮ひょう,又は JIS K 2249  に規定する浮ひょうを用いる。

b)

温度計  JIS B 7410  に規定する温度計番号 SG-42。

c)

恒温水槽  温度 20±0.5  ℃に調節できるもの。

d) 

シリンダー  流し口付きガラス製で,内径は浮ひょうの最大直径よりも 25 mm 以上大きく,高さは浮

ひょうを入れた場合に,浮ひょうの下端がシリンダーの底から 25 mm より上になるもの。

10.2.2 

操作 

操作は,次による。

a) 

試料をシリンダーに泡が入らないように取り,温度 20±0.5  ℃に調節した恒温水槽の中に保持して温

度計で試料をかき混ぜた後,温度計を全没して試料の温度を測る。

b) 

試料の温度が 20±0.5  ℃になったとき,あらかじめ温度 20  ℃に保った浮ひょうを静かに試料の中に

入れて静止した後,メニスカスの上縁において細分目盛の半分まで読み取る。

c) 

水平面示度の表示がある浮ひょうを用いる場合には,温度が安定した後,メニスカスの下縁で細分目


7

K 3920

:2009

盛の半分まで読み,記録する。このとき試料が半透明の場合は,眼を試験面のわずか下方から徐々に

上げていき,最初だ円形に見えた試料の面が直線になったときを読み取る。

10.3 

比重瓶法 

10.3.1 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

金属製比重瓶(比重カップ)  JIS K 5600-2-4 に規定する金属製比重瓶(比重カップ)を用いる。

b)

温度計  JIS B 7410  に規定する温度計番号 SG-44。

c)

恒温水槽  温度 20±0.5  ℃に調節できるもの。

d)

ビーカー  JIS R 3503 に規定する呼び容量 100 mL のもの。

e) 

精密はかり  0.1 mg のけたまで正確にはかることができるもの。

10.3.2 

操作 

操作は,次による。

a) 

液状の場合

1) 

金属製比重瓶(比重カップ)を精密はかりではかる。 

2) 

試料,水及び金属製比重瓶(比重カップ)は,あらかじめ温度 20±0.5  ℃に保っておく。

3) 

試料を泡が入らないように注意して金属製比重瓶(比重カップ)にいっぱいに入れ,ふたをしてふ

たの孔から吹き出した余分の試料をふき取る。

4) 

試料を入れた金属製比重瓶(比重カップ)を精密はかりではかる。

5) 

水を金属製比重瓶(比重カップ)にいっぱいに入れ,ふたをしてふたの孔から吹き出した余分の水

をふき取る。

6) 

水を入れた金属製比重瓶(比重カップ)を精密はかりではかる。

b)

ペースト状の場合

1) 

金属製比重瓶(比重カップ)を精密はかりではかる。 

2) 

水及び金属製比重瓶(比重カップ)は,あらかじめ温度 20±0.5  ℃に保っておく。

3) 

水を金属製比重瓶(比重カップ)にいっぱいに入れ,ふたをしてふたの孔から吹き出した余分の水

をふき取る。

4) 

水を入れた金属製比重瓶(比重カップ)を精密はかりではかる。  

5) 

試料を加熱溶解し,暖めた金属製比重瓶(比重カップ)の約半分まで入れ,デシケーター中で室温

まで放冷する。 

6) 

試料を入れた金属製比重瓶(比重カップ)をふたとともに精密はかりではかる。 

7) 

試料を入れた金属製比重瓶

(比重カップ)

と約 100 mL の水とをビーカーに入れ,

試験温度 20±0.5  ℃

に 1 時間保持する。 

8) 

水を試料を入れた金属製比重瓶(比重カップ)の上半分に満たしてふたをし,ふたの孔から吹き出

した余分の水をふき取る。 

9) 

試料及び水を入れた金属製比重瓶(比重カップ)を精密はかりではかる。 

10.3.3 

計算 

試料の密度(20  ℃)は,次の式によって求め,小数点以下 2 けたに丸める。

a) 

液状の場合 

20

W

3

2

3

1

D

W

W

W

W

dt

×

=


8

K 3920

:2009

ここに,

dt: 試料の密度(20  ℃)(g/cm

3

)

W

1

試料を入れたときの質量 (g)

W

2

水を入れたときの質量 (g)

4)

W

3

金属製比重瓶の質量 (g)

4)

20

W

D

20  ℃における水の密度  [=0.988 20 (g/cm

3

)]

4)

W

2

及び

W

3

は,ときどきはかって記録しておけば,試験の都度はかる必要はない。

b)

ペースト状の場合

(

) (

)

20

w

1

2

4

3

4

1

D

W

W

W

W

W

W

dt

×

=

ここに,

dt

試料の密度 (20 ℃) (g/cm

3

)

W

1

試料を入れたときの質量 (g)

W

2

試料及び水を入れたときの質量 (g)

W

3

水を入れたときの質量 (g)

5)

W

4

金属製比重瓶の質量 (g)

