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日本工業規格

JIS

 K

2395

-1994

自動車用燃料の水溶解剤

Water solubilizer in fuel system for automobiles

1.

適用範囲  この規格は,自動車のガソリンタンク,軽油タンクなどにたまる水分を燃料中に溶解させ

るために用いる水溶解剤(以下,水抜剤という。

)について規定する。

備考1.  この規格は,メタノール燃料用水抜剤,灯油用水抜剤,界面活性剤を主体とした燃料用水抜

剤などには適用しない。

2.

この規格の引用規格を,

付表 に示す。

2.

種類  種類は,次のとおりとする。

種類

用途

記号

1

ガソリン用

GWS

2

軽油用 DWS

3.

品質  品質は,8.によって試験したとき,表 のとおりとする。


2

K 2395-1994

表 1  品質

種類

項目

1

2

pH

値 (25±1℃)

6.0

∼11.0

水分 %

0.20

以下

水溶解性(燃料と水の体積比 10: 1 混合したもの) 15.0 以下 25.0 以下

飽和水分溶解性 ppm

40

以上 30 以上

アルミニウム板

±0.10

銅板

±0.10

質量の変化

mg/cm

2

亜鉛めっき鋼板

±0.10

金属に対する腐食性 
(常温)

 (120

±2h)

試験後の試験片の外観

試験片とスペーサーとの接触部以外に,目視

によってピッチング,エッチングなどの腐食
及び著しい変色を認めないこと。

アクリロニトリルブ
タジエンゴム

±6.0

質量の変化%

ふっ素ゴム

±3.0

アクリロニトリルブ
タジエンゴム

±3

硬さの変化

IRHD

又は Hs

ふっ素ゴム

±3

ゴムに対する影響 
(常温)

 (120

±2h)

試験後の試験片の外観

表面の粘つき,カーボンブラックの離脱及び

き裂がないこと。

質量の変化

mg/cm

2

ポリプロピレン

±1.0

プラスチックに対す
る影響(常温)

 (120

±2h)

試験後の試験片の外観

表面のき裂,著しい変形及び著しい変色がな
いこと。

4.

一般事項  試験において共通する一般事項は,JIS K 0050 及び JIS K 8001 による。

5.

試験場所の標準状態  試験場所の標準状態は,JIS Z 8703 に規定する常温 (5∼35℃),常湿 (45∼85%)

とする。

6.

数値の丸め方  数値の丸め方は,JIS Z 8401 による。

7.

試料採取方法  試料採取方法は,次のとおりとする。

7.1

試料抜取数  同一製造条件で製造し,同一品質とみなされる製品でロットを形成し,そのロットの

容器数に応じて,

表 に示す個数を乱数表など適切な方式によってランダムに抜き取る。ただし,容器が

10

万個を超える場合は,その端数に対しても

表 を適用する。


3

K 2395-1994

表 2  試料抜取数

容器数

抜取数

1

300 1

301

600 2

601

1 000

3

1 001

5 000

4

5 001

∼ 10 000

5

10 001

∼ 50 000

6

50 001

∼ 100 000

7

備考  抜取数については,工程能力に応じて定

めることができる。

7.2

試験試料  7.1 で抜き取った容器から各等量をビーカーに移し取り,混合して試験試料(以下,試料

という。

)とする。

8.

試験方法

8.1

pH

8.1.1

装置及び器具  装置及び器具は,次のとおりとする。

(1)  pH

計  JIS Z 8802 に規定するもの。

(2)

ビーカー  JIS R 3503 に規定する 100ml。

(3)

メスシリンダー  JIS R 3503 に規定する 50ml。

8.1.2

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(1)

水  JIS K 8001 の 3.6(3)(二酸化炭素を含まない水)に規定するもの。

(2)

エタノール (95)   JIS K 8102 に規定するもの。

(3)  0.1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液  JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム 50g を水に溶かして 1とし

たもの。

(4)  0.1 mol/l

塩酸  JIS K 8180 に規定する濃塩酸 8.5ml を水に溶かして 1としたもの。

(5)

