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K 1603-4

:2010

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

2

4

  試料の採取

2

5

  原理

2

5.1

  

2

5.2

  

2

6

  試薬

2

7

  装置

3

8

  試験条件

3

9

  法(質量分率 5

%を超え∼質量分率 95

%の 2,6-異性体を含む試料に適用)

3

9.1

  検量線の作成

3

9.2

  操作

5

9.3

  結果の表示

5

9.4

  精度及び偏り

5

10

  法(質量分率 0

%∼質量分率 5

%の 2,6-異性体を含む試料に適用)

6

10.1

  検量線の作成

6

10.2

  操作

6

10.3

  結果の表示

6

10.4

  精度及び偏り

7

11

  試験報告

7

附属書 A(参考)検量線及び赤外吸収スペクトルの例

8

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表

11


K 1603-4

:2010

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,ウレタン原料工業会(JURA)

,日本プラスチ

ック工業連盟(JPIF)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制

定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格であ

る。これによって,JIS K 1556:2006 は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。

JIS K 1603

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

K

1603-1

  第 1 部:イソシアネート基含有率の求め方

JIS

K

1603-2

  第 2 部:酸度の求め方

JIS

K

1603-3

  第 3 部:加水分解性塩素の求め方

JIS

K

1603-4

  第 4 部:異性体比率の求め方

JIS

K

1603-5

  第 5 部:全塩素の求め方


日本工業規格

JIS

 K

1603-4

:2010

プラスチック−

ポリウレタン原料芳香族イソシアネート試験方法−

第 4 部:異性体比率の求め方

Plastics

Aromatic isocyanates for use in the production of polyurethanes

Part 4: Determination of the isomer ratio

序文

この規格は,2004 年に第 1 版として発行された ISO 15064 を基に,技術的内容を変更して作成した日本

工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,ポリウレタンの原料として用いる芳香族イソシアネートのうち,トルエンジイソシアネー

ト(以下,TDI という。

)に含まれるトルエン-2,4-ジイソシアネート(以下,2,4-異性体という。

)及びトル

エン-2,6-ジイソシアネート(以下,2,6-異性体という。

)の比率の求め方について規定する。

この規格は,広い範囲の異性体比率で正確な値を得るために,赤外分光法による二つの方法(A 法及び

B

法)について規定する。

A

法は,2,6-異性体比率が質量分率 5

%を超え∼質量分率 95

%の TDI に適用し,B 法は,2,6-異性体比率

が質量分率 0 %∼質量分率 5 %の TDI に適用する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 15064:2004

, Plastics− Aromatic isocyanates for use in the production of polyurethanes−

Determination of the isomer ratio in toluenediisocyanate

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

警告  この規格の使用者は,一般的な試験操作に精通しているのが望ましい。この規格は,これを利用す

ることによって生じる安全に関するすべての問題の処置を意図しているものではない。安全及び健康に関

する適切な基準の制定,並びに国のすべての規制への適合の確保は,この規格の使用者の責務である。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。


2

K 1603-4

:2010

JIS K 8464

  シクロヘキサン(試薬)

JIS R 3505

  ガラス製体積計

注記  対応国際規格:ISO 648:1977,Laboratory glassware−One-mark pipettes,ISO 4787,Laboratory

glassware

−Volumetric glassware−Methods for use and testing of capacity(全体評価 MOD)

