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日本工業規格

JIS

 K

1475

-1996

水道用ポリ塩化アルミニウム

(水道用塩基性塩化アルミニウム)

Poly aluminium chloride for water works

[Al

2

 (OH)

n

Cl

6

n

]

m

1.

適用範囲  この規格は,水道用ポリ塩化アルミニウムについて規定する。

備考  この規格の引用規格を,付表 に示す。

2.

品質  品質は 4.によって試験したとき表 のとおりとする。

なお,凝集性能の判定方法を

参考に示す。

表 1  品質

外観

無色∼黄味がかった薄
い褐色の透明な液体

比重 (20℃)

1.19

以上

酸化アルミニウム

 (Al

2

O

3

)

wt%

10.0

∼11.0

塩基度 wt%

45

∼65

pH

値(10g/

λ溶液)    3.5∼ 5.0

硫酸イオン (SO

4

2

) wt%

3.5

以下

アンモニア性窒素(N)

wt ppm

100

以下

ひ素 (As)

wt ppm

1.0

以下

鉄 (Fe)

wt ppm

100

以下

マンガン (Mn)

wt ppm

15

以下

カドミウム (Cd)

wt ppm

1.0

以下

鉛 (Pb)

wt ppm

5

以下

水銀 (Hg)

wt ppm

0.1

以下

クロム (Cr)

wt ppm

5

以下

3.

試料採取方法  試料は,全体を代表するように,受渡当事者間の協定に基づく合理的な方法により採

取する。

4.

試験方法

4.1

一般事項  試験において共通する一般事項は JIS K 0050,吸光光度法については JIS K 0115,発光

分光分析法については JIS K 0116,原子吸光分析法については JIS K 0121,イオンクロマトグラフ分析法

については JIS K 0127 による。


2

K 1475-1996

試験において使用する水は,項目によって規定されている場合以外は,JIS K 0557 の 3.(種別及び質)

に規定する A2 以上の質のものとする。

4.2

比重

(1)

要旨  試料を 20℃に保ち,比重浮ひょうを用いて測定する。

(2)

器具  器具は,次のとおりとする。

(a)

比重浮ひょう  JIS B 7525 に規定する大形 19 本組の番号 9(有効目盛範囲 1.180∼1.240)又は番号

10

(有効目盛範囲 1.240∼1.300)

(b)

シリンダー  ガラス製で,浮ひょうの読みを妨げるようなひずみがないものとし,その大きさは,

浮ひょうを液体に浮かべたとき,浮ひょうの各部からシリンダーの内壁及び底部までの間隔が 1cm

以上あるもの。

(c)

かき混ぜ棒  シリンダー中の液体の比重を一様にするため,液体を十分にかき混ぜることができる

もの。

(3)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

比重浮ひょう及びシリンダーは,使用前に十分に洗浄する。

(b)

試料の適量をシリンダーに入れ 20℃に保つ。

(c)

かき混ぜ棒を用いてよくかき混ぜた後,比重浮ひょうの上端をつまみ,泡がつかないように静かに

液体中に浮かべる。

(d)

静止した後,約 2 目盛程度まで液中に沈めてから手を放す。

(e)

比重浮ひょうが静止した後,メニスカスの上縁で目盛を読みとる。

(f)  (e)

の操作を 2, 3 回繰り返し,その測定値の平均値を液体の比重とする(

1

)

(

1

) 2,

3

回の測定値と平均値との差が,1目盛の示す値以内でなければならない。

4.3

酸化アルミニウム  酸化アルミニウムの定量は滴定法又は ICP 発光分光分析法のいずれかによる。

4.3.1

滴定法

(1)

要旨  試料を硝酸処理して重合アルミニウムをアルミニウムイオンとし,過剰のエチレンジアミン四

酢酸二水素二ナトリウムを加え,キレートの生成を完結させた後,キシレノールオレンジ指示薬を加

えて亜鉛溶液で逆滴定し,酸化アルミニウムの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸  JIS K 8541 に規定するもの。

(b)  0.05mol/

λEDTA 溶液  JIS K 8107 に規定するエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物

18.61g

を量り取り,水 1000ml を加えて溶かした後,ポリエチレン気密容器に入れて保存する。

(c)

酢酸ナトリウム緩衝液  JIS K 8371 に規定する酢酸ナトリウム三水和物 272g を水に溶かして

1000ml

とする。

(d)

キシレノールオレンジ溶液(1g/

λ)    JIS K 9563 に規定するキシレノールオレンジ 0.1g を水に溶かし

て 100ml とする。

(e)

アルミニウム標準液 (1mgAl/ml)   JIS K 8069 に規定するアルミニウム(純度 99.99wt%以上)1.000g

を量り取り,ビーカー100ml に移し入れ,上部を時計皿で覆い,少量の硝酸 (1+1)  を注意して加え

加熱溶解する。放冷後,溶液を全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,硝酸 (1+30)  を標線まで加える。

(f)  0.02mol/

λ亜鉛溶液  JIS K 8005 に規定する亜鉛 1.308g を量り取り,ビーカー100ml に移し入れ,塩

酸 6∼7ml 及び少量の水を加え,加熱して溶かす。これを水浴上で乾固近くまで蒸発した後,水を

加えて溶かし,全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,水を標線まで加える。


3

K 1475-1996

ビーカー200ml に 0.05mol

λEDTA 溶液 20ml を採り,硝酸 (1+12) 2ml を加え,以下(3)(c)(e)

の操作を行い,このときの 0.02mol/

λ亜鉛溶液の使用量 (ml) を a

1

とする。別のビーカー200ml にア

ルミニウム標準液 (1mgAl/ml) 20ml 及び 0.05mol/

λEDTA 溶液 20ml を採り,硝酸 (1+12) 2ml を加え,

時計皿で覆って 1 分間煮沸後放冷し,以下(3)(c)(e)の操作を行い,このときの 0.02mol/

λ亜鉛溶

液の使用量 (ml) を a

2

とする。

次の式によって,0.02mol/

λ亜鉛溶液 1ml に相当するアルミニウム量を算出する。

2

1

20

001

.

0

a

a

f

×

=

ここに,

f

 0.02mol/

λ

亜鉛溶液

1ml

に対応するアルミニウム量

 (g)

(3)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約

10g

1mg

のけたまで量り取り,全量フラスコ

500ml

に移し入れ,水を標線まで加える。

(b)

この中から

20ml

を分取し,三角フラスコ

200ml

に移し入れ,硝酸

 (1

12) 2ml

(

2

)

を加え,時計皿で

覆って

1

分間煮沸し,放冷後,

0.05mol/

λEDTA

溶液

20ml

を加える。

(c)

酢酸ナトリウム緩衝液を用いて

pH

値を約

3

(チモールブルー試験紙で確かめる。

)とした後,約

2

分間煮沸する。

(d)

放冷後,酢酸ナトリウム緩衝液約

10ml

(

3

)

及びキシレノールオレンジ溶液

 (1g/

λ) 2

5

滴を加える。

(e)

 0.02mol/

λ

亜鉛溶液で滴定し,溶液の色が薄い赤になったときを終点とする。

(f)

 0.05mol/

λEDTA

溶液

20ml

を分取し,別の三角フラスコ

200ml

に移し入れ,水約

20ml

,硝酸

 (1

12)

2ml

を加え,以下(c)(e)と同様に操作する。

(

2

)

 pH

値を

1

2

とする。

(

3

)

 pH

値を

5

6

に調整する。

(4)

計算  次の式によって,試料中の酸化アルミニウムの濃度

 (wt%)

を算出する。

(

)

(

)

4

10

9

0.912

100

500

20

5

1.889

×

×

×

×

×

×

=

c

S

f

b

b

A

ここに,

A

試料中の酸化アルミニウムの濃度

 (wt%)

1.889 5

アルミニウム

1g

から酸化アルミニウムへの換算係数

f

 0.02mol/

λ

亜鉛溶液

1ml

に対応するアルミニウム量

 (g)

b

試料溶液に消費した

0.02mol/

λ

亜鉛溶液の量

 (ml)

b'

(3)(f)

で消費した

0.02mol/

λ

亜鉛溶液の量

 (ml)

c

4.9

によって求めた鉄

 (ppm)

0.912 9

鉄からアルミニウムへの換算係数

S

試料の質量

 (g)

4.3.2

ICP

発光分光分析法

(1)

要旨  希釈した試料を

ICP

発光分光分析法により,波長

396.152nm

で発光強度を測定し,内部標準法

により酸化アルミニウムの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸  JIS K 8541 に規定するもの。

(b)

内部標準原液 (1mgY/ml)   酸化イットリウム

 (Y

2

O

3

) 0.318g

を量り取り,ビーカー

100ml

に移し入

れ,塩酸

3ml

と少量の水とを加えて加熱溶解し,放冷後,全量フラスコ

250ml

に移し入れ,水を標


4

K 1475-1996

線まで加える。冷暗所に保存する。

(c)

内部標準液 (10

µ

gY/ml) 

  内部標準原液

 (1mgY/ml) 10ml

を分取し,全量フラスコ

1 000ml

に移し入

れ,水を標線まで加える。

(d)

アルミニウム標準液

 (1mgAl/ml)

  4.3.1(2)(e)による。

(3)

器具及び装置  器具及び装置は,次のとおりとする。

(a)

ビーカー  石英又はポリテトラフルオロエチレン製

(b)

全量フラスコ  ポリエチレン製

(c)

漏斗  ポリエチレン製

(d)

ICP

発光分光分析装置

(e)

キャリアーガス  JIS K 1105 に規定するアルゴン

2

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約

10g

1mg

のけたまで量り取り,ビーカーに移し入れ,水約

30ml

及び硝酸

5ml

を加え,時

計皿で覆って静かに約

1

分間煮沸し,放冷後,全量フラスコ

100ml

にろ入し,水を標線まで加える。

(b)

この中から

2ml

を分取し,全量フラスコ

100ml

に移し入れ,硝酸

2ml

及び内部標準液

20ml

を加え,

水を標線まで加える。

(c)

これを,JIS K 0116 の 5.8(定量分析)に従い,

ICP

発光分光分析装置に導入し,アルミニウムの波

396.152nm

及びイットリウムの波長

371.029nm

の発光強度を測定して,イットリウムに対するア

ルミニウムの発光強度比を求める。

備考

ネブライザーの洗浄を十分に行う。

(d)

検量線  アルミニウム標準液

 (1mgAl/ml) 0

1

,∼

20ml

を段階的に全量フラスコ

100ml

に採り,各々

に硝酸

2ml

及び内部標準液

20ml

を加え,水を標線まで加える。以下(c)と同様に操作して発光強度

比を求め,アルミニウムの量と発光強度比との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(d)の検量線から(4)(c)で得られた発光強度比に相当するアルミニウムの量

 (mg)

を求め,次

の式によって試料中の酸化アルミニウム量の濃度

 (wt%)

を算出する。

5

1.889

000

1

100

100

2

×

×

×

=

S

d

A

ここに,

A

試料中の酸化アルミニウムの濃度

 (wt%)

d

アルミニウムの量

 (mg)

1.889 5

アルミニウムから酸化アルミニウムへの換算係数

S

試料の質量

 (g)

4.4

塩基度

(1)

要旨  試料に塩酸を加え煮沸した後,アルミニウムをふっ化カリウムで沈殿させ,フェノールフタレ

イン指示薬を加えて水酸化ナトリウム溶液で滴定し,塩基度を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