アルコール混合液  エタノール (95) と水とを体積比 8 対 2 で混合し,0.1mol/水酸化ナトリウム溶液

又は 0.1mol/塩酸を用いて pH 値 7.0±0.1 に調整したもの。このエタノール (95) と水との混合液 1l

当たり 0.1mol/水酸化ナトリウム溶液又は 0.lmol/塩酸を 4ml 以上使用してはならない。

8.1.3

操作  操作は,次のとおり行う。

(1)

メスシリンダーを用いて試料 50ml とアルコール混合液 50ml とをビーカーに量り取る。

(2)

十分に混合し,pH 計を用いて 25±1℃で pH を測定する。

測定中の液温は,1  ℃以上の変動があってはならない。

(3)  (1)

及び(2)の操作を繰り返す。

8.1.4

計算  2 回の測定値の差が 0.2 以下のときは平均し,小数点以下 1 けたに丸める。ただし,2 回の

測定値の差が 0.2 を超えた場合は,試験を 1 回だけやり直し,その値が前回の測定値のいずれかと 0.2 以内

の差であるときには,その値との平均値を取る。前回の測定値のいずれとも 0.2 を超える差が生じたとき

は,装置及び器具を点検し,試験をやり直す。

8.2

水分  水分は,JIS K 0068 によって 2 回測定し,その平均値を小数点以下 2 けたに丸める。

8.3

水溶解性

8.3.1

装置及び器具  装置及び器具は,次のとおりとする。

(1)

水溶解性試験装置  次に示す器具を用いて,図 のように組立てる。


4

K 2395-1994

(1.1)

かくはん装置  溶液を十分にかくはんできる市販のかくはん子付かくはん装置。

(1.2)

メスシリンダー  JIS R 3505 に規定する 100ml。

(1.3)

ビュレット  JIS R 3505 に規定する 50ml。

(1.4)

ビュレット架台  市販されている適宜なもの。

(2)

全量ピペット  JIS R 3505 に規定する 10ml 及び 1ml。

8.3.2

燃料  試験に用いる燃料は,次のとおりとする。

(1)

ガソリン  JIS K 2202 に規定する 2 号。

(2)

軽油  JIS K 2204 に規定する 2 号又は 3 号。

8.3.3

操作  操作は,次のとおり行う。

(1)

あらかじめ常温に調整した試料 50ml をビュレットに量り取る。

(2)

あらかじめ常温に調整した水 1ml と燃料 10ml を全量ピペットを用いてメスシリンダーに量り取り,

図 のように組み立てた後,かくはん装置でかき混ぜる。

(3)

混合しながら,試料を少しずつ滴下させ,液の状態を目視によって観察する。

(4)

液が透明になったときを終点(

1

)

とし,ビュレットの目盛を読み取る。

(5)  (2)

(4)の操作を繰り返す。

(

1

)

軽油の場合,微細な水滴がなくなった点を終点とする。

図 1  水溶解性試験装置の概要例

8.3.4

計算  2 回の測定値を平均し,小数点以下 1 けたに丸める。ただし,2 回の測定値の差が 0.5ml を

超える場合は,試験を 1 回だけやり直し,その値が前回の測定値のいずれかと 0.5 以下の差であるときに

は,その値との平均値を取る。前回の測定値のいずれとも 0.5 を超える差が生じたときは,装置及び器具

を点検し,試験をやり直す。

8.4

飽和水分溶解性

8.4.1

装置及び器具  装置及び器具は,次のとおりとする。

(1)

恒温槽  20±2℃に保つことができるもの。

(2)

かくはん装置  8.3.1(1.1)に規定するもの。

(3)

共通すり合わせ三角フラスコ  JIS R 3503 に規定する 300ml。

(4)

メスシリンダー有栓形  JIS R 3505 に規定する 100ml。


5

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(5)

全量ピペット  JIS R 3505 に規定する 50ml。

(6)

メスピペット  JIS R 3505 に規定する 1ml のもの 2 本。

8.4.2

燃料  燃料は,8.3.2 に規定するもの。

8.4.3

水飽和燃料の調製  水飽和燃料の調製は,燃料 200ml を共通すり合わせ三角フラスコに量り取り,

水約 20ml を加え,かくはん装置を用いてかくはん子で中心の渦が上面から約 1cm になるように 30±5 分

間かくはんし,恒温槽を用いて 20±2℃で 24±2 時間静置した後,その上澄み液を水飽和燃料とし,この

液の水分を 8.2 によって測定する。

8.4.4

操作  操作は,次のとおりとする。

(1)

