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K 2280-2

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  試験の原理  

4

5

  試薬及び標準物質  

4

6

  試験器  

6

7

  試料の採取方法及び調製方法  

8

8

  試験用エンジン及び計測機器の基本設定並びに標準運転条件  

8

9

  試験用エンジンの点検及び適合性試験  

14

10

  試験の手順  

16

11

  計算方法  

25

12

  結果の表し方  

26

13

  精度  

26

14

  試験結果の報告  

26

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

29


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(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,石油連盟(PAJ)から,工業標準原案を具し

て日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定し

た日本工業規格である。

これによって,JIS K 2280:1996 は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS K 2280

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS K 2280-1

第 1 部:リサーチ法オクタン価

JIS K 2280-2

第 2 部:モータ法オクタン価

JIS K 2280-3

第 3 部:過給法オクタン価

JIS K 2280-4

第 4 部:セタン価

JIS K 2280-5

第 5 部:セタン指数


日本工業規格

JIS

 K

2280-2

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石油製品−

オクタン価,セタン価及びセタン指数の求め方−

第 2 部:モータ法オクタン価

Petroleum products-Determination of octane number, cetane number and

calculation of cetane index-Part 2: Motor octane number

序文 

この規格は,2005 年に第 3 版として発行された ISO 5163 を基とし,国内の実情に合わせるため,技術

的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,

火花点火式エンジン用燃料の 0∼120 の範囲のモータ法オクタン価を求める方法について規

定する。

この規格は,質量分率 4.0 %以下の酸素を含む酸素化合物混合燃料にも用いることができる。

注記 1  実用的なオクタン価の測定範囲は,40∼120 であり,通常行われる測定範囲は,80∼90 であ

る。

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 5163:2005

,Petroleum products−Determination of knock characteristics of motor and aviation

fuels

−Motor method(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

警告  この規格は,危険な試薬,操作及び試験器を用いることがあるが,安全な使用方法を全てに規

定しているわけではないので,この試験方法の使用者は,試験に先立って,適切な安全上及び

健康上の禁止事項を決めておかなければならない。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0108-1

  往復動内燃機関−用語−第 1 部:機関設計及び運転用語

JIS K 0557

  用水・排水の試験に用いる水

JIS K 2251

  原油及び石油製品−試料採取方法


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注記  対応国際規格:ISO 3170:2004,Petroleum liquids−Manual sampling(MOD)

JIS K 8680

  トルエン(試薬)

JIS R 3505

  ガラス製体積計

注記  対応国際規格:ISO 4787:1984,Laboratory glassware−Volumetric glassware−Methods for use and

testing of capacity

(MOD)

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8402-6

  測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第 6 部:精確さに関する値の実用的

な使い方

ISO 3171

,Petroleum liquids−Automatic pipeline sampling

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0108-1 によるほか,次による。

3.1

モータ法オクタン価(motor octane number: MON)

この規格で規定する条件で調整した CFR エンジンで試験したとき,試料のノック強度を既知のモータ法

オクタン価の正標準燃料のノック強度と比較することによって得られるアンチノック性を表す尺度。

注記  モータ法オクタン価は,一定速度で運転する単気筒,4 サイクル,可変圧縮比,気化器付きの

CFR

エンジンを用いて高速運転条件下の自動車エンジンにおける自動車燃料のノック特性の尺

度を表す。また,モータ法オクタン価から換算して求める航空法オクタン価又は出力価(希薄

混合気の航空燃料評価)は,航空用ピストンエンジンにおける航空燃料のノック特性の尺度を

表す。

CFR

エンジンは,ASTM-CFR(American Society for Testing and Materials−Cooperative Fuel

Research Committee

)によって認可されたオクタン価試験専用のエンジンであり,製造業者は,

米国内の一社だけである。

3.2

シリンダ高さ(cylinder height)

ダイヤル指示計又はデジタルカウンタによって示すピストン上死点(t.d.c.)とエンジンシリンダとの相

対的な位置。

3.3

ダイヤル指示計示度(dial indicator reading)

規定の圧縮圧力を与える圧縮比で試験用エンジンを始動したときに示すシリンダ高さの数値。ダイヤル

ゲージ示度ともいう。

3.4

デジタルカウンタ示度(digital counter reading)

規定の圧縮圧力を与える圧縮比で試験用エンジンを始動した場合に得られるシリンダ高さの数値。

3.5

デトネーションメータ(detonation meter)

デトネーションピックアップからの電気信号を受け取り,ノックメータに表示するための出力信号を与

えるノック信号調整装置。


3

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3.6

デトネーションピックアップ(detonation pickup)

エンジンシリンダに取り付け,燃焼室の圧力の変化度合いに比例して,デトネーションに対する電気信

号を発生するマグネトロン形の変換器。

3.7

ファイヤリング(firing)

燃料の燃焼による試験用エンジンの運転。

3.8

最高ノック強度の空燃比(fuel-air ratio for maximum knock intensity)

各燃料に対して最高ノック強度を与える燃料と空気との比率。

3.9

ガイド表(guide tables)

標準大気圧の下で運転した試験用エンジンの標準ノック強度におけるシリンダ高さ(圧縮比)とオクタ

ン価との関係を示した表。

3.10

ノック(knock)

末端ガスの一部が自己点火することによって生じる異常燃焼。

3.11

ノック強度(knock intensity)

モータ法オクタン価試験装置で評価した場合に生じる燃料固有のノックの尺度。

3.12

標準ノック強度

表 又は表 によって正標準燃料のオクタン価に対するデジタルカウンタ示度又はダイヤル指示計示度

を求め,

表 又は表 によって標準大気圧に補正した示度となるようにシリンダ高さ(圧縮比)を調整し,

最高ノック強度の空燃比を求めた後,デトネーションメータを用いてノックメータの読みが(50±2)を示

すように調整したノック強度。

3.13

ノックメータ(knockmeter)

デトネーションメータからのノック強度信号を 0∼100 の目盛で表示する計測機器。

3.14

希薄混合気の航空燃料評価(lean mixture aviation rating)

希薄な空燃比条件にある航空用ピストンエンジンで用いられる燃料のアンチノック性の尺度。

3.15

モータリング(motoring)

電動機だけを用いた試験用エンジンの運転。

3.16

開き度(spread)

デトネーションメータの感度。1 オクタン価の差を示す正標準燃料のノックメータ示度の差。


4

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3.17

酸素化合物(oxygenate)

アルコール類,エーテル類などの酸素を含む有機化合物。

3.18

正標準燃料(primary reference fuels: PRF)

2,2,4-

トリメチルペンタン(以下,イソオクタンという。

n-ヘプタン(以下,ヘプタンという。

,イソ

オクタンとヘプタンとの混合液及びイソオクタンと四エチル鉛との混合液。これらの混合燃料をオクタン

価の尺度として用いる。

3.19

トルエン系点検燃料(toluene standardization fuel blends: TSF)

試験用エンジンの使用可否を判断するための適合性試験に用いる燃料。トルエン,ヘプタン及びイソオ

クタンのうち,二つ以上の混合液で,モータ法のオクタン価校正値及び規定の測定許容差をもつもの。

試験の原理 

モータ法オクタン価試験装置を規定の条件で運転し,試料の予期オクタン価に近い数種の正標準燃料の

ノック強度と試料のノック強度とを比較して求める。測定方法には,内挿−平衡燃料レベル試験法(以下,

内挿法という。

)及び圧縮比法の二つがある。

a)

内挿法  一定の圧縮比で,二つの正標準燃料のノックメータ示度の間に,試料のノックメータ示度を

挟み込み,試料のオクタン価を求める。

b)

圧縮比法  正標準燃料を用いて,あらかじめ標準のシリンダ高さを設定する。この運転条件において

試料の標準ノック強度が得られるシリンダ高さから試料のオクタン価を求める。圧縮比法によって得

られた試験結果に疑義が生じた場合は,内挿法の結果によって判定する。

注記  ASTM D2700 には,オクタン価の測定手順として,次の三つの方法が記載されている。いずれ

の方法も,通常のオクタン価範囲では,同等の精度をもつことから,市販の自動車ガソリンの

オクタン価測定に用いられている。

−  A 法:内挿−平衡燃料レベル法

−  B 法:内挿−動的燃料レベル法

−  C 法:圧縮比法

試薬及び標準物質 

試薬及び標準物質は,次による。

5.1

シリンダジャケット冷却液  JIS K 0557 に規定する A3 の水に不凍液,水処理剤などを加えたもの。

気圧が低い試験室の場合は,冷却液の温度が 100  ℃±1.5  ℃となるように市販のグリコールを主剤にし

た不凍液を加えた水を用いる。水処理剤は,管内の腐食及び鉱物質スケールの付着を防ぐために用いる。

冷却液は,オーバーホール時に全量交換するのが望ましい。冷却液の廃棄については,薬品業者の推奨す

る方法で処理する。

5.2

気化器冷却液  水又は水と不凍液とを混合したもの。

燃料が沸騰するのを防ぐために用いるもので,冷却液の温度を 0.6∼10  ℃に調節する(8.30 参照)

5.3

エンジンクランク室の潤滑油  100  ℃の動粘度が 9.3∼12.5 mm

2

/s

であり,粘度指数が 85 以上のも

の。


5

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粘度指数向上剤を含む潤滑油及びマルチグレード潤滑油を用いてはならない。

注記  潤滑油は,JIS K 2215 に規定する陸用 3 種 3 号で粘度指数が 85 以上のもの及びシングルグレー

ド並級モータ油 30 が相当する。

5.4

イソオクタン正標準燃料  表 に規定する品質のもの。

これをオクタン価 100 の正標準燃料とする。

5.5

ヘプタン正標準燃料  表 に規定する品質のもの。

これをオクタン価 0 の正標準燃料とする。

表 1−正標準燃料(イソオクタン及びヘプタン)の品質

正標準燃料の種類

鉛分

g/L

イソオクタン分

体積分率%

ヘプタン分

体積分率%

イソオクタン 0.000

5

以下 99.75 以上 0.10 以下

ヘプタン 0.000

5

以下 0.10 以下 99.75 以上

注記 1  イソオクタン分及びヘプタン分の求め方は,ASTM D2268 に記載している。 
注記 2  イソオクタン及びヘプタンの鉛分の求め方は,IP 224 に記載している。

