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K 2580

:2003

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,石油連盟(PAJ)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS K 

2580

:1993 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正は,日本工業規格を国際規格に整合させるため,ISO 2049:1996,Petroleum products−

Determination of colour

(ASTM scale)を基礎として用いた。

JIS K 2580

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)刺激値換算法

附属書 2(規定)色標準物質の調製方法

附属書 3(参考)三刺激値からセーボルト色及び ASTM 色への換算例

附属書 4(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


K 2580

:2003

(2)

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  試験方法の種類

1

5.

  セーボルト色試験方法

2

5.1

  試験の原理

2

5.2

  試薬及び材料

2

5.3

  セーボルト色試験器

2

5.4

  試験器の準備

9

5.5

  試料の採取及び調製方法

9

5.6

  試料の準備

9

5.7

  セーボルト色試験の手順

9

5.8

  結果

11

5.9

  精度

11

5.10

  試験結果の報告

11

6.

  ASTM 色試験方法

11

6.1

  試験の原理

11

6.2

  試薬及び材料

11

6.3

  ASTM 色試験器

12

6.4

  試料の採取及び調製方法

17

6.5

  試料の準備

17

6.6

  試験器の準備

17

6.7

  ASTM 色試験の手順

18

6.8

  結果

18

6.9

  精度

18

6.10

  試験結果の報告

18

附属書 1(規定)刺激値換算法

20

附属書 2(規定)色標準物質の調製方法

24

附属書 3(参考)三刺激値からセーボルト色及び ASTM 色への換算例

30

附属書 4(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

33

 


日本工業規格

JIS

 K

2580

:2003

石油製品−色試験方法

Petroleum products

−Determination of colour

序文  この規格は,1996 年に第 2 版として発行された ISO 2049,Petroleum products−Determination of colour

(ASTM scale)を元に対応する部分(試験の原理,試薬及び材料,ASTM 色試験器,試料の準備,試験器

の準備,ASTM 色試験の手順,結果,精度,試験結果の報告)については,対応国際規格を翻訳し技術的

内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目を

日本工業規格として追加している。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項又は原国際

規格にはない事項である。変更の一覧表をその説明を付けて

附属書 4(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,染料を添加していない石油製品(以下,石油製品という。)の色を試験する方

法について規定する。

備考1.  この規格は,危険な試薬,操作及び装置を使うことがあるが,安全な使用方法をすべてにわ

たって規定しているわけではないので,この試験方法を適用する場合は,試験に先だって,

適切な安全上及び健康上の禁止事項を決めておかなければならない。

2. 

この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 2049:1996

,Petroleum products−Determination of colour(ASTM scale)

(MOD)

2.

引用規格  付表 に示す規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成

する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8105JIS Z 8120 及び JIS Z 8722 によるほか,次

による。

a)

セーボルト色  石油製品の透明な液体の色を,最も明るい色の+30 から最も暗い色の−16 に分類した

もの。セーボルト色は,セーボルト色標準ガラスと試料の透過光の明るさがほぼ一致するように試料

の高さを調節して,両者の明るさがほぼ等しいとき,その試料の高さに対応した

表 の数値で表す。

b)  ASTM

色  石油製品の色を,淡い色の 0.5 から濃い色の 8.0 に分類したもの。

ASTM

色は試料と色標準ガラスと比較して,ほぼ等しいときの ASTM 色標準ガラスの番号で表す。

4.

試験方法の種類  色試験方法は,表 の 3 種類とする。


2

K 2580

:2003

  1  試験方法の種類

試験方法の種類

適用油種(例)

箇条番号

セーボルト色試験方法

灯油,流動パラフィン,石油ワックス(パラフィンワッ

クス)

5.

ASTM

色試験方法

ISO 2049 に対応)

各種潤滑油,ヒーティングオイル,軽油,石油ワックス

(マイクロワックス,ペトロラタムなど)

6.

セーボルト色

灯油,流動パラフィン,石油ワックス(パラフィンワッ
クス)

刺激値換算法

ASTM

各種潤滑油,ヒーティングオイル,軽油,石油ワックス

(マイクロワックス,ペトロラタムなど)

附属書 1

 
備考  セーボルト色及び ASTM 色の測定に自動試験器による方法を用いてもよい。ただし,自動試験器によって得ら

れた結果に疑義が生じた場合には,5.6.又は刺激値換算法で得られた結果による。

5.

セーボルト色試験方法

5.1

試験の原理  試料用ガラス管中の試料の透過光の明るさが,セーボルト色標準ガラスよりはっきり

と明るくなるまで試料の高さを下げる。このときの試料の高さ目盛より一段上の目盛と,セーボルト色標

準ガラスの組合せに対応する

表 のセーボルト色を求める。

参考  測定者の目の訓練及び測定の正確さの確認には,附属書 に規定するセーボルト色標準物質を

用いるとよい。

5.2

試薬及び材料  試薬及び材料は,次による。

a)

水  JIS K 0557 に規定する A3 の水。

b)

アセトン  JIS K 8034 に規定するもの。

c)

ろ紙  JIS P 3801 に規定するろ紙 2 種。

5.3

セーボルト色試験器  図 に示す構造及び寸法のもので,a)∼e)  からなる。

a)

試料用ガラス管  図 に示す構造・寸法のもので,目盛付きほうけい酸ガラス管  (

1

)  (

2

)

,透明ガラス

円板,コック(ペットコック)付き金属円筒及びキャップからなる。

目盛付きほうけい酸ガラス管の目盛は,透明ガラス円板の上面から 50.8 mm の位置に回線目盛を刻

み,更にその上方に 25.4 mm ごとに回線目盛を刻む。各回線には下から 2,3,4,5,……,20 まで

の整数を刻む。また,回線間にはこれを 8 等分する細分目盛を刻む。

透明ガラス円板は厚さ 6.25 mm で,すじ及びきずのない無色の平らなものとする。

コック付き金属円筒は,黒つや消し電気めっき仕上げの黄銅製のものとし,目盛付きほうけい酸ガ

ラス管と透明ガラス円板とを洗浄のため取り外すことのできる構造とする。

キャップは金属製黒つや消し電気めっき仕上げのもので,目盛付きほうけい酸ガラス管の上部にか

ぶせる。

石油ワックス試料の場合は,試料用ガラス管に

図 に示すような石油ワックス試料用加熱器を上部

からかぶせて試料を液状に保ち,試料用ガラス管の目盛を読むことができるものを使用する。

(

1

)  JIS K 2839

に規定する

図 73 が相当する。材質は無色のほうけい酸ガラスとする。

(

2

)

製造ロットの異なるガラスの光学的特性は,微妙に違う場合がある。

この試験では,試料用ガラス管及び標準色用ガラス管は光学特性の合った管を使用しなけれ

ばならない。管の一方が破損した場合,両管とも取り替えることが望ましい。

参考  注(

1

)

に規定する無色のほうけい酸ガラスとしては,パイレックス No.7740 などがある。


3

K 2580

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単位  mm

  1  セーボルト色試験器(一例)


4

K 2580

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単位  mm

  2  試料用ガラス管及びキャップ

b)

標準色用ガラス管  図 に示す構造及び寸法のもので,ほうけい酸ガラス管(

1

) (

2

)

,その下部に黒つや

消し電気めっき仕上げの黄銅製の金属円筒と,回転盤(回転盤がない構造の場合もある。

)を取り付け

たものとする。金属円筒又は回転盤には内径 12 mm±1 mm の金属製絞り板を着脱できるもので,回

転盤にはセーボルト色標準ガラス全厚板 2 枚,全厚板 1 枚及び半厚板 1 枚を取り付け,セーボルト色

標準ガラスを交換したとき,光学軸が一致する構造とする。また,ほうけい酸ガラス管の上部には a)

と同じキャップをかぶせる。


5

K 2580

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単位  mm                                                                                            単位  mm

  3  石油ワックス試料用加熱器(一例)

  4  標準色用ガラス管(一例)

c)

セーボルト色標準ガラス  セーボルト色標準ガラスは,表 の色特性をもつ全厚板及び半厚板とする。

視感透過率 Yc 及び色度座標 x

y

が JIS Z 8722 の“2 度視野に基づく XYZ 表色系によって物体色を

測定する方法”で分光透過率を測定し,標準の光 C を用いて計算したとき,

表 に示す値とする。

  2  セーボルト色標準ガラスの視感透過率 Y及び色度座標 xyの値

色特性

全厚板

反厚板

Yc  % 86.

∼86.5 88.

