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H 5203

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本マグネシウム

協会(JMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS H 5203:2000 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 16220:2005,Magnesium and

magnesium alloys

−Magnesium alloy ingots and castings を基礎として用いた。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願

に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特

許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責

任はもたない。

JIS H 5203

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


H 5203

:2006

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類及び記号 

2

4.

  材料

3

5.

  品質

3

6.

  形状,寸法及び質量

5

7.

  試験

5

7.1

  分析試験 

5

7.2

  引張試験 

5

8.

  検査

5

9.

  鋳物の補修 

6

10.

  表示

7

11.

  報告 

7

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

8

 


日本工業規格

JIS

 H

5203

:2006

マグネシウム合金鋳物

Magnesium alloy castings

序文  この規格は,2005 年に第 2 版として発行された ISO 16220,Magnesium and magnesium alloys−

Magnesium alloy ingots and castings

を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書(参考)に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,砂型鋳造,金型鋳造及び精密鋳造のマグネシウム合金鋳物(以下,鋳物とい

う。

)について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 16220:2005

,Magnesium and magnesium alloys−Magnesium alloy ingots and castings (MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0403

  鋳造品−寸法公差方式及び削り代方式

JIS H 0001

  アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金−質別記号

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1332

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のアルミニウム定量方法

JIS H 1333

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1334

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のマンガン定量方法

JIS H 1335

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のけい素定量方法

JIS H 1336

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法

JIS H 1337

  マグネシウム及びマグネシウム合金中のニッケル定量方法

JIS H 1338

  マグネシウム及びマグネシウム合金中の鉄定量方法

JIS H 1340

  マグネシウム合金中のジルコニウム定量方法

JIS H 1345

  マグネシウム合金中の希土類定量方法

JIS H 2221

  鋳物用マグネシウム合金地金

JIS Z 2201

  金属材料引張試験片

備考 ISO 

6892:1984

,Metallic materials−Tensile testing at ambient temperature からの引用事項は,こ

の規格の該当事項と同等である。

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法


2

H 5203

:2006

備考 ISO 

6892:1984

,Metallic materials−Tensile testing at ambient temperature からの引用事項は,こ

の規格の該当事項と同等である。

3. 

