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K 0085

:2014

(1) 

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  一般事項  

2

4

  分析方法の種類及び概要  

2

5

  試料ガス採取方法  

3

5.1

  試料ガス採取  

3

5.2

  試薬及び試薬溶液の調製  

3

5.3

  器具及び装置  

3

5.4

  採取操作  

4

5.5

  試料ガス採取量  

6

6

  分析用試料溶液の調製  

7

6.1

  チオ硫酸滴定法の場合  

7

6.2

  イオンクロマトグラフ法の場合  

7

7

  定量方法  

7

7.1

  チオ硫酸滴定法  

7

7.2

  イオンクロマトグラフ法  

10

8

  分析結果の記録  

13

8.1

  分析値のまとめ方  

13

8.2

  記録項目  

14

附属書 A(規定)イオンクロマトグラフ法による臭素化合物,ふっ素化合物及び 

塩素化合物の同時分析方法  

18

附属書 B(参考)チオシアン酸水銀(II)吸光光度法による臭素化合物の分析方法  

22


K 0085

:2014

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

環境測定分析協会(JEMCA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工

業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工

業規格である。

これによって,JIS K 0085:1998 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 K

0085

:2014

排ガス中の臭素化合物分析方法

Methods for determination of bromine compounds in flue gas

適用範囲 

この規格は,排ガス中の無機臭素化合物を臭化物イオンとして分析し,臭化水素の濃度として算出する

方法について規定する。この規格において,排ガスとは,燃焼,化学反応などに伴って煙道,煙突,ダク

ト(以下,これらをダクトという。

)などに排出されるガスをいう。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0095

  排ガス試料採取方法

JIS K 0115

  吸光光度分析通則

JIS K 0127

  イオンクロマトグラフィー通則

JIS K 0557

  用水・排水の試験に用いる水

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS K 8032

  アセトニトリル(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8247

  過マンガン酸カリウム(試薬)

JIS K 8267

  ぎ酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8295

  グリセリン(試薬)

JIS K 8355

  酢酸(試薬)

JIS K 8506

  臭化カリウム(試薬)

JIS K 8541

  硝酸(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8622

  炭酸水素ナトリウム(試薬)

JIS K 8625

  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8637

  チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)

JIS K 8659

  でんぷん(溶性)

(試薬)

JIS K 8863

  ほう酸(試薬)

JIS K 8866

  四ほう酸ナトリウム十水和物(試薬)

JIS K 8891

  メタノール(試薬)


2

K 0085

:2014

   

JIS K 8913

  よう化カリウム(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 8962

  硫酸カリウム(試薬)

JIS K 8982

  硫酸アンモニウム鉄(III)

・12 水(試薬)

JIS K 8987

  硫酸ナトリウム(試薬)

JIS K 9009

  りん酸二水素ナトリウム二水和物(試薬)

JIS K 9704

  2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール(試薬)

JIS K 9808

  生化学試薬-2-[ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパン

ジオール(ビス-トリス)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS Z 8808

  排ガス中のダスト濃度の測定方法

一般事項 

一般事項は,次による。

a)

化学分析に共通する一般事項は,JIS K 0050 による。

b)

排ガス試料採取に共通する一般事項は,JIS K 0095 による。

c)

イオンクロマトグラフィーに共通する一般事項は,JIS K 0127 による。

d)

吸光光度法に共通する一般事項は,JIS K 0115 による。

e)

分析用に用いる水は,JIS K 0557 の 4.(種別及び質)に規定する A2 若しくは A3 のもの,又はこれと

同等のものを用いる。

f)

試薬は,該当する日本工業規格がある場合には,その種類の最上級又は適切な品質のものを用いる。

ただし,該当する日本工業規格がない場合には,分析に支障のない品質のものを用いる。

g)

標準液は,トレーサビリティが確保されたもの又はそれを一定濃度に薄めたもののほか,各試験項目

で調製方法を規定するものを用いる。

h)

装置及び器具は,指定した機能を満足するものを用いる。

i)

臭素化合物の分析に用いた排ガス,排ガスの吸収液などを適切に処理する。

注記 1  トレーサビリティが確保された試薬としては,国家計量標準(計量法第 134 条)に規定す

る JCSS マークを付けたものがある。

注記 2  この規格に示す vol ppm 及び mg/m

3

は,標準状態[273.15 K(0 °C)

,101.32 kPa]における

体積分率及び質量濃度である。

注記 3  イオンクロマトグラフィーとイオンクロマトグラフ法とは同じ意味である。

分析方法の種類及び概要 

分析方法の種類及び概要は,

表 による。


3

K 0085

:2014

表 1−分析方法の種類及び概要

分析方法の

種類

分析方法の概要

適用条件

要旨

試料採取

定量範囲

vol ppm

(mg/m

3

チ オ 硫 酸 滴

定法

試料ガス中の臭素化合物を吸収液に吸

収して,次亜塩素酸ナトリウム溶液で臭

素酸イオンに酸化した後,過剰の次亜塩
素酸塩をぎ酸ナトリウムで還元し,この

臭素酸イオンをチオ硫酸ナトリウム溶

液で滴定する。

吸収瓶法

吸収液:水酸化ナトリウム

溶液(0.1 mol/L) 
液量:50 mL

b)

×2 本

標準採取量:40 L

1.2

∼59

(4.2∼210)

7.1.1

に よ

る。

イ オ ン ク ロ

マ ト グ ラ フ

試料ガス中の臭素化合物を吸収液に吸

収させた後,吸収液の一定量に陽イオン
交換樹脂を加え,空気又は窒素を通気し

て前処理を行う。この液をイオンクロマ

トグラフに導入し,クロマトグラムを記
録する。

吸収瓶法

吸収液:水酸化ナトリウム
溶液(0.1 mol/L)

液量:25 mL

a)

×2 本

又は 50 mL

b)

×2 本

標準採取量:40 L

0.1

∼1.7 

c)

(0.3∼6.3)

c)

0.7

∼17.5 

d)

(2.6∼63.3)

d)

7.2.1

に よ

る。

a)

吸収瓶(容量 100 mL)を用いたときの吸収液量。

b)

吸収瓶(容量 250 mL)を用いたときの吸収液量。

c)

試料ガスを通した吸収液 50 mL を 100 mL に希釈して分析用試料溶液とした場合。ここに示した定量範囲は,
試料ガスの標準採取量,分析用試料液量及び検量線の最適範囲から求めたものである。この定量範囲以下の

濃度を測定する場合には,濃縮カラムを用いて測定する。定量範囲を超える濃度を測定する場合には,分析

用試料溶液を定量範囲内に希釈して測定する。

d)

試料ガスを通した吸収液 100 mL を 250 mL に希釈して分析用試料溶液とした場合。

ここに示した定量範囲は,

試料ガスの標準採取量,分析用試料液量及び検量線の最適範囲から求めたものである。この定量範囲以下の

濃度を測定する場合には,濃縮カラムを用いて測定する。定量範囲を超える濃度を測定する場合には,分析
用試料溶液を定量範囲内に希釈して測定する。

なお,

表 の方法のほかに,附属書 にイオンクロマトグラフ法による臭素化合物,ふっ素化合物及び

塩素化合物の同時分析方法を規定し,

附属書 にチオシアン酸水銀(II)吸光光度法による臭素化合物の

分析方法を記載する。

試料ガス採取方法 

5.1 

試料ガス採取 

試料ガスの採取位置は,代表的なガスが採取できる点を選び,同一採取位置において,できるだけ時間

間隔をあけずに,通常 2 回以上試料ガスを採取し,それぞれ分析に用いる。

5.2 

試薬及び試薬溶液の調製 

5.2.1 

試薬 

試薬は,次による。

a)

水酸化ナトリウム  JIS K 8576 に規定するもの。

5.2.2 

試薬溶液の調製 

5.2.2.1 

吸収液 

水酸化ナトリウム溶液(0.1 mol/L)  水酸化ナトリウム 4.0 g をとり,水に溶かして 1 000 mL とする。

5.3 

器具及び装置 

5.3.1 

吸収瓶 

吸収瓶は,

図 で例示する吸収瓶のうちのいずれかを 2 個連結して用いる

1)


4

K 0085

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1)

臭素化合物が完全に捕集されることが確認された場合,吸収瓶は 1 個でもよい。

5.3.2 

試料ガス採取装置 

図 に例示する構成で,次の条件を備えていなければならない。

a)

試料ガス採取管(B)の材質は,排ガス中の腐食性ガスによって侵されず,測定対象物質が吸着しな

いもの,例えば,ステンレス鋼管,ほうけい酸ガラス管,石英管,四ふっ化エチレン樹脂管などを用

いる。

b)

試料ガス中にダストなどが混入することを防ぐため,試料ガス採取管(B)の先端又は適切な位置に

適切なろ過材を詰める。ろ過材は,排ガス中の成分と化学反応を起こさない材質のもの,例えば,シ

リカウール,無アルカリガラスウールを用いる。

c)