5)

20

W

D

20  ℃における水の密度  [=0.988 20 (g/cm

3

)]

5)

W

3

及び

W

4

は,ときどきはかって記録しておけば,試験の都度はかる必要はない。

11 

不揮発分 

11.1 

要旨 

JIS K 5601-1-2 

に準拠し,不揮発分を測定する方法について規定する。

11.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

はかり瓶又はアルミはくの皿  はかり瓶は,JIS R 3503 に規定する平形はかり瓶 60 mm×30 mm,又

はその内壁に沿って同形に成形した JIS H 4160 に規定する,はく 1N30 の厚さ 0.015 mm のアルミニウ

ムはくの皿を用いる。

b)

加熱器  熱板,乾燥器などで試料温度が表 に示す温度に自動的に調節することができ,連続運転の

加熱に適するものとする。

c)

デシケーター  JIS R 3503 に規定するもの。乾燥剤は,シリカゲル又は塩化カルシウムを用いる。

d)

精密はかり  0.1 mg のけたまで正確にはかることができるもの。

表 2−乾燥条件

フロアーポリッシュの種類

試料の質量

mg

乾燥温度

乾燥時間

h

水性 2

000±100 105±2.5

4

乳化性 2

000±100 105±2.5

4

油性 2

000±100 105±2.5 24

11.3 

操作 

操作は,次による。

a)

質量の分かっている,はかり瓶又はアルミニウムはく皿に試料を 2 個以上,

表 によって 0.1 mg まで

はかり取り,これを

W

S

とする。


9

K 3920

:2009

b)

はかり取った試料を

表 によって一定温度に保った加熱器の中心部で規定時間乾燥してから,デシケ

ーターの中で室温になるまで放冷し,その質量をはかり,これを

W

D

とする。

c)

引火点の低い溶剤を多く含む場合には,試料にほこりが入らないようにして,加熱器に入れる前に,

室内に 30 分間放置する。

11.4 

計算 

不揮発分は,次の式によって求めたそれぞれの計算値を平均して求め,有効数字 2 けたに丸める。

100

S

D

×

=

W

W

N

ここに,

N

不揮発分

  (

)

W

D

乾燥後の試料の質量

 (mg)

W

S

乾燥前の試料の質量

 (mg)

12 

引火点 

12.1 

要旨 

油性フロアーポリッシュの引火点を測定する方法について規定する。

12.2 

操作 

油性フロアーポリッシュの引火点測定方法は,JIS K 2265-2 に規定する迅速平衡密閉法による。ただし,

試験器の検証に使用する認証標準物質

 (CRM)

は,

表 の物質とする。また,水を含む試料については,

水蒸気,泡で試験炎が消えるなどで,引火点が測定できない場合には“測定不能”とする。

表 3−迅速平衡密閉法引火点試験器用 CRM の代表値

単位  ℃

炭化水素名

引火点

p-キシレン 27

デカン 49

13 

貯蔵安定性 

13.1 

要旨 

水性フロアーポリッシュを温度

50

℃で

14

日間保存した後,常温に戻し試料の状態を調べる。油性フロ

アーポリッシュ及び乳化性フロアーポリッシュは,温度

50

℃に保って保存すると分離するため,これら

は常温で保存して貯蔵安定性を確認する。

13.2 

装置及び器具

装置及び器具は,次による。

a)

容器  容量が

120 mL

で,内径が

30 mm

40 mm

の無色透明なガラス瓶で,ポリエチレン製の内ふた

及びねじ式の外ふたをもち,密閉できるもの。

b)

恒温器  温度を,

50

±

2

℃に保つことのできるもの。

13.3 

操作 

操作は,次による。

a)

水性フロアーポリッシュ  試料を箇条 によって準備し,その中から約

100 mL

取って 13.2 a)

の容器

に入れて密閉し,温度

50

±

2

℃に保った恒温器に入れる。

14

日間経過後に取り出して室内に

24

時間

置き,試料の状態(ゲル化,相分離,固形分の沈殿の有無など)を目視で観察する。


10

K 3920

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b)

油性フロアーポリッシュ及び乳化性フロアーポリッシュ  試料を箇条 によって準備し,その中から

100 mL

取り出して 13.2 a)

の容器に入れて密閉し,JIS Z 8703 に規定する常温(

5

℃∼

35

℃)で

保管する。

14

日間経過後,試料の状態[ゲル化,相分離

6) 

,固形分の沈殿の有無など]を目視で観察

する。

6)

相分離とは,水性フロアーポリッシュ(均一なエマルション)が複数の相に分離することを

いう。

13.4 

評価 

内容物全体が一様であり使用に適する状態であるか,又は振とう・かくはんして全体が一様になって使

用に適する状態になるか否かを確認する。箇条 によって塗布した状態を見て使用に適するとき,合格と

する。

14 

凍解安定性 

14.1 

要旨 

水性フロアーポリッシュ及び乳化性フロアーポリッシュを凍結後,常温に戻し,試料の状態を調べる。

ただし,油性フロアーポリッシュについては,凍結しないため規定しない。

14.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

容器  容量が

120 mL

で,内径が

30 mm

40 mm

の無色透明なプラスチック製瓶で,ポリエチレン製

の内ふた及びねじ式の外ふたをもち,密閉できるもの。

b)

