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K 0170-8

:2011

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  共通事項

2

4.1

  一般

2

4.2

  水 

2

4.3

  試薬

2

4.4

  ガラス器具 

2

5

  試料

3

5.1

  試料の採取 

3

5.2

  試料の取扱い 

3

6

  測定

3

6.1

  原理

3

6.2

  妨害物質 

3

6.3

  測定方法の種類並びに試薬及び装置 

3

6.4

  測定操作 

9

6.5

  濃度の計算 

10

7

  結果の表記 

10

8

  試験報告書 

10

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

11


K 0170-8

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本環境測定分析協会(JEMCA)

及び財団法人日本規格協会(JSA)から工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS K 0170

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

K

0170-1

  第 1 部:アンモニア体窒素

JIS

K

0170-2

  第 2 部:亜硝酸体窒素及び硝酸体窒素

JIS

K

0170-3

  第 3 部:全窒素

JIS

K

0170-4

  第 4 部:りん酸イオン及び全りん

JIS

K

0170-5

  第 5 部:フェノール類

JIS

K

0170-6

  第 6 部:ふっ素化合物

JIS

K

0170-7

  第 7 部:クロム(VI)

JIS

K

0170-8

  第 8 部:陰イオン界面活性剤

JIS

K

0170-9

  第 9 部:シアン化合物


日本工業規格

JIS

 K

0170-8

:2011

流れ分析法による水質試験方法−

第 8 部:陰イオン界面活性剤

Testing methods for water quality by flow analysis-

Part 8: Anionic surfactants

序文 

この規格は,2009 年に第 1 版として発行された ISO 16265 を基とし,国内で使用されている装置などに

適用させるために,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,工業用水,工場排水などに含まれる陰イオン界面活性剤を,メチレンブルー吸光光度法に

よる流れ分析法を用いて定量するための方法について規定する。表層水,地下水,浸出水などにも適用で

きる。

なお,懸濁物の多い試料には適用しない。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 16265:2009

,Water quality−Determination of the methylene blue active substances (MBAS) index

−Method using continuous flow analysis (CFA)(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

警告  試薬の取扱いは,関係法令,規則などに従い,十分注意する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0094

  工業用水・工場排水の試料採取方法

JIS K 0101

  工業用水試験方法

JIS K 0102

  工場排水試験方法

JIS K 0115

  吸光光度分析通則

JIS K 0126

  流れ分析通則

JIS K 0211

  分析化学用語(基礎部門)

JIS K 0215

  分析化学用語(分析機器部門)


2

K 0170-8

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JIS K 0557

  用水・排水の試験に用いる水

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8322

  クロロホルム(試薬)

JIS K 8355

  酢酸(試薬)

JIS K 8372

  酢酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8465

  1,2-ジクロロエタン(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8593

  石油エーテル(試薬)

JIS K 8866

  四ほう酸ナトリウム十水和物(試薬)

JIS K 8891

  メタノール(試薬)

JIS K 8897

  メチレンブルー(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 8987

  硫酸ナトリウム(試薬)

JIS K 9009

  りん酸二水素ナトリウム二水和物(試薬)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS R 3505

  ガラス製体積計

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 0101JIS K 0102JIS K 0115JIS K 0126JIS K 0211

及び JIS K 0215 によるほか,次による。

3.1 

陰イオン界面活性剤(anionic surfactants)

陰イオン界面活性剤のうち,この規格の試験操作に従って操作した場合に,メチレンブルーとイオン対

を生成し,クロロホルム又は 1,2-ジクロロエタンで抽出して,その吸光度を測定し,ドデシル硫酸ナトリ

ウムとして表す。

共通事項 

4.1 

一般 

化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050 による。流れ分析に関わる一般要求事項は,JIS K 0126 

よる。

4.2 

 