種類及び記号  種類及び記号は,表 による。

  1  種類及び記号

参考

種類

記号

鋳型

区分

ISO

相当合金

ASTM

相当合金

合金の特色

用途例

鋳物 2 種 C MC2C  砂型

金型

精密

MgAl9Zn1(B) AZ91C

じん性があって鋳造性もよく
耐圧用鋳物としても適する。

鋳物 2 種 E MC2E  砂型

金型 
精密

MgAl9Zn1(A) AZ91E  MC2C

より,耐食性がよい。

その他の性質は MC2C と同
等。

一般用鋳物,ギヤボックス,
テレビカメラ用部品,工具用

ジグ,電動工具,コンクリー
ト試験容器など。

鋳物 5 種 MC5  砂型

金型 
精密

− AM100A

強度及びじん性があり,耐圧

用鋳物としても適する。

一般用鋳物,エンジン部品な

ど。

鋳物 6 種 MC6  砂型

− ZK51A

強度及びじん性が要求される
場合に用いられる。

高力鋳物,レーサ用ホイール
など。

鋳物 7 種 MC7  砂型

− ZK61A

強度及びじん性が要求される

場合に用いられる。

高力鋳物,インレットハウジ

ングなど。

鋳物 8 種 MC8  砂型

金型

精密

MgRE3Zn2Zr EZ33A

鋳造性,溶接性,耐圧性があ
る。常温の強度は低いが,高

温での強度の低下が少ない。

耐熱用鋳物,エンジン部品,
ギヤボックス,コンプレッサ

ケースなど。

鋳物 9 種 MC9  砂型

金型

精密

MgAg2RE2Zr QE22A

強度及びじん性があって,鋳
造性がよい。高温強度が優れ

る。

耐熱用鋳物,耐圧鋳物ハウジ
ング,ギヤボックスなど。

鋳物 10 種 MC10  砂型

金型 
精密

MgZn4RE1Zr ZE41A

鋳造性,溶接性,耐圧性があ

り,高温での強度低下が少な
い。

耐熱用鋳物,耐圧鋳物ハウジ

ング,ギヤボックスなど。

鋳物 11 種 MC11  砂型

金型 
精密

MgZn6Cu3Mn ZC63A  MC10

と類似した特性をもつ。

鋳造性も同等。

シリンダブロック,オイルパ

ンなど。

鋳物 12 種 MC12  砂型

金型 
精密

MgY4RE3Zr WE43A 200

℃以上で使用でき,高温

に長時間保持しても強度低下
が少ない。

航空宇宙用部品,ヘリコプタ
のトランスミッションなど。

鋳物 13 種 MC13  砂型

金型 
精密

MgY5RE4Zr WE54A

現状のマグネシウム合金の中
で,最も高温強度が高い。

レーシング部品,特にシリン
ダブロック,ヘッド・バルブ
カバーなど。

鋳物 14 種 MC14  砂型

金型

精密

MgRE2Ag1Zr EQ21A

強度及びじん性があって,鋳
造性がよい。高温強度が優れ

る。

耐熱用鋳物,耐圧鋳物ハウジ
ング,ギヤボックスなど。


3

H 5203

:2006

4. 

材料  鋳物用マグネシウム合金地金は,JIS H 2221 による。

5. 

品質  鋳物の品質は,次による。

a) 

鋳物には,使用上有害なきず,鋳巣,介在物などがあってはならない。

b) 

化学成分は,

表 による。

  2  化学成分

化学成分  %(質量分率)

種類

記号

Mg Al Zn Zr Mn

RE

(

1

)

Y Ag

Si  Cu  Ni  Fe

その他

個々

鋳物 2 種 C MC2C 残部 8.1

∼9.3

0.40

∼1.0

− 0.13

∼0.35

0.30

以下

0.10

以下

0.01

以下

0.03

以下

0.05

以下

鋳物 2 種 E MC2E 残部 8.1

∼9.3

0.40

∼1.0

− 0.17

∼0.35

0.20

以下

0.015

以下

0.001 0

以下

0.005

以下

0.01

以下

鋳物 5 種 MC5 残部 9.3

∼10.7

0.30

以下

− 0.10

∼0.35

0.30

以下

0.10

以下

0.01

以下

− 0.01

以下

鋳物 6 種 MC6 残部

− 3.6

∼5.5

0.50

∼1.0

0.10

以下

0.01

以下

− 0.01

以下

鋳物 7 種 MC7 残部

− 5.5

∼6.5

0.6

∼1.0

0.10

以下

0.01

以下

− 0.01

以下

鋳物 8 種 MC8 残部

− 2.0

∼3.1

0.50

∼1.0

0.15

以下

2.5

∼4.0

0.01

以下

0.10

以下

0.01

以下

0.01

以下

0.01

以下

鋳物 9 種 MC9 残部

− 0.2

以下

0.4

∼1.0

− 1.8

∼2.5

2.0

∼3.0

0.01

以下

0.10

以下

0.01

以下

0.01

以下

0.01

以下

鋳物 10 種 MC10 残部

− 3.5

∼5.0

0.4

∼1.0

0.15

以下

0.75

∼1.75

0.01

以下

0.10

以下

0.01

以下

0.01

以下

0.01

以下

鋳物 11 種 MC11 残部

− 5.5

∼6.5

− 0.25

∼0.75

0.20

以下

2.4

∼3.0

0.01

以下

0.05

以下

0.01

以下

鋳物 12 種 MC12 残部

− 0.2

以下

0.40

∼1.0

0.15

以下

2.4

∼4.4

3.7

∼4.3

0.01

以下

0.03

以下

0.005

以下

0.01

以下

0.01

以下

鋳物 13 種 MC13 残部

− 0.2

以下

0.40

∼1.0

0.03

以下

1.5

∼4.0

4.75

∼5.5

0.01

以下

0.03

以下

0.005

以下

0.01

以下

0.01

以下

鋳物 14 種 MC14 残部

− 0.2

以下

0.4

∼1.0

0.15

以下

1.5

∼3.0

− 1.3

∼1.7

0.01

以下

0.05

∼0.10

0.01

以下

0.01

以下

0.01

以下

(

1

) RE

は,イットリウム(Y)を除く希土類元素である。

備考1.

この表に規定する以外の有害な不純物があると認められるときは,受渡当事者間の協定によって,その
不純物の許容限度を規定することができる。ただし,規定値は 0.01  %(質量分率)を超えてはならない。

2.

鋳物 8 種及び鋳物 10 種の RE は,主としてセリウム(Ce)である。

3.

鋳物 9 種及び鋳物 14 種の RE は,ネオジム(Nd)が 70  %(質量分率)以上,残りの大部分はプラセオジ
ム(Pr)からなるジジミウムである。

4. 

鋳物 12 種の RE は,2.0∼2.5  %(質量分率)のネオジム(Nd)とその他の重希土類である。

5.

鋳物 13 種の RE は,1.5∼2.0  %(質量分率)のネオジム(Nd)とその他の重希土類である。

6.