JIS Z 8401

  数値の丸め方

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

異性体(isomer

分子組成及び分子量は同じであるが,化学構造及び特性の異なる化合物。

3.2

異性体比率(isomer content

全異性体量に対する質量分率(%)によって表示する各異性体の比率。

4

試料の採取

有機イソシアネートは,雰囲気中の水分と反応するので,試料の採取には,注意を払う必要がある。

試料の採取は,通常の雰囲気中で行うと,速やかに採取したとしても,雰囲気中の水分と反応して副生

する不溶性尿素によって試料の汚染を引き起こす。したがって,常時,乾燥不活性ガス(例えば,窒素ガ

ス又はアルゴンガス)又は乾燥空気で試料全体を覆う。

警告  有機イソシアネートは,皮膚に直接触れたり,蒸気を吸入すると危険であるため,その取扱時には,

適切な換気を行い,保護手袋及び保護めがねを着用する。

5

原理

赤外分光法で得られる 810 cm

1

及び 782 cm

1

(12.3 µm 及び 12.8 µm)付近での,芳香環の C-H 面外変

角振動に由来するピークの吸光度を測定し,2,4-異性体及び 2,6-異性体の比率を次の A 法又は B 法によっ

て求める。

5.1

A

A

法(2,6-異性体比率が質量分率 5

%を超え∼質量分率 95

%に適用)では,試料のシクロヘキサン溶液

の赤外吸収スペクトルを 770∼840 cm

1

(12∼13 µm)の範囲で測定し,810 cm

1

付近と 782 cm

1

付近と

に見られる各ピークの吸光度比を求め,あらかじめ作成した検量線から各異性体比率を算出する。

5.2

B

B

法(2,6-異性体比率が質量分率 0

%∼質量分率 5

%に適用)では,未希釈試料の赤外吸収スペクトルか

ら,782 cm

1

付近に見られるピークの吸光度を測定し,あらかじめ作成した検量線から各異性体比率を求

める。

6

試薬

試薬は,次による。

6.1

シクロヘキサン  シクロヘキサンは,JIS K 8464 に規定するもので,微量の水分を除去するために

蒸留し,シリカゲルとともに保存する。


3

K 1603-4

:2010

6.2

ジイソシアネート標準試料  検量線作成用に,2,4-異性体及び 2,6-異性体の純粋な標準試料を調製し

て用いる。これらの標準試料は,それぞれ対応するアミンの塩化カルボニル化によって合成し,2,4-異性

体及び 2,6-異性体が完全に分離可能な適切な条件に設定したガスクロマトグラフ(熱伝導形検出器又は水

素炎イオン検出器)を用いて,異性体純度が面積百分率で 99.9

%を超えるまで真空蒸留によって精製する。

これらの標準試料は,雰囲気中の水分と反応し,変色する場合もあるので,乾燥窒素ガス封入下で保管

する。

7

装置

装置は,次による。

7.1

赤外分光光度計  赤外分光光度計は,単光束若しくは複光束の赤外分光光度計又はフーリエ変換赤外

分光光度計で,透過率の精度が 0.2

%で,2,4-異性体に帰属する 810 cm

1

付近での二つのピークを識別でき

る分解能をもつものを用いる。

7.2

密封形塩化ナトリウム液体用吸収セル  密封形塩化ナトリウム液体用吸収セル(以下,液体用吸収セ

ルという。

)は,厚さ 0.2 mm(A 法用)又は 0.1 mm(B 法用)で,厚さの許容差が,±0.002 mm のものを

用いる。

7.3

ガラス器具  ガラス器具は,JIS R 3505 に規定する 25 mL 共栓付き全量フラスコ及び 1 mL メスピペ

ットを用いる。

7.4

はかり  はかりは,0.1 mg のけたまではかりとれるものを用いる。

8

試験条件

有機イソシアネートは,雰囲気中の水分と反応するため,試験室の湿度を低く保持する必要があり,相

対湿度 50 %以下にすることが望ましい。試験室のすべての器具は,完全に乾燥する。密封形塩化ナトリウ

ム液体用吸収セル(7.2)は,デシケータ中に保管し,薄いゴム製又はプラスチック製の手袋を着用して取

り扱う。

試験室の温度は,15∼25

℃が望ましい。

9

A

法(質量分率 5

%を超え∼質量分率 95

%の 2,6-異性体を含む試料に適用)

9.1

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a)

純粋な 2,4-異性体及び 2,6-異性体を必要な検量線範囲に対応して,

表 1,表 又は表 に示す質量比に

相当する量を,はかり(7.4)を用いてひょう量する。一般に,広い範囲の検量より狭い範囲の検量の

方が,より正確な結果を得ることができるので,

表 又は表 のように測定異性体比率に応じて検量

線作成範囲を狭くすることが望ましい。

b)