試料ガス中の水分が凝縮することを防ぐため,試料ガス採取管(B)から流路切替三方コック(P

1

までの間を加熱できる構造とする。

配管はできるだけ短くし,

水分が凝縮するおそれがある場合には,

採取管から流路切替三方コック(P

1

)の間を 120 ˚C 程度に加熱する。

d)

試料ガス採取管(B)から流路切替三方コック(P

1

)までの加熱される接続部分は,ステンレス鋼管,

ほうけい酸ガラス管,ふっ素ゴム管,シリコーンゴム管,四ふっ化エチレン樹脂管などを用いる。

e)

装置各部を接続する場合にガス漏れがないように組み立てる。

5.4 

採取操作 

操作は,次による。ここに示す装置の記号は,

図 による。

a)

吸収瓶(容量 100 mL)

(F

1

及び F

2

)に,5.2.2.1 の吸収液 25 mL をそれぞれ入れる

2)

。容量 250 mL の

吸収瓶を用いた場合は,吸収液 50 mL をそれぞれ入れる。

注記  チオ硫酸滴定法は,容量 250 mL の吸収瓶を用いる。イオンクロマトグラフ法は,容量 250 mL

又は容量 100 mL の吸収瓶を用いる。

b)

流路切替三方コック(P

1

,P

2

)をバイパス側に回し,吸引ポンプ(L)を作動させて,試料ガス採取管

(B)からコック(P

1

)内を試料ガスで置換する。

注記 1  採取装置内に漏れがなく,一定流量に調整が可能な場合,図 の P

1

から P

2

間のバイパス

(R)を付けなくてもよい。

注記 2  採取装置内に漏れがないことを,他の手法で確認できる場合には,図 の水銀マノメータ

ー(Q)を付けなくてもよい。

c)

吸引ポンプ(L)を停止した後,流路切替三方コック(P

1

,P

2

)を閉じ,ガスの流れを止める。次にガ

スメーター(M)の指示(V

1

)を 0.01 L の桁まで読み取る。

d)

吸引ポンプ(L)を作動させ,流路切替三方コックを回して試料ガスを吸収瓶(F

1

及び F

2

2)

に通す。

このとき流量調節コック(K

1

,K

2

)を調節して,流量を 1 L/min 程度にする

3)

。試料ガスを約 40 L

4)

採取した後,流路切替三方コック(P

1

,P

2

)を閉じ,吸引ポンプ(L)を停止し,ガスメーター(M)

の指示(V

2

)を 0.01 L の桁まで読み取る。試料ガス採取中にガスメーター(M)の温度計(N)とマ

ノメーター(O)とによってガスの温度及びゲージ圧を測定する。また,大気圧を測定する。

e)

必要に応じて,試料ガス中の水分を JIS Z 8808 の箇条 7(排ガス中の水分量の測定)によって測定す

る。

2)

吸収液が温まる可能性がある場合は,吸収瓶を冷却槽に入れておくとよい。この場合には,

図 の a)に示す吸収瓶を用いたほうがよい。

3)

イオンクロマトグラフ法(容量 250 mL の吸収瓶を用いた場合)及びチオ硫酸滴定法で,臭素

化合物が吸収液に完全に吸収されることがあらかじめ明らかなときは,流量を 2 L/min まで


5

K 0085

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上げてもよい。

4)

臭素化合物の濃度に応じて適宜,増減してもよい。

単位  mm  (  )内は 100 mL 用,(  )外は 250 mL 用

 a)

  ガラスろ過板 b)  ガラスボール形又は円筒形フィルター c)  枝管付ガラスフィルター 

ガラスろ過板,ガラスボール形又は円筒形フィルター及びガラスフィルターの細孔の大きさは,JIS R 3503 に規定

する細孔記号 1 又は 2 を用いる。

図 1−吸収瓶(100 mL250 mL)の例


6

K 0085

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A

:  ろ過材

J

乾燥管

B

:  試料ガス採取管

K

1

,K

2

流量調節コック

C

:  試料ガス採取口

L

吸引ポンプ

D

:  温度計

M

湿式ガスメーター

E

1

,E

2

:  ヒーター

N

温度計

F

1

,F

2

:  吸収瓶(容量約 100 mL 又は 250 mL)

O

マノメーター

G

:  フランジ

P

1

,P

2

流路切替三方コック

H

:  ガス洗浄瓶[水酸化ナトリウム溶液

Q

水銀マノメーター

(1 mol/L)50 mL を入れる。

R

バイパス

図 2−試料ガス採取装置の例 

5.5 

試料ガス採取量 

次の式によって,標準状態[273.15 K(0 °C)

,101.32 kPa]における試料ガス採取量を,乾きガス量(V

SD

又は湿りガス量(V

SW

)として算出する。

a)

乾きガス量で求める場合

1)

湿式ガスメーターを用いた場合

)

(

41

.

22

32

.

101

15

.

273

15

.

273

V

m

a

SD

b

a

P

P

P

t

V

V

×

×

  (1)

2)

乾式ガスメーターを用いた場合

)

(

41

.

22

32

.

101

15

.

273

15

.

273

m

a

SD

b

a

P

P

t

V

V

×

×

  (2)

b)

湿りガス量で求める場合

1)

湿式ガスメーターを用いた場合

)

(

41

.

22

32

.

101

15

.

273

15

.

273

V

m

a

SW

c

b

a

P

P

P

t

V

V

×

×

  (3)

2)

乾式ガスメーターを用いた場合

)

(

41

.

22

32

.

101

15

.

273

15

.

273

m

a

SW

c

b

a

P

P

t

V

V

×

×

  (4)


7

K 0085

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ここに,

V

SD

乾きガス量:標準状態の試料ガス採取量(L)

V

SW

湿りガス量:標準状態の試料ガス採取量(L)

V

ガスメーターで測定したガス量(L) 

5.4 c)

及び

d)

の操作における V

2

V

1

t

ガスメーターにおける温度(˚C)

P

a

大気圧(kPa)

P

m

ガスメーターにおけるゲージ圧(kPa)

5)

P

V

t ˚C

における飽和水蒸気圧(kPa)

表 2

参照)

a

吸収液に捕集された分析対象ガス(mol)

5)

b

吸収液に捕集された分析対象ガス以外のガス(mol)

5)

c

JIS Z 8808

の箇条

7

(排ガス中の水分量の測定)によって求

めた水分の量(mol)

5)

273.15

0 ˚C

に対応する絶対温度(K)

101.32

1

気圧に対応する圧力(kPa)

22.41

標準状態における気体 1 mol の体積(L)

5)

無視して差し支えない場合が多い。

分析用試料溶液の調製 

6.1 

チオ硫酸滴定法の場合 

分析用試料溶液の調製は,次による。

a)

5.4

の操作を終えた後,吸収瓶(F

1

及び F

2

)内の溶液をビーカー300 mL に移し入れる。

b)

吸収瓶などを水で洗浄し,洗液を先のビーカーに合わせる。

c)

ビーカーの内容液を全量フラスコ 250 mL に水で洗い移し,水を標線まで加える。これを分析用試料

溶液とする。

6.2 

イオンクロマトグラフ法の場合 

分析用試料溶液の調製は,次による。

a)

6.1

a)

c)

の操作と同様に,ガスを採取した吸収液をビーカーに洗い移し,容量 100 mL の吸収瓶を

用いたときは全量 100 mL に,容量 250 mL の吸収瓶を用いたときは全量 250 mL にする。

b)

a)

の溶液の一定量(10 mL)をガス洗浄瓶 50 mL に入れ,この中に

7.2.2.1 r)

の強酸性陽イオン交換樹

脂 1 g を加え,二酸化炭素を除いた空気又は窒素を 0.25 L/min の流量で 10 分間通気する

6)

。これを分

析用試料溶液とする

7)

c)

5.2.2.1

の吸収液の一定量(10 mL)について,

b)

と同じ操作を行い,これを空試験用試料溶液とする。

6)

この操作は,吸収液中のナトリウムイオン(Na

)を強酸性陽イオン交換樹脂に吸着させて

吸収液を中性にした後,排ガス中の二酸化炭素(CO

2

)を吸収した吸収液中の炭酸イオン

(CO

3

2

)を揮散させるために行う。

7)

イオンクロマトグラフ法で測定する場合,分析用試料溶液中に固形物が認められる場合には,

分離カラムを閉塞するので,あらかじめ孔径 0.45

μ

m

以下のフィルターでろ過して除去する

とよい。

定量方法 

7.1 

チオ硫酸滴定法 

7.1.1 

適用条件 

この方法は,試料ガス中によう素が存在すると,よう素との合量が求められるので,その場合にはこれ


8

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を補正しなければならない。

7.1.2 

試薬及び試薬溶液の調製 

7.1.2.1 

試薬 

試薬は,次による。

a)

次亜塩素酸ナトリウム溶液

(有効塩素 70∼120 g/L)

b)

塩酸

JIS K 8180

に規定するもの。

c)