5.6

四エチル鉛希釈溶液  航空燃料混合用四エチル鉛アンチノック剤をキシレン体積分率 70 %とヘプタ

ン体積分率 30 %とを混合した希釈剤に溶かしたもの。

この希釈溶液は,四エチル鉛を質量分率 18.23 %±0.05 %含み,比重 15.6/15.6  ℃が 0.957∼0.967 の範囲

にあるものとする。希釈溶液の四エチル鉛を除く代表的な組成を,次に示す。

二臭化エチレン(掃気剤)            質量分率 10.6 %

キシレン                            質量分率 52.5 %

ヘプタン                            質量分率 17.8 %

染料,酸化防止剤,不活性剤          質量分率 0.87 %

警告  四エチル鉛は,有毒であり可燃性である。その取扱いについては,四アルキル鉛中毒予防規則

によって十分な安全対策をとらなければならない。

5.7

オクタン価 100 以下の正標準燃料  イソオクタン正標準燃料とヘプタン正標準燃料とを調合したも

の。

オクタン価は,イソオクタンの体積分率(%)で表す。

5.8

オクタン価 100 を超える正標準燃料  イソオクタン 400 mL に四エチル鉛希釈溶液を mL 単位で加え

て調合したもの。

注記 1  この正標準燃料における四エチル鉛希釈溶液の添加量(mL)は,イソオクタン中の四エチル

鉛による混合オクタン価に示すイソオクタン 3.785 L 中の四エチル鉛の添加量(mL)に等し

い。

注記 2  イソオクタン中の四エチル鉛による混合オクタン価は,ASTM D2700-01a の Annex A5

(Reference Fuel Blending Tables)に記載している。

5.9

トルエン  純度が質量分率 99.5 %以上のもの,又は JIS K 8680 に規定するトルエン。

5.10

日常点検燃料  低揮発性の安定した代表的な燃料のオクタン価測定値を統計的に分析し,自所で管

理値を設定したもの。


6

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試験器 

試験器は,次による。

6.1

オクタン価試験装置  オクタン価試験装置(CFR F-2)は,次の 6.1.1 及び 6.1.2 からなる。

モータ法オクタン価試験装置の例を,

図 に示す。

注記  ある種の気体又は排気ガス,例えば,空調設備に用いられるハロゲン化物の冷媒が試験用エン

ジンの設置場所に存在する場合,オクタン価の測定値に影響を与えることがある。また,電圧

が変化するとオクタン価の測定値に影響を及ぼす可能性がある。メータ示度が安定しない場合

は,定電圧変圧器を用いるとよい。

6.1.1

試験用エンジン  試験用エンジンは,次の a)g)からなる。

フライホイールとベルトとで連結した電動機は,エンジン始動時には,駆動機の能力を備え,燃焼運転

中は,一定速度で動力を吸収する能力を備えているものとする。

a)

単気筒エンジン  標準クランクケースをもつもの。

b)

圧縮比可変シリンダ/クランプスリーブアセンブリ

c)

ジャケット冷却液システム  熱サイフォンによる再循環形のもの。

d)

燃料タンク及び気化器ベンチュリ  燃料を一つのジェット通路を通して供給できるもの。一般的に,

弁の切替えができる燃料タンクシステムが用いられる。

e)

吸入空気システム  温度及び湿度調節ができるもの。

f)

計測機器制御装置

g)

排気管

注記  オクタン価試験装置の詳細については,ASTM D2700-01a の Annex A2(Engine Equipment

Description and Specifications

)に記載している。


7

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1

空気導入管

2

吸入空気加熱器

3

吸入空気調圧器

4

吸入空気用温度計

5

廃燃料タンク

6

潤滑油のぞき窓

7

点火時期指示盤

 8

点火コイル

 9

点火断続器

10

オイルフィルタ

11

排気サージタンク

12

デトネーションメータ

13

ノックメータ

14

温度調節器

15

デジタルカウンタ

16

電動機(内部)

17

吸入空気システム

18

ジャケット冷却液システム

19

圧縮比可変シリンダ

20

排気管

21

フライホイール

A

計測機器制御装置

B

燃料タンク,

気化器, 
気化器ベンチュリ

C

単気筒エンジン

図 1−モータ法オクタン価試験装置の例

6.1.2

計測機器

計測機器は,次の a)及び b)からなる。

a)

燃焼ノックの強度を測定し,表示するデトネーションピックアップ及びノックメータを含む電子式デ

21

16

C

20

19

18

17

B

A


8

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トネーション測定器。

b)

温度計,圧力計及びその他の計測機器。

注記 1  この規格で用いる計測機器は,ASTM D2700-01a の Annex A3(Instrumentation Description and

Specifications

)に記載している。

注記 2  エンジン部品及び計測機器は,製造業者 Waukesha gas engines,GE Energy が取り扱っている。

6.2

正標準燃料及びトルエン系点検燃料の分注器

呼び容量 200∼500 mL で体積の許容誤差が±0.2 %の校正済みのビュレット又は定量容器。正標準燃料及

びトルエン系点検燃料の調製に用いる。ビュレットの校正は,JIS R 3505 に従って行う。ビュレットは,

液体を送り出すためのバルブ及び規定量を分注できる先端部からなる。

先端部は,

バルブを閉止したとき,

この先端部からの流出量が,0.5 mL を超えない寸法及び形状とする。また,分注器から液体を送り出す速

度は,毎分 400 mL を超えてはならない。

6.3

四エチル鉛希釈溶液の分注器  校正済みのビュレット,ピペットなどの分注器。

最大 4 mL の四エチル鉛希釈液をイソオクタン 400 mL の幾つかのバッチに分注できるもの。校正は,JIS 

R 3505

に従って行う。

注記  分注器に関する情報は,ASTM D2700-01a の Appendix X1(Reference Fuel Blending Apparatus and

Procedures

)に記載している。

6.4

保守用専用工具  試験用エンジン及び計測機器を容易に,かつ,効率的に保守できる専用の工具及び

計器。

注記  これらの工具及び計器のリスト並びに取扱説明書は,エンジン部品の製造業者などから入手で

きる。

試料の採取方法及び調製方法 

試料の採取方法及び調製方法は,次による。

a)

試料は,JIS K 2251 に規定する一次試料の採取方法及び二次試料の調製方法,又はそれに準じた方法

によって採取及び調製する。自動サンプリングの場合には,ISO 3171 によってもよい。

b)

試料は,受け取ったままの容器で,試験のために開栓するまでは,2∼10  ℃に冷却しておく。

c)

試料の変質を防ぐため,エンジン気化器の燃料タンクに注入するまで,光に当たらないように保管す

る。

試験用エンジン及び計測機器の基本設定並びに標準運転条件 

8.1 

エンジン部品及び計測機器の組付け 

試験用エンジンは,オクタン価の試験結果に影響を与える気体及び排気ガスの影響を受けない場所に設

置する。

試験用エンジンは,適切な固定台に据付け,全ての付帯設備をもつ場所に設置する。また,設置又は取

付けに当たっては,遵法上の必要な諸手続を滞りなく行う。

注記  試験用エンジン及び計測機器の据付け及び組立の詳細は,ASTM D2700-01a の Annex A4

(Apparatus Assembly and Setting Instructions)に記載している。

8.2 

エンジン回転数 

エンジン回転数の設定は,次による。

a)

エンジン回転数は,毎分(900±9)の回転に設定する。


9

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b)

オクタン価測定時のエンジン回転数の最大許容誤差は,毎分 9 以内とする。

c)

燃料燃焼で稼働しているファイヤリング時のエンジン回転数は,燃焼を行わないモータリング時に比

べて毎分 3 を超えてはならない。

8.3 

バルブ開閉時期 

試験用エンジンは,クランク軸の回転数が 2 の間に,吸気・圧縮・燃焼・排気の 4 行程を行い,一連の

燃焼サイクルを完結する。吸気バルブは,吸気行程中の上死点後(a.t.d.c.)10.0°±2.5°で開き,圧縮行

程中の下死点後(a.b.d.c.)34°±2.5°で閉じなければならない。

排気バルブは,燃焼行程中の下死点前(b.b.d.c.)40°±2.5°で開き,吸気行程中の上死点後(a.t.d.c.)

15

°±2.5°で閉じなければならない。

注記  カム軸のタイミングの設定手順は,ASTM D2700-01a の Annex A4(Apparatus Assembly and

Setting Instructions

)に記載している。

8.4 

バルブリフト 

吸気カムローブ及び排気カムローブ(カムの突出部)の輪郭線は,形は違っているが,基礎円からカム

ローブの頂部まで 6.248∼6.350 mm の輪郭線高さがある。このため,バルブリフトは,6.045 mm±0.05 mm

にならなければならない。

注記  バルブリフトを測定する手順については,ASTM D2700-01a の Annex A4(Apparatus Assembly and

Setting Instructions

)に記載している。

8.5 

吸気バルブのシュラウド(覆い) 

シュラウドは,流入する燃料−空気の混合気の方向を決め,燃焼室の乱流を高める。バルブステムのピ

ンは,バルブガイドのスロットとかみ合い,バルブが回転するのを防ぐ。シリンダにバルブを組み付ける

とき,ステムピンの方向は,シュラウドが燃焼室のデトネーションピックアップ側を向くようにバルブを

取り付ける。

8.6 

試験用エンジンの回転方向 

試験用エンジンの回転方向は,試験用エンジンを前面から見たとき,クランク軸が時計方向に回転する

ように設定する。

8.7 

気化器ベンチュリ 

気化器ベンチュリは,

表 に従って,試験場所の代表的な高度又は大気圧に対して,適切な気化器ベン

チュリ寸法を選ぶ。ベンチュリ寸法が変わる高度又は大気圧に近い場合は,トルエン系点検燃料を測定し

た結果の偏りが最小となるようなベンチュリ寸法を選ぶ。

表 2−試験場所の高度及び大気圧に対する気化器ベンチュリの寸法

試験場所の高度

m

大気圧

kPa

気化器ベンチュリの寸法

mm

海水面∼500 105.0∼94.8 14.3

500

を超え 1 000 以下 98.2∼88.0 15.1

1 000

を超え 91.4 以下 19.0

8.8 

バルブクリアランス 

バルブクリアランスの設定は,次による。

a)