標準試料及び検量線の作成は,次による。

1)

メスピペット(7.3)を用いて,0.80 mL(0.98 g)の各標準異性体混合物を,乾燥した 25 mL 共栓付

き全量フラスコ(7.3)にはかりとり,それぞれに,シクロヘキサン(6.1)を標線まで加え,かくは

んする。

2)

赤外分光光度計(7.1)が複光束の場合は,二つの厚さ 0.2 mm の液体用吸収セル(7.2)にシクロヘ

キサンを入れて,赤外分光光度計の試料側及び対象側のホルダに設置した後,赤外吸収スペクトル

770

∼840 cm

1

(12∼13 µm)の範囲で測定する。次に,試料側の液体用吸収セルに 1)

で調製した


4

K 1603-4

:2010

シクロヘキサン溶液を入れて,赤外吸収スペクトルを測定し,前もって測定したシクロヘキサンの

赤外吸収スペクトルに重ね合わせる。この操作を,各溶液で繰り返す。

赤外分光光度計が単光束の場合は,厚さ 0.2 mm の液体用吸収セルにシクロヘキサンを入れて,

ホルダに設置した後,赤外吸収スペクトル 770∼840 cm

1

(12∼13 µm)の範囲で測定する。次に,

1)

で調製したシクロヘキサン溶液を液体用吸収セルに入れて,前もって測定したシクロヘキサンの

赤外吸収スペクトル上に重ね合わせる。この操作を,各溶液で繰り返す。

3)

シクロヘキサンの赤外吸収スペクトルをベースラインとして,各標準溶液試料の 810 cm

1

付近(2,4-

異性体)及び 782 cm

1

付近(2,6-異性体)に見られるピークの吸光度を測定し,810 cm

1

/782 cm

1

の吸光度比を算出する。縦軸に吸光度比を,横軸に 2,4-異性体の 2,6-異性体に対する質量比をプロ

ットして検量線を作成する。2,4-異性体に由来する 810 cm

1

付近のピークは二つ見られるが,

810 cm

1

に近い方のピークの吸光度を測定する。

なお,検量線の例及び赤外吸収スペクトルの例を

附属書 に示す(図 A.1 及び図 A.4 参照)。

4)

表 及び表 に例示するような,狭い範囲の検量線では,計算式を用いずに吸光度比に対する各異

性体比率をプロットして得た検量線(

図 A.2 及び図 A.3 参照)から各異性体比率を求めてもよいが,

検量線が直線ではないので注意を要する。

表 1−広範囲の検量線作成に用いる標準混合試料の例

2,4-

異性体比率

(質量分率%)

2,6-

異性体比率

(質量分率%)

2,4-

異性体/2,6-異性体質量比

5.0 95.0  0.05

10.0 90.0  0.11

20.0 80.0  0.25

30.0 70.0  0.43

40.0 60.0  0.67

50.0 50.0  1.00

60.0 40.0  1.50

70.0 30.0  2.33

80.0 20.0  4.00

90.0 10.0  9.00

95.0 5.0 19.00

表 2−予測 2,4-異性体/2,6-異性体比率が 80/20 の試料の

検量線作成に用いる標準混合試料の例

2,4-

異性体比率

(質量分率%)

2,6-

異性体比率

(質量分率%)

2,4-

異性体/2,6-異性体質量比

75.0 25.0

3.00

78.5 21.5

3.65

79.0 21.0

3.76

79.5 20.5

3.88

80.0 20.0

4.00

80.5 19.5

4.13

81.0 19.0

4.26

81.5 18.5

4.40

85.0 15.0

5.67


5

K 1603-4

:2010

表 3−予測 2,4-異性体/2,6-異性体比率が 65/35 の試料の

検量線作成に用いる標準混合試料の例

2,4-

異性体比率

(質量分率%)

2,6-

異性体比率

(質量分率%)