ぎ酸ナトリウム

JIS K 8267

に規定するもの。

d)

酢酸

JIS K 8355

に規定するもの。

e)

チオ硫酸ナトリウム五水和物

JIS K 8637

に規定するもの。

f)

でんぷん(溶性)

JIS K 8659

に規定するもの。

g)

よう化カリウム

JIS K 8913

に規定するもの。

h)

りん酸二水素ナトリウム二水和物

JIS K 9009

に規定するもの。

7.1.2.2 

試薬溶液の調製 

試薬溶液の調製は,次による。

a)

塩酸(11

b)

塩酸(111

c)

酢酸(11

d)

0.1 mol/L 

チオ硫酸ナトリウム溶液

JIS K 8001

JA.5.2 t)

2)

による。

e)

0.01 mol/L 

チオ硫酸ナトリウム溶液

  0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液 50 mL を全量フラスコ 500

mL

にとり,水を標線まで加えたもの。この溶液は冷暗所に保存し,調製後約 1 か月以上経過したも

のは使用しない。

f)

次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 35 g/L

次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 70∼120 g/L)

の有効塩素を定量し,有効塩素が 35 g/L になるように水で薄めたもの。使用時に調製する。有効塩素

の定量は次による。

有効塩素の定量

  次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 35 g/L)10 mL を正確に全量フラスコ 200 mL

にとり,水を標線まで加える。この 10 mL を正確に共栓三角フラスコ 300 mL にとり,水を加えて約

100 mL

とする。よう化カリウム 2 g 及び酢酸(1+1)6 mL を加え,よく振り混ぜて暗所に約 5 分間

放置した後,0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。溶液の黄色がうすくなったら,指示薬と

してでんぷん溶液約 2 mL を加え,生じた青が消えるまで滴定する。別に空試験として水 10 mL をと

り,同じ操作を行って滴定値を補正する。

000

1

54

0.003

1

10

200

×

×

×

×

×

V

f

a

N

  (5)

ここに,

N

有効塩素量(g/L)

a

滴定に要した 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液の体積
(mL)

f

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

0.003 54

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液 1 mL に相当する塩素の

質量(g)

V

次亜塩素酸ナトリウム溶液の体積(mL)

g)

でんぷん溶液

  でんぷん 0.5 g を少量の水に混ぜ,熱水 200 mL 中によくかき混ぜながら約 1 分間煮沸

した後冷却し,塩酸(1+5)3 mL を加えたもの。


9

K 0085

:2014

h)

りん酸二水素ナトリウム溶液(500 g/L

りん酸二水素ナトリウム二水和物 65 g を水に溶かし,100 mL

にする。

i)

ぎ酸ナトリウム溶液(500 g/L

ぎ酸ナトリウム 50 g を水 80 mL に溶かし,水を加えて 100 mL にす

る。

j)

よう化カリウム溶液(500 g/L

よう化カリウム 50 g を水 80 mL に溶かし,水を加えて 100 mL にす

る。

7.1.3 

定量操作 

7.1.3.1 

臭素

よう素合量の滴定 

定量操作は,次による。

a)

分析用試料溶液 20 mL を正確に三角フラスコ 250 mL に分取し,吸収液 20 mL,次亜塩素酸ナトリウ

ム溶液(有効塩素 35 g/L)4 mL 及びりん酸二水素ナトリウム溶液(500 g/L)2 mL を加え,沸騰水浴

中で 10 分間加熱する。

b)

ぎ酸ナトリウム溶液(500 g/L)2 mL 及び塩酸(1+11)5 mL を加え,沸騰水浴中で 5 分間加熱し,過

剰の次亜塩素酸ナトリウムを分解する。

c)

冷却してから,よう化カリウム溶液(500 g/L)l mL 及び塩酸(1+1)5 mL を加え,遊離したよう素

を 0.01 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。溶液が淡黄色になってから,指示薬としてでんぷ

ん溶液約 3 mL を加えて,さらに滴定し,溶液の青が消えた点を終点とする。

d)

吸収液 100 mL を全量フラスコ 250 mL にとり,水を標線まで加える。この溶液 20 mL を別の三角フラ

スコ 250 mL に分取し,吸収液 20 mL を加え,以下,

a)

c)

と同様に操作して空試験を行い,

c)

で得ら

れた滴定量から差し引く。

7.1.3.2 

よう素量の滴定 

a)

分析用試料溶液 20 mL を正確に三角フラスコ 250 mL に分取し,吸収液 20 mL,塩酸(1+11)10 mL

及び次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 35 g/L)1 mL を加え,沸騰水浴中で 5 分間加熱する。

b)

ぎ酸ナトリウム溶液(500 g/L)5 mL を加え,沸騰水浴中で 5 分間加熱する。

c)

冷却してから,よう化カリウム溶液(500 g/L)l mL 及び塩酸(1+1)5 mL を加え,遊離したよう素

を 0.01 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。

d)

吸収液 100 mL を全量フラスコ 250 mL にとり,水を標線まで加える。この溶液 20 mL を別の三角フラ

スコ 250 mL に分取し,吸収液 20 mL を加え,以下,

a)

c)

と同様に操作して空試験を行い,

c)

で得ら

れた滴定量から差し引く。

よう素量の滴定は,試料によう素が含まれていないことが明らかな場合には,

7.1.3.1

の操作だけで

よい。

7.1.4 

計算 

次の式によって,試料ガス中の臭化水素を算出する。

000

1

280

.

0

)

(

20

/

250

133

.

0

S

V

×

×

×

×

×

f

V

b

a

C

  (6)

000

1

013

.

1

(

20

/

250

133

.

0

S

W

×

×

×

×

×

f

V

b

a

C

  (7)

C

W

C

V

×3.61  (8)

ここに,

C

V

試料ガス中の臭化水素の体積分率(vol ppm)

C

W

試料ガス中の臭化水素の質量濃度(mg/m

3


10

K 0085

:2014

   

a

7.1.3.1

で滴定に要した 0.01 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液の

量(mL)

b

7.1.3.2

で滴定に要した 0.01 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液の

量(mL)

V

S

5.5

によって算出した標準状態の試料ガス採取量(L)

(乾きガス量の場合は V

SD

,湿りガス量の場合は V

SW

0.133

0.01 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液 1 mL に相当する臭化物イ

オン(Br

)の質量(mg)

f

0.01 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

0.280

臭化物イオン(Br

)1 mg に相当する臭化水素(HBr)の体

積(mL)

(標準状態)

1.013

臭化物イオン(Br

)1 mg に相当する臭化水素(HBr)の質

量(mg)

3.61

臭化水素(HBr)1 vol ppm に相当する臭化水素としての質量
濃度(mg/m

3

(80.91/22.41 による。

7.2 

イオンクロマトグラフ法 

7.2.1 

適用条件 

この方法は,試料ガス中に硫化物などの還元性ガスが高濃度に共存すると影響を受けるので,その影響

を無視又は除去できる場合に適用する。

7.2.2 

試薬及び試薬溶液の調製 

7.2.2.1 

試薬 

試薬は,次による。

a)

硫酸

JIS K 8951

に規定するもの。

b)

炭酸ナトリウム

JIS K 8625

に規定するもの。

c)

炭酸水素ナトリウム

JIS K 8622

に規定するもの。

d)

ほう酸

JIS K 8863

に規定するもの。

e)

四ほう酸ナトリウム十水和物

JIS K 8866

に規定するもの。

f)

硫酸ナトリウム

JIS K 8987

に規定するもの。

g)

硫酸カリウム

JIS K 8962

に規定するもの。

h)

グルコン酸カリウム

i)

p-

ヒドロキシ安息香酸

j)

生化学試薬-2-[ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール(ビ

-トリス)

JIS K 9808

に規定するもの。

k)

フタル酸

l)

2-

アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール

JIS K 9704

に規定するもの。

m)

アセトニトリル

JIS K 8032

に規定するもの。

n)

グリセリン

JIS K 8295

に規定するもの。

o)

臭化カリウム

JIS K 8506

に規定するもの。

p)

臭化物イオン標準液

  国家計量標準に規定するトレーサビリティが確保された臭化物イオン標準液

(Br

:1 000 mg/L)のもの。

q)

吸収液

5.2.2.1

で調製したもの。

r)

試料の前処理に用いる強酸性陽イオン交換樹脂の調製

  強酸性陽イオン交換樹脂

8)  9)

の調製は,次に

よる。


11

K 0085

:2014

1)

強酸性陽イオン交換樹脂約 30 g をビーカー500 mL にとり,硝酸(3 mol/L)200 mL を加えてマグネ

チックスターラーで約 10 分かき混ぜて水素イオン形に変換する。この操作を 2 回繰り返し行う。

2)

1)

のビーカーの上澄み液をできるだけ別のビーカーに移し,水約 200 mL を加える。マグネチックス

ターラーでかき混ぜて洗浄する。この操作を洗浄液が中性になるまで繰り返す。

3)