組み立てた試験用エンジンが,運転前の冷機状態のとき,バルブステム(弁軸)とバルブロッカー半

球とのクリアランスを測定し,おおよそ次の値に設定すれば,通常用いる範囲内の“エンジン運転中


10

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の温間のクリアランス”になる。

吸気バルブ    0.102 mm

排気バルブ    0.356 mm

これらのクリアランス調整によって,吸気バルブ及び排気バルブは,試験用エンジンの暖機運転時

に適切なバルブの開閉時期を保つことができる。バルブロッカーの調節ねじによって長さを調節でき

るバルブプッシュロッドの取付けは,最終的なクリアランスの調整ができるように十分な間隔を確保

する。

b)

エンジン運転中(暖機運転中)の吸気バルブ及び排気バルブのクリアランスは,オクタン価 100 の正

標準燃料を用いて標準ノック強度状態で運転し,0.200 mm±0.025 mm に設定する。

8.9 

潤滑油の圧力 

潤滑油の圧力は,172∼207 kPa に設定する。

8.10 

潤滑油の温度 

潤滑油の温度は,57  ℃±8  ℃に設定する。

8.11 

シリンダジャケット冷却液の温度 

シリンダジャケット冷却液の温度は,100  ℃±1.5  ℃に設定する。ただし,試験中の温度の変動は,±

0.5

℃とする。

8.12 

吸入空気温度 

吸入空気温度は,38  ℃±2.8  ℃に設定する。

8.13 

吸入混合気温度 

吸入混合気温度を 149  ℃±1  ℃に設定する。ただし,適切なトルエン系点検燃料(TSF)のオクタン価

に基づいて,使用に適したエンジン性能をもつかどうかを判定するため,吸入混合気温度の調整が必要な

場合を除く。この場合の吸入混合気温度は,141∼163  ℃の間に入らなければならない。設定した吸入混合

気温度は,そのトルエン系点検燃料を用いて測定する運転期間中,適用しなければならない。吸入混合気

温度の変化は,調整の有無にかかわらず,測定中 1  ℃を超えてはならない。

8.14 

吸入空気の湿度 

吸入空気の湿度は,乾燥空気 1 kg に対して,0.003 56∼0.007 12 kg の水分とする。吸入空気の湿度は,

氷塔などによって調整する。

8.15 

シリンダジャケット冷却液の高さ 

エンジン運転中のシリンダジャケット冷却液の高さは,冷却液のコンデンサにある“LEVEL HOT”の印

の±10 mm 以内になければならない。

注記  組み立てた試験用エンジンが,運転前の冷機状態のときに,添加剤を添加した冷却液を加えて,

コンデンサのサイトグラス下部に,ちょうど見えるレベルになれば,エンジン運転中の“LEVEL

HOT

”を保つことができる。

8.16 

エンジンクランク室の潤滑油の量 

エンジン運転中のエンジンクランク室の潤滑油の量は,サイトグラスのほぼ中間になければならない。

注記  試験用エンジンが運転前の冷機状態のとき,クランク室のサイトグラスの上部近くまで潤滑油

を補充することによって運転中の潤滑油が適切な量になる。

8.17 

クランク室の内圧 

クランク室の内圧は,大気圧よりも水柱圧で 25∼150 mm 低くなければならない。ただし,負圧度は,

水柱圧で 255 mm を超えてはならない。測定方法は,脈動を極力少なくするため,緩衝オリフィスを通し


11

K 2280-2

:2013

て,クランク室の開口部に圧力計又はマノメータを接続して測定する。

8.18 

排気圧力 

排気サージタンクの排気圧力は,水柱圧で 255 mm を超えてはならない。測定方法は,脈動をできるだ

け少なくするため,緩衝オリフィスを通して,排気サージタンク又は主排気スタックの開口部に圧力計又

はマノメータを接続して測定する。

8.19 

排気及びクランク室通気管システムの共鳴 

排気及びクランク室の通気管システムは,内部容積をもち,かつ,ガスによる共鳴を起こさないような

長さにする。

注記  共鳴が起きるかどうか判断するための手順については,ASTM D2700-01a の Appendix X2

(Operating Techniques−Adjustment of Variables)に記載している。

8.20 

ベルトの張力 

フライホイールを電動機に接続するベルトは,

最初の慣らし運転の後に張り調整をしなければならない。

ベルトの張り具合は,試験用エンジンを止めて,フライホイールと電動機プーリとの中央で,2.25 kg のお

もりを一方のベルトからつり下げ,ベルトのたわみを約 12.5 mm に調節する。

8.21 

ロッカアームキャリヤサポートの基本設定 

各ロッカアームキャリヤサポートは,そのフォークの下側とシリンダの機械仕上げした表面との間隔が

31 mm

になるようにシリンダに取り付ける。

8.22 

ロッカアームキャリヤの基本設定 

ロッカアームキャリヤは,シリンダとクランプとの隙間を約 16 mm に設定したとき,水平になっていな

ければならない。

8.23 

ロッカアーム及びプッシュロッド長さの基本設定 

エンジンクランク軸及びフライホイールを圧縮行程の上死点(t.d.c.)に調節し,ロッカアームキャリヤ

を適切な高さにする。ロッカアームの調整ねじを中間に設定し,かつ,ロッカアームが水平になるように

プッシュロッドの長さを調整する。

8.24 

点火時期の基本設定 

デジタル点火時期指示計又は目盛付きの点火四分儀が適切に校正されており,かつ,点火タイマの調節

機構が適切に設定している状態で,試験用エンジンを燃料燃焼によって稼働し,シリンダの高さをデジタ

ルカウンタ示度で 264(大気圧補正なし)に設定するか,又は,ダイヤル指示計示度で 0.825 に設定する。

次いで,点火タイマを調整して,点火時期を圧縮工程の上死点前(b.t.d.c.)26°に設定する。

8.25 

ロータベーンと点火タイマトランスデューサとの隙間の基本設定 

ロータベーンと点火タイマトランスデューサとの隙間の基本設定は,0.08∼0.13 mm とする。また,点

火断続器を用いる場合の隙間は,0.51 mm±0.13 mm とする。

8.26 

点火時期コントロールアームの基本設定 

点火時期の基本設定に対するシリンダ高さは,点火コントロールアームの中心線が水平になるように点

火コントロールロッドの長さを調節する。点火コントロールアームを点火タイマに固定するねじを締め,

点火タイマを点火タイマブラケットに固定しているねじを緩める。

これらを設定することで,

点火時期は,

式(1)又は式(2)のいずれかに従って,試験用エンジンのシリンダ高さが変化するのに応じて,自動的に変わ

ることになる。

S

=29.582−(0.013 6×C)  (1)

S

=10.163+(19.19×I)  (2)


12

K 2280-2

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ここに,

S

点火時期(°)

C

デジタルカウンタ示度

I

ダイヤル指示計示度

8.27 

点火プラグの隙間 

点火プラグの隙間は,0.51 mm±0.13 mm とする。

8.28 

基準シリンダ高さの設定 

オクタン価 100 の正標準燃料を用い,

標準ノック強度状態で試験用エンジンを十分に暖機運転をした後,

試験用エンジンを止める。点火が切れ,燃料が燃焼室に入らないことを確認する。校正済みの圧縮圧力計

をシリンダのデトネーションピックアップの孔に取り付け,試験用エンジンをモータリング状態で運転す

る。

図 に示す代表的な大気圧及び選択したベンチュリに対して,基準圧縮圧力を生じるようにシリンダ

の高さを調節する。シリンダ高さを示す指示計を次のように設定する。

デジタルカウンタ示度(大気圧補正をしない場合)  :  930

ダイヤル指示計示度  :  0.352

注記  この規格に適用するシリンダ高さを決める詳細な手順については,ASTM D2700-01a の Annex

A4

(Apparatus Assembly and Setting Instructions)に記載している。


13

K 2280-2

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ここに,

X1

:大気圧(×3.386 4 kPa) Y1:圧縮圧力(×6.894 8 kPa)

X2

:大気圧(×0.133 322 kPa) Y2:圧縮圧力  kPa

1

:19.0 mm ベンチュリ( 88.0 kPa 基準)

2

:15.1 mm ベンチュリ( 94.8 kPa 基準)

3

:14.3 mm ベンチュリ(101.3 kPa 基準)

図 2−シリンダ高さの設定のための実際の圧縮圧力

8.29 

空燃比 

全ての試料及び正標準燃料について,空燃比(燃料に対する空気の混合割合)は,最高ノック強度にな

るように調整する。気化器のサイトグラスレベルをノック強度の尺度として用いる場合,サイトグラスの

燃料のレベルは,17.8∼45.2 mm に調整する。この条件は,気化器の水平ジェットの選び方によって異な

る。

8.30 

気化器の冷却 

サイトグラス内の試料レベルの揺れ動き,試料油面の泡立ち及び不規則なエンジン燃焼が認められるよ

うな過度のガソリン気化がある場合には,気化器冷却液を循環して冷却する。

8.31 

ノックメータ示度の許容範囲 

ノックメータ示度の許容範囲は,目盛が 20∼80 の範囲である。この範囲から外れた場合は,オクタン価

測定値に影響を及ぼすため用いてはならない。


14

K 2280-2

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8.32 

デトネーションメータの開き度及び時定数の設定 

デトネーションメータの開き度及び時定数の設定は,ノックメータの読取りの安定性を考慮しながら最

適化する。開き度は,オクタン価 80∼100 の試料を測定する場合,オクタン価 90 において 1 オクタン価当

たり 12∼15 になるように調整する。開き度は,オクタン価によって変化するため,オクタン価 80 未満及

び 100 を超える試料を測定する場合は,再度調整を行う。

注記  デトネーションメータの設定手順は,ASTM D2700-01a の Annex A4(Apparatus Assembly and

Setting Instructions

)に記載している。

試験用エンジンの点検及び適合性試験 

9.1 

一般事項 

試験用エンジンは,この試験方法で規定した試験用エンジン及び計測器の基本設定に従って運転する。

試験用エンジンは,暖機運転を行い,安定した状態であることを確認する。その後,10 分間程度標準ノッ

ク強度(ノック示度 50)で運転する。

注記  試験用エンジンの暖機は,通常,1 時間程度で安定する。

9.2 

試験用エンジンの点検 

試験用エンジンの点検は,次による。

a)