全量ピペットを用いて水飽和燃料 50ml,メスピペットを用いて試料 0.3ml 及び水 0.1ml をメスシリン

ダー有栓形 100ml に取り,上下に 100 回強く振とうした後,恒温槽を用いて 20±2℃で 24±2 時間静

置する。

(2)

その上澄み液の水分を 8.2 の方法で測定し,これを混合燃料の水分とする。

(3)  (1)

及び(2)の操作を繰り返す。

8.4.5

計算  2 回の水分の測定値を,次の式によって算出し,その平均値を 1ppm のけたに丸める。ただ

し,2 回の測定値の差が 5ppm を超える場合は,試験を 1 回だけやり直し,その値が前回の測定値のいず

れかと 5ppm 以下の差であるときには,その値との平均値を取る。前の測定値のいずれとも 5ppm を超え

る差が生じたときは,装置及び器具を点検し,試験をやり直す。

W

W

2

W

1

ここに,

W

:  飽和水分溶解性 (ppm)

W

1

:  水飽和燃料の水分 (ppm)

W

2

:  混合燃料の水分 (ppm)

8.5

金属に対する腐食性

8.5.1

装置及び器具  装置及び器具は,次のとおりとする。

(1)

化学はかり  JIS K 0050 の 8.1(1)[化学はかり(化学天びん)]に規定するもの。

(2)

広口共栓瓶  JIS R 3503 に規定する 500ml のもの 2 個。

(3)

耐水研磨紙  JIS R 6253 に規定する AA 又は CC の 320 番。

(4)

デシケーター  JIS R 3503 に規定するもの。乾燥剤としてシリカゲルなどを用いる。

(5)

共通すり合わせ三角フラスコ  JIS R 3503 に規定する 1 000ml。

(6)

かくはん装置  8.3.1(1.1)に規定するもの。

(7)

メスシリンダー  JIS R 3505 に規定する 1 000ml。

(8)

メスピペット  JIS R 3505 に規定する 2ml 及び 10ml。

(9)

ノギス  JIS B 7507 に規定するもの。

8.5.2

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(1)

アセトン  JIS K 8034 に規定するもの。

(2)  2

−プロパノール  JIS K 8839 に規定するもの。

8.5.3

試験片  試験片は,全表面積約 20∼30cm

2

(約 80×13×2mm)のもので,各金属試験片はボルト

で締め付けるために,試験片の一端から 6mm のところに直径 6.5mm のあなをあけたものをそれぞれ二組

用意する。

(1)

アルミニウム板  JIS H 4000 に規定する A2024P。

(2)

銅板  JIS H 3100 に規定する C1100P。


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(3)

亜鉛めっき鋼板  JIS G 3302 に規定する SGCC。

(4)

ボルト  寸法 M5×38mm の黄銅製すりわり付き丸子ねじで,合成樹脂(

2

)

のスリーブをかぶせたもの。

(5)

スペーサー  寸法外径 12×内径 6.5×高さ 1.5mm の合成樹脂(

2

)

でワッシャー状のもの。

(6)

ナット  ねじの呼び M5×0.8mm の黄銅製六角ナット。

(

2

)

合成樹脂は,四ふっ化エチレン樹脂又はポリエチレンのいずれかとし,ポリ塩化ビニルを使用

してはならない。

8.5.4

試験片の準備  試験片の表面を水を流しながら,耐水研磨紙(

3

)

で,表面の汚れやきずがなくなるま

で磨き,水洗後アセトンで洗って乾燥する。試験片は,デシケーター中に 1 時間以上放置したものを用い

る。ただし,亜鉛めっき鋼板は,研磨を行わない。

(

3

)

