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H 7008

:2002

(1)

著作権法により無断での複製,転載等は禁止されております。

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人大阪科学技術センター付属ニューマ

テリアルセンター(OSTEC)/財団法人日本規格協会(JSA)から工業標準原案を具して日本工業規格を制定

すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が制定した日本工業規格である。


H 7008

:2002

(2)

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目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  分類

2

4.

  定義

2

  a)  基礎

2

  b)  特性

5

  c)  製造法

6

  d)  処理

7

  e)  材料

8

  f)  評価

9

 


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日本工業規格

JIS

 H

7008

:2002

金属超微粒子用語

Glossary of terms used in ultrafine metal particles

1.

適用範囲  この規格は,超微粒子関連技術のうち,主に金属系超微粒子の分野において用いる主な用

語について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS B 0137

  複写機用語

JIS B 3000

  FA―用語

JIS B 8624

  氷蓄熱システム用語

JIS C 5600

  電子通信用語(基礎編)

JIS C 5603

  プリント回路用語

JIS C 0203

  鉄鋼用語(製品及び品質)

JIS H 0211

  ドライプロセス表面処理用語

JIS H 7005

  超電導関連用語

JIS K 0211

  分析化学用語(基礎部門)

JIS K 0213

  分析化学用語(電気化学部門)

JIS K 0215

  分析化学用語(分析機器部門)

JIS K 3211

  界面活性剤用語

JIS K 3611

  生体工学用語(生体システム部門)

JIS K 3802

  膜用語

JIS K 5500

  塗料用語

JIS K 6800

  接着剤・接着用語

JIS K 6900

  プラスチック―用語

JIS R 1600

  ファインセラミックス関連用語

JIS S 2091

  家庭用燃焼機器用語

JIS T 1011

  医用電気機器用語(共通編)

JIS Z 2300

  非破壊試験用語

JIS Z 2500

  粉末や(冶)金用語

JIS Z 3001

  溶接用語

JIS Z 8122

  コンタミネーションコントロール用語

JIS Z 8126-1

  真空技術―用語―第 1 部:一般用語


2

H 7008

:2002

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JIS Z 9211

  エネルギー管理用語(その 1)

JIS Z 9212

  エネルギー管理用語(その 2)

3.

分類  用語は,次の 6 部門に分類する。

a)

基礎

b)

特性

c)

製造法

d)

処理

e)

材料

f)

評価

4.

定義  用語及び定義は,次による。

なお,参考のために対応英語を示す。

a)

基礎

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1001

プラズマ

負の荷電粒子(電子・負イオン)と正イオンとの
濃度がほとんど等しく空間的に中性であるよう

なイオン化されたガス状物質(JIS C 5600 参照)。

plasma

1002

直流アークプラズマ

直流電流で発生させたアークによってガスがプ
ラズマになったもの。

direct current arc plasma

1003

直流プラズマジエット

直流アークプラズマをノズルから噴出させて作
る高温・高速のガス気流。

direct current arc plasma

jet

1004

高周波熱プラズマ

コイルに高周波電流を流し,電磁誘導によって
発生する電場で,コイル内のガスを電離させて

得られる超高温のプラズマ。

high frequency induction

thermal plasma

1005

ハイブリッドプラズマ

高周波熱プラズマの安定化,広域化などを図る

ため,高周波熱プラズマに直流アークプラズマ
又は他の高周波熱プラズマなどを重畳させた熱
プラズマ。

hybrid plasma

1006

吸着

気体又は蒸気分子が,固体又は液体の表面にと
どまっている現象(JIS H 0211 参照)。

adsorption

1007

化学吸着

化学結合を伴う吸着(JIS Z 8126-1 参照)。 chemical

adsorption,

chemisorption

1008

物理吸着

化学結合を伴わない吸着(JIS Z 8126-1 参照)。 physical

adsorption,

physisorption

1009

吸着熱

吸着によって発生する熱。

heat of adsorption

1010

ぬれ

固体面に液体が広がる現象。 
  参考  ぬれがよい場合には両者の間の接触角

が小さく,固体面に液体が広がる

(JIS K 6800

参照)。

wetting

1011

湿潤熱

粉体などの固体表面が液体でぬれるときに発生
する熱(エンタルピー変化)。浸せき熱ともいう。

heat of immersion

1012

付着

異種の二物質が接触したときに互いにくっつく
現象。

adhesion

1013

蒸発

液体が気体へ変化する現象(JIS B 8624 参照)。 evaporation,

vaporization


3

H 7008

:2002

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番号

用語

定義

対応英語(参考)