次の 1)4)に該当する場合,試料のオクタン価に近いトルエン系点検燃料のオクタン価を測定して,

試験用エンジンが正常な状態にあることを点検する。

なお,このとき気化器の冷却は行わない。

1)

試験用エンジンの運転を 2 時間を超えて停止したとき。

2)

試験用エンジンがノックを起こさない条件で 2 時間を超えて運転したとき。

3)

トルエン系点検燃料のオクタン価を測定したときの大気圧から 0.68 kPa を超える変化があったとき。

4)

運転期間が 12 時間に達したとき。

b)

内挿法によるトルエン系点検燃料のオクタン価を測定する場合は,トルエン系点検燃料のオクタン価

校正値に対する標準ノック強度のガイド表に従い,大気圧の補正したシリンダ高さを用いる。

c)

圧縮比法によるトルエン系点検燃料のオクタン価を測定する場合の標準ノック強度は,整数に丸めた

オクタン価がトルエン系点検燃料のオクタン価に最も近い正標準燃料を用いて設定する。

9.3 

オクタン価 79.694.7 の場合の適合性試験 

オクタン価 79.6∼94.7 の場合の適合性試験は,次による。

a)

表 に示すオクタン価の範囲から,運転期間中,試料のオクタン価測定に用いるトルエン系点検燃料

を選ぶ。

b) 149

℃の標準吸入混合気温度で,トルエン系点検燃料のオクタン価を測定する。トルエン系点検燃料

のオクタン価測定値が,

表 の未調整の測定許容範囲内にある場合は,試験用エンジンは,正常な状

態にあると判断し,吸入混合気温度を調整する必要はないが,オクタン価測定値が

表 のオクタン価

校正値から 0.1 を超える差がある場合には,必要に応じて吸入空気温度を調整してもよい。

次の二つの条件が満たされれば,前の運転期間に適用したものと,ほぼ同じ吸入混合気温度の調整

を行い,次の運転期間に対する適合性試験を始めてもよい。ただし,2 回の運転期間の気圧変動は,

0.68 kPa

を超えないことを確認する。

1)

直近の運転期間中の適合性試験でエンジン校正のために吸入混合気温度を調整した。

2)

適合性試験の間に保守を行っていない。


15

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c)

トルエン系点検燃料のオクタン価が

表 の未調整の測定許容差を超えた試験用エンジンは,吸入混合

気温度が 141∼163  ℃の範囲で,温度調整することができる。調製後のトルエン系点検燃料のオクタ

ン価測定値が,オクタン価校正値の±0.1 以内にあれば,試験用エンジンは,正常な状態にあると判断

する。範囲外であれば,用いたトルエン系点検燃料のオクタン価範囲では,試料のオクタン価を測定

することはできない。トルエン系点検燃料を適正に測定できない原因を究明し,必要に応じて分解・

整備を行う。

表 3−トルエン系点検燃料のオクタン価,未調整の測定許容差,試料の適用オクタン価範囲 

オクタン価 79.694.7 の場合

トルエン系点検燃料の

オクタン価校正値

未調整の

測定許容差

トルエン系点検燃料の組成  体積分率%

試料の適用

オクタン価範囲

トルエン

イソオクタン

ヘプタン

81.5

a)

±0.3 74

0

26 79.6

∼83.5

85.2

a)

±0.3 74

5

21 83.2

∼87.1

88.7

a)

±0.3 74

10

16 86.8

∼90.8

92.6

b)

±0.4 74

15

11 90.5

∼94.7

a)

 TCD93

World

Wide

Program

によって校正されたもの。

b)

  ASTM National Exchange Group

によって 1986 年に校正されたもの。

9.4 

オクタン価 79.6 未満及び 94.7 を超える場合の適合性試験 

オクタン価 79.6 未満及び 94.7 を超える場合の適合性試験は,次による。

a)

表 に示すオクタン価範囲から,運転期間中,試料のオクタン価測定に用いるトルエン系点検燃料を

選ぶ。

b) 149

℃の標準吸入混合気温度で,トルエン系点検燃料のオクタン価を測定する。トルエン系点検燃料

のオクタン価測定値が,

表 の測定許容差内にある場合,試験用エンジンは,正常な状態にあると判

断する。吸入混合気温度の調整は,これらのオクタン価測定の範囲では行ってはならない。トルエン

系点検燃料のオクタン価が,

表 の測定許容差を超えている場合は,原因を究明し,必要に応じて分

解及び整備を行う。

注記  試験用エンジンによっては,あるオクタン価のトルエン系点検燃料に対して,測定許容差を

外れることがある。この場合,運転記録を管理することで試験用エンジンの特性を把握でき

る。

表 4−トルエン系点検燃料のオクタン価,測定許容差,試料の適用オクタン価範囲 

オクタン価 79.6 未満及び 94.7 を超える場合

トルエン系点検燃料の

オクタン価校正値

a)

測定許容差

トルエン系点検燃料の組成  体積分率%

試料の適用

オクタン価範囲

トルエン

イソオクタン

ヘプタン

58.0

±1.1 50

0

50 62.3

以下

66.9

±1.1 58

0

42 62.2

∼71.0

74.8

±1.0 66

0

34 70.7

∼76.7

78.2

±1.0 70

0

30 76.4

∼79.9

96.6

±1.2 74

20

6 94.4

∼98.4

99.8 

±0.9 74

24

2 98.1

∼100.0

100.8

±1.3 74

26

0 100

以上

a)

  ASTM National Exchange Group

によって 1986 年に校正されたもの。そのほかは,ASTM National Exchange

Group

及び Institute of Petroleum(現 Energy Institute)によって 1988/89 年に校正されたもの。


16

K 2280-2

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9.5 

試験用エンジンの性能点検 

試験用エンジンの性能点検は,トルエン系点検燃料によるオクタン価の測定値によって評価する。

注記  日常点検燃料を用いて定期的に測定した結果及び管理図を記録することは,試験器及び試験者

の能力を確認する上で有効である。

10 

試験の手順 

10.1 

一般事項 

この規格では,内挿法及び圧縮比法について規定する。

10.1.1 

運転条件の確認 

試験用エンジンの運転条件が通常の燃料で運転するエンジンに適合していることを点検する。

10.1.2 

試験用エンジンの適合性試験 

試料の予期オクタン価に近いトルエン系点検燃料を選び,試験用エンジンが正常な状態にあることを点

検する。吸入混合気温度の調整が必要な場合は,8.13 に従って設定する。設定した吸入混合気温度は,そ

のトルエン系点検燃料に適用するオクタン価範囲の試料を測定する運転期間中,維持する。

10.2 

内挿法の試験の手順 

内挿法の試験の手順は,次による。

10.2.1 

校正 

a)

試料の予期オクタン価に近い正標準燃料を用いて,標準ノック強度を確定するため,試験用エンジン

及び計測機器を校正する。

b)

選択した正標準燃料のオクタン価に対して,シリンダ高さを示すデジタルカウンタ示度又はダイヤル

指示計示度を

表 又は表 から求め,表 又は表 を用いて大気圧補正した値に設定する。

注記  シリンダ高さを決める詳細な手順は,ASTM D2700-01a の Annex A4(Apparatus Assembly and

Setting Instructions

)に記載している。

c)

選択した正標準燃料を用い,試験用エンジンを運転し,空燃比を変えてノックメータ示度が最高にな

る設定値を確定する。

d)

デトネーションメータのつまみ“METER READING”を調節し,ノックメータ示度を(50±2)の目

盛に合わせる。


17

K 2280-2

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表 5−標準大気圧 101.3 kPa における標準ノック強度に関するガイド表 

−オクタン価に対するデジタルカウンタ示度(14.3 mm ベンチュリ)−

オクタン価 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

デジタルカウンタ示度

a)

40

41

42

43

44

171

176

182

189

195

171

177

183

189

196

172

178

184

190

196

172

178

185

190

197

173

179

185

191

197

174

179

186

192

198

175

180

186

192

199

175

180

187

193

199

176

181

188

194

200

176

182

188

195

201

45

46

47

48

49

202

208

214

221

228

202

209

215

222

229

203

209

216

223

230

203

210

217

224

231

204

211

218

225

232

204

212

219

226

233

205

212

219

226

233

206

213

220

227

234

207

213

220

227

234

207

214

221

228

235

50

51

52

53

54

235

244

251

259

266

236

244

252

259

267

237

245

252

260

268

238

245

253

261

269

239

246

254

262

270

240

247

255

263

271

241

248

256

264

272

242

249

257

265

273

243

250

257

265

274

243

250

258

266

274

55

56

57

58

59

275

283

292

300

308

275

283

292

301

309

276

284

293

302

310

277

285

294

303

311

278

286

295

304

312

279

287

296

305

313

280

288

297

306

314

281

289

298

306

315

282

290

299

307

316

282

291

299

307

316

60

61

62

63

64

317

327

336

345

355

318

328

337

346

356

319

329

337

347

357

320

329

338

348

357

321

330

339

349

358

322

331

340

350

359

323

332

341

351

360

324

333

342

352

361

325

334

344

353

362

326

335

344

354

363

65

66

67

68

69

364

374

384

395

406

365

375

385

396

407

366

376

386

397

408

367

377

388

398

409

368

378

389

399

410

369

379

390

400

412

370

380

391

401

413

371

381

392

402

414

372

382

393

403

415

373

383

394

405

416

70

71

72

73

74

417

429

441

454

467

419

430

443

455

468

420

431

444

457

470

421

433

445

458

471

422

434

446

460

472

423

436

447

461

474

424

437

448

462

475

426

438

450

463

477

427

439

451

464

478

428

440

453

465

479

75

76

77

78

79

481

495

509

526

542

482

496

510

527

544

484

498

512

529

546

485

499

513

531

548

486

501

515

533

550

488

502

517

534

551

489

503

519

536

553

491

505

520

537

554

492

506

522

539

556

494

508

524

540

558


18

K 2280-2

:2013

表 5−標準大気圧 101.3 kPa における標準ノック強度に関するガイド表(続き) 