2,4-

異性体/2,6-異性体質量比

60.0 40.0

1.50

63.5 36.5

1.74

64.0 36.0

1.77

64.5 35.5

1.82

65.0 35.0

1.86

65.5 34.5

1.90

66.0 34.0

1.94

66.5 33.5

1.98

70.0 30.0

2.33

9.2

操作

メスピペット(7.3)を用いて,0.80 mL(0.98 g)の試料を,乾燥した 25 mL 共栓付き全量フラスコ(7.3

にはかりとり,シクロヘキサン(6.1)を標線まで加えかくはんする。このシクロヘキサン溶液を,厚さ 0.2

mm

の液体用吸収セル(7.2)に入れて,赤外吸収スペクトル 770∼840 cm

1

(12∼13 µm)の範囲で測定す

る。次に,試料セルにシクロヘキサンを入れて,装置の設定を変更せずに赤外吸収スペクトルを測定して,

試料の赤外吸収スペクトルと重ね合わせる。

9.3

結果の表示

結果の表示は,次による。

a)

シクロヘキサンの赤外吸収スペクトルをベースラインとして,810 cm

1

(2,4-異性体)及び 782 cm

1

(2,6-異性体)付近に見られるピークの吸光度を測定し,810 cm

1

 / 782 cm

1

の吸光度比を算出する。

検量線から,算出した吸光度比に対応する異性体質量比(

図 A.1 参照)又は異性体比率(図 A.2 及び

図 A.3 参照)を読み取る。2,4-異性体に由来する 810 cm

1

付近のピークは二つ見られるが,810 cm

1

に近い方のピークの吸光度を測定する。

b)

異性体質量比を検量線(

図 A.1 参照)から求めた場合,各異性体比率は,次の式によって算出する。

(

)

1

100

+

=

R

A

A

B

= 100

ここに,

A

2,6-

異性体比率[質量分率(%)

B

2,4-

異性体比率[質量分率(%)

R

検量線(

図 A.1 参照)から求めた異性体質量比

c

) 2,4-

異性体比率は,検量線(

図 A.2 又は図 A.3 参照)から直接求められる。2,6-異性体比率は,次の式

によって算出する。

B

A

= 100

ここに,

A

2,6-

異性体比率[質量分率(%)

B

2,4-

異性体比率[質量分率(%)

d

)

結果は,小数点第 2 位まで算出し,JIS Z 8401 によって,小数点第 1 位に丸める。

9.4

精度及び偏り


6

K 1603-4

:2010

9.4.1

精度

結果の妥当性の判断は,次による。

a

)

繰返し精度(併行精度)  同一日に同一装置を用いて,同一人によって得られた 2 回の測定結果の差

が異性体比率で±0.14

%を超える場合は,その結果を採用できない。

b

)

再現精度(試験室間)  同一試料を用いて,異なる試験室によって得られた測定結果(2 回の測定の

平均値)の差が,異性体比率で±0.39

%を超える場合は,その結果を採用できない。

9.4.2

偏り

この試験方法での偏りは,確定されていない。

10

  B

法(質量分率 0

%∼質量分率 5

%の 2,6-異性体を含む試料に適用)

10.1

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a

)

純粋な 2,4-異性体及び 2,6-異性体の標準試料を用い,

表 に示す一連の検量線作成用の試料混合物を

準備する。

表 4−標準混合試料の例

2,4-

異性体の質量

(g)

2,6-

異性体の質量

(g)

2,6-

異性体比率

(質量分率%)

5.000 0.000  0.00

4.975 0.025  0.50

4.950 0.050  1.00

4.900 0.100  2.00

4.850 0.150  3.00

4.800 0.200  4.00

4.750 0.250  5.00

b

)

厚さ 0.1 mm の液体用吸収セル(7.2)を用い,

表 に示す 7 種の混合物の赤外吸収スペクトルを 770

∼840 cm

1

の範囲で測定する。

c

)

