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K 0170-8:2019  

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 共通事項 2 

4.1 一般  2 

4.2 水  2 

4.3 試薬  2 

4.4 ガラス器具  2 

5 試料 3 

5.1 試料の採取  3 

5.2 試料の取扱い  3 

6 測定 3 

6.1 原理  3 

6.2 妨害物質  3 

6.3 測定方法の種類並びに試薬及び装置 3 

6.4 測定操作  9 

6.5 濃度の計算  11 

7 結果の表記  11 

8 試験報告書  11 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表  12 

 

 


 

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まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。 

これによって,JIS K 0170-8:2011は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS K 0170の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS K 0170-1 第1部:アンモニア体窒素 

JIS K 0170-2 第2部:亜硝酸体窒素及び硝酸体窒素 

JIS K 0170-3 第3部:全窒素 

JIS K 0170-4 第4部:りん酸イオン及び全りん 

JIS K 0170-5 第5部:フェノール類 

JIS K 0170-6 第6部:ふっ素化合物 

JIS K 0170-7 第7部:クロム(VI) 

JIS K 0170-8 第8部:陰イオン界面活性剤 

JIS K 0170-9 第9部:シアン化合物 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

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流れ分析法による水質試験方法− 

第8部:陰イオン界面活性剤 

Testing methods for water quality by flow analysis- 

Part 8: Anionic surfactants 

 

序文 

この規格は,2009年に第1版として発行されたISO 16265を基とし,国内で使用されている装置などに

適用させるために,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

 

適用範囲 

この規格は,工業用水,工場排水などに含まれる陰イオン界面活性剤を,メチレンブルー吸光光度法に

よる流れ分析法を用いて定量するための方法について規定する。表層水,地下水,浸出水などにも適用で

きる。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 16265:2009,Water quality−Determination of the methylene blue active substances (MBAS) index

−Method using continuous flow analysis (CFA)(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

警告 試薬の取扱いは,関係法令,規則などに従い,十分注意する。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 0050 化学分析方法通則 

JIS K 0094 工業用水・工場排水の試料採取方法 

JIS K 0101 工業用水試験方法 

JIS K 0102 工場排水試験方法 

JIS K 0115 吸光光度分析通則 

JIS K 0126 流れ分析通則 

JIS K 0211 分析化学用語(基礎部門) 

JIS K 0215 分析化学用語(分析機器部門) 

JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水 


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JIS K 8102 エタノール(95)(試薬) 

JIS K 8180 塩酸(試薬) 

JIS K 8322 クロロホルム(試薬) 

JIS K 8355 酢酸(試薬) 

JIS K 8372 酢酸ナトリウム(試薬) 

JIS K 8465 1,2-ジクロロエタン(試薬) 

JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬) 

JIS K 8593 石油エーテル(試薬) 

JIS K 8866 四ほう酸ナトリウム十水和物(試薬) 

JIS K 8891 メタノール(試薬) 

JIS K 8897 メチレンブルー(試薬) 

JIS K 8951 硫酸(試薬) 

JIS K 8987 硫酸ナトリウム(試薬) 

JIS K 9009 りん酸二水素ナトリウム二水和物(試薬) 

JIS R 3503 化学分析用ガラス器具 

JIS R 3505 ガラス製体積計 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 0101,JIS K 0102,JIS K 0115,JIS K 0126,JIS K 0211

及びJIS K 0215によるほか,次による。 

3.1 

陰イオン界面活性剤 

陰イオン界面活性剤のうち,この規格の試験操作に従って操作した場合に,メチレンブルー及びイオン

対を生成し,クロロホルム又は1,2-ジクロロエタンに抽出されるもの。 

 

共通事項 

4.1 

一般 

化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050による。流れ分析に関わる一般要求事項は,JIS K 0126に

よる。 

4.2 

水 

この規格で用いる水は,JIS K 0557に規定するA3又はA4の水とする。 

4.3 

試薬 

試薬は,日本工業規格に規定されているもので,試験に支障のないものを用いる。日本工業規格に規定

されていない試薬を用いる場合は,試験に支障のないものを用いる。試薬ブランクは定期的に確認する。 

注記 試薬類の溶液名称の後ろに括弧で示す濃度は,標準液以外は,概略の濃度である。 

4.4 

ガラス器具 

ガラス器具類は,特に指定しない場合,JIS R 3503及びJIS R 3505に規定するものを使用する。 

 