洗浄した強酸性陽イオン交換樹脂をろ紙 5 種 B を敷いたブフナー漏斗に移し入れ,アスピレーター

で吸引して過剰の水分を除去する

10)

8)

陽イオン交換樹脂としてアンバーライト IR124H,DOWEX 59W-X8,DIAION PK216 などが

ある。

9)

強酸性陽イオン交換樹脂を水素イオン形に変換したものは不安定になるので,できるだけ早

く使用するとよい。

10)

過剰の水分を除いた強酸性陽イオン交換樹脂及び水素イオン形に変換した強酸性陽イオン交

換樹脂は,その少量をとり,水 100 mL 中に入れて約 2 分間マグネチックスターラーでかき混

ぜた後,上澄み液をとり,イオンクロマトグラフに導入し,測定対象イオンの位置にピーク

がないことを確認するとよい。

7.2.2.2 

試薬溶液の調製 

試薬溶液の調製は,次による。

a)

溶離液

  装置の種類及び使用する分離カラムの種類によって異なるので,測定対象イオンのそれぞれ

が分離度(R)1.3 以上で分離できるものを用いる。分離度の確認は,

JIS K 0127

の箇条

11

(データの

質の管理)による。

注記

溶離液の例を,次に示す。

なお,臭化物イオンが定量的に測定できることを確認の上,分離カラムの特性に応じてこ

こに示した以外の溶離液を用いてもよい。

1)

炭酸水素塩−炭酸塩溶液(1

炭酸水素ナトリウム 0.025 g(0.3 mmol)及び炭酸ナトリウム 0.286 g

(2.7 mmol)を水に溶かし,全量フラスコ 1 000 mL に水で洗い移し,水を標線まで加える。

2)

炭酸水素塩−炭酸塩溶液(2

炭酸水素ナトリウム 0.143 g(1.7 mmol)及び炭酸ナトリウム 0.191 g

(1.8 mmol)を水に溶かし,全量フラスコ 1 000 mL に水で洗い移し,水を標線まで加える。

3)

グルコン酸塩−四ほう酸塩−ほう酸溶液

  グルコン酸カリウム 0.305 g(1.3 mmol)

,四ほう酸ナト

リウム十水和物 0.496 g(1.3 mmol)

,ほう酸 1.855 g(30 mmol)

,アセトニトリル 100 mL 及びグリ

セリン 5 mL を水に溶かし,全量フラスコ 1 000 mL に水で洗い移し,水を標線まで加える。

4)

p-

ヒドロキシ安息香酸−2-[ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ]-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパ

ンジオール溶液

  p-ヒドロキシ安息香酸 1.105 g(8.0 mmol)及び 2-[ビス(2-ヒドロキシエチル)

アミノ]-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール 0.669 g(3.2 mmol)を水に溶かし,全量フラス

コ 1 000 mL に水で洗い移し,水を標線まで加える。

5)

フタル酸−2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール溶液

  フタル酸 0.415 g(2.5 mmol)

及び 2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール 0.290 g(2.4 mmol)

,又は,フタル酸 0.382

g

(2.3 mmol)及び 2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール 0.303 g(2.5 mmol)を水に

溶かし,全量フラスコ 1 000 mL に水で洗い移し,水を標線まで加える。

b)

再生液(除去液)

サプレッサーの機能を再生又は継続的に維持するために用いる液体で,電気的又は

化学的に再生を行う場合に使用し,装置及びサプレッサーの種類に最適なものを用いる。

再生液及び再生材の例を,次に示す。


12

K 0085

:2014

   

  箇条

3 e)

の水を電気分解して,再生液を生成する方式のサプレッサーに用いる。

溶離液

  検出器を通過した溶離液を電気分解して再生液を生成する方式のサプレッサーに用い

る。

硫酸(12.5 mmol/L

硫酸(1 mol/L)12.5 mL を水で 1 L とする。これを再生液とする。

イオン交換樹脂

  陽イオン交換体を溶出液に混合する。

c)

臭化物イオン標準液(Br

1 mg/mL

7.2.2.1 p)

の臭化物イオン標準液(Br

:1 000 mg/L)又は

7.2.2.1 

o)

の臭化カリウムをあらかじめ約 105 °C で約 4 時間加熱し,デシケーター中で放冷する。その 1.488 g

をはかりとり,少量の水に溶かす。全量フラスコ 1 000 mL に水で洗い移し,水を標線まで加える。

d)

臭化物イオン標準液(Br

0.1 mg/mL

7.2.2.2 c)

で調製した臭化物イオン標準液(Br

:1 mg/mL)

10 mL

を全量フラスコ 100 mL に正確にとり,水を標線まで加える。使用時に調製する。

e)

臭化物イオン標準液(Br

0.01 mg/mL

7.2.2.2 d)

で調製した臭化物イオン標準液(Br

:0.1 mg/mL)

10 mL

を全量フラスコ 100 mL に正確にとり,水を標線まで加える。使用時に調製する。

7.2.3 

器具及び装置 

器具及び装置は,次による。

a)

試料導入器

  分析用試料溶液の一定量を再現性よく装置に注入できる自動のもの,又は装置内に組み

込まれた試料計量管(10∼250 µL の一定量)に,シリンジ 1∼10 mL を用いて導入する手動のもの。

b)

イオンクロマトグラフ

  イオンクロマトグラフには,サプレッサー方式又はノンサプレッサー方式の

いずれを用いてもよい。

1)

分離カラム

  内径 2∼8 mm,長さ 30∼300 mm の不活性な合成樹脂製又は金属製の管に,陰イオン

交換体を充

する。分析対象のイオンに隣接するイオンが分離度 1.3 以上で分離できるもの。

2)

プレカラム

  濃縮,予備分離及び異物除去のためのガードカラムで,必要に応じて分離カラムの前

に装着する。内径 2∼6 mm,長さ 5∼50 mm の不活性な合成樹脂製又は金属製の管に,分離カラム

と同種類の陰イオン交換体を充

したもの。

3)

サプレッサー

  溶離液中のイオン種を電気伝導度検出器で高感度測定するために,溶離液を電気的

又は化学的に変化させて電気伝導度を低減させるための装置。サプレッサーには,膜透析形,カラ

ム形及びゲル交換形がある。

4)

検出器

  電気伝導度検出器。

5)

記録部

JIS K 0127

5.7

(データ処理部)による。

7.2.4 

定量操作 

定量操作は,次による。

a)

イオンクロマトグラフを測定可能な状態にし,分離カラムに溶離液を一定の流量(例えば,1∼2

mL/min

)で流しておく。サプレッサー付の装置の場合には,分離カラム及びサプレッサーの内側に溶

離液を流し,更にサプレッサーの外側には再生液を一定の流量で流しておく。

b)

試料導入器を用いて

6.2

で調製した分析用試料溶液の一定量(10∼250

μL)をイオンクロマトグラフ

に導入し,クロマトグラムを記録する。

なお,特に低濃度の試料を測定する場合には,装置内の試料計量管の代わりに,分離カラムと同種

類の陰イオン交換体を充

した濃縮カラムを用いるとよい。

c)

クロマトグラム上の臭化物イオンに相当するピークについて,ピーク面積又はピーク高さを求める。

d)

7.2.5

によって作成した検量線から,臭化物イオン濃度(mg/mL)を求める。

e)

6.2

で調製した空試験用試料溶液を,

b)

の導入量と同じ量を用い,

b)

及び

c)

に準じて操作し,臭化物イ


13

K 0085

:2014

オンの空試験値(mg/mL)を求める。

7.2.5 

検量線の作成 

検量線の作成は,次による。

a)

臭化物イオン標準液(Br

:0.01 mg/mL)1.0∼25.0 mL を全量フラスコ 100 mL に段階的にとり,水を

標線まで加え,その濃度をそれぞれ求める。臭化物イオン標準液は,予想される試料濃度に応じ,1

∼25 mL の範囲の数点をとる。

なお,容量 250 mL の吸収瓶を用いた場合には,臭化物イオン標準液(Br

:0.1 mg/mL)1.0∼25.0 mL

を全量フラスコ 250 mL に段階的にとり,水を標線まで加えた後,同様の操作を行って検量線を作成

する。

b)

7.2.4

b)

及び

c)

の操作を行い,それぞれの臭化物イオン濃度に相当するピーク面積又はピーク高さを

求める。

c)

別に空試験として,水について

7.2.4

b)

及び

c)

の操作を行い,臭化物イオンに相当するピーク面積

又はピーク高さを求める。

d)

空試験値を補正したピーク面積又はピーク高さと臭化物イオン濃度との関係線を作成する。検量線の

作成は,試料測定時ごとに行う。

7.2.6 

計算 

試料ガス中の臭化水素濃度を,式(9)∼式(11)によって算出する。

000

1

)

(

280

.

0

S

V

×

×

×

V

v

b

a

C

  (9)

000

1

)

(

013

.