−オクタン価に対するデジタルカウンタ示度(14.3 mm ベンチュリ)−

オクタン価 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

デジタルカウンタ示度

a)

80

81

82

83

84

560

577

594

612

629

562

578

596

613

631

564

580

598

615

633

565

582

599

617

635

567

584

601

619

637

568

585

603

620

639

570

587

605

622

641

571

589

606

623

643

573

591

608

625

644

575

592

610

627

646

85

86

87

88

89

648

668

688

708

728

650

670

690

709

730

652

672

692

712

732

654

674

694

714

735

656

675

695

716

736

658

677

698

718

739

660

679

699

721

740

662

681

702

722

743

664

683

704

725

745

666

685

706

726

746

90

91

92

93

94

749

769

790

809

831

750

771

791

812

832

753

773

794

814

835

754

776

795

816

836

757

777

798

818

838

759

780

800

819

840

761

781

801

822

842

763

783

804

824

845

764

785

805

826

846

767

787

808

828

849

95

96

97

98

99

850

870

890

910

928

852

873

891

911

929

855

874

894

912

931

856

876

895

915

934

859

879

897

917

935

860

880

900

918

936

863

881

901

921

939

864

884

904

922

941

866

886

905

924

942

869

888

907

926

945

100

101

102

103

104

948

960

974

987

995

949

962

976

988

997

950

963

977

988

998

952

965

979

990

1 000

953

966

980

991

1 001

955

967

980

991

1 003

956

969

981

993

1 004

957

970

983

993

1 005

959

972

984

994

1 006

960

973

986

994

1 007

105

106

107

108

109

1 008

1 020

1 031

1 041

1 049

1 010

1 021

1 032

1 041

1 050

1 011

1 022

1 033

1 042

1 051

1 012

1 024

1 034

1 043

1 052

1 014

1 025

1 035

1 044

1 053

1 015

1 026

1 036

1 045

1 053

1 016

1 027

1 037

1 046

1 054

1 017

1 028

1 038

1 046

1 055

1 018

1 029

1 039

1 047

1 056

1 019

1 030

1 040

1 048

1 057

110

111

112

113

114

1 058

1 066

1 074

1 083

1 092

1 058

1 067

1 075

1 084

1 093

1 059

1 068

1 076

1 084

1 093

1 060

1 069

1 077

1 085

1 094

1 061

1 069

1 078

1 086

1 095

1 062

1 070

1 079

1 087

1 096

1 063

1 071

1 080

1 088

1 097

1 063

1 072

1 080

1 089

1 097

1 064

1 073

1 081

1 090

1 098

1 065

1 073

1 082

1 091

1 099

115

116

117

118

119

1 100

1 108

1 117

1 125

1 132

1 101

1 110

1 118

1 125

1 134

1 101

1 110

1 118

1 127

1 134

1 103

1 111

1 120

1 128

1 135

1 103

1 111

1 120

1 128

1 136

1 104

1 112

1 121

1 129

1 136

1 105

1 114

1 122

1 129

1 138

1 105

1 114

1 122

1 131

1 139

1 107

1 115

1 124

1 131

1 141

1 107

1 115

1 124

1 132

1 141

120

1 142 1 142 1 144 1 145

注記  ダイヤル指示計示度=1.012−デジタルカウンタ示度/1 410 

a)

標準ノック強度に対するデジタルカウンタ示度の許容差は,次のとおりとする。

a) 85

オクタン価以下の場合  ±28

b) 85

オクタン価を超える場合  ±35


19

K 2280-2

:2013

表 6−標準大気圧 101.3 kPa における標準ノック強度に関するガイド表 

−オクタン価に対するダイヤル指示計示度(14.3 mm ベンチュリ)−

オクタン価 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

ダイヤル指示計示度

a)

40

41

42

43

44

0.891

0.887

0.883

0.878

0.874

0.891

0.886

0.882

0.878

0.873

0.890

0.886

0.882

0.877

0.873

0.890

0.886

0.881

0.877

0.872

0.889

0.885

0.881

0.876

0.872

0.889

0.885

0.880

0.876

0.871

0.888

0.884

0.880

0.876

0.871

0.888

0.884

0.880

0.875

0.871

0.887

0.883

0.879

0.875

0.870

0.887

0.883

0.879

0.874

0.870

45

46

47

48

49

0.869

0.864

0.860

0.855

0.850

0.869

0.864

0.859

0.854

0.849

0.868

0.864

0.859

0.854

0.849

0.868

0.863

0.858

0.853

0.848

0.867

0.863

0.858

0.853

0.848

0.867

0.862

0.857

0.852

0.847

0.866

0.862

0.857

0.852

0.847

0.866

0.861

0.856

0.851

0.846

0.865

0.861

0.856

0.851

0.846

0.865

0.860

0.855

0.850

0.845

50

51

52

53

54

0.845

0.839

0.834

0.828

0.823

0.844

0.839

0.833

0.828

0.822

0.844

0.838

0.833

0.827

0.822

0.843

0.838

0.832

0.827

0.821

0.842

0.837

0.832

0.826

0.820

0.842

0.837

0.831

0.826

0.820

0.841

0.836

0.831

0.825

0.819

0.841

0.836

0.830

0.824

0.819

0.840

0.835

0.830

0.824

0.818

0.840

0.835

0.829

0.823

0.818

55

56

57

58

59

0.817

0.811

0.805

0.799

0.793

0.817

0.811

0.805

0.799

0.793

0.816

0.810

0.804

0.798

0.792

0.815

0.810

0.804

0.797

0.791

0.815

0.809

0.803

0.797

0.791

0.814

0.808

0.802

0.796

0.790

0.814

0.808

0.802

0.795

0.789

0.813

0.807

0.801

0.795

0.789

0.812

0.806

0.800

0.794

0.788

0.812

0.806

0.800

0.794

0.788

60

61

62

63

64

0.787

0.780

0.774

0.767

0.760

0.786

0.780

0.773

0.767

0.760

0.786

0.779

0.773

0.766

0.759

0.785

0.779

0.772

0.765

0.759

0.784

0.778

0.771

0.765

0.758

0.784

0.777

0.771

0.764

0.757

0.783

0.776

0.770

0.763

0.756

0.783

0.776

0.769

0.763

0.756

0.782

0.775

0.769

0.762

0.755

0.781

0.775

0.768

0.761

0.755

65

66

67

68

69

0.754

0.747

0.739

0.732

0.724

0.753

0.746

0.739

0.731

0.723

0.752

0.745

0.738

0.730

0.722

0.752

0.745

0.737

0.730

0.722

0.751

0.744

0.736

0.729

0.721

0.750

0.743

0.736

0.728

0.720

0.750

0.742

0.735

0.727

0.719

0.749

0.742

0.734

0.727

0.718

0.748

0.741

0.733

0.726

0.718

0.748

0.740

0.733

0.725

0.717

70

71

72

73

74

0.716

0.708

0.699

0.690

0.681

0.715

0.707

0.698

0.689

0.680

0.714

0.706

0.697

0.688

0.679

0.714

0.705

0.696

0.687

0.678

0.713

0.704

0.696

0.686

0.677

0.712

0.703

0.695

0.685

0.676

0.711

0.702

0.694

0.684

0.675

0.710

0.702

0.693

0.683

0.674

0.709

0.701

0.692

0.683

0.673

0.709

0.700

0.691

0.682

0.672

75

76

77

78

79

0.671

0.661

0.651

0.639

0.627

0.670

0.660

0.650

0.638

0.626

0.669

0.659

0.649

0.637

0.625

0.668

0.658

0.648

0.636

0.624

0.667

0.657

0.647

0.634

0.622

0.666

0.656

0.645

0.633

0.621

0.665

0.655

0.644

0.632

0.620

0.664

0.654

0.643

0.631

0.619

0.663

0.653

0.642

0.630

0.617

0.662

0.652

0.640

0.629

0.616

80

81

82

83

84

0.615

0.603

0.591

0.578

0.566

0.614

0.602

0.590

0.577

0.564

0.612

0.600

0.588

0.576

0.563

0.611

0.599

0.587

0.575

0.562

0.610

0.598

0.586

0.573

0.560

0.609

0.597

0.584

0.572

0.559

0.608

0.596

0.583

0.571

0.558

0.607

0.594

0.582

0.570

0.556

0.605

0.593

0.581

0.568

0.555

0.604

0.592

0.580

0.567

0.554


20

K 2280-2

:2013

表 6−標準大気圧 101.3 kPa における標準ノック強度に関するガイド表(続き) 

−オクタン価に対するダイヤル指示計示度(14.3 mm ベンチュリ)−

オクタン価 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

ダイヤル指示計示度

a)