∼89.1

x 0.342∼ 0.350

0.327

∼ 0.331

y 0.367∼ 0.378

0.344

∼ 0.350

z 0.272∼ 0.291

0.319

∼ 0.330

d)

光学式接眼部  図 に示すように屈折角と面積のつり合った 1 対のプリズムと単レンズ接眼鏡とから

なり,試料用ガラス管と標準色用ガラス管を通過した光が,円形視野の中に半円面ずつ接眼鏡を通し


6

K 2580

:2003

て見られ,ひずみ及び視差のないように光学的に組み合わせたもので,アルミニウム又は黄銅製でつ

や消し電気めっき若しくは塗装仕上げした金物に固定する。接眼用アダプタ(

図 6)は,目の位置を

接眼鏡の中心に正しく対応させて,接眼鏡の中心を通った光を視差のないようにのぞ(覗)くために

用いる。

                                                        単位  mm

  5  光学式接眼部(一例)


7

K 2580

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単位  mm

  6  接眼用アダプタ(一例)

e)

人工昼光色光源  図 に示すもので,光源電球,光源箱及び昼光フィルタからなり,反射鏡を組み合

わせて拡散昼光と同様な分光分布特性をもつものとする。試料用ガラス管び標準色用ガラス管の底部

を,陰及び輝きのない光で照明でき,測定に影響のあるような外来光が入らない構造のものとする。

参考  光源電球による陰及び輝きは,次のいずれかによって取り除くとよい。

a)

フィルタの内面をサンドブラスト及び酸処理した昼光フィルタを用いる。

b)

表面硬化処理した昼光フィルタを用いる。

c)

オパールガラスに透過させる。


8

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  7  人工昼光色光源(一例)

1)

光源電球  色温度が約 2 750 K で,約 13 lm/W の電球とする。

参考   JIS C 7501 に規定する LW 100V 54W(60W 形),LW 100V 54W 55,LW 100V 54W 及び LW 100V

60W

のものが相当する。

2)

光源箱  半球形で,その内側はアルミニウム粉を顔料とした耐熱塗料を均一に吹き付けたもので,

選択吸収がなく,65 %以上の反射能をもつものとする。

3)

昼光フィルタ  厚さが均一で,光源電球による陰及び輝きがなく,次の分光分布特性,視感透過率

Y

A

)及び色度座標(xyz)をもつものとする。

3.1)

波長 410 nm で 60 %以上の分光透過率。

3.2)

波長 700 nm で 10 %以下の分光透過率。

3.3)

波長 540 nm と 590 nm の分光透過率を直線で結んだとき,波長 570 nm の分光透過率は,直線の

値から上方に 3%を超えてはならない。

3.4)

波長 700 nm における分光透過率は,

660 nm

における分光透過率より 3 %以上超えてはならない。

3.5)

視感透過率(Y

A

)及び色度座標(xyz)は JIS Z 8722 の“2 度視野に基づく XYZ 表色系によっ

て物体色を測定する方法”で分光透過率を測定し,標準の光 A を用いて計算したとき,次の値と

する。

Y

A

(%) 10.7

∼16.0

x 0.314∼ 0.330

y 0.337∼ 0.341

z 0.329∼ 0.349

4)

反射鏡  図 に示す構造で,オパールガラス又はすりガラス製とし,同じ強さの反射光が底部から

試料とセーボルト色標準ガラスを通過する構造のものとする。反射鏡を用いる代わりに,光源から

の拡散光を直接 2 本の管内を通過するように,底部から投光する形式としてもよい。


9

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5.4

試験器の準備  セーボルト色試験器の準備は,次による。

a)

試料用ガラス管からその底部に付いているコック付き金属円筒を取り外し,コック付き金属円筒に付

いている透明ガラス円板,試料用ガラス管及び標準色用ガラス管を清浄にする。付着物が落ちない場

合は,石けん水で洗い,水を注ぎ,次に,JIS K 8034 に規定するアセトン又は他の適切な溶剤で洗浄

して乾燥する。

試料用ガラス管を組み立てて,試料用及び標準色用ガラス管を試験器に取り付ける。

b)

標準色用ガラス管の底部の金属円筒からセーボルト色標準ガラス及び絞り板を取り外し  (

3

)

,2 本の管

とも空の状態で,規定の光源からの拡散光を用い 2 等分された視野の明るさを比較する。光源の位置

を調節して 2 等分された視野の明るさを同じにする。

(

3

)

試験器の準備をするとき以外は,絞り板は標準色用ガラス管の金属円筒部に取り付けておく。

c)

絞り板を標準色用ガラス管の金属円筒部に入れ,試料用ガラス管に目盛線 20 の位置まで JIS K 0557

に規定する A3 の水を入れる。このとき,2 等分された視野の明るさは同じでなければならない。

備考  2 等分された視野の明るさが同じでない場合は,光源の位置を調節して視野の明るさを同じに

する。

5.5

試料の採取及び調製方法  試料は,JIS K 2251 に規定する一次試料の試料採取方法及び二次試料の

調製方法,又はそれに準じる方法によって採取及び調製する。

5.6

試料の準備  セーボルト色試験方法の試料の準備は,次による。

a)

試料が濁っている場合は,試料の濁りがなくなるまで,JIS P 3801 に規定するろ紙 2 種でろ過する。

b)

固形パラフィンワックスの試料を調製するときは,酸化による変色を防ぐために過度に熱してはなら

ない。

5.7

セーボルト色試験の手順

5.7.1

液体試料の場合  液体試料のセーボルト色測定は,次による。

a)

採取調製した試料の一部で試料用ガラス管をとも洗いし,液滴が管内に残らないように注意しながら

排出し,捨てる。

b)

セーボルト色標準ガラスを次のようにして決める。

試料用ガラス管に試料を 20 目盛まで満たし,試料中の気泡を除いた後,接眼鏡をのぞいて試料とセー

ボルト色標準ガラス全厚板 1 枚の明るさを比較する。

試料が全厚板 1 枚よりも明るいときは,半厚板 1 枚に切り換える。

試料を排出して,試料が目盛線

8

2

6

の高さで全厚板 1 枚より暗いときは,全厚板 2 枚に切り換える。

c)

セーボルト色標準ガラスが決まったら,接眼鏡をのぞいて試料用ガラス管の試料がセーボルト色標準

ガラスの明るさよりも明らかに暗くなるまで試料を追加する。

d)

試料用ガラス管下部のコックを少し開き,接眼鏡をのぞいてセーボルト色標準ガラスよりやや暗いと

ころまでゆっくりと排出させる。この点に達したら

表 に示す試料の高さ目盛に最も近い高さまで試

料を抜く。そのときの試料の高さ目盛を読み取る(

表 参照)。

e)

接眼鏡からのぞいた試料の明るさがセーボルト色標準ガラスよりも,まだ暗いときは,

表 に示す次

の目盛まで試料を抜いて比較する。試料の明るさとセーボルト色標準ガラスとの明るさが同じか又は

ほとんどその差(

4

)

を認めなくなるまで,この操作を続ける。

(

4

)

明るさを主体に色味も加味して判定する。

f)

e) 

の手順が終わったら,更にすぐ下の段階の目盛まで試料面を下げ,試料の明るさがセーボルト色標

準ガラスよりはっきりと明るいことを確認して,すぐ前の段階の試料の目盛に対応するセーボルト色


10

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の数値を読み取り,記録する。

  3  試料の高さに対応するセーボルト色

セーボルト色

標準ガラス

試料の

高さ目盛

セーボルト色

セーボルト色

標準ガラス

試料の

高さ目盛

セーボルト色

半厚板 1 枚 20.00

+ 30

全厚板 2 枚 6.00

+ 6

半厚板 1 枚 18.00

+ 29

全厚板 2 枚

5

8

6

+ 5

半厚板 1 枚 16.00

+ 28

全厚板 2 枚

5

8

4

+ 4

半厚板 1 枚 14.00

+ 27

全厚板 2 枚

5

8

2

+ 3

半厚板 1 枚 12.00

+ 26

全厚板 2 枚 5.00

+ 2

全厚板 1 枚 20.00

+ 25

全厚板 2 枚

4

8

6

+ 1

全厚板 1 枚 18.00

+ 24

全厚板 2 枚

4

8

4

0

全厚板 1 枚 16.00

+ 23

全厚板 2 枚

4

8

2

− 1

全厚板 1 枚 14.00

+ 22

全厚板 2 枚 4.00

− 2

全厚板 1 枚 12.00

+ 21

全厚板 2 枚

3

8

6

− 3

全厚板 1 枚

10

8

6

+ 20

全厚板 2 枚

3

8

5

− 4

全厚板 1 枚

9

8

4

+ 19

全厚板 2 枚

3

8

4

− 5

全厚板 1 枚

8

8

2

+ 18

全厚板 2 枚

3

8

3

− 6

全厚板 1 枚

7

8

2

+ 17

全厚板 2 枚

3

8

2

− 7

全厚板 1 枚

6

8

2

+ 16

全厚板 2 枚

3

8

1

− 8

全厚板 2 枚

10

8

4

+ 15

全厚板 2 枚 3.00

− 9

全厚板 2 枚

9

8

6

+ 14

全厚板 2 枚

2

8

7

− 10

全厚板 2 枚 9.00

+ 13

全厚板 2 枚

2

8

6

− 11

全厚板 2 枚

8

8

2

+ 12

全厚板 2 枚

2

8

5

− 12

全厚板 2 枚

7

8

6

+ 11

全厚板 2 枚

2

8

4

− 13

全厚板 2 枚

7

8

2

+ 10

全厚板 2 枚

2

8

3

− 14

全厚板 2 枚

6

8

6

+ 9

全厚板 2 枚

2

8

2

− 15

全厚板 2 枚

6

8

4

+ 8

全厚板 2 枚

2

8

1

− 16

全厚板 2 枚

6

8

2

+ 7

 
備考1.  試料の高さは,試料用ガラス管の目盛によって読む。

2. 