1

S

W

×

×

×

V

v

b

a

C

   (10)

C

W

C

V

×3.61  (11)

ここに,

C

V

試料ガス中の臭化水素の体積分率(vol ppm)

C

W

試料ガス中の臭化水素の質量濃度(mg/m

3

a

7.2.4 d)

で求めた臭化物イオンの濃度(mg/mL)

b

7.2.4 e)

の空試験で求めた臭化物イオンの濃度(mg/mL)

V

S

5.5

によって算出した標準状態の試料ガス採取量(L)

(乾きガス量の場合は V

SD

,湿りガス量の場合は V

SW

v

6.2

での分析用試料溶液の液量(100 mL とした場合は 100,

250 mL

の場合は 250)

(mL)

0.280

臭化物イオン(Br

)1 mg に相当する臭化水素(HBr)の体

積(mL)

(標準状態)

1.013

臭化物イオン(Br

)1 mg に相当する臭化水素(HBr)の質

量(mg)

3.61

臭化水素(HBr)1 vol ppm に相当する臭化水素としての質量
濃度(mg/m

3

(80.91/22.41 による。

分析結果の記録 

8.1 

分析値のまとめ方 

分析は,試料採取ごとに同一分析用試料溶液又は空試験用試験溶液について 2 回以上行い,その平均値

を求め,有効数字 2 桁に丸める。ただし,連続して 2 回以上試料を採取した場合には,各測定値の全ての

平均値を求める。


14

K 0085

:2014

   

8.2 

記録項目 

分析結果として記録する項目は,次による。

a)

測定対象の設備及び試験目的

b)

試料採取及び分析の実施日,時刻,時間,実施者

c)

設備又は工程の運転状況及び試料採取期間内に生じた設備又は工程の変動

d)

設備内の測定採取面の位置

e)

測定採取面上の試料採取点

ダクトの大きさ,測定断面における試料採取の位置など

f)

試料採取方法

試料ガス採取方法,等速サンプリング又は非等速サンプリング,試料採取管の口径,ダスト除

去用フィルター及び取付位置,フィルター温度,試料採取の時間など

g)

分析方法の種類

h)

測定結果

排ガス中の濃度及び標準状態への換算濃度のほかに,測定点のガス流量,排ガスの静圧,温度,

酸素濃度,水蒸気濃度,採取ガス量,分析用試料の体積,試料中の臭化水素の分析値,試料採

取時間内に生じた異常など

i)

測定の品質

漏れ試験結果,試料採取,分析用の試薬の空試験値,ガスメーターの校正,現場測定における

空試験値,測定結果に影響した可能性のある周囲の特殊事情など

j)

この規格の分析方法からの変更点

その他

a)

i)

以外に有用な項目がある場合,加えるとよい。


15

K 0085

:2014

表 2

水の飽和蒸気圧

単位  Pa

T

(°C)

0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

0.  611.21 615.67 620.15 624.67

629.21

633.78

638.38

643.01 647.67 652.36

1.  657.08 661.83 666.61 671.42

676.26

681.14

686.04

690.98 695.94 700.94

2.  705.97 711.03 716.13 721.26

726.41

731.61

736.83

742.09 747.38 752.70

3.  758.06 763.45 768.88 774.34

779.83

785.36

790.92

796.52 802.15 807.82

4.  813.52 819.26 825.03 830.84

836.69

842.57

848.49

854.45 860.44 866.47

5.  872.54 878.64 884.79 890.97

897.19

903.44

909.74

916.07 922.45 928.86

6.  935.31 941.80 948.34 954.91

961.52

968.17

974.86

981.60 988.37 995.19

7. 1 002.0 1 008.9 1 015.9 1 022.9

1 029.9

1 037.0

1 044.1

1 051.2 1 058.4 1 065.7

8. 1 072.9 1 080.3 1 087.6 1 095.1

1 102.5

1 110.0

1 117.6

1 125.2 1 132.8 1 140.5

9. 1 148.2 1 156.0 1 163.8 1 171.7

1 179.6

1 187.6

1 195.6

1 203.7 1 211.8 1 219.9

10. 1 228.1 1 236.4 1 244.7 1 253.0

1 261.4

1 269.9

1 278.4

1 286.9 1 295.5 1 304.2

11. 1 312.9 1 321.7 1 330.5 1 339.3

1 348.2

1 357.2

1 366.2

1 375.3 1 384.4 1 393.5

12. 1 402.8 1 412.1 1 421.4 1 430.8

1 440.2

1 449.7

1 459.3

1 468.9 1 478.5 1 488.2

13. 1 498.0 1 507.8 1 517.7 1 527.7

1 537.7

1 547.7

1 557.9

1 568.0 1 578.3 1 588.6

14. 1 598.9 1 609.3 1 619.8 1 630.3

1 640.9

1 651.6

1 662.3

1 673.0 1 683.9 1 694.8

15. 1 705.7 1 716.7 1 727.8 1 739.0

1 750.2

1 761.4

1 772.8

1 784.2 1 795.6 1 807.1

16. 1 818.7 1 830.4 1 842.1 1 853.9

1 865.8

1 877.7

1 889.7

1 901.7 1 913.8 1 926.0

17. 1 938.3 1 950.6 1 963.0 1 975.5

1 988.0

2 000.6

2 013.3

2 026.0 2 038.8 2 051.7

18. 2 064.7 2 077.7 2 090.8 2 104.0

2 117.2

2 130.5

2 143.9

2 157.4 2 170.9 2 184.5

19. 2 198.2 2 212.0 2 225.8 2 239.7

2 253.7

2 267.8

2 281.9

2 296.1 2 310.4 2 324.8

20. 2 339.2 2 353.8 2 368.4 2 383.1

2 397.8

2 412.7

2 427.6

2 442.6 2 457.7 2 472.9

21. 2 488.2 2 503.5 2 518.9 2 534.4

2 550.0

2 565.7

2 581.4

2 597.3 2 613.2 2 629.2

22. 2 645.3 2 661.5 2 677.7 2 694.1

2 710.5

2 727.1

2 743.7

2 760.4 2 777.2 2 794.1

23. 2 811.0 2 828.1 2 845.2 2 862.5

2 879.8

2 897.2

2 914.8

2 932.4 2 950.1 2 967.9

24. 2 985.8 3 003.7 3 021.8 3 040.0

3 058.3

3 076.6

3 095.1

3 113.6 3 132.3 3 151.1

25. 3 169.9 3 188.9 3 207.9 3 227.0

3 246.3

3 265.6

3 285.1

3 304.6 3 324.3 3 344.0

26. 3 363.9 3 383.8 3 403.9 3 424.0

3 444.3

3 464.7

3 485.2

3 505.7 3 526.4 3 547.2

27. 3 568.1 3 589.1 3 610.2 3 631.5

3 652.8

3 674.2

3 695.8

3 717.4 3 739.2 3 761.1

28. 3 783.1 3 805.2 3 827.4 3 849.7

3 872.2

3 894.7

3 917.4

3 940.2 3 963.1 3 986.1

29. 4 009.2 4 032.5 4 055.8 4 079.3

4 102.9

4 126.6

4 150.5

4 174.4 4 198.5 4 222.7

30. 4 247.0 4 271.5 4 296.0 4 320.7

4 345.5

4 370.5

4 395.5

4 420.7 4 446.0 4 471.5

31. 4 497.0 4 522.7 4 548.5 4 574.5

4 600.5

4 626.7

4 653.1

4 679.5 4 706.1 4 732.8

32. 4 759.7 4 786.7 4 813.8 4 841.0

4 868.4

4 895.9

4 923.6

4 951.4 4 979.3 5 007.4

33. 5 035.6 5 063.9 5 092.4 5 121.0

5 149.7

5 178.6

5 207.7

5 236.8 5 266.2 5 295.6

34. 5 325.2 5 355.0 5 384.8 5 414.9

5 445.1

5 475.4

5 505.9

5 536.5 5 567.2 5 598.1

35. 5 629.2 5 660.4 5 691.8 5 723.3

5 754.9

5 786.8

5 818.7

5 850.8 5 883.1 5 915.5

36. 5 948.1 5 980.8 6 013.7 6 046.8

6 080.0

6 113.3

6 146.9

6 180.5 6 214.4 6 248.4

37. 6 282.5 6 316.9 6 351.3 6 386.0

6 420.8

6 455.8

6 490.9

6 526.2 6 561.7 6 597.3

38. 6 633.1 6 669.1 6 705.2 6 741.5

6 778.0

6 814.7

6 851.5

6 888.5 6 925.6 6 963.0

39. 7 000.5 7 038.2 7 076.0 7 114.1

7 152.3

7 190.7

7 229.2

7 268.0 7 306.9 7 346.0

40. 7 385.3 7 424.8 7 464.4 7 504.2

7 544.3

7 584.5

7 624.8

7 665.4 7 706.2 7 747.1


16

K 0085

:2014

   

表 2

水の飽和蒸気圧(続き)

単位  Pa

T

(°C)

0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

41.  7 788.2 7 829.6 7 871.1 7 912.8

7 954.6

7 996.7

8 039.0

8 081.5 8 124.1 8 167.0

42.  8 210.0 8 253.2 8 296.7 8 340.3

8 384.1

8 428.2

8 472.4

8 516.8 8 561.5 8 606.3

43.  8 651.3 8 696.5 8 742.0 8 787.6

8 833.5

8 879.5

8 925.8

8 972.3 9 018.9 9 065.8

44.  9 112.9 9 160.2 9 207.7 9 255.5

9 303.4

9 351.6

9 399.9

9 448.5 9 497.3 9 546.3

45.  9 595.6 9 645.0 9 694.7 9 744.6

9 794.7

9 845.0

9 895.6

9 946.4 9 997.4

10 049.

