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K 0125

:2016

(1)

目  次

ページ

1  適用範囲

1

1.1  引用規格

1

2  用語及び定義

2

3  共通事項

2

3.1  一般事項

2

3.2  ガスクロマトグラフ法

2

3.3  ガスクロマトグラフ質量分析法

2

3.4  定量範囲

2

3.5  繰返し分析精度

2

3.6  試験環境

3

3.7  水

3

3.8  試薬

3

3.9  ガラス器具類

4

3.10  検量線

4

3.11  各工程における条件の確認

4

3.12  準備操作

4

3.13  結果の表示

4

4  試料

4

4.1  試料の採取

4

4.2  試料の取扱い

5

5  試験方法

5

5.1  パージ・トラップ−ガスクロマトグラフ質量分析法

6

5.2  ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ質量分析法

13

5.3  パージ・トラップ−ガスクロマトグラフ法

22

5.4  ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ法

27

5.5  溶媒抽出・ガスクロマトグラフ法

33

5.6  活性炭抽出・ガスクロマトグラフ質量分析法(1,4-ジオキサン分析)

35

5.7  溶媒抽出・誘導体化・ガスクロマトグラフ質量分析法(ホルムアルデヒド分析)

38

附属書 A(規定)混合標準液の調製方法

42

附属書 B(規定)内径 0.53 mm 以上のキャピラリーカラムのガスクロマトグラフ質量分析計の条件

50

附属書 C(規定)充塡カラムを用いた際のガスクロマトグラフの条件(A

51

附属書 D(規定)充塡カラムを用いた際のガスクロマトグラフの条件(B

52

附属書 E(規定)ホルムアルデヒドのアセチルアセトン吸光光度法による定量方法

53

附属書 F(参考)水素炎イオン化検出器(FID)を用いたヘッドスペース−ガスクロマトグラフ法による

有機塩素化合物の測定

56


K 0125

:2016  目次

(2)

ページ

附属書 G(参考)試験方法別測定対象物質一覧

59


K 0125

:2016

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。

これによって,JIS K 0125:1995 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 K

0125

:2016

用水・排水中の揮発性有機化合物試験方法

Testing methods for volatile organic compounds in

industrial water and waste water

1

適用範囲

この規格は,工業用水及び工場排水中の揮発性有機化合物のうち,ジクロロメタン,ジブロモクロロメ

タン,テトラクロロメタン(四塩化炭素)

,トリクロロメタン(クロロホルム)

,トリブロモメタン(ブロ

モホルム)

,ブロモジクロロメタン,1,2-ジクロロエタン,1,1,1-トリクロロエタン,1,1,2-トリクロロエタ

ン,1,1-ジクロロエテン(1,1-ジクロロエチレン),cis-1,2-ジクロロエテン(cis-1,2-ジクロロエチレン)

trans-1,2-

ジクロロエテン(trans-1,2-ジクロロエチレン)

,テトラクロロエテン(テトラクロロエチレン)

トリクロロエテン(トリクロロエチレン)

,1,2-ジクロロプロパン,1,3-ジクロロ-1-プロペン,1,4-ジクロロ

ベンゼン(p-ジクロロベンゼン)

,ジメチルベンゼン(キシレン)

,ベンゼン,メチルベンゼン(トルエン)

クロロエチレン(塩化ビニルモノマー)

,1,4-ジオキサン及びホルムアルデヒドの試験方法について規定す

る。

注記 1  この規格の試験方法別測定対象物質一覧を,附属書 に示す。

注記 2  括弧内に慣用名を記載した化合物の名称については,以下,それらを用いる。

1.1

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050  化学分析方法通則 
JIS K 0094  工業用水・工場排水の試料採取方法

JIS K 0101  工業用水試験方法 
JIS K 0102  工場排水試験方法 
JIS K 0114  ガスクロマトグラフィー通則

JIS K 0123  ガスクロマトグラフィー質量分析通則 
JIS K 0211  分析化学用語(基礎部門) 
JIS K 0215  分析化学用語(分析機器部門)

JIS K 0512  水素 
JIS K 0557  用水・排水の試験に用いる水 
JIS K 1107  窒素

JIS K 8027  アセチルアセトン(試薬) 
JIS K 8034  アセトン(試薬) 
JIS K 8061  亜硫酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8102  エタノール(95)(試薬)


2

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JIS K 8150  塩化ナトリウム(試薬) 
JIS K 8161  ジクロロメタン(試薬)

JIS K 8180  塩酸(試薬) 
JIS K 8322  クロロホルム(試薬) 
JIS K 8355  酢酸(試薬)

JIS K 8356  酢酸亜鉛二水和物(試薬) 
JIS K 8359  酢酸アンモニウム(試薬) 
JIS K 8461  1,4-ジオキサン(試薬)

JIS K 8465  1,2-ジクロロエタン(試薬) 
JIS K 8574  水酸化カリウム(試薬) 
JIS K 8659  でんぷん(溶性)(試薬)

JIS K 8666  トリクロロエチレン(試薬) 
JIS K 8680  トルエン(試薬) 
JIS K 8848  ヘキサン(試薬)

JIS K 8858  ベンゼン(試薬) 
JIS K 8872  ホルムアルデヒド液(試薬) 
JIS K 8891  メタノール(試薬)

JIS K 8913  よう化カリウム(試薬) 
JIS K 8920  よう素(試薬) 
JIS K 8951  硫酸(試薬)

JIS K 8987  硫酸ナトリウム(試薬) 
JIS K 9037  パラロゾール酸(試薬) 
JIS K 9502  L(+)-アスコルビン酸(試薬)

JIS R 3503  化学分析用ガラス器具 
JIS R 3505  ガラス製体積計

2

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 0101JIS K 0102JIS K 0211 及び JIS K 0215 による。

3

共通事項

3.1

一般事項

化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050 による。

3.2

ガスクロマトグラフ法

ガスクロマトグラフ法に共通する一般事項は,JIS K 0114 による。

3.3

ガスクロマトグラフ質量分析法

ガスクロマトグラフ質量分析法に共通する一般事項は,JIS K 0123 による。

3.4

定量範囲

定量範囲は,試料中の目的成分の濃度(μg/L)で示す。

3.5

繰返し分析精度

繰返し分析精度は,それぞれの試験方法の定量範囲内において繰返し試験で求めた変動係数(%)で示


3

K 0125

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す。

変動係数の算出式は,次による。

変動係数(%)=

x

σ

×100

ここに,

σ: 標準偏差

x

平均値

3.6

試験環境

この試験を行う試験環境は,次の状態を保つように工夫を行っていることが望ましい。

a)  環境からの汚染を十分に考慮して,有機溶媒などを取り扱う試験室と隔離した環境であり,試験室内

温度は,20∼25  ℃に保つ。

b)  建物の空調設備からの汚染が考えられるので,循環方式の空調の場合には,特に注意して汚染を避け

る工夫を行う。

3.7

検量線作成,空試験などの試験に用いる水は,超純水製造装置で調製したものを用い,使用前に各試験

方法で空試験を行い,使用の適否を確認する。市販の揮発性有機化合物試験用の水,ミネラルウォーター

又は揮発性有機化合物測定用の前処理装置をもつ純水製造装置の水を用いてもよい。ホルムアルデヒドの

試験に用いる水については,5.7.1 b)  の水を用いる。

精製が必要な場合には,次による。

−  水 1∼3 L を三角フラスコにとり,これを強く加熱して煮沸し,液量が約 1/3 になるまで続ける。

−  直ちに環境からの汚染がない場所に放置して冷却する。

注記  加熱が弱いと揮発性有機化合物を十分には除去することができない。

3.8

試薬

a)  試薬は,該当する日本工業規格がある場合には,その種類の最上級又は適切な用途のものを用い,該

当する日本工業規格がない場合には,試験に支障のないものを用いる。

b)  試薬類の溶液の濃度は,一般に質量濃度で表し,g/L 又は mg/L を用いる。また,化合物の場合は無水

物としての質量を用いる。モル濃度は mol/L で示す。

ただし,標準液の濃度は,1 mL 中の質量(mg/mL 又は

μg/mL)で表す。

c)  液体試薬の濃度は,水との混合比[試薬(

a

b

]で表す。この表し方は,試薬

a

 mL と水

b

 mL とを

混合したことを示す。

d)  試薬類,廃液などの取扱いについては,関係法令・規則などに従い十分に注意する。 
e)  標準液及び内標準液は,次による。

1)  標準液及び混合標準液は,国家計量標準(計量法第 134 条)に規定するトレーサビリティが確保さ

れたものを用いる。

注記 1  トレーサビリティが確保されたものとして,JCSS マークを付けたもの又は国際 MRA 対

応のものがある。ただし,塩化ビニルモノマーはトレーサビリティが確保されたものが

市販されていないため,製造業者によって濃度保証されたものを使用してもよい。

2)  標準液の調製は,附属書 による。試験に用いる混合標準液及び内標準液は各試験方法の規定によ

る。使用目的に合致した場合は,濃度保証された市販の分析用標準液を用いてもよい。

3)  対象物質をそれぞれ単独に試験する場合には,必要な物質の標準液を調製する。

注記 2  試薬類の名称は,国際純正及び応用化学連合(IUPAC)の無機化学命名法及び有機化学


4

K 0125

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命名法を基にして,一般社団法人日本化学会が定めた化合物命名法及び JIS 試薬の名称

に整合させた。

注記 3  標準液調製に使用する揮発性有機化合物の標準物質中には類似した化合物が不純物とし

て含まれることが多いので注意する。

3.9

ガラス器具類

ガラス器具類は,JIS R 3503 及び JIS R 3505 に規定するものを使用する。

また,加熱操作を伴う場合には,JIS R 3503 のほうけい酸ガラス−1 を用いる。

3.10  検量線

検量線の作成に当たっては,試験方法に示される定量範囲内を 4∼6 段階に分け,これに一致するように

標準液をとり,定量範囲内について作成する。

また,JIS K 0123 の 10.5.2 a)  の内標準法による場合は,一定濃度の内標準物質とこれら標準物質とのピ

ーク指示値(ピーク高さ又はピーク面積)の比を基に作成する。

検量線は,試験に際して新たに作成したものを用い,同一試験方法によって多数の試料について連続し

て試験する場合には,試験の途中において,検量線の中間濃度の標準液を測定し,期待値の 20 %以内の変

動であることを確認する。20 %を超えている場合は,ガスクロマトグラフ質量分析計又はガスクロマトグ

ラフを再調整後,検量線を作成し直して操作を行い,定量には作成し直した検量線を用いる。

なお,ピークが対象物質であることの判定には,定量イオンと確認イオンのピーク指示値との比(I/Q)

を用いることができる。検量線用標準液の I/Q と比較し,一致することを確認する。

注記  保持時間も重要な情報になるが,きょう(夾)雑物質が多い場合には保持時間が変わることが

ある。

3.11  各工程における条件の確認

各試験方法の装置,準備操作など,各工程における最適条件は,トラップ管充塡剤の種類,使用量など

によって異なるので,十分な回収が得られる条件をあらかじめ求めておく。試験方法で規定されている場

合はその規定による。

3.12  準備操作

この試験における準備操作は,各試験方法における操作を行う前段として行うが,多数の試料を連続し

て行う場合は,省略してもよい。

3.13  結果の表示

結果の表示には,用いた試験方法を明記する。

4

試料

4.1

試料の採取

試料の採取は,次による。

4.1.1

試料容器

40∼500 mL のガラス製ねじ蓋付容器。ねじ蓋は四ふっ化エチレン樹脂フィルム(又は同等の品質のもの)

で内ばりしたもの。あらかじめ JIS K 0557 に規定する A2 又は A3 の水で洗浄した後,105±2  ℃で約 3 時

間加熱し,試験環境からの汚染の影響を受けないようにデシケーター中で放冷する。四ふっ化エチレン樹

脂フィルムは厚さ 50

μm 程度のものを使用する

また,

パージ容器の代わりにバイアルを用いるパージ・トラップ装置の場合は,

この容器を用いてもよい。

活性炭抽出・ガスクロマトグラフ質量分析法で 1,4-ジオキサンを測定する場合は,500 mL 以上のガラス製


5

K 0125

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容器を用いる。

4.1.2

採取操作

採取操作は,次による。

a)  表層水の採取  試料を JIS K 0094 の 4.1.1(試料容器による採取)又は 4.1.2(バケツ類による採取)

に従って採取し,試料容器に泡立てないように移し入れ,気泡が残らないように満たして密栓する。

試料の状態によって,d)∼f)  のいずれかの操作を行う。

b)  各深度の水の採取  試料を JIS K 0094 の 4.1.4(バンドーン採水器による採取)に従って採取し,試料

容器に泡立てないように移し入れ,気泡が残らないように満たして密栓する。試料の状態によって,

d)∼f)  のいずれかの操作を行う。

c)  配管装置からの採取  試料を JIS K 0094 の 4.3(採取弁を用いる採取)に従って採取し,試料容器に

泡立てないように移し入れ,気泡が残らないように満たして密栓する。試料の状態によって,d),e)  の

いずれかの操作を行う。

d)  試料に残留塩素などの酸化性物質が共存する場合には,残留塩素 1 mg につき JIS K 9502 に規定する

L(+)-アスコルビン酸 10∼20 mg を加え還元した後,試料を満たして密栓する。

なお,ホルムアルデヒドの測定においては,アスコルビン酸は正の誤差を与えるので使用しない。

この場合は,あらかじめチオ硫酸ナトリウム溶液を加えて残留塩素を除去する。残留塩素は反応を妨

害するので,必ず分解しておく。

e)  トリハロメタン類[ジブロモクロロメタン,クロロホルム,ブロモホルム及びブロモジクロロメタン]

の試験に用いる試料で,残留塩素などの酸化性物質が共存する場合には,d)  の操作を行い,さらに,

JIS K 8180 に規定する塩酸(特級)を用いて調製した塩酸(1+11)を加えて pH を約 2 以下になるよ

うに調節し,試料を満たして密栓する。

なお,試料中に残留塩素などの酸化性物質が共存するとトリハロメタン類のほか,消毒副生成物(塩

素化炭化水素類)が経時的に生成して試料中の揮発性有機化合物の濃度が変化するので,還元してお

く。

f)  ホルムアルデヒドの試験に用いる試料は,精製水及びアセトンで洗浄したガラス瓶に泡立てないよう

に静かに採取し,満水にして直ちに密栓して速やかに試験する。速やかに試験できない場合は冷蔵保

存する。

4.2

試料の取扱い

試験は試料採取後直ちに行う。直ちに行えない場合には,4  ℃以下の暗所で凍結させないで保存し,で

きるだけ早く試験する。

注記  試料採取及び試料の保存において,揮発性有機化合物は揮散・揮発などによって濃度が変化す

るので,注意が必要である。揮発性有機化合物の安定性は物質によって異なるが,試料中の揮

発性有機化合物の濃度が低い場合は,試料を暗所で保存する場合でも,急激に低下するものも

あるので注意が必要である。

5

試験方法

この試験には,パージ・トラップ−ガスクロマトグラフ質量分析法,ヘッドスペース−ガスクロマトグ

ラフ質量分析法,パージ・トラップ−ガスクロマトグラフ法,ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ法,

溶媒抽出・ガスクロマトグラフ法,活性炭抽出・ガスクロマトグラフ質量分析法及び溶媒抽出・誘導体化・

ガスクロマトグラフ質量分析法を適用する。


6

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5.1

パージ・トラップ−ガスクロマトグラフ質量分析法

この方法は,

表 の揮発性有機化合物について同時定量法(又は個別定量法)として適用する。

ただし,1,4-ジオキサンと塩化ビニルモノマーとを同時に定量することはできない。

この試験方法では,試料中に不活性ガスを通気することで揮発性有機化合物を気相中に移動させトラッ

プ管に捕集し,トラップ管を加熱して揮発性有機化合物を脱着し,冷却凝縮装置で冷却凝縮(クライオフ

ォーカス)させ,ガスクロマトグラフ質量分析計に導入する。検出には選択イオン検出(SIM)又は全イ

オン検出(TIM)を用い,各々の選択イオンのクロマトグラムを測定して,揮発性有機化合物の濃度を求

める。この方法による定量範囲及び繰返し分析精度を,

表 に示す。

注記  この試験方法において,コーン油 30 mg/L,陽イオン界面活性剤,陰イオン界面活性剤は各 50

mg/L,1-プロパンチオール(

n

-プロピルメルカプタン),ジメチルジスルフィド(二硫化ジメチ

ル)は 30 mg/L までは妨害しない。ただし,キシレン及びトルエンは試料中にエンジン油,軽

油の濃度がそれぞれ 10 mg/L 以上あると測定は困難である。

表 1−対象物質,定量範囲及び繰返し分析精度の一覧

対象物質

定量範囲

μg/L

繰返し分析精度

%

ジクロロメタン(CH

2

Cl

2

) 0.1∼50 10∼20

ジブロモクロロメタン(CHBr

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

四塩化炭素(CCl

4

) 0.1∼50 10∼20

クロロホルム(CHCl

3

) 0.1∼50 10∼20

ブロモホルム(CHBr

3

) 0.1∼50 10∼20

ブロモジクロロメタン(CHBrCl

2

) 0.1∼50 10∼20

1,2-ジクロロエタン(CH

2

ClCH

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

1,1,1-トリクロロエタン(CH

3

CCl

3

) 0.1∼50 10∼20

1,1,2-トリクロロエタン(CHCl

2

CH

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

1,1-ジクロロエチレン(CCl

2

=CH

2

) 0.1∼50 10∼20

cis-1,2-

ジクロロエチレン(cis-CHCl=CHCl) 0.1∼50 10∼20

trans-1,2-

ジクロロエチレン(trans-CHCl=CHCl) 0.1∼50 10∼20

テトラクロロエチレン(CCl

2

=CCl

2

) 0.1∼50 10∼20

トリクロロエチレン(CHCl=CCl

2

) 0.1∼50 10∼20

1,2-ジクロロプロパン(CH

3

CHClCH

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

cis-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(cis-ClCH=CHCH

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

trans-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(trans-ClCH=CHCH

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

p-

ジクロロベンゼン(p-C

6

H

4

Cl

2

) 0.1∼50 10∼20

o-

キシレン[o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

] 0.1∼50 10∼20

m-

キシレン[m-C

6

H

4

(CH

3

)

2

p-

キシレン[p-C

6

H

4

(CH

3

)

2

0.1∼50 10∼20

ベンゼン(C

6

H

6

) 0.1∼50 10∼20

トルエン(C

6

H

5

CH

3

) 0.1∼50 10∼20

塩化ビニルモノマー(C

2

H

3

Cl) 0.05∼5 10∼20

1,4-ジオキサン(C

4

H

8

O

2

5∼50 10∼20

定量範囲は,試料の採取量を 5 mL とした場合である。 
いずれも装置,測定条件によって定量範囲は異なる。


7

K 0125

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5.1.1

試薬

試薬は,次による。

a)  水  3.7 による。 
b)  メタノール  JIS K 8891 に規定するもの。メタノールは使用前に 5.1.4 の空試験による操作を行って測

定に支障がないことを確認する。開封後は試験室内では室内の空気による汚染を受けることがあるの

で,汚染のない場所に保存しておく。

c)  揮発性有機化合物混合標準液(A

{CH

2

Cl

2

: 1 mgCHBr

2

Cl: 1 mgCCl

4

: 1 mgCHCl

3

: 1 mgCHBr

3

1 mgCHBrCl

2

: 1 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 1 mgCH

3

CCl

3

: 1 mgCHCl

2

CH

2

Cl: 1 mgCCl

2

CH

2

: 1 mg

cis-CHCl

CHCl: 1 mgtrans-CHClCHCl: 1 mgCCl

2

CCl

2

: 1 mgCHClCCl

2

: 1 mg

CH

3

CHClCH

2

Cl: 1 mgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 1 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 1 mgp-C

6

H

4

Cl

2

: 1 mg

o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 1 mgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 1 mgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 1 mgC

6

H

6

: 1 mgC

6

H

5

CH

3

: 1 mg}/mL]  国

家計量標準にトレーサブルな揮発性有機化合物混合標準液を用いることが望ましい。対象物質をそれ

ぞれ単独に試験する場合,

入手が難しい場合などは

附属書 によって必要な物質の標準液を調製する。

この標準液は,検量線作成時に使用する。

d)  塩化ビニル標準ガス  純度 99 %以上の塩化ビニルモノマーを含むもの。塩化ビニルモノマーは,常温

でガス状物質であり,揮散しやすく,容易に汚染されるので取扱いには十分注意する必要がある。

e)  塩化ビニルモノマー標準液(C

2

H

3

Cl: 100 μg/mL)  バイアル[5.2.1.2 a)]にメタノール 50 mL(氷水

等を用いて冷却したもの)をとり,これに塩化ビニル標準ガス 5 mg をガスタイトシリンジを用いて

注入し,内面に四ふっ化エチレン樹脂フィルムで内張りしたシリコーンゴムで栓をし,アルミニウム

シートで全体を覆い,

氷水などを用いて冷却しながらメタノールに溶解して調製する。

この標準液は,

検量線作成時に使用する。

f)  1,4-ジオキサン標準液(C

4

H

8

O

2

: 1 mg/mL)  全量フラスコ 100 mL にメタノール約 40 mL をとり,JIS K 

8461 に規定する 1,4-ジオキサン 100 mg を加えて,さらにメタノールを標線まで加える。

g)  揮発性有機化合物混合標準液(B{CH

2

Cl

2

: 50 μgCHBr

2

Cl: 50 μgCCl

4

: 50 μgCHCl

3

: 50 μgCHBr

3

50 μgCHBrCl

2

: 50 μgCH

2

ClCH

2

Cl: 50 μgCH

3

CCl

3

: 50 μgCHCl

2

CH

2

Cl: 50 μgCCl

2

CH

2

: 50 μg

cis-CHCl

CHCl: 50 μgtrans-CHClCHCl: 50 μgCCl

2

CCl

2

: 50 μgCHClCCl

2

: 50 μg

CH

3

CHClCH

2

Cl: 50 μgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 50 μgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 50 μgp-C

6

H

4

Cl

2

: 50 μg

o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 50 μgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 50 μgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 50 μgC

6

H

6

: 50 μgC

6

H

5

CH

3

: 50 μg}/mL

全量フラスコ 10 mL にメタノール約 4 mL を入れ,これに c)  の揮発性有機化合物混合標準液 0.5 mL

をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

h)  揮発性有機化合物混合標準液(B)−塩化ビニルモノマー標準液[{CH

2

Cl

2

: 50 μgCHBr

2

Cl: 50 μg

CCl

4

: 50 μgCHCl

3

: 50 μgCHBr

3

: 50 μgCHBrCl

2

: 50 μgCH

2

ClCH

2

Cl: 50 μgCH

3

CCl

3

: 50 μg

CHCl

2

CH

2

Cl: 50 μgCCl

2

CH

2

: 50 μgcis-CHClCHCl: 50 μgtrans-CHClCHCl: 50 μgCCl

2

CCl

2

: 50 μgCHClCCl

2

: 50 μgCH

3

CHClCH

2

Cl: 50 μgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 50 μgtrans-ClCH

CHCH

2

Cl: 50 μgp-C

6

H

4

Cl

2

: 50 μgo-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 50 μgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 50 μgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 50 μg

C

6

H

6

: 50 μgC

6

H

5

CH

3

: 50 μgC

2

H

3

Cl: 25 μg}/mL] 全量フラスコ 10 mL にメタノール約 4 mL を入れ,

これに c)  の揮発性有機化合物混合標準液 0.5 mL 及び e)  の塩化ビニルモノマー標準液 2.5 mL をそれ

ぞれとり,さらにメタノールを標線まで加える。

i)

揮発性有機化合物混合標準液(B)−1,4-ジオキサン標準液[{CH

2

Cl

2

: 50 μgCHBr

2

Cl: 50 μgCCl

4

: 50 

μgCHCl

3

: 50 μgCHBr

3

: 50 μgCHBrCl

2

: 50 μgCH

2

ClCH

2

Cl: 50 μgCH

3

CCl

3

: 50 μgCHCl

2

CH

2

Cl: 


8

K 0125

:2016

50 μgCCl

2

CH

2

: 50 μgcis-CHClCHCl: 50 μgtrans-CHClCHCl: 50 μgCCl

2

CCl

2

: 50 μg

CHClCCl

2

: 50 μgCH

3

CHClCH

2

Cl: 50 μgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 50 μgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 50 

μgp-C

6

H

4

Cl

2

: 50 μgo-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 50 μgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 50 μgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 50 μgC

