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日本工業規格

JIS

 K

2219

-1993

ギヤー油

Gear oils

1.

適用範囲  この規格は,工業用及び自動車用のギヤー油について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 2001

  工業用潤滑油−ISO 粘度分類

JIS K 2251

  原油及び石油製品−試料採取方法

JIS K 2265

  原油及び石油製品引火点試験方法

JIS K 2269

  原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法

JIS K 2283

  原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法

JIS K 2510

  潤滑油さび止め性能試験方法

JIS K 2513

  石油製品−銅板腐食試験方法

JIS K 2518

  石油製品−潤滑油−泡立ち試験方法

JIS K 2519

  潤滑油耐荷重能試験方法

JIS K 2520

  石油製品−潤滑油−抗乳化性試験方法

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

規格値である。

なお,これらの従来単位及び数値は,平成 7 年 4 月 1 日以降参考とする。

2.

種類  ギヤー油の種類は,用途によって工業用及び自動車用とし,工業用は 2 種類,自動車用は 3 種

類に分け,更に粘度グレードによって細分し

表 のとおりとする。

備考  粘度グレードは,工業用については JIS K 2001 を,自動車用については SAE のギヤー油粘度

分類を適用している。

参考  SAE Society of Automotive Engineers(アメリカ自動車技術者協会)

表 1

種類

用途

ISO VG

32

ISO VG

46

ISO VG

68

ISO VG  100

ISO VG  150

ISO VG  220

ISO VG  320

1

ISO VG  460

主として一般機械の比較的軽荷重の密閉ギヤーに

用いる。

ISO VG

68

工業用

2

ISO VG  100

主として一般機械・圧延機などの中・重荷重の密閉

ギヤーに用いる。


2

K 2219-1993

種類

用途

ISO VG   150

ISO VG  220

ISO VG  320

ISO VG  460

ISO VG  680

SAE  75 W

SAE  80 W 

SAE  85 W 

SAE  90 

1

SAE  140 

主として自動車の中程度の速度・荷重で作動するギ

ヤーに用いる。

SAE  75 W 

SAE  80 W 

SAE  85 W 

SAE  90 

2

SAE  140 

主として自動車の高速・低トルク又は低速・高トル
クで作動するギヤーに用いる。

SAE  75 W 

SAE  80 W 

SAE  85 W 

SAE  90 

自動車用

3

SAE  140 

主として自動車の高速・衝撃荷重,高速・低トルク

又は低速・高トルクで作動するギヤーに用いる。

3.

品質  ギヤー油は,水及び沈殿物を含まず,精製鉱油に添加剤を加えたもので,4.によって試験を行

い,工業用 1 種は

表 2,工業用 2 種は表 3,自動車用は表 の規定にそれぞれ適合しなければならない。

また,自動車用 1 種は API サービス分類の GL-3,自動車用 2 種は API サービス分類の GL-4,及び自動

車用 3 種は,API サービス分類の GL-5 の各々の品質と同等以上でなければならない。

参考  API American Petroleum Institute(アメリカ石油協会)

表 2  工業用 

抗乳化性(

2

)

項目

種類

動粘度

mm

2

/s {cSt}(

1

)

(40

℃)

粘度指数 引火点

流動点

銅板腐食

100

3h

さび止め性能

蒸留水

24h

(54

℃) (82℃)

ISO VG  32    28.8

以上 35.2以下 170 以上

ISO VG  46    41.4

以上 50.6以下

ISO VG  68    61.2

以上 74.8以下

180

以上

−10 以下

60

以下

ISO VG  100    90.0

以上 110 以下

ISO VG  150   135

以上 165  以下

ISO VG  220   198

以上 242  以下

ISO VG  320   288

以上 352  以下

ISO VG  460   414

以上 506  以下

90

以上

200

以上 −5 以下

1

以下

さびがないこ

− 60 分

以下

(

1

) 1mm

2

/s

=1cSt

(

2

)

抗乳化性は,乳化層の容量が 3ml になったときの時間。


3

K 2219-1993

表 3  工業用 

抗乳化性(

2

)

項目

種類

動粘度

mm

2

/s {cSt}(

1

)

(40

℃)

粘度指数 引火点

流動点

銅板腐食

100

3h

さび止め

性能

蒸留水

24h

(54

℃) (82℃)

耐荷重能

(チムケン

法)

kg

ISO VG

  68 61.2 以上  74.8 以下 180 以上

60

以下

ISO VG 100

90.0

以上 110 以下

ISO VG 150  135

以上 165 以下

−15 以下

ISO VG 220  198

以上 242 以下

ISO VG 320  288

以上 352 以下

−10 以下

ISO VG 460  414

以上 506 以下

ISO VG 680  612

以上 748 以下

90

以上

200

以上

−5 以下

1

以下

さびがな

いこと

− 60 分

以下

規定しない

表 4  自動車用 種,種及び 

泡立ち

動粘度

(24

℃) (93.5℃) 93.5℃

後の

24

項目

種類

mm

2

/s {cSt}(

1

)