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試料 

5.1 

試料の採取 

試料の採取は,JIS K 0094による。ただし,試料容器は,共栓ガラス瓶を用いる。 

5.2 

試料の取扱い 

試験は,試料採取後,直ちに行う。試験を直ちに行えない場合は,JIS K 0102の3.3(試料の保存処理)

によって保存処理し,できるだけ早く試験する。 

 

測定 

6.1 

原理 

フローインジェクション分析(以下,FIAという。)では,細管中を連続して流れているキャリヤー液中

に試料を注入し,これとメチレンブルー溶液とを混合する。試料中の陰イオン界面活性剤はメチレンブル

ーとイオン対を生成する。このイオン対は1,2-ジクロロエタン相に抽出される。相分離器によって分離さ

れた1,2-ジクロロエタン相を酸溶液で洗浄後,1,2-ジクロロエタン相の650 nm付近の青色の吸光度を測定

する。 

連続流れ分析(以下,CFAという。)では,試料とアルカリ性メチレンブルー溶液とを混合する。細管

中の流れの中で陰イオン界面活性剤は,メチレンブルーとイオン対を生成する。これに別の細管中を流れ

るクロロホルムを混合する。イオン対はクロロホルム相に抽出される。相分離器で分離したクロロホルム

相を酸性メチレンブルー溶液で洗浄した後,クロロホルム相の650 nm付近の青色の吸光度を測定する。

空気による流れの分節を行うCFAと行わない非分節形CFAとがある。 

ドデシル硫酸ナトリウム標準液も同様の手順で測定し,得られた検量線によって求まった濃度を,陰イ

オン界面活性剤の濃度とする。 

定量範囲:NaO3SO(CH2)11CH3 0.02〜5 mg/L 

注記 装置及び測定条件によって異なるが,繰返し性は,相対標準偏差(%)で表し10 %以下である。 

6.2 

妨害物質 

硝酸イオン,シアン化物イオン及びチオシアン酸イオンは,メチレンブルーとイオン対を生成して1,2-

ジクロロエタン,クロロホルムなどに抽出されるが,酸洗浄によってこれらのイオン対は除去できる。ま

た,陽イオン界面活性剤が共存すると,陰イオン界面活性剤がこれと安定なイオン対を生成するため,負

の妨害をする。残留塩素などの酸化性物質は,メチレンブルーを酸化して負の誤差を与えるので,あらか

じめ亜硫酸ナトリウム溶液を当量になるように加えて還元する。 

6.3 

測定方法の種類並びに試薬及び装置 

6.3.1 

測定方法の種類 

測定方法の種類は,表1による。 

 


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表1−測定方法の種類 

測定方法の 

種類 

箇条 

試薬及び 
試薬溶液 

の調製 

装置 

測定操作 

濃度の 

計算 

結果の 

表記 

試験 

報告書 

1,2-ジクロロ
エタン抽出
FIA法 

6.3.2.1 

6.3.2.2 

6.4.1 

6.5 

非分節形ク
ロロホルム
抽出CFA法 

6.3.3.1 

6.3.3.2 

6.4.2 

クロロホル
ム抽出CFA
法 

6.3.4.1 

6.3.4.2 

 

6.3.2 

1,2-ジクロロエタン抽出FIA法 

6.3.2.1 

試薬及び試薬溶液の調製 

6.3.2.1.1 

試薬 

試薬は,次による。 

a) メチレンブルー JIS K 8897に規定するもの。 

b) 酢酸 JIS K 8355に規定するもの。 

c) 酢酸ナトリウム JIS K 8372に規定するもの。 

d) 硫酸ナトリウム JIS K 8987に規定するもの。 

e) 1,2-ジクロロエタン JIS K 8465に規定するもの。 

f) 

ドデシル硫酸ナトリウム 

6.3.2.1.2 

試薬溶液の調製 

試薬溶液の調製は,次による。 

a) キャリヤー液 水を用いる。シュリーレン効果によってゴーストピークが現れる場合には,水に塩化

ナトリウムを添加して,試料溶液の塩濃度と同程度になるように調製する。 

注記 キャリヤー液と試料溶液とで,定量目的成分以外の成分(塩類など)の濃度差が大きい場合

には,濃度差による屈折率の違いから正及び負一対のピークが出現して定量を妨害すること

がある。この現象がシュリーレン効果である。 

b) 酢酸(0.1 mol/L) 酢酸6 gを水に溶かして1 000 mLとする。 

c) 酢酸ナトリウム溶液(0.1 mol/L) 酢酸ナトリウム8.2 gを水に溶かして1 000 mLとする。 

d) 酢酸緩衝液(pH5) 酢酸(0.1 mol/L)500 mLと酢酸ナトリウム溶液(0.1 mol/L)500 mLとを混合し,

酢酸ナトリウム溶液(0.1 mol/L)を用いてpH5に調節する。 

e) メチレンブルー溶液 メチレンブルー0.18 gと硫酸ナトリウム11 gとを酢酸緩衝液(pH5)に溶かし

て1 000 mLとする。 

f) 