この規格で用いる水は,JIS K 0557 に規定する A3 又は A4 の水とする。

4.3 

試薬 

試薬は,日本工業規格に規定されているもので,試験に支障のないものを用いる。日本工業規格に規定

されていない試薬を用いる場合は,試験に支障のないものを用いる。試薬ブランクは定期的に確認する。

注記  試薬類の溶液名称の後に括弧で示す濃度は,標準液以外は,概略の濃度である。

4.4 

ガラス器具 

ガラス器具類は,特に指定しない場合,JIS R 3503 及び JIS R 3505 に規定するものを使用する。


3

K 0170-8

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試料 

5.1 

試料の採取 

試料の採取,試料容器,採水器及び採取操作は,JIS K 0094 による。試料容器は,共栓ガラス瓶を用い

る。

5.2 

試料の取扱い 

試験は,試料採取後,直ちに行う。試験を直ちに行えない場合は,冷暗所に保存し,3 日以内に測定す

る。

測定 

6.1 

原理 

フローインジェクション分析(以下,FIA という。

)では連続したキャリヤー液の流れの中に試料を注入

し,これとメチレンブルー溶液とを混合する。試料中の陰イオン界面活性剤はメチレンブルーとイオン対

を生成する。このイオン対は 1,2-ジクロロエタンに抽出される。1,2-ジクロロエタン相の 650 nm 付近の青

い色の吸光度を測定し,陰イオン界面活性剤を定量する。

連続流れ分析(以下,CFA という。)では,試料とアルカリ性メチレンブルー溶液とを混合する。細管

中の流れの中で陰イオン界面活性剤は,メチレンブルーとイオン対を生成する。これに別の細管中を流れ

るクロロホルムを混合する。イオン対はクロロホルム層に抽出される。相分離器で分離したクロロホルム

層を酸性メチレンブルー溶液で洗浄した後,クロロホルム層の 650 nm 付近の青い色の吸光度を測定し,

陰イオン界面活性剤を定量する。

定量範囲:NaO

3

SO(CH

2

)

11

CH

3

  0.02∼5 mg/L

注記  装置及び測定条件によって異なるが,繰返し性は,相対標準偏差(%)で表し 10 %以下である。

6.2 

妨害物質 

硝酸イオン,シアン化物イオン,チオシアン酸イオンは,メチレンブルーとイオン対を生成してクロロ

ホルムに抽出されるが,クロロホルム層の酸洗浄によってこれらのイオン対は除去できる。また,陽イオ

ン界面活性剤が共存すると,陰イオン界面活性剤がこれと安定なイオン対を生成するため,負の妨害をす

る。残留塩素などの酸化性物質は,メチレンブルーを酸化して負の誤差を与えるので,あらかじめ亜硫酸

ナトリウム溶液を当量になるように加えて還元する。

6.3 

測定方法の種類並びに試薬及び装置 

6.3.1 

測定方法の種類 

測定方法の種類は,

表 による。


4

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表 1−測定方法の種類 

箇条

測定方法の

種類

試薬及び

試薬溶液

の調製

装置

測定操作

濃度の

計算

結果の

表記

試験

報告書

1,2-ジクロロ
エ タ ン 抽 出
FIA 法

6.3.2.1 6.3.2.2 

非 分 節 形 ク
ロ ロ ホ ル ム
抽出 CFA 法

6.3.3.1 6.3.3.2 

ク ロ ロ ホ ル
ム 抽 出 CFA

6.3.4.1 6.3.4.2 

6.4 6.5  7  8 

6.3.2 1,2-

ジクロロエタン抽出 FIA  

6.3.2.1 

試薬及び試薬溶液の調製 

6.3.2.1.1 

試薬 

試薬は,次による。

a) 

メチレンブルー  JIS K 8897 に規定するもの。

b) 

酢酸  JIS K 8355 に規定するもの。

c) 

酢酸ナトリウム  JIS K 8372 に規定するもの。

d) 

硫酸ナトリウム  JIS K 8987 に規定するもの。

e) 1,2-

ジクロロエタン  JIS K 8465 に規定するもの。

f) 

ドデシル硫酸ナトリウム[NaO

3

SO(CH

2

)

11

CH

3

6.3.2.1.2 

試薬溶液の調製 

試薬溶液の調製は,次による。

a) 

キャリヤー液  水を用いる。

b) 

酢酸(0.1 mol/L)  酢酸 6 g を水に溶かして 1 000 mL とする。

c) 

酢酸ナトリウム溶液(0.1 mol/L)  酢酸ナトリウム 8.2 g を水に溶かして 1 000 mL とする。

d) 

