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K 2241

:2007

(2)

まえがき

この追補は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が改正したもので,これによって,JIS K 2241:2000 は改正された。


日本工業規格

JIS

 K

2241

:2007

切削油剤

追補 1)

Cutting Fluid

(Amendment 1)

JIS K 2241:2000

を,次のように改正する。

6.

(不水溶性切削油剤の試験方法)

6.4

脂肪油分試験方法

脂肪油分試験方法は,6.4.1 又は 6.4.2 による。

6.4.1

けん化法による脂肪油分試験方法

6.4.2

赤外分光光度計による脂肪油分試験方法  赤外分光光度計による脂肪油分試験方法は,次による。

(1)

試験の概要  フーリエ変換形赤外分光光度計の ATR 法(Attenuated total reflection method)によって試

料の吸光度を測定し,あらかじめ作成した検量線から脂肪油分を求める。

(2)

試験装置  試験装置は,次による。

(a)

フーリエ変換形赤外分光光度計  JIS K 0117 に規定する装置とする。

(b)

はかり  0.1 g までひょう量できるもの。

(3)

試薬・試料油  試薬・試料油は,次による。

(a)

ノルマルヘキサン  JIS K 8848 に規定するもの。

(b)

菜種白しめ油  日本農林規格の食用なたね油に相当する菜種油。

(c)  100

ニュートラル油  JIS K 2001 に規定する ISO VG 22 相当の鉱物油。

(4)

試験方法  試験方法は,次による。

(a)

濃度別標準試料油による検量線の作成

(1.1)

はかりで菜種白しめ油の濃度が,5.0,7.5,10.0,12.5,15.0(質量分率

%)になるように,100

ニュートラル油で薄めた液を 100 g 作製し標準試料油とする。

(1.2) ATR

板をノルマルヘキサンで洗浄し,十分に乾燥させた後,バックグラウンドのスペクトルを測

定する。

(1.3) (1.1)

で作製した濃度別標準試料油を,ATR 板上に薄く均一に塗布した後にスペクトルを測定する。

(1.4)

吸光度は,スペクトル中でピークトップ(1 740∼1 750 cm

–1

でピークが最大のところ)とベースラ

イン(1 740∼1 750 cm

–1

の両側でベースが安定しているところ)との差を値とする[例:

図 (a)]。

(1.5) (1.4)

に従い各濃度の標準試料油の吸光度を求める。

(1.6) (1.5)

で求めた吸光度及び濃度から検量線を作成する。作成例を

表 及び図 (b)

に示す(1 回反射

型 ATR 測定時の検量線)


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K 2241

:2007

 1 (a)  吸光度の求め方(例:1 850 cm

1

1 650 cm

1

  5  図 (a)

から求めた標準試料油の濃度及び吸光度

標準試料油濃度(wt

%)

吸光度

 5.0

0.162 0

 7.5

0.226 9

10.0 0.2

9

12.5 0.3

0

15.0 0.4

4

 1 (b)  標準試料油の検量線(例)

(b)

脂肪油分の測定

(1.1)

求めようとする試料油の吸光度を 6.4.2 (4) (a) (1.3)∼(1.5)

に従い求める。

(1.2)  6.4.2 (4) (a)

で作成した検量線を用い,6.4.2 (4) (b) (1.1)

で求めた吸光度から濃度を算出して脂肪油

分を求める。

(1.3)  6.4.2 (4) (b) (1.2)

で求めた脂肪油分が,6.4.2 (4) (a)

に規定する検量線の濃度範囲内であった場合,

求めた値を脂肪油分とする。


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K 2241

:2007

(3) 

(1.4)  6.4.2 (4) (b) (1.2)

で求めた脂肪油分が,6.4.2 (4) (a)

に規定する検量線の濃度範囲外であった場合,

求めた脂肪油分の値を包含する濃度範囲で 6.4.2 (4) (a) (1.1)∼(1.6)

の手順に従い任意の検量線を作

成し,この検量線を用いて 6.4.2 (4) (b) (1.1)

で求めた吸光度から濃度を算出し脂肪油分を求める。

(5)

結果  結果の表示は,次による。

JIS Z 8401

に規定する丸めの幅 0.1 にする。

(6)