1014

蒸気圧

その温度で,固体又は液体と平衡にある蒸気の
圧力。

vapor pressure

1015

活量

理想混合物でない溶体中のある成分の平衡分圧

と,その成分の飽和分圧との比

(JIS Z 9211

参照)。

activity

1016

飽和蒸気圧

その温度で凝縮相及び熱力学的に平衡に達して
いる蒸気が示す圧力(JIS H 0211 参照)。

saturation vapor pressure

1017

過飽和

飽和の限度以上に非平衡の状態で物質が存在す
る状態。

supersaturation

1018

凝縮

蒸気,ガスなどの温度が,それぞれの露点温度
以下に降下したときに液体粒子になる現象

(JIS Z 8122

参照)。

condensation

1019

核生成

原子,イオン又は分子が集合して安定的に成長
し得る大きさの凝縮相を形成した状態。

nucleation

1020

均一核生成

凝縮相の核生成確率が系内の,すべての場所で
同一であるような場合に生じる核生成現象。 
  参考  系内が化学的・熱的に均一である場合

に起こり得る。

homogeneous nucleation

1021

不均一核生成

系内の異物質(イオン,微粒子,器壁など)を核

として凝縮相の核生成が生じる現象。 
  参考  均一核生成に比べ不均一核生成は熱力

学的に有利であり,容易に生じる。

heterogeneous nucleation

1022

粉体

極めて多数の固体粒子の集合体で,各粒子間に
適度の相互作用が働いている状態。粉末と同義

語。

powder

1023

超微粒子

粒径がおよそ 0.1

µm 以下の粒子

(JIS R 1600

参照)。

ultrafine particle

1024

クラスタ

原子又は分子が,数十個から 1 000 個程度で構
成される微粒子(JIS H 0211 参照)。

cluster

1025

超微粉

超微粒子の集合体。 ultrafine

powder

1026

単分散粒子

粒径分布幅が極度に狭い粒径のそろった粒子。

mono-size particle,

monodispersed particle

1027

一次粒子

単一の結晶核の成長によって,生成した粒子。

primary particle

1028

二次粒子

一次粒子の合体成長,凝集,固結などによって
生成した粒子。

secondary particle

1029

凝集粒子

複数の粒子が凝集し,見掛け上 1 個の粒子とし
て振る舞うもの。

agglomerated particle

1030

粒子形状

粒子の外観的な形(JIS Z 2500 参照)。 particle

shape

1031

晶癖

結晶面の発達の差異によって表れる結晶の外

形。

habit,

crystal habit

1032

複合超微粒子

各粒子が複数の相からなる超微粒子。 composite

ultrafine

particle

1033

磁性超微粒子

強磁性の超微粒子。

magnetic ultrafine particle

1034

粒径

粒子の直径又は大きさ。粒子は各種の形状をも
っているので,粒径は測定法ごとに一定の申合

せによって示す(JIS Z 8122 参照)。

particle size


4

H 7008

:2002

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番号

用語

定義

対応英語(参考)