メチルレッド−ブロムクレゾールグリーンのエタノール溶液  JIS K 8896 に規定するメチルレッド

0.02g

及び JIS K 8840 に規定するブロモクレゾールグリーン

0.1g

を JIS K 8101 に規定するエタノー

 (99.5) 100ml

に溶かす。

(b)

無炭酸水  再蒸留した水を煮沸して二酸化炭素その他の揮発物を除いた後,空気中から二酸化炭素


5

K 1475-1996

を吸収しないようにして常温まで放冷する。

(c)

フェノールフタレインのエタノール溶液 (5g/

λ

)

  JIS K 8799 に規定するフェノールフタレイン

0.5g

を JIS K 8101 に規定するエタノール

 (99.5) 100ml

に溶かし,液の色がわずかに紅色になるまで水酸

化ナトリウム

 (0.02mol/

λ)

を滴加する。

(d)

ふっ化カリウム溶液 (500g/

λ

    JIS K 8815 に規定するふっ化カリウム(無水)

250g

を水に溶かし

500ml

とし,ろ紙(

2

種)でろ過する。

(e)

0.5mol/

λ

塩酸  JIS K 8180 に規定する塩酸

45

50ml

を水で

1 000ml

とする。その標定は次によって

行う。

標定  JIS K 8005 に規定する炭酸ナトリウム(無水)を白金るつぼに入れ,

500

650

℃で

40

50

分間乾燥した後,デシケータ中で放冷し,その

0.5

0.7g

1mg

のけたまで量り取り,ビーカー

100ml

に入れ,水

20ml

を加えて溶かし,メチルレッド−ブロムクレゾールグリーンのエタノール溶液数

滴を加えた後,この塩酸で滴定し,液の色が青から紫がかった紅色に変わったときを終点とする。

5

0.026

×

=

g

e

f

ここに,

f

0.5mol/

λ塩酸のファクター

e

炭酸ナトリウムの採取量 (g)

g

 0.5mol/

λ塩酸の使用量 (ml)

0.026 5

 0.5mol/

λ塩酸 1ml に対応する炭酸ナトリウムの量 (g)

(f)

  0.5mol/

λ水酸化ナトリウム溶液  水約 100ml を入れた三角フラスコ 200ml に JIS K 8576 に規定する

水酸化ナトリウム約 100g を発熱に注意しながら徐々に加え,ガラス棒でよくかき混ぜて溶かし,飽

和溶液を作り,ゴム栓をして 1 昼夜放置する。その上澄液約 25ml を無炭酸水で 1 000ml とする。そ

の標定は次によって行う。

標定  0.5mol/

λ塩酸 25ml を分取して磁器蒸発皿に入れ,フェノールフタレインのエタノール溶液

(5g/

λ) 2∼3 滴を加えた後,この水酸化ナトリウム溶液で滴定し,その都度ガラス棒でかき混ぜなが

ら,液の色がわずかに紅色に変わったときを終点とする。

h

f

f

25

=

ここに,

f'

 0.5mol/

λ

水酸化ナトリウム溶液のファクター

f

 0.5mol/

λ

塩酸のファクター

h

 0.5mol/

λ

水酸化ナトリウム溶液の使用量

 (ml)

(3)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約

2g

1mg

のけたまで量り取り,水

20

30ml

でコニカルビーカー

200ml

に移し入れる。

(b)

 0.5mol/

λ

塩酸

25ml

を分取して加え,時計皿で覆って,水浴上で

10

分間加熱した後,室温まで冷却

し,ふっ化カリウム溶液

 (500g/

λ) 25ml

を一度に加える。

(c)

フェノールフタレインのエタノール溶液

 (5g/

λ) 4

5

滴を加え,直ちに

0.5mol/

λ

水酸化ナトリウム溶

液で滴定し,液の色がわずかに紅色に変わったときを終点とする。

(d)

別に水

25ml

をコニカルビーカー

200ml

に採り,(b)及び(c)と同様に操作する。

(4)

計算  次の式によって,試料の塩基度

 (wt%)

を算出する。


6

K 1475-1996

( )

100

100

994

.

8

3

0.529

17

504

0.008

×

×

×

×

×

×

=

A

S

f

i

i

B

ここに,

B

試料の塩基度

 (wt%)

i

試料溶液に消費した

0.5mol/

λ

水酸化ナトリウム溶液の

 (ml)

i'

(3)(d)

で消費した

0.5mol/

λ

水酸化ナトリウム溶液の量

(ml)

f'

0.5mol/

λ

水酸化ナトリウム溶液のファクター

0.008 504

0.5mol/

λ

水酸化ナトリウム溶液

1ml

に相当する水酸基

の質量

 (g)

17

水酸基のグラム当量

S

試料の質量

 (g)

A

4.3

で求めた酸化アルミニウムの濃度

 (wt%)

0.529 3

酸化アルミニウム中のアルミニウムの換算係数

8.994

アルミニウムのグラム当量

4.5

pH

(1)

要旨  試料の

10g/

λ

溶液の

pH

値をガラス電極法によって測定する。

(2)

装置

ガラス電極 pH 計  JIS Z 8802 に規定する形式

II

(3)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料

1.0g

を量り取り,全量フラスコ

100ml

に移し入れ,標線まで水を加える。

(b)

20

℃に保ちながら,JIS Z 8802 の 7.(操作方法)に従い

pH

値を測定する。

4.6

硫酸イオン  硫酸イオンの定量はイオンクロマトグラフ法又は滴定法のいずれかによる。

4.6.1

イオンクロマトグラフ法

(1)

要旨  希釈した試料を溶離液とともにイオンクロマトグラフに注入し,陰イオン交換樹脂カラムに通

して硫酸イオンを分離し,電気伝導度検出器によって検出し,硫酸イオンの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

水  水を

0.45

µm

以下のメンブランフィルターでろ過したもので,クロマトグラムにおいて測定対

象イオンの保持時間にピークを有しないもの。

(b)

溶離液  装置の種類及び分離カラムに充てん(填)した陰イオン交換体の種類によって異なるが,

あらかじめ(4)(e)及び(f)の操作で分離の状態を確認する。

サプレッサ型:JIS K 8622 に規定する炭酸水素ナトリウムと JIS K 8625 に規定する炭酸ナトリウ

ムをそれぞれ

1.2

4m mol/

λ

0.75

4m mol/

λ

になるように調製し,混合したもの。

ノンサプレッサ型:

P

−ヒドロキシ安息香酸とビス(

2

−ヒドロキシエチル)イミノトリス(ヒド

ロキシメチル)メタンをそれぞれ

8m mol/

λ

3.2m mol/

λ

に,又はフタル酸と四ほう酸ナトリウムを

それぞれ

2.5m mol/

λ

15m mol/

λ

になるように調製し,混合したもの。

(c)

除去液  (b)と同様であるが,サプレッサ型で

10

25m mol/

λ

硫酸などを使用する。

(d)

硝酸 (125)    JIS K 8541 に規定する硝酸を用いて調製したもの。

(e)

硫酸イオン標準原液 (1mgSO4/ml)   JIS K 8987 に規定する硫酸ナトリウムを

110

℃で

2

時間加熱し,

デシケータ中で放冷する。その

1.479g

を量り取り,ビーカー

100ml

に移し入れ,少量の水に溶かし,


7

K 1475-1996

全量フラスコ

1 000ml

に移し入れ,水を標線まで加える。又は,JIS K 0028 に規定する硫酸イオン

標準液の

SO

4

2

1 000

を用いる。

(f)

硫酸イオン標準液 (0.1mgSO

4

/ml) 

  硫酸イオン標準原液

 (1mgSO

4

/ml) 10ml

を分取し,全量フラス

100ml

に移し入れ,水を標線まで加える。

(3)

器具及び装置  器具及び装置は,次のとおりとする。

(a)

メンブランフィルターろ過装置  孔径約

0.45

µm

以下のメンブランフィルター(イオンクロマトグ

ラフ本体に装着されているフィルターと同程度の孔径のもの)を装着したもの。

(b)

シリンジ  容量

1

2ml

のもの又は自動試料注入装置。

(c)

イオンクロマトグラフ  イオンクロマトグラフには,分離カラムと除去カラムを組み合わせた方式

のものと分離カラム単独の方式のものとがあるが,次に掲げる条件を満たすもので,硫酸イオンを

他の陰イオンから分離して検出できるもの。

(d)

陰イオン分離カラム  サプレッサ型では,スチレンジビニルポリマーに陰イオン交換体を表面被覆

したもの(ペリキュラ型)で内径

4

4.6mm

,長さ

10

25cm

のもの。ノンサプレッサ型では,表面

多孔性のポリアクリレート又はシリカ材に陰イオン交換体を表面被覆したもので内径

4

4.6mm

長さ

5

25cm

のもの。分離カラムの前に懸濁物質や有機物による汚染を防ぐためのプレカラムが接

続していること。

(e)

溶離液流速  使用する機器の最適流量とするが,標準的には

1

2ml

/分

(f)

除去液流速  (e)と同様であるが,標準的には

0.5

4ml

/分(サプレッサ型だけ)

(g)

検出器  恒温槽内に設置された電気伝導度検出器又は温度補償機能付きのもの

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約

10g

1mg

のけたまで量り取り,全量フラスコ

500ml

に移し入れ,水を標線まで加える。

(b)

この中から

5ml

を分取し,ビーカー

200ml

に移し入れ,水

10ml

,硝酸

 (1+12) 1ml

を加えて加熱し,

放冷後全量フラスコ

100ml

に移し入れ,水を標線まで加える。

(c)

その中から

10ml

を分取し,全量フラスコ

100ml

に移し入れ,水を標線まで加える。

(d)

これを

0.45

µm

のメンブランフィルターでろ過する。

(e)

(d)

の操作を行った試料の一定量をイオンクロマトグラフに注入しクロマトグラムを記録する。

(f)

クロマトグラム上の硫酸イオンに相当するピークについてピーク高さ又はピーク面積を求める。

(g)

検量線  硫酸イオン標準液

 (0.1mgSO

4

/ml) 0

2

,∼

5ml

を段階的に全量フラスコ

100ml

に採り,各々

に水を標線まで加える。以下(e)及び(f)と同様に操作し,硫酸イオンの量

 (mg)

とピーク高さ又はピ

ーク面積との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(g)の検量線から(4)(f)で測定したピーク高さ又はピーク面積に相当する硫酸イオンの量

 (mg)

を求め,次の式によって試料中の硫酸イオンの濃度

 (wt%)

を算出する。

100

100

10

500

5

000

1

1

×

×

×

×

=

S

j

C

ここに,

C

試料中の硫酸イオンの濃度

 (wt%)

j

硫酸イオンの量

 (mg)

S

試料の質量

 (g)

4.6.2

滴定法


8

K 1475-1996

(1)

要旨  試料に硝酸を加えて加熱後,エタノールと硝酸鉛溶液を加え,生じた硫酸鉛の沈殿を酢酸アン

モニウム−酢酸緩衝液に溶かし,

Cu-PAN

指示薬を加えてエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウ

ム溶液で滴定し,硫酸イオンの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸 (112)    4.3.1(2)(a)による。

(b)

硝酸鉛溶液 (17g/

λ

  JIS K 8563 に規定する硝酸鉛

17g

を水に溶かして

1 000ml

とする。

(c)

