1
H
8
6
4
5
:
1
9
9
9
解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表
JIS H 8645 : 1999 無電解ニッケル−りんめっき
ISO 4527 : 1987 Autocatalytic nickel−phosphorus coating−Specification and test methods
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規
格番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違
点
(V) JISと国際規格との
整合が困難な理由及
び今後の対策
1. 適用範囲
○ 防食性,耐磨性などの目的で施
した有効面の無電解ニッケル
−りんめっき
ISO 4527
○ 自己触媒型ニッケル−りんめっきの
要求事項と試験方法
= 適用範囲としては一致
りん含有率
JIS
2〜15%
ISO 15%
2. 引用規格
○ JIS G 1204,JIS H 8621
JIS H 0400,JIS K 0050
JIS H 0404,JIS K 0115
JIS H 8501,JIS K 0119
JIS H 8502,JIS K 8001
JIS H 8503,JIS Z 2251
JIS H 8504,JIS Z 8902
○ ISO 468,ISO 3768,ISO 1462
ISO 3769,ISO 1463,ISO 3770
ISO 2064,ISO 4516,ISO 2177
ISO 4519,ISO 2178,ISO 4538
ISO 2819,ISO 4540,ISO 2859
ISO 4541,ISO 3497,ISO 41793
ISO 3543,IEC 60068-2-20
3. 定義
○ JIS H 0400
熱処理,有効面
○ 有効面(重要な表面)
=
4. 等級及び記号
○ JIS H 0404
−
−
5. 品質
めっきの外観
○ 目視
○ 外観−肉眼又は矯正した視力
=
めっき皮膜の
化学成分
○ 10.2の試験
○ 化学的組成
(必要に応し,発注者の指定)
=
めっきの表面粗さ
○ 10.3の試験
○ 表面の粗さ(ISO 468)
(必要に応し,発注者の指定)
=
めっきの最小厚さ
○ 10.4の試験
○ 厚さ
(下地めっきへの言及,指針)
=
めっきの硬さ
○ 10.5の試験
○ 硬度
(ISO最低500 HV)
= JIS 500 HV以上
めっきの密着性
○ 10.6の試験
○ 密着性
=
めっきの多孔性
○ 10.7の試験
○ 多孔性(附属書B)
=
素地の腐食防止
○ 10.8の試験
○ 素地の腐食防止
=
めっき皮膜の
耐食性
○ 10.9の試験
○ 附属書
=
2
H
8
6
4
5
:
1
9
9
9
解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規
格番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違
点
(V) JISと国際規格との
整合が困難な理由及
び今後の対策
めっきの耐磨耗性
○ 10.10の試験
○ 耐摩耗性
=
めっきの
はんだぬれ性
○ 10.11の試験
○ はんだ付け性
=
6. 素地
○ 素地の表面欠陥 ほか
○ めっき前の素地金属の処理
(表面状態)
=
7. ショットピーニン
グ
○ 受渡当事者間の協定
○ めっき前の素地金属の処理
(アンダーコート)
=
8. 下地めっき
○ 受渡当事者間の協定
○ めっき前の素地金属の処理
(アンダーコート)
=
9. めっき前の応力除
去
○ 受渡当事者間の協定
○ めっき前の素地金属の処理
(めっき前の応力除去)
(ショットピーニング)
=
10. めっき後の
水素ぜい性除去
○ 受渡当事者間の協定
○ めっき後の熱処理
一般事項,水素ぜい性除去,硬度向上,
密着性向上
=
11. 試験
試験片の作製
○ 試験片の採取,代替試験片
−
−
外観試験
○ 目視
○ 肉眼又は矯正した視力
=
分析試験
○ 附属書2
① ニッケル含有率試験方法
② りん含有率試験方法,吸光
光度分析法,中和滴定法,
蛍光X線分析法
○ 試験片の準備,ニッケル含有量の定
量,りん含有量の定量
=
表面粗さ
○
○ 肉眼又は矯正した視力
=
厚さ試験
○ JIS H 8501
顕微鏡断面試験方法,電解式試
験方法,蛍光X線式試験方法,
β線式試験方法,渦奄流式試験
方法,質量方法,走査電子顕微
鏡方法
○ 附属書A
重量法,電解式測定法,β線後方散乱
法,磁気法,走査電子顕微鏡法,X線
分光分析法
=
3
H
8
6
4
5
:
1
9
9
9
解
説
解説付表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JISの規定内容
(II) 国際規
格番号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違
点
(V) JISと国際規格との
整合が困難な理由及
び今後の対策
硬さ試験
○ JIS Z 2251
○ ISO 4516
=
密着性試験
○ JIS H 8504
曲げ試験方法,熱衝撃試験方
法,やすり試験方法,ポンチ試
験
○ 密着性
曲げ試験,熱衝撃試験,ポンチ試験
=
多孔率試験
○ 附属書
○ 附属書C
=
耐食性試験
○ JIS H 8502
中性塩水噴霧試験方法
○ 附属書G
=
耐磨耗性試験
○ JIS H 8503
○ 附属書L
=
はんだぬれ性試験
○ JIS H 8621
○ 附属書F
=
12. 検査
○ JIS Z 9031
検査項目,試験方法の選択など
は受渡当事者間の協定
○ サンプりング方法
ISO 2859又はISO 4519
=
13 .めっきの呼び方
○ JIS H 0404の規定
−
−
14. 表示
○ 送り状などへの記載事項
−
−
15. 発注書又は加工仕
様書への記載事項
○ (1) 基本事項
(2) 付記事項
○ 購入者がめっき業者に提供する情報
=
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合,“−”'は規定していない場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。
“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
“−”:該当項目がない場合。