1035

結晶子径

多結晶体中において,完全な単結晶として存在
する微小結晶の大きさ。 
  参考  X 線回折における回折線の広がりから

求めることができる。

crystallite size

1036

形状指数

粒子の幾何学的特徴を直接数値で表したもの。
  参考  一般に,粒子の二次元投影像の円面積

相当径と円周相当径との比(円形度),長
径と短径との比(長短度)などの代表径
の比が用いられる。

shape factor

1037

アスペクト比

一般に,ある幾何学的形状について代表的な二
つの方向の寸法比(JIS H 7005 参照)。

aspect ratio

1038

平均粒径

粒径が異なる多数の粒子で構成される粒子群を
代表する粒径(JIS Z 2500 参照)。

mean particle diameter

1039

粒径分布

粉体を構成する粒子の大きさの分布。分布状態
は頻度分布又は積算分布によって表す

(JIS Z 8122

参照)。

particle size distribution

1040

比表面積

粉末の単位質量当たりの表面積

(JIS R 1600

参照)。

specific surface area

1041

細孔分布

多孔質を構成する連続泡,すなわち,毛管群の
径の分布。

pore size distribution

1042

分散

一つの相の中に他の物質が微粒子状に散在する
現象(JIS K 3211 参照)。

dispersion

1043

分散性

微細な固体粒子が媒質中に分散する性質。 dispersibility

1044

単分散

粒子が凝集することなく媒質中に分散している

状態。

monodispersion state

1045

凝集

粒子が粒子間相互作用力によって集合した状

態。 
  参考  粒子間の相互作用力の強さによって凝

結 (coagulation) , 凝 集 (aggregation,

agglomeration)

,フロック(flocculation)

などに区別する場合がある。

flocculation,

aggregation,

coagulation

1046

凝集性

粉体を構成する粒子同士が相互に寄り集まろう
とする性質。

agglomerating property

1047

凝集体

分散している粒子同士が互いに付着しあって,
形成した粒子集合体。

agglomerate,

floc,

aggregate

1048

結晶構造

原子,イオン又は分子が空間的に規則正しく配
列して周期構造を作っている場合の単位格子の
構造。

crystal structure

1049

単結晶

すべての部分が同一の結晶学的方位をもつ固体

(JIS H 0211

参照)。

single crystal

1050

多結晶

結晶学的方位が異なる多くの単結晶が集合した
固体(JIS H 0211 参照)。

polycrystal

1051

アモルファス

原子の配列に長距離の規則性をもたず,決まっ
た結晶形及び構造をもたない非結晶状態。非晶

質ともいう(JIS H 0211 参照)。

amorphous

1052

格子定数

結晶の単位格子の大きさと形を規定する値。 
  参考  三つの単位ベクトルとそれぞれのなす

角,合計 6 個の定数がある。

lattice constant


5

H 7008

:2002

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番号

用語

定義

対応英語(参考)

1053

表面エネルギー

界面エネルギーの特殊な場合で,一方の相が気
体である場合(気体−液体及び気体−固体)の
界面エネルギー。

surface energy

1054

表面拡散

表面原子又は表面に吸着した原子若しくは分子
が,エネルギー的により安定な場所に表面に沿
って移動する現象(JIS H 0211 参照)。

surface diffusion

1055

体積拡散

原子が結晶格子上又は格子間位置を占めながら
移動する現象。格子内拡散ともいう。

volume diffusion,

lattice diffusion

1056

粒界拡散

原子及び分子が結晶粒界に沿って移動する現
象。

grain boundary diffusion

b)