冷凍庫  温度を,−

10

℃∼−

15

℃に保つことができるもの。

14.3 

操作 

試料を箇条 によって準備し,その中から約

100 mL

取って 14.2 a)

の容器に入れて密閉し,温度−

10

∼−

15

℃に保った冷凍庫に入れる。

24

時間経過後に取り出して室内に

24

時間置き,試料の状態(ゲル化,

相分離,固形分の沈殿の有無など)を目視で観察する。上記試験を

3

サイクル繰り返す。

14.4 

評価 

内容物全体が一様であり使用に適する状態であるか,又は振とう・かくはんして全体が一様になって使

用に適する状態になるか否かを確認する。

1

サイクルごとに箇条 によって塗布した状態を見て使用に適

するとき,合格とする。

15 

光沢度 

15.1 

要旨 

JIS Z 8741

に準拠し,フロアーポリッシュを塗布した試験片の光沢を,入射角と受光角とが

60

°のとき

の反射率を測定して,鏡面光沢度の基準面の光沢度を

100

としたときの百分率で表す。

15.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

装置  JIS Z 8741 に規定する測定装置を用いる。

b)

測定条件  測定条件は,表 による。


11

K 3920

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表 4−測定条件

入射角  (θ) 60±0.2°

受光角  (θ´)

θ±0.1°

入射面内  (α

1

´) 0.75±0.10°

光源像の開き角

垂直面内  (β

1

´) 2.5±0.1°

入射面内  (α

2

) 4.4±0.1°

受光器の開き角

垂直面内  (β

2

) 11.7±0.2°

c)

鏡面光沢度の基準  屈折率が可視波長範囲全域にわたって,一定値

1.567

であるガラス表面において,

規定された入射角

60

°での鏡面光沢度を基準とし,この値を

100

%として表す。また,基準となるこ

の面の鏡面反射率

ρ

0

(θ)

と入射角

θ

との関係を

表 に示す。

表 5−鏡面光沢度の基準

θ 60°

ρ

0

(θ) 0.1

1

d) 

一次標準面  透明ガラス又は黒ガラスの平滑面を規定された入射角での鏡面光沢度の一次標準面と

し,その一次標準面の

60

°での鏡面光沢度は,

表 による。

表 6−一次標準面の鏡面光沢度

屈折率  n

入射(受光)角 60°

1.480 85.4 
1.500 89.1 
1.520 94.2 
1.540 95.7 
1.560 98.9 
1.580 102.1

15.3 

試験の準備 

試験の準備は,次による。

a)

測定装置の準備  安定状態にするために,前もって電源を入れておく。

b)

試験片の準備  箇条 に従って作製する。試料を

1

回塗布し,水平に置いて

30

分以上乾燥し,試験片

とする。試験片は,

1

試料について

3

枚作製する。

c)

測定装置の調整  一次標準面の光沢度を測定し,一次標準面に表示された光沢度に合うように測定装

置の感度を調整する。

15.4 

操作 

試験片を,塗布した試料の種類によって,次のいずれかによって測定する。

a) 

ワックスタイプの場合 

1)

測定装置を用い,光源からの入射角を

60

°,受光角を

60

°として,試験片の光沢度を測定する。こ

の場合,

光源からの光が当たる部分を除いた試験片の周辺は,黒い布などで覆って,光源以外の光

がこの光学系に入らないようにする。測定は,

1

枚の試験片について測定場所を変えて

3

回以上行

い,

1

試料について合計

9

か所以上測定する。


12

K 3920

:2009

2)

次に,試験片表面を起毛した綿布(フランネル)を用い,適切な方法で最高の光沢が得られる

までバフを行い,光沢度を測定する。測定点はできるだけバフを行ったときと同じ場所にしな

ければならない。

b)

ポリマータイプの場合

1)

手順は,a) 1)

による。

2)

  1

回塗布後の光沢度測定後,

2

回目の塗布を 7.5 によって行い,同様に乾燥した後,

2

回塗布後の光

沢度を測定する。測定点は,できるだけ

1

回目と同じ場所にしなければならない。

3)

  2

回塗布後の光沢度測定後,

2

回目と同様に

3

回塗布後の光沢度を測定する。測定点は,できるだけ

1

回目及び

2

回目と同じ場所にしなければならない。

15.5 

計算 

計算は,次による。

a)

ワックスタイプ

1) 

1

回塗布後の光沢度は,15.4 a) 1)  で得たそれぞれの測定値の最大値及び最小値を除去し,残った測

定値の平均値をそれぞれの

60

°鏡面光沢度とする。測定値が

10

以上の場合は小数点以下

1

けた目

を丸め,

10

未満の場合は,小数点以下

2

けた目を丸める。

2)