46. 10 100. 10 152. 10 204. 10 256. 10 308. 10 361. 10 414. 10 467. 10 520. 10 573.

47. 10 627. 10 681. 10 735. 10 790. 10 845. 10 899. 10 955. 11 010. 11 066. 11 122.

48. 11 178. 11 234. 11 291. 11 348. 11 405. 11 462. 11 520. 11 578. 11 636. 11 694.

49. 11 753. 11 812. 11 871. 11 930. 11 990. 12 049. 12 110. 12 170. 12 231. 12 292.

50. 12 353. 12 414. 12 476. 12 538. 12 600. 12 663. 12 725. 12 788. 12 852. 12 915.

51. 12 979. 13 043. 13 107. 13 172. 13 237. 13 302. 13 368. 13 433. 13 499. 13 566.

52. 13 632. 13 699. 13 766. 13 833. 13 901. 13 969. 14 037. 14 106. 14 175. 14 244.

53. 14 313. 14 383. 14 453. 14 523. 14 594. 14 665. 14 736. 14 807. 14 879. 14 951.

54. 15 023. 15 096. 15 169. 15 242. 15 316. 15 389. 15 464. 15 538. 15 613. 15 688.

55. 15 763. 15 839. 15 915. 15 991. 16 068. 16 145. 16 222. 16 299. 16 377. 16 455.

56. 16 534. 16 613. 16 692. 16 771. 16 851. 16 931. 17 012. 17 093. 17 174. 17 255.

57. 17 337. 17 419. 17 501. 17 584. 17 667. 17 750. 17 834. 17 918. 18 003. 18 087.

58. 18 173. 18 258. 18 344. 18 430. 18 516. 18 603. 18 690. 18 778. 18 866. 18 954.

59. 19 043. 19 131. 19 221. 19 310. 19 400. 19 491. 19 581. 19 672. 19 764. 19 856.

60. 19 948. 20 040. 20 133. 20 226. 20 320. 20 414. 20 508. 20 603. 20 698. 20 793.

61. 20 889. 20 985. 21 082. 21 179. 21 276. 21 374. 21 472. 21 571. 21 669. 21 769.

62. 21 868. 21 968. 22 069. 22 170. 22 271. 22 372. 22 474. 22 577. 22 679. 22 783.

63. 22 886. 22 990. 23 094. 23 199. 23 304. 23 410. 23 516. 23 622. 23 729. 23 836.

64. 23 944. 24 052. 24 160. 24 269. 24 379. 24 488. 24 598. 24 709. 24 820. 24 931.

65. 25 043. 25 155. 25 268. 25 381. 25 494. 25 608. 25 723. 25 837. 25 953. 26 068.

66. 26 184. 26 301. 26 418. 26 535. 26 653. 26 772. 26 890. 27 010. 27 129. 27 249.

67. 27 370. 27 491. 27 612. 27 734. 27 857. 27 979. 28 103. 28 226. 28 351. 28 475.

68. 28 600. 28 726. 28 852. 28 979. 29 106. 29 233. 29 361. 29 489. 29 618. 29 748.

69. 29 877. 30 008. 30 138. 30 270. 30 402. 30 534. 30 667. 30 800. 30 933. 31 068.

70. 31 202. 31 338. 31 473. 31 609. 31 746. 31 883. 32 021. 32 159. 32 298. 32 437.

71. 32 577. 32 717. 32 858. 32 999. 33 140. 33 283. 33 425. 33 569. 33 713. 33 857.

72. 34 002. 34 147. 34 293. 34 439. 34 586. 34 734. 34 882. 35 030. 35 179. 35 329.

73. 35 479. 35 630. 35 781. 35 933. 36 085. 36 238. 36 391. 36 545. 36 700. 36 855.

74. 37 010. 37 166. 37 323. 37 480. 37 638. 37 796. 37 955. 38 115. 38 275. 38 436.

75. 38 597. 38 758. 38 921. 39 084. 39 247. 39 411. 39 576. 39 741. 39 907. 40 073.

76. 40 240. 40 408. 40 576. 40 744. 40 914. 41 084. 41 254. 41 425. 41 597. 41 769.

77. 41 942. 42 116. 42 290. 42 464. 42 640. 42 815. 42 992. 43 169. 43 347. 43 525.

78. 43 704. 43 884. 44 064. 44 245. 44 426. 44 608. 44 791. 44 974. 45 158. 45 343.

79. 45 528. 45 714. 45 900. 46 088. 46 275. 46 464. 46 653. 46 843. 47 033. 47 224.

80. 47 416. 47 608. 47 801. 47 994. 48 189. 48 384. 48 579. 48 776. 48 972. 49 170.


17

K 0085

:2014

表 2

水の飽和蒸気圧(続き)

単位  Pa

T

(°C)

0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9

81. 49 368. 49 567. 49 767. 49 967.

50 168.

50 370.

50 572.

50 775. 50 979. 51 183.

82. 51 388. 51 594. 51 800. 52 007.

52 215.

52 424.

52 633.

52 843. 53 053. 53 265.

83. 53 477. 53 689. 53 903. 54 117.

54 332.

54 547.

54 764.

54 981. 55 198. 55 417.

84. 55 636. 55 856. 56 076. 56 298.

56 520.

56 743.

56 966.

57 190. 57 415. 57 641.

85. 57 868. 58 095. 58 323. 58 552.

58 781.

59 011.

59 242.

59 474. 59 707. 59 940.

86. 60 174. 60 409. 60 644. 60 881.

61 118.

61 356.

61 594.

61 834. 62 074. 62 315.

87. 62 557. 62 799. 63 042. 63 286.

63 531.

63 777.

64 024.

64 271. 64 519. 64 768.

88. 65 017. 65 268. 65 519. 65 771.

66 024.

66 278.

66 532.

66 788. 67 044. 67 301.

89. 67 559. 67 817. 68 077. 68 337.

68 598.

68 860.

69 123.

69 386. 69 651. 69 916.

90. 70 182. 70 449. 70 717. 70 986.

71 255.

71 526.

71 797.

72 069. 72 342. 72 616.

91. 72 890. 73 166. 73 442. 73 719.

73 998.

74 277.

74 556.

74 837. 75 119. 75 401.

92. 75 685. 75 969. 76 254. 76 540.

76 827.

77 115.

77 404.

77 693. 77 984. 78 276.

93. 78 568. 78 861. 79 155. 79 450.

79 746.

80 043.

80 341.

80 640. 80 940. 81 240.

94. 81 542. 81 844. 82 148. 82 452.

82 757.

83 064.

83 371.

83 679. 83 988. 84 298.

95. 84 609. 84 921. 85 234. 85 547.

85 862.

86 178.

86 495.

86 812. 87 131. 87 451.

96. 87 771. 88 093. 88 415. 88 739.

89 063.

89 389.

89 715.

90 043. 90 371. 90 701.

97. 91 031. 91 362. 91 695. 92 028.

92 363.

92 698.

93 035.

93 372. 93 711. 94 050.

98. 94 391. 94 732. 95 075. 95 418.

95 763.

96 109.

96 455.

96 803. 97 152. 97 502.

99. 97 853. 98 204. 98 557. 98 911.

99 266.

99 623.

99 980.

100 338.

100 697.

101 058.

100. 101 419. 101 782. 102 145. 102 510.

102 875.

103 242.

103 610.

103 979. 104 349. 104 720.