特性

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2001

磁気特性

磁性材料が磁化された場合に,その材料が示す

磁気的な諸性質。 
  参考  一般的には鉄損,磁束密度,透磁率,

保磁力,残留磁束密度などが挙げられ

る(JIS G 0203 参照)。

magnetic properties

2002

保磁力

ある材料の磁気ヒステリス曲線において,磁束

密度が 0 を示す磁界の強さ(JIS Z 2300 参照)。

coercive force

2003

磁化曲線

磁性体の磁界の強さ と磁束密度 との関係を

表す曲線。B-曲線ともいう

(JIS Z 9212

参照)。 

magnetization curve, 

B-H curve

2004

磁区

強磁性体の内部で,原子の磁気モーメントが平

行にそろって,自発磁化が一定の方向をとって
いる小領域。 
  参考  磁区の大きさ及び方向は磁化過程で変

化し,完全に方向がそろったとき,磁
気飽和に達する。反対に,全くばらば
らになっているとき,磁化は 0 である。

magnetic domain

2005

磁気異方性

常磁性体の磁化率,強磁性体の磁化又は反強磁
性体の部分格子の磁化が結晶格子の対称性を反

映して,結晶軸に関して方向依存性をもつ状態。

magnetic anisotropy

2006

超常磁性

磁性体は細かくなるにつれて多磁区構造から単

磁区構造に変わるが,更に小さくなって磁化の
方向が熱振動のために一定でなくなる状態。

super paramagnetism

2007

表面電荷

固体が帯電しているとき,表面に存在する電荷。
単位面積当たりの電気量として扱う。

surface charge

2008

電気二重層

組成の異なる二つの相の接触界面において,界

面の一方の側には余分の正の電荷が,他の側に
は余分の負の電荷が連続的に分布するが,全体
として電気的中性の条件を満足するような境界

層(JIS K 0213 参照)。

electric double layer

2009

電気泳動

溶液中の荷電粒子が電位こう(勾)配によって移

動する現象(JIS K 0213 参照)。

electrophoresis

2010

ゼータ電位

固体と液体とが相対運動をするとき,固体表面

上の液体分子の固着層と液体内部との電位差。
界面動電位ともいう(JIS K 3211 参照)。

zeta potential

2011

等電点

水溶液中の両性電解質の電荷の代数和が 0 にな
る状態の溶液の pH 値(JIS K 3211 参照)。

isoelectric point


6

H 7008

:2002

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番号

用語

定義

対応英語(参考)

2012

サイズ効果

粒子が小さいことによる,大きい結晶がもつ物
質の物理化学的特性とは異なる物性を示す現
象。

size effect

2013

表面活性

材料の表面が内部に比べて物理的又は化学的に
特異な性質を示すその度合い。 
  参考  材料が超微粒子になると,表面活性の

増大が期待できる。

surface activity

2014

融点降下

超微粒子のような微小粒子の融点が,巨視的な

大きさの物質が示す融点より降下する現象。

lowering of melting point

2015

低温焼結性

焼結体の原料である粉末の低温における焼結の

しやすさ。 
  参考  超微粒子は,その融点降下などによっ

て低温焼結性が顕著となる。

low temperature

 sinterability

2016

触媒活性

熱力学的に見て化学反応の進行が可能である反
応系に,少量の添加で反応を促進させる,又は

選択的に反応を進行させる物質である触媒の,
その作用量の度合い。

catalytic activity

2017

比熱

単位質量の物質の温度を単位温度だけ上昇させ

るのに必要な熱量(JIS H 7005 参照)。

specific heat

2018

光学的性質

光との相互作用によって材料が示す特異的な分

極,屈折,吸収,着色,発光,導電性などの性
質。

optical properties

2019

光散乱

光が極めて小さい凹凸のある反射面に入射する
場合又は極めて小さい粒子を含む媒質の中を通
過する場合に,光の進行方向が空間的に多くの

方向に変わる現象。

light scattering

2020

光吸収

物質を通過する光が,そのエネルギーの一部又

は全部を物質に付与する現象。

absorption

2021

線形光学効果

光と物質との相互作用によって,物質中に誘起
される分極が光の電界に比例する現象。

liner optical effect

2022

非線形光学効果

強力な光と物質との相互作用によって,物質中
に光の電界の 2 乗又は 3 乗に比例する非線形の

分極が誘起され,高調波が発生する現象。

nonliner optical effect

c)

製造法

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3001

ブレークダウン法

バルク状物質の粉砕による微細化法。

break down process

3002

ビルドアップ法

イオン,原子,分子などから核生成と成長の過

程を経て超微粒子を生成する方法。

build up process

3003

気相法

超微粒子の生成を気相中で行う方法。

gas phase process

3004

蒸発凝縮法(PVD 法)