酢酸アンモニウム−酢酸緩衝液  JIS K 8359 に規定する酢酸アンモニウム

15.42g

を水約

500ml

に溶

かし,これに JIS K 8355 に規定する酢酸

35ml

を加え,更に水を加えて

1 000ml

とする(この溶液

pH

値は約

4.2

である。

(d)

Cu-PAN

指示薬

1

−(

2

−ピリジルアゾ)−

2

−ナフトール及びエチレンジアミン四酢酸二ナトリウ

ム銅四水和物を

1 : 11.1

の質量比で混合したもの

1g

をエタノール

 (60

70vol%)

に溶かして

100ml

とし,その上澄みを用いる。

(e)

0.05mol/

λ

EDTA

溶液  4.3.1(2)(b)による。その標定は次によって行う。

標定

0.02mol/

λ

亜鉛溶液

50ml

をビーカー

300ml

に採り,酢酸アンモニウム−酢酸緩衝液約

80ml

を加えて加熱し,直ちに

Cu-PAN

指示薬

4

5

滴を加えた後,

0.05mol/

λEDTA

溶液で滴定し,液の色

が赤から黄色に変わったときを終点とする。

20

1

50

1

50 ×

=

′′

k

f

ここに,

f

”:

0.05mol/

λEDTA

溶液のファクター

k

 0.05mol/

λEDTA

溶液の使用量

 (ml)

(f)

0.02mol/

λ

亜鉛溶液  4.3.1 (2)(f)による。

(3)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約

10g

1mg

のけたまで量り取り,全量フラスコ

500ml

に移し入れ,水を標線まで加える。

(b)

この中から

20ml

を分取し,ビーカー

200ml

に移し入れ,硝酸

 (1

12) 2ml

を加えて加熱する。

(c)

水を加えて約

40ml

とし,

80

℃の水浴に浸し,

エタノール

 (99.5) 30ml

及び硝酸鉛溶液

 (17g/

λ)

10ml

を徐々に加えて硫酸鉛の白色沈殿を生成させ,約

10

分間保温して沈殿を熟成させる。

(d)

流水で冷却し,ろ紙(

6

種)でろ過し,エタノール

 (20vol%) 20

30ml

を用いてビーカー及び沈殿

を洗浄する。この洗浄を

3

回繰り返した後,沈殿を全部ろ紙上に集める。

(e)

沈殿をろ紙とともに元のビーカー中に入れ,酢酸アンモニウム−酢酸緩衝液約

80

100ml

を加え,

加熱して沈殿を完全に溶かす。

(f)

 Cu-PAN

指示薬

4

5

滴を加え,液温を

80

100

℃に保ちながら

0.05mol/

λEDTA

溶液で滴定し,液の

色が赤から黄色に変わったときを終点とする。

(4)

計算  次の式によって,試料中の硫酸イオンの濃度

 (wt%)

を算出する。

100

500

20

803

0.004

×

×

′′

×

×

=

S

f

m

C

ここに,

C

試料中の硫酸イオンの濃度 (wt%)

0.004 803

0.05mol/

λEDTA 溶液 1ml に対応する硫酸イオンの質量

(g)


9

K 1475-1996

m

0.05mol/

λEDTA 溶液の使用量 (ml)

f

”:

0.05mol/

λEDTA 溶液のファクター

S

試料の質量 (g)

4.7

アンモニア性窒素

(1)

要旨  試料に炭酸ナトリウムを加えてアルミニウムを水酸化物として沈殿させ,その上澄液に次亜塩

素酸ナトリウム,次いで 1−ナフトールを加え,発色したインドフェノール型色素(青緑色)を波長

720nm

付近で吸光度を測定し,アンモニア性窒素の含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硫酸 (135)  JIS K 8951 に規定する硫酸を用いて調製したもの。

(b)

炭酸ナトリウム溶液(30g/

λ)    JIS K 8625 に規定する炭酸ナトリウム(無水)3g を水に溶かして

100ml

とする。

(c)

水酸化ナトリウム溶液(10g/

λ)   JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム 1g を水に溶かして 100ml

とする。

(d)

次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 1g/

λ)  次亜塩素酸ナトリウム(市販品)の 100/Cml(C は

有効塩素濃度)及び水酸化ナトリウム 15g を水に溶かして 1 000ml とする。

(e)

  EDTA

・水酸化ナトリウム混液  JIS K 8107 に規定するエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水

和物 0.93g を水酸化ナトリウム溶液 (40g/

λ)  に溶かして 250ml とする。

(f)

  1

−ナフトール溶液  JIS K 8698 に規定する 1−ナフトール 1.6g をアセトン・エタノール溶液 (15:

85)

に溶かして 100ml とする。

(g)

アンモニア性窒素標準原液(0.1mgN/ml)    JIS K 8116 に規定する塩化アンモニウムをデシケータ

JIS K 8228 に規定する過塩素酸マグネシウムを入れたもの。

]中に 16 時間以上放置し,その 0.382g

を量り取り,ビーカー100ml に移し入れ,水に溶かし,全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,水を標

線まで加える。

(h)

アンモニア性窒素標準液 (5

µgN/ml)    アンモニア性窒素標準原液 (0.1mgN/ml) 50ml を分取し,全

量フラスコ 1 000ml に移し入れ,水を標線まで加える。使用時に調製する。

(3)

装置  光電分光光度計

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約 10g を 1mg のけたまで量り取り,全量フラスコ 500ml に移し入れ,水を標線まで加える。

(b)

この中から 25ml を分取し,有栓メスシリンダー100ml に移し入れ,硫酸 (1+35) 1.5ml を加えて振

り混ぜた後,炭酸ナトリウム溶液 (30g/

λ) 5ml,水を標線まで加え,静かに振り混ぜる。

(c)

静置して水酸化物を沈殿させて,その上澄液 50ml を正しく分取して共栓比色管 100ml に入れる。

(d)

水酸化ナトリウム溶液 (10g/

λ)  を加えて pH 調整を行い,pH 値を約 11(

4

)

までとする。

(e)

次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 1g/

λ)1ml を加えて混和し,2 分後に 5 分以内で EDTA・水酸

化ナトリウム混液 1ml を加えて再び混和する。

次いで 1 分後に 5 分以内(

5

)

で 1−ナフトール溶液 5ml

を加えて混和し,水を標線まで加え 25∼30℃で 15 分間静置する。

(f)

その一部を吸収セル 10mm に採り,波長 720nm 付近の吸光度を測定する。

(g)

検量線  アンモニア性窒素標準液 (5

µgN/ml) 0,1,∼7ml を段階的に採り,全量フラスコ 100ml に

移し入れ,水を加えて約 50ml とする。以下(e)及び(f)と同様に操作し,アンモニア性窒素の量と吸

光度との関係から検量線を作成する。


10

K 1475-1996

(

4

)

検量線用のブランク,標準液は緩衝性が低いので pH 調整を必要としない。

(

5

)

試薬の添加間隔時間を検量線用も含め正確に行う。

(5)

計算  (4)(g)で作成した検量線から(4)(f)で測定した吸光度に相当するアンモニア性窒素の量(

µg)を求

め,次の式によって試料中のアンモニア性窒素の濃度 (wt ppm) を算出する。

100

50

500

25 ×

×

=

S

n

D

ここに,  D:  試料中のアンモニア性窒素の濃度 (wt ppm)  

n

:  アンモニア性窒素の量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)

4.8

ひ素  ひ素の定量は,原子吸光分析法又は吸光光度法のいずれかによる。

4.8.1

原子吸光分析法

(1)

要旨  試料に還元剤を加えてひ素と発生期の水素を反応させ,生成した気体状の水素化ひ素を加熱吸

収セルへ導入してひ素を原子化させ,波長 193.7nm で吸光度を測定し,ひ素の含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

塩酸 (11)  JIS K 8180 に規定するひ素分析用の塩酸を用いて調製したもの。

(b)

よう化カリウム溶液 (200g/

λ)    JIS K 8913 に規定するよう化カリウム 20g を水に溶かして 100ml

とする。使用時に調製する。

(c)

水素化ほう素ナトリウム溶液 (10g/

λ)    JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム 1g と水素化ほう

素ナトリウム 10g を水に溶かして 1000ml とする。使用時に調製する。

(d)

ひ素標準原液 (0.1mgAs/ml)   JIS K 8005 に規定する三酸化二ひ素を 105℃で約 2 時間加熱し,デシ

ケータ中で放冷した後,その 0.132g を量り取り,ビーカー100ml に移し入れ,上部を時計皿で覆い,

水酸化ナトリウム溶液 (4g/

λ) 250ml を加えて加熱溶解する。放冷後,溶液を全量フラスコ 1 000ml

に移し,塩酸 (1+50)  で数回洗い,洗液も全量フラスコに移し入れ,塩酸 (1+50)  を標線まで加え

る。又は,JIS K 0026 に規定するひ素標準液の As 100 を用いる。

(e)

ひ素標準液 (0.05

µgAs/ml)  ひ素標準原液 (0.1mgAs/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ 100ml に移し

入れ,水を標線まで加える。さらに,この溶液 5ml を分取し,全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,

水を標線まで加える。

(3)

装置  装置は,次のとおりとする。

(a)

連続式水素化ひ素発生装置

(b)

原子吸光分析装置

(c)

ひ素中空陰極ランプ

(d)

キャリアーガス  JIS K 1105 に規定するアルゴン 2 級又は窒素ガス(99.99vol%以上)

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約 10g を 1mg のけたまで量り取り,全量フラスコ 100ml に移し入れ,水を標線まで加える。

(b)

この中から 5ml を分取し,

ビーカー100ml に移し入れ,

水を加えて約 50ml とした後,

塩酸 (1+1) 10ml,

よう化カリウム溶液 (200g/

λ) 5ml を加え,約 30 分間沸騰しない程度で加熱濃縮する。放冷後,全

量フラスコ 50ml に移し入れ,水を標線まで加える。

(c)

  (b)

の操作を行った試料を塩酸 (1+1)  及び水素化ほう素ナトリウム溶液 (10g/

λ)  とともに水素化物


11

K 1475-1996

発生装置に流しながら反応させ,生成した水素化ひ素をキャリアーガスにより連続的に加熱吸収セ

ルに導入して,波長 193.7nm で吸光度を測定する。

(d)

検量線  ひ素標準液 (0.05

µgAs/ml) 0, 1, 2∼10ml を段階的にビーカー100ml に採り,水を適量加えて

約 50ml とする。以下(b)及び(c)と同様に操作し,ひ素の量と吸光度との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(d)で作成した検量線から(4)(c)で測定した吸光度に相当するひ素の量  (

µg)  を求め,次の式に

よって試料中のひ素の濃度 (wt ppm) を算出する。

100

5

×

=

S

o

E

ここに,

E

:  試料中のひ素の濃度 (wt ppm)

o

:  ひ素の量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)

備考  水素化ひ素の発生方法には,このほか亜鉛粉末を用いた非連続式のものがあり,この方法によ

ることもできる。

4.8.2

吸光光度法

(1)

要旨  試料に還元剤を加えてひ素と発生期の水素を反応させ,生成した気体状の水素化ひ素をジエチ

ルジチオカルバミド酸銀のピリジン溶液に吸収・発色させ,波長 530nm 付近で吸光度を測定し,ひ素

の含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

塩酸  JIS K 8180 に規定するひ素分析用のもの。

(b)

よう化カリウム溶液 (150g/

λ)    JIS K 8913 に規定するよう化カリウム 15g を水に溶かして 100ml

とする。使用時に調製する。

(c)

