>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

K 2203

:2009

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  種類

1

4

  試料採取方法 

2

5

  要求事項

2

5.1

  一般事項 

2

5.2

  要求品質 

2

6

  試験方法

2

6.1

  蒸留性状 

2

6.2

  引火点

2

6.3

  銅板腐食 

2

6.4

  煙点

3

6.5

  硫黄分

3

6.6

  色 

3

7

  表示

3

附属書 A(参考)灯油の発熱量 

4

附属書 B(参考)号灯油の購入及び使用についての注意事項 

5


K 2203

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,石油連盟(PAJ)

から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経

て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 2203:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 K

2203

:2009

灯油

Kerosine

適用範囲 

この規格は,主として灯火用,暖房用,ちゅう(厨)房用,石油発動機用,溶剤用及び洗浄用に用いる

灯油について規定する。

警告 

この規格に規定されている灯油の取扱い・使用においては,適切な予防措置を講じない場合には,危険

を伴うおそれがある。この規格では,灯油の使用に伴う安全性のすべてについて説明することは,意図し

ていない。使用する前に,関連法規に適合した運用を規定し,安全と健康とについての適切な予防措置を

講じることは,使用者の責任である。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 2251

  原油及び石油製品−試料採取方法

JIS K 2254

  石油製品−蒸留試験方法

JIS K 2265-1

  引火点の求め方−第 1 部:タグ密閉法

JIS K 2513

  石油製品−銅板腐食試験方法

JIS K 2537

  石油製品−灯油及び航空タービン燃料油−煙点試験方法

JIS K 2541-1

  原油及び石油製品−硫黄分試験方法  第 1 部:酸水素炎燃焼式ジメチルスルホナゾ III

滴定法

JIS K 2541-2

  原油及び石油製品−硫黄分試験方法  第 2 部:微量電量滴定式酸化法

JIS K 2541-4

  原油及び石油製品−硫黄分試験方法  第 4 部:放射線式励起法

JIS K 2541-5

  原油及び石油製品−硫黄分試験方法  第 5 部:ボンベ式質量法

JIS K 2541-6

  原油及び石油製品−硫黄分試験方法  第 6 部:紫外蛍光法

JIS K 2541-7

  原油及び石油製品−硫黄分試験方法  第 7 部:波長分散蛍光 X 線法(検量線法)

JIS K 2580

  石油製品−色試験方法

種類 

灯油は,用途によって 2 種類に分け,

表 のとおりとする。


2

K 2203

:2009

   

表 1−種類

種類

用途例

1

灯火用,暖房用及びちゅう(厨)房用燃料,燃料電池用

a)

2

石油発動機用燃料,溶剤及び洗浄用

a)

燃料電池用は,硫黄分が通常の 1 号灯油より低いものとする(5.2 参照)

試料採取方法 

試料採取は,JIS K 2251 によって行わなければならない。

要求事項 

5.1 

一般事項 

灯油は,5.2 の要求品質を満たす精製鉱油を主としたものであって,水及び/又は沈殿物は含まないもの

とする。

注記 1  灯油など燃料油の発熱量を測定する方法には,JIS K 2279 があり,この方法を用いることに

よって灯油の発熱量を正確に測定することができる。しかし,この方法は装置が必要なこと,

また,測定に多少時間を要するので,参考として発熱量の概数を

附属書 に示す。

注記 2  1 号灯油製造者が 1 号灯油販売者へ,1 号灯油販売者から 1 号灯油消費者向けの“1 号灯油の

購入及び使用についての注意事項”を説明する場合の内容を

附属書 に参考として示す。

5.2 

要求品質 

灯油の品質は,箇条 によって試験を行い,

表 に規定する範囲内になければならない。

表 2−灯油の要求品質

種類

試験項目

1

2

試験方法

蒸留性状

  95 %留出温度  ℃

270

以下 300 以下

6.1 

引火点  ℃ 40 以上

6.2 

銅板腐食(50  ℃,3 h)

  1

以下

6.3 

煙点  mm

23

以上

a)

6.4 

0.008 0

以下

b)

6.5 

硫黄分  質量分率%

− 0.50 以下

6.5 

色(セーボルト色)

+25 以上

6.6 

a)

寒候用の煙点は,21 mm 以上とする。

b)

