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日本工業規格

JIS

 K

1355

-1954

くえん酸

1.

適用範囲  この規格は工業薬品としてのクエン酸と,その試験方法について規定する。

2.

品質  クエン酸は 3.の試験方法により試験するときつぎの規定に合格しなければならない。

外観およびニオイ

無色無臭・透明の結晶または白色無臭の結晶状粉末

水溶状

限度内

灰分 0.2%以下

シュウ酸

限度内

硫酸塩(SO

4

として) 0.15%以下

硫酸呈色物

限度内

重金属(Pb として) 0.001%以下

含量 (C

6

H

8

O

7

・H

2

O)

として 99.0%以上

3.

試験方法

3.1

外観およびニオイ  肉眼で外観をしらべニオイをかぐ。

3.2

    状  試料 2g を水 100cc に溶解したときの濁度は,塩化物限度基準溶液 0.5cc に水を加えて 20cc

とし,硝酸(約 33%)1cc,デキストリン溶液 (2%) 1cc および硝酸銀溶液 (2%) 1cc を加えて振り,15 分間

後に生ずる濁度以下とする。

備考  塩化物限度基準溶液  塩化ナトリウム 1.65g を水に溶かして全量を 100cc とし,使用に際して

その 10cc をとり,再び水を加えて全量を 1000cc とする。 (1cc=0.01mgCl)  

3.3

灰  分  試料 2g を正確にはかり注意して炭化し,冷却したのち硫酸 0.5cc を加えて強熱灰化しては

かり,つぎの式によって灰分 (%) を算出する。

100

)

(

)

(

(%)

×

=

g

g

試料

灰分

灰分

3.4

シュウ酸  試料 1g を水 10cc に溶かし,アンモニア水 (10%) で中和し希塩酸 5 滴を加えて冷却し,

塩化カルシウム溶液 (10%) 2cc を加える時混濁を生じてはならない。


2

K 1355-1954

3.5

硫酸塩(SO

4

として)  試料 1g を水にとかして 100cc としその 5cc に水を加えて全量を 20cc とし,

これに塩酸 3 滴および塩化バリウム溶液 (10%) 1cc を加えて 30 分間放置したのちの濁度は,硫酸塩限度基

準溶液 7.5cc に水を加えて 20cc とし,これに塩酸 3 滴および塩化バリウム溶液 (10%) 1cc を加えて 30 分間

放置したのちに生ずる濁度以下でなければならない。

備考  硫酸塩限度基準溶液  硫酸カリウム (K

2

SO

4

) 1.81g

を水 500cc に溶かし,

アミルアルコール 10cc

を加えて振り澄明とし,これに水を加えて全量を 1000cc とする。使用に際してその 10cc をと

り,再び水を加えて全量を 1000cc とする。 (1cc=0.01mg SO

4

)  

3.6

硫酸呈色物  試料 0.5g に硫酸 5cc を加え 90℃で 1 時間加熱する時,その液は黄色を呈するに止まり,

カッ色を呈してはならない。

3.7

重金属(Pb として)試料 2g を水 10cc に溶かし,フェノールフタレインアルコール溶液 (1%) 1 滴を

加え,液がかすかに紅色になるまでアンモニア水 (10%) を加え,つぎに水を加えて 23cc とし,さらに希

酢酸 (6%) 2cc を加えた液に硫化ナトリウム溶液 (10%) 2 滴を加えて 2 分間放置したのちの暗色度は鉛限度

基準溶液 2cc に水を加えて 23cc とし,さらに希酢酸 (6%) 2cc を加えた液に硫化ナトリウム (10%) 2 滴を

加えて 2 分間放置したのちの暗色度以下でなければならない。

備考1.  鉛限度基準溶液  硝酸鉛〔Pb (NO

3

)

2

〕1.60g を水に溶かし全量を1000cc とし,使用時にその

10cc

をとり再び水を加えて全量を1000cc とした溶液 (1cc=0.01mg Pb)  。

2.

硫化ナトリウム溶液 (10%) 硫化ナトリウム 5g を水 10cc およびグリセリン 30cc の混液に溶

かす。

3.8

含  量(C

6

H

8

O

7

H

2

O

として)試料約 3g を正確にはかり,水 40cc に溶かしフェノールフタレインア

ルコール溶液 (1%) を指示薬として 1N 水酸化ナトリウム溶液で滴定し,つぎの式によって含量を算出す

る。

100

)

(

0.070

(cc)

1

(%)

×

×

g

N

使用量

水酸化ナトリウム溶液

含量