酢酸緩衝液(pH5)  酢酸(0.1 mol/L)500 mL と酢酸ナトリウム溶液(0.1 mol/L)500 mL とを混合し,

酢酸ナトリウム溶液(0.1 mol/L)を用いて pH5 に調節する。

e) 

メチレンブルー溶液  メチレンブルー0.18 g と硫酸ナトリウム 11 g とを酢酸緩衝液(pH5)に溶かし

て 1 000 mL とする。

f) 

陰イオン界面活性剤標準液[NaO

3

SO(CH

2

)

11

CH

3

1 000 mg/L

]  ドデシル硫酸ナトリウムを,その

100 %に対して 1.00 g を水に溶かして全量フラスコ 1 000 mL に移し入れ,水を標線まで加える。この

溶液は,ガラス瓶に入れて保存する。

g) 

陰 イ オ ン 界 面 活 性 剤 標 準 液 [ NaO

3

SO(CH

2

)

11

CH

3

: 100 mg/L

]   陰 イ オ ン 界 面 活 性 剤 標 準 液

[NaO

3

SO(CH

2

)

11

CH

3

:1 000 mg/L]10 mL を全量フラスコ 100 mL にとり,水を標線まで加える。この

溶液は,ガラス瓶に入れて保存する。

6.3.2.2 

装置 

装置の基本構成は,次による(

図 参照)。


5

K 0170-8

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a) 

送液部  脈流の小さいポンプを用いる。

b) 

試料導入器  通常 6 方切替えバルブを用いる。試料注入量は適切な量を選択する。必要に応じて自動

試料導入装置を用いることができる。

c) 

反応部  内径 0.5∼0.8 mm の四ふっ化エチレン合成樹脂製の管,及び化学的に不活性でデッドボリュ

ームのできるだけ小さな合成樹脂製のジョイントを用いて構成する。

d) 

検出部  波長 658 nm 付近での測定が可能な吸光光度検出器を用いる。

e) 

記録部  検出器からの信号を記録できるものを用いる。

f) 

相分離器  水相と有機相とに分離が可能なものを用いる。

C:キャリヤー液(水) 
R1:メチレンブルー溶液 
R2:1,2-ジクロロエタン 
S:試料 
1:ポンプ 
2:試料導入器(300

μL)

3:反応コイル(内径 0.5 mm,長さ 5 m) 
4:反応コイル(内径 0.5 mm,長さ 3 m) 
5:相分離器 
6:検出器(吸収セル  光路長 1 cm,波長 658 nm  ) 
7:廃液

図 11,2-ジクロロエタン抽出 FIA 法のシステム例 

6.3.3 

非分節形クロロホルム抽出 CFA  

6.3.3.1 

試薬及び試薬溶液の調製 

6.3.3.1.1 

試薬 

試薬は,次による。

a) 

水酸化ナトリウム  JIS K 8576 に規定するもの。

b) 

四ほう酸ナトリウム十水和物  JIS K 8866 に規定するもの。

c) 

りん酸二水素ナトリウム二水和物  JIS K 9009 に規定するもの。

d) 

硫酸  JIS K 8951 に規定するもの。

e) 

塩酸  JIS K 8180 に規定するもの。

f) 

メチレンブルー  6.3.2.1.1 a)  による。

g) 

メタノール  JIS K 8891 に規定するもの。

h) 

エタノール(95)  JIS K 8102 に規定するもの。


6

K 0170-8

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i) 

クロロホルム  JIS K 8322 に規定するもの。

j) 

ドデシル硫酸ナトリウム  6.3.2.1.1 f)  による。

k) 

石油エーテル  JIS K 8593 に規定するもの。

l) 

ポリオキシエチレンドデシルエーテル 

6.3.3.1.2 

試薬溶液の調製 

試薬溶液の調製は,次による。

a) 

アルカリ性四ほう酸ナトリウム溶液  四ほう酸ナトリウム十水和物 15.83 g と水酸化ナトリウム 3.3 g

とを水に溶かして 1 000 mL とする。

b) 

メチレンブルー溶液  メチレンブルー0.35 g をエタノール(95)500 mL に溶かし,水で 1 000 mL と

する。

c) 