各検量線作成用試料混合物を用いて,782 cm

1

付近の 2,6-異性体に由来するピークの吸光度を,吸収

帯の両ショルダーを結ぶ接線をベースラインとして求める。これらの吸光度に対する 2,6-異性体比率

をプロットし検量線を作成する。

10.2

操作

操作は,次による。

a

)

試料を厚さ 0.1 mm の液体用吸収セル(7.2)に入れて,赤外吸収スペクトルを 770∼840 cm

1

の範囲

で測定する。

b

) 2,6-

異性体に由来する 782 cm

1

付近に見られるピークの吸光度を求め,検量線から直接 2,6-異性体比

率を読み取る。

10.3

結果の表示

結果の表示は,次による。

a

) 2,6-

異性体比率[質量分率(%)

]は,直接,検量線から小数点第 2 位まで読み取る。

b

) 2,4-

異性体比率[質量分率(%)

]は,次の式によって算出する。


7

K 1603-4

:2010

A

B

=100

ここに,

A

2,6-

異性体比率[質量分率(%)

B

2,4-

異性体比率[質量分率(%)

c

)

結果は,JIS Z 8401 によって,小数点第 1 位に丸める。

10.4

精度及び偏り

10.4.1

精度

結果の妥当性の判断は,次による。

a

)

繰返し精度(併行精度)  同一日に同一装置を用いて,同一人によって得られた 2 回の測定結果の差

が 2,4-異性体比率で±0.15

%を超える場合は,その結果を採用できない。

b

)

再現精度(試験室間)  同一試料を用いて,異なる試験室によって得られた測定結果(2 回の測定の

平均値)の差が,2,4-異性体比率で±0.25

%を超える場合は,その結果を採用できない。

10.4.2

偏り

この試験方法での偏りは確定されていない。

11

試験報告

試験報告には,次の事項を含める。

a

)

この規格の番号(JIS K 1603-4

b

)

試料を特定するために必要な事項(生産者,製品名,ロット番号,製造データなど)

c

)

試験方法(A 法又は B 法)

d

)

試験結果  2,4-異性体比率及び 2.6-異性体比率[質量分率(%)

e

)

試験年月日

f

)

この規格には規定していないが,結果に影響を及ぼす可能性のある補足事項。


8

K 1603-4

:2010

附属書 A

参考)

検量線及び赤外吸収スペクトルの例

3.2     3.4      3.6      3.8       4      4.2     4.4      4.6     4.8       5      5.2      5.4     5.6      5.8       6

3.2     3.4      3.6      3.8       4      4.2     4.4      4.6     4.8       5      5.2      5.4     5.6      5.8       6

1.8

1.8

1.7

1.7

1.6

1.6

1.5

1.5

1.4

1.4

1.3

1.3

1.2

1.2

1.1

1.1

1

0.9

0.9

X

異性体質量比(2,4-異性体/2,6-異性体)

Y

吸光度比(810 cm

1

 / 782 cm

1

図 A.1−予測 2,4-異性体/2,6-異性体比率が 80/20

の試料の検量線(横軸:異性体質量比)の例


9

K 1603-4

:2010

X 2,4-

異性体比率[質量分率(%)

Y

吸光度比(810 cm

1

 / 782 cm

1

図 A.2−予測 2,4-異性体/2,6-異性体比率が 80/20

の試料の検量線(横軸:2,4-異性体比率)の例

X 2,4-

異性体比率[質量分率(%)