バフによる光沢度上昇率

G

B

D

を,次の式によって求め,有効数字

2

けたに丸める。

100

D

D

B

D

B

×

G

G

G

G

ここに,

G

B

バフ後の光沢度

G

D

バフ前の光沢度

b)

ポリマータイプ  手順を a) 1)

と同様に

1

回,

2

回及び

3

回塗布後の光沢度を求める。

16 

耐ヒールマーク性 

16.1 

要旨 

フロアーポリッシュを塗布した床材には,歩行によってすりきずが付き,靴底の黒色ゴムが付着する。

黒色ゴムの付着に対する抵抗性を耐ヒールマーク性という。試験のための装置・標準ゴムブロック・測定

操作・評価方法などについて規定する。

16.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a

)

ヒールマーク試験機  図 に示す構造のもので,六角柱状の試験ドラムの各面に試験片が保持でき,

試験ドラムに回転軸が固定されており,電動機によって,この回転軸が毎分

50

回転の速度で回転でき

るもの。

b

)

標準ゴムブロック  JIS S 5050

の 6.2(表底及びかかと用材料)に規定するゴム製かかとの材質に適合

する,カーボンブラック配合の黒色ゴムを用い,

50 mm

×

50 mm

×

50 mm

の立方体で,質量

140

g∼

160

gのもの。

c

)

試験片  箇条 に従って作製する。試験片の寸法は,

225 mm

×

225 mm

とする。淡色の試験基材を用

い,塗布後

24

時間経過したものを試験片として用いる。


13

K 3920

:2009

単位  mm

A:試験ドラム 
B:試験片取付け窓 
C:試験片押さえ板

D:電動機 
E:変速機

図 1−ヒールマーク試験機の一例

16.3 

操作 

操作は,次による。

a)

それぞれ異なるフロアーポリッシュを塗布した試験片

2

枚から

6

枚をヒールマーク試験機の所定の位

置に確実に取り付ける。

b)

試験ドラム内に標準ゴムブロック

6

個を入れ,毎分

50

回転で

5

分間回転させる。その後,逆方向に

5

分間回転させ,合計

10

分間回転を与える。

c)

試験片をヒールマーク試験機から取り出し,起毛した綿布(フランネル)で表面を軽くなで,表面に

付着したごみ,ほこりなどを除去し

,

評価を行う。

16.4 

評価 

同時に試験を行った試験片に付着したヒールマークの付着度合いを目視で評価し,同時に試験したフロ

アーポリッシュの順位を決める。また,順位のほかフロアーポリッシュの塗布回数,塗布後の経過時間,

温度・湿度及び試験基材の種類を記録する。

17 

静摩擦係数 

17.1 

要旨 

フロアーポリッシュの皮膜の静摩擦特性を評価するために,静摩擦係数を測定する。試験装置,試験片,

測定操作などについて規定する。

17.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

静摩擦係数測定装置  c)

の滑り片が装着でき,

4 kg

52 kg

の質量がかけられるもの。

図 に一例を

示す。

b)

研磨紙  JIS R 6252  に規定する

P400

研磨紙。

c)

滑り片

76 mm

×

76 mm

の大きさで厚さ

5.1 mm

6.4 mm

の牛皮を滑り片台に適切な接着剤又は両面


14

K 3920

:2009

テープで接着して使用する。毎回の試験を始める前に

P400

研磨紙で均一に磨く。

 
 
 
A:おもり 
B:クッション 
C:記録紙 
D:記録紙版 
E:止め金 
F:ペン 
G:回転軸 
H:支柱 
I:試験片 
J:滑り片 
K:試験片支持台 
L:試験片押さえ

図 2−静摩擦係数測定装置の一例 

17.3 

試験片

箇条 に従って作製する。試験片の寸法は

76 mm

×

76 mm

又はそれ以上の大きさとする。この試験に使

用する試験基材は表面が平らなもので,凹凸のあるものは不可とする。

17.4 

操作 

操作は,次による。

a)

静摩擦係数測定装置を点検し,水平になっていることを確認する。

b)

記録紙をセットする。

c)

試験片を試験片支持台の上に置き,滑り片を重ねて,記録ペンを記録紙の

0

ライン上に合わせる。

d)

試験片支持台を一定の速さ(

25.4 mm/

秒)で滑り片がスリップするまで前方へ動かす。

e)

試験が終わったら試験片を外し,静摩擦係数測定装置を試験前に戻す。

f)

c)

e)を,同一のフロアーポリッシュにつき,試験片を取り替えるか試験片の試験位置を変えるかし

5

回以上行う。

g)

記録紙に記録された静摩擦係数を小数点以下

2

けたまで読み取る。

h)

測定値

5

回以上の算術平均を求め小数点以下

2

けたに丸める。

17.5 

結果 

静摩擦係数,荷重のほかフロアーポリッシュの塗布回数,塗布後の放置時間(日数)