(100

℃)

(参考)(

3

)

低温粘度

特性

粘度指数 引火点

流動点

銅板腐食

100

3h

立ち度

安定度

立ち度

安定度

立ち度

安定度

SAE  75 W

4.1

以上

−40 170

以上

−25

以下

SAE  80 W

7.0

以上

−26

−20

以下

SAE  85 W 11.0

以上

−12

175

以上

−15
以下

SAE  90 13.5

以上 24.0 未満

−10
以下

SAE  140 24.0

以上 41.0 未満

85

以上

180

以上

−5

以下

1

以下

100

以下

10

以下

100

以下

10

以下

100

以下

10

以下

(

3

)

低温粘度特性は,1 500P  150Pa・s を示す最高温度。

備考  1 種は API サービス分類の GL-3,2 種は API サービス分類の GL-4,3 種は API サービス分類の GL-5

のそれぞれの品質と同等以上でなければならない。

参考  低温粘度特性の試験には,ブルックフィールド粘度計を用いて−6.7∼−34.3℃の温度での低せん断

率の外そう粘度を測定する方法で,ASTM D 2983 (Low-Temperature Viscosity of Automotive Fluid

Lubricants Measured by Brookfield Viscometer)

を用いる。

4.

試験方法

4.1

試料採取方法  JIS K 2251 による。

4.2

動粘度  JIS K 2283 に規定する動粘度試験方法による。

4.3

粘度指数  JIS K 2283 に規定する粘度指数算出方法による。

4.4

引火点  JIS K 2265 に規定するクリーブランド開放式引火点試験方法による。

4.5

流動点  JIS K 2269 に規定する流動点試験方法による。

4.6

銅板腐食  JIS K 2513 による。

4.7

さび止め性能  JIS K 2510 による。


4

K 2219-1993

4.8

抗乳化性  JIS K 2520 に規定する抗乳化性試験方法による。

4.9

耐荷重能  JIS K 2519 に規定するチムケン法による。

4.10

泡立ち  JIS K 2518 による。

5.

製品の呼び方  製品の呼び方は,規格名称及び種類による。

例  ギヤー油工業用 1 種 ISO VG 32。ただし,ギヤー油工業用 1 種 32 と略してもよい。

6.

表示  容器の見やすいところに容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。ただし,

タンク車,タンク船,タンクローリーその他表示困難な場合には送り状に表示してもよい。

(1)

規格名称及び種類

(2)

ロット番号

(3)

正味容量

(4)

製造業者名又はその略号

(5)

製造年月日又はその略号


5

K 2219-1993

資源エネルギー部会  潤滑油専門委員会  構成表(昭和 55 年 3 月 1 日改正のとき)

氏名

所属

(委員会長)

岡  部  平八郎

東京工業大学工学部

根  来  一  夫

社団法人石油学会

加  藤  昭  六

質源エネルギー庁石油部

田  村  忠  男

工業技術院標準部

曽  田  長一郎

工業技術院機械技術研究所

坂  部      孜

工業技術院公害資源研究所

田  中  穂  積

新日本製鐵株式会社設備技術センター

蜂須賀  照  憲

株式会社東京計器

磯  田  正  路

日産自動車株式会社中央研究所

山  近  純一郎

日本鋼管株式会社重工エンジニアリング事業部

月  岡  淑  郎

株式会社日立製作所日立研究所

黒  沢      博

財団法人電力中央研究所環境化学部

鈴  木  八十吉

日本国有鉄道技術研究所

青  木  英  雄

防衛庁潤滑油研究室

山  下  定  利

出光興産株式会社潤滑油部

岩  田      治

日本石油株式会社商品技術部

清  水  信  一

大協石油株式会社環境安全管理室

九  鬼  利  郎

丸善石油株式会社潤滑油一部

野  上  周  二

全国石油工業協同組合

藤  沼      茂

石油連盟

矢  野  恒  夫

丸善石油株式会社潤滑油一部

(関係者)

奥  村  和  光

石油連盟

(事務局)

黒  河  亀千代

工業技術院標準部材料規格課

小  沢  祥  浩

工業技術院標準部材料規格課

(事務局)

時  山  聖  司

工業技術院標準部材料規格課(昭和 58 年 3 月 1 日改正のとき)

宮  崎  正  治

工業技術院標準部材料規格課(昭和 58 年 3 月 1 日改正のとき)

(事務局)

宮  本  幸  夫

工業技術院標準部材料規格課(平成 5 年 6 月 1 日改正のとき)

小  嶋      誠

工業技術院標準部材料規格課(平成 5 年 6 月 1 日改正のとき)