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K 0108

:2010

(1) 

目  次

ページ

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  用語及び定義 

2

4  一般事項

2

5  分析方法の種類及び概要 

2

6  試料ガスの採取方法

3

6.1  試料ガスの採取位置

3

6.2  試料ガス採取装置及び器具 

4

6.3  試料ガス採取装置の構成及び採取操作 

4

7  試料ガスの採取操作及び分析用試料溶液の調製方法 

11

7.1  ガスクロマトグラフ法の場合

11

7.2  メチレンブルー吸光光度法及びイオン電極法の場合 

11

8  ガスクロマトグラフ法 

11

8.1  概要

11

8.2  試薬及びガス 

11

8.3  装置及び器具 

11

8.4  ガスクロマトグラフへの分析試料ガスの導入

13

8.5  ガスクロマトグラフの操作条件

13

8.6  定量操作 

14

8.7  検量線の作成 

14

8.8  硫化水素濃度の算出

15

9  メチレンブルー吸光光度法 

15

9.1  試薬及び試薬溶液の調製 

15

9.2  装置及び器具 

17

9.3  定量操作 

17

9.4  検量線の作成 

17

9.5  硫化水素濃度の算出

18

10  イオン電極法 

18

10.1  試薬及び試薬溶液の調製 

18

10.2  装置及び器具

19

10.3  定量操作 

19

10.4  検量線の作成

19

10.5  硫化水素濃度の算出 

20

11  分析結果の記録 

20

附属書 A(参考)硝酸銀電位差滴定法

21


K 0108

:2010  目次

(2) 

ページ

附属書 B(参考)二酸化硫黄変換紫外線蛍光法 

25

附属書 C(参考)検知管法

28


K 0108

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(3) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本分析

化学会(JSAC)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 0108:1983 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 K

0108

:2010

排ガス中の硫化水素分析方法

Methods for determination of hydrogen sulfide in flue gas

適用範囲 

この規格は,燃焼,化学反応などに伴って,煙道,煙突,ダクトなどに排出する排ガス中の硫化水素を

分析する方法について規定する。

警告  この規格に基づいて分析を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。

この規格は,この使用に関連して起こるすべての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。こ

の規格の利用者は,各自の責任において安全及び健康に対する適切な措置をとらなければならない。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050:2005  化学分析方法通則

JIS K 0095  排ガス試料採取方法

JIS K 0114  ガスクロマトグラフ分析通則

JIS K 0115  吸光光度分析通則

JIS K 0122  イオン電極測定方法通則

JIS K 0211  分析化学用語(基礎部門)

JIS K 0212  分析化学用語(光学部門)

JIS K 0213  分析化学用語(電気化学部門)

JIS K 0214  分析化学用語(クロマトグラフィー部門)

JIS K 0215  分析化学用語(分析機器部門)

JIS K 0512  水素

JIS K 0557  用水・排水の試験に用いる水

JIS K 1101  酸素

JIS K 1105  アルゴン

JIS K 1107  窒素

JIS K 8005  容量分析用標準物質

JIS K 8107  エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)

JIS K 8142  塩化鉄(III)六水和物(試薬)

JIS K 8180  塩酸(試薬)

JIS K 8193  二塩化 N,N-ジメチル-p-フェニレンジアンモニウム(試薬)


2

K 0108

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JIS K 8295  グリセリン(試薬)

JIS K 8576  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8625  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8637  チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)

JIS K 8659  でんぷん(溶性)(試薬)

JIS K 8913  よう化カリウム(試薬)

JIS K 8920  よう素(試薬)

JIS K 8949  硫化ナトリウム九水和物(試薬)

JIS K 8951  硫酸(試薬)

JIS K 8953  硫酸亜鉛七水和物(試薬)

JIS K 8960  硫酸アンモニウム(試薬)

JIS K 9005  りん酸(試薬)

JIS K 9502  L(+)−アスコルビン酸(試薬)

JIS Z 8401  数値の丸め方

JIS Z 8808  排ガス中のダスト濃度の測定方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 0211JIS K 0212JIS K 0213JIS K 0214 及び JIS K 0215

による。

一般事項 

一般事項は,次による。

a)  化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050:2005 による。

b)  排ガス試料採取に共通する一般事項は,JIS K 0095 による。

c)  ガスクロマトグラフ法に共通する一般事項は,JIS K 0114 による。

d)  吸光光度法に共通する一般事項は,JIS K 0115 による。

e)  イオン電極法に共通する一般事項は,JIS K 0122 による。

f)  分析に用いる水は,JIS K 0557 の 4.(種別及び質)又は JIS K 0050:2005 の附属書 1(化学分析に用い

る水の質)に規定する種別及び質の A3 又は A4 のもの,又はこれと同等のものを用いる。

g)  試薬は,該当する日本工業規格がある場合には,その種類の最上級又は適切な品質のものを用いる。

ただし,該当する日本工業規格がない場合には,分析に支障のない品質のものを用いる。

h)  装置及び器具は,指定した機能を満足するものを用いる。

i)

硫化水素の分析に用いた排ガス,排ガスの吸収液などをみだりに廃棄しない。

分析方法の種類及び概要 

分析方法の種類及びその概要を,

表 に示す。


3

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表 1−分析方法の種類及び概要

a)

分析方法の概要

分析方法

要旨

試料採取

定量範囲

b)

試料ガスの採取

ガ ス ク ロ マ ト
グラフ法

(箇条 参照)

排ガスをガスクロ
マトグラフに導入
し,

充てんカラム又

はキャピラリーカ
ラムによって分離
した後,

検出器によ

って得られたクロ
マトグラムから,

化水素を定量する。

シリンジ法,ガス
採取袋法,ガス捕
集瓶法又はガス捕

集缶法による。 
試料ガス採取量:
1 mL∼1 L 程度

各検出器に試料 100 
µL 導入の場合,次に
よる。

熱伝導度検出器: 
200 vol ppm ∼ 20 
vol % 
炎光光度検出器: 
0.2∼50 vol ppm 
原子発光検出器: 
0.05∼50 vol ppm

(試料ガス採取器)

試料採取後,直ちに分析する場
合:容量 1∼5 mL の硬質ガラス

製気体採取用シリンジ,又は装
置に附属した気体試料導入装
置などを用いる。

試料採取後分析室に運搬して
分析する場合:容量 1 L 以上の
ガス採取袋又は容量 1 L 以上の

ガス捕集瓶などを用いる。

メ チ レ ン ブ ル

ー吸光光度法

(箇条 参照)

排ガスを吸収液に

吸収させた後,N,N-
ジメチル-p-フェニ
レンジアンモニウ

ム及び鉄(III)によ
って生成したメチ
レンブルーの吸光

度を測定し,

硫化水

素を定量する。

吸収瓶法による。

吸収液:6.3.2.3 a) 
による。 
試料ガス採取量:
1∼20 L

1.7∼6.9 vol ppm

(体積濃度)

(試料ガスの吸収瓶)

試料ガス採取量が 1 L 以上の場
合:

図 の吸収瓶 2 個を用いる。

試料ガス採取量が 1 L 未満の場

合:

図 の吸収瓶 1 個を用いる。

イオン電極法

(箇条 10 参照)

排ガスを吸収液に
吸収させた後,

イオ

ン電極を用いて電

位差を測定し,

硫化

水素を定量する。

吸収瓶法による。
吸収液:6.3.2.3 b)  
による。

試料ガス採取量:
1∼20 L

0.01∼1 000 vol ppm (試料ガス採取器)

試料ガス採取量が 1 L 以上の場
合:

図 の吸収瓶 2 個を用いる。

試料ガス採取量が 1 L 未満の場
合:

図 の吸収瓶 1 個を用いる。

a)

  この表の分析方法のほかに,硝酸銀電位差滴定法(附属書 A),二酸化硫黄変換紫外線蛍光法(附属書 B)及

び検知管法(

附属書 C)がある。

b)

  硫化水素のおおよその濃度を知るために,検知管式硫化水素測定器(測長形)又は検知硫化水素濃度計を用

いてもよい。

試料ガスの採取方法 

6.1 

試料ガスの採取位置 

試料ガスの採取位置は,次による。

a)  代表的なガスを採取できる点として,空気の漏れ込み及びダストのたい積が少なく,また流路の屈曲

部分,断面形状の急激に変化する部分などを避けて,排ガスの流れが比較的均一に整流となる位置を

選定する。

b)  試料ガスの採取作業を安全,かつ,容易に実施できる場所を選定し,必要に応じて採取位置の周辺に

適切な広さと高さの足場を設ける。

c)  採取位置には,排ガスの流れ方向に対してほぼ直角にガス採取管を挿入できる採取口を設ける。

d)  採取口は,ガス採取管を挿入して固定できる強度をもち,120  ℃程度の耐熱性をもつ材質,構造のも

のとする。

e)  採取口にはふたを設け,ガス採取管を挿入していないときの排ガスの噴出(正圧の場合)及び空気の

漏れ込み(負圧の場合)を避ける。また,採取口のふたを開く際には,やけど(火傷)及び排ガスの

噴出による危険性に十分配慮する。


4

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6.2 

試料ガス採取装置及び器具 

試料ガス採取装置及び器具は,次の機能及び条件を備えたものとする。

a)  試料ガス採取管及び器具間を接続する配管は,排ガス中の硫化水素によって腐食されない材質のもの

で,例えば,ほうけい酸ガラス管,石英ガラス管,ふっ素樹脂製管,ステンレス鋼製管などを用いる。

b)  試料ガス中にダストが混入することを防ぐため,試料ガス採取管の先端又は適切な箇所に,ろ過材(例

えば,石英ガラスウール,焼結ガラスフィルターなど)を入れる。

c)  試料ガス中の水分の凝縮を防ぐため,試料ガス採取管からの配管はできるだけ短くし,配管部分を

120  ℃に加熱する。ただし,水分が凝縮する懸念がない場合には,加熱を省略してもよい。

d)  洗浄瓶は,図 に示すもの(E)を用いる。 
e)  試料ガス採取装置及び器具は,直射日光を避けて設置する。

6.3 

試料ガス採取装置の構成及び採取操作 

試料ガス採取装置の構成及び採取操作は,分析方法によって,次のとおりとする。

6.3.1 

ガスクロマトグラフ法の場合 

6.3.1.1 

試料ガス採取装置及び器具 

ガスクロマトグラフ法の場合の試料ガス採取装置の例を,

図 に示す。

A:試料ガス採取管 
B:ろ過材 
C:三方コック 
D:導管 
E:洗浄瓶[水酸化ナトリウム溶液(200 g/L)

50 mL を入れる。]

F:吸引ポンプ(ガス流路の置換用) 
G:ヒーター

図 1−試料ガス採取装置の例 

6.3.1.2 

洗浄液の試薬 

試料ガス採取装置の洗浄液に用いる試薬は,次による。

a)  水酸化ナトリウム  JIS K 8576 に規定するもの。 
b)  りん酸  JIS K 9005 に規定するもの。 
6.3.1.3 

洗浄液の調製方法 

洗浄液の調製方法は,次による。

a)  洗浄瓶(E)に入れる洗浄液の水酸化ナトリウム溶液は,水酸化ナトリウム 200 g を水に溶かした後,

水を加えて全量を 1 L とする。

b)  ガス捕集容器用のりん酸の洗浄液は,りん酸 5.5 g に,水を加えて全量を 1 L とする。

6.3.1.4 

試料ガスの捕集容器 

ガスクロマトグラフ法の場合,

図 の試料ガスの捕集容器の例として,次のものがある。


5

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a)  試料ガスを試料採取後直ちにガスクロマトグラフに注入する場合 