Y

吸光度比(810 cm

1

 / 782 cm

1

図 A.3−予測 2,4-異性体/2,6-異性体比率が 65/35

の試料の検量線(横軸:2,4-異性体比率)の例

78 78.5 79 79.5 80 80.5 81 81.5

1.4

1.35

1.3

1.25

1.2

1.15

0.69

0.68

0.67

0.66

0.65

0.64

0.63

0.62

0.61

0.6

0.59

0.58

64 64.5 65 65.5 66 66.5 67 67.5


10

K 1603-4

:2010

X

波数  cm

1

Y

吸光度

図 A.4TDI の赤外吸収スペクトルの例


11

K 1603-4

:2010

附属書 JA

参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS K 1603-4:2010

  プラスチック−ポリウレタン原料芳香族イソシアネート試験方

法−第 4 部:異性体比率の求め方

ISO 15064:2004

  Plastics−Aromatic isocyanates for use in the production of

polyurethanes

−Determination of the isomer ratio in toluenediisocyanate

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II) 
国際規格

番号

箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異の
理由及び今後の対策

1

適 用 範

1

変更

A

法の適用範囲を 5

%を超え∼

95

%に変更した。

対応国際規格の適用範囲では,2,6-
異性体比率が 5

%のものは A 法及び

B

法の両方に適用可能となるので,

実態を考慮して,変更した。 
対応:ISO に提案する。

3

用 語 及

び定義

3.3

3.4

TDI

ポリウレタン

削除

技術的差異なし。 TDI は,箇条 1 で説明済みであり削

除,また,ポリウレタンは,この規
格で特に規定する必要がなく削除し

た。

6

試薬 6.1

シクロヘキサン

6.2

ジイソシアネー

ト標準試料

6 6.1

6.2

変更

この規格では,シクロヘキサン
の規定として JIS K 8464 を引

用した。 
我が国では,ガスクロマトグラ
フ分析が一般的に行われてい

ることから,各異性体の純度判
定方法にガスクロマトグラフ
分析を規定した。

使用者の利便性及び規定の明確化の
ため変更した。技術的差異なし。

対応国際規格の検量線に用いる各異
性体の純度の判定方法が国内で一般

的でないため,実態に合わせ変更し
た。 
対応:6.2 の変更は ISO に提案する。

7

装置 7.3

ガラス器具

7 7.3

変更

対応国際規格の 0.8 mL ピペッ
トをこの規格では,1 mL メス

ピペットに変更した。

JIS

では,0.8 mL ピペットの規定が

ないため変更した。技術的差異なし。

11

K 160

3-

4


2

010


12

K 1603-4

:2010

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国際規格
番号

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異の
理由及び今後の対策

8

試 験 条

8

推奨試験室温度を規定した。

湿度の管理が重要であるが,温度に

ついても,実情を考慮して規定した。

対応:ISO に提案する。

9  A

箇条題名

9.1 a)

9.1 b) 1)

9.2

9.3 d)

9

9.1.1

9.1.2.1

9.2

9.3.4

変更

①A 法の適用範囲を 5

%を超え

∼95

%とした。

②対応国際規格では,

“…示す

量をひょう量する。”となって

いるが,“…相当する量を,は
かり(7.4)を用いてひょう量
する。

”に変更した。

③ピペットをメスピペットに
変更。 
④結果の丸め方を JIS Z 8401

によると規定した。

①前記(箇条 1 の変更)と同じ。

②使用者の利便性を考慮して変更し
た。技術的差異なし。

③7.3 の変更による。

技術的差異なし。

④対応国際規格には,結果の丸め方

の規定がなく,使用者の利便性を考
えて変更した。 
対応:①及び④は ISO に提案する。

10 B

法 10.3

c)

10 10.3

追加

対応国際規格には,結果の表示
方法の記載がなく追加した。

使用者の利便性を考慮して追加し
た。技術的差異なし。

11

試験報

9

10

9.5

10.5

追加

対応国際規格の 9.5 及び 10.5
を箇条 11 としてまとめた。ま
た,c)  として,試験方法(A

法又は B 法)を追加した。

技術的差異なし。

9.5

も 10.5 も同内容であるため使用

者の利便性を考慮してまとめた。

附属書 A

(参考)

附属書 A

(規定)

変更

対応国際規格では,(規定)と

なっているが(参考)とした。
また,題名も実態に合わせ変更
した。

明らかに対応国際規格の誤りであ

り,修正した。 
対応:ISO に提案する。

12

K 160

3-

4


2

010


作権法

によ

り無断

での複

製,

転載等は

禁止さ

れて

おりま

す。


13

K 1603-4

:2010

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 15064:2004,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD 国際規格を修正している。

13

K 160

3

-4


2

010