アルカリ性メチレンブルー溶液  アルカリ性四ほう酸ナトリウム溶液 50 mL とメチレンブルー溶液

100 mL とを分液漏斗 200 mL にとる。これに 20 mL のクロロホルムを加えて振り混ぜ,静置した後,

クロロホルム層を捨てる。この操作をクロロホルム層が無色になるまで繰り返す。次に石油エーテル

25 mL を加え溶液中に残留するクロロホルムを抽出除去する。乾いたろ紙でろ過し,得られたろ液に

水を加えて 500 mL とする。使用時に調製する。

d) 

酸性メチレンブルー溶液  硫酸 6.8 mL とメチレンブルー溶液 42.5 mL とを混合し,これにりん酸二水

素ナトリウム二水和物 57 g を溶かし,水で 1 000 mL とする。

e) 

ポリオキシエチレンドデシルエーテル溶液(300 g/L)  ポリオキシエチレンドデシルエーテル 30 g

を水に溶かして 100 mL とする。

f) 

クロロホルム抽出液  クロロホルム 1 000 mL にポリオキシエチレンドデシルエーテル溶液(300 g/L)

1 mL を加える。

g) 

塩酸メタノール溶液  メタノール約 800 mL と塩酸 100 mL とを混合し,メタノールで 1 000 mL とす

る。

h) 

陰イオン界面活性剤標準液[NaO

3

SO(CH

2

)

11

CH

3

1 000 mg/L

]  6.3.2.1.2 f)  による。

i) 

陰イオン界面活性剤標準液[NaO

3

SO(CH

2

)

11

CH

3

1 00 mg/L

]  6.3.2.1.2 g)  による。

6.3.3.2 

装置 

装置の基本構成は,次による(

図 参照)。

a) 

送液部  6.3.2.2 a)  による。

b) 

試料導入部  再現性がよいものを用いる。

c) 

相分離器  6.3.2.2 f)  による。

d) 

反応部  内径 0.5∼2 mm のガラス製,ふっ素樹脂製などの管及び化学的に不活性でデッドボリューム

のできるだけ小さい部品を用いて構成する。

e) 

検出部  波長 650 nm 付近での測定が可能な吸光光度検出器を用いる。

f) 

記録部  6.3.2.2 e)  による。


7

K 0170-8

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R1:クロロホルム抽出液 
R2:アルカリ性メチレンブルー溶液 
R3:酸性メチレンブルー溶液 
S1,S2:試料又は水[定量範囲 0.05∼0.5 mg/L の場合(S1 水,S2 試料),定量範囲 0.5∼5 mg/L の場合(S1 試料,

S2 水)]

1:ポンプ 
2:抽出コイル(内径 1.5 mm,長さ 3 m) 
3:相分離器 
4:検出器(吸収セル  光路長 5 cm,波長 650 nm  ) 
5:廃液

図 2−非分節形クロロホルム抽出 CFA 法のシステム例 

6.3.4 

クロロホルム抽出 CFA  

6.3.4.1 

試薬及び試薬溶液の調製 

6.3.4.1.1 

試薬 

試薬は,次による。

a) 

水酸化ナトリウム  6.3.3.1.1 a)  による。

b) 

四ほう酸ナトリウム十水和物  6.3.3.1.1 b)  による。

c) 

メチレンブルー  6.3.2.1.1 a)  による。

d) 

クロロホルム  6.3.3.1.1 i)  による。

e) 

硫酸  6.3.3.1.1 d)  による。

f) 

ドデシル硫酸ナトリウム  6.3.2.1.1 f)  による。

6.3.4.1.2 

試薬溶液の調製 

試薬溶液の調製は,次による。

a) 

アルカリ性四ほう酸ナトリウム溶液  水約 800 mL に四ほう酸ナトリウム十水和物 10 g と水酸化ナト

リウム 2 g とを溶かし,水を加えて 1 000 mL とする。

b) 

メチレンブルー溶液  水約 800 mL にメチレンブルー0.25 g を溶かし,水を加えて 1 000 mL とする。 


8

K 0170-8

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c) 

硫酸(1100)  硫酸 1 mL と水 100 mL とを混合する。

d) 