原料を加熱・溶解して蒸発させ,その蒸気を急
冷凝縮させて超微粒子を生成する方法。

evaporation and

 condensation process

3005

ガス中蒸発法

原料をガス雰囲気中で加熱・溶解して蒸発させ,
その蒸気を急冷凝縮させて超微粒子を生成する
方法。

evaporation process in gas

 atmosphere

3006

活性水素・金属反応法

原料を水素プラズマによって溶解して蒸発さ
せ,その蒸気を凝縮させて超微粒子を生成する

方法。

hydrogen plasma-metal

 reaction process


7

H 7008

:2002

著作権法により無断での複製,転載等は禁止されております。

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3007

ハイブリッドプラズマ

ハイブリッドプラズマの熱空間中に原料を供給
して加熱・蒸発させ,その蒸気を凝縮させて超
微粒子を生成する方法。

hybrid plasma process

3008

スパッタリング法

原料をターゲットとし,スパッタリングで放出
された原子同士の衝突・合体で超微粒子を生成
する方法。

sputtering process

3009

気相反応法(CVD 法)  成分蒸気の凝縮及び気体成分の化学反応によっ

て超微粒子を生成する方法。

gas phase reaction process

3010

プラズマ CVD 

プラズマを利用して生成した金属蒸気又は金属
化合物蒸気と反応ガス間との化学反応によって

超微粒子を生成する方法。

plasma chemical vapor

 deposition process

3012

液相法

超微粒子の生成を液相中で行う方法。 liquid

phase

process

3013

沈殿法

金属化合物の溶液から沈殿剤などとの化学反応
を利用して難溶性化合物の沈殿を析出させ,超
微粒子を生成する方法。

precipitation process

3014

共沈法

2

種以上の金属イオンを含む沈殿物を同時に析

出させ,超微粒子を生成する方法。

coprecipitation process

3015

加水分解法

原料に水を加えて分解し,水酸化物又は含水酸
化物を析出させ,超微粒子を生成する方法。

hydrolysis process

3016

ゾルーゲル法

固体微粒子を分散したコロイド溶液(sol)を脱
溶媒してゲル(gel)化し,超微粒子を生成する

方法。

sol-gel process

3017

アルコキシド法

金属アルコキシドを加水分解して酸化物又は水
酸化物の沈殿物を析出させ,超微粒子を生成す

る方法。

alkoxide process

3018

噴霧乾燥法

金属化合物溶液などの微粒液滴を乾燥室内に噴

霧し,急速加熱して乾燥又は熱分解することに
よって超微粒子を生成する方法。

spray drying process

3019

水熱合成法

高温・高圧の水溶液中における又は水蒸気の存
在下における化学反応によって結晶質の超微粒
子を生成する方法。

hydrothermal synthesis

 process

d)

処理

番号

用語

定義

対応英語(参考)

4001

表面処理

超微粒子表面を超微粒子が置かれている雰囲気

又は,相接する物質との適した状態にするため
の化学的又は物理的処理(JIS K 6800 参照)。

surface treatment

4002

表面改質

表面処理によって超微粒子表面を使用目的に適
合した性質に調える処理。

surface modification

4003

安定化処理

超微粒子の大気中における自然発火を防止する
ため,あらかじめ超微粒子表面に薄い保護酸化
被膜などを形成する処理。

stabilizing treatment

4004

徐酸化処理

酸素供給(発熱)を制御しながら超微粒子を酸化
させ,超微粒子表面に薄い保護酸化被膜層を形
成させる処理。 
  参考  安定化処理の一種。

gradual oxidation

 treatment

4005

マイクロカプセル

微粒子の見掛けの形態及び性質を改変するため

に用いられる直径が,約 1∼数 100

µm の微小容

器。 
  参考  微粒子の表面改質・調整法の一種。

microcapsule


8

H 7008

:2002

著作権法により無断での複製,転載等は禁止されております。

番号

用語

定義

対応英語(参考)