燃料電池用の硫黄分は,0.001 0 質量分率%以下とする。

試験方法 

6.1 

蒸留性状 

蒸留性状は,JIS K 2254 の 4.(常圧法蒸留試験方法)によって行う。

6.2 

引火点 

引火点は,JIS K 2265-1 によって行う。

6.3 

銅板腐食 

銅板腐食は,JIS K 2513 によって行う。


3

K 2203

:2009

6.4 

煙点 

煙点は,JIS K 2537 によって行う。

6.5 

硫黄分 

1

号の硫黄分は,JIS K 2541-1JIS K 2541-2JIS K 2541-6 又は JIS K 2541-7 によって行う。

2

号の硫黄分は,JIS K 2541-1JIS K 2541-2JIS K 2541-4JIS K 2541-5JIS K 2541-6 又は JIS K 2541-7

によって行う。

6.6 

 

色は,JIS K 2580 の 5.(セーボルト色試験方法)によって行う。

表示 

容器の見やすいところに容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。ただし,タンク

車,タンク船,タンクローリ,その他表示が困難な場合は,送り状に表示してもよい。

a)

規格名称及び種類

b)

正味容量

c)

製造業者名又はその略号

d)

製造年月日又はその略号

e)

1

号の寒候用は“寒候用”と表示する。

f)

1

号の燃料電池用は“燃料電池用”と表示する。


4

K 2203

:2009

   

附属書 A

(参考)

灯油の発熱量

A.1

  灯油の発熱量 

灯油の発熱量の概数を

表 A.1 に示す。

表 A.1−灯油の発熱量(概数) 

単位  kJ/kg

総発熱量

真発熱量

硫黄分  0.008 0 質量分率%

密度    0.79∼0.80 g/cm

3

(15  ℃)

46 290

∼46 430

43 330

∼43 440

硫黄分  0.50 質量分率% 
密度    0.79∼0.80 g/cm

3

(15  ℃)

46 050

∼46 470

43 120

∼43 530

注記  灯油の発熱量は,硫黄分,水分,灰分,密度,蒸留性状,灯油の質(成分が環式飽和炭化水素

か鎖式飽和炭化水素か)などによって影響されるが,影響の大きいと考えられる硫黄分につい

ても,

表 A.1 のように,その影響による発熱量の変動はわずかである。

なお,ここで用いる用語の定義は,次のとおりである。

総発熱量  一定量の試料を一定容器のボンベで燃焼させ,燃料ガス中の水蒸気が凝縮すると

きの発熱量をいい,高発熱量ともいう。

真発熱量  一定量の試料を常圧(大気圧)で燃焼させ,燃焼ガス中の水蒸気が凝縮しないで

残るときの発熱量をいい,低発熱量ともいう。


5

K 2203

:2009

附属書 B

(参考)

1

号灯油の購入及び使用についての注意事項

B.1

  号灯油の購入及び使用についての注意事項 

灯油の品質を維持し,適正,かつ,安全に効率よく使用するために,次の点に十分注意する。

B.1.1

  購入する場合 

a)

灯油を購入する場合は,JIS Z 1602 又は JIS Z 1710 に規定する容器を用いることが望ましい。

b)

古い容器を使用する場合は,容器が他の油の容器に使用されていなかったかどうかを確認し,疑いが

あれば少なくとも 2 回以上灯油で共洗いする。

B.1.2

  使用する場合 

a)

灯油を灯火用,暖房用又はちゅう房用の燃料タンクへ注油するときは,容器の上部,注ぎ口付近,漏

斗及び注油ポンプを清浄にする。

b)

安全確保のため,灯油を燃料タンクに注油するときには,灯油であることを確認するとともに絶対に

火気を近づけない。

c)

貯蔵中の容器には,必ずふたをする。また,直射日光を避け,水分の混入を避けて保管する。

なお,保管の場合,容器を積み重ねない。

d)

燃焼器具の手入れを十分に行う。

e)

暖房用及び/又はちゅう房用に使用するときは,室内の換気を行う。

参考文献  JIS K 2279  原油及び石油製品−発熱量試験方法及び計算による推定方法 

JIS Z 1602

  金属板製 18 リットル缶

JIS Z 1710

  燈油用ポリエチレンかん