1)  気体採取用シリンジ  容量 1∼5 mL で,内面が吸着しにくいガラス製で,6.3.1.3 b)  で調製したり

ん酸を用いてあらかじめ洗浄処理を行った後,水洗,乾燥したもの。

b)  分析室に運搬した試料ガス(試験室試料)をガスクロマトグラフに注入する場合 

1)  ガス採取袋  容量 1 L 以上で,ガス成分を吸着又は吸収しにくいポリエステル樹脂製,ふっ素樹脂

製などのガス採取用袋のもの。この方法は,試料ガスを長時間保存しなければならない場合には適

さない。

2)  ガス捕集瓶  JIS K 0095 の図 の b 2)(真空捕集瓶)に例示する容量 1 L 程度のガラス製の瓶で,

6.3.1.3 b)  で調製したりん酸を用いてあらかじめ洗浄処理を行った後,水洗,乾燥したもの。

3)  ガス捕集缶  内面を電解研磨し,シリカコーティングなどによって不活性化処理を施した容量 1 L

以上のステンレス鋼製缶で,ガス流路内面を不活性化処理した開閉バルブを備えたもの。

6.3.1.5 

試料ガスの採取操作 

ガスクロマトグラフ法の場合の試料ガスの採取操作は,次による。

なお,事前に吸引ポンプ(F)を作動させて,試料ガス採取管(A)

,ろ過材(B)などのガス流路を試料

ガスで十分に置換しておく。

a)  気体採取用シリンジの場合  図 の試料ガス採取装置の導管(D)に気体採取用シリンジを接続する。

三方コック(C)を開き,シリンジのポンピングを繰り返して流路内のガスを十分に置換した後,試

料ガスを吸引する。試料ガスを採取後,三方コック(C)を閉じ,気体採取用シリンジを取り外して,

これを分析用試料ガスとする。

b)  ガス採取袋の場合  ガス採取袋を用いる試料ガス採取装置の例を,図 に示す。図 に示すアクリル

樹脂製気密容器(I)に入れたガス採取袋(H)を,

図 の試料ガス採取装置の導管(D)に接続し,

三方コック(C)を開く。次に

図 の吸引ポンプ(L)を作動させた後,閉止コック(J)及び(K)を

開いて試料ガスを吸引する。試料ガスを採取後,閉止コック(J)及び前出の三方コック(C)を閉じ,

吸引ポンプ(L)を止め,ガス採取袋(H)をアクリル樹脂製気密容器(I)から取り出し,ガス採取

袋に密栓をして,これを分析用試料ガスとする

A:試料ガス採取管 
D:導管 
H:ガス採取袋 
I:アクリル樹脂製気密容器 
J,K:閉止コック 
L:吸引ポンプ 
M:スクリューコック

図 2−ガス採取袋を用いる試料ガス採取装置の例 

c)  ガス捕集瓶の場合 

1)  真空にする方法  図 の試料ガス採取装置の導管(D)にガス捕集容器として JIS K 0095 の 7.4.2(真


6

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空捕集瓶及び洗浄瓶の準備)及び 7.4.5(試料ガスの採取)の a)  に従って真空にしたガス捕集瓶を

接続する。三方コック(C)及びガス捕集瓶の閉止コックを開き,試料ガスを吸引する。試料ガス

を採取後,三方コック(C)及びガス捕集瓶の閉止コックを閉じてからガス捕集瓶を取り外して,

これを分析用試料ガスとする。

2)  試料ガスで置換する方法  図 の試料ガス採取装置の三方コック(C)と洗浄瓶(E)との間にガス

捕集瓶を接続する。三方コック(C)及びガス捕集瓶の閉止コックを開き,吸引ポンプ(F)を作動

させて,試料ガスをガス捕集瓶に吸収する。その際,ガス採取管,配管,及びガス捕集瓶の容量の

10 倍以上の試料ガスを通過させる。瓶を試料ガスで置換した後,ガス捕集瓶の閉止コック及び三方

コック(C)を閉じ,吸引ポンプ(F)を止めた後,ガス捕集瓶を取り外して,これを分析用試料ガ

スとする。

d)  ガス捕集缶の場合  図 の試料ガス採取装置の導管(D)に,あらかじめポンプを用いて真空にした

ガス捕集缶を接続する。三方コック(C)及びガス捕集缶の開閉バルブを開き,試料ガスを吸引する。

試料ガスを吸引後,三方コック(C)及びガス捕集缶の閉止コックを閉じてからガス捕集缶を取り外

して,これを分析用試料ガスとする。

6.3.2 

メチレンブルー吸光光度法及びイオン電極法の場合 

6.3.2.1 

試料ガス採取装置及び器具 

メチレンブルー吸光光度法及びイオン電極法の場合の試料ガス採取装置及び吸収瓶は,試料ガスの採取

量によって,次のものを用いる。

a)  採取量が 1 L 以上の場合  試料ガス採取装置の例を図 に,用いる吸収瓶の例を図 に示す。

 A

:試料ガス採取管

 B

:ろ過材

 C

:三方コック

 D

:導管

 E

:洗浄瓶(洗浄液 50 mL 入り)

 F

:吸引ポンプ(1∼5 L/min)

 G

:ヒーター

 M :吸収瓶 
 N :トラップ(ガラスウール充てん) 
 S :湿式ガスメーター 
 T :温度計 
 P :圧力計 
 V :流量調節バルブ(コック)

図 3−試料ガス採取装置の例 

図 4−吸収瓶の例 


7

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b)  採取量が 1 L 未満の場合  試料ガス採取装置の例を図 に,用いる吸収瓶の例を図 に示す。

 A

:試料ガス採取管

 B

:ろ過材

 C

:三方コック

 E

:洗浄瓶(洗浄液 50 mL 入り)

 F

:吸引ポンプ

 G :ヒーター 
 L :吸収瓶 
 P :注射筒(100 mL) 
 Q :吸引瓶(1 L)

注記

吸引瓶を用いる場合は,L と Q を接続する。

図 5−試料ガス採取装置の例 

図 6−吸収瓶の例 

6.3.2.2 

吸収液及び洗浄液の試薬 

メチレンブルー吸光光度法及びイオン電極法の場合,

図 の(M)又は図 の(L)の吸収瓶に入れる吸

収液及び洗浄瓶(E)に入れる洗浄液に用いる試薬は,次による。

a)  硫酸亜鉛七水和物  JIS K 8953 に規定するもの。 
b)  水酸化ナトリウム  JIS K 8576 に規定するもの。 
c)  硫酸アンモニウム  JIS K 8960 に規定するもの。 
d)  グリセリン  JIS K 8295 に規定するもの。 
e)  エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物  JIS K 8107 に規定するもの。 
f) L(+)−アスコルビン酸  JIS K 9502 に規定するもの。 
6.3.2.3 

吸収液及び洗浄液の調製方法 

メチレンブルー吸光光度法及びイオン電極法の場合,吸収液及び洗浄液の調製方法は,次による。

a)  メチレンブルー吸光光度法の吸収液  硫酸亜鉛七水和物 5 g を水約 500 mL に溶かし,水酸化ナトリウ

ム 6 g を水約 300 mL に溶かした溶液を加える。さらに,硫酸アンモニウム 70 g をかき混ぜながら加

え,水酸化亜鉛の沈殿が溶けた後,水を加えて全量を 1 L とする。

b)  イオン電極法の吸収液  水酸化ナトリウム 4 g,グリセリン 200 mL,エチレンジアミン四酢酸二水素

二ナトリウム二水和物 4 g,及び L(+)−アスコルビン酸 10 g を水に溶かした後,水を加えて全量

を 1 L とする。

c)  試料ガス採取装置の洗浄液  メチレンブルー吸光光度法及びイオン電極法のガス洗浄液の調製方法は,

6.3.1.3 a)  による。


8

K 0108

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6.3.2.4 

試料ガスの採取操作 

メチレンブルー吸光光度法及びイオン電極の場合の試料ガスの採取方法は,次による。

a)  試料ガスの採取量が 1 L 以上の場合は,図 の吸収瓶 2 個を用意し,それぞれ吸収液 50 mL を入れる。

また,試料ガスの採取量が 1 L 未満の場合は,

図 の吸収瓶 1 個を用意し,吸収液 10 mL を入れる。

b)  図 においては,試料ガスを導入する前に,バイパスなどを利用して導管中を試料ガスで十分に置換

する。採取現場の状況などによって,場所の制約がありバイパス用導入管が設置できない場合は,試

料ガス採取管(A)から三方コック(C)間の導管(D)を試料ガスで十分に置換すれば,バイパスを

省略してもよい。

c)  試料ガス採取量及び吸引速度は,各分析方法に指定したものによる。

d)  試料ガス量の測定と同時に温度及び圧力を測定しておく。

6.3.2.5 

試料ガス採取量 

次に示す式(1)∼式(4)によって,標準状態[273.15 K(0  ℃)

,101.32 kPa]における試料ガス採取量を,

乾きガス量(V

SD

)又は湿りガス量(V

SW

)として算出する。

a)  乾きガス量を求める場合 

1)  湿式ガスメーターを用いた場合 

)

(

41

.

22

32

.

101

15

.

273

15

.

273

v

m

a

SD

b

a

P

P

P

t

V

V

+

×

+

+

×

+

×

=

 (1)

2)  乾式ガスメーターを用いた場合 

)

(

41

.

22

32

.

101

15

.

273

15

.

273

m

a

SD

b

a

P

P

t

V

V

+

×

+

+

×

+

×

=

 (2)

b)  湿りガス量を求める場合 

1)  湿式ガスメーターを用いた場合 

(

)

c

b

a

P

P

P

t

V

V

+

+

×

+

+

×

+

×

=

41

.

22

32

.

101

15

.

273

15

.

273

v

m

a

SW

  (3)

2)  乾式ガスメーターを用いた場合 

(

)

c

b

a

P

P

t

V

V

+

+

×

+

+

×

+

×

=

41

.

22

32

.

101

15

.

273

15

.

