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K 3370:2019  

(1) 

目 次 

ページ 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  1 

4 品質 2 

5 試験方法 2 

5.1 一般  2 

5.2 試料採取方法  2 

5.3 界面活性剤相当分  2 

5.4 pH値 3 

5.5 蛍光増白剤  3 

5.6 メタノール  3 

5.7 ひ素(As)  3 

5.8 重金属(Pbとして)  3 

5.9 生分解度  3 

5.10 洗浄力  4 

6 検査 4 

7 表示 4 

 

 


 

K 3370:2019  

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まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本石鹸洗剤工業

会(JSDA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS K 3370:1994は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

K 3370:2019 

 

台所用合成洗剤 

Synthetic detergents for kitchen 

 

適用範囲 

この規格は,野菜,果物,食器,調理用具などの洗浄に使用する台所用合成洗剤について規定する。 

なお,ここでいう台所用合成洗剤とは,界面活性剤又は界面活性剤及び洗浄補助剤その他の添加剤から

成り,その主たる洗浄作用が純石けん分以外の界面活性作用によるもので,純石けん分以外の界面活性剤

が界面活性剤の総含有重量の40 %を超えるもの1)をいい,自動皿洗い機用など専ら飲食器の洗浄の用に供

されることが目的とされているものを除く。また,次に示す香料及び着色料以外の化学的合成品を含む台

所用合成洗剤は,この規格の対象としない。 

a) 食品衛生法施行規則の別表第一に掲げる香料 

b) 食品衛生法施行規則の別表第一に掲げる着色料 

c) インダントレンブルーRS,ウールグリーンBS,キノリンイエロー及びパテントブルーVの着色料 

注1) 家庭用品品質表示法の合成洗剤参照。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 0050 化学分析方法通則 

JIS K 3211 界面活性剤用語 

JIS K 3362 家庭用合成洗剤試験方法 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF CHEMICAL 301,Ready Biodegradability 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF CHEMICAL 302A,Inherent Biodegradability: Modified SCAS 

Test 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF CHEMICAL 302B,Inherent Biodegradability: 

Zahn-Wellens/EMPA Test 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF CHEMICAL 302C,Inherent Biodegradability: Modified MITI 

Test (II) 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 3211によるほか,次による。 

3.1 

究極的生分解性 

化学物質が微生物によって全て利用され,二酸化炭素,水,無機塩などの無機物及び微生物の細胞構成


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成分(バイオマス)に変換される性質。 

3.2 

易生分解性 

化学物質が好気的条件下の水環境中で,微生物によって速やかに,かつ,完全に分解されやすい性質。 

3.3 

本質的生分解性 

化学物質が水環境中で生分解(一次又は究極的に)されやすい性質。 

 

品質 

台所用合成洗剤の品質は,箇条5によって試験したとき,表1のとおりとする。 

 

表1−品質 

項目 

品質 

界面活性剤相当分(換算値) 

100 mg/L〜600 mg/L 

pH値 

8.0以下6.0以上 

蛍光増白剤 

検出してはならない 

メタノール 

1 g中1 mg以下b) 

ひ素(As) 

0.05 mg/L以下c) 

重金属(Pbとして) 

1.0 mg/L以下d) 

生分解度a) 

表2に示す究極的生分解性基準を満たすこと 

洗浄力 

指標洗剤e)と同等以上 

注a) OECD試験方法による生分解度について,信頼性の高い試験結果が確認できる場合には試験を省略し

てもよい。信頼性の高い試験結果が確認できるデータベースの例を,次に示す。 

例1 OECD SIDSレポート(Screening Information Data Sets Initial Assessment Report)で評価された

データ 

例2 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)化審法データベース 
例3 European Commission界面活性剤成分データベース(Detergents Ingredients Database) 
例4 HERA(Human and Environmental Risk Assessment)リスク評価書 

b) JIS K 3362の7.19.5(判定)の標準液について得られたピーク面積比より大きくないことを意味する。 

c) JIS K 3362の7.17.5(判定)の標準色の発色よりも濃くないことを意味する。 

d) JIS K 3362の7.18.5(判定)の比較標準液での着色よりも濃くないことを意味する。  

e) 指標洗剤は,JIS K 3362の9.2.2.13(洗浄力判定用指標洗剤)に規定するものをいう。 

 

試験方法 

5.1 

一般 

試験に共通する一般事項は,JIS K 0050による。 

5.2 

試料採取方法 

試料の採取方法は,JIS K 3362の箇条6(試料採取方法)による。ただし,当事者間の合意による方法

でもよい。 

5.3 

界面活性剤相当分 

界面活性剤相当分(換算値)は,使用量の目安における界面活性剤相当分濃度であって,次の式によっ

て求める。 

100

000

1

W

M

A

X

 


