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日本工業規格

JIS

 K

2206

-1991

航空ガソリン

Aviation gasoline

1.

適用範囲  この規格は,航空ピストン発動機用ガソリン(以下,航空ガソリンという。)について規定

する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 2249

  原油及び石油製品の密度試験方法並びに密度・質量・容量換算表

JIS K 2251

  原油及び石油製品−試料採取方法

JIS K 2254

  石油製品−蒸留試験方法

JIS K 2255

  ガソリン中の鉛分試験方法

JIS K 2256

  石油製品アニリン点及び混合アニリン点試験方法

JIS K 2258

  原油及び燃料油蒸気圧試験方法(リード法)

JIS K 2261

  ガソリン及び航空燃料油実在ガム試験方法

JIS K 2276

  航空燃料油試験方法

JIS K 2279

  原油及び燃料油発熱量試験方法

JIS K 2280

  オクタン価及びセタン価試験方法

JIS K 2513

  石油製品−銅板腐食試験方法

JIS K 2536

  燃料油炭化水素成分試験方法(けい光指示薬吸着法)

JIS K 2541

  原油及び石油製品硫黄分試験方法

2.

この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,規格値で

ある。

なお,これらの従来単位及び数値は,平成 7 年 4 月 1 日以降参考とする。

2.

種類  航空ガソリンはオクタン価によって,1 号(80/87 航空ガソリン),3 号(100/130 航空ガソリン)

及び 4 号(115/145 航空ガソリン)の 3 種類に分類する。

備考  括弧内は,通称を参考として示したものである。

3.

品質  航空ガソリンは,航空ピストン発動機の燃料として適当な品質の精製鉱油であって,不溶解の

水,沈殿物及び浮遊物を含まず,4.によって試験を行ったとき,

表 の規定に適合しなければならない。


2

K 2206-1991

表 1  品質

1

3

4

密度 (15℃) g/cm

3

記録

減失加算 10%留出温度℃

75

以下

減失加算 40%留出温度℃

75

以上

減失加算 50%留出温度℃

105

以下

減失加算 90%留出温度℃

135

以下

終点℃   170 以下

減失加算 10%及び 50%

留出温度の和℃

 135

以上

残油量  容量%

1.5

以下



減失量  容量%

1.5

以下

実在ガム mg/100ml

3

以下

潜在ガム量  mg/100ml

6

以下

酸化安定度

(100

℃, 16h)

沈殿量      mg/100ml

2

以下

硫黄分

質量%

0.05

以下

芳香族炭化水素分

容量%

− 5.0 以上

蒸気圧 (37.8℃) kPa

{kgf/cm

2

} 38.2

∼48.1 {0.39∼0.49}

析出点℃

−58 以下

銅板腐食 (100℃, 2h)

1

以下

水溶解度

容量変化量  ml

2

以下

界面状態

記録

真発熱量(

1

)MJ/kg {cal/g}

43.53

以上{10 400 以上}

43.53

以上{10 400 以上}

43.95

以上{10 500 以上}

アニリン・API 度積(

1

)

7

500

以上

7

500

以上

10

000

以上

航空法オクタン価(

2

)

80

以上  100 以上   115 以上

過給法オクタン価(

2

)

87

以上  130 以上   145 以上

四エチル鉛 ml/l

0.132

以下  1.22 以下  1.22 以下

(

1

)

真発熱量か,アニリン・API 度積のいずれかを満足すればよい。

(

2

)

航空法及び過給法についてオクタン価 100 以上の場合には出力価で表す。

備考1.  酸化防止剤  ガムの生成を防ぐために,次の酸化防止剤を,単独に又は混合し,航空ガソリ

ン1に対し,酸化防止剤の全量24mg(有効成分)以下の範囲で加えてもよい。

2, 6-

ジ第三ブチル-4-メチルフェノール

N, N-

ジ第二ブチル-P-フェニレンジアミン

2, 4-

ジメチル-6-第三ブチルフェノール

2, 6-

ジ第三ブチルフェノール

混合第三ブチルフェノール

  75%以上  2, 6-ジ第三ブチルフェノール

  25%以下  2, 4, 6-トリ第三ブチルフェノール及び 0-第三ブチルフェノール

2.

腐食防止剤  原則として腐食防止剤を添加しなければならないが,当事者間の協定によって

腐食防止剤の添加を省略してもよい。

3.

四エチル鉛  添加する四エチル鉛液は,表 のとおりとする。


3

K 2206-1991

表 2  四エチル鉛液

四エチル鉛 61%以上

二臭化エチレン

鉛 1 原子に対し臭素 2 原子以上となる割合

4.

着色染料の組成及び添加量 (mg/l)    着色に使用する染料の組成は,次のとおりとする。

青:1, 4-ジアルキルアミノアンスラキノン

黄:P-ジメチルアミノアゾベンゼン

赤:アゾベンゼン-4-アゾ-2-ナフトールのメチル誘導体

着色に使用するそれぞれの添加量は,

表 のとおりとする。

表 3  着色染料の添加量

単位 mg/l

着色染料

1

3

4

青 0.131 以下

1.241

以下

1.241

以下

1.560 1

赤 2.288 以下

− 0.864 以下

4.