アルカリ性メチレンブルー溶液  アルカリ性四ほう酸ナトリウム溶液 100 mL とメチレンブルー溶液

20 mL とを分液漏斗 200 mL にとる。これに 20 mL のクロロホルムを注ぎ,振り混ぜて静置した後,

クロロホルム層を捨てる。この操作をクロロホルム層が無色になるまで繰り返す。次に乾いたろ紙で

ろ過し,僅かに残留するクロロホルムを除去する。

この溶液 60 mL をとり,アルカリ性四ほう酸ナトリウム溶液で 200 mL とする。この溶液は,使用

時に調製する。

e) 

酸性メチレンブルー溶液  水約 100 mL にメチレンブルー溶液 2 mL と,硫酸(1+100)1 mL とを加

えて水で 200 mL とする。

f) 

陰イオン界面活性剤標準液[NaO

3

SO(CH

2

)

11

CH

3

1 000 mg/L

]  6.3.2.1.2 f)  による。

g) 

陰イオン界面活性剤標準液[NaO

3

SO(CH

2

)

11

CH

3

1 00 mg/L

]  6.3.2.1.2 g)  による。

6.3.4.2 

装置 

装置の基本構成は,次による(

図 参照)。

a) 

送液部  6.3.2.2 a)  による。

b) 

試料導入部  6.3.3.2 b)  による。

c) 

相分離器  6.3.2.2 f)  による。

d) 

反応部  6.3.3.2 d)  による。

e) 

検出部  6.3.3.2 e)  による。

f) 

記録部  6.3.2.2 e)  による。


9

K 0170-8

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R1:アルカリ性メチレンブルー溶液 
R2:クロロホルム 
R3:酸性メチレンブルー溶液 
S:試料又は水 
1:ポンプ 
2:セグメントガス(空気) 
3:抽出コイル(内径 1 mm,長さ 3 m) 
4:相分離器 
5:抽出コイル(内径 1 mm,長さ 2 m) 
6:検出器(吸収セル  光路長 5 cm,波長 650 nm) 
7:廃液

図 3−クロロホルム抽出 CFA 法のシステム例 

6.4 

測定操作 

6.4.1 

測定の準備 

分析装置及び検出器を作動できる状態にし,水及び試薬をポンプで送液し,ベースラインが安定するの

を待つ。この間,CFA 法では流れの気泡の間隔が乱れていないことを確認する。ベースラインのドリフト

などが測定の結果に支障を与えないことを確認する。また,十分な S/N 比が得られることを確認する。

6.4.2 

感度調節 

試料中の分析種による応答が適切になるように,検出器の感度を調節する。

6.4.3 

繰返し性の確認 

使用する検量線の中間濃度の検量線用標準液を繰り返し 5 回以上測定し,繰返し性(相対標準偏差,%)

が 10 %以下であることを確認する。

6.4.4 

検量線の作成 


10

K 0170-8

:2011

試料中の分析種の濃度に応じて検量線の範囲を決定する。6.3.2.1.2 f)  又は 6.3.2.1.2 g)  の陰イオン界面活

性剤標準液を選択し,水で希釈して 5 段階以上の濃度の検量線用標準液を調製し,測定に用いる分析条件

で,各々の検量線用標準液を測定する。検量線用標準液の濃度と,吸光度又はその比例値のピーク面積若

しくはピーク高さとの関係線を作成する。

検量線の作成は,試料測定時に行い,試料の分析条件と同じでなければならない。

6.4.5 

試料の測定 

検量線の作成と同じ分析条件で試料を測定する。測定値が検量線の範囲を超える場合は,試料を希釈す

るか又は試料の採取量を少なくする。

試料測定時には,測定の妥当性を確認するために,10∼20 試料の測定ごとに検量線の作成に用いた最低

濃度及び最高濃度の検量線用標準液を測定し,検量線作成時の検量線用標準液の応答と比較して測定の結

果に支障を与えないことを確認する。また測定時,各試料のピーク形状に異常がなく,ベースラインの変

動が測定の結果に支障を与えないことを確認する。

6.5 

濃度の計算 

濃度の計算は,6.4.4 で作成した検量線を用いる。検量線は外挿して用いてはならない。

結果の表記 

6.5

で求めた濃度をドデシル硫酸ナトリウムとして mg/L で表す。

試験報告書 

試験報告書には,次の項目を記載する。

a)