セーボルト色の測定例を,

表 に示す。

  4  セーボルト色測定の例

試料の観察

全厚板 1 枚の場合の
試料の高さ目盛

全厚板 2 枚の場合の
試料の高さ目盛

①  色標準ガラスよりも試料の方が暗い 16

4

8

4

②  色標準ガラスよりも試料の方が暗い 14

4

8

2

③  色標準ガラスよりも標準色とほぼ等しい 12

4.0


11

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④  色標準ガラスよりも試料の方が明るい

10

8

6

3

8

6

セーボルト色

+21

−2

5.7.2

石油ワックス試料の場合  石油ワックス試料のセーボルト色測定は,次による。

a)

試料をその融点より 8∼17  ℃高い温度に加熱し,試料用ガラス管も予熱する。

参考  融点は,JIS K 2235 によって測定するとよい。

b)

溶融試料を試料用ガラス管に入れ,熱源を止めて試料の温度が均一になって対流が認められなくなっ

てから 5.7.1 と同じ操作で測定する。

5.8

結果  5.7 で記録した数値をセーボルト色とする。また,試料をろ過した場合は,“ろ過試料”と付

記する。

5.9

精度  この試験方法によって得られた試験結果の許容差(確率 0.95)は,次による。

備考  試験結果が許容差を外れた場合には JIS Z 8402-6 によって処理する。

a)

室内併行精度  同一試験室において,同一人が同一試験器で,引き続き短時間内に,同一試料を 2 回

試験したときの試験結果の差の許容差を

表 に示す。

b)

室間再現精度  異なる試験室において,別人が別の試験器で,同一試料をそれぞれ 1 回ずつ試験した

ときの 2 個の試験結果の差の許容差を

表 に示す。

  5  精度

室内併行許容差

室間再現許容差

1 2

5.10

試験結果の報告  試験結果には,次の事項を記載する。

a)

試料名,試料採取場所及び採取年月日

b)  JIS

の規格番号:JIS K 2580

c)

試験方法の名称,箇条番号及び 5.8 によって得られた結果に“セーボルト色”である旨付記する。

d)

特記事項

6.

ASTM

色試験方法

6.1

試験の原理  ASTM 色試験器を用い,試料の色と ASTM 色標準ガラスの色とを比較して,試料の色

と一致した ASTM 色標準ガラスの番号,又は試料の色に最も近くて濃い方の ASTM 色標準ガラスの番号

を ASTM 色として表す。試料の色が,一番濃い ASTM 色標準ガラスより濃い場合には,規定の溶剤で薄

めて ASTM 色標準ガラスの色と比較する。

参考  目の訓練及び測定の正確さの確認には,附属書 に規定する ASTM 色標準物質を用いるとよい。

6.2

試薬及び材料  試薬及び材料は,次による。

a)

水  JIS K 0557 に規定する A3 の水で,かつ JIS K 0071-1 に規定するハーゼン標準比色液の 10 番を超

えないもの。

b)

灯油  灯油の色は,JIS K 8517 に規定する二クロム酸カリウム (K

2

Cr

2

O

7

) 4.8 mg

を水 1 000 ml に溶か

した二クロム酸カリウム溶液の色より明るいもの,又はセーボルト色が+23 以上のもの。

参考  JIS K 2203 に規定する灯油 1 号のセーボルト色は,+25 以上である。

6.3

ASTM

色試験器

6.3.1

ASTM

色試験器の構成  比色計及び試験容器からなる。

参考  二視野式 ASTM 色試験器の構成の一例を参考図 に,三視野式 ASTM 色試験器の一例を参考

図 にそれぞれ示す。


12

K 2580

:2003

参考図  1  二視野式 ASTM 色試験器の構成(一例)


13

K 2580

:2003

参考図  2  三視野式 ASTM 色試験器の構成(一例)


14

K 2580

:2003

6.3.2

比色計  比色計は光学式接眼部,人工昼光色光源,ASTM 色標準ガラス及び試験容器カバーからな

る。また,比色計は,試料及び任意の ASTM 色標準ガラス 1 枚(三視野試験器では,試料と任意の ASTM

色標準ガラス 2 枚)を同時に照明し,直視又は光学式接眼部によって観察できるものとする。

a)

光学式接眼部  試料及び ASTM 色標準ガラスを通過した光を同時に同一視野で観察できる二視野式,

又は三視野式のもので,次の性能をもつものとする。

1)

二視野試験器の場合  二視野試験器の接眼部の性能は,次による。

1.1)

接眼部から,寸法及び形状が等しい二つの照明領域が観察でき,一つの照明領域は,ASTM 色標

準ガラスを透過した光が占め,他の一つの照明領域は試料を透過した光が占める。二つの照明領

域は,垂直中央線に対称に配置され,しかも,垂直中央線の幅は測定者の眼から見て水平方向に

角度 2∼3.6° になるように分離する。

1.2)

二つの照明領域は,測定者の眼から見て角度 2.2°  以上とする。二つの照明領域の任意の 2 点が,

測定者の眼から見て角度 10°  以下(

5

)

で分離していれば,二つの照明領域は,どのような大きさに

拡大してもよい。

(

5

)

測定者の眼から距離 のところに分離されている距離 を望む角度(視線角度)は,57.3d/D

によって与えられる。倍率 の接眼レンズを使用している場合は,57.3 Md/Di によって与

えられる。ただし,Di は,測定者の眼と像の平面間の距離とする。

2)

三視野試験器の場合  三視野試験器の接眼部の性能は,次による。

2.1)

接眼部から,三つの照明領域が観察できなければならない。二つの照明領域は,二つの異なった

ASTM

色標準ガラスを透過した光が占め,試料を透過した光が占めた第 3 の照明領域に対して,

左右対称の位置に配置される。三つの照明領域は,同一寸法の長方形であり,左側の照明領域の

左角と右側の照明領域の右角には,縦寸法の 1/2 を超えない半径の丸みを付ける。試料の照明領域

と ASTM 色標準ガラスの一つの照明領域との垂直線の幅は,測定者の眼から見て水平方向に角度

0.3

∼0.6° になるように分離する。

2.2)

三つの照明領域は,測定者の眼から見て角度 2.6°  以上である。三つの照明領域の任意の 2 点が,

測定者の眼から見て角度 6.4°  以下(

5

)

で分離していれば,三つの照明領域は,どのような大きさに

拡大してもよい。

b)

人工昼光色光源(

6

)

  本体に組み込まれた一体形又は分離形のもので,光源電球,昼光フィルタ及びオ

パールガラスを組み合わせて拡散昼光と同様な分光分布特性をもつものとする。この光源はオパール

ガラスを通したとき,陰及び輝きがなく,その照度は 900 lx±100 lx で,ASTM 色標準ガラス及び試

料を観察できるものとする。また,測定に影響のあるような外来光の入らない構造のものとする。

(

6

)

人工昼光色光源を利用できないときは,拡散昼光を利用してもよい。この場合,直射日光は避

け,また試験器の近くに着色物があってはならない。

参考  参考図 及び参考図 は,光源が本体に組み込まれた一体形 ASTM 色試験器の一例である。

1)

光源電球  色温度が 2 750 K の電球,又は 3 300 K の石英製ハロゲン電球とする。

参考  JIS C 7501 に規定する LW 100V 54W(60W 形),LW 100V 54W 55,LW 100V 54W 及び LW

100V 60W

のものが相当する。

2)

昼光フィルタ  厚さが均一で,次の分光分布特性,視感透過率(Y

A

)及び色度座標(xyz)をも

つものとする。

2.1)

波長 410 nm で 60 %以上の分光透過率。

2.2)

波長 700 nm で 10 %以下の分光透過率。


15

K 2580

:2003

2.3)

波長 540 nm と 590 nm の分光透過率を直線で結んだとき,波長 570 nm の分光透過率は,直線の値

から上方に 3 %を超えてはならない。

備考  分光分布曲線には,過剰なコバルトの特徴である,著しい山があってはならない。コバル

トガラスの典型的な分光分布曲線は,波長 570 nm において,波長 540 nm と 590 nm を結

んだ直線の上方に出る分光透過率を示し,また,660 nm 以上の分光透過率においても同様

な上方に出る分光透過率を示す。

2.4)

波長 700 nm における分光透過率は,660 nm における分光透過率より 3 %以上超えてはならない。

2.5)

視感透過率(Y

A

)及び色度座標(xyz)は JIS Z 8722 の“2 度視野に基づく XYZ 表色系によっ

て物体色を測定する方法”で分光透過率を測定し,標準の光 A を用いて計算したとき,

表 の値

とする。

  6  昼光フィルタの特性値

特性値

特性

電球の色温度  2 750 K

電球の色温度  3 300 K

Y

A

  %

  10.7

∼16.0

7.