273

m

a

SW

  (4)

ここに,

V

SD

乾きガス量(L)

V

SW

湿りガス量(L)

V: ガスメーターで計量したガス量(L)

t: ガスメーターにおける温度(℃)

P

a

大気圧(kPa)

P

m

1)

ガスメーターにおけるゲージ圧(kPa)

P

v

2)

t  ℃における水の飽和蒸気圧(kPa)

a

1)

吸収液に捕集された分析種のガス量(mol)

b

1)

吸収液に捕集された分析種以外の共存のガス量(mol)

c

1)

JIS Z 8808 の 6.(排ガス中の水分量の測定)によって求め
た水分量(mol)

273.15: 0  ℃に対応する絶対温度(K)

101.32: 標準大気圧(kPa)

22.41: 標準状態における気体 1 mol の体積(L)

1)

  無視しても差し支えない場合が多い。

2)

  表 に示す。


9

K 0108

:2010

表 2−水の飽和蒸気圧 

単位

 kPa

 温度

1/10 ℃

  ℃

.0

.1

.2

.3

.4

.5

.6

.7

.8

.9

0

    0.610 5

    0.615 0

    0.619 5

    0.624 1

    0.628 6

    0.633 3

    0.637 9

    0.642 6

    0.647 3

    0.651 9

1

    0.656 7

    0.661 5

    0.666 3

    0.671 1

    0.675 9

    0.680 9

    0.685 8

    0.690 7

    0.695 8

    0.700 7

2

    0.705 8

    0.710 9

    0.715 9

    0.721 0

    0.726 2

    0.731 4

    0.736 6

    0.741 9

    0.747 3

    0.752 6

3

    0.757 9

    0.763 3

    0.768 7

    0.774 2

    0.779 7

    0.785 1

    0.790 7

    0.796 3

    0.801 9

    0.807 7

4

    0.813 4

    0.819 1

    0.824 9

    0.830 6

    0.836 5

    0.842 3

    0.848 3

    0.854 3

    0.860 3

    0.866 3

5

    0.872 3

    0.878 5

    0.884 6

    0.890 7

    0.897 0

    0.903 3

    0.909 5

    0.915 8

    0.922 2

    0.928 6

6

    0.935 0

    0.941 5

    0.948 1

    0.954 6

    0.961 1

    0.967 8

    0.974 5

    0.981 3

    0.988 1

    0.994 9

7

    1.002

    1.009

    1.016

    1.022

    1.030

    1.037

    1.044

    1.051

    1.058

    1.065

8

    1.073

    1.080

    1.087

    1.095

    1.102

    1.110

    1.117

    1.125

    1.132

    1.140

9

    1.148

    1.156

    1.164

    1.171

    1.179

    1.187

    1.195

    1.203

    1.211

    1.219

10

    1.228

    1.236

    1.244

    1.253

    1.261

    1.269

    1.278

    1.286

    1.295

    1.304

11

    1.312

    1.321

    1.330

    1.338 8

    1.347 8

    1.356 7

    1.365 8

    1.374 8

    1.383 9

    1.399 8

12

    1.402 3

    1.411 6

    1.420 9

    1.430 3

    1.439 7

    1.449 2

    1.458 7

    1.468 3

    1.477 9

    1.487 6

13

    1.497 3

    1.507 2

    1.517 1

    1.526 9

    1.536 9

    1.547 1

    1.557 2

    1.567 3

    1.577 6

    1.587 9

14

    1.598 1

    1.608 5

    1.619 1

    1.629 6

    1.640 1

    1.650 8

    1.661 5

    1.672 3

    1.683 1

    1.694 0

15

    1.704 9

    1.715 9

    1.726 9

    1.738 1

    1.749 3

    1.760 5

    1.771 9

    1.783 2

    1.794 7

    1.806 1

16

    1.817 7

    1.829 3

    1.841 0

    1.852 9

    1.864 8

    1.876 6

    1.888 6

    1.900 6

    1.912 8

    1.924 9

17

    1.937 2

    1.949 4

    1.961 8

    1.974 4

    1.986 9

    1.999 4

    2.012 1

    2.024 9

    2.037 7

    2.050 5

18

    2.063 4

    2.076 5

    2.089 6

    2.102 8

    2.116 0

    2.129 3

    2.142 6

    2.156 0

    2.169 4

    2.183 0

19

    2.196 8

    2.210 6

    2.224 5

    2.238 3

    2.252 3

    2.266 3

    2.280 5

    2.294 7

    2.309 0

    2.323 4

20

    2.337 8

    2.352 3

    2.366 9

    2.381 5

    2.396 3

    2.411 1

    2.426 1

    2.441 0

    2.456 1

    2.471 3

21

    2.486 5

    2.501 8

    2.517 1

    2.532 6

    2.548 2

    2.563 9

    2.579 7

    2.595 5

    2.611 4

    2.627 4

22

    2.643 4

    2.659 5

    2.675 8

    2.692 2

    2.708 6

    2.725 1

    2.741 8

    2.758 4

    2.775 1

    2.791 9

23

    2.808 8

    2.825 9

    2.843 0

    2.860 2

    2.877 5

    2.895 0

    2.912 4

    2.930 0

    2.947 8

    2.965 5

24

    2.983 4

    3.001 4

    3.019 5

    3.037 8

    3.056 0

    3.074 4

    3.092 8

    3.111 3

    3.129 9

    3.148 5

25

    3.167 2

    3.186 0

    3.204 9

    3.224 0

    3.243 2

    3.262 5

    3.282 0

    3.301 6

    3.321 3

    3.341 1

26

    3.360 9

    3.380 9

    3.400 9

    3.421 1

    3.441 3

    3.461 6

    3.482 0

    3.502 5

    3.523 2

    3.544 0

27

    3.564 9

    3.586 0        3.607 0

    3.628 2

    3.649 6

    3.671 0

    3.692 5

    3.714 1

    3.735 8

    3.757 7

28

    3.779 6

    3.801 6

    3.823 7

    3.846 0

    3.868 3

    3.890 9

    3.913 5

    3.936 3

    3.959 3

    3.982 3

29

    4.005 4

    4.028 6

    4.051 9

    4.075 4

    4.099 0

    4.122 7

    4.146 6

    4.170 5

    4.194 5

    4.218 6

30

    4.242 9

    4.267 2

    4.291 8

    4.316 4

    4.341 1

    4.365 9

    4.390 8

    4.415 9

    4.441 2

    4.466 7

31

    4.492 3

    4.518 0

    4.543 9

    4.569 8      4.595 8

    4.621 9

    4.648 2

    4.674 5

    4.701 1

    4.727 9

32

    4.754 7

    4.781 6

    4.808 7

    4.835 9

    4.863 2

    4.890 7

    4.918 4

    4.934 1

    4.974 0

    5.002 0

33

    5.030 1

    5.058 5

    5.086 9

    5.115 4

    5.144 1

    5.173 0

    5.202 0

    5.231.2

    5.260 5

    5.289 8

34

    5.319 3

    5.349 0

    5.378 8

    5.408 8

    5.439 0

    5.469 3

    5.499 7

    5.530 2

    5.560 9

    5.591 8

35

    5.622 9

    5.654 1

    5.685 4

    5.716 9

    5.748 5

    5.780 2

    5.812 2

    5.844 3

    5.876 6

    5.908 8

36

    5.941 2

    5.973 9

    6.006 7

    6.039 6

    6.072 7

    6.106 0

    6.139 5

    6.173 1

    6.207 0

    6.241 0

37

    6.275 1

    6.309 3

    6.343 7

    6.378 3

    6.413 1

    6.448 0

    6.483 1

    6.518 3

    6.553 7

    6.589 3

38

    6.625 1

    6.660 9

    6.696 9

    6.733 0

    6.769 3

    6.805 8

    6.842 5

    6.879 4

    6.916 6

    6.954 1

39

    6.991 7

    7.029 4

    7.067 3

    7.105 3

    7.143 4

    7.181 7

    7.220 2

    7.258 9

    7.297 7

    7.336 7

40

    7.375 9

    7.414

    7.454

    7.494

    7.534

    7.574

    7.614

    7.654

    7.695

    7.737

41

    7.778

    7.819

    7.861

    7.902

    7.943

    7.986

    8.029

    8.071

    8.114

    8.157

42

    8.199

    8.242

    8.285

    8.329

    8.373

    8.417

    8.461

    8.505

    8.549

    8.594

43

    8.639

    8.685

    8.730

    8.775

    8.821

    8.867

    8.914

    8.961

    9.007

    9.054

44

    9.101

    9.147

    9.195

    9.243

    9.291

    9.339

    9.387

    9.435

    9.485

    9.534

45

    9.583

    9.633

    9.682

    9.731

    9.781

    9.831

    9.882

    9.933

    9.983

  10.03

46

  10.09

  10.14

  10.19

  10.24

  10.29

  10.35

  10.40

  10.45

  10.51

  10.56

47

  10.61

  10.67

  10.72

  10.78

  10.83

  10.88

  10.94

  10.99

  11.05

  11.10

48

  11.16

  11.22

  11.27

  11.33

  11.39

  11.45

  11.50

  11.56

  11.62

  11.68

49

  11.74

  11.79

  11.85

  11.91

  11.97

  12.03

  12.09

  12.15

  12.21

  12.27


10

K 0108

:2010

   

表 2−水の飽和蒸気圧(続き) 