試験方法

4.1

試料採取方法  試料採取方法は,JIS K 2251 による。

4.2

密度  密度は,JIS K 2249 による。

4.3

蒸留性状  蒸留性状は,JIS K 2254 による。

4.4

実在ガム  実在ガムは,JIS K 2261 による。

4.5

酸化安定度  酸化安定度は,JIS K 2276 に規定する酸化安定度試験方法(潜在残さ物法)による。

4.6

硫黄分  硫黄分は,JIS K 2541 による。

4.7

芳香族炭化水素分  芳香族炭化水素分は,JIS K 2536 による。

4.8

蒸気圧  蒸気圧は,JIS K 2258 による。

4.9

析出点  析出点は,JIS K 2276 に規定する析出点試験方法による。

4.10

銅板属食  銅板腐食は,JIS K 2513 による。

4.11

水溶解度  水溶解度は,JIS K 2276 に規定する水溶解度試験方法による。

4.12

真発熱量  真発熱量は,JIS K 2279 によるか,又はこれと同等以上の精度をもつ試験方法による。

4.13

アニリン・API 度積  アニリン・API 度積は,次の式によって算出する。

C

32

B

5

9

A

×

÷

ø

ö

ç

è

æ

ここに,

A

:  アニリン・API 度積

B

:  アニリン点  (℃)

C

: API 度

アニリン点は,

JIS K 2256

によって,API 度は

JIS K 2249

によって 15℃の密度から換算して求める。

4.14

航空法オクタン価又は航空法出力価

  航空法オクタン価又は航空法出力価は,

JIS K 2280

に規定す

るモータ法オクタン価試験方法から求めたオクタン価を

表 4

の換算表によって求める。


4

K 2206-1991

表 4  モータ法オクタン価から航空法オクタン価又は航空法出力価への換算(

3

)

モータ法

オクタン価

0.0 0.2 0.4 0.6 0.8

75

73.59 73.81 74.04 74.27 74.49

76

74.72 74.95 75.17 75.40 75.63

77

75.85 75.08 76.30 76.53 76.75

78

76.98 77.20 77.43 77.65 77.88

79

78.10 78.33 78.55 78.77 79.00

80

79.22 79.44 79.67 79.89 80.11

81

80.33 80.55 80.78 81.00 81.22

82

81.44 81.66 81.88 82.10 82.32

83

82.55 82.77 82.99 83.21 83.43

84

83.65 83.86 84.08 84.30 84.52

85

84.74 84.96 85.18 85.40 85.61

86

85.83 86.05 86.27 86.48 86.70

87

86.92 87.13 87.35 87.57 87.78

88

88.00 88.22 88.43 88.65 88.86

89

89.08 89.29 89.51 89.72 89.94

90

90.15 90.37 90.58 90.79 91.01

91

91.22 91.43 91.65 91.86 92.07

92

92.29 92.50 92.71 92.92 93.13

93

93.35 93.56 93.77 93.98 94.19

94

94.40 94.61 94.82 95.04 95.25

95

95.46 95.67 95.88 96.09 96.29

96

96.50 96.71 96.92 97.13 97.34

97

97.55 97.76 97.96 98.17 98.38

98

98.57 98.74 98.91 99.08 99.26

99

99.43 99.60 99.78 99.95 100.44

100 101.07

101.60

102.14

102.67

103.21

101 103.74

104.27

104.81

105.34

105.88

102 106.41

106.94

107.48

108.01

108.55

103 109.08

109.61

110.51

110.68

111.22

104 111.75

112.28

112.82

113.35

113.89

105 114.42

114.95

115.49

116.02

116.56

106 117.09

117.62

118.16

118.69

119.23

107 119.76

120.29

120.83

121.36

121.90

108 122.43

122.96

123.50

124.03

124.57

109 125.10

125.63

126.17

127.70

127.24

110 127.77

128.30

128.84

129.37

129.91

(

3

)

  表の線から上はオクタン価,線から下は出力価。

4.15

過給法オクタン価

  過給法オクタン価は,

JIS K 2276

に規定する過給法オクタン価試験法による。

4.16

四エチル鉛

JIS K 2255

に規定する一塩化よう素法による。

5.

表示

  容器の見やすいところに容易に消えない方法で,

次の事項を表示しなければならない。

ただし,

タンク車,タンク船,タンクローリーその他表示困難な場合は,送り状に表示してもよい。

(1)

名称及び種類

(3)

製造業者名又はその略号

(2)

正味容量

(4)

製造年月日又はその略号


5

K 2206-1991

資源エネルギー部会  航空燃料専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

山  崎  毅  六

石油学会

石  川  安  男

防衛庁装備局

加  藤  康  宏

工業技術院標準部

今  野  秀  洋

通商産業省機械情報産業局

田  村  修  二

資源エネルギー庁石油部

田  村  光  久

工業技術院公害資源研究所

岩  室  武  世

日本石油株式会社

加  藤  正  夫

石油連盟

加  藤  良  三

東亜燃料工業株式会社

五  味  輝  雄

昭和シェル石油株式会社

重  田      潤

コスモ石油株式会社

都  留  義  之

日本鉱業株式会社

長谷川  為久夫

出光興産株式会社

伊  藤  好  二

川崎重工業株式会社

桑  原  健  二

東亜国内航空株式会社

英          修

三菱重工業株式会社

藤  波      修

全日本空輸株式会社

葭  田  雄二郎

富士重工業株式会社

渡  辺  清  和

日本航空株式会社

(事務局)

西  本  光  徳

工業技術院標準部材料規格課

坂  元  耕  三

工業技術院標準部材料規格課