6

H

6

: 50 μg

C

6

H

5

CH

3

: 50 μgC

4

H

8

O

2

: 100 μg}/mL] 全量フラスコ 10 mL にメタノール約 4 mL を入れ,これに c)  の

揮発性有機化合物混合標準液 0.5 mL 及び f)  の 1,4-ジオキサン標準液 1 mL をそれぞれとり,さらにメ

タノールを標線まで加える。

j)  内標準液  内標準液は,次による。

対象物質の濃度が高い場合は,次のいずれかの溶液を,この操作によって適宜濃度の高いものを調

製して用いる。対象物質の同位体を用いてもよい。

なお,JIS K 0123 の 10.5.2 b)(検量線法)によって行う場合には,内標準液の添加は行わない。

1)  フルオロベンゼン内標準液(C

6

H

5

F: 1 mg/mL) 全量フラスコ 100 mL にメタノール約 70 mL を入れ,

これにフルオロベンゼン 100 mg をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

2)  4-ブロモフルオロベンゼン内標準液(C

6

H

4

BrF: 1 mg/mL)  全量フラスコ 100 mL にメタノール約

70 mL を入れ,これに 4-ブロモフルオロベンゼン 100 mg をとり,さらにメタノールを標線まで加え

る。

3)  塩化ビニル-d3 内標準液(C

2

D

3

Cl: 100 μg/mL)  バイアル[5.2.1.2 a)]にメタノール 50 mL をとり,

これに塩化ビニル-d3 標準ガス 5 mg をガスタイトシリンジを用いて注入し,内面を四ふっ化エチレ

ン樹脂フィルムで内張りしたシリコーンゴムで栓をし,アルミニウムシートで全体を覆い,氷水な

どを用いて冷却しながらメタノールに溶解して調製する。

4)  1,4-ジオキサン-d8 内標準液(C

4

D

8

O

2

: 1 mg/mL)  全量フラスコ 100 mL にメタノール約 40 mL をと

り,1,4-ジオキサン-d8 100 mg を加えて,さらにメタノールを標線まで加える。

5)  内標準混合標準液(A){(C

6

H

5

F: 20 μg 又は C

6

H

4

BrF: 20 μg)/mL}  全量フラスコ 100 mL にメタノ

ール約 40 mL をとり,1)  のフルオロベンゼン内標準液又は 2)  の 4-ブロモフルオロベンゼン内標準

液 2 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

6)  内標準混合標準液(B)[{(C

6

H

5

F: 20 μg 又は C

6

H

4

BrF: 20 μg),C

2

D

3

Cl: 2.5 μg}/mL]  全量フラスコ

100 mL にメタノール約 40 mL をとり,1)  のフルオロベンゼン内標準液又は 2)  の 4-ブロモフルオ

ロベンゼン内標準液 2 mL 及び 3)  の塩化ビニル-d3 内標準液 2.5 mL をとり,さらにメタノールを標

線まで加える。この内標準混合標準液は,揮発性有機化合物と塩化ビニルモノマーとの同時定量に

用いる。

7)  内標準混合標準液(C

{(C

6

H

5

F: 20 μg 又は C

6

H

4

BrF: 20 μg),C

4

D

8

O

2

: 100 μg}/mL]  全量フラスコ

10 mL にメタノール約 4 mL をとり,1)  のフルオロベンゼン内標準液又は 2)  の 4-ブロモフルオロ

ベンゼン内標準液 1 mL をとり,メタノールを標線まで加える。この溶液 2 mL を別の全量フラスコ

10 mL にとり,4)  の 1,4-ジオキサン-d8 内標準液 1 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

この内標準混合溶液は,揮発性有機化合物と 1,4-ジオキサンとの同時定量に用いる。

5.1.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a)  ガスタイトシリンジ  1∼25 mL の容量のもの。

注記 1  試料中の揮発性有機化合物は濃度が高いとシリンジに吸着され,次の試料への汚染の原因

になる。このような場合には手早くシリンジをメタノール[5.1.1 b)]で 3 回,3.7 の水で 3

回,さらに測定する試料で 3 回洗浄する。使用するガスタイトシリンジは,空試験用,低


9

K 0125

:2016

濃度測定用(濃度は約 10 μg/L 以下)

,高濃度測定用の 3 本を用いるのがよい。

b)  マイクロシリンジ  1∼100

μL を採取できるもの。

注記 2  同一ロットのもので,空試験用,低濃度測定用,高濃度測定用の 3 本を用いるのがよい。

c)  バブラー  パージガスを試料に通気するとき,微細な気泡を生じるもの。 
d)  パージ・トラップ装置  次の条件を満たすもの。

1)  パージ容器  0.5∼25 mL の試料を注入できるガラス容器又はそれに試料導入部をもつもの。使用前

に水で洗浄した後,105±2  ℃で約 3 時間加熱し,デシケーター中で放冷しておく。

2)  パージ容器恒温装置  パージ容器を 20∼40  ℃の一定温度で保持できるもの。 
3)  トラップ用管  内径 0.5∼5 mm,長さ 50∼300 mm の石英ガラス管,ステンレス鋼製管又は内面を

不活性処理したステンレス鋼管。

4)  トラップ管充塡剤  2,6-ジフェニル-1,4-ジフェノキシドポリマー,カーボングラファイト及びカーボ

ンモレキュラーシーブ,又はこれと同等の性能をもつもの。

5)  トラップ管  トラップ管は,使用前に次の操作を行っておく。 
5.1)  トラップ管充塡剤をトラップ用管に充塡し,使用に先立ってヘリウムを流量 20∼90 mL/min で流

しながら,トラップ管の再生温度(約 180∼280  ℃)で 30∼60 分間加熱しておく。また,試料の

測定ごとに,再生温度でヘリウムの流量を 20∼90 mL/min で 10 分間程度通気しておく

5.2)  通常は 2,6-ジフェニル-1,4-ジフェノキシドポリマーを単独で用いるが,充塡剤と組み合わせて 2

層又は 3 層にして使用されることもある。あらかじめ対象とする揮発性有機化合物が定量的に吸

着,脱着されることを確認しておく。

6)  トラップ管加熱装置  パージ時にトラップ管を 20∼40  ℃に保持でき,さらにトラップ管に捕集し

た揮発性有機化合物の加熱脱着のために 1 分以内に約 180∼280  ℃まで加熱でき,脱着温度に約 4

分以上保持できるもの。

7)  パージガス  ヘリウム(純度 99.999 9 vol%以上)又は JIS K 1107 に規定する窒素 1 級による。流量

20∼60 mL/min の範囲で一定に調節して用いる。対象物質が検出された場合は,モレキュラーシー

ブ,活性炭,シリカゲルなどを充塡した精製管で精製する必要がある。

8)  冷却凝縮装置  冷却凝縮装置は,クライオフォーカス装置ともいう。内径 0.32∼0.53 mm の石英ガ

ラス管又はキャピラリーカラムで,凝縮時に−30  ℃以下に冷却ができ,かつ,脱着時には 1 分以内

にカラム槽の温度まで又は 200  ℃程度に加熱できるもの。

注記 3  冷却凝縮装置は,トラップ管で加熱した揮発性有機化合物等のピーク幅を狭くするため

の装置で,トラップ管の後段に用いる。

なお,この装置を用いないでスプリット導入装置を用いてもよい。

e)  ガスクロマトグラフ質量分析計

1)  ガスクロマトグラフ  次に掲げる条件を満たすもの。 
1.1)  キャピラリーカラム用管  内径 0.2∼0.32 mm,長さ約 25∼60 m の石英ガラス製,硬質ガラス製又

は内面を不活性処理したステンレス鋼製のもの。

なお,用いるカラムとしては,内径 0.53 mm 以上のものも使用できる。この場合のガスクロマ

トグラフ質量分析計の条件については

附属書 による。

1.2)  キャピラリーカラム  キャピラリーカラム用管の内壁にフェニルメチルポリシロキサン(又はジ

メチルポリシロキサン)を 0.1∼3

μm の厚さで被覆したもの。又はこれと同等の分離性能をもつ

もの。


10

K 0125

:2016

1.3)  キャリヤーガス  ヘリウム(純度 99.999 9 voL%以上)又は JIS K 1107 に規定する窒素 1 級による。

線速度は 20∼40 cm/s の範囲に調節して用いる。対象物質が検出された場合は,モレキュラーシー

ブ,活性炭,シリカゲルなどを充塡した精製管で精製する必要がある。

1.4)  カラム槽温度  35∼230  ℃で 0.5  ℃以内の温度調節の精度があり,昇温が可能なもの(例えば,

40  ℃を約 1 分間保持し,2∼10  ℃/min で 230  ℃まで上昇させることができるもの。)。

1.5)  インタフェース部温度  150∼280  ℃ 
2)  質量分析計  質量分析計は,次による。 
2.1)  イオン化方式  電子イオン化(EI) 
2.2)  検出方式  選択イオン検出(SIM)又は全イオン検出(TIM)が行え,所定の定量範囲に感度が調

節できるもの。

2.3)  イオン源温度  150∼280  ℃で機器の最適条件にする。 
2.4)  電子加速電圧  70 V

注記  パージ部,トラップ部,冷却凝縮装置及びガスクロマトグラフ質量分析計の接続概念図を図 1

に示す。

図 1−接続概念図

5.1.3

準備操作

準備操作は,次による。

a)  パージガスの流量を 20∼90 mL/min に調節し,パージ容器内の空気をパージガスで十分に置換する。

b)  パージガスの流量を 20∼90 mL/min に調節し,トラップ管加熱装置を用いてトラップ管の上限温度以

下でできるだけ高温に上げ,30 分以上保持する。

c)  キャリヤーガスの流速を線速度で 20∼40 cm/s に調節し,カラム槽の昇温操作(例えば,40  ℃を 1 分

間保持し,2∼10  ℃/min で 230  ℃まで上昇させる。

)を行う。

d)  水の一定量(0.5∼25 mL の一定量,例えば,5 mL)を,ガスタイトシリンジを用いてパージ容器に注

入する。次に,マイクロシリンジを用いて,5.1.1 g)∼h)  のいずれかの標準液の 1

μL,5.1.1 j) 5)∼7)  の

いずれかの内標準液 1

μL をそれぞれこのパージ容器に注入する。

注記  この場合,それぞれの濃度は,揮発性有機化合物 10  μg/L,塩化ビニルモノマー5  μg/L,1,4-

ジオキサン 20  μg/L,フルオロベンゼン内標準液又は 4-ブロモフルオロベンゼン内標準液 4

μg/L,塩化ビニル-d3 内標準液 0.5 μg/L,1,4-ジオキサン-d8 内標準液 20 μg/L となる。

e)  5.1.4 d)∼h)  の操作を行って,揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた

内標準物質の保持時間の位置を確認する。

f)  試料について,d)  及び 5.1.4 d)∼h)  の操作による添加回収試験を行い,揮発性有機化合物,塩化ビニ

ルモノマー又は 1,4-ジオキサンの回収率が 70∼120 %の範囲にあることを確認する。

5.1.4

操作

パージ部

トラップ部

冷却凝縮装置

加熱

ガスクロマトグラフ質量分析計

脱水

加熱

再生


11

K 0125

:2016

操作は,次による。

a)  5.1.3 a)  の操作を行う。

b)  5.1.3 b)  の操作を行う。ただし,トラップ管加熱装置を用いてトラップ管の保持時間は,10 分間程度

とする。

c)  箇条 によって採取した試料の適量(0.5∼25 mL の一定量,例えば,5 mL)を,ガスタイトシリンジ

を用いてパージ容器に注入する。次に,マイクロシリンジを用いて,試料 5 mL に対して内標準物質

として 5.1.1 j) 5)∼7)  のいずれかの内標準液 1

μL 及びメタノール 1 μL をこのパージ容器に注入する。

なお,試料中の揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンの濃度が高く,定量上

限を超える場合は,次のいずれかの方法を用いてもよいが,この方法では試料への環境からの汚染が

ないように十分注意する必要がある。このような高い濃度の試料を取り扱った後は,パージ容器は,

メタノール及び水でよく洗浄した後,105±2  ℃で約 3 時間加熱し,デシケーター中で放冷する。

1)  試料の採取量を減らす。

なお,通常は 5 mL であるが,この 1/10 程度の範囲まで採取量を減らすことが可能である。

2)  5.1.3 a)  によってあらかじめ置換してあるパージ容器に水 5 mL を注入し,密閉し,これに試料の適

量をガスタイトシリンジを用いて注入する。

なお,通常は 5 mL であるが,検出器の感度が十分でない場合は,これ以上採取する。

3)  自動注入装置(オートサンプラー)を用いる場合には,あらかじめ水で希釈する。

d)  パージ容器をパージ容器恒温装置に入れ,試料の温度を一定(例えば,20  ℃又は 40  ℃以下)にする。 
e)  トラップ管の温度が室温程度であることを確認して,パージガスで c)  の溶液をパージするとともに

パージした揮発性有機化合物をトラップ管に捕集する。

パージ時間は,揮発性有機化合物が十分にパージでき,かつ,トラップ管の破過容量を超えない範

囲で行う。

f)  冷却凝縮装置をあらかじめ冷却(例えば,−50  ℃又は−120  ℃)しておき,トラップ管加熱装置の温

度を 1 分以内で急激に加熱(例えば,180  ℃又は 280  ℃)し,キャリヤーガスを約 4 分間通気してト

ラップ管から揮発性有機化合物を脱着させ,冷却凝縮装置に吸着させる。

冷却凝縮装置を使用しない場合は,この操作は省略できる。

g)  冷却凝縮装置を加熱し,キャリヤーガスで揮発性有機化合物をガスクロマトグラフ質量分析計に導入

する。冷却凝縮装置がカラム槽外にあるものは,瞬時に温度を上昇し,キャピラリーカラムに導入す

る。

h)  揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準物質の定量イオン及び

確認イオンを設定し,定量イオンと確認イオンとの強度比が検量線作成時の強度比の±20 %以内であ

れば,試料中に存在するとみなしてその定量イオンのクロマトグラムを記録する。特有の定量イオン

及び確認イオンを設定するには

表 を参考にするとよい。

i)

揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準物質の保持時間が検量

線作成時の保持時間に対して±5 秒以内であることを確認し,保持時間に相当する位置のそれぞれの

ピーク指示値を読み取る。

j)  a)  及び b)  の操作を行い,トラップ管を再生する。 
k)  空試験として,試料と同量の水について c)∼h)  の操作を行う。5.1.3 の準備操作のクロマトグラムで

の揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準物質の保持時間に相

当する位置のピーク指示値を読み取る。空試験値が定量下限値を超える場合は,分析環境,分析装置


12

K 0125

:2016

などを十分に点検して再度操作をし直す。

l)

検出された揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンのピーク指示値とそれぞれの

内標準物質の指示値との比を求める。検量線から揮発性有機化合物の濃度(

μg/L)を式(1)によって算

出する。

N

=(

a

b

)×S  (1)

ここに,

N

対象物質の濃度(

μg/L)

a

検量線から求めた対象物質の濃度(

μg/L)

b

空試験の対象物質の濃度(

μg/L)

S: 希釈倍率

1)

1)

  5.1.4 c) 1)∼3)  のいずれかを行った場合,通常の(希釈しない)採取量に対する比率

1) 1,3-ジクロロ-1-プロペンの定量では

cis

-形及び

trans

-形をそれぞれ測定して,その合量で表示する。

2)  キシレンの定量では

m

-キシレンと

p

-キシレンとの合量及び

o

-キシレンをそれぞれ測定して,その合

量で表示する。

3)  総トリハロメタンの濃度を求める場合は,ジブロモクロロメタン,クロロホルム,ブロモホルム及

びブロモジクロロメタンのそれぞれの濃度の合計で算出する。

5.1.5

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a)  5.1.1 c)  の揮発性有機化合物混合標準液(A)0.005∼2.5 mL,5.1.1 e)  の塩化ビニルモノマー標準液 0.025

∼2.5 mL 又は 5.1.1 f)  の 1,4-ジオキサン標準液 0.25∼2.5 mL を段階的に全量フラスコ 10 mL にとり,

さらにメタノールを標線まで加えて検量線用揮発性有機化合物−塩化ビニルモノマー混合標準液又は

検量線用揮発性有機化合物−1,4-ジオキサン混合標準液を調製する。

なお,全量フラスコにはあらかじめ少量のメタノールを入れておく。

b)  5.1.3 a)  の操作で十分に置換したパージ容器に試料と同量の水を,ガスタイトシリンジを用いて注入

し,水 5 mL に対して,これらの標準液 1

μL 及び 5.1.1 j) 5)∼7)  のいずれかの内標準液 1 μL をこのパ

ージ容器に注入する。次に,5.1.4 d)∼i)  の操作を行う。次の操作に備えて,5.1.4 a)  及び b)  の操作を

行い,トラップ管を再生する。

c)  空試験として,試料と同量の水について a)  及び b)  の操作を行う。ただし,この場合はこれらの標準

液に代えメタノール 1

μL を注入する。

d)  これらの標準液について得られた指示値を空試験で得たピーク指示値で補正し,各揮発性有機化合物,

塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンの指示値と用いた内標準物質のピーク指示値との比を求める。

e)  各揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンの濃度に対する各揮発性有機化合物,

塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンと用いた内標準物質のピーク指示値との比による関係線を作

成する。検量線の作成は試料測定時に行う。

なお,検出器の感度が安定であることが確認できている場合は,JIS K 0123 の 10.5.2 b)(検量線法)

によって定量してもよい。また,

o

-キシレン,

m

-キシレン,

p

-キシレン及びトルエンの定量において,

定量範囲の上限値の測定が困難な場合は,ガスクロマトグラフ質量分析計の感度の調節を行い,再び

定量範囲の確認を行う。


13

K 0125

:2016

表 2SIM 法における定量イオン及び確認イオンの一例

No.

物質名

化学式

分子量

定量イオン

a)

確認イオン

a)

1

ジクロロメタン CH

2

Cl

2

 84.93

84

86

49

2

ジブロモクロロメタン CHBr

2

Cl 208.28

129

127

131

3

四塩化炭素 CCl

4

 153.82

117

119

121

4

クロロホルム CHCl

3

 119.38

83

85

47

5

ブロモホルム CHBr

3

 252.73

173

171

175

6

ブロモジクロロメタン CHBrCl

2

 163.82

83

85

47

7 1,2-ジクロロエタン CH

2

ClCH

2

Cl 98.96

62

64

8 1,1,1-トリクロロエタン CH

3

CCl

3

 133.40

97

99

61

9 1,1,2-トリクロロエタン CHCl

2

CH

2

Cl 133.40 97 83

99

10 1,1-ジクロロエチレン CCl

2

=CH

2

 96.94

96

61

11

cis-1,2-

ジクロロエチレン CHCl=CHCl 96.94 96

61

98

12

trans-1,2-

ジクロロエチレン 96

98

13

テトラクロロエチレン CCl

2

=CCl

2

 165.83

166

164

129

14

トリクロロエチレン CHCl=CCl

2

 131.39

130

132

95

15 1,2-ジクロロプロパン CH

3

CHClCH

2

Cl 112.99

63  76

62

16

cis-1,3-

ジクロロ-1-プロペン ClCH=CHCH

2

Cl 110.97

75  110 49

17

trans-1,3-

ジクロロ-1-プロペン 75

1

49

18

p-

ジクロロベンゼン

p-C

6

H

4

Cl

2

 147.00

146

148

111

19

o-

キシレン

o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

 106.17 106 91

105

20

m-

キシレン

m-C

6

H

4

(CH

3

)

2

 106

91

105

21

p-

キシレン

p-C

6

H

4

(CH

3

)

2

 106

91

105

22

ベンゼン

C

6

H

6

 78.11

78

77

52

23

トルエン

C

6

H

5

CH

3

 92.14

92

91

24

塩化ビニルモノマー

C

2

H

3

Cl 62.50

62

64

25 1,4-ジオキサン

C

4

H

8

O

2

 88.11

88

58

26

フルオロベンゼン

C

6

H

5

F 96.10

96

70

27 4-ブロモフルオロベンゼン

C

6

H

4

BrF 175.00

174

176

95

28

塩化ビニルモノマー-d3 C

2

D

3

Cl

65

67

29 1,4-ジオキサン-d8 C

4

D

8

O

2

96

64

a)

  定量イオン及び確認イオンの選択基準は,イオン強度の大きいものとする。実試料で妨害を受けるもの

は避ける。

5.2

ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ質量分析法

この方法は,ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ質量分析法及びトラップ型ヘッドスペース−ガスク

ロマトグラフ質量分析法を適用する。

5.2.1

ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ質量分析法

この方法は,

表 の揮発性有機化合物について同時定量法(又は個別定量法)として適用する。ただし,

1,4-ジオキサンと塩化ビニルモノマーとを同時に定量することはできない。

この試験方法では,バイアルに試料及び塩化ナトリウムを空間が残るようにとり,一定温度で気液平衡

状態とし,その気相の一定量をガスクロマトグラフ質量分析計に導入して,検出には選択イオン検出(SIM)

又は全イオン検出(TIM)の方法を用い,各々の選択イオンのクロマトグラムを測定して,揮発性有機化

合物の濃度を求める。この方法による定量範囲及び繰返し分析精度を,

表 に示す。

この試験方法では,対象物質の気液平衡の分配係数の相違によって測定感度が異なる。したがって,測

定に際してはそれぞれの感度を確認する必要がある。


14

K 0125

:2016

表 3−対象物質,定量範囲及び繰返し分析精度の一覧

対象物質

定量範囲

μg/L

繰返し分析精度

%

ジクロロメタン(CH

2

Cl

2

) 0.2∼100 10∼20

ジブロモクロロメタン(CHBr

2

Cl) 0.2∼100 10∼20

四塩化炭素(CCl

4

) 0.2∼100 10∼20

クロロホルム(CHCl

3

) 0.2∼100 10∼20

ブロモホルム(CHBr

3

) 0.2∼100 10∼20

ブロモジクロロメタン(CHBrCl

2

) 0.2∼100 10∼20

1,2-ジクロロエタン(CH

2

ClCH

2

Cl) 0.2∼100 10∼20

1,1,1-トリクロロエタン(CH

3

CCl

3

) 0.2∼100 10∼20

1,1,2-トリクロロエタン(CHCl

2

CH

2

Cl) 0.2∼100 10∼20

1,1-ジクロロエチレン(CCl

2

=CH

2

) 0.2∼100 10∼20

cis-1,2-

ジクロロエチレン(cis-CHCl=CHCl) 0.2∼100 10∼20

trans-1,2-

ジクロロエチレン(trans-CHCl=CHCl) 0.2∼100 10∼20

テトラクロロエチレン(CCl

2

=CCl

2

) 0.2∼100 10∼20

トリクロロエチレン(CHCl=CCl

2

) 0.2∼100 10∼20

1,2-ジクロロプロパン(CH

3

CHClCH

2

Cl) 0.2∼100 10∼20

cis-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(cis-CICH=CHCH

2

Cl) 0.2∼100 10∼20

trans-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(trans-ClCH=CHCH

2

Cl) 0.2∼100 10∼20

p-

ジクロロベンゼン(p-C

6

H

4

Cl

2

) 0.2∼100 10∼20

o-

キシレン[o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

] 0.2∼100 10∼20

m-

キシレン[m-C

6

H

4

(CH

3

)

2

p-

キシレン[p-C

6

H

4

(CH

3

)

2

0.2∼100 10∼20

ベンゼン(C

6

H

6

) 0.2∼100 10∼20

トルエン(C

6

H

5

CH

3

) 0.2∼100 10∼20

塩化ビニルモノマー(C

2

H

3

Cl) 0.1∼50

1,4-ジオキサン(C

4

H

8

O

2

) 5∼50

定量範囲は,試料の採取量を 10 mL とした場合である。

いずれも装置,測定条件によって定量範囲は異なる。

5.2.1.1

試薬

試薬は,次による。

a)  水  3.7 による。 
b)  塩化ナトリウム  JIS K 8150 に規定するもの。あらかじめ,水 10 mL に対して塩化ナトリウム 3 g を

加えて,5.2.1.4 h)  の空試験を行い,測定に支障のないことを確認しておく。揮発性有機化合物が含ま

れている場合には,使用前に 250∼450  ℃で 2∼6 時間加熱した後,デシケーター中で放冷し,できる

だけ早く使用する。

c)  メタノール  5.1.1 b)  による。 
d)  揮発性有機化合物混合標準液(A)  5.1.1 c)  による。 
e)  塩化ビニルモノマー標準液(C

2

H

3

Cl: 100 μg/mL)  5.1.1 e)  による。

f)  1,4-ジオキサン標準液(C

4

H

8

O

2

: 1 mg/mL)  5.1.1 f)  による。

g)  揮発性有機化合物混合標準液(C{CH

2

Cl

2

: 10 μgCHBr

2

Cl: 10 μgCCl

4

: 10 μgCHCl

3

: 10 μgCHBr

3

10 μgCHBrCl

2

: 10 μgCH

2

ClCH

2

Cl: 10 μgCH

3

CCl

3

: 10 μgCHCl

2

CH

2

Cl: 10 μgCCl

2

CH

2

: 10 μg

cis-CHCl

CHCl: 10 μgtrans-CHClCHCl: 10 μgCCl

2

CCl

2

: 10 μgCHClCCl

2

: 10 μg


15

K 0125

:2016

CH

3

CHClCH

2

Cl: 10 μgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 10 μgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 10 μgp-C