塩化すず (II) 溶液  JIS K 8136 に規定する塩化すず (II) 二水和物 40g を(a)の塩酸 100ml に溶かす。

使用時に調製する。

(d)

酢酸鉛溶液 (85g/

λ)    JIS K 8374 に規定する酢酸鉛 (II) 三水和物 10g に JIS K 8355 に規定する酢酸

(1

+2) 1 滴を加え,水に溶かして 100ml とする。密栓して保存する。

(e)

砂状亜鉛  亜鉛(無ひ素)で JIS Z 8801 の標準網ふるい目 1 410

µm を通過し,1 000µm にとどまっ

たもの。

(f)

  DDTC

銀ピリジン溶液 (5g/

λ)    JIS K 9512 に規定する N,N−ジエチルジチオカルバミド酸銀 1g

をピリジン 200ml で溶かす。褐色瓶に入れ冷暗所に保存すると,約 3 か月は安定である。

(g)

ひ素標準原液 (0.1mgAs/ml)   4.8.1 (2)(e)による。

(h)

ひ素標準液 (1

µgAs/ml)    ひ素標準原液 (0.1mgAs/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ 1 000ml に移し

入れ,水を標線まで加える。

(3)

装置  装置は,次のとおりとする。

(a)

光電分光光度計

(b)

ひ素試験装置  図 1にその一例を示す。


12

K 1475-1996

図 1  ひ素試験装置の一例


13

K 1475-1996

図 2  ひ素試験装置の一例

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約 2g を 1mg のけたまで量り取り,ひ素試験装置の発生瓶に入れ,塩酸 5ml 及び水を加えて約

40ml

とする。

(b)

よう化カリウム溶液 (150g/

λ) 2ml を加えて 2∼3 分間静置した後,塩化すず (II) 溶液 1ml を加えて

混和し,約 15 分間静置する。

(c)

吸収管に DDTC 銀ピリジン溶液 (5g/

λ) 5ml を入れ,発生瓶に砂状亜鉛 3g を加え,速やかに発生瓶,

導管,吸収管を連結して,常温で約 1 時間静置して発生した水素化ひ素を吸収させる。

(d)

吸収管の溶液の一部を吸収セル 10mm に採り,DDTC 銀ピリジン溶液 (5g/

λ)  を対照液として波長

530nm

付近の吸光度を測定する。

(e)

検量線  ひ素標準液 (1

µgAs/ml) 0,1,∼20ml を段階的に発生瓶に採り,塩酸 5ml 及び水を加えて

約 40ml とする。以下(b)(d)と同様に操作し,ひ素の量と吸光度との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(e)で作成した検量線から(4)(d)で測定した吸光度に相当するひ素の量  (

µg)  を求め,次の式に

よって試料中のひ素の濃度 (wt ppm) を算出する。

S

o

E

=

ここに

E

試料中のひ素の濃度 (wt ppm)


14

K 1475-1996

o

ひ素の量  (

µg)

S

試料の質量 (g)

4.9

鉄  鉄の定量は,原子吸光分析法,ICP 発光分光分析法又は吸光光度法のいずれかによる。

4.9.1

電気加熱方式原子吸光分析法

(1)

要旨  希釈した試料を電気加熱方式原子吸光分析法により,波長 248.3nm で吸光度を測定し,鉄の含

有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸 (11)    JIS K 8541 に規定する硝酸を用いて調製したもの。

(b)

鉄標準原液 (0.1mgFe/ml)   鉄(99.5wt%以上)0.100g を量り取り,ビーカー100ml に移し入れ,塩

酸 (1+1) 30ml を加え,加熱して溶かし,放冷後,全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,水を標線ま

で加える。又は,JIS K 0016 に規定する鉄標準液の Fe100 を用いる。

(c)

鉄標準液 (1

µgFe/ml)    鉄標準原液 (0.1mgFe/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,

硝酸 (1+1) 20ml を加え,水を標線まで加える。

(3)

器具及び装置  器具及び装置は,次のとおりとする。

(a)

マイクロピペット  JIS K 0970 に規定するプッシュボタン式液体用微量体積計 5∼500

µl 又は自動注

入装置

(b)

電気加熱方式原子吸光分析装置  電気加熱方式でバックグラウンド補正が可能なもの。

(c)

発熱体  黒鉛製又は耐熱金属製のもの。

(d)

鉄中空陰極ランプ

(e)

シースガス  JIS K 1105 に規定するアルゴン 2 級

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料 10g を 1mg のけたまで量り取り,ビーカー200ml に移し入れ,水約 30ml 及び硝酸 2ml を加え

時計皿で覆って約 1 分間煮沸し,放冷後,全量フラスコ 100ml に移し入れ,水を標線まで加える。

(b)

  (a)

の操作を行った試料 10ml を分取し,全量フラスコ 100ml に移し入れ,水を標線まで加える。

(c)

  (b)

の操作を行った試料 2ml を分取し,

全量フラスコ 20ml に移し入れ,

硝酸 (1+1) 1ml を加えた後,

水を標線まで加える。

(d)

  (c)

の操作を行った試料の定量(例えば,10∼50

µl)をマイクロピペットで発熱体に注入し,JIS K 0121

の 6.(操作方法)の操作に従って,乾燥(100∼120℃,約 30 秒間)した後,灰化(500∼1 000℃,

約 30 秒間)し,原子化(

6

)

(2 000∼2 800℃,約 4∼6 秒間)して,波長 248.3nm の吸光度(

7

)

を読み取

(

8

)

(e)

空試験として(a)の操作での試料と同量の水を採り,以下(a)(d)と同様に操作し,得られた吸光度

により試料の吸光度を補正する。

(f)

検量線  鉄標準液 (1

µgFe/ml) 0,0.2,∼2ml を段階的に全量フラスコ 20ml に採り,硝酸 (1+1) 1ml

を加えた後,水を標線まで加える。以下(d)と同様に操作し,鉄の量と吸光度との関係から検量線を

作成する。

(

6

)

乾燥,灰化,原子化の条件は装置によって異なる。

(

7

)

吸光度又はその比例値。

(

8

)

引き続いて少なくとも(d)の操作を 3 回繰り返し,指示値が合うことを確認する。

(5)

計算  (4)(f)で作成した検量線から(4)(e)により補正された(4)(d)の吸光度に相当する鉄の量  (

µg)  を求


15

K 1475-1996

め,次の式によって試料中の鉄の濃度 (wt ppm) を算出する。

000

1

2

×

=

S

p

F

ここに,  F:  試料中の鉄の濃度 (wt ppm)  

p

:  鉄の量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)

4.9.2

ICP

発光分光分析法

(1)

要旨  希釈した試料を ICP 発光分光分析法により,波長 238.204nm で発光強度を測定し,内部標準法

により鉄の含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

水  空試験を行って,使用に適することを確認した蒸留水又はイオン交換水を蒸留したもの。

(b)

硝酸  JIS K 8541 に規定するもの。

(c)

鉄標準原液 (1mgFe/ml)   鉄(99.5wt%以上)1.000g を量り取り,ビーカー100ml に移し入れ,塩酸

(1

+1) 30ml を加え,加熱して溶かし,放冷後,全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,水を標線まで加

える。又は,JIS K 0016 に規定する鉄標準液の Fe1 000 を用いる。

(d)

混合標準液 (100

µgFe/ml, 10µgMn/ml)    鉄標準原液 (1mgFe/ml) 10ml 及びマンガン標準原液

(0.1mgMn/ml) [4.10.1(2)(b)]10ml

をそれぞれ分取し,全量フラスコ 100ml に移し入れ,水を標線まで

加える。使用時に調製する。

(e)

内部標準液 (10

µgY/ml)    4.3.2(2)(c)による。

(f)

アルミニウム溶液 (10mgAl/ml)   JIS K 8069 に規定するアルミニウム(純度 99.99wt%以上)10g

を量り取り,ビーカーに移し入れ,上部を時計皿で覆い,少量の硝酸 (1+1)  を注意して加え加熱

溶解する。放冷後,溶液を全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,硝酸 (1+30)  を標線まで加える。

(3)

装置  装置は,次のとおりとする。

(a)

  ICP

発光分光分析装置

(b)

キャリアーガス  JIS K 1105 に規定するアルゴン 2 級

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約 2g を 1mg のけたまで量り取り,

ビーカー100ml に移し入れ,

水約 50ml 及び硝酸 4ml を加え,

時計皿で覆って静かに 1 分間煮沸し放冷する。

(b)

全量フラスコ 200ml にろ入し,内部標準液 10ml を加え,水を標線まで加える。

(c)

  (b)

の操作を行った試料を JIS K 0116 の 5.8(定量分析)に従い,ICP 発光分光分析装置に導入し,

鉄の波長 238.204nm 及びイットリウムの波長 371.029nm の発光強度を測定し,イットリウムに対す

る鉄の発光強度比を求める。

(d)

検量線  混合標準液 (100

µgFe/ml, 10µgMn/ml) 0,0.2,∼5ml を段階的に全量フラスコ 200ml に採り,

それぞれに内部標準液 10ml,マトリックスを一致させるため硝酸及びアルミニウムの量が(a)及び

(b)

の操作を行った試料と同じになるようそれぞれ加えた後,水を標線まで加える。以下(c)と同様に

操作して発光強度比を求め,鉄の量と発光強度比との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(d)で作成した検量線から(4)(c)で得られた発光強度比に相当する鉄の量  (

µg)  を求め,次の式

によって試料中の鉄の濃度 (wt ppm) を算出する。


16

K 1475-1996

S

p

F

=

ここに,  F:  試料中の鉄の濃度 (wt ppm)  

P

:  鉄の量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)

4.9.3

吸光光度法

(1)

要旨  試料に塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液を加えて鉄イオンを第一鉄イオンに還元し,1, 10−

フェナントロリン溶液を加えて発色させ,波長 510nm 付近で吸光度を測定し,鉄の含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

塩酸 (13)    JIS K 8180 に規定する塩酸を用いて調製したもの。

(b)

塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液 (100g/

λ)    JIS K 8201 に規定する塩化ヒドロキシルアンモニ

ウム 10g を水に溶かして 100ml とする。褐色瓶中に保存する。

(c)

  1, 10

−フェナントロリン溶液 (1g/

λ)    JIS K 8202 に規定する塩化 1, 10−フェナントロリニウム−

水和物 0.12g を水に溶かして 100ml とするか,又は JIS K 8789 に規定する 1, 10−フェナントロリン

−水和物 0.10g を JIS K 8102 に規定するエタノール (95) 20ml に溶かして水で 100ml とする。褐色

瓶中に保存する。

(d)

酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液  JIS K 8371 に規定する酢酸ナトリウム三水和物 450g を水 400ml に

溶かし,これに JIS K 8355 に規定する酢酸 240ml を加え,水で 1 000ml とする。

(e)

鉄標準原液 (0.1mgFe/ml)   4.9.1(2)(b)による。

(f)

鉄標準液 (10

µgFe/ml)    鉄標準原液 (0.1mgFe/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ 100ml に移し入れ,

水を標線まで加える。

(3)

装置  光電分光光度計

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約 2g を 1mg のけたまで量り取り,全量フラスコ 100ml に移し入れ,水を標線まで加える。

(b)

この中から 20ml を分取し,

全量フラスコ 100ml に移し入れ,

塩酸 (1+3) 3ml 及び水を加えて約 70ml

とし,塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液 (100g/

λ) 1ml を加えてよく振り混ぜる。

(c)