,試験を行ったとき

の温度及び湿度を記録する。


15

K 3920

:2009

18 

耐水性 

18.1 

要旨 

フロアーポリッシュ皮膜の,水に対する抵抗性を評価する。

18.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

メスピペット  JIS R 3505

に規定する呼び容量

1 mL

,目盛

0.01 mL

のガラス製のもの。

b)

ペトリ皿  JIS R 3503

に規定する

90 mm

×

15 mm

のもの。

18.3 

試験片 

箇条 に従って作製する。塗布後

24

時間経過したものを試験片として用いる。

18.4 

操作 

操作は,次による。

a)

試験片の中央部に

0.1 mL

の水をメスピペットで滴下して,ペトリ皿で覆う。

b)

  1

時間静置した後,ペトリ皿を除き,試験片に残っている水滴を柔らかな布,紙などで吸い取ってか

1

時間放置し,試験片の白化状態

7)

を目視で判定する。

7)

  白化状態とは,皮膜が水などによって浸され,膨潤・軟化することによって,つやが減少し,

皮膜が白くくもった状態をいう。

18.5 

評価 

“白化現象:あり”又は“白化現象:なし”のいずれかを記録する。

19 

耐洗剤性 

19.1 

要旨 

ポリマータイプの水性フロアーポリッシュ皮膜の洗剤に対する抵抗性を評価するために行う。洗浄試験

機・標準洗浄液・測定操作などについて規定する。

19.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

恒温乾燥機

50

±

2

℃に保つことのできるもの。

b)

ビーカー  JIS R 3503 に規定する呼び容量

1 000 mL

のもの。

c)

洗浄試験機  図 に示すように試験片の上を白パッドが往復運動するもの。白パッドは,約

300 mm

の区間を

1

分間に約

37

往復の速度で,その中央の約

100 mm

の間は,ほぼ等速に運動しなければなら

ない。

d)

洗浄用しゅう動部  白パッドを付けた,寸法が

89 mm

×

38 mm

で,押さえ質量(パッド押さえ台,白

パッド,おもりの合計)が

500

±

100 g

のもの。


16

K 3920

:2009

単位  mm

A:電源スイッチ 
B:往復回転表示板 
C:ベルト 
D:電動機 
E:回転軸 
F:試験片受皿 
G:ブラシ押さえ台 
H:ワイヤーロープ

図 3−洗浄試験機の一例 

19.3 

試薬 

試薬は,次による。

a)

炭酸ナトリウム  JIS K 8625

に規定するもの。

b)

高級アルコールエトキシレート  炭素数が

12

15

の高級アルコールで,エチレンオキサイドの付加

モル数が

10

12

のもの。

19.4 

標準洗浄液 

ビーカーに,炭酸ナトリウム

5 g

と高級アルコールエトキシレート

5 g

25

±

5

℃のイオン交換水

990

gとを入れて,透明になるまでかき混ぜる。

19.5 

試験片 

試験片の調製は,次による。

a) 

箇条 に従って作製する。ただし,フロアーポリッシュ塗布前の床材表面の光沢度を,7.4 基材の調製

後に測定しておく。光沢度は,15.4 とほぼ同じ要領で,

15

か所以上測定する。光沢度の測定値の最大

値及び最小値を除去して残った測定値の平均値を,フロアーポリッシュ塗布前の床材表面の光沢度

G

1

の値とする。

b) 

フロアーポリッシュ

3

回塗布後,室温で

30

分間以上乾燥させた後,

50

±

2

℃に保った恒温乾燥器中に

24

時間放置する。

c) b)

の試験片を裁断して,

50 mm

×

150 mm

の試験片を

6

枚以上調製する。

d) 

試験に供する各試験片は,15.4 とほぼ同じ要領で,光沢度を

3

か所以上測定して,洗浄前の光沢度を

求める。同一条件の試験片は

3

枚以上とし,光沢度の測定値の最大値及び最小値を除去して残った測

定値の平均値を,洗浄前の光沢度

G

2

の値とする。

19.6 

操作 

操作は,次による。

a)

洗浄試験に使用する白パッドは,あらかじめ

30

秒間以上,

25

±

5

℃の標準洗浄液に浸せきした後に引

き上げ,液垂れがほぼ収まった状態で洗浄試験機に取り付ける。このとき,洗浄用しゅう動部の位置

は,試験片上以外の部分とする。

b)

試験片を洗浄試験機に取り付け,

25

±

5

℃の標準洗浄液

10

±

2 mL

を試験片上をほぼ覆うように注ぎ,

2

分間放置した後,洗浄試験機の運転を開始する。

c)

洗浄試験機の駆動が

25

往復に達したら運転を止めて,試験片を取り外して流水で十分にすすぎ,乾燥

させた後,19.5 d)と同じ要領で洗浄後の光沢度

G

3

を求める。

19.7 

計算 


17

K 3920

:2009

次の式から,洗浄後の皮膜の光沢維持率を求め,有効数字

2

けたに丸める。

100

1

2

1

3

×

=

G

G

G

G

G

ここに,

G

光沢維持率

  (

)