6

H

4

Cl

2

: 10 μg

o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 μgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 μgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 μgC

6

H

6

: 10 μgC

6

H

5

CH

3

: 10 μg}/mL

  全量フラスコ 10 mL にメタノール約 4 mL を入れ,これに d)  の揮発性有機化合物混合標準液(A)

0.1 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。この標準液は,5.2.1.3 の準備操作で使用する。

h)  揮発性有機化合物混合標準液(C)−塩化ビニルモノマー標準液[{CH

2

Cl

2

: 10 μgCHBr

2

Cl: 10 μg

CCl

4

: 10 μgCHCl

3

: 10 μgCHBr

3

: 10 μgCHBrCl

2

: 10 μgCH

2

ClCH

2

Cl: 10 μgCH

3

CCl

3

: 10 μg

CHCl

2

CH

2

Cl: 10 μgCCl

2

CH

2

: 10 μgcis-CHClCHCl: 10 μgtrans-CHClCHCl: 10 μgCCl

2

CCl

2

: 10 μgCHClCCl

2

: 10 μgCH

3

CHClCH

2

Cl: 10 μgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 10 μgtrans-ClCH

CHCH

2

Cl: 10 μgp-C

6

H

4

Cl

2

: 10 μgo-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 μgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 μgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 μg

C

6

H

6

: 10 μgC

6

H

5

CH

3

: 10 μgC

2

H

3

Cl: 5 μg}/mL]  全量フラスコ 10 mL にメタノール約 4 mL を入れ,

これに d)  の揮発性有機化合物混合標準液(A)0.1 mL 及び e)  の塩化ビニルモノマー標準液 0.5 mL を

それぞれとり,さらにメタノールを標線まで加える。この混合標準液は,揮発性有機化合物と塩化ビ

ニルモノマーとの同時定量及び 5.2.1.3 の準備操作で使用する。

i)

揮発性有機化合物混合標準液(C)−1,4-ジオキサン標準液[{CH

2

Cl

2

: 10 μgCHBr

2

Cl: 10 μgCCl

4

: 10 

μgCHCl

3

: 10 μgCHBr

3

: 10 μgCHBrCl

2

: 10 μgCH

2

ClCH

2

Cl: 10 μgCH

3

CCl

3

: 10 μgCHCl

2

CH

2

Cl: 

10 μgCCl

2

CH

2

: 10 μgcis-CHClCHCl: 10 μgtrans-CHClCHCl: 10 μgCCl

2

CCl

2

: 10 μg

CHClCCl

2

: 10 μgCH

3

CHClCH

2

Cl: 10 μgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 10 μgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 10 

μgp-C

6

H

4

Cl

2

: 10 μgo-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 μgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 μgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 μgC

6

H

6

: 10 μg

C

6

H

5

CH

3

: 10 μgC

4

H

8

O

2

: 20 μg}/mL]  全量フラスコ 10 mL にメタノール約 4 mL を入れ,これに d)  の

揮発性有機化合物混合標準液(A)0.1 mL 及び f)  の 1,4-ジオキサン標準液 0.2 mL をそれぞれとり,さ

らにメタノールを標線まで加える。この混合標準液は,揮発性有機化合物と 1,4-ジオキサンとの同時

定量及び 5.2.1.3 の準備操作で使用する。

j)  内標準混合標準液  内標準液は,5.1.1 j)  による。ただし,目的成分の濃度が高い場合は,適宜濃いも

のを調製して用いる。ただし,内標準混合標準液は,次による。

1)  内標準混合標準液(D){(C

6

H

5

F: 10 μg 又は C

6

H

4

BrF: 10 μg)/mL}  全量フラスコ 100 mL にメタノ

ール約 40 mL をとり,5.1.1 j) 1)  のフルオロベンゼン内標準液又は 5.1.1 j) 2)  の 4-ブロモフルオロベ

ンゼン内標準液 1 mL をとり,さらに標線までメタノールを加える。

2)  内標準混合標準液(E)[{(C

6

H

5

F: 10 μg 又は C

6

H

4

BrF: 10 μg),C

2

D

3

Cl: 4 μg}/mL]  全量フラスコ

10 mL にメタノール約 4 mL をとり,5.1.1 j) 1)  のフルオロベンゼン内標準液又は 5.1.1 j) 2)  の 4-ブ

ロモフルオロベンゼン内標準液 1 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。この溶液 1 mL

を全量フラスコ 10 mL にとり,5.1.1 j) 3)  の塩化ビニル-d3 内標準液 0.4 mL を加え,さらにメタノ

ールを標線まで加える。

3)  内標準混合標準液(F)[{(C

6

H

5

F: 10 μg 又は C

6

H

4

BrF: 10 μg),C

4

D

8

O

2

: 20 μg}/mL]  全量フラスコ

100 mL にメタノール約 40 mL をとり,5.1.1 j) 1)  のフルオロベンゼン内標準液又は 5.1.1 j) 2)  の 4-

ブロモフルオロベンゼン内標準液 1 mL 及び 5.1.1 j) 4)  の 1,4-ジオキサン-d8 内標準液 2 mL をとり,

さらにメタノールを標線まで加える。標線までメタノールを加える。

5.2.1.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a)  バイアル  ガラス製で試料 10∼100 mL を入れたとき,15∼60 %の空間が残る,同形で同じ容量のも

の。バイアル用ゴム栓で密栓でき,加熱しても気密性が保てるもの。使用前に水で洗浄した後,105


16

K 0125

:2016

±2  ℃で約 3 時間加熱し,デシケーター中で放冷しておく。

b)  バイアル用ゴム栓  バイアルを密栓できるもの。材質はシリコーン製のもので,凹凸のない平面のも

のが使用しやすい。

c)  四ふっ化エチレン樹脂フィルム  厚さ 50

μm 程度の四ふっ化エチレン樹脂フィルム又は同等の性能を

もつもので,バイアル用ゴム栓とバイアルとの間に挿入した場合に,試料とバイアル用ゴム栓とが接

触しない大きさのもの。

注記  厚さが 50

μm 程度でないと,長時間では揮散する場合がある。

d)  アルミニウムキャップ  バイアルとバイアル用ゴム栓とを固定できるもの。 
e)  アルミニウムキャップ締め器  アルミニウムキャップをバイアルに締めて固定できるもの。 
f)  恒温槽  25∼80  ℃の範囲で,設定温度に対して±0.5  ℃に調節でき,30∼120 分間の一定時間保持で

きるもの。

g)  ガスタイトシリンジ  容量 20∼5 000

μL の容量のもので,気密性の高いもの。

h)  マイクロシリンジ  1∼10

μL が採取できるもの。

i)

ガスクロマトグラフ質量分析計  5.1.2 e)  による。ただし,試料導入方法及び試料導入部温度は,次

による。

1)  試料導入方法  スプリット方式,スプリットレス方式又は全量導入方式による。導入試料量が多い

場合には,スプリット方式がよい。ヘッドスペースからの試料の採取及びキャピラリーカラムへの

導入は,自動注入法としてガスタイトシリンジ方式,圧力平衡方式又はサンプリングループ方式を

使用してもよい。

2)  試料導入部温度  150∼250  ℃

なお,ガスクロマトグラフ質量分析計は,5.2.1.1 g)∼i)  のいずれかの標準液又は 5.2.1.1 j)  のいず

れかの内標準液を用いて,5.2.1.4 によって操作をし,

表 の定量下限値が測定できる感度に調節し

ておく。

5.2.1.3

準備操作

準備操作は,次による。

a)  バイアルに塩化ナトリウムを,水 10 mL につき 3 g を加える。

なお,水の採取量を変えた場合は,採取量に応じて塩化ナトリウムの添加量を増減させるとよい。

注記 1  塩化ナトリウムの添加は,試料の塩類濃度の違いによる測定値の変動を防ぐとともに,塩

析効果による感度増加を考慮したものである。

b)  a)  のバイアルに水[5.2.1.4 b)  で採取する試料と同量]を,静かに泡立てないようにとる。採取量は

バイアル中の気相の割合が 15∼60 %になるようにする。

c)  b)  のバイアルに水 10 mL につき 5.2.1.1 g)∼i)  のいずれかの標準液 10

μL,5.2.1.1 j)  のいずれかの内

標準液 10

μL をそれぞれマイクロシリンジを用いて注入する。

注記 2  この場合,それぞれの濃度は,揮発性有機化合物 10 μg/L,塩化ビニルモノマー5 μg/L,1,4-

ジオキサン 20  μg/L,フルオロベンゼン内標準液又は 4-ブロモフルオロベンゼン内標準液

10

μg/L,塩化ビニル-d3 内標準液 4 μg/L,1,4-ジオキサン-d8 内標準液 20 μg/L となる。

d)  5.2.1.4 c)∼f)  の操作を行って,揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用い

た内標準物質の保持時間の位置を確認する。

e)  試料について,a),b),c)  及び 5.2.1.4 c)∼f)  の操作による添加回収試験を行い,揮発性有機化合物,

塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準物質の回収率が 70∼120 %の範囲にあるこ


17

K 0125

:2016

とを確認する。

5.2.1.4

操作

操作は,次による。

a)  バイアルに塩化ナトリウムを,試料 10 mL につき 3 g を加える。 
b)  a)  のバイアルに箇条 によって採取した試料の適量(10∼100 mL の一定量,例えば,10 mL)を,静

かに泡立てないようにとり,

これに試料 10 mL につきメタノール 10

μL,内標準物質として 5.2.1.1 j)  の

いずれかの内標準液 10

μL をそれぞれマイクロシリンジを用いて注入する。

なお,バイアル中の気相の割合が 15∼60 %になるように試料を採取する。試料中の揮発性有機化合

物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンの濃度が高く,定量上限を超える場合は,試料への環境

からの汚染がないように十分注意する必要がある。このような高い濃度の試料を取り扱った後は,バ

イアルは,メタノール及び水でよく洗浄した後,105±2  ℃で約 3 時間加熱し,デシケーター中で放冷

する。

自動注入装置(オートサンプラー)を用いる場合には,あらかじめ水で希釈する。

c)  直ちに四ふっ化エチレン樹脂フィルムを載せ,バイアル用ゴム栓で栓をし,その上からアルミニウム

キャップを載せ,アルミニウムキャップ締め器でバイアルとバイアル用ゴム栓とを固定する。

d)  バイアルを十分に振り混ぜた後,25∼60  ℃の範囲で設定した温度に対し±0.5  ℃に調節した恒温槽で,

30∼120 分間の一定時間静置する。

なお,25  ℃の条件では,揮発性有機化合物のうちジクロロメタン,四塩化炭素,1,2-ジクロロエタ

ン,1,1,2-トリクロロエタン,

cis

-1,3-ジクロロ-1-プロペン及び

trans

-1,3-ジクロロ-1-プロペンは,定量

下限値付近の測定が行えない場合がある。このような場合は,例えば,20 mL のバイアルを用い,こ

れに試料 10 mL を入れ,恒温槽温度を 60  ℃に上げることができる自動注入装置(オートサンプラー)

を用いる。

e)  バイアル用ゴム栓を通して,ガスタイトシリンジを用いて気相の一定量(例えば,1 000

μL)をとり,

直ちに 5.2.1.2 i) 1)の試料導入方法によってガスクロマトグラフ質量分析計に注入する。

用いるガスタイトシリンジは,検量線作成に用いたものと同じものを用いる。ただし,恒温槽温度

が 30  ℃以上の場合,同じ温度以上に保温したガスタイトシリンジを用いる。バイアルの気相からの

採取量は,一定とする。

f)  揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準物質の定量イオン及び

確認イオンを設定し,定量イオンと確認イオンとの強度比が検量線作成時の強度比の±20 %以内であ

れば,試料中に存在するとみなしてその定量イオンのクロマトグラムを記録する。特有の定量イオン

及び確認イオンを設定するには

表 を参考にするとよい。

g)  揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準物質の保持時間が検量

線作成時の保持時間に対して±5 秒以内であることを確認し,保持時間に相当する位置のそれぞれの

ピーク指示値を読み取る。

h)  空試験として試料と同量の水(例えば,10 mL)について,a)∼g)  の操作を行う。5.2.1.3 の準備操作

のクロマトグラムでの揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準

物質の保持時間に相当する位置のピーク指示値を読み取る。空試験値が定量下限値を超える場合は,

分析環境,分析装置などを十分に点検して再度操作をし直す。

i)

検出された揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンのピーク指示値と用いた内標

準物質のピーク指示値との比を求める。検量線から揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-


18

K 0125

:2016

ジオキサンの濃度を求め,5.1.4 l)  の式によって試料中の揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は

1,4-ジオキサンの濃度(

μg/L)を算出する。

また,1,3-ジクロロ-1-プロペンの定量,キシレンの定量及び総トリハロメタンの濃度は,5.1.4 l)  1)

3)  による。

5.2.1.5

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a)  5.2.1.1 d)  の揮発性有機化合物混合標準液(A)0.002∼1 mL,5.2.1.1 e)  の塩化ビニルモノマー標準液

0.1∼5 mL 又は 5.2.1.1 f)  の 1,4-ジオキサン標準液 0.05∼0.5 mL を段階的に全量フラスコ 10 mL にとり,

メタノールを標線まで加えて 4∼6 段階の濃度の検量線用揮発性有機化合物−塩化ビニルモノマー混

合標準液又は検量線用揮発性有機化合物−1,4-ジオキサン混合標準液を調製する。

全量フラスコにはあらかじめ少量のメタノールを入れておく。

なお,標準液の採取量は,試料の採取量が 10 mL に対するものである。試料の採取量,試料容器及

び恒温槽の温度(試料温度)に変更があった場合には,適宜定量範囲を満足する標準液の採取量にす

る。

b)  5.2.1.4 a)  の操作を行い,このバイアルに試料と同量の水(例えば,10 mL)を,静かに泡立てないよ

うにとり,水 10 mL につきこれらの標準液 1

μL 及び 5.2.1.1 j)  のいずれかの内標準液 10 μL を,それ

ぞれマイクロシリンジを用いて注入する。次に,5.2.1.4 c)∼g)  の操作を行う。

なお,バイアル中の気相の割合が 15∼60 %になるように水を採取する。

c)  別に空試験として同量の水について,b)  と同じ操作を行う。ただし,この場合は,これら標準液に代

えメタノール 10

μL を注入する。

d)  これらの標準液について得られたピーク指示値を空試験で得たピーク指示値で補正し,各揮発性有機

化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンのピーク指示値と用いた内標準物質のピーク指示値

との比を求める。

e)  各揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンの濃度に対する各揮発性有機化合物,

塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンと用いた内標準物質のピーク指示値との比による関係線を作

成する。検量線の作成は試料測定時に行う。

なお,検出器の感度が安定であることが確認できている場合は,JIS K 0123 の 10.5.2 b)(検量線法)

によって内標準物質の添加は行わないで,検量線の作成を行ってもよい。

また,試料中のマトリックスの影響が多い試料については,全成分(又は目的成分)について JIS K 

0114 の 11.8(標準添加法)によって,その添加の操作及び検量線の作成を行う。

5.2.2

トラップ型ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ質量分析法

この方法は,

表 の揮発性有機化合物について同時定量法(又は個別定量法)として適用する。ただし,

1,4-ジオキサンと塩化ビニルモノマーとを同時に定量することはできない。

この試験方法では,バイアルに試料及び塩化ナトリウムを空間が残るようにとり,一定温度で気液平衡

状態とし,

その気相の一定量をトラップ管に捕集し,

トラップ管を加熱して揮発性有機化合物等を脱着し,

ガスクロマトグラフ質量分析計に導入する。検出に選択イオン検出(SIM)又は全イオン検出(TIM)の

方法を用い,各々の選択イオンのクロマトグラムを測定して,揮発性有機化合物の濃度を求める。この方

法による定量範囲及び繰返し分析精度を,

表 に示す。

この試験方法では,対象物質の気液平衡の分配係数の相違によって測定感度が異なる。したがって,測

定に際してはそれぞれの感度を確認する。


19

K 0125

:2016

表 4−対象物質,定量範囲及び繰返し分析精度の一覧

対象物質

定量範囲

μg/L

繰返し分析精度

%

ジクロロメタン(CH

2

Cl

2

) 0.1∼50 10∼20

ジブロモクロロメタン(CHBr

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

四塩化炭素(CCl

4

) 0.1∼50 10∼20

クロロホルム(CHCl

3

) 0.1∼50 10∼20

ブロモホルム(CHBr

3

) 0.1∼50 10∼20

ブロモジクロロメタン(CHBrCl

2

) 0.1∼50 10∼20

1,2-ジクロロエタン(CH

2

ClCH

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

1,1,1-トリクロロエタン(CH

3

CCl

3

) 0.1∼50 10∼20

1,1,2-トリクロロエタン(CHCl

2

CH

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

1,1-ジクロロエチレン(CCl

2

=CH

2

) 0.1∼50 10∼20

cis-1,2-

ジクロロエチレン(cis-CHCl=CHCl) 0.1∼50 10∼20

trans-1,2-

ジクロロエチレン(trans-CHCl=CHCl) 0.1∼50 10∼20

テトラクロロエチレン(CCl

2

=CCl

2

) 0.1∼50 10∼20

トリクロロエチレン(CHCl=CCl

2

) 0.1∼50 10∼20

1,2-ジクロロプロパン(CH

3

CHClCH

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

cis-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(cis-CICH=CHCH

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

trans-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(trans-ClCH=CHCH

2

Cl) 0.1∼50 10∼20

p-

ジクロロベンゼン(p-C

6

H

4

Cl

2

) 0.1∼50 10∼20

o-

キシレン[o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

] 0.1∼50 10∼20

m-

キシレン[m-C

6

H

4

(CH

3

)

2

p-

キシレン[p-C

6

H

4

(CH

3

)

2

0.1∼50 10∼20

ベンゼン(C

6

H

6

) 0.1∼50 10∼20

トルエン(C

6

H

5

CH

3

) 0.1∼50 10∼20

塩化ビニルモノマー(C

2

H

3

Cl) 0.05∼5 10∼20

1,4-ジオキサン(C

4

H

8

O

2

5∼50 10∼20

定量範囲は,試料の採取量を 10 mL とした場合である。

いずれも装置,測定条件によって定量範囲は異なる。

5.2.2.1

試薬

試薬は,次による。

a)  水  3.7 による。 
b)  塩化ナトリウム  5.2.1.1 b)  による。 
c)  メタノール  5.1.1 b)  による。 
d)  揮発性有機化合物混合標準液(A)  5.1.1 c)  による。 
e)  塩化ビニルモノマー標準液(C

2

H

2

Cl: 100 μg/mL)  5.1.1 e)  による。

f)  1,4-ジオキサン標準液(C

4

H

8

O

2

: 1 mg/mL)  5.1.1 f)  による。

g)  揮発性有機化合物混合標準液(B)  5.1.1 g)  による。 
h)  揮発性有機化合物混合標準液(B)−塩化ビニルモノマー標準液  5.1.1 h)  による。 
i)

揮発性有機化合物混合標準液(B)−1,4-ジオキサン標準液  5.1.1 i)  による。

j)  内標準液  5.1.1 j)  による。 
5.2.2.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。


20

K 0125

:2016

a)  バイアル  5.2.1.2 a)  による。 
b)  バイアル用ゴム栓  5.2.1.2 b)  による。 
c)  四ふっ化エチレン樹脂フィルム  5.2.1.2 c)  による。 
d)  アルミニウムキャップ  5.2.1.2 d)  による。 
e)  アルミニウムキャップ締め器  5.2.1.2 e)  による。 
f)  トラップ型ヘッドスペース装置  次に掲げる条件を満たすもの。

1)  恒温槽  25∼80  ℃の範囲で,設定温度に対して±0.5  ℃に調節でき,30∼120 分間の一定時間保持

できるもの。

2)  加圧装置  バイアル内に圧力をかけ,気相をトラップ管に繰り返し移送できるもの。 
3)  トラップ用管  5.1.2 d) 3)  による。 
4)  トラップ管充塡剤  5.1.2 d) 4)  による。 
5)  トラップ管  5.1.2 d) 5)  による。 
6)  トラップ管加熱装置  5.1.2 d) 6)  による。

g)  ガスタイトシリンジ  5.2.1.2 g)  による。 
h)  マイクロシリンジ  5.2.1.2 h)  による。 
i)

ガスクロマトグラフ質量分析計  5.1.2 e)  による。ただし,試料導入方法及び試料導入部温度は,次

による。

1)  試料導入方法  スプリット方式,スプリットレス方式又は全量導入方式による。導入試料量が多い

場合には,スプリット方式がよい。

2)  試料導入部温度  5.2.1.2 i) 2)  による。

なお,ガスクロマトグラフ質量分析計は,5.1.1 g)∼i)  のいずれかの標準液又は 5.1.1 j)  のいずれ

かの内標準液を用いて,5.2.2.4 によって操作をし,

表 の定量下限値が測定できる感度に調節して

おく。

5.2.2.3

準備操作

準備操作は,次による。

a)  バイアルに塩化ナトリウムを,水 10 mL につき 3 g を加える。

水の採取量を変えた場合は,採取量に応じて塩化ナトリウムの添加量を増減させるとよい。

注記 1  塩化ナトリウムの添加は,試料の塩類濃度の違いによる測定値の変動を防ぐとともに,塩

析効果による感度増加を考慮したものである。

なお,水又は試料の採取量を変えた場合は,採取量に応じて塩化ナトリウムの添加量を増減させる

とよい。

b)  a)  のバイアルに,水[5.2.2.4 b)  で採取する試料と同量]を,静かに泡立てないように採取する。バ

イアル中の気相の割合が 15∼60 %になるようにする。

c)  b)  のバイアルに水 10 mL につき 5.2.2.1 g)∼i)  のいずれかの標準液 1 μL,5.1.1 j) 5)∼7)  のいずれかの

内標準液 1 μL  を,それぞれマイクロシリンジを用いて注入する。

注記 2  この場合,それぞれの濃度は,揮発性有機化合物 5 μg/L,塩化ビニルモノマー2.5 μg/L,1,4-

ジオキサン 10 μg/L,フルオロベンゼン内標準液又は 4-ブロモフルオロベンゼン内標準液 2

μg/L,塩化ビニル-d3 内標準液 0.25 μg/L,1,4-ジオキサン-d8 内標準液 10 μg/L となる。

d)  5.2.2.4 c)∼f)  の操作を行って,揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用い

た内標準物質の保持時間の位置を確認する。


21

K 0125

:2016

e)  試料について,a),b),c)  及び 5.2.2.4 c)∼f)  の操作による添加回収試験を行い,揮発性有機化合物,

塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準物質の回収率が 70∼120 %の範囲にあるこ

とを確認する。

5.2.2.4

操作

操作は,次による。

a)  バイアルに塩化ナトリウムを,試料 10 mL につき 3 g を加える。 
b)  a)  のバイアルに箇条 によって採取した試料の適量(10∼100 mL の一定量,例えば,10 mL)を,静

かに泡立てないようにとり,これに試料 1 mL につきメタノール 1

μL,5.1.1 j)  のいずれかの内標準液

1

μL をそれぞれマイクロシリンジを用いて注入する。

なお,バイアル中の気相の割合が 15∼60 %になるように試料を採取する。試料中の揮発性有機化合

物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンの濃度が高く,定量上限を超える場合は,試料への環境

からの汚染がないように十分注意する必要がある。このような高い濃度の試料を取り扱った後は,バ

イアルは,メタノール及び水でよく洗浄した後,105±2  ℃で約 3 時間加熱し,デシケーター中で放冷

する。

自動注入装置(オートサンプラー)を用いる場合には,あらかじめ水で希釈する。

c)  直ちに四ふっ化エチレン樹脂フィルムを載せ,バイアル用ゴム栓で栓をし,その上からアルミニウム

キャップを載せ,アルミニウムキャップ締め器でバイアルとバイアル用ゴム栓とを固定する。

d)  バイアルを十分に振り混ぜた後,トラップ型ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ質量分析装置を用