  1

,10−フェナントロリン溶液 (1g/

λ) 5ml 及び酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液 15ml を加え,水を標線

まで加えてよく振り混ぜた後,約 20 分間静置して発色させる。

(d)

発色した液の一部を吸収セル 10mm に採り,波長 510nm 付近の吸光度を測定する。

(e)

検量線  鉄標準液 (10

µgFe/ml) 0,1,∼5ml を段階的に全量フラスコ 100ml に採り,塩酸 (1+3) 3ml

及び水を加えて約 70ml とし,塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液 (100g/

λ) 1ml を加えてよく振り

混ぜる。以下(c)及び(d)と同様に操作し,鉄の量と吸光度との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(e)で作成した検量線から(4)(d)で測定した吸光度に相当する鉄の量  (

µg)  を求め,次の式によ

って試料中の鉄の濃度 (wt ppm) を算出する。

100

20

×

=

S

p

F

ここに,  F:  試料中の鉄の濃度 (wt ppm)  

P

:  鉄の量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)


17

K 1475-1996

4.10

マンガン  マンガンの定量は,原子吸光分析法,ICP 発光分光分析法又は吸光光度法のいずれかによ

る。

4.10.1

電気加熱方式原子吸光分析法

(1)

要旨  希釈した試料を電気加熱方式原子吸光分析法により,波長 279.5nm で吸光度を測定し,マンガ

ンの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸 (11)    JIS K 8541 に規定する硝酸を用いて調製したもの。

(b)

マンガン標準原液 (0.1mgMn/ml)   JIS K 8247 に規定する過マンガン酸カリウム 0.288g を量り取り,

ビーカー200ml に移し入れ,硫酸 (1+31) 160ml を加えて溶かし,JIS K 8061 に規定する亜硫酸ナト

リウムの溶液 (100g/

λ)  をかき混ぜながら滴加して脱色した後,煮沸して二酸化硫黄を追い出す。放

冷後,全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,水を標線まで加える。又はマンガン(99.9wt%以上)0.100g

を量り取り,ビーカー100ml に移し入れ,硫酸 (1+3) 20ml を加えて溶かし,放冷後,全量フラス

コ 1 000ml に移し入れ,水を標線まで加える。又は JIS K 0027 に規定するマンガン標準液の Mn100

を用いる。

(c)

マンガン標準液 (1

µgMn/ml)    マンガン標準原液 (0.1mgMn/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ 1

000ml

に移し入れ,硝酸 (1+1) 20ml を加え,水を標線まで加える。

(3)

器具及び装置  器具及び装置は,次のとおりとする。

(a)

マイクロピペット  4.9.1(3)(a)による。

(b)

電気加熱方式原子吸光分析装置  4.9.1(3)(b)による。

(c)

発熱体  4.9.1(3)(c)による。

(d)

マンガン中空陰極ランプ

(e)

シースガス  4.9.1(3)(e)による。

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

  4.9.1(4)(a)

による。

(b)

  (a)

の操作を行った試料 2ml を分取し,全量フラスコ 20ml に移し入れ,硝酸 (1+1) 1ml を加えた後,

水を標線まで加える。

(c)

  (b)

の操作を行った試料の一定量(例えば,10∼50

µl)をマイクロピペットで発熱体に注入し,JIS K 

0121

の 6.の操作に従って,乾燥(100∼120℃,約 30∼40 秒間)した後,灰化(500∼800℃,約 30

秒間)し,原子化(

9

)

(2 500∼2 800℃,約 4∼6 秒間)し,波長 279.5nm の吸光度(

10

)

を読み取る(

11

)

(d)

空試験として(a)の操作での試料と同量の水を採り,以下(a)(c)と同様に操作し,得られた吸光度に

より試料の吸光度を補正する。

(e)

検量線  マンガン標準液 (1

µgMn/ml) 0,0.3∼3ml を段階的に全量フラスコ 20ml に採り,硝酸 (1+

1) 1ml

を加えた後,水を標線まで加える。以下(c)と同様に操作し,マンガンの量と吸光度との関係

から検量線を作成する。

(

9

)

  4.9.1

(

6

)

による。

(

10

)

  4.9.1

(

7

)

による。

(

11

)

  4.9.1

(

8

)

による。

(5)

計算  (4)(e)で作成した検量線から(4)(d)により補正された(4)(c)の吸光度に相当するマンガンの量(

µg)

を求め,次の式によって試料中のマンガンの濃度 (wt ppm) を算出する。


18

K 1475-1996

100

2

×

=

S

q

G

ここに,  G:  試料中のマンガンの濃度 (wt ppm)  

q

:  マンガンの量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)

4.10.2

フレーム原子吸光分析法

(1)

要旨  試料にジエチルジチオカルバミド酸ナトリウムを加えてマンガンをキレート化し,4−メチル−

2

−ペンタノンで抽出する。これをフレーム原子吸光分析法により波長 279.5nm で吸光度を測定し,

マンガンの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸  JIS K 8541 に規定するもの。

(b)

くえん酸水素二アンモニウム溶液 (500g/

λ)    JIS K 8284 に規定するくえん酸水素二アンモニウム

50g

を水に溶かして 100ml とする。

(c)

硫酸アンモニウム溶液 (400g/

λ)    JIS K 8960 に規定する硫酸アンモニウム 40g を水に溶かして

100ml

とする。

(d)

アンモニア水 (15)    JIS K 8085 に規定するものを用いて調製したもの。

(e)

塩酸 (13)    JIS K 8180 に規定するものを用いて調製したもの。

(f)

  DDTC

溶液 (100g/

λ)    JIS K 8454 に規定する N, N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水

和物 10g を水に溶かして 100ml とする。

(g)

  4

−メチル−2−ペンタノン (MIBK)   使用前に水を飽和させておく。

(h)

マンガン標準原液 (0.1mgMn/ml)   4.10.1(2)(b)による。

(i)

混合標準液(10

µgMn/ml, 1µgCd/ml, 10µgPb/ml)    全量フラスコ 500ml に硝酸 (1+12)  約 300ml を採

り,これにマンガン標準原液 (0.1mgMn/ml) 50ml,カドミウム標準原液 (0.1mgCd/ml) [4.11.1(2)(b)]

5ml

及び鉛標準原液 (0.1mgPb/ml) [4.12.1(2)(b)] 50ml をそれぞれ分取し,全量フラスコに移し入れ,

硝酸 (1+12)  を標線まで加える。使用時に調製する。

(3)

器具及び装置  器具及び装置は,次のとおりとする。

(a)

分液漏斗  呼び容量 200ml で 70ml に標線を付けたもの。

(b)

  pH

計  4.5(2)による。

(c)

原子吸光分析装置

(d)

マンガン中空陰極ランプ

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約 5g を 1mg のけたまで量り取り,ビーカー300ml に移し入れ,水約 30ml 及び硝酸 1ml を加え

(

12

)

,時計皿で覆って約 1 分間煮沸し,放冷する。

(b)

くえん酸水素二アンモニウム溶液 (500g/

λ) 3ml 及び硫酸アンモニウム溶液 (400g/l) 15ml を加え,ア

ンモニア水 (1+5)  又は塩酸 (1+3)  で pH 値を 5.0∼5.2 とし(pH 計で確かめる。

,DDTC 溶液

(100g/

λ) 3ml を加えて混和する。

(c)

  3

分間静置した後,分液漏斗に移し入れ,水を標線まで加える。これに 4−メチル−2−ペンタノン

30ml

を加え,2 分間振り混ぜ,約 10 分間静置した後,水層を捨て,4−メチル−2−ペンタノン層


19

K 1475-1996

を試験液とする。

(d)

この試験液について,直ちに JIS K 0121 の 6.(操作方法)の操作に従い,波長 279.5nm の吸光度を

測定する。

(e)

検量線  混合標準液 (10

µgMn/ml, 1µgCd/ml, 10µgPb/ml) 0,1,∼10ml を段階的に採り,水を加えて

約 30ml とする。以下(b)(d)と同様に操作し,マンガンの量と吸光度との関係から検量線を作成す

る。

(

12

)

 pH

値を1∼2とする。

備考  スロットバーナーを使用して,4−メチル−2−ペンタノン層を噴霧する場合は,次のことに注

意する。

(1)

多燃料炎となるので,炎が飛ばない程度にアセチレンの量をできるだけ少なくする。

(2)

ゼロ合わせは(2)(g)の 4−メチル−2−ペンタノンで行う。

(5)

計算  (4)(e)で作成した検量線から(4)(d)で測定した吸光度に相当するマンガンの量  (

µg)  を求め,次の

式によって試料中のマンガンの濃度 (wt ppm) を算出する。

S

q

G

=

ここに,  G:  試料中のマンガンの濃度 (wt ppm)  

q

:  マンガンの量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)

4.10.3

  ICP

発光分光分析法

(1)

要旨  希釈した試料を,ICP 発光分光分析法により波長 257.610nm で発光強度を測定し,内部標準法

によりマンガンの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

水  4.9.2(2)(a)による。

(b)

硝酸  JIS K 8541 に規定するもの。

(c)

内部標準液 (10

µgY/ml)    4.3.2(2)(c)による。

(d)

マンガン標準原液 (0.1mgMn/ml)   4.10.1(2)(b)による。

(e)

混合標準液  4.9.2(2)(d)による。

(f)

アルミニウム溶液 (10mgAl/ml)   4.9.2(2)(f)による。

(3)

装置  4.9.2(3)による。

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

(b) 

  4.9.2 (4)(a)(b)による。

(c)

  (b)

の操作を行った試料を JIS K 0116 の 5.8 に従い,ICP 発光分光分析装置に導入し,マンガンの波

長 257.610nm 及びイットリウムの波長 371.029nm の発光強度を測定し,イットリウムに対するマン

ガンの発光強度比を求める。

(d)

検量線  4.9.2(4)(d)により調製した標準列について,(c)と同様に操作して発光強度比を求め,マンガ

ンの量と発光強度比との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(d)で作成した検量線から(4)(c)で得られた発光強度比に相当するマンガンの量  (

µg)  を求め,

4.10.2(5)

の式によって試料中のマンガンの濃度 (wt ppm) を算出する。

4.10.4

吸光光度法


20

K 1475-1996

(1)

要旨  試料に過よう素酸カリウムを加えてマンガンを過マンガン酸イオンに酸化して発色させ,波長

545nm

付近で吸光度を測定し,マンガンの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硫酸 (13)    JIS K 8951 に規定する硫酸を用いて調製したもの。

(b)

硫酸−りん酸混液  水 500ml に,JIS K 9005 に規定するりん酸 200ml 及び JIS K 8951 に規定する硫

酸 200ml を加え,放冷後,水で 1 000ml とする。

(c)

硝酸銀溶液 (10g/

λ)    JIS K 8550 に規定する硝酸銀 1g を水に溶かして 100ml とする。

(d)

過よう素酸カリウム  JIS K 8249 に規定するもの。

(e)

マンガン標準原液 (0.1mgMn/ml)   4.10.1 (2)(b)による。

(f)

マンガン標準液 (10

µgMn/ml)    マンガン標準原液 (0.1mgMn/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ

100ml

に移し入れ,水を標線まで加える。

(3)

装置  光電分光光度計

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約 5g を 1mg のけたまで量り取り,ビーカー200ml に移し入れ,硫酸 (1+3) 10ml を加えて砂浴