陰イオン界面活性剤標準液[NaO3SO(CH2)11CH3:1 000 mg/L] ドデシル硫酸ナトリウムを,その

100 %に対して1.00 gを水に溶かして全量フラスコ1 000 mLに移し入れ,水を標線まで加える。この

溶液は,ガラス瓶に入れて保存する。 

g) 陰イオン界面活性剤標準液[NaO3SO(CH2)11CH3:100 mg/L] 陰イオン界面活性剤標準液


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[NaO3SO(CH2)11CH3:1 000 mg/L]10 mLを全量フラスコ100 mLにとり,水を標線まで加える。この

溶液は,ガラス瓶に入れて保存する。 

6.3.2.2 

装置 

装置の基本構成は,次による(図1参照)。 

なお,別の条件でも同等の試験結果が得られることを確認した場合には,その条件を用いてもよい。 

a) 送液部 脈流の小さいポンプを用いる。 

b) 試料導入部 通常,試料用ループを接続した6方切替えバルブを用いる。試料注入量は,試料用ルー

プの長さを変えて適切な量を選択する。必要に応じて自動試料導入装置を用いることができる。 

c) 反応部 内径0.5〜0.8 mmの四ふっ化エチレン合成樹脂製の管,及び化学的に不活性でデッドボリュ

ームのできるだけ小さい合成樹脂製のジョイントを用いて構成する。 

d) 検出部 波長658 nm付近での測定が可能な吸光光度検出器を用いる。 

e) 記録部 検出器からの信号を記録できるものを用いる。 

f) 

相分離器 ニードルバルブなどが附属した水相と有機相とに分離が可能なものを用いる。 

 

 

 C:キャリヤー液(水) 

R1:メチレンブルー溶液 
R2:1,2-ジクロロエタン 
S:試料 
1:ポンプ 
2:試料導入器(300 μL) 
3:反応コイル(内径0.5 mm,長さ500 cm) 
4:反応コイル(内径0.5 mm,長さ300 cm) 
5:相分離器 
6:検出器(吸収セル 光路長1 cm,波長658 nm) 
7:廃液 

 

図1−1,2-ジクロロエタン抽出FIA法のシステム例 

 

6.3.3 

非分節形クロロホルム抽出CFA法 

6.3.3.1 

試薬及び試薬溶液の調製 

6.3.3.1.1 

試薬 

試薬は,次による。 

a) 水酸化ナトリウム JIS K 8576に規定するもの。 

b) 四ほう酸ナトリウム十水和物 JIS K 8866に規定するもの。 

c) りん酸二水素ナトリウム二水和物 JIS K 9009に規定するもの。 

d) 硫酸 JIS K 8951に規定するもの。 


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e) 塩酸 JIS K 8180に規定するもの。 

f) 

メチレンブルー 6.3.2.1.1 a) による。 

g) メタノール JIS K 8891に規定するもの。 

h) エタノール(95) JIS K 8102に規定するもの。 

i) 

クロロホルム JIS K 8322に規定するもの。 

j) 

ドデシル硫酸ナトリウム 6.3.2.1.1 f) による。 

k) 石油エーテル JIS K 8593に規定するもの。 

l) 