いて,25∼80  ℃の範囲で設定した温度で,15∼30 分間の一定時間静置し,測定する。

e)  揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準物質の定量イオン及び

確認イオンを設定し,定量イオンと確認イオンとの強度比が検量線作成時の強度比の±20 %以内であ

れば,試料中に存在するとみなしてその定量イオンのクロマトグラムを記録する。特有の定量イオン

及び確認イオンを設定するには

表 を参考にするとよい。

f)  e)  で得られたクロマトグラムでの各物質の保持時間が 5.2.2.3 の準備操作のクロマトグラムでの揮発

性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準物質の保持時間に一致して

いることを確認し,保持時間に相当する位置のそれぞれのピーク指示値を読み取る。

g)  空試験として試料と同量の水(例えば,10 mL)について,a)∼f)  の操作を行う。5.2.2.3 のクロマト

グラムでの揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサン及び用いた内標準物質の保持

時間に相当する位置のピーク指示値を読み取る。空試験値が定量下限値を超える場合は,分析環境,

分析装置などを十分に点検して再度操作をし直す。

h)  検出された揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンのピーク指示値と用いた内標

準物質のピーク指示値との比を求める。検量線と 5.1.4 1)  の式とによって試料中の揮発性有機化合物,

塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンの濃度(

μg/L)を算出する。また,1,3-ジクロロ-1-プロペン

の定量,キシレンの定量及び総トリハロメタンの濃度は,5.1.4 l) 1)∼3)  による。

5.2.2.5

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a)  5.2.2.1 d)  の揮発性有機化合物混合標準液(A)0.005∼2.5 mL,5.2.2.1 e)  の塩化ビニルモノマー標準

液 0.025∼2.5 mL 又は 5.2.2.1 f)  の 1,4-ジオキサン標準液 0.25∼2.5 mL を段階的に全量フラスコ 10 mL

にとり,メタノールを標線まで加えて検量線用揮発性有機化合物−塩化ビニルモノマー混合標準液又

は検量線用揮発性有機化合物−1,4-ジオキサン混合標準液を調製する。全量フラスコにはあらかじめ


22

K 0125

:2016

少量のメタノールを入れておく。

なお,標準液の採取量は,試料の採取量が 10 mL に対するものである。試料の採取量,試料容器及

び恒温槽の温度(試料温度)に変更があった場合には,適宜定量範囲を満足する標準液の採取量にす

る。

b)  バイアルに塩化ナトリウムを,水 10 mL につき 3 g を加える。

c)  b)  のバイアルに試料と同量の水(例えば,10 mL)を,静かに泡立てないようにとり,水 10 mL につ

きこれらの標準液 2

μL,及び 5.1.1 j) 5)∼6)  のいずれかの内標準液 2 μL を,それぞれマイクロシリン

ジを用いて注入し,次に,5.2.2.4 c)∼f)  の操作を行う。

なお,水の採取量はバイアル中の気相の割合が 15∼60 %になるようにする。

d)  別に空試験として同量の水について,同じ操作を行う。ただし,この場合は,これら標準液に代えメ

タノール 2

μL を注入する。

e)  これら標準液について得られたピーク指示値を空試験で得たピーク指示値で補正し,各揮発性有機化

合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンのピーク指示値及び用いた内標準物質のピーク指示値

との比を求める。

f)  各揮発性有機化合物,塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンの濃度に対する各揮発性有機化合物,

塩化ビニルモノマー又は 1,4-ジオキサンと用いた内部標準物質のピーク指示値との比による関係線を

作成する。検量線の作成は試料測定時に行う。

なお,検出器の感度が安定であることが確認できている場合は,JIS K 0123 の 10.5.2 b) (検量線法)

によって内標準物質の添加は行わないで,検量線の作成を行ってもよい。

また,試料中のマトリックスの影響が多い試料については,全成分(又は目的成分)について JIS K 

0114 の 11.8(標準添加法)によって,その添加の操作及び検量線の作成を行う。

5.3

パージ・トラップ−ガスクロマトグラフ法

この方法は,

表 又は表 の揮発性有機化合物の同時定量法(又は個別定量法)について,試料の前処

理にパージ・トラップ法を用い,検出器に電子捕獲検出器(ECD)又は水素炎イオン化検出器(FID)を

用いたガスクロマトグラフ法を適用する。

5.3.1

電子捕獲検出器(ECD)を用いたパージ・トラップ−ガスクロマトグラフ法

この試験方法では,試料中に不活性ガスを通気することで,

表 の揮発性有機化合物を気相中に移動さ

せトラップ管に捕集し,トラップ管を加熱して揮発性有機化合物を脱着し,冷却凝縮装置で冷却凝縮(ク

ライオフォーカス)させ,ガスクロマトグラフに導入する。検出器に電子捕獲検出器(ECD)を用いた方

法で測定し,揮発性有機化合物の濃度を求める。この方法による定量範囲及び繰返し分析精度を,

表 

示す。


23

K 0125

:2016

表 5−対象物質,定量範囲及び繰返し分析精度の一覧

対象物質

定量範囲

μg/L

繰返し分析精度

%

A  ジブロモクロロメタン(CHBr

2

Cl) 0.004∼0.04 10∼20

四塩化炭素(CCl

4

) 0.002∼0.02 10∼20

ブロモジクロロメタン(CHBrCl

2

) 0.004∼0.04 10∼20

 1,1,1-トリクロロエタン(CH

3

CCl

3

) 0.008∼0.08 10∼20

テトラクロロエチレン(CCl

2

=CCl

2

) 0.004∼0.04 10∼20

トリクロロエチレン(CHCl=CCl

2

0.008∼0.08 10∼20

B  クロロホルム(CHCl

3

) 0.02∼0.2 10∼20

ブロモホルム(CHBr

3

) 0.02∼0.2 10∼20

 1,1,2-トリクロロエタン(CHCl

2

CH

2

Cl) 0.08∼0.8 10∼20

cis-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(cis-ClCH=CHCH

2

Cl) 0.02∼0.2 10∼20

trans-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(trans-ClCH=CHCH

2

Cl)

0.04∼0.4 10∼20

C  ジクロロメタン(CH

2

Cl

2

) 0.5∼5 10∼20

 1,2-ジクロロエタン(CH

2

ClCH

2

Cl) 0.5∼5 10∼20

 1,1-ジクロロエチレン(CCl

2

=CH

2

) 0.5∼5 10∼20

 1,2-ジクロロプロパン(CH

3

CHClCH

2

Cl) 0.2∼2 10∼20

p-

ジクロロベンゼン(p-C

6

H

4

Cl

2

) 0.4∼4 10∼20

D  cis-1,2-ジクロロエチレン(cis-CHCl=CHCl)

2∼20 10∼20

trans-1,2-

ジクロロエチレン(trans-CHCl=CHCl) 0.8∼8 10∼20

定量範囲は,試料の採取量を 5 mL とした場合である。 
いずれも装置,測定条件によって定量範囲は異なる。

5.3.1.1

試薬

試薬は,次による。

a)  水  3.7 による。 
b)  メタノール  5.1.1 b)による。 
c)  揮発性有機化合物混合標準液 A-c{CHBr

2

Cl: 1 μgCCl

4

: 0.5 μgCHBrCl

2

: 1 μgCH

3

CCl

3

: 2 μgCCl

2

CCl

2

: 1 μgCHClCCl

2

: 2 μg}/mL] 全量フラスコ 10 mL に少量のメタノールを入れ,これに A.4 ac)

の揮発性有機化合物混合標準液 A-b 1 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

d)  揮発性有機化合物混合標準液 A-d{CHBr

2

Cl: 0.05 μgCCl

4

: 0.025 μgCHBrCl

2

: 0.05 μgCH

3

CCl

3

: 0.1 

μgCCl

2

CCl

2

: 0.05 μgCHClCCl

2

: 0.1 μg}/mL] 全量フラスコ 20 mL に少量のメタノールを入れ,

これに c)の揮発性有機化合物混合標準液 A-c 1 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

e)  揮発性有機化合物混合標準液 B-bCHCl

3

: 5 μgCHBr

3

: 5 μgCHCl

2

CH

2

Cl: 20 μgcis-ClCH

CHCH

2

Cl: 5 μgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 10 μg}/mL]  全量フラスコ 100 mL に少量のメタノールを入

れ,これに A.4  ad)の揮発性有機化合物混合標準液 B-a 1 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加

える。

f)  揮発性有機化合物混合標準液 B-c{CHCl

3

: 0.25 μgCHBr

3

: 0.25 μgCHCl

2

CH

2

Cl: 1 μgcis-ClCH

CHCH

2

Cl: 0.25 μgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 0.5 μg}/mL]  全量フラスコ 20 mL に少量のメタノールを

入れ,これに e)の揮発性有機化合物混合標準液 B-b 1 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

g)  揮発性有機化合物混合標準液 C-b{CH

2

Cl

2

: 125 μgCH

2

ClCH

2

Cl: 125 μgCCl

2

CH

2

: 125 μg

CH

3

CHClCH

2

Cl: 50 μgp-C

6

H

4

Cl

2

: 100 μg}/mL]  全量フラスコ 10 mL に少量のメタノールを入れ,

これに A.4 ae)の揮発性有機化合物混合標準液 C-a 1 mL をとり,

さらにメタノールを標線まで加える。


24

K 0125

:2016

h)  揮発性有機化合物混合標準液 C-c{CH

2

Cl

2

: 6.25 μgCH

2

ClCH

2

Cl: 6.25 μgCCl

2

CH

2

: 6.25 μg

CH

3

CHClCH

2

Cl: 2.5 μgp-C

6

H

4

Cl

2

: 5 μg}/mL]  全量フラスコ 20 mL に少量のメタノールを入れ,こ

れに g)  の揮発性有機化合物混合標準液 C-b 1 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。この

標準液は,5.3.1.3 の準備操作で使用する。

i)

揮発性有機化合物混合標準液 D-b{cis-CHClCHCl: 0.5 mgtrans-CHClCHCl: 0.2 mg}/mL]  全

量フラスコ 10 mL に少量のメタノールを入れ,

これに A.4 af)  の揮発性有機化合物混合標準液 D-a 1 mL

をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

j)  揮発性有機化合物混合標準液 D-c{cis-CHClCHCl: 25 μgtrans-CHClCHCl: 10 μg}/mL]  全量フ

ラスコ 20 mL に少量のメタノールを入れ,

これに i)  の揮発性有機化合物混合標準液 D-b 1 mL をとり,

さらにメタノールを標線まで加える。

5.3.1.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a)  ガスタイトシリンジ  5.1.2 a)  による。 
b)  マイクロシリンジ  5.1.2 b)  による。 
c)  バブラー  5.1.2 c)  による。 
d)  トラップ管  5.1.2 d) 5)  による。 
e)  ガスクロマトグラフ  次に掲げる条件を満たすもの。

1)  キャピラリーカラム用管  5.1.2 e) 1.1)  による。 
2)  キャピラリーカラム  5.1.2 e) 1.2)  による。 
3)  検出器  電子捕獲検出器 
4)  キャリヤーガス  5.1.2 e) 1.3)  による。線速度は 20∼40 cm/s に調節して用いる。

カラムの内径が 0.53 mm 以上のものを用い,キャリヤーガスに窒素を使用した場合は,付加ガス

の量を減じてキャリヤーガスと付加ガスとの合計量が 30∼60 mL/min になるように調節して用いる。

5)  カラム槽温度  5.1.2 e) 1.4)  による。 
6)  検出器槽温度  250∼280  ℃

5.3.1.3

準備操作

準備操作は,次による。

a)  5.1.3 a)∼c)  の操作を行う。 
b)  水の一定量(0.5∼25 mL の一定量,例えば,5 mL)をガスタイトシリンジを用いて,パージ容器に注

入する。次に,5.3.1.1 d)  の揮発性有機化合物混合標準液 A-d 1

μL をマイクロシリンジを用いてこの

パージ容器に注入する。

ジブロモクロロメタン,四塩化炭素,ブロモジクロロメタン,1,1,1-トリクロロエタン,テトラクロ

ロエチレン及びトリクロロエチレン以外の項目を試験する場合は,5.3.1.1 f)  の揮発性有機化合物混合

標準液 B-c,5.3.1.1 h)  の揮発性有機化合物混合標準液 C-c,又は 5.3.1.1 j)  の揮発性有機化合物混合標

準液 D-c を用いて行う。

c)  5.3.1.4 d)  の操作を行い,揮発性有機化合物の保持時間の位置を確認しておく。 
5.3.1.4

操作

操作は,次による。

a)  5.1.3 a)  の操作を行う。 
b)  5.1.3 b)  の操作を行う。ただし,トラップ管加熱装置を用いてトラップ管の保持時間は,10 分間程度


25

K 0125

:2016

とする。

c)  箇条 によって採取した試料の適量(0.5∼25 mL の一定量,例えば,5 mL)を,ガスタイトシリンジ

を用いてパージ容器に注入する。次に,マイクロシリンジを用いてメタノール 1

μL をこのパージ容器

に注入する。

なお,試料中の揮発性有機化合物の濃度が高い場合は 5.1.4 c)  による。

d)  5.1.4 d)∼f)  の操作を行い,次に,冷却凝縮装置を加熱し,キャリヤーガスで揮発性有機化合物をガス

クロマトグラフに導入し,クロマトグラムを記録する。

e)  d)  で得られたクロマトグラムの保持時間が 5.3.1.3 の準備操作のクロマトグラムで得られた揮発性有

機化合物の保持時間と一致していることを確認し,保持時間に相当する位置のそれぞれのピーク指示

値を読み取る。

得られたピークが,対象揮発性有機化合物に相当するピークとして確認するのが困難な場合は,極

性の異なったキャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフ法によるか,5.1 又は 5.2 による。

f)  次の操作に備えて,5.1.3 a)  及び b)  の操作を行い,トラップ管を再生する。 
g)  空試験として,試料と同量の水について c)∼e)  の操作を行って 5.3.1.3 の準備操作のクロマトグラム

で得られた揮発性有機化合物の保持時間に相当する位置のピーク指示値を読み取る。空試験値が定量

下限値を超える場合は,分析環境,分析装置などを十分に点検して再度操作をし直す。

h)  検量線と 5.1.4 l)  との式によって試料中の揮発性有機化合物の濃度(

μg/L)を算出する。

5.3.1.5

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a)  5.3.1.1 c)  の揮発性有機化合物混合標準液 A-c 0.2∼2 mL を段階的に全量フラスコ 10 mL にとり,メタ

ノールを標線まで加えて検量線用揮発性有機化合物混合標準液を調製する。

なお,全量フラスコにはあらかじめ少量のメタノールを入れておく。

ジブロモクロロメタン,四塩化炭素,ブロモジクロロメタン,1,1,1-トリクロロエタン,テトラクロ

ロエチレン及びトリクロロエチレン以外の項目を試験する場合は,5.3.1.1 e)  の揮発性有機化合物混合

標準液 B-b,5.3.1.1 g)  の揮発性有機化合物混合標準液 C-b,又は 5.3.1.1 i)  の揮発性有機化合物混合標

準液 D-b を用いて行う。

b)  5.3.1.4 a)  及び b)  の操作を行い,パージ容器に試料と同量の水(例えば,5 mL)を,ガスタイトシリ

ンジを用いて注入し,これらの標準液 1

μL をこのパージ容器に注入する。次に,5.3.1.4 d)  及び e)  の

操作を行う。次の操作に備えて,5.3.1.4 a)  及び b)  の操作を行い,トラップ管を再生する。

c)  空試験として,試料量と同量の水についてこの操作を行う。ただし,この場合にはこれらの標準液に

代えてメタノール 1

μL を注入する。

d)  これらの標準液について得られたピーク指示値を空試験で得たピーク指示値で補正し,各揮発性有機

化合物の指示値と濃度(

μg/L)との関係線を作成する。検量線の作成は試料測定時に行う。

なお,空試験値が定量下限値を超える場合は,分析環境,分析装置などを十分に点検して再度操作

をし直す。

5.3.2

水素炎イオン化検出器(FID)を用いたパージ・トラップ−ガスクロマトグラフ法

この試験方法では,試料中に不活性ガスを通気することで,

表 の揮発性有機化合物を気相中に移動さ

せトラップ管に捕集し,トラップ管を加熱して揮発性有機化合物を脱着し,冷却凝縮装置で冷却凝縮(ク

ライオフォーカス)させ,ガスクロマトグラフに導入する。検出器に水素炎イオン化検出器(FID)を用

いた方法で測定し,揮発性有機化合物の濃度を求める。この方法による定量範囲及び繰返し分析精度を,


26

K 0125

:2016

表 に示す。

表 6−対象物質,定量範囲及び繰返し分析精度の一覧

対象物質

定量範囲

μg/L

繰返し分析精度

%

ジクロロメタン(CH

2

Cl

2

2∼200 10∼20

ジブロモクロロメタン(CHBr

2

Cl) 10∼1 000

10∼20

四塩化炭素(CCl

4

) 20∼2 000

10∼20

クロロホルム(CHCl

3

5∼500 10∼20

ブロモホルム(CHBr

3

) 20∼2 000

10∼20

ブロモジクロロメタン(CHBrCl

2

) 20∼2 000

10∼20

1,2-ジクロロエタン(CH

2

ClCH

2

Cl)

1∼100 10∼20

1,1,1-トリクロロエタン(CH

3

CCl

3

5∼500 10∼20

1,1,2-トリクロロエタン(CHCl

2

CH

2

Cl)

2∼200 10∼20

1,1-ジクロロエチレン(CCl

2

=CH

2

1∼100 10∼20

cis-1,2-

ジクロロエチレン(cis-CHCl=CHCl)

1∼100 10∼20

trans-1,2-

ジクロロエチレン(trans-CHCl=CHCl)

1∼100 10∼20

テトラクロロエチレン(CCl

2

=CCl

2

1∼100 10∼20

トリクロロエチレン(CHCl=CCl

2

2∼200 10∼20

1,2-ジクロロプロパン(CH

3

CHClCH

2

Cl) 2∼200 10∼20

cis-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(cis-ClCH=CHCH

2

Cl)

2∼200 10∼20

trans-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(trans-ClCH=CHCH

2

Cl)

2∼200 10∼20

p-

ジクロロベンゼン(p-C

6

H

4

Cl

2

1∼100 10∼20

o-

キシレン[o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

1∼10 10∼20

m-

キシレン[m-C

6

H

4

(CH

3

)

2

1∼100 10∼20

p-

キシレン[p-C

6

H

4

(CH

3

)

2

1∼100

ベンゼン(C

6

H

6

1∼100 10∼20

トルエン(C

6

H

5

CH

3

1∼100 10∼20

定量範囲は,試料の採取量を 5 mL とした場合である。 
いずれも装置,測定条件によって定量範囲は異なる。

5.3.2.1

試薬

試薬は,次による。

a)  水  3.7 による。 
b)  メタノール  5.1.1 b)  による。 
c)  揮発性有機化合物混合標準液[{CH

2

Cl

2

: 0.25 mgCHBr

2

Cl: 0.25 mgCCl

4

: 0.25 mgCHCl

3

: 0.25 mg

CHBr

3

: 0.25 mgCHBrCl

2

: 0.25 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 0.25 mgCH

3

CCl

3

: 0.25 mgCHCl

2

CH

2

Cl: 0.25 mg

CCl

2

CH

2

: 0.25 mgcis-CHClCHCl: 0.25 mgtrans-CHClCHCl: 0.25 mgCCl

2

CCl

2

: 0.25 mg

CHClCCl

2

: 0.25 mgCH

3

CHClCH

2

Cl: 0.25 mgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 0.25 mgtrans-ClCH

CHCH

2

Cl: 0.25 mgp-C

6

H

4

Cl

2

: 0.25 mgo-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 0.25 mgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 0.125 mgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

0.125 mgC

6

H

6

: 0.25 mgC

6

H

5

CH

3

: 0.25 mg}/mL]  全量フラスコ 20 mL にメタノール約 10 mL を入

れ,これに A.4 ag)  の揮発性有機化合物混合標準液 2 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

d)  揮発性有機化合物混合標準液[{CH

2

Cl

2

: 0.1 mgCHBr

2

Cl: 0.1 mgCCl

4

: 0.1 mgCHCl

3

: 0.1 mgCHBr

3

0.1 mgCHBrCl

2

: 0.1 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 0.1 mgCH

3

CCl

3

: 0.1 mgCHCl

2

CH

2

Cl: 0.1 mgCCl

2

CH

2

0.1 mgcis-CHClCHCl: 0.1 mgtrans-CHClCHCl: 0.1 mgCCl

2

CCl

2

: 0.1 mgCHClCCl

2

: 0.1 

mgCH

3

CHClCH

2

Cl: 0.1 mgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 0.1 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 0.1 mgp-C

6

H

4

Cl

2


27

K 0125

:2016

0.1 mgo-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 0.1 mgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 0.05 mgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 0.05 mgC

6

H

6

: 0.1 mgC

6

H

5

CH

3

0.1 mg}/mL]  全量フラスコ 25 mL にメタノール約 20 mL を入れ,これに c)  の揮発性有機化合物混合

標準液 1 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

5.3.2.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a)  ガスタイトシリンジ  5.1.2 a)  による。 
b)  マイクロシリンジ  5.1.2 b)  による。 
c)  バブラー  5.1.2 c)  による。 
d)  パージ・トラップ装置  5.1.2 d)  による。 
e)  ガスクロマトグラフ  次に掲げる条件を満たすもの。

1)  キャピラリーカラム用管  5.1.2 e) 1.1)  による。 
2)  キャピラリーカラム  5.1.2 e) 1.2)  による。 
3)  検出器  水素炎イオン化検出器 
4)  キャリヤーガス  5.1.2 e) 1.3)  による。

カラムの内径が 0.53 mm 以上のものを用い,キャリヤーガスに窒素を使用した場合は,付加ガス

の量を減じてキャリヤーガスと付加ガスとの合計量が 30∼60 mL/min になるように調節して用いる。

5)  燃料ガス及び助燃ガス  燃料ガスには JIS K 0512 に規定する水素の 3 級,助燃ガスには空気を用い,

両者の流量が最適条件になるように調節する。

6)  カラム槽温度  5.1.2 e) 1.4)  による。 
7)  検出器槽温度  5.3.1.2 e) 6)  による。

5.3.2.3

準備操作

準備操作は,次による。

a)  5.1.3 a)∼c)  の操作を行う。

b)  水の一定量(0.5∼25 mL の一定量,例えば,5 mL)を,ガスタイトシリンジを用いて,パージ容器に

注入する。次に,5.3.2.1 d)  の揮発性有機化合物混合標準液 1

μL をマイクロシリンジを用いてこのパ

ージ容器に注入する。

c)  5.3.1.4 の操作を行い,揮発性有機化合物の保持時間の位置を確認しておく。 
5.3.2.4

操作

操作は 5.3.1.4 による。

5.3.2.5

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a)  5.3.2.1 c)  の揮発性有機化合物混合標準液 0.1∼4 mL を段階的に全量フラスコ 10 mL にとり,メタノー

ルを標線まで加えて検量線用揮発性有機化合物混合標準液を調製する。

なお,全量フラスコにはあらかじめ少量のメタノールを入れておく。

b)  これらの標準液を用いて,5.3.1.5 b)∼d)  によって操作し,検量線を作成する。

なお,空試験値が定量下限値を超える場合は,分析環境,分析装置などを十分に点検して再度操作

をし直す。

5.4

ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ法

この方法は,

表 又は表 の揮発性有機化合物の同時定量法(又は個別定量法)について,試料の前処

理にヘッドスペース法を用い,検出器に電子捕獲検出器(ECD)又は水素炎イオン化検出器(FID)を用


28

K 0125

:2016

いたガスクロマトグラフ法を適用する。

5.4.1

電子捕獲検出器(ECD)を用いたヘッドスペース−ガスクロマトグラフ法

この試験方法では,バイアルに試料及び塩化ナトリウムを空間が残るようにとり,一定温度で気液平衡

状態とし,その気相の一定量をガスクロマトグラフに導入する。検出器に電子捕獲検出器(ECD)を用い

た方法で測定し揮発性有機化合物の濃度を求める。この方法による定量範囲及び繰返し分析精度を,

表 7

に示す。

この試験方法では,対象物質の気液平衡の分配係数の相違によって測定感度が異なる。したがって,測

定に際してはそれぞれの感度を確認する必要がある。

試料中の揮発性有機化合物の濃度が高い場合,

全量フラスコなどを用いて試料をあらかじめ希釈すると,

揮散による損失のおそれがあるので,5.5 を用いるとよい。

多量の鉱物油類が共存する場合は揮発性有機化合物の回収率は低下する。メタンチオール(メチルメル

カプタン)

,ジメチルスルフィド(硫化ジメチル)