G

1

フロアーポリッシュ塗布前の床材表面の光沢度

G

2

洗浄試験直前の光沢度

G

3

洗浄試験直後の光沢度

19.8 

評価 

光沢維持率に応じて,

表 によって評価する。

表 7−耐洗剤性評価表

光沢維持率

耐洗剤性評価

80  %以上

優秀

60  %以上∼80  %未満

良好

30  %以上∼60  %未満

普通

30  %未満

不良

20 

はく離性 

20.1 

要旨 

ポリマータイプの水性フロアーポリッシュ皮膜の,はく離剤による除去のしやすさを評価するために行

う。洗浄試験機・標準はく離剤・測定操作などについて規定する。

20.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a

)

恒温乾燥機

50

±

2

℃に保持できる装置。

b)

洗浄試験機  19.2 c)  に規定するもの。

c)

ビーカー  JIS R 3503 に規定する呼び容量

1 000 mL

のもの。

d)

洗浄用しゅう動部  19.2 d)

に規定するもので,押さえ質量(パッド押さえ台,白パッド及びおもりの

合計)が

1 125

±

113

gのもの。

20.3 

試薬 

試薬は,次による。

a)

ラウリル硫酸ナトリウム  市販のラウリル硫酸ナトリウム。

b)

ベンジルアルコール  市販のベンジルアルコール。

c)

2

−アミノエタノール  JIS K 8109 に規定するもの。

20.4 

標準はく離剤 

ビーカーに,ラウリル硫酸ナトリウム

2 g

25

±

5

℃のイオン交換水

500

gとを入れて,透明になるま

でかき混ぜてから,ベンジルアルコール

20 g

2

−アミノエタノール

40 g

とを順に加えてよく分散させた

後,更に

25

±

5

℃のイオン交換水を加えて全量を

1 000 g

に調製して,よくかき混ぜる。

20.5 

試験片 

試験片の調製は,次による。

a)

箇条 に従って作製する。室温で

30

分間以上乾燥させた後,

50

±

2

℃に保った恒温乾燥器中に連続

7

日間放置する。


18

K 3920

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b)

上記の加熱促進を行った試験片を,常温で

1

時間以上放置してから,常温の水道水中にゆっくりかき

混ぜながら

1

時間浸せきする。

c)

浸せきが終わった試験片を引き上げ,更に常温下で

24

時間放置したものを裁断して

50 mm

×

150 mm

の試験片を

6

枚以上調製する。

20.6 

操作 

操作は,次による。

a)

はく離性試験に使用する白パッドは,あらかじめ

30

秒間以上,

25

±

5

℃の標準はく離液に浸せきした

後に引き上げ,液垂れがほぼ収まった状態で洗浄試験機に取り付ける。このとき,洗浄用しゅう動部

の位置は,試験片上以外の部分とする。

b)

試験片を洗浄試験機に取り付け

, 25

±

5

℃の標準はく離剤

10

±

2 mL

を試験片上をほぼ覆うように注ぎ

,

2

分間放置した後,洗浄試験機の運転を開始する。

c)

洗浄試験機の駆動が

25

往復に達したら運転を止めて,試験片を取り外して流水で十分にすすぎ,乾燥

させた後,フロアーポリッシュ皮膜が完全に除去されたか否かを判定する。

d)

c)

でフロアーポリッシュ皮膜が完全に除去されていなければ,フロアーポリッシュ皮膜が完全に除去

されるまで繰り返す。

20.7 

評価 

皮膜の完全除去に要する洗浄回数に応じて,

表 によって評価する。

表 8−はく離性の評価

完全除去に要する洗浄回数(往復)

はく離性

25  ∼  50

優秀

51  ∼ 100

良好

101  ∼ 200

普通

201  以上

不良

21 

レベリング性 

21.1 

要旨 

水性フロアーポリッシュのレベリング性の試験方法及び評価について規定する。

21.2

装置及び器具

装置及び器具は,次による。

a)

試験基材  濃色系タイルで,

150 mm

×

150 mm

以上のもの。

b) 

ガーゼ  日本薬局方のタイプⅠのもの。

21.3 

操作 

操作は,次による。

a)

7.4

に従って,試験基材を調製する。

b)

試験基材を水平に置き,フロアーポリッシュを塗布後の試料の量が

10

±

2 mL/m

2

となるように均一に

塗り広げた後,静置して

30

分間以上乾燥させる。

c)

  2

回目の塗布は,塗布後の試料の量が

15

±

2 mL/m

2

8)

となるように均一に塗り広げ,塗布後,直ちに

塗布に使用したガーゼで,基材の対角線にそって“

X

”の文字を書く。フロアーポリッシュの皮膜が

乾燥したら,目視で“

X

”の文字がどの程度消滅しているかを判定する。


19

K 3920

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8)