この規格番号(JIS K 0170-8

b)

試料名

c)

使用した方法の概要

d)

使用した測定方法及び測定条件

e)

試料の前処理及び保存方法

f)

使用した装置(装置の製造業者及び形式)

g)

分析結果

h)

結果に影響を及ぼす可能性のある,この規格又は環境(条件など)の変更事項


附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS K 0170-8:2011

  流れ分析法による水質試験方法−第 8 部:陰イオン界面活性剤

ISO 16265:2009

  Water quality − Determination of the methylene blue active

substances (MBAS) index−Method using continuous flow analysis (CFA)

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II) 
国 際 規 格

番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

1  適 用 範

陰 イ オ ン 界 面 活 性

 1

Methylene

blue

active

substances (MBAS)

一致

測 定 方 法 の 原 理 は 一 致 し て い
る。

対象試料 
工 業 用 水 , 工 場 排
水,表層水,地下水,

浸出水

 1

地下水,飲料水,表層水,
排水,浸出水

変更

工業用水,工場排水を追加し,
飲料水を削除。

工業標準化法(JIS K 0102)によ
る。

懸 濁 物 の 多 い 試 料
には適用しない

 3

100

μm 径以上の粒子を

もつ試料はろ紙を用いて

ろ過処理をする。

変更

懸濁物の多い試料は,流路を
詰まらせるおそれがあること

から,そのような試料へは適
用しないこととした。

我が国の事情による。

3  用 語 及
び定義

3.1  陰イオン界面活
性 剤   ク ロ ロ ホ ル
ム又は 1,2-ジクロロ

エ タ ン で 抽 出 す る
ものとする。

 4

クロロホルムに抽出する
ものと規定しており,1,2-
ジクロロエタンは記載さ

れていない。

追加

我が国の事情による。

ポ リ オ キ シ エ チ レ

ン ド デ シ ル エ ー テ

 5

ポリエチレングリコール

ドデシルエーテル

一致

同一のものとみなせる。

我が国の事情による。

4  共 通 事

4.1  一般

追加

化 学 分 析 に 共 通 す る 一 般 事
項,流れ分析に関わる一般要
求事項を追加。

JIS K 0050

及び JIS K 0126 によ

る。

 4.2

2

ISO 3696

を引用

変更

使 用 す る 水 に つ い て JIS K 

0557

に規定する水に変更。

JIS K 0557

による。

11

K 017

0-

8


20
1

1


(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国 際 規 格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

4  共 通 事
項(続き)

4.3  試薬

追加

試 験 に 使 用 す る 試 薬 に つ い

て,試験に支障ないものを用
いることを追加。

JIS K 0102

による。

 4.4

ガラス器具

追加

使用するガラス器具について

規定を追加。

JIS R 3503

及び JIS R 3505 によ

る。

5  試料 5.1

試料の採取

 
5.2  試料の取扱い 
試 料 は 採 取 後 直 ち

に 行 う こ と と し て
いるが,冷暗所で最
長 3 日間とする。

− 7 常温保存の場合は測定ま

で 24 時間以内としてい
るが,ホルマリンを添加
すれば 4 日間以内とす

る。 

変更

試 料 の 採 取 に つ い て JIS K 

0094

に規定する方法に変更。

JIS K 0094

による。

我が国の事情による。 

6  測定 6.1

原理

CFA 法ではアルカ
リ 性 メ チ レ ン ブ ル

ー 処 理 及 び 酸 性 メ
チ レ ン ブ ル ー 処 理
を行い,FIA 法では
pH5 の 酸 性 メチ レ
ン ブ ル ー 処 理 を 行
う。

 4

クロロホルムによるアル
カリ性メチレンブルー処
理及び酸性メチレンブル

ー処理を行う。

追加

我が国の事情による。

 6.3.2

1,2- ジ ク ロ ロ

エタン抽出  FIA 法

追加

我が国の事情による。

 6.3.4

クロロホルム

抽出 CFA 法

クロロホルムによる抽出
法であるが,分節気泡を
導入していない。

変更

測定結果には影響しない。

技術的差異はない。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 16265:2009,MOD

12

K 017

0-

8


20
1

1


注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

13

K 017

0-

8


20
1

1