,ジメチルジスルフィド(二硫化ジメチル)などの硫黄

化合物は共存しても妨害しない。

表 7−対象物質,定量範囲及び繰返し分析精度の一覧

対象物質

定量範囲

μg/L

繰返し分析精度

%

E  ジブロモクロロメタン(CHBr

2

Cl) 0.5∼5 10∼20

四塩化炭素(CCl

4

0.05∼0.5 10∼20

クロロホルム(CHCl

3

) 0.5∼5 10∼20

ブロモホルム(CHBr

3

) 0.5∼5 10∼20

ブロモジクロロメタン(CHBrCl

2

) 0.5∼5 10∼20

 1,1,1-トリクロロエタン(CH

3

CCl

3

) 0.2∼2 10∼20

テトラクロロエチレン(CCl

2

=CCl

2

) 0.4∼4 10∼20

トリクロロエチレン(CHCl=CCl

2

) 0.5∼5 10∼20

F

ジクロロメタン(CH

2

Cl

2

5∼50 10∼20

 1,2-ジクロロエタン(CH

2

ClCH

2

Cl)

5∼50 10∼20

 1,1,2-トリクロロエタン(CHCl

2

CH

2

Cl)

2∼20 10∼20

 1,1-ジクロロエチレン(CCl

2

=CH

2

5∼50 10∼20

 1,2-ジクロロプロパン(CH

3

CHClCH

2

Cl) 5∼50 10∼20

cis-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(cis-ClCH=CHCH

2

Cl)

1∼10 10∼20

trans-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(trans-ClCH=CHCH

2

Cl)

1∼10 10∼20

p-

ジクロロベンゼン(p-C

6

H

4

Cl

2

5∼50 10∼20

G  cis-1,2-ジクロロエチレン(cis-CHCl=CHCl) 25∼250 10∼20

trans-1,2-

ジクロロエチレン(trans-CHCl=CHCl) 10∼100 10∼20

定量範囲は,試料の採取量を 10 mL とした場合である。

いずれも装置,測定条件によって定量範囲は異なる。

5.4.1.1

試薬

試薬は,次による。

a)  水  3.7 による。 
b)  塩化ナトリウム  5.2.1.1 b)  による。 
c)  メタノール  5.1.1 b)  による。 
d)  揮発性有機化合物混合標準液 E-b{CHBr

2

Cl: 50 μgCCl

4

: 5 μgCHCl

3

: 50 μgCHBr

3

: 50 μgCHBrCl

2

50 μgCH

3

CCl

3

: 20 μgCCl

2

CCl

2

: 40 μgCHClCCl

2

: 50 μg}/mL]  全量フラスコ 100 mL にメタ


29

K 0125

:2016

ノール約 80 mL を入れ,これに A.4 ah)  の揮発性有機化合物混合標準液 E-a 1 mL をとり,さらにメタ

ノールを標線まで加える。

e)  揮発性有機化合物混合標準液 E-c{CHBr

2

Cl: 10 μgCCl

4

: 1 μgCHCl

3

: 10 μgCHBr

3

: 10 μgCHBrCl

2

10 μgCH

3

CCl

3

: 4 μgCCl

2

CCl

2

: 8 μgCHClCCl

2

: 10 μg}/mL]  全量フラスコ 10 mL に少量のメ

タノールを入れ,d)  の揮発性有機化合物混合標準液 E-b 2 mL をとり,さらにメタノールを標線まで

加える。

f)  揮発性有機化合物混合標準液 F-b{CH

2

Cl

2

: 0.5 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 0.5 mgCHCl

2

CH

2

Cl: 0.2 mgCCl

2

CH

2

: 0.5 mgCH

3

CHClCH

2

Cl: 0.5 mgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 0.1 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 0.1 mg

p-C

6

H

4

Cl

2

: 0.5 mg}/mL]  全量フラスコ 10 mL に少量のメタノールを入れ,これに A.4 ai)  の揮発性有

機化合物混合標準液 F-a 1 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

g)  揮発性有機化合物混合標準液 F-c{CH

2

Cl

2

: 0.1 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 0.1 mgCHCl

2

CH

2

Cl: 0.04 mgCCl

2

CH

2

: 0.1 mgCH

3

CHClCH

2

Cl: 0.1 mgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 0.02 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 0.02 

mgp-C

6

H

4

Cl

2

: 0.1 mg}/mL]  全量フラスコ 10 mL に少量のメタノールを入れ,f)  の揮発性有機化合

物混合標準液 F-b 2 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。

h)  揮発性有機化合物混合標準液 G-b{cis-CHClCHCl: 2.5 mgtrans-CHClCHCl: 1 mg}/mL]  全量

フラスコ 10 mL に少量のメタノールを入れ,これに A.4 aj)  の揮発性有機化合物混合標準液 G-a 1 mL

をとり,さらにメタノールを標線まで加える。この標準液は,検量線作成時に使用する。

i)

揮発性有機化合物混合標準液 G-c{cis-CHClCHCl: 0.5 mgtrans-CHClCHCl: 0.2 mg}/mL]  全

量フラスコ 10 mL に少量のメタノールを入れ,h)  の揮発性有機化合物混合標準液 G-b 2 mL をとり,

さらにメタノールを標線まで加える。

5.4.1.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a)  バイアル  5.2.1.2 a)  による。 
b)  バイアル用ゴム栓  5.2.1.2 b)  による。 
c)  四ふっ化エチレン樹脂フィルム  5.2.1.2 c)  による。 
d)  アルミニウムキャップ  5.2.1.2 d)  による。 
e)  アルミニウムキャップ締め器  5.2.1.2 e)  による。 
f)  恒温槽  5.2.1.2 f)  による。 
g)  ガスタイトシリンジ  5.2.1.2 g)  による。 
h)  マイクロシリンジ  5.2.1.2 h)  による。 
i)

ガスクロマトグラフ  次に掲げる条件を満たすもの。

1)  キャピラリーカラム用管  5.1.2 e) 1.1)  による。 
2)  キャピラリーカラム  5.1.2 e) 1.2)  による。

分離カラムとして充塡カラムを用いることができる。この場合のガスクロマトグラフの条件は,

附属書 による。

3)  検出器  5.3.1.2 e) 3)  による。 
4)  キャリヤーガス  5.1.2 e) 1.3)  による。 
5)  カラム槽温度  5.1.2 e) 1.4)  による。 
6)  検出器槽温度  5.3.1.2 e) 6)  による。 
7)  試料導入方法  5.2.1.2 i) 1)  による。


30

K 0125

:2016

8)  試料導入部温度  5.2.1.2 i) 2)  による。

5.4.1.3

準備操作

準備操作は,次による。

a)  5.2.1.3 a)  及び b)  の操作を行う。 
b)  これに水 10 mL につき 5.4.1.1 e)  の揮発性有機化合物混合標準液 E-c 1

μL をマイクロシリンジを用い

て注入する。ジブロモクロロメタン,四塩化炭素,クロロホルム,ブロモホルム,ブロモジクロロメ

タン,1,1,1-トリクロロエタン,テトラクロロエチレン及びトリクロロエチレン以外の項目を試験する

場合は,5.4.1.1 g)  の揮発性有機化合物混合標準液 F-c 又は 5.4.1.1 i)  の揮発性有機化合物混合標準液

G-c を用いて行う。

c)  5.4.1.4 c)  及び d)  の操作を行って,揮発性有機化合物の保持時間の位置を確認する。 
5.4.1.4

操作

操作は,次による。

a)  5.2.1.4 a)  の操作を行う。 
b)  a)  のバイアルに箇条 によって採取した試料の適量(10∼100 mL の一定量,例えば,10 mL)を,静

かに泡立てないようにとり,これに試料 10 mL につきメタノール 1

μL をマイクロシリンジを用いて

注入する。試料中の揮発性有機化合物の濃度が高い場合は,あらかじめ水を入れたバイアルに試料の

適量(5 mL 以上)を静かに泡立てないように加えて,水で全量を 50 mL とする。

なお,バイアル中の気相の割合が 15∼60 %になるように試料を採取する。

c)  5.2.1.4 c)  及び d)  の操作を行う。 
d)  バイヤル用ゴム栓を通して,ガスタイトシリンジを用いて気相の一定量(例えば,1 000

μL)をとり,

直ちに 5.2.1.2 i) 1)  の試料導入方法によってガスクロマトグラフに試料を注入し,揮発性有機化合物の

ガスクロマトグラムを記録する。用いるガスタイトシリンジは,検量線作成に用いたものと同じもの

を用いる。ただし,恒温槽温度が 30  ℃以上の場合,同じ温度以上に保温した,ガスタイトシリンジ

を用いる。バイアルの気相からの採取量は,一定とする。

e)  d)  で得られたクロマトグラムの保持時間が 5.4.1.3 準備操作のクロマトグラムでの揮発性有機化合物

の保持時間と一致していることを確認し,保持時間に相当する位置のそれぞれのピーク指示値を読み

取る。対象揮発性有機化合物の保持時間付近にピークが複雑に記録され,対象揮発性有機化合物に相

当するピークの確認が困難な場合は,極性の異なったキャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラ

フ法によるか,5.1 又は 5.2 による。

f)  空試験として試料と同量の水(例えば,10 mL)について,a)∼e)  の操作を行い,試料について e)  で

得たピーク指示値を補正する。

空試験値が定量下限値を超える場合は,分析環境,分析装置などを十分に点検して再度操作をし直

す。

g)  検量線から揮発性有機化合物の濃度(

μg/L)を求め,5.1.4 l)  の式によって試料中の揮発性有機化合物

の濃度(

μg/L)を算出する。

5.4.1.5

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a)  5.4.1.1 d)  の揮発性有機化合物混合標準液 E-b 1∼10 mL を段階的に全量フラスコ 10 mL にとり,メタ

ノールを標線まで加え検量線用揮発性有機化合物混合標準液を調製する。

ただし,標準液の採取量は,試料の採取量が 10 mL に対するものである。試料の採取量,試料容器


31

K 0125

:2016

及び恒温槽温度(試料温度)に変更があった場合には,適宜定量範囲を満足する標準液の採取量にす

る。

ジブロモクロロメタン,四塩化炭素,クロロホルム,ブロモホルム,ブロモジクロロメタン,1,1,1-

トリクロロエタン,テトラクロロエチレン及びトリクロロエチレン以外の項目を試験する場合は,

5.4.1.1 f)  の揮発性有機化合物混合標準液 F-b 又は 5.4.1.1 h)  の揮発性有機化合物混合標準液 G-b を用

いて行う。

b)  5.2.1.4 a)  の操作を行い,このバイアルに試料と同量の水(例えば,10 mL)を,静かに泡立てないよ

うにとり,水 10 mL につきこれらの標準液 1

μL をマイクロシリンジを用いて注入する。

なお,バイアル中の気相の割合が 15∼60 %になるように試料を採取する。

c)  5.2.1.4 c)  及び d)  の操作を行う。 
d)  5.4.1.4 d)  及び e)  の操作を行う。

e)  空試験として,試料量と同量の水についてマイクロシリンジを用いて,水 10 mL につきメタノール 1

μL

を注入し,この操作を行う。

f)  これらの標準液について得られたピーク指示値を空試験で得たピーク指示値で補正し,各揮発性有機

化合物の指示値と濃度(

μg/L)との関係線を作成する。検量線の作成は試料測定時に行う。

なお,空試験値が定量下限値を超える場合は,分析環境,分析装置などを十分に点検して再度操作

をし直す。

5.4.2

水素炎イオン化検出器(FID)を用いたヘッドスペース−ガスクロマトグラフ法

この試験方法では,バイアルに試料及び塩化ナトリウムを空間が残るようにとり,一定温度で気液平衡

状態とし,その気相の一定量をガスクロマトグラフに導入する。検出器に水素炎イオン化検出器(FID)

を用いた方法で測定し,キシレン,ベンゼン及びトルエンの濃度を求める。この方法による定量範囲及び

繰返し分析精度を,

表 に示す。

注記  この測定法を用いたジクロロメタン,四塩化炭素など有機塩素化合物の測定については,附属

書 を参照。

この試験方法では,対象物質の気液平衡の分配係数の相違によって測定感度が異なる。したがって,測

定に際してはそれぞれの感度を確認する必要がある。

試料中の揮発性有機化合物の濃度が高い場合,

全量フラスコなどを用いて試料をあらかじめ希釈すると,

揮散による損失のおそれがあるので,5.5 を用いるとよい。

表 8−対象物質,定量範囲及び繰返し分析精度の一覧

対象物質

定量範囲

μg/L

繰返し分析精度

%

o-

キシレン[o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

] 10∼2 000

10∼20

m-

キシレン[m-C

6

H

4

(CH

3

)

2

] 10∼2 000

10∼20

p-

キシレン[p-C

6

H

4

(CH

3

)

2

ベンゼン(C

6

H

6

) 10∼2 000

10∼20

トルエン(C

6

H

5

CH

3

) 10∼2 000

10∼20

定量範囲は,試料の採取量を 10 mL とした場合である。

いずれも装置,測定条件によって定量範囲は異なる。

5.4.2.1

試薬

a)  水  3.7 による。


32

K 0125

:2016

b)  塩化ナトリウム  5.2.1.1 b)  による。 
c)  メタノール  5.1.1 b)  による。 
d)  揮発性有機化合物混合標準液[{o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 20 mgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 mgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 10 mg

C

6

H

6

: 20 mgC

6

H

5

CH

3

: 20 mg}/mL]  全量フラスコ 200 mL にメタノール約 70 mL を入れ,これに附

属書 の A.4 u)  の

o

-キシレン標準液[

o

-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 200 mg/mL],A.4 v)  の

m

-キシレン標準液

m

-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 100 mg/mL],A.4 w)  の

p

-キシレン標準液[

p

-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 100 mg/mL],A.4 x)  のベン

ゼン標準液(C

6

H

6

: 200 mg/mL)及び A.4 y)  のトルエン標準液(C

6

H

5

CH

3

: 200 mg/mL)をそれぞれ 20 mL

とり,さらにメタノールを標線まで加える。この標準液は,検量線作成時に使用する。

e)  揮発性有機化合物混合標準液[{o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 0.5 mgm-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 0.25 mgp-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 0.25 mg

C

6

H

6

: 0.5 mgC

6

H

5

CH

3

: 0.5 mg}/mL]  全量フラスコ 20 mL にメタノール約 15 mL を入れ,これに d)

の揮発性有機化合物混合標準液 0.5 mL をとり,さらにメタノールを標線まで加える。この標準液は,

5.4.2.3 の準備操作で使用する。

5.4.2.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a)  5.2.1.2 a)∼h)  による。 
b)  ガスクロマトグラフ  次に掲げる条件を満たすもの。

1)  キャピラリーカラム用管  5.1.2 e) 1.1)  による。 
2)  キャピラリーカラム  5.1.2 e) 1.2)  による。 
3)  検出器  5.3.2.2 e) 3)  による。 
4)  キャリヤーガス  5.3.2.2 e) 4)  による。 
5)  燃料ガス及び助燃ガス  5.3.2.2 e) 5)  による。 
6)  カラム槽温度  5.1.2 e) 1.4)  による。 
7)  検出器槽温度  5.3.1.2 e) 6)  による。 
8)  試料導入方法  5.2.1.2 i) 1)  による。 
9)  試料導入部温度  5.2.1.2 i) 2)  による。

5.4.2.3

準備操作

準備操作は,次による。

a)  5.2.1.3 a)  及び b)  の操作を行う。 
b)  これに水 10 mL につき 5.4.2.1 e)  の揮発性有機化合物混合標準液 1

μL をマイクロシリンジを用いて注

入する。

c)  5.4.1.4 c)  及び d)  の操作を行って揮発性有機化合物の保持時間の位置を確認する。 
5.4.2.4

操作

操作は 5.4.1.4 による。

5.4.2.5

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

空試験値が定量下限値を超える場合は,分析環境,分析装置などを十分に点検して再度操作をし直す。

a)  5.4.2.1 d)  の揮発性有機化合物混合標準液 0.05 mL∼10 mL を段階的に全量フラスコ 10 mL にとり,メ

タノールを標線まで加える。

ただし,標準液の採取量は,試料の採取量が 10 mL に対するものである。試料の採取量,試料容器

及び恒温槽温度(試料温度)に変更があった場合には,適宜定量範囲を満足する標準液の採取量にす


33

K 0125

:2016

る。

b)  これらの標準液を用いて,5.4.1.5 によって,検量線の作成を行う。

5.5

溶媒抽出・ガスクロマトグラフ法

この方法は,

表 の揮発性有機化合物をヘキサンで抽出し,ヘキサンを電子捕獲検出器(ECD)を用い

たガスクロマトグラフに注入して定量する。

この方法による定量範囲及び繰返し分析精度を,

表 に示す。

また,多量の鉱物油類が共存する場合は四塩化炭素,1,1,1-トリクロロエタン,テトラクロロエチレン及び

トリクロロエチレンの回収率を低下させるが,20 mg/L 程度であれば妨害しない。

メタンチオール(メチルメルカプタン)

,ジメチルスルフィド(硫化ジメチル)

,ジメチルジスルフィド

(二硫化ジメチル)

などの硫黄化合物は共存しても妨害しない。

総トリハロメタンの濃度を求める場合は,

ジブロモクロロメタン,クロロホルム,ブロモホルム及びブロモジクロロメタンのそれぞれの濃度の合計

で算出する。

表 9−対象物質,定量範囲及び繰返し分析精度の一覧

対象物質

定量範囲

μg/L

繰返し分析精度

%

ジブロモクロロメタン(CHBr

2

Cl) 0.5∼10 5∼10

四塩化炭素(CCl

4

) 0.12∼2.5 5∼10

クロロホルム(CHCl

3

) 1.2∼25 5∼10

ブロモホルム(CHBr

3

) 2.5∼50 5∼10

ブロモジクロロメタン(CHBrCl

2

) 0.3∼6 5∼10

1,1,1-トリクロロエタン(CH

3

CCl

3

) 0.5∼10 5∼10

1,1,2-トリクロロエタン(CHCl

2

CH

2

Cl)

2∼40 10∼20

テトラクロロエチレン(CCl

2

=CCl

2

) 0.5∼10 5∼10

トリクロロエチレン(CHCl=CCl

2

2∼40 5∼10

定量範囲は,試料の採取量を 40 mL とし,ヘキサン 10 mL で抽出した場合である。

いずれも装置,測定条件によって定量範囲は異なる。

5.5.1

試薬

試薬は,次による。

a)  水  3.7 による。 
b)  ヘキサン  JIS K 8848 に規定するヘキサンを用いる。ヘキサンは使用前に 5.5.4 の空試験によった操作

を行って測定に支障がないことを確認する。開封後は試験室内では室内の空気による汚染を受けるこ

とがあるので,汚染のない場所に保存しておく。ペンタンを用いてもよい。

c)  揮発性有機化合物混合標準液[{CHBr

2

Cl: 0.4 μgCCl

4

: 0.1 μgCHCl

3

: 1 μgCHBr

3

: 2 μgCHBrCl

2

0.24 μgCH

3

CCl

3

: 0.4 μgCHCl

2

CH

2

Cl: 1.6 μgCCl

2

CCl

2

: 0.4 μgCHClCCl

2

: 1.6 μg}/mL]  全量

フラスコ 100 mL にヘキサン約 50 mL を入れ,これに A.4  am)  のジブロモクロロメタン標準液

(CHBr

2

Cl: 10

μg/mL),A.4 ap)  の四塩化炭素標準液(CCl

4

: 2.5

μg/mL),A.4 as)  のクロロホルム標準

液(CHCl

3

: 25

μg/mL),A.4 av)  のブロモホルム標準液(CHBr

3

: 50

μg/mL),A.4 ay)  のブロモジクロ

ロメタン標準液(CHBrCl

2

: 6

μg/mL),A.4 bb)  の 1,1,1-トリクロロエタン標準液(CH

3

CCl

3

: 10

μg/mL),

A.4 be)  の 1,1,2-トリクロロエタン標準液(CHCl

2

CH

2

Cl: 40

μg/mL),A.4 bh)  のテトラクロロエチレン

標準液(CCl

2

=CCl

2

: 10

μg/mL)及び A.4 bk)  のトリクロロエチレン標準液(CHCl=CCl

2

: 40

μg/mL)

をそれぞれ 4 mL をとり,さらにヘキサンを標線まで加える。この標準液は,検量線作成時に使用す

る。


34

K 0125

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d)  揮発性有機化合物混合標準液[{CHBr

2

Cl: 8 ngCCl

4

: 2 ngCHCl

3

: 20 ngCHBr

3

: 40 ngCHBrCl

2

: 4.8 

ngCH

3

CCl

3

: 8 ngCHCl

2

CH

2

Cl: 32 ngCCl

2

CCl

2

: 8 ngCHClCCl

2

: 32 ng}/mL]  全量フラスコ

50 mL にヘキサン約 40 mL を入れ,c)  の揮発性有機化合物混合標準液 1 mL をとり,さらにヘキサン

を標線まで加える。この標準液は,5.5.3 の準備操作で使用する。

5.5.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a)  共栓付メスシリンダー(50 mL)  使用時にヘキサンで洗浄する。 
b)  マイクロシリンジ  1∼10

μL が採取できるもの。使用時にヘキサンで洗浄する。

c)  ガスクロマトグラフ  次に掲げる条件を満たすもの。

1)  キャピラリーカラム用管  5.1.2 e) 1.1)  による。 
2)  キャピラリーカラム  5.1.2 e) 1.2)  による。

分離カラムとして充塡カラムを用いることができる。この場合のガスクロマトグラフの条件は,

附属書 による。

3)  検出器  5.3.1.2 e) 3)  による。 
4)  キャリヤーガス  5.1.2 e) 1.3)  による。 
5)  カラム槽温度  5.1.2 e) 1.4)  による。 
6)  検出器槽温度  5.3.1.2 e) 6)  による。 
7)  試料導入方法  5.2.1.2 i) 1)  による。 
8)  試料導入部温度  5.2.1.2 i) 2)  による。

5.5.3

準備操作

5.5.1 d)  の揮発性有機化合物混合標準液 2

μL をマイクロシリンジを用いてとり,5.5.4 の操作を行って揮

発性有機化合物の保持時間の位置を確認する。ガスクロマトグラフに注入するヘキサンの量は,5.5.4 と同

量とする。マイクロシリンジは,検量線の作成に用いたものと同じものを用いる。

5.5.4

操作

操作は,次による。

a)  箇条 で採取した試料 40 mL を共栓付メスシリンダー50 mL にとる。

b)  ヘキサン 10 mL を加えて密栓し,10∼20 秒間激しく振り混ぜた後静置する。 
c)  ヘキサン層の一定量(例えば,2

μL)をマイクロシリンジを用いてとり,直ちにガスクロマトグラフ

に 5.2.1.2 i) 1)  の試料導入方法によって導入し,ガスクロマトグラムを記録する。

マイクロシリンジは,検量線の作成に用いたものと同じものを用いる。

対象揮発性有機化合物の保持時間付近にピークが複雑に記録され,対象揮発性有機化合物に相当す

るピークの確認が困難な場合は,極性の異なったキャピラリーカラムを用いたガスクロマトグラフ法

によるか,又は 5.1 による。

d)  5.5.3 で確認した揮発性有機化合物の保持時間に相当する位置のピークについて,それぞれのピーク指

示値を読み取る。検量線の上限を超える場合には,b)で得られたヘキサン層の一定量をとり,あらか

じめヘキサンを入れてある全量フラスコに入れ,適切な濃度に希釈して測定する。

e)  検量線から各揮発性有機化合物の量(ng)を求め,次の式(2)によって試料中の揮発性有機化合物の濃

度(

μg/L)を算出する。

V

C

v

a

N

000

1

10

10

3

1

3

×

×

×

×

=

  (2)


35

K 0125

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ここに,

N

対象揮発性有機化合物の濃度(

μg/L

a

検量線から求めた揮発性有機化合物の量(

ng

v

1

b

)

で用いたヘキサンの量(

mL

C

注入量(

μL

V

試料(

mL

10

3

ng

μg

に,

μL

mL

に換算する係数

5.5.5

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a

)

5.5.1 c

)

の揮発性有機化合物混合標準液

0.5

10 mL

を段階的に全量フラスコ

100 mL

にとり,ヘキサ

ンを標線まで加えて検量線用揮発性有機化合物混合標準液を調製する。

なお,全量フラスコにはあらかじめ少量のヘキサンを入れておく。

b

)

これらの標準液を用いて 5.5.4 c

)

及び d

)

の操作を行い,各揮発性有機化合物のピーク指示値とそれぞ

れの量(

ng

)との関係線をそれぞれ作成する。検量線の作成は,試料測定時に行う。

5.6

活性炭抽出・ガスクロマトグラフ質量分析法(1,4-ジオキサン分析)