ポリオキシエチレンドデシルエーテル 

m) ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル 

6.3.3.1.2 

試薬溶液の調製 

試薬溶液の調製は,次による。 

a) アルカリ性四ほう酸ナトリウム溶液 四ほう酸ナトリウム十水和物15.83 gと水酸化ナトリウム3.3 g

とを水に溶かして1 000 mLとする。 

b) メチレンブルー溶液 メチレンブルー0.37 gをエタノール(95)500 mLに溶かし,水で1 000 mLと

する。 

c) アルカリ性メチレンブルー溶液 アルカリ性四ほう酸ナトリウム溶液50 mLとメチレンブルー溶液

100 mLとを分液漏斗200 mLにとる。これに20 mLのクロロホルムを加えて振り混ぜ,静置した後,

クロロホルム層を捨てる。この操作をクロロホルム層が無色になるまで繰り返す。次に石油エーテル

25 mLを加え溶液中に残留するクロロホルムを抽出除去する。乾いたろ紙でろ過し,得られたろ液に

水を加えて500 mLとする。使用時に調製する。 

d) 酸性メチレンブルー溶液 硫酸6.8 mLとメチレンブルー溶液42.5 mLとを混合し,これにりん酸二水

素ナトリウム二水和物57 gを溶かし,水で1 000 mLとする。 

e) ポリオキシエチレンドデシルエーテル溶液(300 g/L) ポリオキシエチレンドデシルエーテル30 g

を水に溶かして100 mLとする。又はポリオキシエチレンドデシルエーテル溶液の代わりに,次の溶

液を用いてもよい。 

 

ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル溶液(300 g/L) ポリオキシエチレン(10)オクチ

ルフェニルエーテル30 gを水に溶かして全量100 mLにする。 

f) 

クロロホルム抽出液 クロロホルム1 000 mLにポリオキシエチレンドデシルエーテル溶液(300 g/L)

1 mLを加える。又はポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル溶液(300 g/L)1 mLを加え

る。 

g) 塩酸メタノール溶液 メタノール約800 mLと塩酸100 mLとを混合し,メタノールで1 000 mLとす

る。 

h) 陰イオン界面活性剤標準液[NaO3SO(CH2)11CH3:1 000 mg/L] 6.3.2.1.2 f) による。 

i) 

陰イオン界面活性剤標準液[NaO3SO(CH2)11CH3:1 00 mg/L] 6.3.2.1.2 g) による。 

6.3.3.2 

装置 

装置の基本構成は,次による(図2参照)。 

なお,別の条件でも同等の試験結果が得られることを確認した場合には,その条件を用いてもよい。 

a) 送液部 6.3.2.2 a) による。 

b) 試料導入部 通常,試料を吸引していないときは,水を吸引する機構をもつもの。 

c) 相分離器 6.3.2.2 f) による。ただし,ニードルバルブなどは不要である。 


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d) 反応部 内径0.5〜2 mmのガラス製,ふっ素樹脂製などの管及び化学的に不活性でデッドボリューム

のできるだけ小さい部品を用いて構成する。 

e) 検出部 波長650 nm付近での測定が可能な吸光光度検出器を用いる。 

f) 

記録部 6.3.2.2 e) による。 

 

 

 R1:クロロホルム抽出液 

R2:アルカリ性メチレンブルー溶液 
R3:酸性メチレンブルー溶液 
S1,S2:水又は試料[試料濃度NaO3SO(CH2)11CH3:0.05〜0.5 mg/Lの場合(S1水,S2試料),試料濃度

NaO3SO(CH2)11CH3:0.5〜5 mg/Lの場合(S1試料,S2水)] 

1:ポンプ 
2:抽出コイル(内径1.5 mm,長さ336 cm) 
3:相分離器 
4:検出器(吸収セル 光路長5 cm,波長650 nm) 
5:廃液 
: 

図2−非分節形クロロホルム抽出CFA法のシステム例 

 

6.3.4 

クロロホルム抽出CFA法 

6.3.4.1 

試薬及び試薬溶液の調製 

6.3.4.1.1 

試薬 

試薬は,次による。 

a) 水酸化ナトリウム 6.3.3.1.1 a) による。 

b) 四ほう酸ナトリウム十水和物 6.3.3.1.1 b) による。 

c) メチレンブルー 6.3.2.1.1 a) による。 

d) クロロホルム 6.3.3.1.1 i) による。 

e) 硫酸 6.3.3.1.1 d)による。 

f) 

ドデシル硫酸ナトリウム 6.3.2.1.1 f) による。 


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6.3.4.1.2 

試薬溶液の調製 

試薬溶液の調製は,次による。 

a) アルカリ性四ほう酸ナトリウム溶液 水約800 mLに四ほう酸ナトリウム十水和物10 gと水酸化ナト

リウム2 gとを溶かし,水を加えて1 000 mLとする。 

b) メチレンブルー溶液 水約800 mLにメチレンブルー0.25 gを溶かし,水を加えて1 000 mLとする。 

c) 硫酸(1+100) 硫酸1 mLと水100 mLとを混合する。 

d) アルカリ性メチレンブルー溶液 アルカリ性四ほう酸ナトリウム溶液100 mLとメチレンブルー溶液

20 mLとを分液漏斗200 mLにとる。これに20 mLのクロロホルムを加えて振り混ぜ,静置した後,

クロロホルム相を捨てる。この操作をクロロホルム相が無色になるまで繰り返す。次に乾いたろ紙で

ろ過し,僅かに残留するクロロホルムを除去する。 

この溶液60 mLをとり,アルカリ性四ほう酸ナトリウム溶液で200 mLとする。この溶液は,使用

時に調製する。 

e) 酸性メチレンブルー溶液 水約100 mLにメチレンブルー溶液2 mLと,硫酸(1+100)1 mLとを加

えて水で200 mLとする。 

f) 