∼12.5

x

0.314

∼ 0.330

0.300

∼ 0.316

y

0.337

∼ 0.341

0.325

∼ 0.329

z

0.329

∼ 0.349

0.355

∼ 0.375

3)

オパールガラス  泡及び不純物を含まない均一の密度と厚さのもので,特に,選択吸収が少なく,

光を散乱させるものでなければならない。

c)

ASTM

色標準ガラス  表 に示す 16 種類とし,ASTM 色標準ガラスの直径は,14 mm 以上とする。

  7  ASTM 色標準ガラス

ASTM

色度座標(

7

)

 r  g  b

視感透過率(CIE・C 光源)

Yc  %

0.5 0.462 0.473 0.065

±6

1.0 0.489 0.475 0.036

±6

1.5 0.521 0.464 0.015

±6

2.0 0.552 0.442 0.006

±6

2.5 0.582 0.416 0.002

±4

3.0 0.611 0.388 0.001

±4

3.5 0.640 0.359 0.001

±4

4.0 0.671 0.328 0.001 15.2

±2.2

4.5 0.703 0.296 0.001 10.9

±1.6

5.0 0.736 0.264 0.000  8.1

±1.2

5.5 0.770 0.230 0.000  5.8

±1.0

6.0 0.805 0.195 0.000  4.0

±0.8

6.5 0.841 0.159 0.000  2.6

±0.6

7.0 0.877 0.123 0.000  1.6

±0.4

7.5 0.915 0.085 0.000  0.81

±0.16

8.0 0.956 0.044 0.000  0.25

±0.06

注(

7

)

色度座標は,公差±0.006 で,RGB UCS 系に従って表示してある。

d)

試験容器カバー  試験容器を試験器に挿入する部分で,内部の色はつや消し黒とし,6.6 a)で規定する

ように,外部からの光を完全に遮断できるものとする。

6.3.3

試験容器  図 に示す形状及び寸法のガラス製試験容器とする。また,ガラスの品質は無色透明で

ほうけい酸ガラス−2 以上のものとする。


16

K 2580

:2003

なお,JIS K 2269 に規定する試験容器を用いてもよいが,試験結果に疑義が生じたときは

図 に規定す

る試験容器を用いる。

備考  JIS K 2839 に規定する図 109 のものが,これに相当する。

                                                      単位  mm

  8  試験容器

6.4

試料の採取及び調製方法  試料は,JIS K 2251 に規定する一次試料の試料採取方法及び二次試料の

調整方法,又はそれに準じた方法によって採取及び調製する。

6.5

試料の準備  ASTM 色試験の試料の準備は,次による。

a)

液体試料の場合  液体試料の ASTM 色測定の準備は,次による。

1)

試料を試験容器に深さ 50 mm 以上になるように入れ,色を観察する。試料が不透明なときは,曇り

又は濁りが消える温度より 6  ℃高い温度に加熱して測定する。

2)

試料の ASTM 色が 8.0 を超える場合は,試料と灯油を混合し,これを測定試料とする。試料と灯油

との混合割合は,体積比で 15:85 とする。

b)

石油ワックス試料の場合  石油ワックス試料の ASTM 色測定の準備は,次による。

1)

試料をその融点より 11∼17  ℃高い温度に加熱して用いる。

参考  正確な融点を求めたい場合は,JIS K 2235 によって測定するとよい。

2)

試料の ASTM 色が 8.0 を超える場合は,試料と灯油とを 1)  の温度に加熱してから,a) 2)  のように

混合し,1)  の温度で測定する。

6.6

試験器の準備  ASTM 色試験器の準備は,次による。

a)

二視野試験器の場合には,2 本の試験容器に,また,三視野試験器の場合には,3 本の試験容器に,そ


17

K 2580

:2003

れぞれ水を深さ 50 mm 以上になるように入れ,試験容器カバー内の ASTM 色標準ガラス側及び試験

容器側に収め,ふたをして外部からの光を遮断する。

b)

電源スイッチを入れて人工昼光色光源部を点灯させ,ASTM 色標準ガラス切替えダイヤルでブランク

(ASTM 色標準ガラスが光路にない状態)を選定したとき,ASTM 色標準ガラス側と試験容器側のす

べての視野の明るさが,同じであることを確認する。

6.7

ASTM

色試験の手順  ASTM 色試験の手順は,次による。

a)

二視野試験器の場合には試料及び水を別々の試験容器に,また,三視野試験器の場合には試料を 1 本

の試験容器に,水を 2 本の試験容器に,それぞれ深さ 50 mm 以上になるように入れ,試験器の試験容

器カバー内の所定の場所(水を入れた試験容器は ASTM 色標準ガラス側)に収め,ふたをして外部か

らの光を遮断する。

b)

電源スイッチを入れて人工昼光色光源部を点灯させ,ASTM 色標準ガラスと試料の色を比較する。三

視野試験器の場合には,試料を,試料の色より濃い ASTM 色標準ガラスと薄い ASTM 色標準ガラス

との間に挟むか,又は試料の色と一致する ASTM 色標準ガラスと試料の色より濃い ASTM 色標準ガ

ラスとの間に挟む。二視野試験器の場合には,試料の色と一致する ASTM 色標準ガラスを選定する。

c)

試料の色と一致する ASTM 色標準ガラスの数値を読む。一致しない場合は,濃い方の色標準ガラスの

数値を読む。

6.8

結果  ASTM 色試験の結果は,次による。

a)

試料の色が ASTM 色標準ガラスと一致した場合は,その ASTM 色標準ガラスの数値を ASTM 色とす

る。

b)

試料の色が二つの ASTM 色標準ガラスの間にある場合は,濃い方の ASTM 色標準ガラスの数値の前

に “L” を付けて,次の例のように表す。

ただし,試料の色が 8.0 より濃い場合に限り“D8.0”とする。

例  試料の色が 7.0 と 7.5 の間にある場合は,“L7.5”とする。

c)

試料を灯油で薄めて測定した場合は,ASTM 色のあとに “Dil” を付記する。

例 7.5

Dil

6.9

精度  この試験方法によって得られた試験結果の許容差(確率 0.95)は,次による。

備考1.  試験結果が許容差を外れた場合には,JIS Z 8402-6 によって処理する。

2. 

精度は,

図 の寸法の試験容器を使用した照合試験で求めたものである。JIS K 2269 に規定

する試験容器を用いた場合も,

表 の値が適用できると考えられるが,今のところ検証され

ていない。

a)

室内併行精度  同一試験室において,同一人が同一試験器で,引続き短時間内に,同一試料を 2 回試

験したときの試験結果の差の許容差を

表 に示す。

b)

室間再現精度  異なる 2 試験室において,別人が別の試験器で,同一試料をそれぞれ 1 回ずつ試験し

たときの 2 個の試験結果の差の許容差を

表 に示す。

  8  精度

室内併行許容差

室間再現許容差

0.5 1.0

6.10

試験結果の報告  試験結果には,次の事項を記載する。

a)

試料名,試料採取場所及び採取年月日。

b)  JIS

の規格番号:JIS K 2580


18

K 2580

:2003

c)

試験方法の名称・箇条番号及び 6.8 によって得られた結果に“ASTM 色”である旨付記する。

d)

特記事項

付表  1  引用規格

JIS K 0062

  化学製品の屈折率測定方法

JIS K 0071-1

  化学製品の色試験方法−第 1 部:ハーゼン単位色数(白金−コバルトスケール)

JIS K 0557

  用水・排水の試験に用いる水

JIS K 2249

  原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算法

JIS K 2251

  原油及び石油製品−試料採取方法

JIS K 2269

  原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法

JIS K 2839

  石油類試験用ガラス器具

JIS K 8034

  アセトン(試薬)

JIS K 8517

  二クロム酸カリウム(試薬)

JIS P 3801

  ろ紙(化学分析用)

JIS Z 8105

  色に関する用語

JIS Z 8120

  光学用語

JIS Z 8402-6

  測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第 6 部:精確さに関する値の実用的

な使い方

JIS Z 8722

  色の測定方法−反射及び透過物体色

関連規格  JIS C 7501  一般照明用電球

JIS K 2203

  灯油

JIS K 2235

  石油ワックス


19

K 2580

:2003

附属書 1(規定)刺激値換算法

1.