注記 SONNTAG(1990)による。温度目盛は,ITS-90。


18

K 0085

:2014

   

附属書 A

(規定)

イオンクロマトグラフ法による臭素化合物, 
ふっ素化合物及び塩素化合物の同時分析方法

A.1 

一般 

この附属書は,イオンクロマトグラフ法による臭素化合物,ふっ素化合物及び塩素化合物の同時分析方

法について規定する。

A.2 

分析方法の概要 

分析方法の概要は,

表 A.1

による。

表 A.1

分析方法の概要

要旨

試料採取

定量範囲

vol ppm

(mg/m

3

適用条件

臭化水素

ふっ化水素

塩化水素

試料ガス中の臭素化合物,
ふっ素化合物及び塩素化

合物を吸収液に吸収させ

た後,吸収液の一定量に陽
イオン交換樹脂を加え,空

気を通気して前処理を行

う。この液をイオンクロマ
トグラフに導入し,クロマ

トグラムを記録する。

吸収瓶法 
吸収液:水酸化ナトリウム

溶液(0.1 mol/L)

液量:25 mL

a)

×2 本

又は 50 mL

b)

×2 本

標準採取量:40 L

0.1

∼1.7

c)

(0.3∼6.3)

c)

0.7

∼17.5

d)

(2.6∼63.3)

d)

0.3

∼7.3

c)

(0.3∼6.3)

c)

3.0

∼73.6

d)

(2.7∼65.8)

d)

0.2

∼4.0

c)

(0.3∼6.4)

c)

1.6

∼39.4

d)

(2.6∼64.2)

d)

7.2.1

に よ

る。

a)

吸収瓶(容量 100 mL)を用いたときの吸収液量。

b)

吸収瓶(容量 250 mL)を用いたときの吸収液量。

c)

試料ガスを通した吸収液 50 mL を 100 mL に希釈して分析用試料溶液とした場合。ここに示した定量範囲は,
試料ガスの標準採取量,分析用試料液量及び検量線の最適範囲から求めたものである。この定量範囲以下の

濃度を測定する場合には,濃縮カラムを用いて測定する。定量範囲を超える濃度を測定する場合には,分析

用試料溶液を定量範囲内に希釈して測定する。

d)

試料ガスを通した吸収液 100 mL を 250 mL に希釈して分析用試料溶液とした場合。

ここに示した定量範囲は,

試料ガスの標準採取量,分析用試料液量及び検量線の最適範囲から求めたものである。定量範囲を超える濃

度を測定する場合には,分析用試料溶液を定量範囲内に希釈して測定する。

A.3 

試料ガス採取方法 

A.3.1 

試料ガス採取 

試料ガスの採取は,箇条

5

による。

A.3.2 

試薬及び吸収液の調製 

a)

水酸化ナトリウム

JIS K 8576

に規定するもの。

b)

吸収液[水酸化ナトリウム溶液(0.1 mol/L)]

5.2.2.1

による。

A.3.3 

器具及び装置 

5.3

による。


19

K 0085

:2014

A.3.4 

採取操作 

5.4

による。

A.3.5 

分析用試料溶液の調製 

排ガス中の臭素化合物,ふっ素化合物及び塩素化合物を

A.3.2 b)

の吸収液に捕集した後,

6.2

と同様の操

作で調製する。

A.3.6 

試料ガス採取量の算出 

5.5

による。

A.4 

定量方法 

A.4.1 

試薬及び試薬溶液の調製 

A.4.1.1 

試薬 

試薬は,次による。

a)

臭化カリウム

JIS K 8506

に規定するもの。

b)

ふっ化ナトリウム

JIS K 8005

に規定する容量分析用標準物質。

c)

塩化ナトリウム

JIS K 8005

に規定する容量分析用標準物質。

A.4.1.2 

試薬溶液の調製方法 

試薬溶液の調製方法は,次による。

a)

溶離液

7.2.2.2 a)

による。

b)

再生液

7.2.2.2 b)

による。

c)

臭化物イオン標準液(Br

1 mg/mL

7.2.2.2 c)

による。

d)

臭化物イオン標準液(Br

0.01 mg/mL

7.2.2.2 e)

による。

e)

ふっ化物イオン標準液(F

1 mg/mL

国家計量標準に規定するトレーサビリティが確保されたふ

っ化物イオン標準液(F

:1 000 mg/L)のもの。又は,ふっ化ナトリウムを白金皿にとり 500∼550 °C

で 40∼50 分間加熱し,デシケーター中で放冷する。その 2.21 g をはかりとり,少量の水に溶かして全

量フラスコ 1 000 mL に移し入れ,水を標線まで加える。この溶液は,ポリエチレン瓶に入れて保存す

る。

f)

ふっ化物イオン標準液(F

0.01 mg/mL

ふっ化物イオン標準液(F

:1 000 mg/L)1.0 mL を全量

フラスコ 100 mL にとり,水を標線まで加える。使用時に調製する。これを適宜希釈して使用する。

g)

塩化物イオン標準液(Cl

1 mg/mL

国家計量標準に規定するトレーサビリティが確保された塩化

物イオン標準液(Cl

:1 000 mg/L)のもの,又は,塩化ナトリウムをあらかじめ 600 °C で約 1 時間

加熱し,デシケーター中で放冷する。その 1.648 g をはかりとり,少量の水に溶かして全量フラスコ

1 000 mL

に移し入れ,水を標線まで加える。

h)

塩化物イオン標準液(Cl

0.01 mg/mL

塩化物イオン標準液(Cl

:1 000 mg/L)1.0 mL を全量フ

ラスコ 100 mL にとり,水を標線まで加える。使用時に調製する。これを適宜希釈して使用する。

i)

臭化物イオン-ふっ化物イオン-塩化物イオン混合標準液

  臭化物イオン標準液(Br

:0.01 mg/mL)1

∼25 mL,

ふっ化物イオン標準液

(F

:0.01 mg/mL)

1

∼25 mL 及び塩化物イオン標準液

(Cl

:0.01 mg/mL)

1

∼25 mL を全量フラスコ 100 mL にとり,水を標線まで加える。使用時に調製する。

なお,市販の陰イオン混合標準液を用いて調製してもよい。


20

K 0085

:2014

   

A.4.2 

装置 

A.4.2.1 

イオンクロマトグラフ 

7.2.3 b)

による。

A.4.3 

定量操作 

定量操作は,次による。

a)

イオンクロマトグラフを測定可能な状態にし,分離カラムに溶離液を一定の流量(例えば,1∼2

mL/min

)で流しておく。サプレッサー付の装置の場合には,分離カラム及びサプレッサーの内側に溶

離液を流し,更にサプレッサーの外側には再生液を一定の流量で流しておく。

b)

試料導入器を用いて

A.3.5

で調製した分析用試料溶液の一定量(10∼250

μL)をイオンクロマトグラ

フに導入し,クロマトグラムを記録する。

なお,特に低濃度の試料を測定する場合には,装置内の試料計量管の代わりに,分離カラムと同種

類の陰イオン交換体を充

した濃縮カラムを用いるとよい。

c)

クロマトグラム上の臭化物イオン,ふっ化物イオン及び塩化物イオンに相当するピークについて,ピ

ーク面積又はピーク高さを求める。

d)

検量線から,分析用試料溶液中の臭化物イオン,ふっ化物イオン及び塩化物イオンの濃度 a(mg/mL)

を求める。

e)

6.2

と同様の操作で調製した空試験用試料溶液を,

b)

の導入量と同じ量を用い,

b)

及び

c)

に準じて操作

し,吸収液中の臭化物イオン,ふっ化物イオン及び塩化物イオンの空試験値 b(mg/mL)を求める。

A.5 

検量線の作成 

A.4.1.2 i)

の臭化物イオン,ふっ化物イオン及び塩化物イオン混合標準液を用い,

7.2.5

によって検量線

を作成する。

A.6 

計算 

試料ガス中の臭素化合物,ふっ素化合物及び塩素化合物を臭化水素,ふっ化水素及び塩化水素とし,こ

れらの濃度を次の式によって算出する。

a)

試料ガス中の臭化水素の濃度は,

7.2.6

の式(9)∼式(11)を用いて算出する。

b)

試料ガス中のふっ化水素の濃度を,式(A.1)∼式(A.3)によって算出する。

000

1

)

(

179

.

1

S

V

×

×

×

=

V

v

b

a

C

   (A.1)

000

1

)

(

053

.

1

S

W

×

×

×

V

v

b

a

C

  (A.2)

893

.

0

V

W

×

C

C

  (A.3)

ここに,

C

V

試料ガス中のふっ化水素の体積分率(vol ppm)

C

W

試料ガス中のふっ素化合物をふっ化水素として表したとき
の質量濃度(mg/m

3

a

A.4.3 d)

で求めたふっ化物イオンの濃度(mg/mL)

b

A.4.3 e)

の空試験で求めたふっ化物イオンの濃度(mg/mL)

v

分析用試料溶液の液量(100 mL の場合は 100,250 mL の場
合は 250)

(mL)

V

S

5.5

によって算出した標準状態の試料ガス採取量(L)

(乾きガス量の場合は V

SD

,湿りガス量の場合は V

SW


21

K 0085

:2014

1.179

ふっ化物イオン(F

)1 mg に相当するふっ化水素(HF)の

体積(mL)

(標準状態)

1.053

ふっ化物イオン(F

)1 mg に相当するふっ化水素(HF)の

質量(mg)

0.893

ふっ化水素(HF)1 vol ppm に相当するふっ化水素の質量濃
度(mg/m

3

(20.01/22.41 による。

c)

試料ガス中の塩化水素の濃度を,式(A.4)∼式(A.6)によって算出する。

000

1

)

(

632

.

0

S

V

×

×

×

=

V

v

b

a

C

   (A.4)

000

1

)

(

028

.