上で加熱し,硫酸の白煙が発生し,乾固近くなったら加熱をやめて放冷する。

(b)

水約 60ml 及び硫酸−りん酸混液 5ml を加え,加熱溶解する。放冷後,硝酸銀溶液 (10g/

λ) 1ml 及び

過よう素酸カリウム 1g(

13

)

を加え,約 2 分間煮沸し(

14

)

,流水で冷却した後,全量フラスコ 100ml に

移し入れ,水を標線まで加える。

(c)

溶液の一部を吸収セル 10∼50mm に採り,波長 545nm 付近の吸光度を測定する(

15

)

(d)

検量線  マンガン標準液 (10

µgMn/ml) 0,1,∼15ml を段階的にビーカー200ml に採る。以下(b)

(c)と同様に操作し,マンガンの量と吸光度との関係から検量線を作成する。

(

13

)

有機物を多量に含む場合は,過よう素酸カリウムを更に多く加える。

(

14

)

白濁を生じたときは,液が透明になるまで煮沸を続ける。

(

15

)

着色による妨害がある場合には,吸光度を測定した後,直ちに,そのセルに過酸化水素水

(30wt%)

を 1 滴加え,残留する色の吸光度を測定して,その数値を前の吸光度から差し引き,

これをマンガンの吸光度とする。

(5)

計算  (4)(d)で作成した検量線から(4)(c)で測定した吸光度に相当するマンガンの量  (

µg)  を求め,

4.10.2(5)

の式によって試料中のマンガンの濃度 (wt ppm) を算出する。

4.11

カドミウム  カドミウムの定量は原子吸光分析法又は ICP 発光分光分析法のいずれかによる。

4.11.1

電気加熱方式原子吸光分析法

(1)

要旨  希釈した試料を電気加熱方式原子吸光分析法により,波長 228.8nm で吸光度を測定し,カドミ

ウムの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸 (11)  JIS K 8541 に規定する硝酸を用いて調製したもの。

(b)

カドミウム標準原液 (0.1mgCd/ml)  カドミウム(99.9wt%以上)0.100g を量り取り,ビーカー100ml

に移し入れ,硝酸 (1+1) 20ml を加えて溶かし,加熱して窒素酸化物を追い出し,放冷後,全量フ

ラスコ 1 000ml に移し入れ,水を標線まで加える。又は JIS K 0012 に規定するカドミウム標準液の

Cd 100

を用いる。

(c)

カドミウム標準液 (0.1

µgCd/ml)    カドミウム標準原液 (0.1mgCd/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ

1 000ml

に移し入れ,硝酸 (1+1) 20ml を加え,水を標線まで加え,更にその 10ml を分取し,全量


21

K 1475-1996

フラスコ 100ml に移し入れ,硝酸 (1+1) 2ml を加え,水を標線まで加える。

(3)

器具及び装置  器具及び装置は,次のとおりとする。

(a)

マイクロピペット  4.9.1(3)(a)による。

(b)

電気加熱方式原子吸光分析装置  4.9.1(3)(b)による。

(c)

発熱体  4.9.1(3)(c)による。

(d)

カドミウム中空陰極ランプ

(e)

シースガス  4.9.1(3)(e)による。

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

  4.9.1(4)(a)

による。

(b)

  (a)

の操作を行った試料 2ml を分取し,全量フラスコ 20ml に移し入れ,硝酸 (1+1) 1ml を加えた後,

水を標線まで加える。

(c)

  (b)

の操作を行った試料の一定量(例えば,10∼50

µl)をマイクロピペットで発熱体に注入し,JIS K 

0121

の 6.(操作方法)の操作に従って,乾燥(100∼120℃,約 30 秒間)した後,灰化(300∼600℃,

約 30 秒間)し,原子化(

16

)

(1 500∼2 300℃,約 3∼6 秒間)し,波長 228.8nm の吸光度(

17

)

を読み取

(

18

)

(d)

空試験として(a)の操作での試料と同量の水を採り,以下(a)(c)と同様に操作し,得られた吸光度に

より試料の吸光度を補正する。

(e)

検量線  カドミウム標準液 (0.1

µgCd/ml) 0,0.2,∼2ml を段階的に全量フラスコ 20ml に採り,硝酸

(1

+1) 1ml を加えた後,水を標線まで加える。以下(c)と同様に操作し,カドミウムの量と吸光度と

の関係から検量線を作成する。

(

16

)

  4.9.1

(

6

)

による。

(

17

)

  4.9.1

(

7

)

による。

(

18

)

  4.9.1

(

8

)

による。

(5)

計算  (4)(e)で作成した検量線から(4)(d)により補正された(4)(c)の吸光度に相当するカドミウムの量

(

µg)  を求め,次の式によって試料中のカドミウムの濃度 (wt ppm) を算出する。

100

2

×

=

S

r

H

ここに,  H:  試料中のカドミウムの濃度 (wt ppm)  

r

:  カドミウムの量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)

4.11.2

フレーム原子吸光分析法

(1)

要旨  試料にジエチルジチオカルバミド酸ナトリウムを加えてカドミウムをキレート化し,4−メチル

−2−ペンタノンで抽出する。

これをフレーム原子吸光分析法により波長 228.8nm で吸光度を測定し,

カドミウムの含有量を求める。

(2)

試薬  4.10.2(2)による。

(3)

器具及び装置  4.10.2(3)による。ただし,マンガン中空陰極ランプの代わりにカドミウム中空陰極ラ

ンプを用いる。

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。


22

K 1475-1996

(a)

(c)  4.10.2 (4)(a)(c)による。

(d)

  (c)

の試験液について,直ちに JIS K 0121 の 6.(操作方法)の操作に従い,波長 228.8nm の吸光度を

測定する。

(e)

検量線  4.10.2(4)(e)の標準列の試験液について,(d)と同様に操作し,カドミウムの量と吸光度との

関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(e)で作成した検量線から(4)(d)で測定した吸光度に相当するカドミウムの量  (

µg)  を求め,次

の式によって試料中のカドミウムの濃度 (wt ppm) を算出する。

S

r

H

=

ここに,  H:  試料中のカドミウムの濃度 (wt ppm)  

r

:  カドミウムの量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)

4.11.3

  ICP

発光分光分析法

(1)

要旨  試料にジエチルジチオカルバミド酸ナトリウムを加えてカドミウムをキレート化し,4−メチル

−2−ペンタノンで抽出する。これを水に転溶し,ICP 発光分光分析法により波長 226.502nm で発光強

度を測定し,内部標準法によりカドミウムの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸  JIS K 8541 に規定するもの。

(b)

くえん酸水素二アンモニウム溶液 (500g/

λ)    JIS K 8284 に規定するくえん酸水素二アンモニウム

50g

を水に溶かして 100ml とする。

(c)

硫酸アンモニウム溶液 (400g/

λ)    JIS K 8960 に規定する硫酸アンモニウム 40g を水に溶かして

100ml

とする。

(d)

アンモニア水 (15)    JIS K 8085 に規定するものを用いて調製したもの。

(e)

塩酸 (13)  JIS K 8180 に規定するものを用いて調製したもの。

(f)

  DDTC

溶液 (100g/

λ)    4.10.2(2)(f)による。

(g)

  4

−メチル−2−ペンタノン (MIBK)   使用前に水を飽和させておく。

(h)

カドミウム標準原液 (0.1mgCd/ml)   4.11.1(2)(b)による。

(i)

混合標準液 (1

µgCd/m1, 5µgPb/ml)    カドミウム標準原液 (0.1mgCd/ml) 5ml 及び鉛標準原液

(0.1mgPb/ml) [4.12.1(2)(b)]25ml

をそれぞれ分取し,全量フラスコ 500ml に移し入れ,水を標線まで

加える。使用時に調製する。

(j)

内部標準液 (5

µgY/ml)    4.3.2(2)(b)の内部標準原液 (1mgY/ml) 5ml を分取し,全量フラスコ 1 000ml

に移し入れ,水を標線まで加える。使用時に調製する。

(3)

器具及び装置  器具及び装置は,次のとおりとする。

(a)

分液漏斗  呼び容量 200ml で 70ml に標線を付けたもの。

(b)

  pH

計  4.5(2)による。

(c)

  ICP

発光分光分析装置

(d)

キャリアーガス  JIS K 1105 に規定するアルゴン 2 級

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約 10g を 1mg のけたまで量り取り,ビーカー300ml に移し入れ,水約 30ml 及び硝酸 1ml を加


23

K 1475-1996

え時計皿で覆って約 1 分間煮沸し,放冷する。

(b)

くえん酸水素二アンモニウム溶液 (500g/

λ) 3ml 及び硫酸アンモニウム溶液 (400g/λ) 15ml を加え,

アンモニア水 (1+5)  又は塩酸 (1+3)  で pH 値を 5.0∼5.2 とし(pH 計で確かめる。

,分液漏斗に

移し入れ,水を標線まで加える。

(c)

 DDTC

溶液 (100g/

λ) 3ml を加えて振り混ぜ,3 分間静置した後,4−メチル−2−ペンタノン 30ml

を加えて 2 分間激しく振り混ぜ,約 10 分間静置した後,水層は別の分液漏斗に移し入れ,4−メチ

ル−2−ペンタノン層をビーカー200ml に移す。

(d)

水層に 4−メチル−2−ペンタノン 20ml を加えて 2 分間激しく振り混ぜ,約 10 分間静置した後,水

層は捨て,4−メチル−2−ペンタノン層を(c)のビーカーに合わせる。

(e)

このビーカーに水 50ml,硝酸 2ml 及び内部標準液 10ml を加え,加熱して 4−メチル−2−ペンタノ

ンを完全に揮散させ,放冷後,全量フラスコ 100ml に移し入れ,水を標線まで加える。

(f)

これを,JIS K 0116 の 5.8(定量分析)に従い,ICP 発光分光分析装置に導入し,カドミウムの波長

226.502nm

及びイットリウムの波長 371.029nm の発光強度を測定して,イットリウムに対するカド

ミウムの発光強度比を求める。

(g)

検量線  混合標準液 (1

µgCd/m1, 5µgPb/ml) 0,1,∼10ml を段階的に全量フラスコ 100ml に採り,

各々に硝酸 2ml 及び内部標準液 10ml を加え,水を標線まで加える。以下(f)と同様に操作して発光

強度比を求め,カドミウムの量と発光強度比との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(g)で作成した検量線から(4)(f)で測定した発光強度比に相当するカドミウムの量  (

µg)  を求

め,4.11.2(5)の計算式によって試料中のカドミウムの濃度 (wt ppm) を算出する。

4.12

鉛  鉛の定量は原子吸光分析法又は ICP 発光分光分析法のいずれかによる。

4.12.1

電気加熱方式原子吸光分析法

(1)

要旨  希釈した試料にマトリックス修飾剤の硝酸パラジウム (II) を加えて,電気加熱方式原子吸光分

析法により,波長 283.3nm で吸光度を測定し,標準添加法により鉛の含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸 (11)    JIS K 8541 に規定する硝酸を用いて調製したもの。

(b)

鉛標準原液 (0.1mgPb/ml)   JIS K 8701 に規定する鉛(99.9wt%以上)0.100g を量り取り,ビーカー

100ml

に移し入れ,硝酸 (1+3) 40ml を加えて溶かし,加熱して窒素酸化物を追い出し,放冷後,

全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,水を標線まで加える。又は JIS K 0015 に規定する鉛標準液の

Pb100

を用いる。

(c)

