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H 5121

:2016

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  種類及び記号  

1

4

  品質 

4

4.1

  連鋳鋳物の品質  

4

4.2

  化学成分  

4

4.3

  機械的性質  

7

5

  形状・寸法及び質量並びにそれらの許容差  

7

6

  製造方法  

8

7

  試験 

8

7.1

  分析試験  

8

7.2

  引張試験  

8

7.3

  硬さ試験  

8

8

  検査 

8

9

  表示 

9

10

  報告  

9


H 5121

:2016

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

鋳造協会(JFSinc)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改

正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ

る。

これによって,JIS H 5121:2009 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。

−  発明の名称:無鉛青銅合金

−  設定登録日:2003 年 8 月 8 日

−  特許番号  :第 3459623 号

−  特許権者  :京和ブロンズ株式会社

            京都府久世郡久御山町佐山新開地 314

−  発明の名称:銅合金とその合金を用いた鋳塊又は接液部品

−  設定登録日:2005 年 6 月 24 日

−  特許番号  :第 3690746 号

−  特許権者  :株式会社キッツ

            千葉県千葉市美浜区中瀬 1 丁目 10 番 1

−  発明の名称:青銅合金

−  設定登録日:2006 年 3 月 3 日

−  特許番号  :第 3776441 号

−  特許権者  :株式会社キッツ

            千葉県千葉市美浜区中瀬 1 丁目 10 番 1

−  発明の名称:青銅合金とその合金を用いた鋳塊・接液部品

−  設定登録日:2006 年 7 月 21 日

−  特許番号  :第 3830946 号

−  特許権者  :株式会社キッツ

            千葉県千葉市美浜区中瀬 1 丁目 10 番 1

−  発明の名称:飲料水用銅合金製バルブ

−  設定登録日:2006 年 9 月 8 日

−  特許番号  :第 3850861 号

−  特許権者  :株式会社キッツ

            千葉県千葉市美浜区中瀬 1 丁目 10 番 1

−  発明の名称:耐圧性に優れた鋳物用無鉛銅合金

−  設定登録日:2007 年 5 月 18 日

−  特許番号  :第 3957308 号

−  特許権者  :滋賀バルブ協同組合


H 5121

:2016

(3)

            滋賀県彦根市岡町 52 番地

          :滋賀県

            滋賀県大津市京町 4 丁目 1 番 1 号

−  発明の名称:銅合金系水道用部材

−  設定登録日:2007 年 4 月 20 日

−  特許番号  :第 3946244 号

−  特許権者  :株式会社栗本鐵工所

            大阪府大阪市西区北堀江 1 丁目 12 番 19 号

−  発明の名称:無鉛快削性銅合金

−  設定登録日:2005 年 10 月 28 日

−  特許番号  :第 3734372 号

−  特許権者  :三菱伸銅株式会社

            東京都品川区北品川 4 丁目 7 番 35 号

−  発明の名称:快削性銅合金

−  設定登録日:2007 年 2 月 16 日

−  特許番号  :第 3917304 号

−  特許権者  :三菱伸銅株式会社

            東京都品川区北品川 4 丁目 7 番 35 号

−  発明の名称:鉛を超低量含む快削銅合金

−  設定登録日:2012 年 3 月 16 日

−  特許番号  :第 4951623 号

−  特許権者  :三菱伸銅株式会社

            東京都品川区北品川 4 丁目 7 番 35 号

−  発明の名称:機械的特性に優れた鋳物用無鉛銅合金

−  設定登録日:2013 年 8 月 9 日

−  特許番号  :第 5335558 号

−  特許権者  :滋賀バルブ協同組合

            滋賀県彦根市岡町 52 番地

          :株式会社ビワライト

            滋賀県彦根市岡町 52 番地

          :滋賀県

            滋賀県大津市京町 4 丁目 1 番 1 号

−  発明の名称:水道部材用銅合金

−  設定登録日:2013 年 11 月 8 日

−  特許番号  :第 5406405 号

−  特許権者  :株式会社栗本鐵工所

            大阪府大阪市西区北堀江 1 丁目 12 番 19 号

−  発明の名称:鋳造性に優れた無鉛快削性黄銅

−  設定登録日:2014 年 1 月 17 日

−  特許番号  :第 5454144 号


H 5121

:2016

(4)

