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K 2280-5

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  算出の原理  

2

5

  密度及び留出温度の測定  

2

6

  算出の手順  

2

7

  結果の表し方  

7

8

  精度 

7

9

  試験結果の報告  

7

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

8


K 2280-5

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,石油連盟(PAJ)から,工業標準原案を具し

て日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定し

た日本工業規格である。

これによって,JIS K 2280:1996 は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS K 2280

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

K

2280-1

  第 1 部:リサーチ法オクタン価

JIS

K

2280-2

  第 2 部:モータ法オクタン価

JIS

K

2280-3

  第 3 部:過給法オクタン価

JIS

K

2280-4

  第 4 部:セタン価

JIS

K

2280-5

  第 5 部:セタン指数


日本工業規格

JIS

 K

2280-5

:2013

石油製品−

オクタン価,セタン価及びセタン指数の求め方−

第 5 部:セタン指数

Petroleum products-Determination of octane number, cetane number and

calculation of cetane index-Part 5: Cetane index

序文 

この規格は,2007 年に第 2 版として発行された ISO 4264 を基とし,国内の実情に合わせるため,技術

的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,石油由来のディーゼル燃料油のセタン指数を 4 変数方程式,又はノモグラフによって算出

する方法について規定する。この規格は,タールサンド及びオイルシェールからの誘導物を含む燃料油に

も適用できる。軽油で脂肪酸メチルエステル(FAME)を含む場合,FAME の含有量が質量分率 5 %以下の

軽油に適用する。ただし,セタン価を向上させる添加剤を含有する燃料油,単一成分から成る炭化水素類,

又は石炭から誘導される留出物燃料油には適用できない。

注記 1  セタン指数は,試験エンジンが入手できなくてセタン価を直接測定できない場合,又はエン

ジン試験を行うには,試料量が不十分である場合に,ディーゼル燃料油のセタン価の代替と

して用いる。燃料油のセタン価があらかじめ確認されている場合には,その基材及び製造工

程に変化がなければ,製品のセタン価を確認するためセタン指数を用いてもよい。

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 4264:2007

,Petroleum products−Calculation of cetane index of middle-distillate fuels by the

four-variable equation

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

警告  この規格は,危険な試薬,操作及び試験器を用いることがあるが,安全な使用方法を全てに規

定しているわけではないので,この試験方法の使用者は,試験に先立って,適切な安全上及び

健康上の禁止事項を決めておかなければならない。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの


2

K 2280-5

:2013

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 2249-1

  原油及び石油製品−密度の求め方−第 1 部:振動法

注記  対応国際規格:ISO 12185,Crude petroleum and petroleum products−Determination of density−

Oscillating U-tube method

(MOD)

JIS K 2249-2

  原油及び石油製品−密度の求め方−第 2 部:浮ひょう法

注記  対 応 国 際 規 格 : ISO 3675 , Crude petroleum and liquid petroleum products − Laboratory

determination of density

−Hydrometer method(MOD)

JIS K 2249-4

  原油及び石油製品−密度の求め方−第 4 部:密度・質量・容量換算表

注記  対応国際規格:ISO 91-1,Petroleum measurement tables−Part 1: Tables based on reference

temperatures of 15 °C and 60 °F

(MOD)

JIS K 2254

  石油製品−蒸留試験方法

注記  対応国際規格:ISO 3405,Petroleum products−Determination of distillation characteristics at

atmospheric pressure

(MOD)

JIS Z 8401

  数値の丸め方

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

セタン指数 

ディーゼル燃料油の自己着火性を示す値。

算出の原理 

セタン指数は,15  ℃における密度及び 3 点の留出温度(体積分率 10 %,50 %及び 90 %)とセタン価と

の相関関係式を用いて算出する。

密度及び留出温度の測定 

試験の手順は,次による。

a)  JIS K 2249-1

又は JIS K 2249-2 によって,15  ℃における密度を測定する。必要があれば,JIS K 2249-4

によって換算する。

b)  JIS K 2254

に規定する常圧法の試験手順に従って,体積分率 10 %,50 %及び 90 %の各留出温度を測

定し,0.5  ℃単位に丸めた値を求める。

算出の手順 

セタン指数の算出の手順は,次のいずれかによる。

a) 4

変数方程式による方法  箇条 で測定した数値を用いて,次の式によって算出する。

(

)

N

N

T

B

T

CI

50

10

901

.

0

131

.

0

2

089

.

0

2

.

45

×

×

+

+

×

+

=

(

)

(

)

2

90

2

10

90

49

000

.

0

420

.

0

3

052

.

0

N

N

N

T

T

T

B

×

+

×

×

+

2

60

107

B

B

×

+

×

+

215

10

10

T

T

N

260

50

50

T

T

N


3

K 2280-5

:2013

310

90

90

T

T

N

(

)

[

]

1

850

000

1

5

003

.