85

86

87

88

89

0.552

0.538

0.524

0.510

0.496

0.551

0.537

0.523

0.509

0.494

0.549

0.536

0.521

0.507

0.493

0.548

0.534

0.520

0.506

0.491

0.546

0.533

0.519

0.504

0.490

0.545

0.532

0.517

0.503

0.488

0.544

0.530

0.516

0.501

0.487

0.542

0.529

0.514

0.500

0.485

0.541

0.528

0.513

0.493

0.484

0.540

0.526

0.511

0.497

0.483

90

91

92

93

94

0.481

0.467

0.452

0.438

0.423

0.480

0.465

0.451

0.436

0.422

0.478

0.464

0.449

0.435

0.420

0.477

0.462

0.448

0.433

0.419

0.475

0.461

0.446

0.432

0.418

0.474

0.459

0.445

0.431

0.416

0.472

0.458

0.444

0.429

0.415

0.471

0.457

0.442

0.428

0.413

0.470

0.455

0.441

0.426

0.412

0.468

0.454

0.439

0.425

0.410

95

96

97

98

99

0.409

0.395

0.381

0.367

0.354

0.408

0.393

0.380

0.366

0.353

0.406

0.392

0.378

0.365

0.352

0.405

0.391

0.377

0.363

0.350

0.403

0.389

0.376

0.362

0.349

0.402

0.388

0.374

0.361

0.348

0.400

0.387

0.373

0.359

0.346

0.399

0.385

0.371

0.358

0.345

0.398

0.384

0.370

0.357

0.344

0.396

0.382

0.369

0.355

0.342

100

101

102

103

104

0.340

0.331

0.321

0.312

0.306

0.339

0.330

0.320

0.311

0.305

0.338

0.329

0.319

0.311

0.304

0.337

0.328

0.318

0.310

0.303

0.336

0.327

0.317

0.309

0.302

0.335

0.326

0.317

0.309

0.301

0.334

0.325

0.316

0.308

0.300

0.333

0.324

0.315

0.308

0.299

0.332

0.323

0.314

0.307

0.298

0.331

0.322

0.313

0.307

0.298

105

106

107

108

109

0.297

0.288

0.281

0.274

0.268

0.296

0.288

0.280

0.274

0.267

0.295

0.287

0.280

0.273

0.267

0.294

0.286

0.279

0.272

0.266

0.293

0.285

0.278

0.272

0.265

0.292

0.284

0.277

0.271

0.265

0.291

0.284

0.277

0.270

0.264

0.291

0.283

0.276

0.270

0.264

0.290

0.282

0.275

0.269

0.263

0.289

0.282

0.275

0.269

0.263

110

111

112

113

114

0.262

0.256

0.250

0.244

0.238

0.262

0.255

0.249

0.243

0.237

0.261

0.255

0.249

0.243

0.237

0.260

0.254

0.248

0.242

0.236

0.260

0.254

0.248

0.242

0.235

0.259

0.253

0.247

0.241

0.235

0.258

0.253

0.246

0.240

0.234

0.258

0.252

0.246

0.240

0.234

0.257

0.251

0.245

0.239

0.233

0.257

0.251

0.245

0.238

0.232

115

116

117

118

119

0.232

0.226

0.220

0.214

0.209

0.231

0.225

0.219

0.214

0.208

0.231

0.225

0.219

0.213

0.208

0.230

0.224

0.218

0.212

0.207

0.230

0.224

0.218

0.212

0.206

0.229

0.223

0.217

0.211

0.206

0.228

0.222

0.216

0.211

0.205

0.228

0.222

0.216

0.210

0.204

0.227

0.221

0.215

0.210

0.203

0.227

0.221

0.215

0.209

0.203

120

0.202 0.202 0.201 0.200

注記  デジタルカウンタ示度=(1.012−ダイヤル指示計示度)×1 410 

a)

標準ノック強度に対するダイヤル指示計示度の許容差は,次のとおりとする。

a) 85

オクタン価以下の場合  0.020

b) 85

オクタン価を超える場合  0.025


21

K 2280-2

:2013

表 7−標準大気圧よりも低い場合の標準ノック強度を得るためのシリンダ高さの変更ガイド表

大気圧 kPa

(×3.386 4 kPa)

0.00

(0.0)

0.34

(0.1)

0.68

(0.2)

1.02

(0.3)

1.35

(0.4)

1.69

(0.5)

2.03

(0.6)

2.37

(0.7)

2.71

(0.8)

3.05

(0.9)

74.5 DCC

a)

336 331 327 323 319 314 310 306 302 296

(22.0) DIC

b)

 0.238  0.235  0.232  0.229  0.226  0.223 0.220 0.217 0.214 0.211

77.9 DCC

a)

293 289 285 281 276 272 268 264 259 255

(23.0) DIC

b)

 0.208  0.205  0.202  0.199  0.196  0.193 0.190 0.187 0.184 0.181

81.3 DCC

a)

251 247 243 238 234 230 226 221 217 213

(24.0) DIC

b)

 0.178  0.175  0.172  0.169  0.166  0.163 0.160 0.157 0.154 0.151

84.6 DCC

a)

209 204 200 196 192 188 183 179 175 171

(25.0) DIC

b)

 0.148  0.145  0.142  0.139  0.136  0.133 0.130 0.127 0.124 0.121

88.0 DCC

a)

166 162 158 154 149 145 141 137 133 128

(26.0) DIC

b)

 0.118  0.115  0.112  0.109  0.106 0.103 0.100 0.097 0.094 0.091

91.4 DCC

a)

124 120 116 111  107 103 99  94  90  86

(27.0) DIC

b)

 0.088  0.085  0.082  0.079  0.076  0.073 0.070 0.067 0.064 0.061

94.8 DCC

a)

82 78 73 69 65 61 56 52 48 44

(28.0) DIC

b)

 0.058  0.055  0.052  0.049  0.046  0.043 0.040 0.037 0.034 0.031

98.2 DCC

a)

39 35 31 27 23 18 14 10 6  1

(29.0) DIC

b)

 0.028  0.025  0.022  0.019  0.016  0.013 0.010 0.007 0.004 0.001

注記 1 101.3

kPa

未満の大気圧における標準ノック強度を得るためのシリンダ高さ(圧縮比)値は,

表 のデジタル

カウンタ示度に,この表に示したデジタルカウンタ示度の補正値を加えるか,又は

表 のダイヤル指示計示

度から,この表に示したダイヤル指示計示度の補正値を減じる。

注記 2  大気圧において測定したシリンダ高さ(圧縮比)値を,標準大気圧 101.3 kPa のシリンダ高さ(圧縮比)値に

変換するには,測定した試験用エンジンのデジタルカウンタ示度から,この表に示したデジタルカウンタ示
度の補正値を減じるか,又は測定した試験用エンジンのダイヤル指示計示度に,この表に示したダイヤル指

示計示度の補正値を加える。

注記 3  ボトムカウンタの読みを,101.3 kPa に補正できるようにデジタルカウンタ指示計を設定するためには,低部

カウンタを開放するように指示計ドライブノブを定位置に置き,二つのデジタルカウンタ示度が,この表に

示した数値だけ相違するよう,エンジン圧縮比を変える。補正した後,指示計ドライブノブを 1 の位置に戻

す。 
−  トップカウンタの読みは,101.3 kPa より少ない圧力値に対し,ボトムの補正された読みよりも大きくな

ければならない。

−  トップカウンタの読みは,101.3 kPa より大きい圧力値に対し,ボトムの補正された読みよりも小さくな

ければならない。

a)

 DCC

:デジタルカウンタ示度の補正値

b)

 DIC

:ダイヤル指示計示度の補正値


22

K 2280-2

:2013

表 8−標準大気圧よりも高い場合の標準ノック強度を得るためのシリンダ高さの変更ガイド表

大気圧 kPa

(×3.386 4 kPa)

0.00

(0.0)

0.34

(0.1)

0.68

(0.2)

1.02

(0.3)

1.35

(0.4)

1.69

(0.5)

2.03

(0.6)

2.37

(0.7)

2.71

(0.8)

3.05

(0.9)

101.6 DCC

a)

3  7  11 16 20 24 28 32 37 41

(30.0) DIC

b)

0.002 0.005 0.008 0.011 0.014 0.017 0.020 0.023 0.026 0.029

注記 1 101.3

kPa

を超える大気圧における標準ノック強度を得るためのシリンダ高さ(圧縮比)は,

表 のデジタル

カウンタ示度から,この表に示したデジタルカウンタ示度の補正値を減じるか,又は

表 のダイヤル指示計

示度に,この表に示したダイヤル指示計示度の補正値を加える。

注記 2  大気圧において測定したシリンダ高さ(圧縮比)値を,101.3 kPa のシリンダ高さ(圧縮比)値に変換するに

は,測定した試験用エンジンのデジタルカウンタ示度から,この表に示したデジタルカウンタ示度の補正値

を減じるか,又は測定した試験用エンジンのダイヤル指示計示度に,この表に示したダイヤル指示計示度の

補正値を加える。

注記 3  ボトムカウンタの読みを,101.3 kPa に補正できるようにデジタルカウンタ指示計を設定するためには,低部

カウンタを開放するように指示計ドライブノブを定位置に置き,二つのデジタルカウンタ示度が,この表に

示した数値だけ相違するよう,エンジン圧縮比を変える。補正した後,指示計ドライブノブを 1 の位置に戻
す。

−  トップカウンタの読みは,101.3 kPa より少ない圧力値に対し,ボトムの補正された読みよりも大きくな

ければならない。

−  トップカウンタの読みは,101.3 kPa より大きい圧力値に対し,ボトムの補正された読みよりも小さくな

ければならない。

a)

 DCC

:デジタルカウンタ示度の補正値

b)

 DIC

:ダイヤル指示計示度の補正値

e)

試料のオクタン価が 100 よりも高い値を示した場合の標準ノック強度は,試料のオクタン価を挟む正

標準燃料を用いて確定する。適切な正標準燃料を選ぶためには,数回の試験を必要とするが,

表 

示す試料のオクタン価範囲に応じて選ぶとよい。デトネーションメータの開き度は,ノックメータ示

度の安定性が保たれた状態で,できるだけ大きく維持できるように調整する。

表 9−内挿法の正標準燃料の選び方

試料のオクタン価範囲

正標準燃料の選び方

40

∼72

オクタン価の差が 4.0 以下の 2 種類の正標準燃料を用いる。

72

∼80

オクタン価の差が 2.4 以下の 2 種類の正標準燃料を用いる。

80

∼100

オクタン価の差が 2.0 以下の 2 種類の正標準燃料を用いる。

100.0

∼100.7

オクタン価が 100.0 及び 100.7 の 2 種類の正標準燃料を用いる。

100.7

∼101.3

オクタン価が 100.7 及び 101.3 の 2 種類の正標準燃料を用いる。

101.3

∼102.5

オクタン価が 101.3 及び 102.5 の 2 種類の正標準燃料を用いる。

102.5

∼103.5

オクタン価が 102.5 及び 103.5 の 2 種類の正標準燃料を用いる。

103.5

∼108.6

四エチル鉛量が 0.053 mL/L(0.2 mL/3.785 L)異なる 2 種類の正標準燃料を用いる。

108.6

∼115.5

四エチル鉛量が 0.132 mL/L(0.5 mL/3.785 L)異なる 2 種類の正標準燃料を用いる。

115.5

∼120.3

四エチル鉛量が 0.264 mL/L(1.0 mL/3.785 L)異なる 2 種類の正標準燃料を用いる。

10.2.2 

試料の測定 

試料の測定は,次による。

a)

試料を用いて試験用エンジンを運転し,燃料系統に気泡が入っていないことを確認する。

b)

ノックメータ示度が 50 付近を示すようにシリンダ高さを調整する。

c)