耐水研磨紙は,金属の種類ごとに取り替えるものとし,洗浄した試験片は,きず,汚れなどが

付かないように注意して取り扱う。

8.5.5

燃料  燃料は,8.3.2 に規定するもの。

8.5.6

試験液の調製  共通すり合わせ三角フラスコにメスシリンダーで燃料 1 000ml,メスピペットで試

料 6ml 及び水 2ml を量り取り,栓をして常温で 30 分間かくはん装置を用いて強くかくはんする。次に,

常温で 24±2 時間放置し,分離した上澄み液を試験液とする。

8.5.7

操作  操作は,次のとおり行う。

(1)

清浄な試験片の各辺をノギスを用いて,測定し全表面積を求める。ただし,全表面積は,あなの部分

を埋めた 1 枚の板として求める。

(2)  2

個の広口共栓瓶に試験液をそれぞれ 400ml ずつ量り取る。

(3)

試験片の質量を 0.1mg のけたまで量り,

図 に示すものを二組組み立てる。各金属試験片の端の間隔

がそれぞれ 10mm になるように広げ,ずれないようにボルトで締め付けて組立試験片とする。

(4)

組立試験片を,一組ずつ別々の広口共栓瓶に結合部を下にして入れ,ふたをする。

(5)

常温で 120±2 時間静置する。

(6)

各試験片を取り出し,2−プロパノールを浸した毛はけで腐食生成物を取り除いた後,アセトンで洗っ

て乾燥させ,デシケーターに約 1 時間入れた後,各試験片の質量を 0.1mg のけたまで量る。

(7)

質量を量った試験片の表面状態を目視によって調べる。

図 2  組立試験片の一例

8.5.8

計算  質量の変化は,次の式によって算出し,二組の各試験片の平均値を小数点以下 2 けたに丸め

る。

S

W

W

C

1

2

=

ここに,

C

:  質量の変化 (mg/cm

2

)


7

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W

1

:  試験前の試験片の質量 (mg)

W

2

:  試験後の試験片の質量 (mg)

S

:  試験前の試験片の全表面積 (cm

2

)

8.5.9

外観の判定  試験片の表面状態を目視によって調べたとき,試験片とスペーサーとの接触部以外に,

ピッチング,エッチングなどの腐食及び著しい変色を認めないこと。

8.6

ゴムに対する影響

8.6.1

装置及び器具  装置及び器具は,次のとおりとする。

(1)

硬さ試験機  JIS K 6253 に規定する加硫ゴム硬さ試験機又は JIS K 6301 の 5.2(スプリング式硬さ試

験機)に規定する A 形のいずれかによる。

(2)

化学はかり  8.5.1(1)による。

(3)

広口共栓瓶  8.5.1(2)に規定する広口共栓瓶 4 個。

(4)

デシケーター  8.5.1(4)による。

(5)

メスシリンダー  8.5.1(7)による。

8.6.2

試薬  8.5.2(2)による。

8.6.3

試験液の調製  8.5.6 による。

8.6.4

試験片  試験片は,次のとおりとする。

試験片の寸法は,約 50×20×2mm のものを 3 枚一組とし,それぞれ二組を用意する。

(1)

アクリロニトリルブタジエンゴム  市販のもの(

4

)

(2)

ふっ素ゴム  市販のもの。

(

4

)

アクリロニトリルブタジエンゴムは,アクリロニトリルの量によって品質が異なるので,でき

るだけ一定のものを使用することが望ましい。

8.6.5

試験片の準備

(1)

試験片は,30℃以下の温度に保存されている場合には製造後 6 か月以内のもの,−15℃以下の温度に

保存されている場合には,製造後 36 か月以内のものを使用する。

(2)

試験片を用いる場合,デシケーター中で 12 時間以上平板上に放置し,元の形状に戻ったことを確認し

てから用いる。

(3)

試験片を 2−プロパノールで湿らせた清浄なガーゼで軽くふき乾燥空気で乾燥し,デシケーター中に

24

±2 時間放置する。

8.6.6

操作  操作は,次のとおり行う。

(1)

それぞれの試験片各 3 枚の質量を 0.1mg のけたまで量る。

(2)

硬さの測定は,それぞれの試験片各 3 枚のうち,1 枚について任意の 5 か所の硬さを硬さ試験器を用

いて測定する。

硬さを測定する場合は,ゴム台(

5

)