単位

 kPa

 温度

1/10 ℃

  ℃

.0

.1

.2

.3

.4

.5

.6

.7

.8

.9

50

     12.33

    12.39

    12.46

    12.52

    12.58

    12.64

    12.70

    12.77

    12.83

    12.89

51

     12.96

    13.02

    13.09

    13.15

    13.22

    13.28

    13.347

    13.412

    13.479

    13.544

52

     13.611

    13.678

    13.746

    13.812

    13.880

    13.948

    14.016

    14.084

    14.154

    14.223

53

     14.292

    14.361

    14.431

    14.500

    14.571

    14.641

    14.712

    14.784

    14.856

    14.928

54

     15.000

    15.072

    15.144

    15.217

    15.291

    15.364

    15.439

    15.513

    15.588

    15.663

55

     15.737

    15.812

    15.887

    15.963

    16.040

    16.117

    16.195

    16.272

    16.349

    16.427

56

     16.505

    16.585

    16.664

    16.743

    16.823

    16.903

    16.983

    17.064

    17.145

    17.227

57

     17.308

    17.391

    17.473

    17.556

    17.639

    17.721

    17.805

    17.889

    17.973

    18.059

58

     18.143

    18.228

    18.313

    18.400

    18.486

    18.573

    18.660

    18.748

    18.836

    18.924

59

     19.012

    19.101

    19.190

    19.280

   19.369

    19.460

    19.550

    19.641

    19.732

    19.824

60

     19.916

    20.008

    20.101

    20.194

    20.288

    20.381

    20.476

    20.570

    20.665

    20.760

61

     20.856

    20.952

    21.048

    21.144

    21.241

    21.340

    21.438

    21.542

    21.636

    21.734

62

     21.834

    21.934

    22.034

    22.134

    22.236

    22.337

    22.438

    22.541

    22.643

    22.746

63

     22.849

    22.953

    23.057

    23.162

    23.267

    23.373

    23.478

    23.585

    23.691

    23.798

64

     23.906

    24.013

    24.121

    24.230

    24.339

    24.449

    24.558

    24.669

    24.779

    24.891

65

     25.003

    25.115

    25.227

    25.339

    25.453

    25.567

    25.682

    25.797

    25.911

    90.054

66

     26.143

    26.259

    26.376

    26.494

    26.611

    26.728

    26.847

    26.966

    27.086

    27.206

67

     27.326

    27.447

    27.568

    27.690

    27.812

    27.935

    28.058

    28.180

    28.304

    28.428

68

     28.554

    28.679

    28.806

    28.932

    29.059

    29.186

    29.314

    29.442

    29.570

    29.699

69

     29.828

    29.959

    30.090

    30.220

    30.352

    30.484

    30.617

    30.751

    30.884

    31.017

70

     31.16

    31.29

    31.42

    31.56

    31.70

    31.84

    31.97

    32.12

    32.25

    32.38

71

     32.52

    32.66

    32.80

    32.94

    33.08

    33.22

    33.37

    33.52

    33.65

    33.80

72

     33.94

    34.09

    34.24

    34.38

    34.53

    34.68

    34.82

    34.97

    35.13

    35.28

73

     35.42

    35.57

    35.73

    35.88

    36.04

    36.18

    36.34

    36.49

    36.65

    36.80

74

     36.96

    37.12

    37.26

    37.42

    37.58

    37.74

    37.90

    38.06

    38.22

    38.38

75

     38.54

    38.70

    38.86

    39.04

    39.20

    39.36

    39.53

    39.69

    39.85

    40.02

76

     40.18

    40.36

    40.52

    40.69

    40.86

    41.02

    41.20

    41.37

    41.54

    41.72

77

     41.88

    42.05

    42.22

    42.40

    42.57

    42.76

    42.93

    43.10

    43.29

    43.46

78

     43.64

    43.82

    44.00

    44.18

    44.36

    44.54

    44.73

    44.90

    45.09

    45.28

79

     45.46

    45.65

    45.84

    46.02

    46.21

    46.40

    46.58

    46.77

    46.96

    47.16

80

     47.34

    47.53

    47.73

    47.92

    48.12

    48.32

    48.50

    48.70

    48.90

    49.10

81

     49.29

    49.49

    49.69

    49.89

    50.22

    50.30

    50.64

    50.70

    50.90

    51.12

82

     51.32

    51.52

    51.73

    51.93

    52.14

    52.36

    52.56

    52.77

    52.98

    53.20

83

     53.41

    53.62

    53.84

    54.05

    54.26

    54.48

    54.70

    54.92

    55.13

    55.36

84

     55.57

    55.78

    56.01

    56.22

    56.45

    56.68

    56.90

    57.13

    57.36

    57.58

85

     57.81

    58.04

    58.26

    58.49

    58.73

    58.96

    59.18

    59.42

    59.65

    59.89

86

     60.12

    60.34

    60.58

    60.82

    61.06

    61.29

    61.53

    61.77

    62.01

    62.25

87

     62.49

    62.73

    62.97

    63.21

    63.46

    63.70

    63.95

    64.19

    64.45

    64.69

88

     64.94

    65.19

    65.45

    65.69

    65.94

    66.19

    66.45

    66.70

    66.97

    67.22

89

     67.47

    67.73

    67.99

    68.25

    68.51

    68.78

    69.03

    69.30

    69.57

    69.70

90

     70.096

    70.362

    70.630

    70.898

    71.167

    71.437

    71.709

    71.981

    72.254

    72.527

91

     72.801

    73.075

    73.351

    73.629

    73.907

    74.186

    74.465

    74.746

    75.027

    75.310

92

     75.592

    75.876

    76.162

    76.447

    76.734

    77.022

    77.310

    77.599

    77.890

    78.182

93

     78.474

    78.767

    79.060

    79.355

    79.651

    79.948

    80.245

    80.544

    80.844

    81.145

94

     81.447

    81.749

    82.052

    82.356

    82.661

    82.968

    83.274

    83.582

    83.892

    84.202

95

     84.513

    84.825

    85.138

    85.452

    85.766

    86.082

    86.400

    86.717

    87.036

    87.355

96

     87.675

    87.997

    88.319

    88.643

    88.967

    89.293

    89.619

    89.947

    90.275

    90.605

97

     90.935

    91.266

    91.598

    91.931

    92.266

    92.602

    92.939

    93.276

    93.615

    93.954

98

     94.295

    94.636

    94.979

    95.323

    95.667

    96.012

    96.359

    96.707

    97.056

    97.407

99

     97.757

    98.109

    98.463

    98.816

    99.172

    99.528

    99.885

  100.24

  100.60

  100.96

100

   101.32

  101.69

  102.05

  102.42

  102.78

  103.15

 103.52

  103.89

  104.26

  104.63

101

   105.00

  105.37

  105.75

  106.12

  106.50

  106.88

 107.26

  107.64

  108.02

  108.40


11

K 0108

:2010

試料ガスの採取操作及び分析用試料溶液の調製方法 

7.1 

ガスクロマトグラフ法の場合 

試料ガスを採取する操作は,6.3.1 による。

7.2 

メチレンブルー吸光光度法及びイオン電極法の場合 

6.3.2.4 によって,図 又は図 の試料ガス採取装置を用いて試料ガスを吸収瓶に採取した後の分析用試

料溶液の調製は,次による。

a)

  試料ガスの吸引終了後,吸収瓶内の溶液を,図 の吸収瓶を用いた場合は全量フラスコ 200 mL に,

図 の吸収瓶を用いた場合は全量フラスコ 20 mL に移し,更に吸収瓶の内部などを吸収液で洗浄し,

洗液を先の全量フラスコに合わせる。

b)

  吸収液を標線まで加えて密栓する。これを分析用試料溶液とする。

ガスクロマトグラフ法 

8.1 

概要 

分離カラムとして充てんカラム又はキャピラリーカラムを,また,検出器として熱伝導度検出器,炎光

光度検出器又は原子発光検出器を用いて分析する。6.3.1.5 によって採取した排ガスをガスクロマトグラフ

に導入し,得られたクロマトグラムから硫化水素を定量する。試料ガス 100 µL を導入した場合,定量範囲

は,熱伝導度検出器で 200 vol ppm∼20 vol %,炎光光度検出器で 0.2∼50 vol ppm,原子発光検出器で 0.05

∼50 vol ppm である。

8.2 

試薬及びガス 

用いる試薬及びガスは,次による。

8.2.1 

りん酸  6.3.1.2 b)  による。

8.2.2 

ヘリウム  純度 99.999 vol %以上又は純度 99.999 9 vol %以上のもの。

8.2.3 

窒素  JIS K 1107 に規定する 1 級又は 2 級のもの。

8.2.4 

アルゴン  JIS K 1105 に規定する 1 級又は 2 級のもの。

8.2.5 

水素  JIS K 0512 に規定する 1∼3 級のもの。

8.2.6 

酸素  JIS K 1101 に規定する純度 99.5 vol %以上のもの。

8.2.7 

高純度空気  清浄にして,かつ,乾燥したもの。

8.3 

装置及び器具 

用いる装置及び器具は,次による。

8.3.1 

ガスクロマトグラフの試料導入器具  ガスクロマトグラフへの試料導入器具は,次による。 

a)  気体採取用シリンジ  試料ガス捕集容器の 6.3.1.4 a) 1)  の気体採取用シリンジと同様のもの。 
b)  気体試料導入装置(ループインジェクター)  一定量の分析用試料ガスを満たすための計量管(サン

プルループ管)をバイパス式に取り付けたステンレス鋼製,ふっ素樹脂製などによるロータリーバル

ブ又はスライド式バルブで構成したもので,150  ℃程度まで加熱可能なものを用いる。低濃度試料の

場合は,

ガス成分が吸着しにくいように計量管及び配管類の内面を不活性化処理したステンレス鋼製,

ふっ素樹脂製又は同等以上の不活性度をもつ材質などで構成したものを用いる。気体試料導入装置の

例を

図 に示す。


12

K 0108

:2010

   

図 7−気体試料導入装置の例 

図 において,ポジション 3(out)の位置に吸引ポンプを接続して分析用試料ガスを計量管に吸引

する。計量管に試料ガスを満たした後,分析用試料ガスの温度及び圧力を安定させ,バルブを切り替

えて,ポジション 1 及び 2,ポジション 5 及び 6 を接続させて,計量管内の分析試料ガスを注入口ガ

スクロマトグラフに導入する。

8.3.2 

ガスクロマトグラフの構成  ガスクロマトグラフの構成は,次による。 

a)  充てんカラム  次の 1)  のカラム用管に,2)  のカラム充てん剤のいずれかを充てんしたものを用いる。

1)  カラム用管  ガラス管の内面を酸でよく洗浄したものを,6.3.1.3 b)  のりん酸によって洗浄処理を行

った後,水洗し乾燥した管,又はふっ素樹脂製の管

3)

3)

  ふっ素樹脂製の管を使用する場合には,ガス漏れのないように接続に注意する。

2)  カラム充てん剤 
2.1)  
分配形充てん剤    粒径が 74∼250 µm のポリマービーズ,高純度のけい藻土系担体又は不活性材

4)

  から成る担体に,JIS K 0114 の表 の中で適切な固定相液体[例えば,1,2,3−トリス(2−シ

アノエトキシ)プロパン]を含浸させたもの。

4)

  テレフタル酸の粒子,ふっ素樹脂粒など。

2.2)

  多孔性高分子形充てん剤  有機高分子化合物から成り,化学的安定性及び機械的強度に優れてい

るもの。

b)  キャピラリーカラム  次の 1)  のカラム用管内壁に,2)  の固定相液体を化学結合させたもの,又は 3)

の吸着剤を固定化させたものを用いる。

1)  カラム用管  溶融シリカ又は内面を不活性化処理したステンレス鋼製の管によるもの。 
2)  固定相液体  メチルシリコーン又はメチル基の一部が別の官能基(例えば,フェニル基)に置換さ

れているメチルシリコーン,又はポリエチレングリコール。

3)  吸着剤  けい素酸化物,アルミニウム酸化物又は有機高分子化合物から成り,化学的安定性及び機

械的強度に優れているもの。

c)  検出器  熱伝導度検出器,炎光光度検出器又は原子発光検出器

5)

  による。

5)

  原子発光検出器には,充てんカラムが適用できない場合がある。

d)  キャリヤーガス  熱伝導度検出器の場合は,8.2.2 のヘリウム,8.2.3 の窒素又は 8.2.4 のアルゴンを,

炎光光度検出器の場合は,8.2.2 のヘリウム又は 8.2.3 の窒素を,原子発光検出器の場合は,8.2.2 のヘ


13

K 0108

:2010

リウムで純度 99.999 9 vol %以上のものを用いる。

e)  検出器用ガス  各検出器に用いるガスは,次による。

1)  熱伝導度検出器用付加ガス  キャリヤーガスと同種のものを用いる。 
2)  炎光光度検出器  炎光光度検出器用として,次の用途に応じてガスを選択する。 
2.1)  付加ガス  8.2.2 のヘリウム又は 8.2.3 の窒素を用いる。 
2.2)  燃焼ガス  8.2.5 の水素を用いる。 
2.3)  助燃ガス  8.2.6 の酸素又は 8.2.7 の高純度空気を用いる。 
3)  原子発光検出器  原子発光検出器として,用いるガスは次による。 
3.1)  付加ガス(パージガス)  8.2.3 の窒素を用いる。 
3.2)  燃焼ガス(プラズマガス)  8.2.2 のヘリウムで純度 99.999 9 vol %以上のものを用いる。 
3.3)  助燃ガス  8.2.5 の水素で 2 級以上のもの及び 8.2.6 の酸素で純度 99.999 vol %以上のものを用いる。

8.4 

ガスクロマトグラフへの分析試料ガスの導入 

ガスクロマトグラフへの分析試料ガスの導入は,次による。

a)  気体採取用シリンジによる場合  試料ガスを 6.3.1.5 a)  の気体採取用シリンジに採取した場合は,シ

リンジにニードルを取り付け,分析試料ガスをガスクロマトグラフに直接導入する。また,試料ガス

をガス採取袋,ガス捕集瓶,又はガス捕集缶に採取した場合は,捕集容器の開口部を,例えば,シリ

コーンゴムで密栓をし,気体採取用シリンジに取り付けたニードルを栓に貫通させて 6.3.1.5 a)  と同

様の操作を行い,気体採取用シリンジに採取した試料ガスをガスクロマトグラフに導入する。

b)  気体試料導入装置による場合  試料ガスを 6.3.1.4 b)  のガス採取袋,ガス捕集瓶,又はガス捕集缶の

開口部を

図 の気体試料導入装置の試料採取部に接続する。捕集容器のコック又はバルブを開放し,

気体試料導入装置のバルブを切り替えるとともに,ポンプで試料ガスを吸引して計量管容量の 5 倍以

上の試料ガスの量を計量管に通過させて,計量管を試料ガスで満たした後,気体試料導入装置のバル

ブを切り替えて,計量管中の分析試料ガスをガスクロマトグラフに導入する。

なお,

図 の試料ガス採取管(A)に図 の気体試料導入装置の試料注入口を接続し,試料ガスを

ガスクロマトグラフに直接導入してもよい。

8.5 

ガスクロマトグラフの操作条件 

8.5.1 

試料導入部の条件 

試料導入部の条件は,用いるカラムの種類及び機器によって最適条件が異なる場合があるので,各機器

の操作手引書を参考に最適化する。設定条件の例を次に示す。

a)  充てんカラム 

1)  気体採取用シリンジによる場合  充てんカラム注入法による。試料導入部温度は,150  ℃程度に設

定する。

2)  気体試料導入装置による場合  気体試料導入装置の設定温度は,150  ℃程度に設定する。

b)  キャピラリーカラム 

1)  気体採取用シリンジによる場合  スプリット注入法又は直接注入法による。試料導入部温度は,

150  ℃程度に設定する。

2)  気体試料導入装置による場合  スプリット注入法又は直接注入法による。試料導入部の温度及び気

体試料導入装置の温度を 150  ℃程度に設定する。

8.5.2 

カラム条件の例 

カラム条件は,8.3.2 a),又は 8.3.2 b)  のカラムの分離性能が十分発揮できるカラム温度及びキャリヤー


14

K 0108

:2010

   