この方法は,

1,4-

ジオキサンの個別定量法として適用する。試料にあらかじめ添加回収用の内標準物質

である

1,4-

ジオキサン

-d8

を添加し,活性炭カラムに

1,4-

ジオキサンを吸着した後,アセトンで溶出し,ガ

スクロマトグラフ質量分析計に導入する。検出には選択イオン検出法(

SIM

)又は全イオン検出(

TIM

の方法を用い,選択イオンのクロマトグラムを測定して濃度を求める。

なお,準備操作で

1,4-

ジオキサンの回収率が

70

120 %

1,4-

ジオキサン

-d8

の回収率が

50

120 %

の範

囲にない場合は,機器等の再調整を行い,範囲内にあることを確認しておく。

また,装置の検出限界が低い場合は,試料採取量を少なくしてもよい。その場合,それに比例して

1,4-

ジオキサン

-d8

や内標準液である

4-

ブロモフルオロベンゼンの添加量も変える。定量範囲及び繰返し分析

精度は次のとおりである。

定量範囲:

5

50 μg/L

,繰返し分析精度:

10

20 %

(装置,測定条件によって定量範囲は異なる。

5.6.1

試薬

試薬は,次による。

a

)

水  3.7 による。

b

)

アセトン  JIS K 8034 に規定するもの。アセトンは使用前に 5.6.4 の空試験による操作を行って測定に

支障がないことを確認する。開封後は試験室内では室内の空気による汚染を受けることがあるので,

汚染のない場所に保存しておく。

c

)

メタノール  5.1.1 b

)

による。

d

)

1,4-ジオキサン標準液(C

4

H

8

O

2

: 1 mg/mL

5.1.1 f

)

による。アセトンを用いて調製してもよい。この

場合,添加回収試験等で試料に加えるアセトンの量を試料量の

0.005 %

以下とする(例えば,試料

200

mL

の場合で

10 μL

以下となる。

。これを超えると回収率が低下するため,注意が必要である。

e

)

1,4-ジオキサン標準液(C

4

H

8

O

2

: 100 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にメタノール約

60 mL

を入れ,こ

れに d

)

1,4-

ジオキサン標準液(

C

4

H

8

O

2

: 1 mg/mL

10 mL

をとり,さらにメタノールを標線まで加

える。

f

)

内標準液  内標準液は,次による。

1

)

4-ブロモフルオロベンゼン内標準液(C

6

H

4

BrF: 1 mg/mL

5.1.1 j

)

 2

)

による。

2

)

4-ブロモフルオロベンゼン内標準液(C

6

H

4

BrF: 100 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にメタノール約

60 mL

を入れ,これに 1

)

4-

ブロモフルオロベンゼン内標準液(

C

6

H

4

BrF: 1 mg/mL

10 mL

をとり,


36

K 0125

:2016

さらにメタノールを標線まで加える。この溶液は使用時に調製する。

3

)

1,4-ジオキサン-d8 内標準液(C

4

D

8

O

2

: 1 mg/mL

5.1.1 j

)

 4

)

による。

4

)

1,4-ジオキサン-d8 内標準液(C

4

D

8

O

2

: 100 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にメタノール約

60 mL

入れ,これに 3

)

1,4-

ジオキサン

-d8

内標準液(

C

4

D

8

O

2

: 1 mg/mL

10 mL

をとり,さらにメタノー

ルを標線まで加える。この溶液は使用時に調製する。

5.6.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a

)

マイクロシリンジ

1

10

μL

を採取できるもの又は自動注入装置。

b

)

バイアル  5.2.1.2 a

)

による。ただし,容量は

200

300 mL

のもの。

c

)

バイアル用ゴム栓  5.2.1.2 b

)

による。

d

)

カートリッジ型活性炭カラム  市販品のカートリッジ型活性炭カラムにアセトン

20 mL

及び水

40 mL

10 mL/min

の速度で通して調整したものを用いる。また,事前にきちんと溶出できているか回収率

の確認を行っておく。

e

)

カートリッジ型 ODS 又はポリスチレン樹脂充塡カラム  球状で多孔性のシリカゲルにオクタデシル

シリル(

C

18

H

37

Si

)基で表面が処理されたものが固定相として充塡されている市販品のカートリッジ

型カラムをあらかじめアセトン

10 mL

と水

20 mL

とで洗浄しておく。シリカゲルの代わりにポリスチ

レン樹脂を用いたものでもよい。

注記

疎水性物質による妨害が認められる場合は,d

)

のカートリッジ型活性炭カラムの上部に装着

することによって妨害を取り除くことができる。この方法は,浮遊物質による目詰まり防止

に有効である。

f

)

固相抽出装置  加圧通水式のもの。ただし,

1,4-

ジオキサン

-d8

内標準物質の回収率が

50

120 %

で安

定的に得られることが確認されている場合は,吸引通水式のものを用いてもよい。

g

)

目盛付き共栓試験管

10 mL

のもの。

h

)

ガスクロマトグラフ質量分析計

1

)

ガスクロマトグラフ  次に掲げる条件を満たすもの。

1.1

)

キャピラリーカラム用管  内径

0.2

0.32 mm

,長さ約

25

60 m

の石英ガラス製,硬質ガラス製又

は内面を不活性処理したステンレス鋼製のもの。

1.2

)

キャピラリーカラム

1,4-

ジオキサンの定量には高極性及び高膜厚のカラムが適しているが,5.1.2 

e

)

 1.2

)

も使用できる。

1.3

)

キャリヤーガス  5.1.2 e

)

 1.3

)

による。

1.4

)

カラム槽温度  5.1.2 e

)

 1.4

)

による。

1.5

)

試料導入方法  スプリットレス方式によって,

2

分後にパージオフできるもの。

1.6

)

試料導入部温度

150

250

2

)

質量分析計  5.1.2 e

)

 2

)

による。

5.6.3

準備操作

準備操作は,次による。

a

)

バイアルに水

200 mL

をとり,これに 5.6.1 e

)

1,4-

ジオキサン標準液(

C

4

H

8

O

2

: 100 μg/mL

50 μL

び 5.6.1 f

)

 4

)

1,4-

ジオキサン

-d8

内標準液(

C

4

D

8

O

2

: 100 μg/mL

50 μL

を加えて,直ちにバイアル用

ゴム栓をし,振り混ぜた後,放置する。

b

)

カートリッジ型活性炭カラムを

1

本接続する。

1

本で

1,4-

ジオキサン

-d8

内標準液の回収率が

50 %

未満


37

K 0125

:2016

の場合は,直列に

2

本接続する。

c

)

固相抽出装置を用いて,a

)

の溶液を

10 mL/min

以下の流速で通水する。

注記 1

流速を遅くすると回収率は向上する。

5 mL/min

10 mL/min

とでは,

5 mL/min

の回収率が

10

20 %

向上する。

d

)

次に,

10 mL

で a

)

のバイアル及びカーリッジ型活性炭カラムを洗浄後,

窒素を

20

分以上通気して,

脱水する。アスピレータでの吸引や遠心分離などを組み合わせて脱水を行ってもよい。

注記 2

水分除去が不十分な場合は,ピーク形状が不良となり定量精度に影響を及ぼし,脱水しす

ぎた場合は,揮散による損失が生じる場合があるので,通気時間は

20

分間を目安とすると

よい。

e

)

固相抽出装置を用いてアセトン

5 mL

をカラムの逆方向から

1 mL/min

の流速で流し,

1,4-

ジオキサン

を固相から目盛付き共栓試験管に溶出する。

f

)

溶出液に窒素を緩やかに吹き付け

1 mL

まで濃縮する。ただし,装置の感度が十分得られる場合は,

濃縮は行わず

5 mL

又は

10 mL

の一定量としてもよい。

g

)

この溶液に 5.6.1 f

)

 2

)

4-

ブロモフルオロベンゼン内標準液(

C

6

H

4

BrF: 100 μg/mL

50 μL

を加え,振

り混ぜる。

h

)

5.6.4 c

)

の操作を行い,

1,4-

ジオキサン,

1,4-

ジオキサン

-d8

及び

4-

ブロモフルオロベンゼンの保持時間

の位置を確認し,さらに

1,4-

ジオキサン及び

1,4-

ジオキサン

-d8

の回収率がそれぞれ

70

120 %

50

120 %

であることを確認する。

5.6.4

操作

操作は,次による。

a

)

箇条 によって採取した試料

200 mL

をバイアルに静かに泡立てないようにとり,5.6.1 f

)

 4

)

1,4-

オキサン

-d8

内標準液(

C

4

D

8

O

2

: 100 μg/mL

50 μL

を加えて,直ちにバイアル用ゴム栓をし,振り混ぜ

る。

b

)

5.6.3 b

)

g

)

の操作を行う。

c

)

この溶液の一定量(例えば,

1

μL

)をマイクロシリンジを用いてとり,直ちに 5.6.2 h

)

 1.5

)

の試料導

入方法によってガスクロマトグラフ質量分析計に注入する。マイクロシリンジは,検量線の作成に用

いたものと同じものを用いる。

d

) 1,4-

ジオキサン

-d8

の定量イオン及び確認イオンのピークが予想保持時間の±

5

秒間以内に出現し,定

量イオンと確認イオンとの強度比が検量線作成時の強度比の±

20 %

以内であれば,試料中に存在する

とみなしてその定量イオンのクロマトグラムを記録する。

なお,特有の定量イオン(確認イオン)には,

1,4-

ジオキサンの場合,

88(55)

1,4-

ジオキサン

-d8

の場合,

96(64)

4-

ブロモフルオロベンゼンの場合,

174(95)

などがある。

注記

5.6.3 f

)

の濃縮などによって,マススペクトルが測定できる場合は,マススペクトルによる確

認が望ましい。

e

) 1,4-

ジオキサン

-d8

の保持時間が,検量線作成時の保持時間に対して±

5

秒間以内であること,及び,

マススペクトルが標準の

1,4-

ジオキサン

-d8

のスペクトルと一致した場合は,保持時間に相当する位置

のピーク指示値を読み取る。

f

)

空試験として,試料と同量の水について a

)

e

)

の操作を行う。

g

)

検量線を用いてそれぞれの検出量(

μg

)を求め,次の式

(3)

によって試料中の

1,4-

ジオキサンの濃度

μg/L

)を算出する。


38

K 0125

:2016

濃度(

μg/L

)={検出量(

μg

)−空試験の検出量(

μg

}/試料量(

L

   (3)

5.6.5

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a

)

あらかじめ約

3 mL

のアセトンを入れた全量フラスコ

5 mL

に,5.6.1 e

)

1,4-

ジオキサン標準液

C

4

H

8

O

2

: 100 μg/mL

0

200 μL

を段階的に加え,それぞれに 5.6.1 f

)

 4

)

1,4-

ジオキサン

-d8

内標準

液(

C

4

D

8

O

2

: 100 μg/mL

5 μg/mL

となるように加えて,アセトンを標線まで加える。

b

)

あらかじめ約

3 mL

のアセトンを入れた全量フラスコ

5 mL

に,5.6.1 f

)

 4

)

1,4-

ジオキサン

-d8

内標準

液(

C

4

D

8

O

2

: 100 μg/mL

0

100 μL

を段階的に加え,それぞれに 5.6.1 f

)

 2

)

4-

ブロモフルオロベン

ゼン内標準液(

C

6

H

4

BrF: 100 μg/mL

)を

1 μg/mL

となるように加えて,アセトンを標線まで加える。

c

)

これらの溶液について 5.6.4 c

)

の操作を行い,

1,4-

ジオキサン及び

1,4-

ジオキサン

-d8

1,4-

ジオキサン

-d8

及び

4-

ブロモフルオロベンゼン,それぞれのピーク指示値の比と濃度(

μg/L

)との関係線をそれ

ぞれ作成する。検量線の作成は,試料測定時に行う。

1,4-

ジオキサン及び

1,4-

ジオキサン

-d8

の検量線

は,

1,4-

ジオキサンの定量に用いる。

1,4-

ジオキサン

-d8

及び

4-

ブロモフルオロベンゼンの検量線は,

回収率の算出に用いる。

5.7

溶媒抽出・誘導体化・ガスクロマトグラフ質量分析法(ホルムアルデヒド分析)

この方法は,ホルムアルデヒドの個別定量法として適用する。試料中のホルムアルデヒドをペンタフル

オロベンジルヒドロキシルアミンを用いてふっ素の誘導体とし,これを塩化ナトリウムの共存下でヘキサ

ンに抽出した後,これをガスクロマトグラフ質量分析法で定量する。検出には選択イオン検出(

SIM

)又

は全イオン検出(

TIM

)を用い,クロマトグラムを測定して濃度を求める。定量範囲及び繰返し分析精度

は次のとおりである。

定量範囲:

1

100 μg/L

(試料

50 mL

のとき)

,繰返し分析精度:

10

20 %

(装置,測定条件によって定

量範囲は異なる。

なお,ホルムアルデヒドの定量には,アセチルアセトン吸光光度法も適用できる。この定量方法は,

属書 による。

5.7.1

試薬

試薬は,次による。

a

)

アルカリ性過マンガン酸カリウム溶液  精製水

1.2 L

をあらかじめ

2.5 L

の容量を付した三角フラスコ

に採り,

10

分間煮沸した後,加熱を止める。次に,これに過マンガン酸カリウム

16 g

を加えて溶かし,

さらに水酸化カリウム

400 g

又は水酸化ナトリウム

290 g

を加えて溶かし,次いで精製水で約

2.5 L

した後,加熱濃縮して約

2 L

とする。

b

)

水  ホルムアルデヒドの分析には測定対象成分を含まないことを確認した精製水又はミネラルウォー

ターを用いる。水は空試験を行い,保存容器からホルムアルデヒドが溶出していないことを確認して

おく。適切な精製水又はミネラルウォーターが見つからない場合には,次の精製操作を行った水を用

いる。

3 L

を三角フラスコに採り,約

30

分煮沸する。

これを蒸留フラスコに移し,水

1 L

に対してアルカリ性過マンガン酸カリウム溶液を

50 mL

の割合

で加えて蒸留し,初めの留出液約

500 mL

を捨て,その後に留出したものを用いる。この留出水は,

使用時に調製する。

c

)

塩化ナトリウム  JIS K 8150 に規定する塩化ナトリウムを

300

℃で

2

時間加熱したもの。測定対象成

分を含まないもの。


39

K 0125

:2016

d

)

硫酸ナトリウム  JIS K 8987 に規定するもの。

e

)

硫酸(11

1

容をビーカーにとり,これを冷却し,かき混ぜながら JIS K 8951 に規定する硫酸

1

容を徐々に加える。

f

)

ヘキサン  JIS K 8848 に規定するものであり,5.7.4 の操作でガスクロマトグラフ質量分析計に導入し

たときに,ふっ素誘導体化したホルムアルデヒドの保持時間にピークを生じないもの。

g

)

ペンタフルオロベンジルヒドロキシルアミン溶液(1 mg/mL

ペンタフルオロベンジルヒドロキシル

アミン塩酸塩(純度

98 %

以上のもの)

100 mg

を全量フラスコ

100 mL

にとり,水を加えて溶かした後,

水を標線まで加える。この溶液は,褐色瓶に入れて冷暗所に保存する。

h

)

ホルムアルデヒド標準液(HCHO: 1 mg/mL

国家計量標準にトレーサブルなものを用いる。

なお,ホルムアルデヒド標準液をホルムアルデヒド液から調製する場合は,E.2.1

l

)

による。

i

)

ホルムアルデヒド標準液(HCHO: 0.01 mg/mL

ホルムアルデヒド標準液(

HCHO: 1 mg/mL

1 mL

を,水約

40 mL

を入れた褐色全量フラスコ

100 mL

にとり,水を標線まで加える。この溶液は,使用

時に調製する。

j

)

内標準液(C

10

H

21

Cl: 1 mg/mL

 1-

クロロデカン(純度

97 %

以上のもの)

0.1 g

をあらかじめヘキサン

60 mL

を入れた全量フラスコ

100 mL

にとり,振り混ぜた後,ヘキサンを標線まで加える。この溶

液は,調製後直ちに

10 mL

ずつをねじ口バイアル[容量

10 mL

で,四ふっ化エチレン樹脂フィルム(又

は同等のもの)張りのねじ口キャップをしたガラス瓶]に入れて冷凍保存する。

k

)

内標準液(C

10

H

21

Cl: 5 μg/mL

内標準液(

C

10

H

21

Cl: 1 mg/mL

1 mL

を,ヘキサン約

40 mL

を入れた

全量フラスコ

200 mL

にとり,振り混ぜた後,ヘキサンを標線まで加える。この溶液は,使用時に調

製する。

l

)

内標準液(C

10

H

21

Cl: 0.5 μg/mL

内標準液(

C

10

H

21

Cl: 5 μg/mL

1 mL

を,ヘキサン約

4 mL

を入れた

全量フラスコ

10 mL

にとり,振り混ぜた後,ヘキサンを標線まで加える。この溶液は,使用時に調製

する。

5.7.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a

)

共栓付比色管又は分液漏斗  容量

50 mL

の共栓付比色管又は容量

100 mL

の分液漏斗。

注記

分液漏斗を用いる場合は,あらかじめ

50 mL

のところに線を付しておくとよい。

b

)

マイクロシリンジ

5

10 μL

を採取できるもの又は自動注入装置。

c

)

ガスクロマトグラフ質量分析計  ガスクロマトグラフ質量分析計は,次による。

1

)

ガスクロマトグラフ  次に掲げる条件を満たすもの。

1.1

)

キャピラリーカラム用管  5.1.2 e

)

 1.1

)

による。

1.2

)

キャピラリーカラム  5.1.2 e

)

 1.2

)

による。

1.3

)

キャリヤーガス  ヘリウム(純度

99.999 vol%

以上)による。線速度は

20

50 cm/s

の範囲に調節

して用いる。

1.4

)

カラム槽温度

35

280

℃で

0.5

℃以内の温度調節の精度があり,昇温が可能なもの。

 50

℃に約

1

分間保持し,

10

30

/min

280

℃まで上昇させることができるもの。

1.5

)

試料導入方法  5.2.1.2 i

)

 1

)

による。

1.6

)

試料導入部温度

150

250

2

)

質量分析計  5.1.2 e

)

 2

)

による。

5.7.3

準備操作


40

K 0125

:2016

準備操作は,次による。

a

)

5.7.1 i

)

のホルムアルデヒド標準液(

HCHO 0.01 mg/mL

)を

0.1 mL

以上加えた水

50 mL

について 5.7.4

の a

)

g

)

の操作を行い,ふっ素誘導体化したホルムアルデヒド及び内標準物質の保持時間の位置を確

認する。

b

)

試料について,a

)

の操作による添加回収試験を行い,ホルムアルデヒド及び内標準物質の回収率が

70

120 %

の範囲にあることを確認する。

5.7.4

操作

操作は,次による。

a

)

試料の適量(ホルムアルデヒドの濃度が

0.001

0.1 mg/L

)を共栓付比色管又は分液漏斗にとり,水を

加えて

50 mL

にする。

b

)

これにペンタフルオロベンジルヒドロキシルアミン溶液(

1 mg/mL

3 mL

を加えて混合し,約

2

時間

静置する。

c

)

静置後,硫酸(

1

1

0.8 mL

と塩化ナトリウム

20 g

とを加えて混合する。

注記 1

硫酸は過剰のペンタフルオロベンジルヒドロキシルアミンを分解するために加える。

d

)

これに 5.7.1 l

)

の内標準液

5 mL

を加えて

5

分間激しく振り混ぜ,

5

7

分間静置する。

e

)

ヘキサン層を共栓付管に分取し,硫酸ナトリウムを少量加えて脱水する。

注記 2

脱水の際には硫酸ナトリウムがサラサラと動くような状態であることを確認しておく。

f

)

この溶液を,マイクロシリンジを用いて一定量(例えば,

1

2

μL

)とり,ガスクロマトグラフ質量分

析計に導入する。

g

)

ふっ素誘導体化したホルムアルデヒド及び内標準物質特有の定量イオン及び確認イオンを設定し,定

量イオンと確認イオンとの強度比が検量線作成時の強度比の±

20 %

以内であれば,試料中に存在する

とみなしてその定量イオンのクロマトグラムを記録する。

なお,特有の定量イオン及び確認イオンには,ふっ素誘導体化したホルムアルデヒドの場合,

181

195

161

,内標準物質(

1-

クロロデカン)の場合,

91

105

などがある。

h

)

得られたクロマトグラムの保持時間が 5.7.3 の準備操作のクロマトグラムでのふっ素誘導体化したホ

ルムアルデヒド及び内標準物質の保持時間に対して±

5

秒以内であることを確認し,保持時間に相当

する位置のそれぞれのピーク指示値を読み取る。

i

)

検出されたふっ素誘導体化したホルムアルデヒドのピーク指示値と内標準物質のピーク指示値との比

を求め,検量線からホルムアルデヒドの濃度(

μg/L

)を求める。

j

)

空試験として,a

)

で使用した水と同量の水について a

)

i

)

の操作を行い,空試験値を求め,式

(4)

よってホルムアルデヒドの濃度(

μg/L

)を求める。

V

b

a

N

50

)

(

×

=

  (4)

ここに,

N

ホルムアルデヒドの濃度(

μg/L

a

検量線から求めたホルムアルデヒドの濃度(

μg/L

b

検量線から求めた空試験のホルムアルデヒドの濃度(

μg/L

V

試料分取量(

mL

5.7.5

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a

)

5.7.1 i

)

のホルムアルデヒド標準液

0.005

0.5 mL

を段階的に全量フラスコ

50 mL

に採り,水を標線ま


41

K 0125

:2016

で加える。

b

)

これらの溶液について,5.7.4 b

)

h

)

の操作を行い,ふっ素誘導体化したホルムアルデヒドと内標準

物質とのピーク指示値の比を求める。

c

)

空試験として,水

50 mL

を用いて 5.7.4 b

)

h

)

の操作を行う。

d

)

ホルムアルデヒドの濃度(

mg/L

)とホルムアルデヒドと内標準物質とのピーク指示値の比による関係

線を作成する。検量線の作成は試料測定時に行う。


42

K 0125

:2016

附属書 A

規定)

混合標準液の調製方法

A.1

概要

この附属書は,揮発性有機化合物混合標準液を調製する方法について規定する。

A.2

共通事項

標準液の調製に係る共通事項は,次による。

a

)

化合物の質量に相当する体積(質量/密度から求める。

)を全量ピペット又はマイクロシリンジで採取

する。また,標準液を希釈して調製する場合は全量ピペットを用いる。

b

)

使用時に調製する。ただし,次の操作を行い,冷暗所に保存した場合は

1

3

か月間は保存できる。

c

)

対象物質をそれぞれ単独に試験する場合には,必要な物質の標準液を調製する。

d

)

ヘッドスペース法に用いる標準液調製方法は,試料採取量

10 mL

とした場合としている。標準液の調

製は,試料の採取量に応じてこの調製方法によって行う。

A.3

標準液の保存方法

調製した標準液を直ちに液化窒素で冷却し,液化窒素又はアセトン・ドライアイスなどの冷媒を用いた

冷却条件下でアンプルに移し,溶封して保存する。

A.4

標準液の調製方法

5.35.5 に用いる標準液の調製方法は,次による。

a

)

水  3.7 による。

b

)

メタノール  5.1.1 b

)

による。

c

)

ジクロロメタン標準液(CH

2

Cl

2

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて密

栓し,その質量を測定する。これに JIS K 8161 に規定するジクロロメタン

7.6 mL

を手早く加えて密

栓し,その質量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の

差から求める。

d

)

ジブロモクロロメタン標準液(CHBr

2

Cl: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

入れて密栓し,その質量を測定する。ジブロモクロロメタン

4.2 mL

を手早く加えて密栓し,その質量

を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

e

)

四塩化炭素標準液(CCl

4

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて密栓し,

その質量を測定する。四塩化炭素

6.3 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を測定する。次に,メタノ

ールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

f

)

クロロホルム標準液(CHCl

3

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて密栓

し,その質量を測定する。JIS K 8322 に規定するクロロホルム

6.8 mL

を手早く加えて密栓し,その質

量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

g

)

ブロモホルム標準液(CHBr

3

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて密栓

し,その質量を測定する。ブロモホルム

3.4 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を測定する。次に,


43

K 0125

:2016

メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

h

)

ブロモジクロロメタン標準液(CHBrCl

2

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

入れて密栓し,その質量を測定する。ブロモジクロロメタン

5.1 mL

を手早く加えて密栓し,その質量

を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

i

)

1,2-ジクロロエタン標準液(CH

2

ClCH

2

Cl: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。JIS K 8465 に規定する

1,2-

ジクロロエタン

7.9 mL

を手早く加

えて密栓し,その質量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の

質量の差から求める。

j

)

1,1,1-トリクロロエタン標準液(CH

3

CCl

3

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール

40 mL

を入

れて密栓し,その質量を測定する。

1,1,1-

トリクロロエタン約

7.5 mL

を手早く加えて密栓し,その質

量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

k

)

1,1,2-トリクロロエタン標準液(CHCl

2

CH

2

Cl: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。

1,1,2-

トリクロロエタン

7.0 mL

を手早く加えて密栓し,その

質量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求め

る。

l

)