に組み込み,硬さ試験器の押針が試験片の測定面に垂直になるよ

うに加圧面を軽く接触させる。A 形の場合は,直ちに目盛を読み取る。

(3)

広口共栓瓶に,

試験片 3 枚を接触しないように入れ,

1

個の広口共栓瓶に 8.5.6 で調製した試験液 400ml

を加え,残りの広口共栓瓶に空試験用として 8.3.2 の燃料を 400ml 加えて栓をし,常温で 120±2 時間

静置する。

(4)

広口共栓瓶から試験片を取り出し,2−プロパノールで湿らせた清浄なガーゼで軽くふいて乾燥し,目

視によって表面状態を調べる。

(5)

試験片の硬さは,試験後の広口共栓瓶から試験片を取り出した後,デシケーター中に 24±2 時間静置


8

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後,硬さを(2)によって測定する。硬さを測定した後,質量を 0.1mg のけたまで量る。

(

5

)

試験片と同程度の硬さをもつ厚さ10mm 以上のゴム台を用いる。

8.6.7

計算  質量の変化及び硬さの変化は,次の式によって求める。

(1)

質量の変化は,次の式によって算出し,3 枚の平均値を小数点以下 1 けたに丸める。

W

W'W˝

100

'

1

1

2

×

=

W

W

W

W

100

'

'

3

3

4

×

=

W

W

W

W

ここに,

W

質量の変化 (%)

W'

試験液中での質量の変化 (%)

W˝

燃料中での質量の変化 (%)

W

1

試験液における試験前の試験片の質量 (mg)

W

2

試験液における試験後の試験片の質量 (mg)

W

3

燃料における試験前の試験片の質量 (mg)

W

4

燃料における試験後の試験片の質量 (mg)

(2)

硬さの変化は,次の式によって算出し,3 枚の平均値を整数に丸める。燃料での硬さの変硬さの測定

結果は,IRHD 又は Hs のいずれかを記す。

H

H'−H˝

H'

H

2

H

1

H˝

H

4

H

3

ここに,

H

硬さの変化(IRHD 又は Hs)

H'

試験液中での硬さの変化(IRHD 又は Hs)

H˝

燃料中での硬さの変化(IRHD 又は Hs)

H

1

試験液における試験前の試験片の硬さ(IRHD 又は Hs)

H

2

試験液における試験後の試験片の硬さ(IRHD 又は Hs)

H

3

燃料における試験前の試験片の硬さ(IRHD 又は Hs)

H

4

燃料における試験後の試験片の硬さ(IRHD 又は Hs)

8.6.8

外観の判定  試験片の表面状態を目視及び触感によって調べたとき,粘つき,カーボンブラックの

離脱及びき裂がないこと。

8.7

プラスチックに対する影響

8.7.1

装置及び器具  装置及び器具は,次のとおりとする。

(1)

化学はかり  8.5.1(1)による。

(2)

広口共栓瓶  8.5.1(2)による。

(3)

デシケーター  8.5.1(4)による。

(4)

メスシリンダー  JIS R 3505 に規定する 500ml。

(5)

ノギス  8.5.1(9)による。

8.7.2

試薬  8.5.2(2)による。

8.7.3

試験液の調製  8.5.6 による。

8.7.4

燃料  8.3.2 による。

8.7.5

試験片  試験片は,JIS K 6747 に規定するポリプロピレンで,寸法約 50×25×2mm のもの 4 枚。

8.7.6

試験片の準備  試験片の各辺の長さをノギスを用いて測り,全表面積を求める。

次に,各試験片を 2−プロパノールで湿らせた清浄なガーゼで軽くふき,自然乾燥後,デシケーター中


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に約 24 時間以上放置したものを用いる。

8.7.7

操作  操作は,次のとおり行う。

(1)

試験片の質量をそれぞれ 0.1mg のけたまで量る。

(2)

広口共栓瓶にそれぞれ 2 枚の試験片を互いに接触しないように入れ,一つの広口共栓瓶に,8.5.6 で調

製した試験液を 400ml を加え,残りの広口共栓瓶に空試験用として 8.3.2 の燃料を 400ml 加えて栓を

する。

(3)

常温で 120±2 時間静置する。

(4)