ガス流量とする。カラム条件の例を,

表 に示す。

表 3−カラム条件

a), b)

の例 

分離カラム

条件事例

充てん剤

カラム寸法

カ ラ ム 温 度 と
温度の昇降

キャリヤーガス流量

事例 1 1,2,3−トリス(2−シ

アノエトキシ)プロ

パン(25 %)

c)

内径:3 mm, 
長さ:3∼5 m

60∼ 80 ℃ 10∼50 mL/min

充 て ん カ ラ

事例 2

ポリマービーズ

内径:3 mm, 
長さ:0.75∼2 m

80∼100  ℃ 40∼60 mL/min

事例 3

固定相液体:100 %メ
チルシリコーン

内径:0.25∼0.53 mm,
長さ:60∼105 m,

膜厚:1∼5 µm

50  ℃(5 min)
→20  ℃/min→
250  ℃(0 min)

3 mL/min

キ ャ ピ ラ リ
ーカラム

事例 4

多孔質ポリマー:シ

リカゲル

内径:0.52 mm,

長さ:30∼60 m

80  ℃(5 min)
→20  ℃/min→
250  ℃(0 min)

3 mL/min

a)

  充てんカラム及びキャピラリーカラムとも,例示と同等以上の分離能をもつカラムを用いてもよい。

b)

  カラム温度及びキャリヤーガス流量は,硫化水素が妨害成分と分離する条件に合わせる。

c)

  二酸化硫黄が共存して分離が不可能な場合には,ポリフェニルエーテル(6 リング)を用いる。

8.5.3 

検出器の操作条件

各機器の温度及びガス流量を最適な条件に設定する。用いるカラムの種類及び機器によって最適条件が

異なる場合があるので,各機器の操作手引書を参考に最適化する。操作条件の例を,次に示す。

a)  熱伝導度検出器による場合  条件例  検出器温度:250  ℃,付加ガス流量:45 mL/min 
b)  炎光光度検出器による場合  条件例  検出器温度:200  ℃,付加ガス(ヘリウム)流量:50 mL/min,

燃焼ガス流量:50 mL/min,助燃ガス(空気)流量:60 mL/min

c)  原子発光検出器による場合  条件例  検出器温度:300  ℃,付加ガス(パージガス,窒素)流量:0.5

L/min,燃焼ガス(プラズマガス,ヘリウム)流量:35 mL/min,助燃ガス(水素)流量:20 mL/min,

助燃ガス(酸素)流量:20 mL/min,硫黄モニター波長:181 nm

8.6 

定量操作 

定量操作は,次による。

a)

  ガスクロマトグラフの分析条件を検量線作成と同一条件に保ち,6.3.1.5 の試料ガスの採取操作で得た

分析用試料ガスの一定量をガスクロマトグラフに注入し,クロマトグラムを記録する。

b)

  試料ガス中の硫化水素によるピークの高さ又はピークの面積を測定し,あらかじめ作成した検量線か

ら硫化水素の量(ng)を求める。蛍光光度検出器で硫黄分を測定する場合,検出器の応答は注入絶対

量の約二乗に比例する。カラム状態,検出器の燃焼条件などの違いによって検量線の傾き(べき乗数

など)は異なるので,検量線として多点検量線を作成する。

8.7 

検量線の作成 

検量線の作成は,次による。

a)

  ガスクロマトグラフの分析条件及び検出器の操作条件に従って装置を設定する。

b)

  6.3.1.4 b)  と同等のガス採取袋,ガス捕集瓶又はガス捕集缶に適切な濃度の検量線用ガス

6)

  を調製し,

気体採取用シリンジ

7)

  を用い,種々の量をガスクロマトグラフに注入し,ガスクロマトグラムを記録

する。


15

K 0108

:2010

6)

  市販の標準ガスのほか,パーミエーションチューブ法で作製したガスも使用できる。パーミ

エーションチューブ法による標準ガス調製方法については,JIS K 0055:2002 による。

7)

  気体採取用シリンジのほかに,気体試料導入装置による試料導入法も使用できる。低濃度の

ガスの分析には,シリンジの内壁面及び気体試料導入装置へ吸着する可能性があり,使用に

当たっては注意する必要がある。

c)

  検量線用ガス中の硫化水素によるピークの高さ又はピークの面積を測定し,硫化水素の質量(ng)と

ピーク高さ又はピーク面積との関係線を作成する。

8.8 

硫化水素濃度の算出 

次の式によって,試料ガス中の硫化水素濃度を算出し,JIS Z 8401 によって,有効数字 2 けたに丸める。

V

A

C

6

6

v

10

10

657

.

0

×

×

×

=

v

m

521

.

1

C

V

A

C

×

=

=

ここに,

C

v

排ガス中の硫化水素の体積濃度(vol ppm)

C

m

試料ガス中の硫化水素の質量濃度(mg/m

3

A: 検量線で求めた分析用試料ガス中の硫化水素の質量

(ng)

V: 試料ガス注入量(mL)

0.657: 硫化水素 1 mg に相当する硫化水素の体積(mL)

1.521: 硫化水素 1 vol ppm の質量濃度(mg/m

3

(34.086/22.41)

10

6

質量の単位を ng から mg に変換する係数

10

6

mL/mL を vol ppm へ変換する係数

メチレンブルー吸光光度法 

9.1 

試薬及び試薬溶液の調製 

9.1.1 

試薬 

試薬は,次による。

a)  二塩化 N,N-ジメチル-p-フェニレンジアンモニウム  JIS K 8193 に規定するもの。 
b)  塩化鉄(III)六水和物  JIS K 8142 に規定するもの。 
c)  硫酸  JIS K 8951 に規定するもの。 
d)  よう化カリウム  JIS K 8913 に規定するもの。 
e)  よう素  JIS K 8920 に規定するもの。 
f)  塩酸  JIS K 8180 に規定するもの。 
g)  チオ硫酸ナトリウム五水和物  JIS K 8637 に規定するもの。 
h)  炭酸ナトリウム  JIS K 8625 に規定するもの。 
i) 

よう素酸カリウム  JIS K 8005 に規定するもの。

j)  でんぷん(溶性)  JIS K 8659 に規定するもの。 
k)  硫化ナトリウム九水和物  JIS K 8949 に規定するもの。 
9.1.2 

試薬溶液の調製 

試薬溶液の調製は,次による。

9.1.2.1 

吸収液  6.3.2.3 a)  による。


16

K 0108

:2010

   

9.1.2.2 

N,N-

ジメチル-p-フェニレンジアンモニウム溶液  二塩化 N,N-ジメチル-p-フェニレンジアンモニ

ウム 0.2 g を硫酸(1+3)100 mL に溶かしたもの。

9.1.2.3 

塩化鉄(III)溶液  塩化鉄(III)六水和物 1 g を,硫酸(1+99)100 mL に溶かしたもの。

9.1.2.4 

よう素溶液(0.05 mol/L

8)

  よう化カリウム 40 g を水約 25 mL に溶かした後,よう素 13 g を加

えて溶かし,水を加えて 1 L とする。これに塩酸 3 滴を加えて混合し,遮光した気密容器に入れて暗所に

保存する。 

8)

  市販品を用いてもよい。

9.1.2.5 0.1 

mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液  チオ硫酸ナトリウム五水和物 13 g 及び炭酸ナトリウム 0.1 g

をはかりとり,溶存酸素を含まない水[JIS K 0557 の 4.(種別及び質)

備考 3.  による。]500 mL に溶かし

た後,気密容器に入れて 2 日間放置する。その後,よう素酸カリウムを用いて標定する。標定は次による。

標定 

a)

  よう素酸カリウムを 130  ℃で約 2 時間加熱し,デシケーター中で放冷した後,その約 0.36 g を 0.1 mg

のけたまではかりとる。

b)

  水に溶かした後,全量フラスコ 250 mL に水で洗い移し,水を標線まで加える。

c)

  共栓三角フラスコ 300 mL にこの溶液 25 mL を正確にはかりとり,水を加えて約 100 mL とし,よう化

カリウム 2 g,硫酸(1+5)5 mL を加え,栓をして静かに振り混ぜ,暗所に 10 分間放置する。

d)

  遊離したよう素を 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定し,溶液の黄色が薄くなってから指示薬と

してでんぷん溶液約 1 mL を加えて滴定を続け,よう素でんぷんの青が消えた点を終点として滴定に

要した体積を求める。

e)

  別に,同一条件で空試験を行い,滴定に要した体積を求める。

f)

  次の式によって,0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液のファクターを算出する。

100

567

003

.

0

)

(

1

250

25

0

1

B

a

a

m

f

×

×

+

×

×

=

ここに,

f: 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

m: よう素酸カリウムの採取量(g)

B: よう素酸カリウムの純度(質量比率  %)

a

1

d)

  の滴定に要した 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液

(mL)

a

0

e)

  の空試験に要した 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶

液(mL)

0.003 567: 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液 1 mL のよう素酸カ

リウム相当量(g)

9.1.2.6 

でんぷん溶液(10 g/L)  でんぷん(溶性)1 g を水約 10 mL とよく混和し,熱水 90 mL 中にか

き混ぜながら加える。約 1 分間煮沸し,冷却する。使用時に調製する。 

9.1.2.7 

硫化物イオン標準液(S

2

 1 mg/mL)  硫化ナトリウム九水和物の結晶約 3.8 g をとり,少量の水

で表面を洗い,これをろ紙上にとって水を除いた後,溶存酸素を含まない水[JIS K 0557 の 4.(種別及び

質)

備考 3.  による。]に溶かして 500 mL とする。この濃度は,次によって求める。 

a)

  よう素溶液(0.05 mol/L)20 mL を正確にはかりとり,共栓三角フラスコ 300 mL に入れ,塩酸 1 mL

を加える。次に,この硫化物イオン標準液 20 mL を正確にはかりとり,ピペットの先端をこのよう素

溶液中に入れて加える

9)

。直ちに密栓して振り混ぜて 10 分間放置する。

9)

  塩酸酸性にしたよう素溶液に,硫化物イオン標準液(S

2

 1 mg/mL)を加える。


17

K 0108

:2010

b)

 0.1

mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定し,溶液の黄色が薄くなってから,指示薬としてでんぷん溶

液(10 g/L)1 mL を加え,生じたよう素でんぷんの青が消えるまで滴定する。

c)

  別に,よう素溶液(0.05 mol/L)20 mL を正確にはかりとり,共栓三角フラスコ 300 mL に入れ,塩酸

1 mL を加えた後,同様に 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。

d)

  次の式によって硫化物イオン標準液の濃度 C

S

(S

2

 mg/mL)を算出する。

603

.