4006

超微粒子膜

基板の表面に超微粒子をたい(堆)積して得られ
る数 100 nm∼100

µm 程度の厚膜。

ultrafine particle film

4007

分散処理

超微粒子を液体媒質中に均一に懸濁させ,その

状態を持続させるための処理。

dispersion treatment

4008

分散媒

微粒子の分散系を形成するための媒質

(JIS K 3211

参照)。

dispersion medium

4009

混合

組成及び粒径の異なる 2 種以上の粉末又は粉末

と他の物質とを混ぜ合わせ,均質な混合物を作
る操作(JIS Z 2500 参照)。

mixing

4010

造粒

微粉体を所望の大きさ・形状・組成をもつ粒状
物又は粉体成形物に塊化させる処理。

granulation

4011

圧粉体

粉末を成形したままのもので,成形時の流動

性・保形性のために添加したバインダなどを含
んだままのもの(JIS Z 2500 参照)。

green compact

4012

かさ減り度

加圧,タッピングなどによって粉体の見掛けの
体積が減少する度合い。 
  参考  一般に,かさ減り度の大きい粉体は流

動性が悪い。

degree of volume

 reduction

4013

焼結

加熱によって,粉末の粒子又は圧粉体の粒子を

結合させるための処理(JIS Z 2500 参照)。

sintering

4014

焼結性

焼結のしやすさをいう。 sinterability

4015

焼結開始温度

粉末の粒子間で結合が開始する最低の温度。 initial

sintering

 temperature

4016

還元処理

主として粒子表面の酸化被膜を還元除去するた
めの処理。

reduction treatment

4017

脱ガス

粉体中に含まれている気体成分又は加熱によっ
て,バインダなどから生じたガスを放出させる
処理。

degassing

4018

焼結収縮

焼結によって生じる圧粉体の大きさの減少。焼
結縮みともいう(JIS Z 2500 参照)。

sintering shrinkage

4019

焼結体

粉末又は圧粉体を焼結したもの

(JIS Z 2500

参照)。

sintering compact

4020

空げき(隙)率

固体又は液体が気体と混在するとき,全体積に
対する気体部分の体積の割合。 
  参考  焼結体の場合は,相対密度比又は密度

比を理論密度から差し引いたものが空
げき率を表す(JIS Z 9211 参照)。

void ratio

4021

スケルトン

溶浸材が満たされる多孔質の焼結体又は未焼結
体(JIS Z 2500 参照)。

skeleton

e)

材料

番号

用語

定義

対応英語(参考)

5001

導電材料

電気を通じるために用いられる材料。 electro-conductive

 material

5002

導電ペースト

導電性材料を分散させた,印刷可能なペースト

(JIS C 5603

参照)。

electro-conductive paste

5003

磁性材料

磁場において磁化する性質をもつ材料。 magnetic

material


9

H 7008

:2002

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番号

用語

定義

対応英語(参考)

5004

磁気記録媒体

非磁性担体上に強磁性体微粒子を層状に塗布又
は蒸着したもの。 
  参考  テープ,カード,ディスクなどの形状

がある。

magnetic recording

 medium

5005

磁性流体

溶液中に強磁性体微粒子をコロイド状に安定分
散させた溶液。

  参考  磁界や遠心力を作用させても沈降せ

ず,見掛け上溶液自体が磁性をもつよ
うな挙動を示す。

magnetic fluid

5006

トナー

静電式の現像に用いる微細な着色粒子

(JIS B 0137

参照)。

toner

5007

多孔質体

連続した固相でその中に多数の空孔を含む材
料。 
  参考  一般には,解放型の連続孔である場合

をいい,不連続空孔を多く含む発泡体
と区別する。

porous material

5008

フィルタ

粒子を分離するために用いる多孔性の物体又は
装置(JIS K 3802 参照)。

filter

5009

熱交換器

熱を流体(水,空気など)に伝えるための構造
体(JIS S 2091 参照)。

heat exchanger

5010

触媒

それ自体は何ら化学変化はしないが,化学反応
系に少量存在することによって化学反応の速度
を変える機能をもつ物質(JIS K 6900 参照)。

catalyst

5011

光学材料

可視光線,赤外線,紫外線,X 線などを透過,
屈折,回折,反射又は吸収し,特異な機能を発

現させる材料。

optical material

5012

顔料

水及び溶剤に溶けない無彩又は有彩の粉末で,

無機化合物又は有機化合物。 
  参考  着色,補強,増量などの目的で塗料,

印刷インキ,プラスチックなどに用い

る。屈折率の大きなものほど隠ぺい

(

蔽)力が大きい(JIS K 5500 参照)。

pigment

5013

焼結助剤

粉末の焼結を促進する又は遅延するための添加

剤(JIS R 1600 参照)。

sintering aids

5014

燃焼助剤

燃料の燃焼を促進する又は遅延するための添加

剤。

combustion improver

5015

センサ

対象物の物理量を検出し,信号に変換する素子

又は装置(JIS B 3000 参照)。

sensor

5016

超硬合金

高融点金属の炭化物などを主成分とする耐摩耗

性に優れた高硬度の粉末や(冶)金材料

(JIS Z 2500

参照)。

hard metal,

cemented carbide

5017

医用材料

医療目的に用いられる人工又は生体由来の無機

材料及び有機材料(JIS K 3611 参照)。

biomedical material

f)