適用範囲  この附属書は,石油製品の色を石油製品の透過光の三刺激値からセーボルト色(+30∼−

16

)又は ASTM 色(0.5∼8.0)に換算する方法について規定する。

備考1.  この刺激値換算法は,固体試料及び染料を添加した石油製品には適用しない。

2. 

この

附属書による試験結果と本体による測定結果に疑義があるときは,本体 5.及び 6.の試験

結果による。

参考

蛍光の著しい試料は,本体 5.及び 6.の測定結果と異なる場合がある。

2.

試験の原理  試料をセルに注ぎ,セルを分光測光器又は光電色彩計の光路上に置く。標準の光 C 及び

2

度視野のもとで,試料の透過光から三刺激値を求め,この測定された三刺激値から適切な計算手法を用

いてセーボルト色又は ASTM 色を求める。

3.

試薬  試薬は,次による。

a)

基準溶剤  市販最上級品のドデカンで,品質が附属書 表 の規定に適合し,かつ,分光透過率  (

1

)

から算出した XYZ 表色系の三刺激値  (

2

) 

附属書 表 の規定に適合する無色透明の液体。

(

1

)

分光透過率の測定は,一般に,光路中に試料を挿入しない場合の空気層を基準物体として行う。

(

2

)  JIS Z 8722

によって,

波長 380∼780 nm 分光透過率

(5 nm 間隔の値)

を分光測光器

(波長幅 5 nm,

吸収セル 100 mm)で測定し,標準の光 C を使って三刺激値 X

Y

を算出する。

附属書   1  ドデカンの品質

項目

性状

試験方法

密度 g/cm

3

20

℃ 0.749±0.010

JIS K 2249 

屈折率  n

20

D

 1.422

±0.010

JIS K 0062 

附属書   2  ドデカンの三刺激値

刺激値

規定値

90.00

以上

92.00

以上

105.00

以上

b)

灯油  灯油の色は JIS K 8517 に規定する二クロム酸カリウム(K

2

Cr

2

O

7

)4.8 mg を水 1 000 ml に溶か

した二クロム酸カリウム溶液の色より明るい(うすい)もの。又はセーボルト色が+23 以上のもの。

参考  JIS K 2203 に規定する灯油 号のセーボルト色は,+25 以上である。

c)

色標準物質  附属書 に規定するセーボルト色標準物質及び ASTM 色標準物質。

d)

水  JIS K 0557 に規定する A3 の水。

e)

アセトン  JIS K 8034 に規定するもの。

f)

ろ紙  JIS P 3801 に規定するろ紙 2 種。

4.

試験器  試験器は,次による。

4.1

2

度視野で測定できる分光測光器又は光電色彩計

a)

分光測光器  次の性能をもつもの。


20

K 2580

:2003

1)

波長範囲は 380 nm∼780 nm をもち,分光測光器の射出スリットから出る放射束の有効波長幅は,5

nm

±1 nm 又は 10 nm±2 nm とする。分光透過率と測光目盛の直線性は測光範囲の最大目盛の 0.5 %

以内で,再現性は 0.2 %以内とする。任意の公称波長に設定したとき,透過波長帯の中心波長は公

称波長から±1 nm 以内とする。

2)

照明及び受光の幾何学的条件  光源は C 光源とし,照明光線束は中心線に対し 5°以上の角度をも

つ光線を含んではならない。また,照明光線束の中心線の傾きは試料表面に垂直な直線に対し 0°

±2° でなければならない。

b)

光電色彩計  試料に透過した光を標準の光 C を用いた 2 度視野に基づく XYZ 表色系の三刺激値を a)

に規定した分光測光器と同等の精度で測定できるもの。

4.2

セル  無色透明の清浄なもので,試料によって腐食など起こさないものとする。

備考  セーボルト色測定には光路長 100 mm が,また,ASTM 色測定には光路長 33 mm が適切であ

る。

5.

試料の採取及び調製方法  試料は JIS K 2251 に規定する一次試料の採取方法及び二次試料の調製方法,

又はそれに準じた方法によって採取及び調製する。

6.

試験の手順  試験の手順は,次による。

6.1

セーボルト色の測定

6.1.1

検量線の作成  検量線の作成は,次による。

a)

水でセルを洗浄する。セルに付着物が残っている場合は,洗剤で洗浄する。清浄になったら水ですす

ぎ,次に,アセトン又は適切な溶剤ですすぎ乾燥する。

b)

水を入れたセルを装置のセルホルダに固定した後,装置の指示を標準の光 C の値に合わせる。

c)

基準溶剤をセルに入れ,三刺激値を JIS Z 8722 の規定によって求める。

d)

試料の予想するセーボルト色を挟んでセーボルト色標準物質を 5 種類以上選定し,各標準物質の三刺

激値を基準溶剤の場合と同様に測定する。

e)

標準物質のセーボルト色と c)  で求めた基準溶剤及び d)  で求めた標準物質の三刺激値の関係について

検量線又は相関式を求める。

備考  相関式又は検量線を内蔵している試験器は,検量線の作成の操作は必要としないが,セーボル

ト色標準物質で装置の指示値を点検し,その差が 1 を超えたら装置を調整する。

参考  検量線及び相関式の一例を附属書 3(参考)に示す。

6.1.2

試料のセーボルト色測定手順  試料のセーボルト色測定手順は,次による。

a)

試料が濁っているときは,濁りがなくなるまで,新しいろ紙に取り替えてろ過する。

b)

セルを 6.1.1 a)と同様に洗浄し基準溶剤をセルに入れて,三刺激値を測定する。

c)

測定する試料でセルを共洗いし,試料をセルに入れて三刺激値を測定する。

備考  三刺激値の測定は,検量線を作成したときと同じ条件で測定する。

d)  6.1.1

で求めた検量線又は相関式を用いてセーボルト色を小数点以下 1 けたまで求める。

6.1.3

結果  試料のセーボルト色は,6.1.2 d)で求めた数値の小数点第 1 位を切り上げ,明るい方向に整

数値で丸める。

6.1.4

精度  この試験方法で得られたセーボルト色 0∼+30 試験結果の許容差(確率 0.95)は,次のとお

りである。


21

K 2580

:2003

なお,試料を適切に取り扱うならば石油ワックスの測定にも適用できるが,精度は適用しない。

備考  試験結果が許容差を外れた場合には,JIS Z 8402-6 の規定によって処理する。

a)

室内併行精度  同一試験室において,同一人が同一試験器で,引き続き短時間に,同一試料を 2 回試

験したとき得られた試験結果の差の許容差を

附属書 表 に示す。

b)

室間再現精度  異なる 2 試験室において,別人が別の試験器で,同一試料をそれぞれ 1 回ずつ試験し

たとき得られた 2 個の試験結果の差の許容差を

附属書 表 に示す。

附属書   3  精度

室内併行許容差

室間再現許容差

1 2

6.1.5

試験結果の報告  試験結果には,次の事項を記載する。

a)

試料名,試料採取場所及び採取年月日

b)  JIS

の規格番号:JIS K 2580

c)

6.1.3

によって得られた結果に“セーボルト色”である旨付記する。

d)

特記事項

6.2

ASTM

色の測定

6.2.1

検量線の作成  検量線の作成は,次による。

a)

水でセルを洗浄する。セルに付着物が残っている場合は,洗剤で洗浄する。清浄になったら水ですす

ぎ,次に,アセトン又は適切な溶剤ですすぎ乾燥する。

b)

水を入れたセルを装置のセルホルダにセットした後,装置の指示を標準の光 C に合わせる。

c)

試料の予想する ASTM 色を挟んで ASTM 色標準物質を 4 種類選定し,各 ASTM 色標準物質の三刺激

値を JIS Z 8722 の規定によって求める。

d)

標準物質の ASTM 色と c)で求めた ASTM 標準物質の三刺激値の関係について検量線又は相関式を求

める。

備考  相関式又は検量線を内蔵している試験器は検量線の作成の操作は必要としないが,ASTM 色標

準物質で装置の指示値を確認し,その差が 0.5 を超えたら装置を調整する。

参考  相関式の一例を附属書 3(参考)に示す。

6.2.2

試料の ASTM 色測定手順  試料の ASTM 色測定手順は,次による。

a)

試料が不透明なときは,曇り点又は濁りが消える温度より 6  ℃高い温度に加熱する。

b)

試料の ASTM 色が 8.0 を超える場合は,灯油で試料を薄め,この混合物を測定試料とする。このとき,

試料と灯油との割合は,体積比で 15:85 とする。

c)

測定する試料でセルを共洗いし,試料をセルに入れて刺激値を測定する。

備考  三刺激値の測定は検量線を作成したときと同じ条件(例えば,セルの位置)で測定する。

d)  6.2.1 d)