1,1-ジクロロエチレン標準液(CCl

2

CH

2

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。

1,1-

ジクロロエチレン

8.3 mL

を手早く加えて密栓し,その質

量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

m

)

cis-1,2-

ジクロロエチレン標準液(cis-CHClCHCl: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール

40 mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。

cis-1,2-

ジクロロエチレン

7.8 mL

を手早く加えて密

栓し,その質量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の

差から求める。

n

)

trans-1,2-

ジクロロエチレン標準液(trans-CHClCHCl: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノ

ール約

40 mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。

trans-1,2-

ジクロロエチレン

7.9 mL

を手早く加え

て密栓し,その質量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質

量の差から求める。

o

)

テトラクロロエチレン標準液(CCl

2

CCl

2

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。テトラクロロエチレン

6.2 mL

を手早く加えて密栓し,その質

量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

p

)

トリクロロエチレン標準液(CHClCCl

2

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。JIS K 8666 に規定するトリクロロエチレン

6.9 mL

を手早く加

えて密栓し,その質量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の

質量の差から求める。

q

)

1,2-ジクロロプロパン標準液(CH

3

CHClCH

2

Cl: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40

mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。

1,2-

ジクロロプロパン

8.7 mL

を手早く加えて密栓し,そ

の質量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求

める。

r

)

cis-1,3-

ジクロロ-1-プロペン標準液(cis-ClCHCHCH

2

Cl: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタ

ノール約

40 mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。

cis-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン

8.3 mL

を手早く

加えて密栓し,その質量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後


44

K 0125

:2016

の質量の差から求める。

s

)

trans-1,3-

ジクロロ-1-プロペン標準液(trans-ClCHCHCH

2

Cl: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

メタノール約

40 mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。

trans-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン

8.2 mL

手早く加えて密栓し,その質量を測定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,

前後の質量の差から求める。

t

)

p-

ジクロロベンゼン標準液(p-C

6

H

4

Cl

2

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入

れて密栓し,その質量を測定する。

p-

ジクロロベンゼン

10.0 g

を手早く加えて密栓し,その質量を測

定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

u

)

o-

キシレン標準液[o-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

30 mL

を入れて

密栓し,その質量を測定する。

o-

キシレン

11.4 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を測定する。次

に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

v

)

m-

キシレン標準液[m-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 100 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて

密栓し,その質量を測定する

m-

キシレン

5.8 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を測定する。次に,

メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

w

)

p-

キシレン標準液[p-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 100 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

40 mL

を入れて

密栓し,その質量を測定する。

p-

キシレン

5.9 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を測定する。次に,

メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

x

)

ベンゼン標準液(C

6

H

6

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

30 mL

を入れて密栓し,そ

の質量を測定する。JIS K 8858 に規定するベンゼン

11.4 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を測定

する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

y

)

トルエン標準液(C

6

H

5

CH

3

: 200 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にメタノール約

30 mL

を入れて密栓し,

その質量を測定する。JIS K 8680 に規定するトルエン

11.6 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を測

定する。次に,メタノールを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

z

)

揮発性有機化合物混合標準液[{CH

2

Cl

2

: 0.5 mgCHBr

2

Cl: 0.5 mgCCl

4

: 0.5 mgCHCl

3

: 0.5 mgCHBr

3

0.5 mgCHBrCl

2

: 0.5 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 0.5 mgCH

3

CCl

3

: 0.5 mgCHCl

2

CH

2

Cl: 0.5 mgCCl

2

CH

2

0.5 mgcis-CHClCHCl: 0.5 mgtrans-CHClCHCl: 0.5 mgCCl

2

CCl

2

: 0.5 mgCHClCCl

2

: 0.5 

mgCH

3

CHClCH

2

Cl: 0.5 mgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 0.5 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 0.5 mgp-C

6

H

4

Cl

2

0.5 mgo-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 0.5 mgm-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 0.25 mgp-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 0.25 mgC

6

H

6

: 0.5 mgC

6

H

5

CH

3

0.5 mg}/mL

全量フラスコ

200 mL

にメタノール約

100 mL

を入れ,これにジクロロメタン標準液

CH

2

Cl

2

: 200 mg/mL

,ジブロモクロロメタン標準液(

CHBr

2

Cl: 200 mg/mL

,四塩化炭素標準液(

CCl

4

:

200 mg/mL

,クロロホルム(トリクロロメタン)標準液(

CHCl

3

: 200 mg/mL

,ブロモホルム標準液

CHBr

3

: 200 mg/mL

,ブロモジクロロメタン標準液(

CHBrCl

2

: 200 mg/mL

1,2-

ジクロロエタン標準

液(

CH

2

ClCH

2

Cl: 200 mg/mL

1,1,1-

トリクロロエタン標準液(

CH

3

CCl

3

: 200 mg/mL

1,1,2-

トリクロ

ロエタン標準液(

CHCl

2

CH

2

Cl: 200 mg/mL

1,1-

ジクロロエチレン標準液(

CCl

2

CH

2

: 200 mg/mL

cis-1,2-

ジクロロエチレン標準液(

cis-CHCl

CHCl: 200 mg/mL

),

trans-1,2-

ジクロロエチレン標準液

trans-CHCl

CHCl: 200 mg/mL

,テトラクロロエチレン標準液(

CCl

2

CCl

2

: 200 mg/mL)

,トリクロ

ロエチレン標準液(

CHCl

CCl

2

: 200 mg/mL)

1,2-

ジクロロプロパン標準液(

CH

3

CHClCH

2

Cl: 200

mg/mL)

cis-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液(

cis-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

trans-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液(

trans-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

),

p-

ジクロロベンゼン標準液(

p-C

6

H

4

Cl

2

: 200

mg/mL

o-

キシレン標準液[

o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 200 mg/mL

m-

キシレン(

1,3-

ジメチルベンゼン)標準液


45

K 0125

:2016

m-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 100 mg/mL

p-

キシレン標準液[

p-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 100 mg/mL

,ベンゼン標準液(

C

6

H

6

: 200

mg/mL

)及びトルエン標準液(

C

6

H

5

CH

3

: 200 mg/mL

)をそれぞれ

0.5 mL

とり,さらにメタノールを標

線まで加える。この標準液は,検量線作成時に使用する。

aa

)

揮発性有機化合物混合標準液[{CH

2

Cl

2

: 2 mgCHBr

2

Cl: 2 mgCCl

4

: 2 mgCHCl

3

: 2 mgCHBr

3

: 2 

mgCHBrCl

2

: 2 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 2 mgCH

3

CCl

3

: 2 mgCHCl

2

CH

2

Cl: 2 mgCCl

2

CH

2

: 2 mg

cis-CHCl

CHCl: 2 mgtrans-CHClCHCl: 2 mgCCl

2

CCl

2

: 2 mgCHClCCl

2

: 2 mg

CH

3

CHClCH

2

Cl: 2 mgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 2 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 2 mgp-C

6

H

4

Cl

2

: 2 mg

o-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 2 mgm-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 1 mgp-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 1 mgC

6

H

6

: 2 mgC

6

H

5

CH

3

: 2 mg}/mL

量フラスコ

200 mL

にメタノール約

100 mL

を入れ,

これにジクロロメタン標準液

CH

2

Cl

2

: 200 mg/mL

ジブロモクロロメタン標準液(

CHBr

2

Cl: 200 mg/mL

,四塩化炭素標準液(

CCl

4

: 200 mg/mL

,クロロ

ホルム標準液(

CHCl

3

: 200 mg/mL

,ブロモホルム標準液(

CHBr

3

: 200 mg/mL

,ブロモジクロロメタ

ン標準液(

CHBrCl

2

: 200 mg/mL

1,2-

ジクロロエタン標準液(

CH

2

ClCH

2

Cl: 200 mg/mL

1,1,1-

トリク

ロロエタン標準液(

CH

3

CCl

3

: 200 mg/mL

1,1,2-

トリクロロエタン標準液(

CHCl

2

CH

2

Cl: 200 mg/mL

1,1-

ジクロロエチレン標準液(

CCl

2

CH

2

: 200 mg/mL

cis-1,2-

ジクロロエチレン標準液(

cis-CHCl

CHCl: 200 mg/mL

trans-1,2-

ジクロロエチレン標準液(

trans-CHCl

CHCl: 200 mg/mL

,テトラクロ

ロエチレン標準液(

CCl

2

CCl

2

: 200 mg/mL

,トリクロロエチレン標準液(

CHCl

CCl

2

: 200 mg/mL

1,2-

ジクロロプロパン標準液(

CH

3

CHClCH

2

Cl: 200 mg/mL

),

cis-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液

cis-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

trans-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液(

trans-ClCH

CHCH

2

Cl: 200

mg/mL

p-

ジクロロベンゼン標準液(

p-C

6

H

4

Cl

2

: 200 mg/mL

o-

キシレン標準液[

o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 200

mg/mL

m-

キシレン標準液[

m-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 100 mg/mL

p-

キシレン(

1,4-

ジメチルベンゼン)標準液

p-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 100 mg/mL

,ベンゼン標準液(

C

6

H

6

: 200 mg/mL

)及びトルエン標準液(

C

6

H

5

CH

3

: 200

mg/mL

)をそれぞれ

2 mL

とり,さらにメタノールを標線まで加える。この標準液は,検量線作成時

に使用する。

ab

)

揮発性有機化合物混合標準液 A-a{CHBr

2

Cl: 1 mgCCl

4

: 0.5 mgCHBrCl

2

: 1 mgCH

3

CCl

3

: 2 mg

CCl

2

CCl

2

: 1 mgCHClCCl

2

: 2 mg}/mL

全量フラスコ

100 mL

にメタノール約

60 mL

を入れ,こ

れに四塩化炭素標準液(

CCl

4

: 200 mg/mL

0.25 mL

,ジブロモクロロメタン標準液(

CHBr

2

Cl: 200 mg/mL

ブロモジクロロメタン標準液(

CHBrCl

2

: 200 mg/mL

)及びテトラクロロエチレン標準液(

CCl

2

CCl

2

:

200 mg/mL

)をそれぞれ

0.5 mL

1,1,1-

トリクロロエタン標準液(

CH

3

CCl

3

: 200 mg/mL

)及びトリクロ

ロエチレン標準液(

CHCl

CCl

2

: 200 mg/mL

)をそれぞれ

1 mL

とり,さらにメタノールを標線まで加

える。

ac

)

揮発性有機化合物混合標準液 A-b{CHBr

2

Cl: 10 μgCCl

4

: 5 μgCHBrCl

2

: 10 μgCH

3

CCl

3

: 20 μg

CCl

2

CCl

2

: 10 μgCHClCCl

2

: 20 μg}/mL

全量フラスコ

100 mL

に少量のメタノールを入れ,こ

れに揮発性有機化合物混合標準液

A-a 1 mL

とり,さらにメタノールを標線まで加える。

ad

)

揮発性有機化合物混合標準液 B-a{CHCl

3

: 0.5 mgCHBr

3

: 0.5 mgCHCl

2

CH

2

Cl: 2 mgcis-ClCH

CHCH

2

Cl: 0.5 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 1 mg}/mL

全量フラスコ

200 mL

にメタノール約

100 mL

を入れ,これにクロロホルム標準液(

CHCl

3

: 200 mg/mL

,ブロモホルム標準液(

CHBr

3

: 200 mg/mL

及び

cis-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液

cis-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

をそれぞれ

0.5 mL

trans-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液(

trans-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

)を

1 mL

1,1,2-

トリクロロエタン標

準液(

CHCl

2

CH

2

Cl: 200 mg/mL

)を

2 mL

とり,さらにメタノールを標線まで加える。

ae

)

揮発性有機化合物混合標準液 C-a{CH

2

Cl

2

: 1.25 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 1.25 mgCCl

2

CH

2

: 1.25 mg


46

K 0125

:2016

CH

3

CHClCH

2

Cl: 0.5 mgp-C

6

H

4

Cl

2

: 1 mg}/mL

全量フラスコ

400 mL

にメタノール約

200 mL

を入れ,

これに

1,2-

ジクロロプロパン標準液(

CH

3

CHClCH

2

Cl: 200 mg/mL

)を

1 mL

p-

ジクロロベンゼン標準

液(

p-C

6

H

4

Cl

2

: 200 mg/mL

)を

2 mL

,ジクロロメタン標準液(

CH

2

Cl

2

: 200 mg/mL

1,2-

ジクロロエタ

ン標準液(

CH

2

ClCH

2

Cl: 200 mg/mL

)及び

1,1-

ジクロロエチレン標準液(

CCl

2

CH

2

: 200 mg/mL

)をそ

れぞれ

2.5 mL

とり,さらにメタノールを標線まで加える。

af

)

揮発性有機化合物混合標準液 D-a{cis-CHClCHCl: 5 mgtrans-CHClCHCl: 2 mg}/mL

全量フ

ラスコ

200 mL

にメタノール約

100 mL

を入れ,これに

cis-1,2-

ジクロロエチレン標準液(

cis-CHCl

CHCl: 200 mg/mL

)を

5 mL

trans-1,2-

ジクロロエチレン標準液(

trans-CHCl

CHCl: 200 mg/mL

)を

2 mL

それぞれとり,さらにメタノールを標線まで加える。

ag

)

揮発性有機化合物混合標準液[{CH

2

Cl

2

: 2.5 mgCHBr

2

Cl: 2.5 mgCCl

4

: 2.5 mgCHCl

3

: 2.5 mgCHBr

3

2.5 mgCHBrCl

2

: 2.5 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 2.5 mgCH

3

CCl

3

: 2.5 mgCHCl

2

CH

2

Cl: 2.5 mgCCl

2

CH

2

2.5 mgcis-CHClCHCl: 2.5 mgtrans-CHClCHCl: 2.5 mgCCl

2

CCl

2

: 2.5 mgCHClCCl

2

: 2.5 

mgCH

3

CHClCH

2

Cl: 2.5 mgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 2.5 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 2.5 mgp-C

6

H

4

Cl

2

2.5 mgo-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 2.5 mgm-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 1.25 mgp-C

6

H

4

(

CH

3

)

2

: 1.25 mgC

6

H

6

: 2.5 mgC

6

H

5

CH

3

2.5 mg}/mL

全量フラスコ

200 mL

にメタノール約

100 mL

を入れ,これにジクロロメタン標準液

CH

2

Cl

2

: 200 mg/mL

,ジブロモクロロメタン標準液(

CHBr

2

Cl: 200 mg/mL

,四塩化炭素標準液(

CCl

4

:

200 mg/mL

,クロロホルム標準液(

CHCl

3

: 200 mg/mL

,ブロモホルム標準液(

CHBr

3

: 200 mg/mL

ブロモジクロロメタン標準液(

CHBrCl

2

: 200 mg/mL

1,2-

ジクロロエタン標準液(

CH

2

ClCH

2

Cl: 200

mg/mL

),

1,1,1-

トリクロロエタン標準液(

CH

3

CCl

3

: 200 mg/mL

),

1,1,2-

トリクロロエタン標準液

CHCl

2

CH

2

Cl: 200 mg/mL

1,1-

ジクロロエチレン標準液(

CCl

2

CH

2

: 200 mg/mL

cis-1,2-

ジクロロ

エチレン標準液(

cis-CHCl

CHCl: 200 mg/mL

trans-1,2-

ジクロロエチレン標準液(

trans-CHCl

CHCl:

200 mg/mL

,テトラクロロエチレン標準液(

CCl

2

CCl

2

: 200 mg/mL

,トリクロロエチレン標準液

CHCl

CCl

2

: 200 mg/mL

1,2-

ジクロロプロパン標準液(

CH

3

CHClCH

2

Cl: 200 mg/mL

cis-1,3-

ジク

ロロ

-1-

プロペン標準液(

cis-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

),

trans-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液

trans-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

p-

ジクロロベンゼン標準液(

p-C

6

H

4

Cl

2

: 200 mg/mL

o-

キシレ

ン標準液[

o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 200 mg/mL

m-

キシレン標準液[

m-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 100 mg/mL

p-

キシレン標

準液[

p-C

6

H

4

(CH

3

)

2

: 100 mg/mL

,ベンゼン標準液(

C

6

H

6

: 200 mg/mL

)及びトルエン標準液(

C

6

H

5

CH

3

:

200 mg/mL

)をそれぞれ

2.5 mL

とり,さらにメタノールを標線まで加える。

ah

)

揮発性有機化合物混合標準液 E-a{CHBr

2

Cl: 5 mgCCl

4

: 0.5 mgCHCl

3

: 5 mgCHBr

3

: 5 mgCHBrCl

2

5 mgCH

3

CCl

3

: 2 mgCCl

2

CCl

2

: 4 mgCHClCCl

2

: 5 mg}/mL

全量フラスコ

200 mL

にメタノ

ール約

100 mL

を入れ,これに四塩化炭素標準液(

CCl

4

: 200 mg/mL

)を

0.5 mL

1,1,1-

トリクロロエタ

ン標準液(

CH

3

CCl

3

: 200 mg/mL

)を

2 mL

,テトラクロロエチレン標準液(

CCl

2

CCl

2

: 200 mg/mL

)を

4 mL

,ジブロモクロロメタン標準液(

CHBr

2

Cl: 200 mg/mL

,クロロホルム標準液(

CHCl

3

: 200 mg/mL

ブロモホルム標準液(

CHBr

3

: 200 mg/mL

,ブロモジクロロメタン標準液(

CHBrCl

2

: 200 mg/mL

)及び

トリクロロエチレン標準液(

CHCl

CCl

2

: 200 mg/mL

)をそれぞれ

5 mL

とり,さらにメタノールを標

線まで加える。

ai

)

揮発性有機化合物混合標準液 F-a{CH

2

Cl

2

: 5 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 5 mgCHCl

2

CH

2

Cl: 2 mgCCl

2

CH

2

: 5 mgCH

3

CHClCH

2

Cl: 5 mgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 1 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 1 mg

p-C

6

H

4

Cl

2

: 5 mg}/mL

全量フラスコ

200 mL

にメタノール約

100 mL

を入れ,これに

cis-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液(

cis-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

)及び

trans-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液


47

K 0125

:2016

trans-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

)をそれぞれ

1 mL

1,1,2-

トリクロロエタン標準液(

CHCl

2

CH

2

Cl:

200 mg/mL

)を

2 mL

,ジクロロメタン標準液(

CH

2

Cl

2

: 200 mg/mL

),

1,2-

ジクロロエタン標準液

CH

2

ClCH

2

Cl: 200 mg/mL

1,1-

ジクロロエチレン標準液(

CCl

2

CH

2

: 200 mg/mL

1,2-

ジクロロプ

ロパン標準液(

CH

3

CHClCH

2

Cl: 200 mg/mL

)及び

p-

ジクロロベンゼン標準液(

p-C

6

H

4

Cl

2

: 200 mg/mL

をそれぞれ

5 mL

とり,さらにメタノールを標線まで加える。

aj

)

揮発性有機化合物混合標準液 G-a{cis-CHClCHCl: 25 mgtrans-CHClCHCl: 10 mg}/mL

全量

フラスコ

200 mL

にメタノール約

100 mL

を入れ,これに

cis-1,2-

ジクロロエチレン標準液(

cis-CHCl

CHCl: 200 mg/mL

)を

25 mL

及び

trans-1,2-

ジクロロエチレン標準液(

trans-CHCl

CHCl: 200 mg/mL

10 mL

とり,さらにメタノールを標線まで加える。

ak

)

ジブロモクロロメタン標準液(CHBr

2

Cl: 50 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入

れて密栓し,その質量を測定する。ジブロモクロロメタン

1.1 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を

測定する。次に,ヘキサンを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

al

)

ジブロモクロロメタン標準液(CHBr

2

Cl: 1 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入れ

て,これにジブロモクロロメタン標準液(

CHBr

2

Cl: 50 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加

える。

am

)

ジブロモクロロメタン標準液(CHBr

2

Cl: 10 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入

れて,これにジブロモクロロメタン標準液(

CHBr

2

Cl: 1 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加

える。

an

)

四塩化炭素標準液(CCl

4

: 50 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入れて密栓し,そ

の質量を測定する。四塩化炭素約

1.6 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を測定する。次に,ヘキサ

ンを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

ao

)

四塩化炭素標準液(CCl

4

: 0.25 mg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入れ,これに四

塩化炭素標準液(

CCl

4

: 50 g/mL

0.5 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加える。

ap

)

四塩化炭素標準液(CCl

4

: 2.5 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入れ,これに四塩

化炭素標準液(

CCl

4

: 0.25 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加える。

aq

)

クロロホルム標準液(CHCl

3

: 50 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入れて密栓し,

その質量を測定する。JIS K 8322 に規定するクロロホルム約

1.7 mL

を手早く加えて密栓し,その質量

を測定する。次に,ヘキサンを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

ar

)

クロロホルム標準液(CHCl

3

: 2.5 mg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入れ,これに

クロロホルム標準液(

CHCl

3

: 50 mg/mL

5 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加える。

as

)

クロロホルム標準液(CHCl

3

: 25 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入れ,これに

クロロホルム標準液(

CHCl

3

: 2.5 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加える。

at

)

ブロモホルム標準液(CHBr

3

: 50 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入れて密栓し,

その質量を測定する。ブロモホルム約

1.1 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を測定する。次に,ヘ

キサンを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

au

)

ブロモホルム標準液(CHBr

3

: 5 mg/mL

全量フラスコ

10 mL

にヘキサン約

8 mL

を入れ,これにブ

ロモホルム標準液(

CHBr

3

: 50 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加える。

av

)

ブロモホルム標準液(CHBr

3

: 50 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入れ,これに

ブロモホルム標準液(

CHBr

3

: 5 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加える。

aw

)

ブロモジクロロメタン標準液(CHBrCl

2

: 50 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入


48

K 0125

:2016

れて密栓し,その質量を測定する。ブロモジクロロメタン

1.3 mL

を手早く加えて密栓し,その質量を

測定する。次に,ヘキサンを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

ax

)

ブロモジクロロメタン標準液(CHBrCl

2

: 0.6 mg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入

れ,これにブロモジクロロメタン標準液(

CHBrCl

2

: 50 mg/mL

1.2 mL

をとり,ヘキサンを標線まで

加える。

ay

)

ブロモジクロロメタン標準液(CHBrCl

2

: 6 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入れ,

これにブロモジクロロメタン標準液(

CHBrCl

2

: 0.6 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加える。

az

)

1,1,1-トリクロロエタン標準液(CH

3

CCl

3

: 50 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入

れて密栓し,その質量を測定する。

1,1,1-

トリクロロエタン

1.9 mL

を手早く加えて密栓し,その質量

を測定する。次に,ヘキサンを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

ba

)

1,1,1-トリクロロエタン標準液(CH

3

CCl

3

: 1 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入れ,

これに

1,1,1-

トリクロロエタン標準液(

CH

3

CCl

3

: 50 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加える。

bb

)

1,1,1-トリクロロエタン標準液(CH

3

CCl

3

: 10 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入

れ,これに

1,1,1-

トリクロロエタン標準液(

CH

3

CCl

3

: 1 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加

える。

bc

)

1,1,2-トリクロロエタン標準液(CHCl

2

CH

2

Cl: 50 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入れて密栓し,その質量を測定する。

1,1,2-

トリクロロエタン

1.8 mL

を手早く加えて密栓し,その

質量を測定する。次に,ヘキサンを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

bd

)

1,1,2-トリクロロエタン標準液(CHCl

2

CH

2

Cl: 4 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

入れ,これに

1,1,2-

トリクロロエタン標準液(

CHCl

2

CH

2

Cl: 50 mg/mL

4 mL

をとり,ヘキサンを標線

まで加える。

be

)

1,1,2-トリクロロエタン標準液(CHCl

2

CH

2

Cl: 40 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入れ,これに

1,1,2-

トリクロロエタン標準液(

CHCl

2

CH

2

Cl: 4 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線

まで加える。

bf

)

テトラクロロエチレン標準液(CCl

2

CCl

2

: 50 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

入れて密栓し,その質量を測定する。テトラクロロエチレン

1.6 mL

を手早く加えて密栓し,その質量

を測定する。次に,ヘキサンを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の差から求める。

bg

)

テトラクロロエチレン標準液(CCl

2

CCl

2

: 1 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入

れ,これにテトラクロロエチレン標準液(

CCl

2

CCl

2

: 50 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで

加える。

bh

)

テトラクロロエチレン標準液(CCl

2

CCl

2

: 10 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

入れ,これにテトラクロロエチレン標準液(

CCl

2

CCl

2

: 1 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで

加える。

bi

)

トリクロロエチレン標準液(CHClCCl

2

: 50 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入

れて密栓し,その質量を測定する。JIS K 8666 に規定するトリクロロエチレン

1.8 mL

を手早く加えて

密栓し,その質量を測定する。次に,ヘキサンを標線まで加える。この溶液の濃度は,前後の質量の

差から求める。

bj

)