鋳物 12 種及び鋳物 13 種のリチウム(Li)の含有率は,0.2  %(質量分率)以下とする。 


4

H 5203

:2006

c) 

砂型鋳造及び金型鋳造のマグネシウム合金鋳物の機械的性質は,

表 による。

  3  機械的性質(

2

)

引張試験

参考(

4

)

,(

5

)

溶体化処理

時効硬化処理

種類

質別(

3

)

記号及び
質別記号

引張強さ

N/mm

2

耐力

N/mm

2

伸び

ブリネル

硬さ(

6

)

HBW

温度

±6 (℃)

最高温度

時間

h

温度

±6 (℃)

時間

h

鋳造のまま MC2C-F 160 以上  70 以上

− 50∼65

溶体化処理 MC2C-T4

240

以上  70 以上 6 以上

55

∼70

412

(

7

)

418 16

∼24

168 16

時効硬化処理 MC2C-T5 160 以上  80 以上 2 以上

60

∼70

216

  4

鋳物 2 種 C

溶体化処理後 
時効硬化処理

MC2C-T6 240

以上 110 以上 2 以上

60

∼90

412

(

7

)

418 16

∼24

168 16

鋳造のまま MC2E-F 160 以上  70 以上

− 50∼65

溶体化処理 MC2E-T4

240

以上  70 以上 6 以上

55

∼70

412

(

7

)

418 16

∼24

168 16

時効硬化処理 MC2E-T5 160 以上  80 以上 2 以上

60

∼70

216

  4

168 16

鋳物 2 種 E

溶体化処理後 
時効硬化処理

MC2E-T6 240

以上 110 以上 2 以上

60

∼90

412

(

7

)

418 16

∼24

216 5

∼6

鋳造のまま MC5-F  140 以上  70 以上

溶体化処理 MC5-T4 240 以上  70 以上 6 以上

− 424(

7

)

432 16

∼24

時効硬化処理 MC5-T5  160 以上  80 以上

− 232

5

鋳物 5 種

溶体化処理後

時効硬化処理

MC5-T6 240

以上 110 以上 2 以上

− 424(

7

)

432 16

∼24

232

5

鋳物 6 種

時効硬化処理 MC6-T5  235 以上 140 以上 4 以上

60

∼70

− 177(

8

)

12

時効硬化処理 MC7-T5  270 以上 180 以上 5 以上

− 149 48

鋳物 7 種

溶体化処理後

時効硬化処理

MC7-T6 275

以上 180 以上 4 以上

65

∼75

496

(

9

)

502 2 129 48

鋳物 8 種

時効硬化処理 MC8-T5  140 以上  95 以上 2 以上

50

∼60

− 175 16

鋳物 9 種

溶体化処理後

時効硬化処理

MC9-T6 240

以上 175 以上 2 以上

70

∼90

525

(

10

)

538 4

∼8 204

8

鋳物 10 種  時効硬化処理 MC10-T5  200 以上 135 以上 2 以上

55

∼70

− 329(

11

)

2

鋳物 11 種  溶体化処理後

時効硬化処理

MC11-T6 195

以上 125 以上 2 以上

55

∼65

439

(

10

)

445 4

∼8 200  16

鋳物 12 種  溶体化処理後

時効硬化処理

MC12-T6 220

以上 170 以上 2 以上

75

∼90

527

(

10

)

535 4

∼8 250  16

鋳物 13 種  溶体化処理後

時効硬化処理

MC13-T6 250

以上 170 以上 2 以上

80

∼90

527

(

10

)

535 4

∼8 250  16

鋳物 14 種  溶体化処理後

時効硬化処理

MC14-T6 240

以上 175 以上 2 以上

70

∼90

527

(

10

)

535 4

∼8 250  16


5

H 5203

:2006

(

2

精密鋳造の機械的性質は,規定しない。

(

3

)

質別記号は,JIS H 0001 による。

(

4

)

溶体化処理後の鋳物は,強制空冷によって室温に冷却する。他の条件が設定される場合は除く。400  ℃以上で
保護雰囲気となる CO

2

,SO

2

又は SF

6

の含有率が 0.5∼1.5  %(質量分率)の CO

2

のいずれかを使用する。

(

5

)

鋳物 2 種 C 及び鋳物 2 種 E の溶体化処理においては,260  ℃の熱処理炉で昇温を溶体化温度まで 2 時間かけて
行う必要がある。

(

6

)

この参考値は,JIS Z 2243(ブリネル硬さ試験−試験方法)により試験したときの値である。

(

7

)

結晶の粗大化を防止するために,412±6  ℃  6 時間処理した後 352±6  ℃  2 時間を行い,更に 412±6  ℃ 10
時間の 3 段階に分けて処理を行ってもよい。

(

8

) 218

±6  ℃  8 時間でもよい。

(

9

) 482

±6  ℃ 10 時間でもよい。

(

10

) 65

℃の温水又は他の媒体で冷却する。

(

11

)

既定の機械的性質が得られない場合は,177  ℃で 16 時間の処理を追加してもよい。

備考

1 N/mm

2

=1 MPa

6. 