陰イオン界面活性剤標準液[NaO3SO(CH2)11CH3:1 000 mg/L] 6.3.2.1.2 f) による。 

g) 陰イオン界面活性剤標準液[NaO3SO(CH2)11CH3:1 00 mg/L] 6.3.2.1.2 g) による。 

6.3.4.2 

装置 

装置の基本構成は,次による(図3参照)。 

なお,別の条件でも同等の試験結果が得られることを確認した場合には,その条件を用いてもよい。 

a) 送液部 6.3.2.2 a) による。 

b) 試料導入部 6.3.3.2 b) による。 

c) 相分離器 6.3.2.2 f) による。ただし,ニードルバルブなどは不要である。 

d) 反応部 6.3.3.2 d) による。 

e) 検出部 6.3.3.2 e) による。 

f) 

記録部 6.3.2.2 e) による。 

 


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 R1:アルカリ性メチレンブルー溶液 

R2:クロロホルム 
R3:酸性メチレンブルー溶液 
S:試料又は水 
1:ポンプ 
2:セグメントガス(空気) 
3:抽出コイル(内径1 mm,長さ300 cm) 
4:相分離器 
5:抽出コイル(内径1 mm,長さ200 cm) 
6:検出器(吸収セル 光路長5 cm,波長650 nm) 
7:廃液 
8:空気泡 
 

図3−クロロホルム抽出CFA法のシステム例 

 

6.4 

測定操作 

6.4.1 

FIA 

6.4.1.1 

測定の準備 

測定の準備は,次による。 

a) 分析装置及び検出器を作動できる状態にし,各種溶液をポンプで送液し,ベースラインが安定するの

を待つ。 

b) ベースラインのドリフトなどが測定の結果に支障を与えないことを確認する。 

c) 十分なSN比が得られることを確認する。 

6.4.1.2 

感度調節 

試料中の陰イオン界面活性剤による応答が適切になるように,検出器の感度を調節するか,又は試料注

入量を変えることで感度を調節する。 


10 

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6.4.1.3 

繰返し性の確認 

使用する検量線の中間濃度の検量線用標準液を繰り返し5回以上測定し,繰返し性(相対標準偏差,%)

が10 %以下であることを確認する。 

6.4.1.4 

検量線の作成 

検量線の作成は,次による。 

a) 試料中の陰イオン界面活性剤の濃度に応じて検量線の濃度範囲を決定する。 

b) 6.3.2.1.2 f) 又は6.3.2.1.2 g) の陰イオン界面活性剤標準液を選択し,水で希釈して5段階以上の濃度の

検量線用標準液を調製し,測定に用いる分析条件で,各々の検量線用標準液を測定する。 

c) 検量線用標準液の濃度と,吸光度又はその比例値のピーク面積若しくはピーク高さとの関係線を作成

する。 

d) 検量線の作成は,試料測定時に行い,試料測定の分析条件と同じでなければならない。 

6.4.1.5 

試料の測定 

試料の測定は,次による。 

a) 検量線の作成と同じ分析条件で試料を測定する。 

b) 測定値が検量線の範囲を超過する場合は,試料を希釈するか,又は試料の採取量を少なくする。 

c) 懸濁物によって流路内細管が詰まるおそれがある場合は,ホモジナイズをして懸濁物を細かく砕き均

一にした試料を用いる。 

d) 試料測定時には,測定の妥当性を確認するために,10〜20試料の測定ごとに検量線の作成に用いた最

低濃度及び最高濃度の検量線用標準液を測定し,検量線の作成時の検量線用標準液の応答と比較して

測定の結果に支障を与えないことを確認する。 

e) 測定時,各試料のピーク形状に異常がなく,ベースラインの変動が測定の結果に支障を与えないこと

を確認する。 

f) 

