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日本工業規格

JIS

 K

1420

-1958

チオ硫酸ナトリウム(結晶)

〔チオ硫酸ソーダ(結晶)〕(

1

Na

2

S

2

O

3

・5H

2

O

M

=248.19

1.

適用範囲  この規格は,工業薬品としてのチオ硫酸ナトリウム(結晶)について規定する。

(

1

)

この名称は参考である。

2.

品質  チオ硫酸ナトリウム(結晶)は,3.試験方法によって試験し,次表の規定に適合しなければな

らない。

チオ硫酸ナトリウム 
(Na

2

S

2

O

3

・5H

2

O

として)

99.0%

以上

塩化ナトリウム 0.05%

以下

鉄 0.002%

以下

3.

試験方法

3.1

チオ硫酸ナトリウム  試料約 1g を正確にはかり水 50cc に溶かす。デンプン溶液(

2

)

を指示薬として,

N/10

ヨウ素溶液(

3

)

で滴定し,次式によってチオ硫酸ナトリウム (%) を算出する。

100

02482

.

0

×

×

=

S

B

A

ここに

A

:  チオ硫酸ナトリウム (Na

2

S

2

O

3

・5H

2

O) (%)

S

:  試料 (g)

B

: N/10 ヨウ素溶液使用量 (cc)

(

2

)

デンプン溶液の作り方  デンプン約1g を少量の水で練り,熱水約200cc 中にかきまぜながら注

入したのち,約1分間煮沸し,冷却後こして用いる。

(

3

)

  N/10

ヨウ素溶液の作り方  ヨウ化カリウム約 40g を水約 25cc に溶解し,ヨウ素約 13g を加えて

溶解したのち水で約 1 000cc にうすめ,塩酸(比重 1.18)3 滴を加え,着色ビンに入れて暗所に

保存する。この力価は,つぎの方法によってきめる。

本溶液 25cc をとり,

デンプン溶液を指示薬として N/10 チオ硫酸ナトリウム溶液*で滴定する。

ただし,デンプン溶液は,溶液がごくうすい黄色になってから加える。


2

K 1420-1958

*

N/10

チオ硫酸ナトリウム溶液の作り方  チオ硫酸ナトリウム(結晶)約 26g を炭酸ナトリウム

(無水)約 0.2g とともに,炭酸を含まない水約 1 000cc に溶解する。これにイソアミルアルコ

ール約 10cc を加え,センをして 2 日間放置する。この力価は,つぎの方法によってきめる。

120

∼140℃で約 2 時間乾燥し,硫酸デシケーター中で冷却した JIS K 8005(標準試薬)のヨ

ウ素酸カリウム 1∼1.5g を正確にはかり,水を加えて溶解し,メスフラスコ 250cc に移し,水

で標線までうすめる。その 25cc をとり,ヨウ化カリウム約 2g および塩酸 (2+1)  約 5cc を加え

たのち,デンプン溶液を指示薬として本溶液で滴定する。

ただしデンプン溶液は,溶液がごくうすい黄色になってから加える。

別にヨウ化カリウムについて同一条件で空試験を行い,その使用量を差引く。

3.2

塩化ナトリウム  試料 1g をはかりとり水約 10cc を加えて溶解し,つぎに水酸化ナトリウム溶液

(10%) 5cc

および過酸化水素水 (30%) 5cc を加えて水浴上でほとんど蒸発乾固したのち,水を加えて溶解し,

水で 200cc とする。

その 10 cc (=0.05g)  を試験管(内径約 2.3cm)にとり,水を加えて 20cc とし,硝酸 (1+2) 5cc,デキス

トリン溶液 (2%) 0.2cc を加えたのち,硝酸銀溶液 (2%) 1cc を加えて振り,その濁りを,別に水酸化ナト

リウム溶液 (10%) 0.25cc および過酸化水素水 (30%) 0.25cc を水浴上でほとんど蒸発乾固し,水約 5 cc に溶

解して試験管(内径約 2.3cm)に移したのち,塩化ナトリウム標準溶液 (1cc=0.01mgNaCl)  (

4

)

を加えて水

で 20cc にうすめ,以下,前と同様に処理して作った標準濁度列と比較し,濁りの等しいものの塩化ナトリ

ウム標準溶液量を求めて,塩化ナトリウム (%) を算出する。

100

001

00

.

0

×

×

=

S

D

C

ここに

C

:  塩化ナトリウム (%)

S

:  試料 (g)

D

:  塩化ナトリウム標準溶液使用量 (cc)

(

4

)

塩化ナトリウム標準溶液 (1 cc0.01 mgNaCl)  の作り方  塩化ナトリム1g を水に溶解して

1 000cc

とし,その10cc に水を加えて1 000cc とする。

3.3

鉄  試料 5g をはかりとり,水 20cc に溶解し,アンモニア水 (1+2) 5cc を加え,つぎに過酸化水素

水 (15%) 40cc を徐々に加え,10 分間放置したのち水浴上で蒸発乾固する。これに塩酸 (1+1)5 cc,水 5cc

を加え,沸騰するまで加熱したのち水で 100cc とする(A 液とする)

。鉄標準溶液 (1cc=0.01mgFe) (

5

)

を同

様に処理して 100cc とする(B 液とする)

A

液および B 液のそれぞれ 5cc を試験管にとり,両液にブチルアルコール性チオシアン酸カリウム溶液

(

6

)

15 cc

を加え 1 分間振りまぜる。ブチルアルコール層の呈する色を比較し,色の等しいものの鉄標準溶液

量を求め,次式によって鉄 (%) を算出する。

100

00001

.

0

×

×

=

S

G

E

ここに

E

:  鉄 (%)

S

:  試料 (g)

G

:  鉄標準溶液使用量 (cc)

(

5

)

鉄標準溶液 (1cc0.01mgFe)  の作り方  硫酸第二鉄アンモニウム8.63g を硝酸 (1+6)  約10cc

および水に溶解して1 000cc とし,その10cc に硝酸 (1+6)  約10cc および水を加えて1 000cc と

する。

(

6

)

ブチルアルコール性チオシアン酸カリウム溶液の作り方  チオシアン酸カリウム 10g を水 10cc


3

K 1420-1958

に溶解し,n−ブチルアルコール 90cc を加えて激しく振りまぜる。