試験片を瓶から取り出し,2−プロパノールで湿らせた清浄なガーゼで軽くふき,乾燥した後,目視に

よって外観を調べる。

(5)

試験片を室温でデシケーター中に 24±2 時間静置後,質量を 0.1mg のけたまで量る。

8.7.8

計算  質量の変化は,次の式によって算出し,2 枚の平均値を小数点以下 1 けたに丸める。

C

C

1

C

2

S

W

W

W

1

2

'

=

S

W

W

W

3

4

'

=

ここに,

C

:  質量の変化 (mg/cm

2

)

C

1

:  試験液中での質量の変化 (mg/cm

2

)

C

2

:  燃料中での質量の変化 (mg/cm

2

)

W

1

:  試験液における試験前の試験片の質量 (mg)

W

2

:  試験液における試験後の試験片の質量 (mg)

W

3

:  燃料における試験前の試験片の質量 (mg)

W

4

:  燃料における試験後の試験片の質量 (mg)

S

:  試験片の全表面積 (cm

2

)

8.7.9

外観の判定  試験片の表面状態を目視によって調べたとき,表面のき裂,著しい変形及び著しい変

色がないこと。

9.

容器  容器は,保管中に漏れなどを起こさない構造のものでなければならない。

10.

検査  検査は,8.によって試験し,表 に適合しなければならない。

11.

表示  水抜剤の表示は,容器の見やすいところに次の事項を表示又は添付しなければならない。

(1)

名称

(2)

種類及び用途

(3)

成分名(有機溶剤を含んでいる旨を表示する。

(4)

内容量

(5)

製造業者名又はその略号及び所在地

(6)

製造年月日又はその略号

(7)

製造番号又はその略号

(8)

使用方法(使用量など)

(9)

取扱注意(飲用不可を含めた注意事項を表示すること。


10

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参考  試験に関する注意事項

(1)

保護具の着用  目,皮膚などを守るため保護具を着用すること。

(2)

操作  操作は,安全を確認しながら行うこと。

(3)

廃棄物の処置  廃棄する試料などは,水質,大気の汚染源とならないように処置すること。

(4)

法規の順守  関連する法令・法規に従って取り扱わなければならない。

付表 1  引用規格

JIS B 7507

  ノギス

JIS G 3302

  溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板及び条

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0068

  化学製品の水分測定方法

JIS K 2202

  自動車ガソリン

JIS K 2204

  軽油

JIS K 6253

  加硫ゴムの硬さ試験方法

JIS K 6301

  加硫ゴム物理試験方法

JIS K 6747

  ポリプロピレン成形材料

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8034

  アセトン(試薬)

JIS K 8102

  エタノール (95) (試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8839

  2−プロパノール(試薬)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS R 3505

  ガラス製体積計

JIS R 6253

  耐水研磨紙

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

JIS Z 8802

  pH 測定方法


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K 2395-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

渡  辺  昭一郎

財団法人北里環境科学センター

田  中  正  躬

通商産業省基礎産業局

地  崎      修

工業技術院標準部

田  坂  勝  芳

通商産業省通商産業検査所

石  上      裕

工業技術院物質工学工業技術研究所

大久保  和  夫

財団法人日本ウエザリングテストセンター

吉  田  豊  彦

社団法人色材協会

高  橋  教  司

社団法人日本防錆技術協会

幸  田  忠  士

マツダ株式会社(日本自動車技術会)

相  原  久  元

日産自動車株式会社(日本自動車技術会)

小  林  隆  二

日本自動車部品工業会

広  庭      正

財団法人化学品検査協会

山  口  弘  一

社団法人全国自動車部品商団体連合会

三  好  重  男

日本自動車部品協会

小  林  康  男

全国自動車用品卸商組合

平  沢      要

社団法人日本自動車連盟

松  本  博  和

シーシーアイ株式会社

藤  江  太  郎

三進化学工業株式会杜

福  井      篤

日東化学株式会社

御手洗  宏  美

興新化学株式会社

有  本  邦  夫

石原薬品株式会社

久  保  義  昭

ジョンソン株式会社

渡  辺  専  治

日本油化工業株式会社

(事務局)

塩  谷  栄  二

日本オートケミカル工業会