評価

番号

用語

定義

対応英語(参考)

6001

物理分析

物質に特有な物理的又は物理化学的な量を観測
して物質の構造,化学種,存在量などを決定す

る方法。

physical analysis


10

H 7008

:2002

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番号

用語

定義

対応英語(参考)

6002

透過電子顕微鏡

試料に電子線を照射し,透過した電子をレンズ
によって拡大結像させる顕微鏡。

transmission electron

 microscope; TEM

6003

明視野像

電子顕微鏡において,試料を透過した電子線を

用いて結像した像。

bright field image

6004

暗視野像

電子顕微鏡において,試料によって散乱された

電子線を用いて得られる像。

dark field image

6005

電子線回折

結晶格子による電子線の回折現象を利用して結

晶構造及び化合物の構造の決定を行う方法。

electron diffraction

6006

制限視野電子線回折法

透過電子顕微鏡において,試料後方に弾性散乱

した回折電子によって形成された回折電子像を
用いて結晶構造及び化合物の構造を決定する方
法。

selected area electron

 diffraction; SAED

6007

走査型電子顕微鏡

電子線を走査し,試料から放出される反射電子
及び二次電子の強度を陰極管上に拡大表示する
顕微鏡(JIS K 3611 参照)。

scanning electron

 microscope; SEM

6008

X線マイクロアナライ

細く絞った電子線を固体試料に照射し,試料か
ら発生する特性 X 線の波長及び強度を検出して

微小領域の元素分析を行う方法。電子プローブ
微小分析法ともいう(JIS H 0211 参照)。

X-ray micro analyzer;

 XMA(electron probe

 microanalysis, EPMA)

6009

エネルギー分散型X線
分光法

試料に電子線を照射し,放出されるX線をエネ
ルギースペクトルとして検出し,元素分析を行
う方法(JIS Z 8122 参照)。

energy dispersive X-ray

 spectroscopy; EDX

6010

粉末X線回折

粉末試料に特定波長のX線を照射したときに生
じる結晶格子による回折パターンから,結晶構

造及び化合物の構造の決定を行う方法。

powder X-ray diffraction;

 XRD

6011

構造解析

X線,中性子線,電子線などの回折現象を利用
し,試料の原子配列状態(結晶構造,非晶質状態

など)を決定する解析法(JIS H 0211 参照)。

structure analysis,

structural analysis

6012

状態分析

試料を構成する成分の化学状態(原子価,励起

状態,吸着状態,結合状態など)や物理状態(存
在部位,成分分布,形状,サイズ,相,結晶性,
欠陥状態など)の情報を得るための分析

(JIS K 0211

参照)。

analysis of state

6013

化学分析

物質の成分を調べる分析。 
  参考  定量分析と定性分析とがあり,前者で

は成分の量を調べる(JIS Z 9211 参照)。

chemical analysis

6014

熱分析

試料の温度を所定のプログラムに従って変化さ
せながら,試料及び/又は生成物特定の物理的又
は化学的性質を温度の関数として測定する一連

の方法の総称(JIS K 0215 参照)。

thermal analysis

6015

熱重量分析

試料の温度を所定のプログラムに従って変化さ
せながら,試料の質量変化を温度の関数として

測定する方法(JIS K 6900 参照)。

thermogravimetry; TG

6016

示差熱分析

試料及び基準物質の温度を所定のプログラムに

従って変化させながら,その試料と基準物質と
の温度差を温度の関数として測定する方法

(JIS K 0215

参照)。

differential thermal

  analysis ; DTA

6017

吸着ガス分析

粉体及び多孔質体の表面に吸着している蒸気・
ガスの種類,吸着状態などを調べるための分析。

analysis of adsorbed gas


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H 7008

:2002

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番号

用語

定義

対応英語(参考)