で求めた検量線又は相関式を用いて ASTM 色を小数点第 1 位まで求める。

6.2.3

結果  試料の ASTM 色は,6.2.2 d)で得られた値を a)∼d)  によって表す。また,試料を希釈剤で薄

めて測定した場合は,測定値の後に “Dil” を付記し,測定値が 8.0 を超える場合は “D8” として表す。

a)

小数点第 1 位が 0 の場合は,小数点第 1 位を 0 として測定値を表す。ただし,0.0 の場合は L0.5 とす

る。

b)

小数点第 1 位が 1∼4 の場合は,小数点第 1 位を 5 として表し,測定値の前に“L”を付ける。

c)

小数点第 1 位が 5 の場合は,小数点第 1 位を 5 として測定値を表す。

d)

小数点第 1 位が 6 から 9 の場合は,

整数位に切り上げ小数点第 1 位を 0 として表し,

測定値の前に “L”


22

K 2580

:2003

を付ける。

6.2.4

精度  この試験方法で得られた試験結果の許容差(確率 0.95)は,次のとおりである。

なお,試料を適切に取り扱うならば石油ワックスの測定にも適用できるが,精度は適用しない。

備考  試験結果が許容差を外れた場合には,JIS Z 8402-6 の規定によって処理する。

a)

室内併行精度  同一試験室において,同一人が同一試験器で,引き続き短時間に,同一試料を 2 回試

験したとき得られた試験結果の差の許容差を

附属書 表 に示す

b)

室間再現精度  異なる 2 試験室において,別人が別の試験器で,同一試料をそれぞれ 1 回ずつ試験し

たとき得られた 2 個の試験結果の差の許容差を

附属書 表 に示す。

附属書   4  精度

室内併行許容差

室間再現許容差

0.5 1.0

6.2.5

試験結果の報告  試験結果には,次の事項を記載する。

a)

試料名,試料採取場所及び採取年月日

b)  JIS

の規格番号:JIS K 2580

c)

6.2.3

によって得られた結果に“ASTM 色”である旨付記する。

d)

特記事項


23

K 2580

:2003

附属書 2(規定)色標準物質の調製方法

1.

適用範囲  この附属書は,セーボルト色標準物質及び ASTM 色標準物質の調製方法について規定する。

2.

調製方法の概要  色標準物質の調製方法の概要は,次による。

a)

セーボルト色標準物質の調製方法  セーボルト色標準物質は,3 種類の染料をそれぞれアルキルジフ

ェニルエタンに溶かした後,これら 3 種の染料溶液の所定量を混合し,更にこの混合染料液の所定量

をドデカンで薄めて,7 種類の色標準物質を調製する。

b)  ASTM

色標準物質の調製方法  ASTM 色標準物質は,7 種類の染料をそれぞれアルキルジフェニルエ

タンに溶かした後,これら 5∼7 種の染料溶液の所定量を混合して 4 種類の混合染料液を調製し,更に

この混合染料液の所定量をドデカンで薄めて,4 種類の色標準物質を調製する。

3.

装置及び器具  装置及び器具は,次による。

a)

分光測光器  測定に用いる分光測光器は,通常,次の条件に適合しなければならない。

1)

波長範囲  波長範囲は,380∼780 nm とする。

2)

有効波長幅  分光測光器の射出スリットから出る放射束の有効波長幅は,三刺激値の計算を 10 nm

間隔で行うときは 10 nm±2 nm,5 nm で行うときは 5 nm±1 nm とする。

3)

測光目盛  分光透過率の測光目盛の直線性は,測光範囲の最大目盛の 0.5 %以内で,再現性は,0.2 %

以内とする。

4)

波長目盛  分光測光器の波長目盛を任意の公称波長に設定したとき,分光測光器の透過波長帯の中

心波長は,公称波長から 1 nm 以内とする。

5)

照明及び受光の幾何学的条件  照明  (

1

) 

は試料面の法線方向からとし,受光はすべての方向に透過

する光を集積する。

(

1

)

照明光線束には,その中心線に対して角度 5°以上の傾きをもつ光線が含まれてはならない。

なお,照明光線束の中心線の傾きは,試料面の法線に対して角度 0°±2°とする。

b)

吸収セル  光路長が 10 mm,33 mm 及び 100 mm の角形のもの。

c)

天びん  0.1 mg までひょう量できるもの。

d)

全量ピペット  容量 2 ml のもの。

e)

全量フラスコ  容量 200 ml 及び 250 ml のもの。

f)

共通すり合わせ三角フラスコ  容量 100 ml のもの。

g)

ビーカ  容量 50 ml のもの。

4.

試薬  試薬は,次による。

a)

染料  染料は,次の市販最上級品とする。

1)  3-

メチル-1-フェニル-4-(フェニルアゾ)-ピラゾール-5-オール(以下,Yellow 5GS-EX という。)

Chemical Abstracts Service Registry Number

(以下,CAS RN という。

)4314-14-1 のもの。

2)  1-

(

フェニルアゾ)-2-ナフタレノール(以下,Orange EX という。)CAS RN 842-07-9 のもの。

3)  1

4-ビス(ブチルアミノ)-910-アントラセンジオン(以下,Blue SB という。)  CAS RN 17354-14-2

のもの。


24

K 2580

:2003

4)  1-

4-[(

ジメチルフェニル)アゾ]ジメチルフェニル〕アゾ】-2-ナフタレノール(以下,Red 5B-SP

という。

)  CAS RN 1320-06-5 のもの。

5)  1

5(又は 18)-ビス[(4-メチルフェニル)アミノ]-910-アントラセンジオン(以下,Violet 3R とい

う。

)  CAS RN 8005-40-1 のもの。

6)  1-

ヒドロキシ-4-[(4-メチルフェニル)アミノ]-9

10-

アントラセンジオン(以下,Violet B-2R という。)

CAS RN 81-48-1

のもの。

7)  1

4-ビス[(4-ブチルフェニル)アミノ]-58-ジヒドロキシ-910-アントラセンジオン(以下,Green 

SG

という。

)  CAS RN 28198-05-2 のもの。

b)

アルキルジフェニルエタン  JIS C 2320 に規定する絶縁油 A の 5 種 2 号で,15  ℃における密度が

0.986 5

∼0.987 7 g/cm

3

のもの。

c)

ドデカン  市販最上級品のもので,品質が附属書 表 の規定に適合し,かつ,分光透過率(

2

)

から算

出した XYZ 表色系の三刺激値  (

3

) 

附属書 表 の規定に適合する無色透明の液体。

(

2

)

分光透過率は,セルに入れた水を基準物体として測定する。

(

3

)  JIS Z 8722

によって,波長 380∼780 nm の分光透過率(5 nm 間隔の値)を分光測光器(波長幅

5 nm

,吸収セル 100 mm)で測定し,標準の光 C を使って三刺激値 X

Y

を算出する。

附属書   1  ドデカンの品質

項目

性状

試験方法

密度  g/cm

3

,20  ℃ 0.749±0.010

JIS K 2249

屈折率  n

D

20

 1.422

±0.010

JIS K 0062

附属書   2  ドデカンの三刺激値

刺激値

規定値

X 90.00 以上 
Y 92.00 以上 
Z 105.00 以上

d)

水  JIS K 0557 に規定する A3 の水。

5.

セーボルト色標準物質の調製方法  セーボルト色標準物質は,次の 3 段階(染料溶液の調製,セーボ

ルト色混合染料溶液の調製,セーボルト色標準物質の調製)の操作によって調製する。

a)

染料溶液の調製

1)

ビーカ 50 ml に,染料 Yellow 5GS-EX 0.250 0 g±0.000 5 g をはかり取り,これをアルキルジフェニ

ルエタン約 20 ml で溶かした後,全量フラスコ 250 ml に移し入れ,アルキルジフェニルエタンを標

線まで加え,よく混合する。これを Yellow 5GS-EX 染料溶液とする。

2)  1) 

と同様に,染料 Orange EX 及び Blue SB をアルキルジフェニルエタンに,それぞれ溶かして調製

する。これを Orange EX 染料溶液及び Blue SB 染料溶液とする。

3)

次の操作によって,染料溶液の吸光度を確認する。

3.1)  1) 

の Yellow 5GS-EX 染料溶液 2 ml を全量ピペットで全量フラスコ 200 ml に取り,ドデカンを標線

まで加え,よく混合する。同様に,2)  の 2 種類の染料溶液 2 ml を取り,ドデカンをそれぞれ加え,

よく混合する。

3.2)