1

20

/

1

)

(

S

×

×

×

=

f

a

b

C

ここに,

C

S

硫化物イオン標準液の濃度(S

2

 mg/mL)

a: 滴定に要した 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液の量

(mL)

b: よう素溶液(0.05 mol/L)20 mL に相当する 0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液(mL)

f: 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

1.603: 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液 1 mL の硫化物イオ

ンの質量(mg)

9.1.2.8 

硫化物イオン標準液(S

2

 10 μg/mL)  全量フラスコ 100 mL に硫化物イオン標準液(S

2

1 mg/mL)

1 mL を正確にはかりとり,溶存酸素を含まない水[JIS K 0557 の 4.(種別及び質)備考 3.  による。]を標

線まで加える。ただし,この溶液の濃度は,9.1.2.7 の硫化物イオン標準液(S

2

 1 mg/mL)の濃度から算

出する。

9.2 

装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

光度計  分光光度計又は光電光度計を用いる。

9.3 

定量操作 

操作は,次による。

a)

  7.2 の操作で調製した分析用試料溶液 20 mL を全量フラスコ 25 mL にとる。

b)

  N,N-ジメチル-p-フェニレンジアンモニウム溶液 2 mL を加え,栓をして静かに転倒して液を混ぜ

10)

直ちに塩化鉄(III)溶液 1 mL を加え,再び栓をして静かに転倒して液を混ぜた後

10)

,溶存酸素を含

まない水[JIS K 0557 の 4.(種別及び質)

備考 3.  による。]を標線まで加える。

10)

  振り混ぜないように注意する。

c)

  常温付近の一定温度で 30 分間放置する。

d)

  溶液の一部を分析試料として分光光度計又は光電光度計の吸収セルに移し,波長 670 nm 付近の吸光

度を測定する。対照液は,吸収液 20 mL を全量フラスコ 25 mL にとり,b)  及び c)  の操作を行ったも

のを用いる。

e)

  9.4 によって作成した検量線から硫化物イオンの質量(mg)を求める。

9.4 

検量線の作成 

検量線の作成は,次による。

a)

  9.1.2.8 の硫化物イオン標準液(S

2

 10 µg/mL)0.5∼2.0 mL を数個の全量フラスコ 25 mL に段階的にと

り,6.3.2.3 a)  の吸収液 20 mL を加える。

b)

  9.3 b)9.3 d)  の操作を行う。

c)

  硫化物イオンの量(mg)と吸光度との関係線を作成する。


18

K 0108

:2010

   

9.5 

硫化水素濃度の算出 

次の式によって,試料ガス中の硫化水素濃度を算出し,JIS Z 8401 によって,有効数字 2 けたに丸める。

000

1

20

200

698

.

0

s

v

×

×

×

=

V

a

C

v

s

m

521

.

1

000

1

20

200

063

.

1

C

V

a

C

×

=

×

×

×

=

ここに,

C

v

試料ガス中の硫化水素の体積濃度(

vol ppm

C

m

試料ガス中の硫化水素の質量濃度(

mg/m

3

a

9.3 e)

から求めた硫化物イオンの質量(

mg

20

分析用試料溶液の分取量

20

mL

V

s

6.3.2.5 で算出した標準状態の試料ガス採取量(

L

0.698

硫化物イオン(

S

2

1 mg

に相当する硫化水素の体積

mL

1.063

硫化物イオン(

S

2

1 mg

に相当する硫化水素の質量

mg

1.521

硫化水素

  1 vol ppm

の質量濃度(

mg/m

3

34.086/22.41

10  イオン電極法 
10.1  
試薬及び試薬溶液の調製 
10.1.1  
試薬 

試薬は,次による。

a)  チオ硫酸ナトリウム五水和物  JIS K 8637 に規定するもの。

b)  硫化ナトリウム九水和物  JIS K 8949 に規定するもの。

c)  グリセリン  JIS K 8295 に規定するもの。

d)  水酸化ナトリウム  JIS K 8576 に規定するもの。

10.1.2  試薬溶液の調製 

試薬溶液の調製は,次による。

10.1.2.1  吸収液  6.3.2.3 b)

による。

10.1.2.2  0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液  9.1.2.5 による。

10.1.2.3  でんぷん溶液  9.1.2.6 による。使用時に調製する。

10.1.2.4  硫化物イオン標準液(S

2

  1 000 mg/L)  硫化ナトリウム九水和物

3.8 g

,グリセリン

100 mL

び水酸化ナトリウム

2 g

を水に溶かして

500 mL

としたものを用いる。気密容器に保存し,使用時に標定す

る。この濃度は,9.1.2.7 a)d)

によって求める。

10.1.2.5  硫化物イオン検量線用溶液(S

2

 10 mg/L)  硫化物イオン標準液(

S

2

  1 000 mg/L

)を吸収液で

100

倍希釈する。ただし,この溶液の濃度は,10.1.2.4 の硫化物イオン標準液(

S

2

  1 000 mg/L

)の濃度か

ら算出する。

10.1.2.6  硫化物イオン検量線用溶液(S

2

 1 mg/L)  硫化物イオン標準液(

S

2

  1 000 mg/L

)を吸収液で

1 000

倍希釈する。ただし,この溶液の濃度は,10.1.2.4 の硫化物イオン標準液(

S

2

  1 000 mg/L

)の濃度

から算出する。


19

K 0108

:2010

10.1.2.7  硫化物イオン検量線用溶液(S

2

 0.1 mg/L)  硫化物イオン検量線用溶液(

S

2

 10 mg/L

)を吸収

液で

100

倍希釈する。ただし,この溶液の濃度は,10.1.2.4 の硫化物イオン標準液(

S

2

  1 000 mg/L

)の濃

度から算出する。

10.1.2.8  硫化物イオン検量線用溶液(S

2

 0.01 mg/L)  硫化物イオン検量線用溶液(

S

2

 10 mg/L

)を吸

収液で

1 000

倍希釈する。ただし,この溶液の濃度は,10.1.2.4 の硫化物イオン標準液(

S

2

 1 000 mg/L

の濃度から算出する。

10.2  装置及び器具 

装置及び器具は,次による。

10.2.1  電位差計

0.1 mV

又はそれ以下の応答電位を読み取れる高入力抵抗電位差計を用いる(例えば,

デジタル式

pH

mV

計,拡大スパン付き

pH

mV

計,イオン濃度計など)

10.2.2  硫化物イオン電極  硫化銀を主成分とする固体膜形硫化物イオン電極を用いる。 
10.2.3  比較電極  銀−塩化銀内極形比較電極を用いる。 
10.2.4  マグネチックスターラー  ふっ素樹脂で被覆した回転子付きのものを用いる。 
10.3  定量操作 

操作は,次による。

a)

硫化物イオン電極と比較電極とを電位差計に接続する。

b)

硫化物イオン電極及び比較電極の接液部分を水で洗浄し,水をふき取る。

c)

7.2 の操作で調製した分析用試料溶液

11)

を乾いたビーカー

50 mL

に移し,硫化物イオン電極と比較電

極とを浸し,マグネチックスターラーを用いて一定速度でかき混ぜながら,応答電位(

E

0

)を測定す

る。

11)

分析用試料溶液が

200 mL

の場合はその一部を,

20 mL

の場合はその全量をビーカーに移し,

水洗はしないように注意する。

d)

10.4 によって作成した検量線から試料溶液中の硫化物イオン濃度の概略値を求め,その濃度の

100

から

1 000

倍の硫化物イオン検量線用溶液(

mg/L

)を 10.1.2.410.1.2.8 に準じて調製する。

e)

c)

で測定した試料溶液に d)

で調製した硫化物イオン検量線用溶液

0.2 mL

を加えて,同様に応答電位

E

1

)を測定する。

f)

e)

で測定した溶液に d)

で調製した異なる濃度の硫化物イオン検量線用溶液

0.2 mL

を加えて,e)

同様に応答電位(

E

2

)を測定し,更に,同様の操作を再度行い,応答電位(

E

3

)を測定する。

10.4  検量線の作成 

検量線の作成は,次による。

a)

10.1.2.8 で調製した硫化物イオン検量線用溶液(

S

2

 0.01 mg/L

)の適量をビーカー

50 mL

に移し,10.3

と同様に操作して,電位差計

12)

から応答電位を測定する。

12)

電位差計として,測定値がイオン濃度で表示されるイオン濃度計を用いる場合は,10.4 の a)

c)

の操作で検量線を作成する代わりに,

2

種類のイオン濃度の異なる検量線用溶液でイオ

ン濃度計の校正を行った後,試料溶液を測定して硫化物イオン濃度を求める。

b)

10.1.2.7 の硫化物イオン検量線用溶液(

S

2

 0.1 mg/L

10.1.2.6 の硫化物イオン検量線用溶液(

S

2

 1

mg/L

)及び 10.1.2.5 の硫化物イオン検量線用溶液(

S

2

 10 mg/L

)の順番で a)

と同様な操作を繰り返

し,それぞれの硫化物イオン検量線用溶液に対する応答電位を測定する。

c)

横軸に硫化物イオン濃度の対数を,縦軸に応答電位をとり,硫化物イオンの濃度(

mg/L

)と応答電位

との関係線を作成する。


20

K 0108

:2010

   

10.5  硫化水素濃度の算出 

計算は,次による。

a)  分析用試料溶液中の硫化物イオン濃度の求め方  次の式によって,分析用試料溶液中の硫化物イオン

濃度(

A

)を算出し,JIS Z 8401 によって,有効数字

2

けたに丸める。

)

(

3

1

3

2

1

A

A

A

A

+

+

=

100

10

101

1

1

×

=

S

ΔE

C

A

100

10

102

2

2

×

=

S

ΔE

C

A

100

10

103

3

3

×

=

S

ΔE

C

A

ここに,

A

分析用試料溶液中の硫化物イオン濃度の測定値の平均値(

mg/L

A

1

A

2

A

3

分析用試料溶液に硫化物イオン検量線用溶液をそれぞれ

0.2

0.4

0.6 mL

加えて求めた分析用試料溶液中の硫化物イオン濃度

mg/L

C

10.3 d)  で調製した硫化物イオン検量線用溶液の濃度(

mg/L

ΔE

1

ΔE

2

ΔE

3

10.3 c)

で求めた応答電位

E

0

と 10.3 e)

及び 10.3 f)

でそれぞれ求め

た応答電位

E

1

E

2

E

3

との差(

ΔE

1

E

0

E

1

ΔE

2

E

0

E

2

ΔE

3

E

0

E

3

S

10.4 で求めた検量線における分析用試料溶液の濃度付近の電位こ
う配で,

10

倍の濃度変化に対する応答電位の差(

V

b)  排ガス中の硫化水素濃度の求め方  次の式によって,排ガス中の硫化水素濃度を算出する。

s

v

698

.

0

V

V

A

C

×

×

=

v

s

m

521

.

1

063

.