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ここに, 

X: 界面活性剤相当分(換算値)(mg/L) 

 

A: JIS K 3362の7.7(界面活性剤相当分の定量)で得られた界面

活性剤相当分(%) 

 

W: 試料に表示された使用量の目安による水量(L) 

 

M: 試料に表示された使用量の目安による試料の量(g) 

5.4 

pH値 

pH値は,JIS K 3362の8.3(pH値)による。ただし,試料溶液の濃度は,6.7 g/L,温度は,25 ℃とす

る。 

5.5 

蛍光増白剤 

蛍光増白剤は,JIS K 3362の7.16(蛍光増白剤の確認試験)による。 

5.6 

メタノール 

メタノールは,JIS K 3362の7.19(メタノールの限度試験)による。 

5.7 

ひ素(As) 

ひ素は,JIS K 3362の7.17[ひ素(As)の限度試験]による。ただし,試料溶液の濃度は,6.7 g/Lとす

る。 

5.8 

重金属(Pbとして) 

重金属は,JIS K 3362の7.18[重金属(Pbとして)の限度試験]による。ただし,試料溶液の濃度は,

6.7 g/Lとする。 

5.9 

生分解度 

生分解度は,洗浄剤溶液中で界面活性剤としての作用をもつ成分(アニオン界面活性剤,非イオン界面

活性剤,カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤)を対象とし,表2に示すいずれかの生分解度試験方法

による。 

 


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表2−生分解度試験方法 

項目 

試験 

試験方法 

究極的生分解性基準 

 




 

溶存有機炭素 
ダイ-アウェイ試験 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF 
CHEMICAL 301の301A[DOC a) Die-Away 
Test] 

DOC除去率 ≧ 70 %以上(28日以内) 
 

10 %除去後10日以内に達成 

二酸化炭素発生試
験 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF 
CHEMICAL 301の301B(CO2 Evolution Test) 

CO2生成率 

≧ 60 %以上(28日以内) 

 

10 %発生後10日以内に達成 

修正MITI試験(I) OECD GUIDELINE FOR TESTING OF 

CHEMICAL 301の301C[Modified MITI b) 
Test (I)] 

BOD c)分解率 ≧ 60 %以上(28日以内) 

クローズドボトル
試験 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF 
CHEMICAL 301の301D(Closed Bottle Test) 

BOD分解率 ≧ 60 %以上(28日以内) 
 10 %分解後10日又は14日以内に達成 

修正OECDスクリ
ーニング試験 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF 
CHEMICAL 301の301E(Modified OECD 
Screening Test) 

DOC除去率 ≧ 70 %以上 
 

10 %除去後10日以内に達成 

マノメーター呼吸
計測試験 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF 
CHEMICAL 301の301F(Manometric 
Respirometry Test) 

BOD分解率 ≧ 60 %以上(28日以内) 
 

10 %分解後10日以内に達成 

 





 

修正半連続式活性
汚泥試験 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF 
CHEMICAL 302A[Modified SCAS d) Test] 

DOC除去率 ≧ 70 %以上(12週以内) 

Zahn-Wellens/EMPA
試験 

OECD GUIDELINE FOR TESTING OF 
CHEMICAL 302B[Zahn-Wellens/EMPA e) 
Test] 

DOC除去率 ≧ 70 %以上(28日以内) 

修正MITI試験(II) OECD GUIDELINE FOR TESTING OF 

CHEMICAL 302C[Modified MITI Test (II)] 

BOD分解率 ≧ 60 %以上(28日以内) 

注a) “DOC”は,溶存有機炭素の略称。 

b) “MITI”は,通商産業省(Japanese Ministry of International Trade and Industry)の略称。現在の経済産業省。 

c) “BOD”は,生物化学的酸素要求量の略称。 

d) “SCAS”は,半連続式活性汚泥の略称。 

e) “EMPA”は,スイス連邦材料試験研究所(Swiss Federal Institute for Materials Testing and Research)の略称。 

 

5.10 洗浄力 

洗浄力は,JIS K 3362の9.2(台所用合成洗剤の洗浄力評価方法)による。 

 

検査 

検査は,5.3〜5.10の試験を行い,箇条4の規定に適合しなければならない。 

 

表示 

この規格の全ての要求事項に適合した台所用合成洗剤の表示は,容器ごとに次の事項を表示しなければ

ならない。 

a) 名称(台所用合成洗剤) 

b) 製造業者名又はその略号 

c) 製造年月又はその略号 

d) 製造番号又はその略号 

e) 使用量の目安(家庭用品品質表示法参照)