鉛標準液 (1

µgPb/ml)    鉛標準原液 (0.1mgPb/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,

硝酸 (1+1) 20ml を加え,水を標線まで加える。

(d)

硝酸パラジウム (II) 溶液 (10mgPd/ml)   硝酸パラジウム (II) 4.331g を量り取り,ビーカー100ml

に移し入れ,硝酸 (1+1) 10ml を加えて溶かし,全量フラスコ 200ml に移し入れ,水を標線まで加

える。

(3)

器具及び装置  器具及び装置は,次のとおりとする。

(a)

マイクロピペット  4.9.1(3)(a)による。

(b)

電気加熱方式原子吸光分析装置  4.9.1(3)(b)による。

(c)

発熱体  4.9.1(3)(c)による。

(d)

鉛中空陰極ランプ

(e)

シースガス  4.9.1(3)(e)による。


24

K 1475-1996

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

  4.9.1(4)(a)

による。

(b)

  4

個以上の全量フラスコ 20ml それぞれに,(a)の操作を行った試料 2ml ずつを採り,1 個を除き,他

のものに鉛標準液 (1

µgPb/ml)  を 0.1∼1.0ml の範囲で段階的に添加し,すべての全量フラスコに硝

酸パラジウム (II) 溶液 (10mgPd/ml) 1ml 及び硝酸 (1+1) 1ml を加えた後,水を標線まで加える。

(c)

  (b)

の操作を行った試料の一定量(例えば,10∼50

µl)をマイクロピペットで発熱体に注入し,JIS K 

0121

の 6.(操作方法)の操作に従って,乾燥(100∼120℃,約 30 秒間)した後,灰化(500∼800℃,

約 30 秒間)し,原子化(

19

)

(1 800∼2 500℃,約 3∼6 秒間)し,波長 283.3nm の吸光度(

20

)

を読み取

(

21

)

(

19

)

  4.9.1

(

6

)

による。

(

20

)

  4.9.1

(

7

)

による。

(

21

)

  4.9.1

(

8

)

による。

(5)

計算  鉛の添加量と吸光度との関係から計算式を作成し,横軸(鉛の添加量)の切片から鉛の量  (

µg)

を求め,次の式により試料中の鉛の濃度 (wt ppm) を算出する。

100

2

×

=

S

s

I

ここに,

I

:  試料中の鉛の濃度 (wt ppm)

s

:  鉛の量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)

4.12.2

フレーム原子吸光分析法

(1)

要旨  試料にジエチルジチオカルバミド酸ナトリウムを加えてキレート化し,4−メチル−2−ペンタ

ノンで抽出する。これをフレーム原子吸光分析法により波長 283.3nm で吸光度を測定し,鉛の含有量

を求める。

(2)

試薬  4.10.2(2)による。

(3)

器具及び装置  4.10.2(3)による。ただし,マンガン中空陰極ランプの代わりに鉛中空陰極ランプを用

いる。

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

(c)    4.10.2 (4)(a)(c)による。

(d)

  (c)

の試験液について,直ちに JIS K 0121 の 6.(操作方法)の操作に従い,波長 283.3nm の吸光度を

測定する。

(e)

検量線  4.10.2(4)(e)の標準列の試験液について,(d)と同様に操作し,鉛の量と吸光度との関係から

検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(e)で作成した検量線から(4)(d)で測定した吸光度に相当する鉛の量  (

µg)  を求め,次の式によ

って試料中の鉛の濃度 (wt ppm) を算出する。

S

s

I

=

ここに,

I

:  試料中の鉛の濃度 (wt ppm)

s

:  鉛の量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)


25

K 1475-1996

4.12.3

  ICP

発光分光分析法

(1)

要旨  試料にジエチルジチオカルバミド酸ナトリウムを加えて鉛をキレート化し,4−メチル−2−ペ

ンタノンで抽出する。これを水に転溶し,ICP 発光分光分析法により波長 220.353nm で発光強度を測

定し,内部標準法により鉛の含有量を求める。

(2)

試薬  4.11.3(2)による。

(3)

器具及び装置  4.11.3(3)による。

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

(e)

  4.11.3 (4)(a)(e)による。

(f)

  (e)

の操作を行った試料を,JIS K 0116 の 5.8(定量分析)に従い,ICP 発光分光分析装置に導入し,

鉛の波長 220.353nm 及びイットリウムの波長 371.029nm の発光強度を測定して,イットリウムに対

する鉛の発光強度比を求める。

(g)

検量線  4.11.3(4)(g)により調製した標準列について,(f)と同様に操作して発光強度比を求め,鉛の

量と発光強度比との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(g)で作成した検量線から(4)(f)で測定した発光強度比に相当する鉛の量  (

µg)  を求め,

4.12.2(5)

の式によって試料中の鉛の濃度 (wt ppm) を算出する。

4.13

水銀  水銀の定量は原子吸光分析法による。

(1)

要旨  試料に塩化すず(II)を加え,水銀化合物を金属に還元し,通気して水銀を気化させ,波長 253.7nm

で吸光度を測定し,水銀の含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸  JIS K 8541 に規定するもの。

(b)

過マンガン酸カリウム  JIS K 8247 に規定するもの(

22

)

(c)

塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液 (200g/

λ)    JIS K 8201 に規定する塩化ヒドロキシルアンモニ

ウム(

22

)

20g

を水に溶かして 100ml とする。

(d)

硫酸 (13)    JIS K 8951 に規定する硫酸(水銀の含有量が 1

µg/λ以下のもの)を用いて調製したも

の。

(e)

塩化すず (II) 溶液  JIS K 8136 に規定する塩化すず (II) 二水和物 10g に硫酸 (1+10) 60ml を加え

て溶かし,水で 100ml とする。1 週間以上経過したものは使用しない。

(f)

水銀標準原液 (0.1mgHg/ml)   JIS K 8139 に規定する塩化水銀 (II) 0.135g を量り取り,ビーカー

200ml

に移し入れ,硝酸 10ml 及び水約 90ml に溶かし,これを全量フラスコ 1 000ml に移し入れ,

水を標線まで加える。硬質ガラス瓶に保存する。

(g)

水銀標準液 (0.05

µgHg/ml)    水銀標準原液 (0.1mgHg/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ 1 000ml に

移し入れ,水を標線まで加える。さらに,この 10ml を分取し,全量フラスコ 200ml に移し入れ,

水を標線まで加える。使用時に調製する。

(

22

)

原子吸光分析用試薬など,水銀含有量の少ないものを用いる。

(3)

装置及び器具  装置及び器具は,次のとおりとする。

(a)

原子吸光分析装置又は水銀用原子吸光分析装置

(b)

水銀中空陰極ランプ又は水銀ランプ

(c)

還元気化装置(

23

  原子吸光分析装置と併用する。

なお,各構成部分の詳細は,次のとおりである。


26

K 1475-1996

空気ポンプ  0.5∼3

λ/min で可変式の送気能力があるダイアフラムポンプ又は同じ性能をもつ空気

ポンプ。水銀蒸気に接する部分が金属製の場合にはコロジオンなどを塗布しておく。開放送気方式

の場合は,調圧した圧縮空気を使用してもよい。

連結管  軟質塩化ビニル管がよい。シリコーンゴム管やゴム管は水銀を吸着するおそれがある。

還元容器  内容 200∼300ml のガラス瓶,三角フラスコ又はガラスろ過板付洗気瓶 250ml。開放送気

方式の場合は分液漏斗 250ml を用いることができる。

乾燥管  乾燥管又は U 字管に JIS K 8228 に規定する過塩素酸マグネシウム又は JIS K 8124 に規定

する塩化カルシウム(乾燥用)を詰める。乾燥剤としてシリカゲルや硫酸を用いると,水銀の吸着

や,吸着した水銀が脱離するおそれがある。

吸収セル  長さ 100∼300mm 程度の石英ガラス製のもの又はガラス管,塩化ビニル管の両端に石英

ガラス窓を付けたもの。

(

23

)

還元容器,吸収セル,空気ポンプ,流量計,乾燥管及び連結管から構成される。その一例を

3

4に示す。

図 3  密閉循環方式の構成の一例

図 4  開放送気方式の構成の一例


27

K 1475-1996

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約 5g を 1mg のけたまで量り取り,耐圧瓶 200ml に移し入れ,水 100ml,硝酸 10ml 及び過マン

ガン酸カリウム 1g を加えて静かに振り混ぜた後,水浴中で 1 時間加熱する。

(b)

もし,この間に過マンガン酸カリウムの色が消失する場合には,液温を 40℃以下に冷却して過マン

ガン酸カリウム 1g を一度に加え,

再び加熱して過マンガン酸カリウムの色が 10 分間以上残るまで,

この操作を繰り返す。

(c)

加熱処理後,冷却してから還元容器に移し入れ,水で約 150ml とする。溶液を振り混ぜながら塩化

ヒドロキシルアンモニウム溶液 (200g/

λ)  を滴加して過マンガン酸カリウムの色を消す。

(d)

硫酸 (1+3) 10ml を加えて振り混ぜ,塩化すず (II) 溶液 10ml を加え,直ちに還元気化装置に連結

する[開放送気方式の場合は,分液漏斗の通気管にそれぞれコックを付け,硫酸 (1+3) 10ml 及び

塩化すず (II) 溶液 10ml を加え,密栓して約 2 分間激しく振り混ぜ,分液漏斗内の空気中の水銀蒸

気が平衡に達した後,送気装置に連結する。

。空気ポンプを作動させて空気を循環させ(開放送気

方式の場合は空気を送り)

JIS K 0121 の 6.(操作方法)に従い水銀中空陰極ランプを用いて波長

253.7nm

の吸光度を測定する。

(e)

空試験として,還元容器に水 150ml を採り,(a)(c)と同量の試薬を加えた後,(d)と同様に操作を

行って得た吸光度により試料の吸光度を補正する。

(f)

検量線  水銀標準液 (0.05

µgHg/ml) 0, 1,  ∼20ml を段階的に採り,還元容器に移し入れ,水を加えて

約 150ml とする。以下(d)と同様に操作し,水銀の量と吸光度との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(f)で作成した検量線から(4)(e)で補正された(4)(d)の吸光度に相当する水銀の量  (

µg)  を求め,

次の式によって試料中の水銀の濃度 (wt ppm) を算出する。

S

t

J

=

ここに,

J

:  試料中の水銀の濃度 (wt ppm)

t

:  水銀の量  (

µg)


28

K 1475-1996

S

:  試料の質量 (g)

4.14

クロム  クロムの定量は,原子吸光分析法又は ICP 発光分光分析法のいずれかによる。

4.14.1

電気加熱方式原子吸光分析法

(1)

要旨  希釈した試料にマトリックス修飾剤の硝酸パラジウム (II) を加えて,電気加熱方式原子吸光分

析法により,波長 357.9nm で吸光度を測定し,標準添加法によりクロムの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

硝酸 (11)  JIS K 8541 に規定する硝酸を用いて調製したもの。

(b)

クロム標準原液 (0.1mgCr/ml)  JIS K 8005 に規定する容量分析標準物質二クロム酸カリウムを

150

℃で約 1 時間加熱し,デシケータ中で放冷する。その 0.283g を量り取り,ビーカー100ml に移

し入れ,少量の水に溶かし,全量フラスコ 1000ml に移し入れ,硝酸 (1+60)  を標線まで加える。

又は,JIS K 0024 に規定するクロム標準液の Cr100 を用いる。

(c)