空燃比を調整し,ノックメータ示度が最高になるように調節する。次いで,必要に応じてシリンダ高

さを再調整し,最高のノックメータ示度が(50±2)の目盛を示すように調節する。


23

K 2280-2

:2013

d)

試料のノックメータ示度を記録する。

10.2.3 

第一正標準燃料の測定 

第一正標準燃料の測定は,次による。

a)  10.2.2

で調整したシリンダ高さに基づき,試料の予期オクタン価に近いオクタン価をもつ第一正標準

燃料を選ぶ。

b)

新しく調製した第一正標準燃料を用いて試験用エンジンを運転し,燃料系統に気泡がないことを確認

する。

c)

10.2.2

で調整したシリンダ高さを変えずに空燃比を調整し,第一正標準燃料に対するノックメータ示

度を決定する。

d)

第一正標準燃料のノックメータ示度を記録する。

10.2.4 

第二正標準燃料の測定 

第二正標準燃料の測定は,次による。

a)

第二正標準燃料は,10.2.1 e)に従って,試料のノックメータ示度を第一標準燃料と挟むように選ぶ。

b)

新しく調製した第二正標準燃料を用いて試験用エンジンを運転し,燃料系統に気泡がないことを確認

する。

c)

10.2.2

で調整したシリンダ高さを変えずに空燃比を調整し,第二正標準燃料に対するノックメータ示

度を決定する。

d)

第二正標準燃料のノックメータ示度を記録する。

e)

試料のノックメータ示度を第二正標準燃料のノックメータ示度で挟むことができた場合には,試験を

続行する。挟めなかった場合は,内挿法の条件を満足するまで,新たな正標準燃料を調製して試験を

行う。

10.2.5 

測定の繰返し 

測定の繰返しは,次による。

a)

シリンダ高さを変えずに試料を用いて試験用エンジンを運転する。続いて,第二正標準燃料,第一正

標準燃料の順で試験を繰り返し行い,2 回目のノックメータ示度を得る。各燃料に対して,最高ノッ

クメータ示度に対する空燃比が用いられていることを確認し,ノックメータ示度が安定してからノッ

クメータ示度を記録する。

b)  2

回測定したノックメータ示度が,11.1 c)に示す三つの条件を満足しなかった場合は,3 回目の試験を

繰り返し行い,ノックメータ示度を記録する。

10.3 

圧縮比法の試験の手順 

10.1.1

及び 10.1.2 に示すスタートアップ及び試験用エンジンの適合性試験を行った後,次の手順で圧縮

比法のオクタン価を読み取る。

a)

標準ノック強度の設定  測定する試料のオクタン価に近いオクタン価をもつ正標準燃料を用いて,試

験用エンジンを校正して標準ノック強度を設定する。

1)

選択した正標準燃料のオクタン価に対して,測定に用いるシリンダ高さを示すデジタルカウンタ示

度又はダイヤル指示計示度を

表 又は表 から求め,表 又は表 を用いて大気圧補正した値に設

定する。

注記  シリンダ高さを決める詳細な手順については,ASTM D2700-01a の Annex A4(Apparatus

Assembly and Setting Instructions

)に記載している。

2)

最大のノック強度を示す空燃比を決定し,次にデトネーションメータの読取ダイヤルを回してノッ


24

K 2280-2

:2013

クメータ示度が(50±2)の目盛を示すように設定する。

3)

オクタン価 90 で 1 オクタン価当たりのノック強度が 12∼15 の目盛に設定したデトネーションメー

タの開き度の場合,オクタン価 80∼100 の範囲において適切に設定した開き度となっているため設

定を変更する必要はない。

b)

試料の測定  試料の測定は,次による。

1)

試料を気化器に導入し,燃料系統をパージする。必要に応じて浮き容器及びサイトグラスもパージ

するが,このときは,サイトグラスのドレイン弁を数回開閉し,浮き容器とサイトグラスとをつな

ぐチューブに気泡が入っていないことを確認する。

2)

試料を用いて運転する。試験用エンジンのノック強度が変化し,ノックメータ示度が非常に低くな

るか又は高くなった場合は,ノックメータ示度が再び中間値を示すようにシリンダ高さを適切な方

向に調整する。この結果,オクタン価が変わった場合は,調整後のシリンダ高さの読みに対応する

デジタルカウンタ示度又はダイヤル指示計示度から,

表 又は表 を用いてオクタン価を推定し,

別の正標準燃料を選んで標準ノック強度を再設定する。

3)

試料に対してノックメータが中間値を示すようにシリンダ高さを調整する。

4)

最大ノック強度を示す空燃比を決定するため,はじめに,燃料レベルを下げる。次にノックメータ

示度が最大に達した後,下がり始めるまで少しずつ(サイトグラスの目盛が 0.1 又はそれ以下)段

階的に燃料レベルを上げる。

5)

シリンダ高さを調節してノックメータ示度を(50±2)の目盛に調節する。

6)

運転を継続し,必要に応じて適切なノック強度を得るため,シリンダ高さを微調整する。運転時間

は,空燃比の設定が終了した時点から測定して約 5 分以内とする。

7)

サイトグラスのドレインバルブを瞬間的に開けて燃料レベルを下げ,気泡を取り除く。ドレインバ

ルブを閉じた後,ノックメータ示度が元の値に戻ることを確認する。ノックメータ示度が,±1 の

目盛の範囲で戻らない場合は,該当する正標準燃料に対する標準ノック強度を得るため,シリンダ

高さの再調整を行い,6)  から繰り返す。

8)

デジタルカウンタ示度又はダイヤル指示計示度を読み取り,

表 又は表 によって大気圧補正した

値を記録する。

9)

補正したデジタルカウンタ示度又はダイヤル指示計示度を

表 又は表 によってオクタン価に変換

する。

c)

標準ノック強度の点検  標準ノック強度の点検は,次による。

1)

正標準燃料による運転を行い,このオクタン価に対する補正したデジタルカウンタ示度で標準ノッ

ク強度を点検する。ノックメータ示度が,最初の読取値の±3 の目盛の範囲であればその値を記録

し,試料に戻る。ノックメータ示度が,±3 の目盛の範囲を超えている場合は,試料のオクタン価

を再び測定する前に,標準ノック強度を設定し直さなければならない。

2)

試料による運転を行い,ノックメータ示度が正標準燃料で設定した標準ノック強度の読取値の±2

の目盛の範囲内に入るようにシリンダ高さを調節し,大気圧補正したデジタルカウンタ示度又はダ

イヤル指示計示度を記録し,

表 又は表 によってオクタン価に変換する。

3)

繰り返し 2 回測定したオクタン価の差が 0.3 以内であれば,その平均値をオクタン価とする。

d)

試料と正標準燃料とのオクタン価の差の点検  試料と正標準燃料とのオクタン価の差の点検は,次に

よる。

1)

試料の平均オクタン価は,標準ノック強度を設定した正標準燃料のオクタン価から

表 10 に示す最大


25

K 2280-2

:2013

許容差内でなければならない。

2)

試料と正標準燃料とのオクタン価の差が

表 10 のオクタン価最大許容差を超える場合は,オクタン価

がこの最大許容差内にある新たな正標準燃料を用いて標準ノック強度を求める。その結果,オクタ

ン価に対するシリンダ高さにおける新たな正標準燃料のノックメータ示度が(50±1)の目盛の範囲

内にある場合は,その前の測定結果を試料のオクタン価とする。範囲外の場合は,選択した正標準

燃料を用いて,試験用エンジンの校正から改めて行い,試料のオクタン価測定を行う。

表 10−試料のオクタン価と正標準燃料のオクタン価との最大許容差

試料のオクタン価

試料と正標準燃料とのオクタン価最大許容差

90

未満 2.0

 90

以上 100 未満 1.0

 100

以上 102 未満 0.7

 102

以上 105 以下 1.3

105

を超え 2.0

e)

同様なオクタン価試料の測定  同様なオクタン価試料の測定は,次による。

1)

オクタン価が似たような試料が幾つかある場合,適切な正標準燃料を用いて標準ノック強度を設定

して,各試料を測定してもよい。ただし,正標準燃料に対する標準ノック強度が最初の値の±1 目

盛以内であることを確認する。

2)

いかなる場合も,4 本目の試料を測定した後は,標準ノック強度を再設定しなければならない。

11 

計算方法 

計算方法は,次による。

11.1 

内挿法 

a)  1

回目のノックメータ示度から試料のオクタン価を,次の式によって算出する。

(

)

L

H

K

K

K

K

L

M

×

+

=

H

L

S

L

  (3)

ここに,

M

試料のモータ法オクタン価

L

低い正標準燃料のオクタン価

H

高い正標準燃料のオクタン価

K

S

試料のノックメータ示度

K

L

低い正標準燃料のノックメータ示度

K

H

高い正標準燃料のノックメータ示度

b)  2

回目のノックメータ示度から式(3)によってオクタン価を算出する。

c)

次の三つの条件に合えば,繰り返し行った 2 回のオクタン価の平均値を算出する。

1)  1

回目及び 2 回目のオクタン価の差が,0.3 以内である。

2)  1

回目及び 2 回目の試料のノックメータ示度の平均値が 45∼55 の間にある。

3)

測定に用いた大気圧補正後のシリンダ高さが,オクタン価に対するデジタルカウンタ示度又はダイ

ヤル指示計示度で示すガイド表の数値(シリンダ高さ)に対して,デジタルカウンタ示度で±20 以

内,又はダイヤル指示計示度で±0.356 mm 以内にある。

d)  1

回目及び 2 回目のオクタン価の差又はノックメータ示度の平均値が c)の条件に当てはまらない場合

は,試料,第一正標準燃料及び第二正標準燃料について 3 回目の測定を行い,ノックメータ示度を求

める。この結果,c)の条件を満足した場合,2 回目及び 3 回目の平均値を試料のオクタン価とする。


26

K 2280-2

:2013

e)