6018 

酸素含有量

粉体粒子の酸素含有量。 
  参考  特に,金属系超微粒子の場合には,安

定化処理によって形成された表面酸化

被膜の厚さと関連付けられる。

oxygen content

6019

粒径測定

粉体粒子の粒径を測定する操作。

particle size measurement

6020

基準粉体

機器の校正,検定などに用いられる形状及び粒
径のそろった粉体。

reference powder

6021

遠心沈降法

遠心力場における粒子の沈降速度の差を用いて
粒径分布を測定する方法。

centrifuge,

centrifugal sedimentation

 method

6022

レーザ回折/散乱法

粒子によるレーザ光の回折又は散乱パターンか
ら粒子径を測定する方法。

laser diffraction and

 scattering method

6023

光子相関法

粒子のブラウン運動による入射光の散乱強度の
変動から粒子径を求める方法。

photon correlation

 spectroscopy

6024

沈降分析法

重力及び遠心力の存在下で媒質中を落下又は上
昇する粒子の速度(沈降速度又は上昇速度)か
ら,粒子の大きさを測定する方法。

sedimentation analysis

6025

比表面積測定

粉体の比表面積を測定する操作。 
  参考  測定法には気体吸着法,湿潤熱法,気

体透過法などがある。

measurement of specific

 surface area

6026

BET

吸着ガスの圧力と吸着量との関係から BET 式

を用いて単分子吸着量を測定し,比表面積を求
める方法。

BET absorption method

6027

細孔分布測定

多孔質体の細孔分布を測定する操作。

参考  測定法には,水銀圧入法,気体吸着法

などがある。

measurement of pore size

 distribution

6028

水銀圧入法

水銀に圧力を加えて多孔質材料の細孔に浸入さ
せ,加えた圧力とそれによって満たされる細孔
径の関係から細孔分布を求める方法。

mercury porosimetry

6029

見掛け密度

粉体層及び多孔質体の質量をその占める体積で
除した値(JIS Z 2500 参照)。

apparent density

6030

流動性

粉体の流れやすさ。 flowability

6031

安全

危険及び危害に対する防御(JIS T 1011 参照)。 safety

6032

発火点

金属系超微粒子が空気中で自己発熱燃焼を開始
する温度。着火温度(ignition temperature)ともい

う。

ignition point

6033

爆発範囲

可燃性物質が空気又は酸化剤と混合された際

に,その混合物が発火に必要な可燃性物質の組
成範囲。

range of explosion

6034

許容濃度

作業者が有害物に連日ばく(曝)露される場合
に,当該有害物の空気中濃度がこの値以下であ
れば,ほとんどすべての人に悪影響が見られな

い 濃 度 。 じ ょ ( 恕 ) 限 度 (maximum allowable

concentration)

ともいう(JIS Z 3001 参照)。

threshold limit value;

 TLV ,

allowable concentration


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H 7008

:2002

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日本工業標準調査会標準部会  非鉄金属技術専門委員会  構成表

    氏名

    所属

(委員会長)  神  尾  彰  彦

東京工業大学(名誉教授)

(委員)

藍  田      勲

株式会社神戸製鋼所

有  川  彰  一

財団法人日本船舶標準協会

一  瀬      明

住友金属鉱山株式会社

今  福      豊

日本伸銅協会 
(三菱マテリアル株式会社非鉄材料カンパ
ニー銅加工製品部)

碓  井  栄  喜

社団法人軽金属学会 
(株式会社神戸製鋼所)

齋  藤  鐵  哉

独立行政法人物質・材料研究機構

酒  井  勝  之

社団法人日本アルミニウム協会 
(三菱アルミニウム株式会社)

中  村      守

独立行政法人産業技術総合研究所

西  村      尚

東京都立工業高等専門学校

岩  坂  光  富

日本鉱業協会

村  上  陽  一

社団法人日本電機工業会

柳  沢  健  史

古河電気工業株式会社裸線事業部

山  田  桑太郎

社団法人日本鉄道車輌工業会