クロム標準液 (1

µgCr/ml)  クロム標準原液 (0.1mgCr/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ 1 000ml に

移し入れ,硝酸 (1+1) 20ml を加え,水を標線まで加える。

(d)

硝酸パラジウム (II) 溶液 (10mgPd/ml)  4.12.1(2)(d)による。

(3)

器具及び装置  器具及び装置は,次のとおりとする。

(a)

マイクロピペット  4.9.1(3)(a)による。

(b)

電気加熱方式原子吸光分析装置  4.9.1(3)(b)による。

(c)

発熱体  4.9.1(3)(c)による。黒鉛製の場合は,パイロコーティングしたものがよい。

(d)

クロム中空陰極ランプ

(e)

シースガス  4.9.1(3)(e)による。

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

  4.9.1(4)(a)

による。

(b)

  4

個以上の全量フラスコ 20ml それぞれに,(a)の操作を行った試料 2ml ずつを採り,1 個を除き,他

のものにクロム標準液 (1

µgCr/ml)  を 0.1∼1.0ml の範囲で段階的に添加し,すべての全量フラスコ

に硝酸パラジウム (II) 溶液 (10mgPd/ml) 1ml 及び硝酸 (1+1) 1ml を加えた後,水を標線まで加える。

(c)

  (b)

の操作を行った試料の一定量(例えば,10∼50

µl)をマイクロピペットで発熱体に注入し,JIS K 

0121

の 6.(操作方法)の操作に従って,乾燥(100∼120℃,約 30 秒間)した後,灰化(700∼1 000℃,

約 30 秒間)し,原子化(

24

)

(2 400∼2 900℃,約 5∼10 秒間)し,波長 357.9nm の吸光度(

25

)

を読み

取る(

26

)

(

24

)

  4.9.1

(

6

)

による。

(

25

)

  4.9.1

(

7

)

による。

(

26

)

  4.9.1

(

8

)

による。

(5)

計算  クロムの添加量と吸光度との関係から計算式を作成し,横軸(クロムの添加量)の切片からク

ロムの量  (

µg)  を求め,次の式によって試料中のクロムの濃度 (wt ppm) を算出する。

100

2

×

=

S

u

K

ここに,  K:  試料中のクロムの濃度 (wt ppm)  

u

:  クロムの量  (

µg)


29

K 1475-1996

S

:  試料の質量 (g)

4.14.2

  ICP

発光分光分析法

(1)

要旨  希釈した試料を,ICP 発光分光分析法により波長 267.716nm で発光強度を測定して,内部標準

法によりクロムの含有量を求める。

(2)

試薬  試薬は,次のとおりとする。

(a)

水  4.9.2(2)(a)による。

(b)

硝酸  JIS K 8541 に規定する硝酸。

(c)

クロム標準原液 (0.1mgCr/ml)   4.14.1(2)(b)による。

(d)

クロム標準液 (10

µgCr/ml)    クロム標準原液 (0.1mgCr/ml) 10ml を分取し,全量フラスコ 100ml に

移し入れ,水を標線まで加える。

(e)

内部標準液 (10

µgY/ml)    4.3.2(2)(c)による。

(f)

アルミニウム溶液 (10mgAl/ml)   4.9.2(2)(f)による。

(3)

装置  装置は,次のとおりとする。

(a)

  ICP

発光分光分析装置

(b)

キャリアーガス  JIS K 1105 に規定するアルゴン 2 級

(4)

操作  操作は,次のとおり行う。

(a)

試料約 5g を 1mg のけたまで量り取り,

ビーカー100ml に移し入れ,

水約 50ml 及び硝酸 2ml を加え,

時計皿で覆って静かに約 1 分間煮沸し,放冷する。

(b)

全量フラスコ 100ml にろ入し,内部標準液 10ml を加え,水を標線まで加える。

(c)

  (b)

の操作を行った試料を JIS K 0116 の 5.8(定量分析)に従い,ICP 発光分光分析装置に導入し,

クロムの波長 267.716nm 及びイットリウムの波長 371.029nm の発光強度を測定し,イットリウムに

対するクロムの発光強度比を求める。

(d)

検量線  クロム標準液 (10

µgCr/ml) 0,0.2,∼10ml を段階的に全量フラスコ 100ml に採り,それぞ

れに内部標準液 10ml,マトリックスを一致させるため硝酸及びアルミニウムの量が(a)及び(b)の操

作を行った試料と同じになるようそれぞれ加えた後,水を標線まで加える。以下(c)と同様に操作し

て発光強度比を求め,クロムの量と発光強度比との関係から検量線を作成する。

(5)

計算  (4)(d)で作成した検量線から(4)(c)で得られた発光強度比に相当するクロムの量  (

µg)  を求め,次

の式によって試料中のクロムの濃度 (wt ppm) を算出する。

S

u

K

=

ここに,  K:  試料中のクロムの濃度 (wt ppm)  

u

:  クロムの量  (

µg)

S

:  試料の質量 (g)

5.

検査  検査は,4.によって試験し,表 に適合しなければならない。

6.

表示  次の事項を容器の適当な箇所に表示する(タンク車,タンクローリーなどは送り状などに表示

してもよい。


30

K 1475-1996

(1)

名称

(2)

正味の質量

(3)

製造年月日又はその略号

(4)

製造業者名又はその略号

付表 1  引用規格

JIS B 7525

  比重浮ひょう

JIS K 0012

  カドミウム標準液

JIS K 0015

  鉛標準液

JIS K 0016

  鉄標準液

JIS K 0024

  クロム標準液

JIS K 0026

  ひ素標準液

JIS K 0027

  マンガン標準液

JIS K 0028

  硫酸イオン標準液

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0115

  吸光光度分析通則

JIS K 0116

  発光分光分析通則

JIS K 0121

  原子吸光分析通則

JIS K 0127

  イオンクロマトグラフ分析通則

JIS K 0557

  化学分析用の水

JIS K 0970

  プッシュボタン式液体用微量体積計

JIS K 1105

  アルゴン

JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS K 8061

  亜硫酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8069

  アルミニウム(試薬)

JIS K 8085

  アンモニア水(試薬)

JIS K 8101

  エタノール (99.5) (試薬)

JIS K 8102

  エタノール (95) (試薬)

JIS K 8107

  エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)

JIS K 8116

  塩化アンモニウム(試薬)

JIS K 8124

  塩化カルシウム(乾燥用)

(試薬)

JIS K 8136

  塩化すず (II) 二水和物(試薬)

JIS K 8139

  塩化水銀 (II) (試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8201

  塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)

JIS K 8202

  塩化 1, 10−フェナントロリニウム−水和物(試薬)

JIS K 8228

  過塩素酸マグネシウム(試薬)

JIS K 8247

  過マンガン酸カリウム(試薬)

JIS K 8249

  過よう素酸カリウム(試薬)

JIS K 8284

  くえん酸水素二アンモニウム(試薬)


31

K 1475-1996

JIS K 8355

  酢酸(試薬)

JIS K 8359

  酢酸アンモニウム(試薬)

JIS K 8371

  酢酸ナトリウム三水和物(試薬)

JIS K 8374

  酢酸鉛 (II) 三水和物(試薬)

JIS K 8454

  N,N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(試薬)

JIS K 8541

  硝酸(試薬)

JIS K 8550

  硝酸銀(試薬)

JIS K 8563

  硫酸鉛 (II) (試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8622

  炭酸水素ナトリウム(試薬)

JIS K 8625

  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8698

  1−ナフトール(試薬)

JIS K 8701

  鉛(試薬)

JIS K 8789

  1,10−フェナントロリン−水和物(試薬)

JIS K 8799

  フェノールフタレイン(試薬)

JIS K 8815

  ふっ化カリウム(試薬)

JIS K 8840

  ブロモクレゾールグリーン(試薬)

JIS K 8896

  メチルレッド(試薬)

JIS K 8913

  よう化カリウム(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 8960

  硫酸アンモニウム(試薬)

JIS K 8987

  硫酸ナトリウム(試薬)

JIS K 9005

  りん酸(試薬)

JIS K 9512

  N,N−ジエチルジチオカルバミド酸銀(試薬)

JIS K 9563

  キシレノールオレンジ(試薬)

JIS Z 8801

  試験用ふるい

JIS Z 8802

  pH 測定方法


32

K 1475-1996

参考 

この参考は,凝集性能の判定方法を示すもので,規定の一部ではない。

(1)

要旨  凝集性能は,原水を用いて,ジャーテスタによる凝集試験を行い,その結果から判断する。

(2)

ポリ塩化アルミニウム希釈液  試験するポリ塩化アルミニウム 10.0g を量り取り,全量フラスコ

1000ml

に移し入れ,水を標線まで加える。この希釈液 1ml を原水 1 000ml に注入すると 10mg/

λ添加

したことになる。

なお,この希釈液は加水分解しやすいので,使用時に調製する。

(3)

装置  装置は,次のとおりとする。

(a)

ジャーテスタ  かくはん(撹拌)翼(形状は矩形  翼長 65±5mm,翼幅 17±5mm)2 枚を有するも

のを標準とする。

(b)

濁度計  次のうちいずれかを用いる。

光電分光光度計  波長 660nm で測定する。

散乱光測定用光電式濁度計

積分球式濁度計

(4)

凝集試験  操作は次のとおり行う。

(a)

原水 1 000ml を各々6 個のビーカー1 000ml に採り,かくはん翼の回転数を 100rpm(急速かくはん)

に調節する。

(b)

実際のポリ塩化アルミニウム注入率を中心に上下約 5mg/

λの幅で 6 段階の注入率を設定し,(2)のポ

リ塩化アルミニウム希釈液の計算量を,6 個のビーカーにほぼ同時に注入する。

(c)

添加後 1 分経過したら,回転数を 60rpm(緩速かくはん)に調節する。

(d)

 10

分経過したら回転を止め,直ちにフロックの沈降を妨げないようにかくはん翼を引き上げる。

(e)

 10

分間静置後,直ちに上澄水 100ml をサイホンにより採取し,濁度を測定する。凝集試験の間,フ

ロックの生成状況,大きさ,沈降状況を観察する。

(5)

凝集性能判定  注入率と上澄水の濁度の関係は,濁度管理目標値を満足すること。


33

K 1475-1996

JIS K 1475

改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

梶  野  勝  司

大阪市水道局

早  川  哲  夫

厚生省生活衛生局水道環境部水道整備課

増  田      優

通商産業省基礎産業局化学製品課

岡  林  哲  夫

通商産業省工業技術院標準部繊維化学規格課

土  屋  悦  輝

東京都立衛生研究所

中  村      進

通商産業省工業技術院物質工学工業技術研究所

高  橋  孝  一

通商産業省製品評価技術センター

因      幸二郎

財団法人日本規格協会

渡  部  高  弘

仙台市水道局

河  野  恭一郎

東京都水道局

岡  本  文  夫

横浜市水道局

三  品  正  行

名古屋市水道局

小  島  勝  彦

広島市水道局

一  戸  正  憲

社団法人日本水道協会

能  美  邦  昌

浅田化学工業株式会社

河  野  省  三

セントラル硝子株式会社

鶴  本      勍

多木化学株式会社

中  谷  英  夫

大明化学工業株式会社

坂  本      功

日本軽金属株式会社

中  原      茂

ラサ工業株式会社

佐々木  一  郎

日本無機薬品協会

(事務局)

松  原  宏  之

日本無機薬品協会