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日本工業規格

JIS

 K1464

-1962

工業用乾燥剤

Desiccants, Activated for Industrial Dehumidification

1.

適用範囲  この規格は,工業的に用いられる吸着乾燥剤(以下乾燥剤という)について規定する。た

だし,JIS Z 0701(包装用乾燥剤)に含まれるものを除く。

2.

性質  乾燥剤は有害であったり,使用中分解したり,有害ガスを発生したり,潮解性があってはなら

ない。

3.

品質  乾燥剤は 6.  試験方法によって試験し,表 の規定に適合しなければならない。

表 1

乾燥強度  mg/l 0.2

以下

相対湿度 10% 2.0

以上

相対湿度 50% 6.0

以上

乾燥容量  %

相対湿度 90% 15.0

以上

粒子強度  % 3.5

以下

比抵抗

Ωcm 1×10

3

以上

4.

試料採取方法  試料のとり方は,当事者間の協定による。

5.

試験項目

5.1

一般試験  乾燥強度,乾燥容量,粒子強度,比抵抗

5.2

特別試験(当事者間で必要と認めた場合の試験)  含水率,耐水能,充テン密度,粒度

6.

訳験方法

6.1

乾燥強度測定方法  全装置を図 に示す。図 中の乾燥剤充テン塔および P

2

O

5

吸収管を,それぞれ

図 および図 に示す。

試料(

1

)

は,あらかじめ粗砕し,JIS Z 8801(標準フルイ)の標準フルイ 3360

µ

を通り 1410

µ

に止まるよう

に調製する。

この試料約 100g を

図 の充テン塔に充テンし,図 のように装置を組む。つぎに 25℃±2.5deg,

相対湿度 80%の調湿空気(

2

)

を 2∼3l/min の流速で流す。15 分間の予備送風後,あらかじめはかった

図 

P

2

O

5

吸収管(

3

)

を連結し,さらに調湿空気を送る。90 分後吸収管をはかってその増量を求め,次式によって

乾燥強度を算出する。

B

C

A

ここに

A

:  乾燥強度 (mg/l)


2

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B

:  通過空気量  (l)

C

:  吸収管の増量 (mg)

(

1

)

試料が吸湿している場合には,加熱乾燥し,デシケーター中で放冷して用いる。

(

2

)

調湿空気は,

表 の硫酸濃度によって得られる。

図 1  乾燥強度測定装置

図 2  乾燥剤充テン塔

図 3  吸収管

表 2

硫酸

相対湿度  %

重量  %

比重   (20/4℃)

10 64.6  1.550

50 43.1  1.330

80 26.2  1.189

90 16.0  1.109

(

3

)

吸収管はガラスウール約 1g P

2

O

5

3.5

∼5g を詰めて使用する。また,使用するガラス器具,ガラ

スウールなどは,じゅうぶん乾燥すること。また,P

2

O

5

を詰める場合,ガラスウールのほかシ

リカゲル (1∼3mm)  約 8g を用いてもよい。 


3

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図 4  乾燥容量測定装置

6.2

乾燥容量  試料 5∼10g を図 の吸収管にとり,正確にはかる。つぎに図 のように装置を組み,調

湿空気(

4

)

を 3.5∼4.5l/min の流速でそれぞれ流す。1 時間ごとに増量をはかり,連続する 2 回の増量の差が

試料 1g 当たり 0.001g 以下となったときを終点とし,次式によって調湿空気 3 種類の乾燥容量 (%) をそれ

ぞれ算出し,小数点以下 2 ケタを丸める(

5

)

100

×

E

G

D

ここに

D

:  乾燥容量 (%)

E

:  試料の重サ (g)

G

:  増量 (g)

(

4

)

調湿空気は25℃±2.5deg,相対湿度10%,50%,90%の3種類とする。

(

5

)

数値の丸め方は,JIS Z 8401(数値の丸め方)による。

備考  この乾燥容量測定方法は,JIS Z 0701(包装用乾燥剤)の吸水試験方法によってもさしつかえ

ない。

6.3

粒子強度  試料は,あらかじめ空気中にさらして,空気中の湿分と平衡になるまで吸湿させる。

試料はそれぞれの大きさに対応して定めた上の標準フルイにとり,フルイ振動機(

6

)