0

exp

15

×

×

=

D

B

ここに,

CI

セタン指数

T

10

体積分率

10 %

留出温度(℃)

T

50

体積分率

50 %

留出温度(℃)

T

90

体積分率

90 %

留出温度(℃)

D

15

15

℃における密度(

g/cm

3

b) 

ノモグラフによる方法  箇条 で測定した数値を用いて,図 1,図 及び図 のノモグラフから次に

示す手順によって求める。

1)

試料の体積分率

50 %

留出温度と

15

℃における密度との値から,

図 を用いて概算セタン指数の値

C

1

)を

0.1

の桁まで求める。

2)

試料の体積分率

90 %

留出温度と

15

℃における密度との値から,

図 を用いて概算セタン指数への

補正値(C

2

)を

0.1

の桁まで求める。

3)

試料の体積分率

90 %

留出温度と体積分率

10 %

留出温度との値から,

図 を用いて概算セタン指数

への補正値(C

3

)を

0.1

の桁まで求める。

4)

セタン指数は,C

1

C

2

及び C

3

を加えて算出する。


4

K 2280-5

:2013

図 1−概算セタン指数 

(密度及び体積分率

50 %

留出温度に基づく概算値)

80

70

C

1


5

K 2280-5

:2013

図 2−概算セタン指数への補正値 

(密度及び体積分率

90 %

留出温度に基づく補正値)

C

2


6

K 2280-5

:2013

図 3−概算セタン指数への補正値 

(体積分率

10 %

留出温度と

90 %

留出温度とに基づく補正値)

C

3


7

K 2280-5

:2013

注記

セタン価

46.8

の燃料油を例にして,ノモグラフによる求め方を次に示す。

測定値 

15

℃における密度(

g/cm

3

 0.86 0

体積分率

10 %

留出温度(℃)

 220.0

体積分率

50 %

留出温度(℃)

 290.0

体積分率

90 %

留出温度(℃)

 340.0

セタン指数の算出 

図 による概算セタン指数 C

1

 44.6

図 によって求めた補正値 C

2

0.4

図 によって求めた補正値 C

3

1.6

セタン指数

 46.6

結果の表し方 

セタン指数の算出結果を,JIS Z 8401 の規定によって丸めの幅

0.1

に丸める。

精度 

この算出方法を用いて求めた結果の精度は,算出に用いた密度及び留出温度の測定の精度に依存してい

る。これらの測定の精度は,JIS K 2249-1JIS K 2249-2 及び JIS K 2254 に規定されている。

試験結果の報告 

試験結果には,次の事項を記載する。

a)

試料名,採取場所及び採取年月日

b)

この規格の番号(JIS K 2280-5

c)

結果(箇条 の表し方による。

d)

試験年月日

e)

特記事項


8

K 2280-5

:2013

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS K 2280-5:2013

  石油製品−オクタン価,セタン価及びセタン指数の求め方−第

5

部:セタン指数

ISO 4264:2007

  Petroleum products−Calculation of cetane index of middle-distillate

fuels by the four-variable equation

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

1

適 用 範

軽油で FAME を含

む場合,FAME の含
有量が質量分率 5 %

以下の軽油

1

追加

ISO

規格では FAME を含む軽

油を規定していない。

国内の実情に合わせた。

3

用 語 及

び定義

3.1

セタン指数

追加

ISO

規格ではセタン指数は定

義されていない。

JIS

様式に合わせるため定義を追

加した。

5

密 度 及

び 留 出 温

度の測定

b)

留出 温 度 の測 定

方法

4

JIS

とほぼ同じ

変更

ISO

規 格 で は 各 留 出 温 度 を

1

℃単位に丸めた値を用いる

ことを規定しているが,JIS 

は 0.5  ℃単位に丸めた値を用
いることを規定している。

引用する JIS の規定に従い変更し
た。

6

算 出 の

手順

a) 4

変数方程式によ

る方法

5.1.1

JIS

とほぼ同じ

追加

密度の表記単位は,ISO 規格で

は,kg/m

3

JIS では,g/cm

3

ある。そのため JIS では,4 変
数方程式に代入する密度の値

を g/cm

3

から kg/m

3

に変換する

式を追加した。

引用する JIS で用いられる単位に

合わせた。技術的差異はない。

8

K 22

80
-5


201

3


9

K 2280-5

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

6

算 出 の

手順

(続き)

b)

ノモ グ ラ フに よ

る方法を規定

5.1.2

JIS

とほぼ同じ

変更

ISO

規格では,4 変数方程式か

ら求めた結果とノモグラフか
ら求めた結果とが一致しない。

JIS

では,双方の結果が一致す

る。

ISO

規格が引用している ASTM

規格では,双方の結果が一致して
いる。ISO 規格のノモグラフに誤

りがあると推察する。したがっ

て,JIS はノモグラフを変更し,

ASTM

規格のノモグラフに合わ

せた。図の差異については,ISO

に提案した。

7

結 果 の

表し方

数 値 の 丸 め 方 を 規

6

JIS

とほぼ同じ

追加

JIS

では,数値は JIS Z 8401 

よって丸めることを追加して

いる。

JIS

は,数値の丸め方を明確にす

るために追加した。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 4264:2007,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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-5


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