測定時のシリンダ高さがガイド表の制限から外れた場合は,デトネーションメータの設定を再調整し

て適切な標準ノック強度を確定してから新たにオクタン価測定を行う。

11.2 

圧縮比法の計算 

圧縮比法による試料のオクタン価は,10.3 c) 3)で求めた値を用いる。

12 

結果の表し方 

オクタン価は,JIS Z 8401 の規定によって,丸めの幅を

表 11 に従って丸める。

表 11−オクタン価の丸め方

オクタン価の範囲

丸めの幅

72.0

未満

1

 72.0

以上 103.5 以下

0.1

103.5

を超え 1

13 

精度 

13.1 

一般事項 

この試験方法によって得られた試験結果の許容差(確率 0.95)は,次による。試験結果が許容差を外れ

た場合には,JIS Z 8402-6 の規定によって処理する。精度は,大気圧 94.6 kPa 以上で測定した結果に適用

する。

13.2 

室内併行精度 

同一試験室において,同一人が同一試験器で引続き短時間に同一試料を 2 回試験したとき,試験結果の

差の許容差は,

表 12 による。

13.3 

室間再現精度 

異なる試験室において,別人が別の試験器で同一試料をそれぞれ 1 回ずつ試験して求めた 2 個の試験結

果の差の許容差は,

表 12 による。

表 12−モータ法オクタン価の精度(大気圧 94.6 kPa 以上で測定した場合)

オクタン価の平均値

室内併行許容差

室間再現許容差

80

未満

現在,データなし

現在,データなし

 80.0

以上 90.0 以下 0.2

0.7

 90.0

を超え 102.0 未満

現在,データなし

現在,データなし

 102

以上 103

以下 0.6

2.0

103

を超え

現在,データなし

現在,データなし

14 

試験結果の報告 

14.1 

火花点火式エンジン用燃料 

火花点火式エンジン用燃料の試験結果には,次の事項を記載する。

a)

試料名,採取場所及び採取年月日

b)

この規格の番号(JIS K 2280-2

c)

結果(箇条 12 の表し方による)

d)

試験年月日

e)

特記事項


27

K 2280-2

:2013

14.2 

航空ピストンエンジン用燃料 

航空ピストンエンジン用燃料の試験結果には,次の事項を記載する。

a)

試料名,採取場所及び採取年月日

b)

この規格の番号(JIS K 2280-2

c)

結果(箇条 12 の表し方による)

d)

航空法評価値

表 13 を用いてモータ法オクタン価の結果を変換したときの数値が,100 以下の場合は,

航空法オクタン価として報告し,100 を超える場合は,航空法出力価として報告する。

e)

試験年月日

f)

特記事項

表 13−モータ法オクタン価から航空法オクタン価又は航空法出力価への変換表 

オクタン価

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8

90

90.15 90.37 90.58 90.79 91.01

91

91.22 91.43 91.65 91.86 92.07

92

92.29 92.50 92.71 92.92 93.13

93

93.35 93.56 93.77 93.98 94.19

94

94.40 94.61 94.82 95.04 95.25

95

95.46 95.67 95.88 96.09 96.29

96

96.50 96.71 96.92 97.13 97.34

97

97.55 97.76 97.96 98.17 98.38

98

98.57 98.74 98.91 99.08 99.25

99

99.43 99.60 99.77 99.95

100.54

100  101.07 101.60 102.14 102.67 103.21

101  103.74 104.27 104.81 105.34 105.88

102  106.41 106.94 107.48 108.01 108.55

103 109.08

109.61

110.15

110.68

111.22

104  111.75 112.28 112.82 113.35 113.89

105  114.42 114.95 115.49 116.02 116.56

106  117.09 117.62 118.16 118.69 119.23

107  119.76 120.29 120.83 121.36 121.90

108  122.43 122.96 123.50 124.03 124.57

109  125.10 125.63 126.17 126.70 127.24

110  127.77 128.30 128.84 129.37 129.91

注記  表中の太字線から上は,航空法オクタン価,太字線から下は,航空法出力価で表す。


28

K 2280-2

:2013

参考文献 [1] JIS K 2215  内燃機関用潤滑油

[2]  ISO 3696

,Water for analytical laboratory use−Specification and test methods

[3]  ASTM D2268

,Standard Test Method for Analysis of High-Purity n-Heptane and Isooctane by

Capillary Gas Chromatography

[4]  ASTM D2700

,Standard Test Method for Motor Octane Number of Spark-Ignition Engine Fuel

[5]  IP-224

,Determination of low lead content of light petroleum distillates by dithizone extraction and

colorimetric determination

[6]  JPI-5R-5

  リサーチ法及びモータ法オクタン価測定マニュアル(公益社団法人石油学会規

格)


29

K 2280-2

:2013

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS K 2280-2:2013

  石油製品−オクタン価,セタン価及びセタン指数の求め方−

第 2 部:モータ法オクタン価

ISO 5163:2005

  Petroleum products−Determination of knock characteristics of motor

and aviation fuels

−Motor method

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

3

用語及び

定義

用語

追加

JIS

は,

関連する用語について JIS B 

0108-1

を引用している。

分かりやすくするため追加した。

技術的差異はない。

 3.12

標準ノック強度

追加

JIS

は,標準ノック強度を追加して

いる。

分かりやすくするため追加した。

技術的差異はない。

 3.19

ト ル エ ン 系 点 検 燃

 3.19

JIS

にほぼ同じ。

追加

JIS

は,点検燃料の用途を記載して

いる。

分かりやすくするため追加した。
技術的差異はない。

4

試験の原

a)

内挿法

b)

圧縮比法

 4

10.1

に測定方法を記載。 変更

JIS

は,内挿法及び圧縮比法の 2 試

験方法を記載している。

普 及 し て い る 圧 縮 比 法 を 追 加 し

た。技術的差異はない。

5

試薬及び

標準物質

5.1

シリンダジャケット

冷却液

 5.1

水の仕様に ISO 3696 

規定。

変更

JIS

は,水の仕様に JIS K 0557 を規

定している。

国内の実情に合わせて JIS を規定

した。技術的差異はない。

 5.7

オクタン価 100 以下

の正標準燃料

追加

JIS

は,試薬の中に追加して記載し

ている。

分かりやすくするため追加した。

技術的差異はない。

 5.9

トルエン

5.9

純度を規定。

追加

JIS

は,トルエンの JIS を記載して

いる。

品質規格を記載した。技術的差異
はない。

過酸化物価及び水分の

品質確認を規定。

削除

JIS

は,試薬を規定している。

国内の供給状況を考慮して削除し

た。技術的差異はない。

8

試験用エ

ンジン及び

計測機器の

基本設定並
びに標準運

転条件

8.3

バルブ開閉時期  8.3

JIS

にほぼ同じ。

変更

JIS

は,カム軸の下死点の調整幅を

上死点と同様に設定している。

計測機器の調整方法を分かりやす
くするため追加した。技術的差異

はない。

8.25

ロ ー タ ベ ー ン と 点

火タイマトランスデュー
サとの隙間の基本設定

 8.25

JIS

にほぼ同じ。

追加

JIS

は,点火断続器を用いる場合の

隙間を記載している。

試験器の使用状況を考慮して追加

した。技術的差異はない。

29

K 22

80
-2


201

3


30

K 2280-2

:2013

(I)JIS の規定

(II) 
国際

規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

8

試験用エ

ンジン及び
計測機器の

基本設定並

びに標準運
転条件

(続き)

8.30

気化器の冷却

8.30

JIS

にほぼ同じ。

追加

JIS

は,現象(不規則なエンジン燃

焼)を記載している。

分かりやすくするため追加した。

技術的差異はない。

8.32

デ ト ネ ー シ ョ ン メ

ータの開き度及び時定数

の設定

 8.32

JIS

にほぼ同じ。

JIS

は,1 オクタン価当たりの開き

度を記載している。

分かりやすくするため追加した。
技術的差異はない。

9

試験用エ

ンジンの点
検及び適合

性試験

9.1

一般事項

9.1

JIS

にほぼ同じ。

追加

JIS

は,暖機運転の詳細を記載して

いる。

分かりやすくするため追加した。

技術的差異はない。

9.2

試験用エンジンの点

 9.2

JIS

にほぼ同じ。

追加

JIS

は,圧縮比法の標準ノック強度

の設定方法を規定している。

国内で普及している圧縮比法を追
加した。技術的差異はない。

 9.3

オ ク タ ン 価 79.6 ∼

94.7

の場合の適合性試験

 9.3

JIS

にほぼ同じ。

追加

JIS

は,気圧変動の許容差を規定し

ている。

分かりやすくするため追加した。

技術的差異はない。

10

試 験 の

手順

10.1

一般事項

10.1

3

種類の測定方法を記

載。

変更

JIS

は,箇条 4 の注記に 3 種類の測

定方法を記載している。

JIS

の規格体系に合わせるため,

記載を変更した。技術的差異はな

い。

 10.2.1

校正

追加

JIS

は,ノック強度に関するガイド

表を記載している。

国内で普及しているガイド表を追
加した。技術的差異はない。

 10.3

圧 縮 比 法 の 試 験 の

手順

ISO

規格は,圧縮比法を

許容しているが,試験手
順の記載はない。

追加

JIS

は,内挿法及び圧縮比法の 2 法

の手順を規定している。

国内で普及している圧縮比法を追

加した。技術的差異はない。

11

計 算 方

11.2

圧縮比法の計算

追加

JIS

は,圧縮比法の計算方法を追記

している。

国内で普及している圧縮比法を追

加した。技術的差異はない。

12

結 果 の

表し方

数値の丸め方

12

JIS

にほぼ同じ。

追加

JIS

は,数値を JIS Z 8401 によって

丸めることを規定している。

数値の丸め方を明確にするため追

加した。技術的差異はない。

13

精度 13.1

一般事項

追加

JIS

は,許容差を外れた場合の処理

方法として JIS Z 8402-6 の引用を

追加している。

JIS

の規格体系に合わせて追加し

た。技術的差異はない。

13.4

ISO

規格は,94.6 kPa よ

り低い大気圧下の精度
を規定。

削除

JIS

は,94.6 kPa より低い大気圧下

の精度を削除した。

JIS

は,国内の状況に合わせ,94.6

kPa

以上の大気圧下の精度を規定

した。技術的差異はない。

30

K 22

80
-2


201

3


31

K 2280-2

:2013

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 5163:2005,MOD

関連する外国規格

ASTM D2700 

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。

31

K 22

80
-2


201

3