1

C

V

V

A

C

×

=

×

×

=

ここに,

C

試料ガス中の硫化水素の体積濃度(

vol ppm

C

m

試料ガス中の硫化水素の質量濃度(

mg/m

3

A

a)

で求めた分析用試料溶液中の硫化物イオンの濃度の平均値

mg/L

V

7.2 で調製した分析用試料溶液の量(

mL

V

s

6.3.2.5 で算出した標準状態の試料ガス採取量(

L

0.698

硫化物イオン(

S

2

1 mg

に相当する硫化水素の体積(

mL

1.063

硫化物イオン(

S

2

1 mg

に相当する硫化水素の質量(

mg

1.521

硫化水素

1 vol ppm

の質量濃度(

mg/m

3

34.086/22.41

11  分析結果の記録 

分析結果として記録する項目は,次のとおりである。

a)

試料ガスの採取者及び採取日時

b)

試料採取方法及び分析試料調製方法

c)

定量方法の種類

d)

分析者及び分析日時

e)

分析値

f)

その他必要と認められる事項


21

K 0108

:2010

附属書 A

(参考)

硝酸銀電位差滴定法

A.1  硝酸銀電位差滴定法の概要 

硝酸銀電位差滴定法の概要を,

表 A.1 に示す。

表 A.1−硝酸銀電位差滴定法 

定量方法

試料採取

定量範囲

注記

排 ガ ス を 吸 収 液 に 吸 収 さ せ た
後,硝酸銀メタノール溶液を用

いて電位差滴定を行い,硫化水
素を定量する。

吸収瓶法 
吸収液:A.2.2.1 

よる。

試料ガス採取量: 
  20 L

10∼500 vol ppm

作図法は次による。 
100 vol ppm 以上: 
  滴定曲線による。 
100 vol ppm 以下: 
  グランポット法による。

A.2  試薬及び試薬溶液の調製 

試薬及び試薬溶液の調製は,次による。

A.2.1  試薬  試薬は,次による。 
a)  
水酸化カリウム  JIS K 8574 に規定するもの。

b)  メタノール  JIS K 8891 に規定するもの。

c)  アンモニア水  JIS K 8085 に規定するもの。

d)  塩化ナトリウム  JIS K 8005 に規定するもの。

e)  硝酸銀  JIS K 8550 に規定するもの。

f)  硝酸カリウム  JIS K 8548 に規定するもの。

A.2.2  試薬溶液の調製  試薬溶液の調製は,次による。

A.2.2.1  吸収液  水酸化カリウム

60 g

を水

50 mL

に溶かし,

メタノールを標線まで加えて

1 L

にしたもの。

A.2.2.2  アンモニア水(114)  アンモニア水

1

容と水

14

容を加えて調製する。

A.2.2.3  0.01 mol/L 硝酸銀メタノール溶液  硝酸銀

0.17 g

をとり,メタノール

100 mL

を加えて完全に溶か

した後,メタノールを標線まで加える。この溶液のファクターは,次の標定によって求める。

標定 

a)

塩化ナトリウムを

600

℃で

1

時間加熱しデシケーターに入れ放冷した後,その約

0.58 g

0.1 mg

けたまではかりとり,約

20 mL

の水に溶かした後,全量フラスコ

100 mL

に洗い移し,水を標線まで

加える。

b)

この溶液

10 mL

をビーカー

 250 mL

に正確にとり,メタノール約

40 mL

を加える。

c)

イオン電極及び比較電極

1)

をビーカーに浸し,

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶液で電位差滴定

2)

を行

う。横軸に

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶液添加量(

mL

,縦軸に応答電位差(

V

)をとり,対応す

る数値をプロットし,滴定曲線を作成する。滴定曲線から滴定に要した

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール

溶液の量(

mL

)を求め,次の式によって,

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶液のファクター(

f

)を算出

する。


22

K 0108

:2010

   

a

b

f

=

ここに,

f

ファクター

a

滴定に要した硝酸銀メタノール溶液(

mL

b

0.01 mol/L

塩化ナトリウム溶液(

mL

1)

滴定液中に塩化カリウム溶液が混入しないようにするために,硝酸カリウムの塩橋を用いる

か,又は二重液絡形の比較電極を用いる。

2)

電位差滴定の代わりに,吸着指示薬(例えば,フルオレセインナトリウムなど)を用いた硝

酸銀滴定法によってもよい。

A.3  装置及び器具 

装置及び器具は,次による。 

A.3.1  試料ガス採取装置及び吸収瓶  試料ガス採取装置は図 に示すもの及び吸収瓶は図 に示すものを

用いる。

A.3.2  電位差計  10.2.1 に示すものを用いる。

A.3.3  銀イオン電極  硫化銀を主成分とする固体膜形銀イオン電極を用いる。

A.3.4  比較電極  銀−塩化銀内部極をもつ二重液絡形比較電極で,外筒内部液には塩化物イオンを含まな

い硝酸カリウム溶液などを用いる。

A.3.5  マグネチックスターラー  10.2.4 に示すものを用いる。

A.4  分析用試料ガスの採取及び分析用試料溶液の調製 

分析用試料ガス採取及び分析用試料溶液の調製

3)

は,次による。

a)

図 に示す吸収瓶

2

個に,それぞれ A.2.2.1 の吸収液

 50 mL

ずつを入れる。

b)

吸収瓶に試料ガスを導入する前に,バイパスなどを用いて導管中を試料ガスで十分に置換する。

c)

試料ガス採取量及び吸引速度は,

表 A.2 による。

表 A.2−試料ガス採取量及び吸引速度 

試料ガスの硫化水素濃度  vol ppm

採取量  L

吸引速度  L/min

100 未満 20∼30

約 1

100∼1 000

10∼20

約 1

d)

採取ガス量の測定と同時に,温度及び圧力を測る。

e)

採取ガス吸引終了後,吸収瓶内の溶液を全量フラスコ

200 mL

に吸収液で洗い移し,吸収液を標線ま

で加えて,これを分析用試料溶液とする。

3)

操作は,すべて直射日光を避けて行う。

A.5  滴定操作 

滴定操作は,次によって行う。

a)

あらかじめ硫化水素検知管によって測定した試料ガス濃度の概略値及び

表 A.2 から,分析用試料溶液

の適量をビーカー

250 mL

に分取する。

b)

アンモニア水(

1

14

)を

20

倍に薄め(

0.05 mol/L

)て,その

2.5 mL

をビーカーに加え,水を加えて


23

K 0108

:2010

全量を約

50 mL

とする。

c)

銀イオン電極及び比較電極をビーカーに浸し,これらを電位差計に接続し,応答電位が安定した後,

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶液をビュレットから滴下する。

d)

滴下量に対応する応答電位を読み取り,この操作を滴定終点の過ぎるまで続ける。

e)

滴定終点までに要した

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶液の量(

mL

)を求める。

f)

空試験として,A.4 a)

で分取した分析用試料溶液と同量の吸収液をビーカー

250 mL

にとり,A.4 b)

e)

の操作を行い,空試験値として要した

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶液の量(

mL

)を求める。

A.6  作図 

作図は,硫化水素濃度によって次による。

なお,電位差計に A.6.1 又は A.6.2 の作図機能が内蔵されている場合には,その機能を利用してもよい。

A.6.1  100 ppm 以上の場合(滴定曲線法) 
a)

試料溶液及び空試験溶液について,横軸に

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶液添加量(

a

x

,縦軸に応答

電位(

E

)をとり,対応する数値を方眼紙上にプロットして,滴定曲線を作成する。

b)

作図によって滴定曲線を求め,それぞれ試料溶液及び空試験溶液に対する滴定に要した

0.01 mol/L

酸銀メタノール溶液の量(

a

及び

b

)とする。

A.6.2  100 ppm 未満の場合(グランプロット法) 

グランプロット法による作図の例を,

図 A.1 に示す。

図 A.1−グランプロット法の例 

グランプロット法のこの作成手順は,次による。

a)

 0.01

mol/L

硝酸銀メタノール溶液添加量(

a

x

,及びこれに対応する応答電位差(

V

2

a

x

10

e/s

E

)を

計算

4)

する。

4)

  V

2

は試料溶液分取量,

S

は銀イオン電極の電位こう配で,滴定に要した

0.01 mol/L

硝酸銀メ

タノール溶液の応答電位(

E

1

)とその

10

倍希釈溶液の応答電位(

E

2

)との差。通常,

25

57

59 mV

である。

b)

横軸に

a

x

mL

,縦軸に(

V

2

a

x

10

e/s

をとり,対応する数値を方眼紙上にプロットして,各点を通る


24

K 0108

:2010

   

直線を引く。

c)

この直線を延長して横軸と交わる点を滴定終点とし,滴定に要した

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶液

の量(

a

)を求める。この場合には空試験は行わない。

A.7  硫化水素濃度の算出 

試料ガス中の硫化水素の体積濃度を,次の式によって算出し,JIS Z 8401 によって有効数字

2

けたに丸

める。

000

1

)

(

112

.

0

s

v

×

×

×

×

=

f

r

V

b

a

C

v

m

521

.

1

C

C

×

=

ここに,

C

v

試料ガス中の硫化水素の体積濃度(

vol ppm

C

m

試料ガス中の硫化水素の質量濃度(

mg/m

3

0.112

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶液

1 mL

に相当する硫

化水素の体積(

mL

1.521

硫化水素

1 vol ppm

の質量濃度(

mg/m

3

34.086/22.41

a

A.5 の a)e)  で求めた

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶

液の量(

mL

b

A.5 f)  で求めた空試験値(

mL

V

s

6.3.2.5 で算出した標準状態の試料ガス採取量(

L

r

分取比[分析用試料溶液の量(

mL

)に対する分取した

液量(

mL

)の比]

f

0.01 mol/L

硝酸銀メタノール溶液のファクター


25

K 0108

:2010

附属書 B

(参考)

二酸化硫黄変換紫外線蛍光法

B.1  概要 

二酸化硫黄変換紫外線蛍光法の概要を,

表 B.1 に示す。

表 B.1−二酸化硫黄変換紫外線蛍光法 

定量方法

試料採取

定量範囲

a)

注記

試 料 ガ ス を ポ ン プ で 吸 引
し,試料ガス中の硫化水素

を酸化触媒に通過させ,生
成する二酸化硫黄を紫外線
蛍光法で測定して,硫化水

素濃度に換算してその濃度
を求める。

試料ガスをポン
プで吸引して検

出器に導く。

0∼0.01 vol ppm から
0∼10 vol ppm まで

連続測定が可能であり,排ガス又は大気中
硫化水素の連続的な自動測定に有効であ

る。また,試料ガス中に芳香族炭化水素が
含まれる場合は,二酸化硫黄と同様の蛍光
を発し,測定値に正の干渉影響を与えるた

め,芳香族炭化水素除去用スクラバーを通
過させた後,硫化水素濃度を求める。

a)

  試料ガス中の硫化水素濃度によって適切に分割したレンジをもつ。高濃度の場合には,空気で希釈してもよ

い。

B.2  測定原理 

酸化触媒によって試料ガス中の硫化水素を二酸化硫黄に変換した試料ガスに,紫外線を照射して生じる

励起二酸化硫黄分子の発する蛍光を検出し,その強度から試料ガス中の二酸化硫黄の濃度を測定し,硫化

水素濃度に換算して求める。

この反応機構の第

1

段階は,励起光(

hv

1

)波長範囲

200

220 nm

の照射による励起二酸化硫黄分子(

SO

2

*

の生成である。

SO

2

hv

1

SO

2

*

反応機構の第

2

段階は,励起二酸化硫黄分子(

SO

2

*

)が基底状態(

SO

2

)に戻るときに,波長

240

420 nm

の蛍光(

hv

2

)を発することである。

SO

2

*

SO

2

hv

2

このときの蛍光

hv

2

の強度は,励起光の強度及び二酸化硫黄分子の数[濃度(

SO

2

]に比例する。

B.3  装置の構成 

二酸化硫黄変換紫外線蛍光測定装置の構成例を,

図 B.1 に示す。


26

K 0108

:2010

   