適切な皮膜が造れない場合は,

1

回目塗布量は製品ごとに指定された標準量,

2

回目はその

1.5

倍の量の要領で塗り,塗布量を付記する。

21.4 

評価 

乾燥後の皮膜の状態に応じて,

表 によって評価する。

表 9−レベリング性の評価表

皮膜の状態

レベリング性

“X”の文字が認められない。

優秀

わずかに“X”の文字の輪郭が多少の光沢の変化とともに認められる。

良好

わずかに“X”の文字が認められる。

普通

明らかに“X”の文字が認められる。

不良

22 

再塗布性 

22.1 

要旨 

ポリマータイプの水性フロアーポリッシュを重ね塗りしたときの,

皮膜の外観の評価について規定する。

22.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

試験器材  濃色系タイルで

150 mm

×

150 mm

以上のもの。

b)

ガーゼ  日本薬局方のタイプⅠのもの。

22.3 

操作 

操作は,次による。

a)

試験場所の温度は,

15

℃∼

30

℃,湿度は常湿

45

%∼

85

%とする。試験基材は必要枚数を用意する。

b)

7.4

に従って,試験基材を調製する。

c)

試験基材を水平に置き,フロアーポリッシュを塗布後の試料の量が

10

±

2 mL/m

2

となるように均一に

塗り広げる。塗布後,静置して

30

分間乾燥させる。

d)

  2

枚を残し,残りの試験基材に c)と同じ要領で塗り重ねる。

e)

 30

分後に

2

枚を残し,再び,同じ要領で塗り重ねる。

f)

必要回数を同じ要領で塗り重ねる。

22.4 

評価 

判定項目及び評価は,次による。

a) 

判定項目 

1)

塗布時の気泡の発生具合,残り具合及び乾燥皮膜上のビーズ状気泡の集合体による外観不良。

2)

塗布したときのガーゼの引き筋跡が,そのまま乾燥皮膜上に残る筋紋様。

3)

皮膜の透明度及び光沢が部分的に異なる現象。

以上の項目について,試料の塗布回数による違い,二つ以上の試料の優劣を,

1

層塗りと各層ごと

の皮膜の外観の程度を見て判定する。

なお,皮膜の外観の優劣は,同時に試験を行ったものを比較して判定しなければならない。

b) 

評価  乾燥後の皮膜の状態に応じて,表 10 によって評価する。


20

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表 10−再塗布性の評価表

皮膜の状態

再塗布性

多層塗りが 1 層塗りよりはっきり優れている。

良好

多層塗りが 1 層塗りとあまり差がない。

普通

多層塗りが 1 層塗りよりはっきり劣っている。

不良

23 

密着性 

23.1 

要旨 

ポリマータイプの水性フロアーポリッシュの基材に対する密着性について規定する。

23.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

a)

セロハン粘着テープ  JIS Z 1522 に規定する幅

18 mm

のもの。

b)

ろ紙  JIS P 3801 に規定する

1

種,直径

55 mm

のもの。

c)

メスピペット  JIS R 3505

に規定する呼び容量

1 mL

,目盛

0.01 mL

のガラス製のもの。

d)

ペトリ皿  JIS R 3503

に規定する

90 mm

×

15 mm

のもの。

23.3 

試験片 

箇条 に従って試験片を作製する。試験片の寸法は

150 mm

×

150 mm

以上とする。塗布後,

24

時間及び

96

時間経過したものを試験片として用いる。

23.4 

操作 

23.4.1 

一般密着性 

一般密着性の操作は,次による。

a)

試験片を水平に置き,

セロハン粘着テープ長さ

10 cm

を用意し,

テープつかみ部の長さ

5 cm

を残して,

セロハン粘着テープ長さ

5 cm

を試験片に完全にはり付け,

1

時間静置する。

b)

テープの一端を試験片面に対して直角に保ち,瞬間的に引きはがす。

23.4.2 

耐水密着性 

耐水密着性の操作は,次による。

a)

試験片を水平に置き,ろ紙を載せ,

0.5 mL

の水をメスピペットでろ紙上に滴下し,ペトリ皿で覆い,

30

分間放置する。

b)

ペトリ皿及びろ紙を取り除き,試験片に残っている水滴を柔らかな布,紙などで吸い取る。

c)

水滴を吸い取り

30

秒後に,セロハン粘着テープ長さ

13 cm

を用意し,テープつかみ部の長さ

5 cm

残して,水濡れ部上にセロハン粘着テープ長さ

8 cm

を完全にはり付ける。

d)