にかけて 3 分間ふる

いわけたのち,上のフルイにとまったものをよく混ぜ合わせ,その中から 50g をはかりとり上のフルイに

のせる。さらに上のフルイに 5 個の銅板(10 円貨と寸法,重量の等しいもの)を入れ,下のフルイ,受ザ

ラにフタをしてフルイ振動機に固定する。15 分間フルイ振動機を動かしたのち,受ザラに落ちた試料の重

サをはかり,次式によって粒子強度を算出する。

100

)

(

50

×

g

J

H

ここに

H

:  粒子強度 (%)

J

:  受ザラに落ちた試料の重サ (g)

試料の大キサ

フルイ

0.84

∼3.36mm 3.36mm 以上

上のフルイ 840

µ

 2380

µ

下のフルイ 350

µ

 840

µ

(

6

)

フルイ振動機は,タイラー形標準フルイ振動機(振動数240∼290rpm,ハンマーリング数130∼


4

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165rpm

,ハンマーの重サ2kg,ハンマーの長サ240mm)またはこれに準ずる。 

6.4

比抵抗  試料 10±0.1g を硬質ガラスビーカー500ml にとり,800℃の温水 200ml を加えて時計ザラで

おおい,30 分間水浴上で 80℃±5deg に加温したのちロ過し,ロ液について温度 250℃で交流高抵抗測定器

を用いて液の比抵抗

Ωcm を測定する。

6.5

含水率  試料 0.5∼1g を重量既知の平形ハカリビンにはかりとる。つぎに 150∼170℃の乾燥器中に 1

時間保ち,デシケーター中で放冷後,再びはかり,その減量を求め,次式によって含水率を算出し,小数

点以下 2 ケタを丸める(

5

)

100

×

L

L

M

K

ここに

K

:  含水率 (%)

L

:  乾燥後の試料の重サ (g)

M

:  乾燥前の試料の重サ (g)

6.6

耐水能  試料はあらかじめ粗砕し,JIS Z 8801(標準フルイ)の標準網フルイ 3360

µ

を通り 1410

µに

止まるように調製する。この試料をあらかじめ相対湿度 80%の調湿空気中に 24 時間放置し吸湿させる。

この試料約 30g を内径 150mm の結晶ザラにとり,時計ザラで試料が飛び散らぬように注意しながら室温

の蒸留水を試料の層の倍以上の高サまで注加し,時計ザラでフタをして 30 分間静置する。そののち結晶ザ

ラを傾けてできるだけ水を切り(必要があればスポイトを使用して水を吸い出す)

,試料を薄く広げて 80℃

の恒温乾燥器で 3 時間乾燥する。

乾燥試料を標準網フルイ 840

µ

上に移して 3 分間フルイ振動機にかけ,フルイ上に残ったものと通過した

ものの重サを上ザラテンビンではかり,次式によって耐水能を算出する。

100

1

×

P

P

P

N

ここに

N

:  耐水能 (%)

P

:  フルイに残ったものの重サ (g)

P

1

:  フルイを通過したものの重サ (g)

6.7

充テン密度  試料 450∼500ml を重量既知のメスシリンダー500ml にとり,1g の精度ではかる。シリ

ンダーをゴム板上で軽くたたき 1 分ごとに容量を読む。

容量の差の出なくなったときの容量を V (l)  とし,

次式によって充テン密度を算出する。

V

S

Q

ここに

Q

:  充テン密度 (g/l)

S

:  試料の重サ (g)

6.8

粒度  必要とするフルイをフルイ振動機にセット後,最上部のフルイに試料約 150g をはかりとる。

約 3 分間振トウ後各フルイに残った試料の重サをはかり,次式によって粒度を算出し,小数点以下 2 ケタ

を丸める(

5

)

100

×

T

U

R

ここに

R

:  粒度 (%)

T

:  試料の重サ (g)

U

:  フルイ上に残った試料の重サ (g)


5

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7.

表示  乾燥剤には,その容器に製造業者名またはその略号,乾燥剤の種類または銘柄,正味重量およ

び製造番号を表示しなければならない。