測定終了後は,水などで各流路を洗浄する。 

6.4.2 

CFA 

6.4.2.1 

測定の準備 

測定の準備は,次による。 

a) 分析装置及び検出器を作動できる状態にし,各種溶液をポンプで送液し,ベースラインが安定するの

を待ち,空気による流れの分節を行うCFAでは,流れの気泡の間隔が乱れていないことを確認する。 

b) ベースラインのドリフトなどが測定の結果に支障を与えないことを確認する。 

c) 試料及び水の適切な吸引時間を検討し,十分なSN比が得られることを確認する。 

6.4.2.2 

感度調節 

試料中の陰イオン界面活性剤による応答が適切になるように,検出器の感度を調節する。 

6.4.2.3 

繰返し性の確認 

6.4.1.3による。 

6.4.2.4 

検量線の作成 

6.4.1.4による。ただし,吸光度の比例値としては,ピーク高さを用いる。 

6.4.2.5 

試料の測定 

6.4.1.5による。ただし,吸光度の比例値としては,ピーク高さを用いる。測定値が検量線の範囲を超過

した場合は,試料を希釈する。 


11 

K 0170-8:2019  

 

6.5 

濃度の計算 

濃度の計算は,6.4.1.4又は6.4.2.4で作成した検量線を用いる。検量線は外挿して用いてはならない。 

 

結果の表記 

6.5で求めた濃度を,陰イオン界面活性剤の濃度としてmg/Lで表す。 

 

試験報告書 

試験報告書には,次の項目を記載する。 

a) この規格番号(JIS K 0170-8) 

b) 試料名 

c) 使用した方法の概要 

d) 使用した測定方法及び測定条件 

e) 試料の前処理及び保存方法 

f) 

使用した装置(装置の製造業者及び形式) 

g) 分析結果 

h) 結果に影響を及ぼす可能性のある,この規格又は環境(条件など)の変更事項 

 

 


12 

K 0170-8:2019  

 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

 

JIS K 0170-8:2019 流れ分析法による水質試験方法−第8部:陰イオン界面活性
剤 

ISO 16265:2009,Water quality−Determination of the methylene blue active substances 
(MBAS) index−Method using continuous flow analysis (CFA) 

 

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 対象試料を工業用

水,工場排水,表層
水,地下水,浸出水
などとした。 

 

地下水,飲料水,表層水,
排水,浸出水 

変更 

工業用水及び工場排水を追加し,飲
料水を削除。 

我が国の事情による。 

3 用語及び
定義 

 

 

 

追加 

既存のJISを引用するとともに,陰
イオン界面活性剤を定義した。 

我が国の事情による。 

4 共通事項 4.1 一般 

 

− 

 

追加 

化学分析に共通する一般事項,流れ
分析に関わる一般要求事項を追加。 

我が国の事情による。 

 

4.2 水 

 

ISO 3696を引用。 

変更 

JIS K 0557に規定する水に変更。 

我が国の事情による。 

 

4.3 試薬 

 

− 

 

追加 

JISに規定されているもので試験に
支障のないものを用いることを追
加。 
これに伴い,この規格では,JISが
ある試薬は,JISを引用した。 

我が国の事情による。 

 

4.4 ガラス器具 

 

− 

 

追加 

使用するガラス器具についてJIS
を引用して規定した。 

我が国の事情による。 

5 試料 

5.1 試料の採取 

 

 

変更 

JIS K 0094に規定する方法に変更。 我が国の事情による。 

 

5.2 試料の取扱い 

 

常温保存の場合は測定
まで24時間以内として
いるが,ホルマリンを添
加すれば4日間以内と
する。 

変更 

試料採取後,直ちに試験を行うと
し,できない場合は,JIS K 0102に
従って,冷暗所で保存すると規定し
た。 

我が国の事情による。 

 

2

 

K

 0

1

7

0

-8

2

0

1

9

 

 

 

 

 


13 

K 0170-8:2019  

 

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

6 測定 

6.1 原理 

 

 

追加 

FIA法に関する記載を追加した。 

我が国の事情による。 

 

6.3.2 1,2-ジクロロエ
タン抽出FIA法 

 

 

 

追加 

1,2-ジクロロエタン抽出FIA法を追
加規定した。 

我が国の事情による。 

 

6.3.4 クロロホルム
抽出CFA法 

 

 

 

追加 

クロロホルム抽出CFA法を追加規
定した。 

我が国の事情による。 

 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 16265:2009,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更  国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD  国際規格を修正している。 

 

2

 

K

 0

1

7

0

-8

2

0

1

9