図 B.1−二酸化硫黄変換紫外線蛍光測定装置の構成例 

装置の構成例は,次による。

a)  試料導入口  試料導入管を接続する部分で,硫化水素の吸着の少ない材質,例えば,ふっ素樹脂製の

ものが好ましい。

b)  ダストフィルター  粉じんを除去するもので,硫化水素の吸着の少ない材質,例えば,ふっ素樹脂製

のものを用いる。ダストフィルターは試料吸引流量が減少しないように,定期的に交換する。

c)  除湿ユニット  水分による影響を低減するために,試料ガスを除湿又は調湿するもので,透過膜式除

湿器,電子冷却器などを用いる。水分による影響を無視できる場合は,特に必要としない。

d)  スクラバー

1)

  試料ガス中の主に二酸化硫黄を除去するために用いる。また,試料中に芳香族炭化水

素が含まれる場合は,透過膜式,吸着式などのスクラバーを合わせて用いる。

1)

  その影響を無視できる場合は,特に必要としない。

e)  酸化触媒  試料ガス中の硫化水素を二酸化硫黄に変換するためのものである。触媒は一定温度に調節

されており,設定温度がモニターできるものもある。

f)  蛍光室  試料ガスに接触する部分は,二酸化硫黄の吸着が少なく,紫外線による劣化の少ない材質を

用いる。

g)  光源部  放電などによって紫外線を放射するランプを用いる。

h)  蛍光測光部  二酸化硫黄の蛍光を選択的に透過させる光学フィルターを配置し,蛍光を受光して,そ

の強度に比例した電気信号に変換するもの。

i) 

比較測光部  光源部から照射された励起光を受光して,その強度に比例した電気信号に変換するもの。

j)  試料大気ポンプ  試料を吸引するためのものである。

試料ラインには,吸引流量を一定にするために

ニードル弁又は毛細管などを用いる。

k)  圧力計  蛍光室内の圧力を計測するために用いる。

B.4  測定装置の予備操作 
B.4.1
  ガス 

用いるガスは,次による。

a)  ゼロガス  校正に使用するゼロガスは,計測器で検出可能な濃度の二酸化硫黄,及び硫化水素を含ん

ではならない。また,ゼロガス中の酸素の濃度は,通常の大気中の組成(

20.9

±

2.0

vol %

とする。

b)  スパンガス  校正に使用するスパンガスは,JIS B 7952 附属書 の 1.2 の調製法の一つ又は複数に匹

ダストフィル

ター

除湿ユ

ニット

スクラ

バー

試料大気

ポンプ

蛍光室

比較

測光部

酸化触媒

蛍光

測光部

排気

試料

導入口

指示記録計

圧力計

光源部


27

K 0108

:2010

敵する他の方法で調製されたガスで,容器詰めガス又は必要に応じ適切な濃度に薄めたガスで,酸素

ベースとする。スパンガス中の酸素の濃度は,ゼロガスと同じとする。

c)  その他のガス  試験に用いるガスは,スパンガスと同じとする。

B.4.2  校正 

測定装置の校正のために,次のゼロ調整及びスパン調整を行う。

a)  ゼロ調整  ゼロガスを設定した流量で導入し,指示安定後に装置のゼロ調整を行う。

b)  スパン調整  スパンガスを設定した流量で導入し,指示安定後に装置のスパン調整を行う。

B.4.3  触媒酸化効率試験 

スパンガスに二酸化硫黄を含むガスを用いて,スクラバーを通過させないで校正を行う場合,あらかじ

め硫化水素の酸化効率を把握しておく必要がある。ゼロ調整及びスパン調整を行った後,試験用ガス(硫

化水素)を導入し,その指示値を読み取り,次の式によって酸化効率を求める。

100

×

=

c

b

a

ここに,

a

酸化効率(

%

b

試験ガスを酸化触媒に通した後の装置の指示値

vol ppm

c

導入した試験用ガスの体積濃度(

vol ppm

B.4.4  吸着効率試験 

スクラバーが二酸化硫黄を吸着する効率を,あらかじめ把握しておく必要がある。ゼロ調整及びスパン

調整を行った後に,試験用ガス(二酸化硫黄)を導入し,その指示値を読み取り,次の式によって吸着効

率を調べる。

(

)

100

/

1

v

×

=

C

e

d

ここに,

d

吸着効率(

%

e

試験ガスがスクラバーを通過した後の装置の指示値

vol ppm

C

v

導入した試験用ガスの体積濃度(

vol ppm

B.5  試料ガスの測定 

装置及び酸化触媒の温度を十分安定化した状態

2)

で,試料ガスを採取する。

2)

測定装置を通電後,少なくとも

4

時間以上経過後に行う。

B.6  測定値の読取り 
a)

硫化水素濃度を指示記録部などから読み取る。酸化効率補正が必要な場合はその効率補正を行う

3)

3)

B.4.3 で求めた酸化効率が,例えば,

98 %

の場合には,

1/0.98

すなわち,約

1.02

を補正係数と

して,得られたデータに乗じる方法がある

b)

温度による影響のある装置の場合は,温度補正を行う。


28

K 0108

:2010

   

附属書 C 
(参考) 
検知管法

C.1  適用条件 

検知管法は,事業者が日常の環境管理又はスクリーニングを目的として行うための簡易法であり,検知

管法によって得られた測定結果をもって排出規制値と直接比較するものではない。

検知管法は,共存する他のガス成分の妨害が無視できる場合に適用する。また,検知管の反応原理によ

って排ガスに共存する他のガス成分の影響の程度が異なるので,検知管の仕様書,技術資料などを調査し

て適用する必要がある。

C.2  分析方法の概要 

検知管法の概要は,次による。

表 C.1−検知管法の概要 

定量方法

試料採取

定量範囲

注記

次の二種類の反応の原理による。 
硫化銀法:硝酸銀と反応して硫化
銀を生成する。

硫化鉛法:酢酸鉛(II)と反応し
て硫化鉛(II)を生成する。

50∼300 mL 
検知管用真空法
ガス採取器によ

る。

数 種類 の検 知管 の中
から選択して,体積比
率の 1∼2 000 vol ppm

の範囲を測定できる。

検知管に印刷されている濃度目盛
は,基準試料採取量として 100 mL
の場合が多い。基準試料採取量以

外の採取量で測定する場合の濃度
換算は,取扱説明書による。

C.3  装置及び器具 

検知管法に用いる装置及び器具は,次による。

C.3.1  検知管  JIS K 0804 の 5.2(検知管の品質及び性能)に規定した検知管で硫化水素用のもの。

C.3.2  ガス採取器  JIS K 0804 の 4.1(ガス採取器の種類)に規定するシリンダー形であって,JIS K 0804

の 5.1(ガス採取器の品質及び性能)の要件を満足するもの。

C.3.3  試料ガス採取装置  試料ガスの採取装置は,次のいずれかによる。

a)  ガス採取袋による採取  6.3 に規定する試料ガス採取装置及び器具として 6.3.1.4 b) 1)

のガス採取袋を

使用し,試料ガスを採取する。

b)  直接採取  試料ガスを直接採取する場合は,図 C.1 に例示する構成で行うことが望ましい。ただし,

試料ガスの吸引流量

1)

は,

0.5

1 L/min

とする。

1)

煙道内が負圧の場合,検知管に規定量の試料ガスが通気できず,検知管指示値は低めの値を

示すので注意する。検知管での試料ガス採取時に,湿式ガスメーターの指針又はカウンター

が作動していることを確認しながら採取する。


29

K 0108

:2010

A  試料ガス採取管 
B  検知管挿入口(シリコーンゴム) 
C  検知管 
D  ガス採取器 
E  温度計 
F  検知管取付口 
G  ピストン 
H  乾燥管 
I

1

,I

2

  流量調節コック

J  吸引ポンプ 
K  湿式ガスメーター 
L  四ふっ化エチレン樹脂管

a)

M  接続ゴム管(シリコーンゴム)

a)  排ガス温度が高い場合の試料採取例(燃焼排ガスなど) 

b)  反応排ガスなどの試料採取例 

a)

  反応排ガスの採取用樹脂管(L)が長い場合は,デッドスペースが誤差要因となることがあるため,樹脂管内を

試料ガスで十分置換してから測定を行う。

図 C.1−試料ガス採取装置の例 

C.4  測定手順 
C.4.1
  測定準備 

測定準備は,次による。

a)

測定点における温度を測定し,検知管の仕様書に示されている使用範囲内であることを確認する。

b)

使用する検知管の温度

2)

を測定場所の温度になるようにする。また,このときに直射日光に当たらな

いように注意する。

2)

冷蔵庫などで冷暗所に保管していた検知管などを使用する場合は,外気温と同温になってか

ら使用する。

c)

取扱説明書に従ってガス採取器の漏れ試験を行う。

C.4.2  測定 

測定は,次による。

a)

検知管の両端をチップカッターなどで折り取り,検知管表面に印刷されている矢印の向きに試料ガス

が流れるように,検知管の試料ガス入口側を,試料ガスの捕集容器がガス採取袋の場合はガス採取袋


30

K 0108

:2010

   

の接続口に,

図 C.1 a)

の直接採取の場合は

B

の位置に,

図 C.1 b)

の直接採取の場合は接続ゴム管(

M

の位置に接続し,検知管の出口側をガス採取器の検知管取付口へ接続する。

b)

ガス採取器のハンドルを一気に引いてシャフトをロックし,その検知管について規定された時間放置

する。

c)

吸引終了後,速やかに検知管を取り外し,変色層の先端の濃度目盛を読み取る

3)

4)

3)

検知管によっては,通気終了後の時間の経過によって変色した色が退色又は変色層の長さが

変化する場合があるので,通気終了後に変色層の先端に印を付け,速やかに読み取る。

4)

変色層の先端面が斜めの場合には,中間点を濃度として読み取る。

d)

濃度単位の換算が必要な場合は,次の式によって行う。

(

)

32

.

101

15

.

273

15

.

273

41

.

22

p

t

M

C

C

×

+

×

×

=

ここに,

C

硫化水素の質量濃度(

mg/m

3

C'

検知管の読取り値(

vol ppm

M

分子量(硫化水素

34.086

t

測定点の温度(℃)

p

測定点の大気圧(

kPa

101.32

標準大気圧(

kPa

C.4.3  妨害物質の検討 

検知管の変色の原理は,多くの場合,測定対象物質だけの特異反応でなく,化学的性質の似た物質に共

通する反応である。したがって,測定対象物質と同じ反応をする物質が共存する場合には,測定対象物質

の濃度より高い指示(プラスの誤差)を与える。反対に共存物質が変色反応を妨害してマイナスの誤差を

生じるか,又は変色境界を不明りょうにする場合がある。測定するときは,共存する可能性のある物質に

ついて調査し,検知管の仕様書,技術資料などを参考にその影響について,あらかじめ検討する必要があ

る。

C.5  検知管の廃棄 

産業廃棄物として廃棄するが,有害物質を含む種類もあるので,各検知管の取扱説明書に従って処理す

る。不明な場合には製造元に問い合わせる。

参考文献  JIS B 7952  大気中の二酸化硫黄自動計測器

JIS K 0055

:2002

  ガス分析装置校正方法通則

JIS K 0804  検知管式ガス測定器(測長計)

JIS K 8085  アンモニア水(試薬)

JIS K 8548  硝酸カリウム(試薬)

JIS K 8550  硝酸銀(試薬)

JIS K 8574  水酸化カリウム(試薬)

JIS K 8891  メタノール(試薬)