精度  このフーリエ変換形赤外分光光度計によって得られた試験結果の許容差(確率 0.95)は,次に

よる。

(a)

室内併行精度  同一試験室において,同一人が,同一試験装置で,引き続き短時間内に同一試料を

2

回試験したとき試験結果の差は,脂肪油分 10

%未満で平均値の 5

%(相対)

,脂肪油分 10

%以上

で平均値の 3

%(相対)を超えてはならない。

(b)

室間再現精度  異なる 2 試験室において,別人が別の試験装置で,同一試料をそれぞれ 1 回試験し

て求めた試験結果の差は,脂肪油分 10

%未満で 8

%(相対)

,脂肪油分 10

%以上で平均値の 5

(相対)を超えてはならない。

6.5

全硫黄分試験方法

全硫黄分試験方法は,6.5.1 又は 6.5.2 による。

6.5.1

ボンベ式試験方法  試験方法は,JIS K 2541-5 に規定するボンベ式質量法による。

6.5.2

機器分析方法  機器分析による全硫黄分試験方法は,次による。

(1)  JIS K 2541-3

の燃焼管式空気法又は燃焼管式酸素法による。

(2)  JIS K 2541-4

の放射線式励起法による。

なお,試験装置は,JIS K 2541-4 の 5.1(エネルギー分散蛍光 X 線試験装置)とする。

(3)  JIS K 2541-5

附属書の誘導結合プラズマ発光法による。

6.7

(引火点試験方法)の JIS K 2265 に規定するタグ密閉式,ペンスキーマルテンス密閉式又はクリーブラ

ンド開放式引火点試験方法によるを,JIS K 2265-1JIS K 2265-3 又は JIS K 2265-4 によるに置き換える。

7.

(水溶性切削油剤の試験方法)

7.7

全硫黄分試験方法

全硫黄分試験方法は,7.7.1 又は 7.7.2 による。

7.7.1

ボンベ式試験方法  試験方法は,JIS K 2541-5 に規定するボンベ式質量法による。ただし,試料は

7.5

で得られた不揮発分とする。

7.7.2

機器分析方法  機器分析による全硫黄分試験方法は,6.5 に規定する機器分析による全硫黄分試験

方法による。ただし,試料は 7.5 で得られた不揮発分とする。

本体の末尾の

付表 1(引用規格)を,次の付表 1(引用規格)に置き換える。


4

K 2241

:2007

付表  1  引用規格

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板並びに条

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 2001

  工業用潤滑油−ISO 粘度分類

JIS K 2251

  原油及び石油製品−試料採取方法

JIS K 2265-1

  引火点の求め方−第 1 部:タグ密閉法

JIS K 2265-3

  引火点の求め方−第 3 部:ペンスキーマルテンス密閉法

JIS K 2265-4

  引火点の求め方−第 4 部:クリーブランド開放法

JIS K 2269

  原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法

JIS K 2283

  原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法

JIS K 2513

  石油製品−銅板腐食試験方法

JIS K 2519

  潤滑油−耐荷重能試験方法

JIS K 2541-3

  原油及び石油製品−硫黄分試験方法  第 3 部:燃焼管式空気法

JIS K 2541-4

  原油及び石油製品−硫黄分試験方法  第 4 部:放射線式励起法

JIS K 2541-5

  原油及び石油製品−硫黄分試験方法  第 5 部:ボンベ式質量法

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8034

  アセトン(試薬)

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8103

  ジエチルエーテル(試薬)

JIS K 8122

  塩化カルシウム二水和物(試薬)

JIS K 8593

  石油エーテル(試薬)

JIS K 8848

  ヘキサン(試薬)

JIS K 8987

  硫酸ナトリウム(試薬)

JIS R 6111

  人造研削材

JIS R 6252

  研磨紙

JIS Z 8103

  計測用語

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8402-1

  測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第 1 部:一般的な原理及び定義

JIS Z 8402-2

  測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第 2 部:標準測定方法の併行精度及

び再現精度を求めるための基本的方法

JIS Z 8402-6

  測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第 6 部:精確さに関する値の実用的

な使い方

JIS Z 8802

  pH 測定方法

日本農林規格  食用なたね油