トリクロロエチレン標準液(CHClCCl

2

: 4 mg/mL

全量フラスコ

50 mL

にヘキサン約

40 mL

を入

れ,これにトリクロロエチレン標準液(

CHCl

CCl

2

: 50 mg/mL

4 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加

える。


49

K 0125

:2016

bk

)

トリクロロエチレン標準液(CHClCCl

2

: 40 μg/mL

全量フラスコ

100 mL

にヘキサン約

80 mL

を入

れ,これにトリクロロエチレン標準液(

CHCl

CCl

2

: 4 mg/mL

1 mL

をとり,ヘキサンを標線まで加

える。


50

K 0125

:2016

附属書 B

規定)

内径 0.53 mm 以上のキャピラリーカラムの

ガスクロマトグラフ質量分析計の条件

B.1

概要

この附属書は,5.1.2 e

)

のガスクロマトグラフ質量分析計に用いるキャピラリーカラムの内径が

0.53 mm

以上のものを用いた際のガスクロマトグラフ質量分析計の条件などについて規定する。

なお,冷却凝縮装置は省略することができる。

B.2

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a

)

パージ・トラップ装置  5.1.2 d

)

による。

b

)

ガスクロマトグラフ質量分析計  5.1.2 e

)

による。ただし,キャピラリー用管,インタフェース(セ

パレーター)及びキャリヤーガス排除装置は,次による。

1

)

キャピラリーカラム用管  内径

0.53

0.75 mm

,長さ

30

120 m

の石英ガラス製,硬質ガラス製又

は内面を不活性処理したステンレス鋼製のもの。

2

)

インタフェース(セパレーター)

ガスクロマトグラフと質量分析部との接続機器で,キャリヤーガ

スの大部分を分離除去し,試料を導入するための部分で温度制御できるもの。

3

)

キャリヤーガス排除装置  この場合は,インタフェースによるキャリヤーガスの排気が必要であり,

排気量の大きめな真空ポンプが望ましい。ただし,この装置によって感度は若干低下する。


51

K 0125

:2016

附属書 C 

規定)

充塡カラムを用いた際のガスクロマトグラフの条件(A)

C.1

概要

この附属書は,5.4.1.2 i

)

のガスクロマトグラフで充塡カラムを用いた場合のガスクロマトグラフの条件

について規定する。

この方法の場合には,揮発性有機化合物を全て分離することは困難であるので,極性の異なる

2

種類以

上の充塡剤を用いたカラムによって,重なりのないピークを用いて定量を行う。

C.2

ガスクロマトグラフ

次に掲げる条件を満たすもの。

a

)

カラム用管  内径

2

3 mm

,長さ

1

3 m

のガラス製

b

)

カラム充塡剤  けい藻土を主成分とした耐火温度

1 100

℃のれんが(粒径

150

250 μm

のもの)を塩

酸(

6 mol/L

)で約

2

時間還流して洗い,水で洗液が中性になるまで洗った後,乾燥する。次に,メチ

ルシラザン処理した後,シリコーン系固定相液体約

5 %

を含浸させたもの。

c

)

検出器  5.3.1.2 e

)

 3

)

による。

d

)

キャリヤーガス  ヘリウム(純度

99.999 vol%

以上)又は JIS K 1107 に規定する窒素を用い,流量は

40

50 mL/min

となるように調節する。

e

)

試料気化室温度

250

300

f

)

カラム槽温度

60

100

g

)

検出器槽温度

250

300


52

K 0125

:2016

附属書 D 

規定)

充塡カラムを用いた際のガスクロマトグラフの条件(B)

D.1

概要

この附属書は,5.5.2 c

)

のガスクロマトグラフで充塡カラムを用いた場合のガスクロマトグラフの条件

について規定する。

この方法の場合には,揮発性有機化合物を全て分離することは困難であるので,極性の異なる

2

種類以

上の充塡剤を用いた充塡カラムによって,重なりのないピークを用いて定量を行う。

D.2

ガスクロマトグラフ

次に掲げる条件を満たすもの。

a

)

カラム用管  内径

3 mm

,長さ

3 m

のガラス製

b

)

カラム充塡剤  酸洗浄した白色けい藻土たん(坦)体(粒径

180

250  μm

)にフェニルシリコーン油

を約

20 %

被覆したもの。クロロホルムと

1,1,1-

トリクロロエタンとの分離が不十分のときは,フェニ

ルシリコーン油に代えてメチルシリコーン油を約

20 %

被覆したものを用いる。

c

)

検出器  5.3.1.2 e

)

 3

)

による。

d

)

キャリヤーガス  JIS K 1107 に規定する窒素を用い,流量は

40

80 mL/min

に調節する。

e

)

試料気化室温度

150

250

f

)

カラム槽温度

60

100

g

)

検出器槽温度

150

250


53

K 0125

:2016

附属書 E

規定)

ホルムアルデヒドのアセチルアセトン吸光光度法による定量方法

E.1

概要

この附属書は,ホルムアルデヒドのアセチルアセトン吸光光度法による定量方法について規定する。

E.2

アセチルアセトン吸光光度法

ホルムアルデヒドがアンモニウム塩の共存で,アセチルアセトン(

2,4-

ペンタンジオン)と反応して生

成する黄色の化合物の吸光度を測定してホルムアルデヒドを定量する。

この方法は,

妨害物質が多いので,

あらかじめ蒸留してホルムアルデヒドを分離する。

定量範囲:

HCHO 0.6

6 μg/mL

,繰返し精度:

3

10 %

E.2.1

試薬

試薬は,次による。

a

)

水  3.7 による。

b

)

塩酸(111

JIS K 8180 に規定する塩酸(特級)を用いて調製する。

c

)

アセチルアセトン−酢酸アンモニウム溶液  JIS K 8359 に規定する酢酸アンモニウム

150 g

を水

800

mL

に溶かし,

これに JIS K 8355 に規定する酢酸

3 mL

と JIS K 8027 に規定するアセチルアセトン

2,4-

ペンタンジオン)

2 mL

とを加えて

1 L

とする。

d

)

ロゾール酸溶液(10 g/L

JIS K 9037 に規定するパラロゾール酸{

4-[

ビス

(4-

ヒドロキシフェニル

)

チレン

]-2,5-

シクロヘキサジエン

-1-

オン}

1 g

を JIS K 8102 に規定するエタノール(

95

50 mL

に溶か

し,水を加えて

100 mL

とする。

e

)

0.1 mol/L 塩酸  JIS K 8180 に規定する塩酸(特級)

10 mL

を,あらかじめ水

100 mL

を入れたビーカ

ーに加えてよくかき混ぜ,水を加えて

1 L

とする。

標定は,JIS K 0102 の 15.1[酸消費量(

pH4.8

]の a

)

 1

)

0.1 mol/L

塩酸)による。

f

)

0.05 mol/L よう素溶液  JIS K 8913 に規定するよう化カリウム

40 g

を水約

25 mL

に溶かし,

これに JIS 

K 8920 に規定するよう素

12.7 g

を溶かした後,水を加えて

1 000 mL

とし,JIS K 8180 に規定する塩

酸(特級)

3

滴を加え,水を標線まで加える。

g

)

水酸化カリウム溶液(60 g/L

JIS K 8574 に規定する水酸化カリウム

6 g

をポリエチレン瓶にとり,

水約

50 mL

を徐々に加え,流水で冷却しながら振り混ぜて溶かした後,水を加えて

100 mL

とする。

h

)

1 mol/L 硫酸  水

400 mL

をビーカーにとり,これを冷却し,かき混ぜながら JIS K 8951 に規定する硫

28 mL

を徐々に加えて,

500 mL

とする。

i

)

でんぷん溶液(5 g/L

JIS K 8659 に規定するでんぷん(溶性)

1 g

を水約

10 mL

と混ぜ,次に,熱水

200 mL

中によくかき混ぜながら加え,約

1

分間煮沸した後,放冷する。使用時に調製する。

j

)

0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液  JIS K 0102 の 19.[アルカリ性過マンガン酸カリウムによる酸素

消費量(

COD

OH

]の a

)

 8

)

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液)による。

k

)

ホルムアルデヒド標準液(HCHO: 1 mg/mL

JIS K 8872 に規定するホルムアルデヒド液約

3 mL

1 L

に溶かす。濃度は,1

)

又は 2

)

のいずれかを用いて求める。

1

)

方法 1


54

K 0125

:2016

三角フラスコ

200 mL

に亜硫酸ナトリウム溶液(

13 g/L

JIS K 8061 に規定する亜硫酸ナトリウ

1.3 g

を水に溶かして

100 mL

とする。使用時に調製する。

20 mL

をとり,指示薬としてロゾー

ル酸溶液(

10 g/L

3

滴を加え,塩酸(

1

11

)で溶液の色が無色になるまで中和する。

ホルムアルデヒド標準液

25 mL

を加え,

0.1 mol/L

塩酸で滴定し,溶液の色が再び無色になった点

を終点とする。次の式によってホルムアルデヒドの濃度(

HCHO mg/mL

)を算出する。

003

.

3

25

1

×

×

×

=

f

a

F

ここに,

F

ホルムアルデヒド標準液の濃度(

mg/mL

a

滴定に要した

0.1 moL/L

塩酸溶液量(

mL

f

0.1 moL/L

塩酸のファクター

3.003

0.1 moL/L

塩酸

1 mL

に相当するホルムアルデヒドの質量

mg

2

)

方法 2

ホルムアルデヒド標準液(

HCHO: 1 mg/mL

10 mL

を共通すり合わせ三角フラスコ

200 mL

にと

り,

0.05 mol/L

よう素溶液

10 mL

及び水酸化カリウム溶液(

60 g/L

5 mL

を加え,

15

分間室温に

放置する。

 1

mol/L

硫酸

8 mL

を加え,

残留しているよう素を直ちに

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定

する。

溶液の黄色がうすくなってからでんぷん溶液(

5 g/L

1 mL

を指示薬として加え,生じたよう素で

んぷんの青い色が消えるまで滴定する。

別に水

10 mL

を用いて空試験を行う。次の式によってホルムアルデヒドの濃度(

HCHO mg/mL

を算出する。

10

1

)

(

1.501

×

×

×

=

f

a

b

F

ここに,

F

ホルムアルデヒドの濃度(

mg/mL

a

滴定に要した

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液量(

mL

b

空試験の滴定に要した

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液量

mL

f

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

1.501

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液

1 mL

に相当するホルムア

ルデヒドの質量(

mg

l

)

ホルムアルデヒド標準液(HCHO: 10 μg/mL

ホルムアルデヒド標準液(

HCHO: 1 mg/mL

10 mL

全量フラスコ

1 000 mL

にとり,水を標線まで加える。この溶液は使用時に調製する。この溶液の濃度

は,ホルムアルデヒド標準液(

HCHO: 1 mg/mL

)の濃度から算出する。

E.2.2

装置

装置は,次による。

a

)

蒸留装置  共通すり合わせで,蒸留フラスコ(容量

100 mL

,トの字形連結管及びリービッヒ冷却器

(長さ

300 mm

)を接続できるものを用いる。

b

)

光度計  分光光度計又は光電光度計

E.2.3

蒸留操作

蒸留操作は,次による。

a

)

試料の適量(ホルムアルデヒド

600 μg

以下を含む。

)を蒸留フラスコ

100 mL

にとり,水を加えて全量


55

K 0125

:2016

50 mL

とし,これに指示薬としてロゾール酸溶液(

10 g/L

3

滴を加え,溶液の色がだいだい色に

なるまで塩酸(

1

11

)を加えた後,さらに

1

滴過剰に加える。

試料の採取量及び処理は,次による。

試料の採取量は,最大

50 mL

とする。強アルカリ性の試料の場合には,指示薬としてロゾール酸溶

液(

10 g/L

3

滴を加え,塩酸(

1

1

)及び塩酸(

1

11

)で無色になるまで中和した後,水を加え

て全量を

50 mL

とする。

試料中に硫化物が含まれている場合には,試料の適量をとり,酢酸亜鉛溶液(

100 g/L

JIS K 8356

に規定する酢酸亜鉛二水和物

12 g

を水に溶かして

100 mL

とする。

2 mL

を加えた後,生成した硫

化亜鉛の沈殿をろ別する。このろ液に,指示薬としてロゾール酸溶液(

10 g/L

3

滴を加え,塩酸(

1

11

)で無色になるまで中和する。

b

)

10 mL

を加えて蒸留フラスコを蒸留装置に接続する。

c

)

受器にはメスシリンダー(有栓形)

100 mL

を用い,受器の液量が

50 mL

になるまで加熱蒸留する。

d

)

加熱を止め数分間放置した後,

蒸留フラスコにさらに水

30 mL

を加え,

蒸留フラスコを加熱して

30 mL

を留出させる。

e

)

加熱を止め数分間放置した後,

蒸留フラスコにさらに水

20 mL

を加え,

蒸留フラスコを加熱して

20 mL

を留出させる(留出液は合計

100 mL

になる。

E.2.4

操作

操作は,次による。

a

)

E.2.3 e

)

の留出液

10 mL

を共通すり合わせ三角フラスコにとり,アセチルアセトン−酢酸アンモニウ

ム溶液

10 mL

を加えて振り混ぜる。

b

)

これを

60

65

℃の水浴中で約

10

分間加熱する。

c

)

放冷後,溶液の一部を吸収セルに移し,波長

415 nm

付近の吸光度を測定する。

d

)

空試験として水

10 mL

を共通すり合わせ三角フラスコにとり,

a

)

c

)

の操作を行って吸光度を測定し,

試料について得た吸光度を補正する。

e

)

検量線からホルムアルデヒドの量を求め,試料中のホルムアルデヒドの濃度(

HCHO mg/L

)を算出す

る。

E.2.5

検量線

検量線の作成は,次による。

a

)

ホルムアルデヒド標準液(

HCHO 10 μg/mL

0.6

6 mL

をメスシリンダー(有栓形)

20 mL

に段階的

にとり,水を

10 mL

の標線まで加える。

b

)

E.2.4 a

)

d

)

の操作を行ってホルムアルデヒド(

HCHO

)の濃度と吸光度との関係線を作成する。


56

K 0125

:2016

附属書 F

参考)

水素炎イオン化検出器(FID)を用いた

ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ法による

有機塩素化合物の測定

F.1

一般

この附属書は水素炎イオン化検出器(

FID

)を用いたヘッドスペース−ガスクロマトグラフ法で

表 F.1 

有機塩素化合物を測定する方法について,参考として示す。

バイアルに試料及び塩化ナトリウムを空間が残るようにとり,一定温度で気液平衡状態とし,その気相

の一定量を検出器に水素炎イオン化検出器(

FID

)を用いたガスクロマトグラフに注入し,

表 F.1 の揮発性

有機化合物について,同時定量法(又は個別定量法)を行う。この場合の定量範囲及び繰返し分析精度は,

表 F.1 のとおりである。

試料中の揮発性有機化合物の濃度が高い場合,

全量フラスコなどを用いて試料をあらかじめ希釈すると,

揮散による損失のおそれがあるので,5.5 を用いるとよい。

表 F.1−対象物質,定量範囲及び繰返し分析精度の一覧

対象物質

定量範囲

μg/L

繰返し分析精度

%

ジクロロメタン(CH

2

Cl

2

) 10∼200 10∼20

四塩化炭素(CCl

4

) 10∼200 10∼20

1,2-ジクロロエタン(CH

2

ClCH

2

Cl) 10∼200 10∼20

1,1,1-トリクロロエタン(CH

3

CCl

3

) 10∼200 10∼20

1,1,2-トリクロロエタン(CHCl

2

CH

2

Cl) 10∼200 10∼20

1,1-ジクロロエチレン(CCl

2

=CH

2

) 10∼200 10∼20

cis-1,2-

ジクロロエチレン(cis-CHCl=CHCl) 10∼200 10∼20

テトラクロロエチレン(CCl

2

=CCl

2

) 10∼200 10∼20

トリクロロエチレン(CHCl=CCl

2

) 10∼200 10∼20

cis-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(cis-ClCH=CHCH

2

Cl) 10∼200 10∼20

trans-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(trans-ClCH=CHCH

2

Cl) 10∼200 10∼20

いずれも装置,測定条件によって定量範囲は異なる。 
定量範囲は試料の採取量を 10 mL とした場合である。

注記 1

この試験方法において,環境からの汚染として建物の空調設備からのものが考えられるので,

循環式の場合には,特に注意して汚染を避ける工夫を行う必要がある。

注記 2

この試験方法では,対象物質の気液平衡の分配係数の相違によって測定感度が異なる。した

がって,測定に際してはそれぞれの感度を確認する必要がある。

F.2

試薬

試薬は,次による。

a

)

水  3.7 による。

b

)

塩化ナトリウム  5.2.1.1 b

)

による。


57

K 0125

:2016

c

)

メタノール  5.1.1 b

)

による。

d

)

揮発性有機化合物混合標準液[{CH

2

Cl

2

: 2 mgCCl

4

: 2 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 2 mgCH

3

CCl

3

: 2 mg

CHCl

2

CH

2

Cl: 2 mgCCl

2

CH

2

: 2 mgcis-CHClCHCl: 2 mgCCl

2

CCl

2

: 2 mgCHClCCl

2

: 2 mg

cis-ClCH

CHCH

2

Cl: 2 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 2 mg}/mL

全量フラスコ

200 mL

にメタノール

100 mL

を入れ,これに A.4

c

)

のジクロロメタン標準液(

CH

2

Cl

2

: 200 mg/mL

A.4

e

)

の四塩化炭

素標準液(

CCl

4

: 200 mg/mL

A.4

i

)

1,2-

ジクロロエタン標準液(

CH

2

ClCH

2

Cl: 200 mg/mL

A.4

j

)

1,1,1-

トリクロロエタン標準液(

CH

3

CCl

3

: 200 mg/mL

),A.4

k

)

1,1,2-

トリクロロエタン標準液

CHCl

2

CH

2

Cl: 200 mg/mL

A.4

l

)

1,1-

ジクロロエチレン標準液

CCl

2

CH

2

: 200 mg/mL

A.4

m

)

cis-1,2-

ジクロロエチレン標準液(

cis-CHCl

CHCl: 200 mg/mL

A.4

o

)

のテトラクロロエチレン標準

液(

CCl

2

CCl

2

: 200 mg/mL

A.4

p

)

のトリクロロエチレン標準液(

CHCl

CCl

2

: 200 mg/mL

A.4

r

)

cis-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液(

cis-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

A.4

s

)

trans-1,3-

ジクロロ

-1-

プロペン標準液(

trans-ClCH

CHCH

2

Cl: 200 mg/mL

)をそれぞれ

2 mL

とり,さらにメタノールを

標線まで加える。この標準液は,検量線作成時に使用する。

e

)

揮発性有機化合物混合標準液[{CH

2

Cl

2

: 0.5 mgCCl

4

: 0.5 mgCH

2

ClCH

2

Cl: 0.5 mgCH

3

CCl

3

: 0.5 mg

CHCl

2

CH

2

Cl: 0.5 mgCCl

2

CH

2

: 0.5 mgcis-CHClCHCl: 0.5 mgCCl

2

CCl

2

: 0.5 mgCHClCCl

2

0.5 mgcis-ClCHCHCH

2

Cl: 0.5 mgtrans-ClCHCHCH

2

Cl: 0.5 mg}/mL

全量フラスコ

20 mL

少量のメタノールを入れ,これに d

)

の揮発性有機化合物混合標準液

5 mL

をとり,さらにメタノール

を標線まで加える。この標準液は,F.4 の準備操作で使用する。

F.3

器具及び装置

器具及び装置は,次による。

a

)

5.2.1.2 a

)

h

)

による。

b

)

ガスクロマトグラフ  次に掲げる条件を満たすもの。

1

)

キャピラリーカラム用管  5.1.2 e

)

 1.1

)

による。

2

)

キャピラリーカラム  5.1.2 e

)

 1.2

)

による。

3

)

検出器  5.3.2.2 e

)

 3

)

による。

4

)

キャリヤーガス  5.3.2.2 e

)

 4

)

による。

5

)

燃料ガス及び助燃ガス  5.3.2.2 e

)

 5

)

による。

6

)

カラム槽温度  5.1.2 e

)

 1.4

)

による。

7

)

検出器槽温度  5.3.1.2 e

)

 6

)

による。

8

)

試料導入方法  5.2.1.2 i

)

 1

)

による。

9

)

試料導入部温度  5.2.1.2 i

)

 2

)

による。

F.4

準備操作

準備操作は,次による。

a

)

5.2.1.3 a

)

及び b

)

の操作を行う。

b

)

これに水

10 mL

につき 5.4.2.1 e

)

の揮発性有機化合物混合標準液

1

μL

をマイクロシリンジを用いて注

入する。

c

)

5.4.1.4 c

)

及び d

)

の操作を行って揮発性有機化合物の保持時間の位置を確認する。


58

K 0125

:2016

F.5

操作

操作は 5.4.1.4 による。

1,3-

ジクロロ

-1-

プロペンの定量では

cis-

形及び

trans-

形をそれぞれ測定して,その合量で表示する。

F.6

検量線の作成

検量線の作成は,次による。

a

)

F.2 d

)

の揮発性有機化合物混合標準液

0.5

10 mL

を段階的に全量フラスコ

10 mL

にとり,メタノール

を標線まで加える。段階的に標準液を全量フラスコにとる場合に,あらかじめ少量のメタノールを入

れておく。

ただし,標準液の採取量は,試料の採取量が

10 mL

に対するものである。試料の採取量,試料容器

及び恒温槽温度(試料温度)に変更があった場合には,適宜定量範囲を満足する標準液の採取量にす

る。

b

)

これらの標準液を用いて,5.4.1.5 によって,検量線の作成を行う。


59

K 0125

:2016

附属書 G 

参考)

試験方法別測定対象物質一覧

G.1

測定対象物質一覧

この規格の試験方法別の測定対象物質の一覧を,

表 G.1 に記載する。


60

K 0125

:2016

表 G.1−試験方法別測定対象

対象物質

ガスクロマトグラフ質量分析法

ガスクロマトグラフ法

パージ・

トラップ法

ヘッド

スペース法

トラップ型

ヘッド

スペース法

活性炭

抽出法

溶媒抽出・

誘導体化法

パージ・

トラップ法

ヘッド

スペース法

溶媒

抽出法

ECD

a)

FID ECD

b)

FID

 d)

ECD

ジクロロメタン(CH

2

Cl

2

− C

● F ▲

ジブロモクロロメタン(CHBr

2

Cl)

− A

● E −

四塩化炭素(CCl

4

− A

● E ▲

クロロホルム(CHCl

3

− B

● E −

ブロモホルム(CHBr

3

− B

● E −

ブロモジクロロメタン(CHBrCl

2

− A

● E −

1,2-ジクロロエタン(CH

2

ClCH

2

Cl)

− C

● F ▲

1,1,1-トリクロロエタン(CH

3

CCl

3

− A

● E ▲

1,1,2-トリクロロエタン(CHCl

2

CH

2

Cl)

− B

● F ▲

1,1-ジクロロエチレン(CCl

2

=CH

2

− C

● F ▲

cis-1,2-

ジクロロエチレン(cis-CHCl=CHCl)

− D

● G ▲

trans-1,2-

ジクロロエチレン(trans-CHCl=CHCl)

− D

● G −

テトラクロロエチレン(CCl

2

=CCl

2

− A

● E ▲

トリクロロエチレン(CHCl=CCl

2

− A

● E ▲

1,2-ジクロロプロパン(CH

3

CHClCH

2

Cl)

− C

● F −

cis-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(cis-ClCH=CHCH

2

Cl)

− B

● F ▲

trans-1,3-

ジクロロ-1-プロペン(trans-ClCH=CHCH

2

Cl)

− B

● F ▲

p-

ジクロロベンゼン(p-C

6

H

4

Cl

2

− C

● F −

o-

キシレン[o-C

6

H

4

(CH

3

)

2

m-

キシレン[m-C

6

H

4

(CH

3

)

2

p-

キシレン[p-C

6

H

4

(CH

3

)

2

ベンゼン(C

6

H

6

トルエン(C

6

H

5

CH

3

塩化ビニルモノマー(C

2

H

3

Cl)

c)

c)

c)

1,4-ジオキサン(C

4

H

8

O

2

c)

c)

c)

ホルムアルデヒド

a)

  表 の A∼D のグループを示す。

b)

  表 の E∼G のグループを示す。

60

K 01

25

201

6


61

K 0125

:2016

表 G.1−試験方法別測定対象(続き)

c)

  表中の縦方向の記号が同じものは同時定量が可能な物質。ただし,塩化ビニルモノマーと 1,4-ジオキサンとは同時定量はできない。

d)

  表中の▲は附属書 によって測定可能な物質。

61

K 01

25

201

6