分光測光器(波長幅 2 nm,吸収セル 10 mm)を用いて,ドデカンを対照液として,3.1)  で調製した

3

種類の溶液の吸光度を測定し,吸光度が

附属書 表 の規定に適合することを確認する。


25

K 2580

:2003

規定に適合しない場合は,1)  からやり直す。

附属書   3  染料溶液の吸光度許容範囲

染料溶液の種類

波長  nm

吸光度

Yellow 5GS-EX

395

0.881

∼0.935

Orange EX

465

0.519

∼0.541

Blue SB

600

0.412

∼0.438

 645

0.465

∼0.494

Red 5B-SP

515

0.673

∼0.715

Violet 3R

545

0.337

∼0.358

Violet B-2R

585

0.332

∼0.353

Green SG

635

0.400

∼0.424

 680

0.467

∼0.496

b)

セーボルト色混合染料溶液の調製

1)  a) 1) 

及び a) 2)  で調製した 3 種類の染料溶液を,三角フラスコ 100 ml に

附属書 表 の量をはかり

取り,混合する。

附属書   4  料溶液の種類及びはかり取り量

染料溶液の種類

染料溶液のはかり取り量    g

Yellow 5GS-EX

30.000

±0.010

Orange EX

10.000

±0.005

Blue SB

1.000

±0.001

2)

三角フラスコ 100 ml に 1)  の溶液 5.000 g±0.001 g をはかり取り,更にドデカン 45.000 g±0.001 g を

はかり取り,よく混合する。これらをセーボルト色混合染料溶液という。

c)

セーボルト色標準物質の調製

1)

ビーカ 50 ml に,b)のセーボルト色混合染料溶液を,

附属書 表 の規定量はかり取り,これにド

デカン約 20 ml を加えて混合した後,全量フラスコ 250 ml に移し入れ,ドデカンを標線まで加え,

よく混合する。

附属書   5  セーボルト色混合染料溶液のはかり取り量

セーボルト色

標準物質の種類

セーボルト色混合染料溶液の

はかり取り量  g

 S

+30 0.200±0.001

 S

+25 0.472±0.002

 S

+19 1.087±0.002

 S

+15 1.724±0.003

 S

+12 2.083±0.004

 S

0

4.545

±0.005

 S

−15 8.772±0.010

2)  1) 

で調製した 7 種類の溶液について,JIS Z 8722 によって,波長 380∼780 nm の分光透過率  (

2

) 

分光測光器(波長幅 5 nm,吸収セル 100 mm)で測定する。

3)  JIS Z 8722

によって,分光透過率(5 nm 間隔の値)から標準の光 C を使って,XYZ 表色系の刺激値

及び色度座標 xyを計算する。Yx及び の値が附属書 表 の規定に適合している場合

は,これらをセーボルト色標準物質 S+30,S+25,S+19,S+15,S+12,S 0 及び S−15 という。

これら色標準物質のセーボルト色は,それぞれ+30,+25,+19,+15,+12,0 及び−15 とする。

Yx及び の値が附属書 表 の規定に適合しない場合は,b)  からやり直す。


26

K 2580

:2003

附属書   6  セーボルト色標準物質の刺激値 及び色度座標 x

y

z

の値

刺激値

色度座標

セーボルト色

セーボルト 
色標準物質 
の種類

Y

x

y

z

+30

S

+30 93.0∼99.0 0.311∼0.316 0.321∼0.326 0.358∼0.368

+25

S

+25 92.0∼98.0 0.316∼0.322 0.327∼0.335 0.343∼0.357

+19

S

+19 91.0∼97.0 0.325∼0.332 0.342∼0.350 0.318∼0.333

+15

S

+15 89.0∼96.0 0.337∼0.342 0.358∼0.365 0.293∼0.305

+12

S

+12 87.0∼92.0 0.342∼0.348 0.366∼0.373 0.279∼0.297

0

S

0  83.0

∼89.0 0.376∼0.383 0.411∼0.419 0.198∼0.213

−15

S

−15 77.0∼84.0 0.418∼0.426 0.460∼0.466 0.108∼0.122

6.

ASTM

色標準物質の調製方法  ASTM 色標準物質は,次の 3 段階(染料溶液の調製,ASTM 色混合染

料溶液の調製,ASTM 色標準物質の調製)の操作によって調製する。

a)

染料溶液の調製

1)

ビーカ 50 ml に,染料 Yellow 5GS-EX 0.250 0 g±0.000 5 g をはかり取り,これをアルキルジフェニ

ルエタン約 20 ml に溶かした後,全量フラスコ 250 ml に移し入れ,アルキルジフェニルエタンを標

線まで加え,よく混合する。これを Yellow 5GS-EX 染料溶液とする。

2)  1) 

と同様に,染料 Orange-EX,Blue SB,Red 5B-SP,Violet 3R,Violet B-2R 及び Green SG をアル

キルジフェニルエタンに,それぞれ溶かして調製する。これを Orange EX 染料溶液,Blue SB 染料

溶液,Red 5B-SP 染料溶液,Violet 3R 染料溶液,Violet B-2R 染料溶液及び Green SG 染料溶液とす

る。

3)

次の操作によって染料溶液の吸光度を確認する。

3.1)  1) 

の Yellow 5GS-EX 染料溶液 2 ml を全量ピペットで全量フラスコ 200 ml に取り,ドデカンを標

線まで加え,よく混合する。同様に,2)  の 6 種類の染料溶液にドデカンをそれぞれ加え,よく混

合する。

3.2)

分光測光器(波長幅 2 nm,吸収セル 10 mm)を用いて,ドデカンを対照液として,1)  で調製した

7

種類の溶液の吸光度を測定し,吸光度が

附属書 表 の規定に適合することを確認する。規定に

適合しない場合は,1)  からやり直す。

b)  ASTM

色混合染料溶液の調製  a) 1)  及び a) 2)  で調製した 5∼7 種類の染料溶液を,三角フラスコ 100

ml

附属書 表 の量をはかり取り,混合する。これらを ASTM 色混合染料溶液 M1,M3,M5 及び

M7

とする。

附属書   7  染料溶液の種類とはかり取り量

単位  g

ASTM

色混合染料溶液

染料溶液の種類

M1 M3 M5 M7

Yellow 5GS

-EX 42.000±0.010 40.000±0.010 40.000±0.010 36.600±0.010

Orange EX

5.200

±0.005 5.800±0.005 11.600±0.005 10.600±0.005

Blue SB

0.400

±0.001 0.400±0.001

− 0.200±0.001

Red 5B

-SP

− 1.400±0.001 2.000±0.001 2.600±0.001

Violet 3R

2.600

±0.001 1.200±0.001 3.200±0.001 2.200±0.001

Violet B

-2R

− 0.800±0.001 1.600±0.001 3.200±0.001

Green SG

0.600

±0.001 0.800±0.001 1.600±0.001 0.600±0.001


27

K 2580

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c)

ASTM

色標準物質の調製

1)

ビーカ 50 ml に,b)の ASTM 色混合染料溶液を,

附属書 表 の規定量はかり取り,これにドデカ

ン約 20 ml を加えて混合した後,全量フラスコ 250 ml に移し入れ,ドデカンを標線まで加え,よく

混合する。

附属書   8  ASTM 色混合染料溶液のはかり取り量

ASTM

色混合染料溶液

ASTM

色標準物質の種類

種類

はかり取り量    g

A1 M1  2.467

±0.001

A3 M3 12.987

±0.006

A5 M5 23.956

±0.010

A7 M7 41.822

±0.020

2)  1) 

で調製した 4 種類の溶液について,JIS Z 8722 によって,波長 380∼780 nm の分光透過率  (2)  

分光測光器(波長幅 5 nm,吸収セル 33 mm)で測定する。

3)  JIS Z 8722

によって,分光透過率(5 nm 間隔の値)から標準の光 C を使って,XYZ 表色系の刺激値

及び色度座標 x

y

を計算する。Y

x

及び の値が附属書 表 の規定に適合している場合

は,これらを ASTM 色標準物質 A1,A3,A5 及び A7 という。これら色標準物質の ASTM 色は,そ

れぞれ 1.0,3.0,5.0 及び 7.0 とする。

Y

x

及び の値が附属書 表 の規定に適合しない場合は,b)  からやり直す。

附属書   9  ASTM 色標準物質の刺激値 及び色度座標 x

y

の値

刺激値

色度座標

ASTM

色 ASTM 色

標準物質の 
種類

Y x  y  z 

1.0 A1

71.0

∼ 83.0

0.390

∼0.402 0.427∼0.439 0.149∼0.183

3.0 A3

27.0

∼ 35.0

0.533

∼0.545 0.449∼0.461 0.000∼0.019

5.0 A5

6.9

∼ 9.3

0.616

∼0.628 0.372∼0.384 0.000∼0.013

7.0 A7

1.2

∼ 2.0

0.684

∼0.696 0.303∼0.315 0.000∼0.012

 
備考  ASTM 色標準物質を 33 mm の吸収セルに入れた場合  ASTM 色標準物質 A1,A3,A5 及び A7 の ASTM 色は,

本体表 の色標準ガラスの ASTM 色 1.0,3.0,5.0 及び 7.0 に,それぞれ相当する。

7.