形状,寸法及び質量  形状,寸法及び質量は,図面又は模型による。寸法許容差は,注文者の指定に

よる。特に寸法許容差の指定のない部分には,JIS B 0403 を適用してもよい。

7. 

試験

7.1 

分析試験  化学成分の分析試験は,次による。

JIS H 1332

JIS H 1333JIS H 1334JIS H 1335JIS H 1336JIS H 1337JIS H 1338JIS H 1340

JIS H 1345

なお,Ag 及びその他の不純物の分析試験において,該当する日本工業規格がない場合,受渡当事者間の

協定による。

7.2 

引張試験  引張試験は,次による。

a) 

試験片に用いる供試材は,8. d)により採取し,金型鋳造の場合は JIS Z 2201 の 4 号試験片に仕上げ,

砂型鋳造の場合は押湯とせきの除去後,機械加工することなく鋳肌のまま試験に供する。

b) 

試験方法は,JIS Z 2241 による。

8. 

検査  検査は,次による。

a) 

一般事項は,JIS H 0321 による。

b) 

分析試験に必要な試料を採取する方法は,受渡当事者間の協定による。

c) 

鋳物は,外観を検査するとともに,7.によって試験を行い,5.及び 6.の規定に適合したものを合格とす

る。

d) 

引張試験片の作製に必要な供試材の採取は,次による。

1) 

供試材は,特に指定のない限り 1 溶解ごとに 1 個以上を採取する。ただし,受渡当事者間の協定に

よって数溶解ごとに採取することができる。また,受渡当事者間の協定によって鋳物から採取して

もよい。

2) 

供試材は,鋳物鋳造の際に鋳造する。

3) 

供試材を採取する鋳型は,金型鋳造の場合の試験片鋳型は鋳鉄製とし,試験片鋳型の形状及び寸法

並びに試験片の採取位置は,

図 による。また,砂型鋳造の場合の試験片鋳型材料は,鋳物鋳造に

用いられるものと同一とし,試験片鋳型の形状及び寸法は,

図 による。

なお,直径 13 mm 以上の砂型鋳造試験片又は機械加工によって直径 12 mm 以下とならないよう


6

H 5203

:2006

に加工した試験片を参考に用いてもよい。これらの試験片は,必ず冷し金を用いないで,砂型によ

って 4 本一組で採取するものとする。鋳物から供試材を採取する場合は,受渡当事者間の協定によ

って最小直径を 4 mm としてもよい。

単位  mm

  1  金型試験片鋳型

単位  mm

  2  砂型試験片鋳型

e) 

熱処理をする鋳物を代表する供試材は,

表 の質別に応じた熱処理を行う。

9. 

鋳物の補修  鋳物には,埋金,溶接,ろう付けなどの補修を施してはならない。ただし,注文者の承

認を得て,欠陥部分の補修又は漏れ止めの処理を施すことができる。

(試験片の採取位置)


7

H 5203

:2006

10. 

表示  鋳物には,鋳物表面,送り状又は1包装ごとに貼付ラベルなど適切な方法で,次の事項を表示

する。

a) 

規格番号及び種類・質別又はそれらの記号

1.  JIS H 5203 MC2C-F

b) 

製造番号

c) 

製造業者名又はその略号

11. 

報告  製造業者は,注文者からの要求がある場合は,分析試験及び引張試験の結果を提出しなければ

ならない。

 


附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS H 5203:2006

  マグネシウム合金鋳物

ISO 16220:2005

  マグネシウム及びマグネシウム合金−マグネシウム合金地金と鋳物

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと

の評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:側線及び点線の下線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ )

国際

規格 
番号

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ) JIS と国際規格との技術的差異の理

由及び今後の対策

1.

