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K 1504-2 : 2000

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

JIS K 1504

の規格群には,次に示す部編成がある。

第 1 部:試験方法

第 2 部:品質


日本工業規格

JIS

 K

1504-2

 : 2000

工業用 1−ブタノール

(ブタン−1−オール)−

第 2 部:品質

Butan-1-ol for industrial use

−Part 2 : Quality

1.

適用範囲  この規格は,工業用 1−ブタノールの品質,並びに外観及び純分の試験方法について規定

する。

備考  この規格でいうブタノールは,1−ブタノール(ブタン−1−オール)のことをいう。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0114

  ガスクロマトグラフ分析通則

JIS K 1504-1

  工業用 1−ブタノール(ブタン−1−オール)−第 1 部:試験方法

3.

品質  ブタノールの品質は,4.及び JIS K 1504-1 によって試験したとき,表 のとおりとする。

表 1  品質

項目

品質

外観

異物のない透明の液体である。

色(ハーゼン色数) 10

以下

密度 (20℃)

g/ml

0.808

∼0.812

純分   %

99.0

以上

初留点 116.0

以上

乾点 118.5

以下

蒸留試験

初留点から乾点までの留出量

容量%

97

以上

蒸発残分

%

0 0 5

以下

水分

%

0 1

以下

酸分(酪酸として)

%

0 0 5

以下

4.

試験方法

4.1

試料の採取  JIS K 1504-1 の 3.による。

4.2

外観  外観は,次による。

a)

原理  目視観察法によって試料の外観を判定する。

b)

器具  比色管は,内径 23mm,高さ 400mm の無色透明で同材質同形の共栓付き平底ガラス試験管を用

い,底部から 200∼300mm の高さに 100ml の標線を付けたもの。


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K 1504-2 : 2000

c)

操作  試料を比色管の標線まで入れ,白地及び黒地を背景として上方及び側方から透視する。

4.3

純分  純分は,次による。

a)

原理  ガスクロマトグラフを用い,主成分及びその他のピーク面積から面積百分率法によって純分

(%)

を求める。

b)

装置及び分析  条件装置は,JIS K 0114 によるほか次のとおりとし,分析条件は機器によって異なる

ため,最適条件に設定しなければならない。

1)

検出器の種類  水素炎イオン化検出器又は熱伝導度検出器

2)

分析条件

カラム充てん剤粒系 150∼250

µm のけい藻土を担体に用い,固定相液体としてグリコール系液体

20%

を含ませたもの,又はこれと同等の分解能をもつもの。

参考  けい藻土には,クロモソルブ W,シマライト W,セライト 545 などがあり,グリコール系液体

には,ポリエチレングリコール 1 000,ポリエチレングリコール 20M などがある。

カラム用管  内径及び長さ 2∼4mm,2∼5m

設定温度

カラム槽 100∼130℃

試料気化室  130∼150℃

検出器槽  130∼150℃

キャリヤーガスの種類及び流量窒素又はヘリウム  30∼50ml/min

試料注入量  0.2∼3

µl

3)

検出感度  ベースラインが安定する減衰器目盛の 128 倍でブタノールのクロマトグラムを求めたと

きブタノールのピーク高さが記録計の 50%以上である。

c)

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

ガスクロマトグラムの測定  マイクロシリンジを用いて試料をガスクロマトグラフに導入して試料

のクロマトグラムを求める。測定時間は,ブタノールの保持時間の 3 倍以上とする。

2)

ピーク面積の測定  ピーク面積の測定は,JIS K 0114 の 8.3(1)(半値幅法)(

1

)

又は JIS K 0114 の 8.3(2)

(データ処理装置を用いる方法)による。

(

1

)

半値幅法を用いる場合,記録紙送り速度は20mm/min とする。

3)

定量  定量は,JIS K 0114 の 8.5(面積百分率法)による。ただし,補正百分率法など,より精度の

高い方法を用いてもよい。

4)

計算  4.3 c)2)で求めたピーク面積を用いて,純分は,次の式によって算出する。ただし,必要のな

い場合は,水分及び蒸発残分の補正を行わない。

(

)

[

]

S

s

R

W

P

×

=10

ここに,

P

:  純分 (%)

W

:  水分 (%)

R

:  蒸発残分 (%)

s

:  ブタノールのピーク面積

S

:  水,空気を除く全ピーク面積

5.

検査  検査は,4.及び JIS K 1504-1 によって試験する。

6.

製品の呼び方  製品の呼び方は,次のいずれかとする。


3

K 1504-2 : 2000

ブタノール

ブタン−1−オール

1

−ブタノール

7.

表示  製品の容器ごとに,次の事項を表示するか又は添付しなければならない。

なお,大形容器の場合は,送り状に表示してもよい。

a)

この規格の名称又は 6.による名称

b)

正味質量

c)

製造業者名又はその略号

d)

製造番号又はロット番号

e)

製造年月日又はその略号

工業用ブタノール原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

荒  木      峻

東京都立大学名誉教授

西  出  徹  雄

通商産業省基礎産業局

大  島  清  治

通商産業省工業技術院標準部

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

神  代      啓

社団法人日本化学工業協会

内  田  幹  雄

社団法人日本塗料工業会

大久保  芳  苗

可塑剤工業会

芝  野      毅

三菱化学株式会社

児  島  健  志

チッソ株式会社

三  浦  恒  司

協和油化株式会社

森久保  敬  一

東燃化学株式会社

大  槻  謙  治

ブタノール工業会

(事務局)

三  須      武

社団法人日本化学工業協会

(文責者  芝野  毅)