1

S

W

×

×

×

V

v

b

a

C

  (A.5)

627

.

1

V

W

×

C

C

  (A.6)

ここに,

C

V

試料ガス中の塩化水素の体積分率(vol ppm)

C

W

試料ガス中の塩素化合物を塩化水素として表したときの質
量濃度(mg/m

3

a

A.4.3 d)

で求めた塩化物イオンの濃度(mg/mL)

b

A.4.3 e)

の空試験で求めた塩化物イオンの濃度(mg/mL)

v

分析用試料溶液の液量(100 mL の場合は 100,250 mL の場
合は 250)

(mL)

V

S

5.5

によって算出した標準状態の試料ガス採取量(L)

(乾きガス量の場合は V

SD

,湿りガス量の場合は V

SW

0.632

塩化物イオン(Cl

)1 mg に相当する塩化水素(HCl)の体

積(mL)

(標準状態)

1.028

塩化物イオン(Cl

)1 mg に相当する塩化水素(HCl)の質

量(mg)

1.627

塩化水素(HCl)1 vol ppm に相当する塩化水素の質量濃度
(mg/m

3

(36.46/22.41 による。


22

K 0085

:2014

   

附属書 B

(参考)

チオシアン酸水銀(II)吸光光度法による

臭素化合物の分析方法

B.1 

一般 

この附属書は,チオシアン酸水銀(II)吸光光度法による臭素化合物の分析方法について記載する。

なお,この方法は,試料ガス中に二酸化硫黄,他のハロゲン化合物,シアン化水素,硫化物などが共存

すると影響を受けるため,その影響を無視又は除去できる場合に参考として適用する。

B.2 

分析方法の概要 

分析方法の概要は,

表 B.1

による。

表 B.1

分析方法の概要

分析方法の

種類

分析方法の概要

適用条件

要旨

試料採取

定量範囲

vol ppm

(mg/m

3

チオシアン酸
水銀(II)吸

光光度法

試料ガス中の臭素化合物を吸収液に吸
収して,酸性にし,過マンガン酸カリ

ウム溶液を用いて酸化した後,四塩化

炭素で抽出する。四塩化炭素層に水及
び硫酸アンモニウム鉄(III)溶液及び

チオシアン酸水銀(II)溶液を加え,発

色した水層の吸光度を測定する。

吸収瓶法 
吸収液:水酸化ナトリウム

溶液(0.1 mol/L)

液量:50 mL×2 本 
標準採取量:40 L

1.8

∼17

a)

(6.4∼63)

a)

B.1

による。

a)

試料ガスを通した吸収液 100 mL を 250 mL に希釈して分析用試料溶液とした場合。

ここに示した定量範囲は,

試料ガスの標準採取量,分析用試料液量及び吸光度から求めたものである。定量範囲を超える濃度を測定す
る場合には,分析用試料溶液を定量範囲内に希釈して測定する。

B.3 

試料ガス採取方法 

B.3.1 

試料ガス採取 

試料ガスの採取は,箇条

5

による。

B.3.2 

試薬及び吸収液の調製 

a)

水酸化ナトリウム

JIS K 8576

に規定するもの。

b)

吸収液[水酸化ナトリウム溶液(0.1 mol/L)]

5.2.2.1

による。

B.3.3 

器具及び装置 

5.3

による。

B.3.4 

採取操作 

5.4

による。

B.3.5 

分析用試料溶液の調製 

排ガス中の臭素化合物を

B.3.2 b)

の吸収液に捕集した後,

6.1

と同様の操作で調製する。

B.3.6 

試料ガス採取量の算出 


23

K 0085

:2014

5.5

による。

B.4 

定量方法 

B.4.1 

試薬及び試薬溶液の調製 

B.4.1.1 

試薬 

試薬は,次による。

a)

硝酸

JIS K 8541

に規定するもの。

b)

硫酸

JIS K 8951

に規定するもの。

c)

臭化カリウム

JIS K 8506

に規定するもの。

d)

よう化カリウム

JIS K 8913

に規定するもの。

e)

過マンガン酸カリウム

JIS K 8247

に規定するもの。

f)

チオシアン酸水銀(II

g)

硫酸アンモニウム鉄(III

12

JIS K 8982

に規定するもの。

h)

メタノール

JIS K 8891

に規定するもの。

i)

四塩化炭素

B.4.1.2 

試薬溶液の調製方法 

試薬溶液の調製方法は,次による。

a)

硝酸(11

b)

硫酸(11

c)

よう化カリウム溶液(1.3 g/L

よう化カリウム 0.33 g を水 250 mL に溶かす。

d)

過マンガン酸カリウム溶液(3.2 g/L

過マンガン酸カリウム 0.79 g を水 250 mL に溶かす。

e)

メタノ一ル(95 vol%

メタノール 95 mL に水 5 mL を加えたもの。

f)

チオシアン酸水銀(II)メタノール溶液

  チオシアン酸水銀(II)0.3 g を,メタノール(95 vo1%)100

mL

に溶かす。褐色瓶に入れて保存する。

g)

硫酸アンモニウム鉄(III)溶液

  硫酸アンモニウム鉄(III)

・12 水 6 g を硝酸(1+1)100 mL に溶か

し,褐色瓶に入れて保存する。

h)

臭化物イオン標準液(Br

1 mg/mL

 110 °C

で 1 時間乾燥した臭化カリウム 0.372 g をとり,水に

溶かして全量フラスコ 250 mL に入れ,水を標線まで加える。

i)

臭化物イオン標準液(Br

0.1 mg/mL

h)

の臭化物イオン標準液(Br

:1 mg/mL)25 mL をとり,

全量フラスコ 250 mL に入れ,水を標線まで加える。

B.4.2 

定量操作 

定量操作は,次による。

a)

分析用試料溶液 10 mL を分取して分液漏斗 50 mL にとる。

b)

これによう化カリウム溶液(1.3 g/L)0.2 mL,硫酸(1+1)0.4 mL 及び過マンガン酸カリウム溶液(3.2

g/L

)1 mL

11)

を加えて混合し,10 分間放置する。

c)

これに四塩化炭素 5 mL を加え,2 分間振り混ぜて分離した後,下層の四塩化炭素層を別の分液漏斗に

入れる。上層の水層に再び四塩化炭素 5 mL を加え,抽出を繰り返し,四塩化炭素層を先の分液漏斗

に合わせる。

d)

これに水 10 mL,硫酸アンモニウム鉄(III)溶液 2 mL 及びチオシアン酸水銀(II)メタノール溶液 1 mL

をそれぞれ正確に加えて約 1 分間振り混ぜる。水層を分離した後,吸収セルに入れ,数分後

12)

に波長


24

K 0085

:2014

   

460 nm

付近の吸光度を測定し,

B.4.3

の検量線から臭化物イオンの質量(mg)を求める

13)

。このとき,

温度の影響を僅かに受けるので,検量線作成時の温度差を 5 °C 以内にする。対照液は,水 10 mL に硫

酸アンモニウム鉄(III)溶液 2 mL 及びチオシアン酸水銀(II)メタノール溶液 1 mL を加えて振り混

ぜた溶液を用いる。

11)

排ガス中に微量に存在すると考えられる二酸化硫黄が 50 vol ppm 以上存在するときは,10 vol

ppm

増すごとに過マンガン酸カリウム溶液(3.2 g/L)0.1 mL を余分に加える。

12)

液の発色は,2 時間は安定である。

13)

この操作において,塩化物イオンが混入しないように注意する。

B.4.3 

検量線の作成 

a)

分液漏斗 50 mL に

B.4.1.2 i)

の臭化物イオン標準液(Br

:0.1 mg/mL)0.1∼1 mL を段階的にとり,そ

れぞれ水で 10 mL とする。

b)

B.4.2 b)

d)

の操作を行い,臭化物イオン濃度と吸光度との関係線を作成する。

B.4.4 

計算 

試料ガス中の臭化水素の濃度を,次の式によって算出する。

S

V

000

1

280

.

0

10

250

V

a

C

×

×

×  

  (B.1)

S

W

000

1

013

.

1

10

250

V

a

C

×

×

×

   (B.2)

C

W

C

V

×3.61  (B.3)

ここに,

C

V

試料ガス中の臭化水素の体積分率(vol ppm)

C

W

試料ガス中の臭化水素の質量濃度(mg/m

3

a

B.4.2

で求めた臭化物イオンの質量(mg)

V

S

5.5

によって算出した標準状態の試料ガス採取量(L)

(乾きガス量の場合は V

SD

,湿りガス量の場合は V

SW

250

分析用試料溶液の全量(mL)

0.280

臭化物イオン(Br

)1 mg に相当する臭化水素(HBr)の体

積(mL)

(標準状態)

1.013

臭化物イオン(Br

)1 mg に相当する臭化水素(HBr)の質

量(mg)

3.61

臭化水素(HBr)1 vol ppm に相当する臭化水素の質量濃度
(mg/m

3

(80.91/22.41 による。