適用範囲 
砂型鋳物,金型鋳物,精密
鋳物について規定。

ISO 

16220

1

適用範囲 
マグネシウム合金地金及
び鋳造品の化学組成及び

機械的性質を規定。

MOD/

削除

ISO

規格は,鋳物に関するすべて

の種類のマグネシウム合金につ
いて,化学組成及び機械的性質を

規定している。

JIS

は,ISO 規格のうち砂型鋳物,

金型鋳物,精密鋳物だけを適用範

囲としている。

JIS

は,使用者の利便性を考慮し,JIS H 

2221

(鋳物用地金)

JIS H 2222(ダイ

カスト用地金)

JIS H 5203(鋳物)及

び JIS H 5303(ダイカスト)の 4 規格と
している。

2.

引用規格

JIS B 0403

JIS H 0001

JIS H 0321

JIS H 1332

JIS H 1333

JIS H 1334

JIS H 1335

JIS H 1336

JIS H 1337

JIS H 1338

JIS H 1340

JIS H 1345

JIS H 2221

JIS Z 2201

JIS Z 2241

 2

引用規格

ISO 31-0

ISO 6506-1

ISO 6892

EN 1559-5

EN 1753 

MOD/

追加
削除

JIS

は,化学成分の分析に必要な

試験方法を規定するために,引用

規格を追加。

ISO

規格では,分析試験方法を規定して

いない。

ISO

への提案を検討する。

3.

種類及び記号

  材料を 12 種類に分類。 
  ISO 規格品 9 種類。 
  国内独自品 3 種類。

 3

分類

3.1

材料

  材料を 15 種類に分類

3.2

質別記号

3.3

鋳造方法の表示記号

MOD/

削除

追加

JIS

は,ISO 規格の鋳物合金以外

を削除。JIS は,鋳造方法による
区分をしていない。

ISO

規格の記号を参考として記載

している。

JIS

の分類は,ISO 規格の鋳物合金と一

致している。鋳造方法による区分につい
ては,今後検討が必要である。

4.

材料 
  使用する鋳物用マグネ

シウム合金地金を規程。

3.1

材料

  使用するマグネシウム

合金地金を規程。

MOD/

追加

JIS

は,ASTM 規格に規定する鋳

物合金 3 種類を追加。 

8

H

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6


(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目

ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:側線及び点線の下線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ )

国 際
規 格
番号

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の

理由及び今後の対策

品質

a)

有害なきず,鋳巣,介在物は

不可

品質

4.4

品質

受渡当事者間の協定による。

MOD/

追加

JIS

として必要な規定を追加。

ISO

への提案について検討を行う。

b)

化学成分

  12 の種類ごとに規定。

4.1

化学成分

  15 の種類ごとに規定。

MOD/

削除

追加

JIS

は,ISO 規格の鋳物合金

以外を削除。

ISO

規格のうち,鋳物の規定値と

は,ほぼ一致している。

5.

c)

機械的性質

  12 の種類ごとに規定。

4

4.2

機械的性質

  砂型と金型の 8 の種類ごと

に規定。 

MOD/

削除 
追加

JIS

は,ISO 規格の砂型と金

型の機械的性質を一つにま

とめて規定。 
ブリネル硬さを参考値とし
て規定。 

ISO

規格と,数値はほぼ一致してい

る。 

6.

形状,寸法及び質量 
図面又は模型による。

MOD/

追加   JIS として必要な規定項目を追加。 

7.

試験 
分析試験,引張試験方法を規定。

7

試験方法 
引張試験は,ISO 6892 による。

硬さ試験は,ISO 6506 による。

MOD/

追加  ISO 規格では,分析試験方法

について規定していない。

JIS

として必要な試験法(分析方法)

を追加。硬さは,参考とした。

4 4.3

試験頻度

EN 1559-5

による。

5

供試材の採取

EN 1559-5

による。

6

機械的性質測定用試験片

ISO 6892

による。

8.

検査

a)

一般事項を規定。

b)

分析試料採取方法を規程。

c)

試験の実施者を規程。

d)

合否を規程。

e)

供試材の採取を規程。

f)

熱処理条件を規程。

8

再検査

EN 1559-5

による。

MOD/

削除   JIS として規定しない項目を削除。 

9.

鋳物の補修

MOD/

追加  ISO 規格では,鋳物の補修に

ついて規定していない。

JIS

として必要な項目を追加。

ISO

への提案について検討を行う。

9

H

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200

6


(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目

ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:側線及び点線の下線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ )

国 際
規 格
番号

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の

理由及び今後の対策

10.

表示

3 3.4

注文用名称 MOD/追加  ISO 規格は,製造個数,合金

種,質別記号,製造法を規定

JIS

として必要な項目を追加。

ISO

への提案について検討を行う。

11.

報告

MOD/

追加   JIS として必要な項目を追加。

ISO

への提案について検討を行う。

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

2. JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

10

H

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200

6