色標準物質の保管  5. c) 3)  で調製したセーボルト色標準物質及び 6. c) 3)  で調製した ASTM 色標準物

質は,ねじふた付き褐色瓶に入れ,更にこれを黒色袋に入れて冷暗所に保存する。

備考  色標準物質の点検  保管中の色標準物質の変質の有無は,セーボルト色標準物質の場合は 5. c) 

2) 

及び 3)  によって,また,ASTM 色標準物質の場合は 6. c) 2)  及び 3)  によって,適宜,測定

及び確認する。確認の結果,色標準物質の刺激値 及び色度座標 x

y

の値が,セーボルト

色標準物質では

附属書 表 の規定に,また,ASTM 色標準物質では附属書 表 の規定に適

合しない場合は,使用してはならない。


28

K 2580

:2003

附属書 3(参考)

三刺激値からセーボルト色及び ASTM 色への換算例

序文  この附属書(参考)は,附属書 1(規定)に規定する刺激値換算法を用いて三刺激値からセーボル

ト色及び ASTM 色に換算する換算式の一例を記述するものであり,規定の一部ではない。

1.

セーボルト色の検量線

a)

附属書 1(規定)の 6.1.1 a)  から b)  によって基準溶剤及び各種のセーボルト色標準物質の三刺激値  (X

Y

Z)  を求め,これらの三刺激値から L

*

a

*

及び b

*

表色系における明度指数 L

*

及びクロマネティクス

指数 a

*

b

*

を,次の式によって計算する。

       

16

100

116

3

1

*

÷ø

ö

çè

æ Y

L

ú

ú

û

ù

ê

ê

ë

é

÷ø

ö

çè

æ

÷ø

ö

çè

æ

3

1

3

1

*

100

072

.

98

500

Y

X

a

ú

ú

û

ù

ê

ê

ë

é

÷ø

ö

çè

æ

÷ø

ö

çè

æ

3

1

3

1

*

225

.

118

100

00

2

Z

Y

b

ここに,  X及び Z:基準溶剤又はセーボルト色標準物質の三刺激値

b

)

セーボルト色標準物質ごとに基準溶剤との色差

E

*

ab を,次の式によって求める。

E

*

ab= [(L

*

1

L

*

0

)

2

+(a

*

1

a

*

0

)

2

+(b

*

1

b

*

0

)

2

]

1/2

(

) (

) (

)

2

*

0

*

1

2

*

0

*

1

2

*

0

*

1

*

b

b

a

a

L

L

ab

E

ここに,

 

E

*

ab

:¥セーボルト色標準物質と基準溶剤の色差

        L

*

1

:セーボルト色標準物質の明度指数

a

*

1

b

*

1

:セーボルト色標準物質のクロマネティクス指数

        L

*

0

:基準溶剤の明度指数

a

*

0

b

*

0

:基準溶剤のクロマネティクス指数

c

)

色差(

E

*

ab

)とセーボルト色標準物質のセーボルト色の関係を作図し検量線を作成する。

その一例を

附属書 図 に示す。

備考1.  光路長が 100 mm セルの場合の相関式は,次のような式となる。

γ

ab

E

β

α

S

*

log

ここに,          S :セーボルト色

E

*

ab :試料と基準溶剤の色差

       

α

:切片補正定数(例 51.1)

       

β

:こう配補正定数(例 44.5)

       

γ

:補正定数(例 2.55)


29

K 2580

:2003

2. 

セーボルト色標準物質を用いて必要に応じ検量線の点検を行う。

点検の結果,標準値との差がセーボルト色で 1 を超える場合には,検量線を作り直す。

附属書   1  セーボルト色の検量線(一例)

2.

ASTM

色の検量線

a

)

各種の ASTM 色標準物質の三刺激値(XYZ)を

附属書 1(規定)の 6.2.2 a)  から c)  によって求め,

次の式を用いて,色標準物質ごとに光学濃度の和

Σを計算する。

Σ

DDXDYDZ

ここに,

Σ

D:光学濃度の和

DX=−log

10

 (X/X

n

)

DY=−log

10

 (Y/Y

n

)

DZ=−log

10

 (Z/Z

n

)


30

K 2580

:2003

  X

Y

Z  :ASTM 色標準物質の三刺激値

X

n

Y

n

Z

n

:標準の光 C の三刺激値

X

n

=98.071

Y

n

=100.000

Z

n

=118.226

b

)

光学濃度和  (

ΣD)  と ASTM 色標準物質の ASTM 色(標準値)の関係を作図し検量線を作成する。

備考1.  光路長が 33 mm セルの場合は,次のような式となる。

A

α

β

Σ

Ds

ここに,      A :ASTM 色

Σ

Ds :試料の光学濃度和

   

α

:切片補正定数(例 0.25)

   

β

:こう配補正定数(例 0.869 5)

2. 

検量線の点検    ASTM 色標準物質を用いて必要に応じ検量線の点検を行う。点検の結果,標

準値との差が ASTM 色で 0.5 を超える場合には,検量線を作り直す。


附属書 4(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS K 2580

:200x  石油製品−色試験方法

国際規格  ISO 2049:1996  石油製品−色試験方法(ASTM 色)

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目

ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体,附属書 
  表示方法:点線の下線又は実線の側線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

1.

適用 範

本体 1.で規定。染料を添加
し て い な い 石 油 製 品に 適
用する。

ISO 2049

1. ISO 

2049

ASTM

色試験方

法だけを規定し

ている。

MOD/

追加

JIS

ではセーボルト色試験

方法,刺激値換算法,色標
準 物質 の 調 製方 法 を 追加

した。

JIS

では国内で幅広く使用されている

セーボルト色試験方法及び刺激値換算
法を追加した。また,刺激値換算法に

よる測定に必要な色標準物質の調製方
法も附属書(規定)で規定した。

2.

引用 規

JIS C 2320

ほか,引用する

JIS

を付表で規定した。

ISO 2049

2. ISO 

3015

, ISO 

3016

ISO 3696

ISO 6271

, ISO 

6353

MOD/

追加

JIS

では ISO 規格を削除し,引用してい

る JIS 規格を追加した。

3.

定義

セーボルト色 及 び ASTM

色を定義した。

MOD/

追加

JIS

ではセーボルト色及び

ASTM

色の定義を追加し

た。

JIS

では ASTM 法に準拠したセーボル

ト色を追加したため,ASTM 色につい
ても追加定義した。

4.

試験 方

法の種類

a)

セーボルト色試験方法

b) ASTM

色試験方法

c)

刺激値換算法

(附属書 1)

d )

三刺激値からセーボル

ト色及び ASTM 色への換
算例(附属書 3)

e)

色標準物質の調製方法

(附属書 2)

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

JIS

では試験方法の種類を

箇 条番 号 を 付け て 追 加し
た。

JIS

ではセーボルト色試験方法などを

追加したため,試験方法の種類が一目
で分かるように表を追加した。

 
 
 

31

K 2580


2003


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K 2580

:2003

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目

ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体,附属書 
  表示方法:点線の下線又は実線の側線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項 目 ご と の
評価

技術的差異の内容

5.

セー ボ

ルト色試
験方法

試験の原理 
試薬及び材料 
セーボルト色試験器

試験器の準備 
試料の採取及び調製方法 
試料の準備

セーボルト色試験の手順 
結果 
精度

試験結果の報告

ISO

では規定し

ていない。

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

MOD/

追加

ISO

で は 規 定 し て い な

い。

6.ASTM

色試験方

試験の原理

試薬及び材料

ASTM

色試験器

試料の採取及び調製方法

試料の準備

試験器の準備

ASTM

色試験の手順

結果

精度 
試験結果の報告

ISO 2049

3.

4.

5.

,附属書

A

規定なし

6.

7.

7.

8.

9.

10. 

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

ISO

には規定が

ない。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

JIS

に同じ。

IDT

IDT

IDT

MOD/

追加

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

IDT

JIS

では試料の採取及び

調製方法を追加した。

JIS

では JIS K 2251(原油及び石油製品

−試料採取方法)を引用した。

 
 
 
 
 

32

K 2580


2003


(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目

ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体,附属書

  表示方法:点線の下線又は実線の側線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

項目

番号

内容

項目

番号

内容

項 目 ご と の

評価

技術的差異の内容

附属書 1

(規定)

刺激値換算法

ISO

では規定し

ていない。

MOD/

追加

ISO

で は規 定し てい な

い。

附属書 2

(規定)

色標準物質の調製方法

ISO

では規定し

ていない。

MOD/

追加

ISO

で は規 定し てい な

い。

附属書 3

(参考)

三 刺 激 値 か ら セ ー ボル ト
色及び ASTM 色への換算

参 考 の た め
評 価 の 対 象

ISO

で は規 定し てい な

い。 

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT……………… 技術的差異がない。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

2. JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………   国際規格を修正している。 

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K 2580


2003