セロハン粘着テープをはり付けた直後に,テープの一端を試験片面に対して直角に保ち,瞬間的に引

きはがす。

23.5 

評価 

セロハン粘着テープ引きはがし後の状態に応じて,

表 11 によって評価する。


21

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表 11−密着性の評価表

皮膜の状態

密着性

フロアーポリッシュ皮膜のはく離がない。

良好

フロアーポリッシュ皮膜のはく離面積が,セロハン粘着テープはり
付け面積の 1/2 未満である。

普通

フロアーポリッシュ皮膜のはく離面積が,セロハン粘着テープはり
付け面積の 1/2 以上である。

不良

24 

皮膜からの放散成分分析 

24.1 

要旨 

JIS A 1901

に準拠し,床材などに塗布されたフロアーポリッシュ皮膜から放散される揮発性有機化合物

(VOC)

及びホルムアルデヒドの測定方法について規定する。

24.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,JIS A 1901 に準拠する。

24.3 

操作 

操作は,JIS A 1901 による。ただし,試験片の作製は次による。

a)

試験片は,JIS G 4303 に規定するステンレス板又は JIS R 3202 に規定するガラス板を使用する。

b)

試験片の寸法は,

150 mm×150 mm×0.5 mm

とする。

c)

試験片の枚数は,

2

枚とする。

d)

箇条 によって試験片にフロアーポリッシュを,

3

回塗布する。ただし,塗布ごとの時間間隔は

30

とする。

e)

  3

回目塗布終了時点を養生開始時点とし,養生時間は

24

時間とする。

24.4 

結果 

対象となる揮発性有機化合物

(VOC)

及びホルムアルデヒドの放散速度を記録する。

25

抗菌性

25.1 

要旨 

JIS L 1902

に準拠し,抗菌性能をもつフロアーポリッシュの日常メンテナンスを経過した後の抗菌性能

の評価方法を規定する。

25.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,JIS L 1902 に準拠する。

25.3 

試験用菌種 

試験に使用する細菌として,次の菌種を用意する。

a)

黄色ブドウ球菌

b)

緑のう(膿)菌

c) 

大腸菌

25.4 

試験片 

クリーンベンチ内にアルミはくを敷き,直径

10 mm

の円形ろ紙を置く。抗菌剤を配合したフロアーポリ

ッシュ

50 μL

を円形ろ紙上に滴下し,乾燥させる。これを滅菌ペトリ皿に入れ,

37

±

1

℃で

24

時間放置し

て,乾燥させたものを試験片として用いる。

25.5 

混釈平板培地の調製 


22

K 3920

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平板培地用試験菌液の調製及び培地の調製は,JIS L 1902 に準拠する。

25.6 

操作

25.6.1 

抗菌性の維持性を評価するための促進処理   

クリーンベンチ内にアルミはくを敷き,25.4 によってフロアーポリッシュを処理した試験片(円形ろ紙)

を置く。滅菌精製水

50  μL

を滴下し,

5

分放置後ろ紙などで水分を吸い取る。その後,滅菌ペトリ皿に入

れて,

37

±

1

℃で

1.5

時間∼

2

時間放置して,乾燥させる。この操作を

3

9) 

繰り返す。

9)

この促進操作

1

回は,円形ろ紙の面積及び滴下する水の量から,

1

2

回の水ふきを

1

か月実

施した状況に相当すると仮定した。

25.6.2 

試験片の設置   

アルコールで殺菌したガーゼで消毒したピンセットを用い,25.6.1 の試験片を 25.5 の混釈平板培地の中

央に,培地の表面にきずを付けないように軽く置いて密着させる。また,標準試料として,未処理の円形

ろ紙も試験に供する。

25.6.3 

培養試験   

25.6.2

のペトリ皿を倒置して,

37

±

1

℃で

24

時間∼

48

時間培養する。

25.6.4 

細菌の活性状態の確認   

25.6.3

の培養試験後,標準試料の平板培地上全面に細菌の繁殖がない場合は,この試験を無効とし,再

試験を行う。

25.7

評価

25.7.1 

ハローの測定   

25.6.3

の培養の結果,試験片の周囲に見られる細菌のハロー(発育阻止帯)について,ペトリ皿の底か

図 に示す

T

及び

D

の距離を

mm

単位で整数位まで測定し,次の式によってハローの幅を計算し,小数

点以下

1

けたに丸める。

2

D

T

W

=

ここに,

W

ハローの幅

(mm)

T

試験片の直径とハローの幅との合計

(mm)

D

試験片の直径

(mm)

図 4−ハローの測定


23

K 3920

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25.7.2 

評価   

25.7.1

によってハローの幅を

2

か所以上測定し,その平均値を求めて判定する。ハローの有無に応じ,

表 12 によって評価する。

表 12−抗菌性の評価基準

試験結果

ハローの有無

評価

ハローの幅の平均値>0 のとき

あり

抗菌性あり

ハローの幅の平均値=0 のとき

なし

抗菌性なし

26 

試験報告書 

試験報告書は,測定者,試験年月日,気温,相対湿度などを記録し,次の事項についても記載する。た

だし,必要のない項目は省略してもよい。

a) 

試料の名称,種類及びロット

b) 

試験方法の種類 

c) 

試験結果

d) 

試験における特記すべき事項