−  特許権者  :TOTO株式会社

            福岡県北九州市小倉北区中島 2 丁目 1 番 1 号

−  発明の名称:水道部材用黄銅合金

−  設定登録日:2014 年 4 月 18 日

−  特許番号  :第 5522582 号

−  特許権者  :株式会社栗本鐵工所

            大阪府大阪市西区北堀江 1 丁目 12 番 19 号

−  発明の名称:飲料水用のバルブ

−  設定登録日:2010 年 2 月 12 日

−  特許番号  :第 4455507 号

−  特許権者  :株式会社キッツ

            千葉県千葉市美浜区中瀬 1 丁目 10 番 1

上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施

の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対

しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。

この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ

る。

この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標

準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。

なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。


日本工業規格

JIS

 H

5121

:2016

銅合金連続鋳造鋳物

Copper alloy continuous castings

適用範囲 

この規格は,連続鋳造によって製造された銅合金の連続鋳造鋳物(以下,連鋳鋳物という。

)について規

定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0403

  鋳造品−寸法公差方式及び削り代方式

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1012

  銅及び銅合金の分析方法通則

JIS H 1051

  銅及び銅合金中の銅定量方法

JIS H 1052

  銅及び銅合金中のすず定量方法

JIS H 1053

  銅及び銅合金中の鉛定量方法

JIS H 1054

  銅及び銅合金中の鉄定量方法

JIS H 1055

  銅及び銅合金中のマンガン定量方法

JIS H 1056

  銅及び銅合金中のニッケル定量方法

JIS H 1057

  銅及び銅合金中のアルミニウム定量方法

JIS H 1058

  銅及び銅合金中のりん定量方法

JIS H 1061

  銅及び銅合金中のけい素定量方法

JIS H 1062

  銅及び銅合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1065

  銅及び銅合金中のセレン定量方法

JIS H 1068

  銅及び銅合金中のビスマス定量方法

JIS H 1070

  銅及び銅合金中の硫黄定量方法

JIS H 1072

  銅及び銅合金中のアンチモン定量方法

JIS H 1292

  銅合金の蛍光 X 線分析方法

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

JIS Z 2243

  ブリネル硬さ試験−試験方法

種類及び記号 

連鋳鋳物の種類及び記号は,合金系及び化学成分によって区分し,

表 による。


2

H 5121

:2016

表 1−種類及び記号 

種類

記号

合金系

参考

合金の特色

用途例

a)

耐 脱 亜 鉛 黄 銅 連

続鋳造鋳物 11 種

CAC211C

Cu

−Zn−

Sn

−Pb 系

耐脱亜鉛性に優れ,CAC406C と同等

の引張強さ及び伸びをもつ。被削性
は CAC406C より劣る。

給水用具・給水管用各種部品など。

耐 脱 亜 鉛 黄 銅 連
続鋳造鋳物 21 種

CAC221C

Cu

−Zn−

Bi

鉛浸出量はほとんどない。耐脱亜鉛
性に優れる。CAC406C より高い引張

強 さ 及 び 伸 び を も つ 。 被 削 性 は

CAC406C

より劣る。

給水用具・給水管用各種部品など。

耐 脱 亜 鉛 黄 銅 連
続鋳造鋳物 31 種

CAC231C

Cu

−Zn−

Sn

−Bi 系

鉛浸出量はほとんどない。耐脱亜鉛
性に優れ,CAC406C と同等の引張強

さ 及 び 伸 び を も つ 。 被 削 性 は

CAC406C

より劣る。

給水用具・給水管用各種部品など。

耐 脱 亜 鉛 黄 銅 連

続鋳造鋳物 32 種

CAC232C

Cu

−Zn−

Sn

−Bi 系

鉛浸出量はほとんどない。耐脱亜鉛

性に優れ,CAC406C と同等の引張強
さ 及 び 伸 び を も つ 。 被 削 性 は

CAC406C

より劣る。

給水用具・給水管用各種部品など。

高 力 黄 銅 連 続 鋳

造鋳物 1 種

CAC301C

Cu

−Zn−

Mn

−Fe−

Al

高力黄銅鋳物 CAC301 より引張強さ

及び硬さに優れ,耐食性及びじん性
もよい。

軸受,弁座,弁棒,軸受保持器,

レバー,アーム,ギヤ,舶用ぎ装
品など。

高 力 黄 銅 連 続 鋳
造鋳物 2 種

CAC302C

Cu

−Zn−

Mn

−Fe−

Al

CAC301C

より引張強さが高い。耐摩

耗性もよい。硬さは CAC301C より

高く,剛性がある。

軸受,軸受保持器,スリッパー,
エンドプレート,弁座,弁棒,特

殊シリンダ,一般機械部品など。

高 力 黄 銅 連 続 鋳

造鋳物 3 種

CAC303C

Cu

−Zn−

Al

−Mn−

Fe

CAC302C

より引張強さ,硬さ及び耐

摩耗性がよい。

低速高荷重のしゅう(摺)動部品,

バルブ,ステム,ブシュ,ウォー
ムギヤ,スリッパー,カム,水圧

シリンダ部品など。

高 力 黄 銅 連 続 鋳

造鋳物 4 種

CAC304C

Cu

−Zn−

Al

−Mn−

Fe

高力黄銅連鋳鋳物の中で引張強さ及

び硬さが最も優れ,高荷重でも耐摩

耗性がよい。

低速高荷重のしゅう(摺)動部品,

橋りょう(梁)用支承板,軸受,

ナット,ウォームギヤ,耐摩耗板
など。

青 銅 連 続 鋳 造 鋳

物 1 種

CAC401C

Cu

−Sn−

Zn

−Pb 系

被削性がよく,ろう付け性及びはん

だ付け性がよい。

給水用具・給水管用各種部品,軸

受,銘板,一般機械部品など。

青 銅 連 続 鋳 造 鋳

物 2 種

CAC402C

Cu

−Sn−

Zn

CAC406C

に比べて,耐圧性,耐摩耗

性及び耐食性がよく,引張強さ及び

伸びもよい。鉛浸出量は少ない。

軸受,歯車,舶用丸窓,電動機器

部品など。

青 銅 連 続 鋳 造 鋳
物 3 種

CAC403C

Cu

−Sn−

Zn

CAC406C

に比べて,耐圧性,耐摩耗

性,引張強さ及び伸びがよく,かつ,

耐食性が CAC402C よりもよい。鉛

浸出量は少ない。

軸受,バルブ,歯車,電動機器部
品,一般機械部品など。

青 銅 連 続 鋳 造 鋳

物 6 種

CAC406C

Cu

−Sn−

Zn

−Pb 系

耐圧性,耐摩耗性及び被削性がよい。 軸受,バルブシートリング,給水

用具・給水管用各種部品,水道用
資機材,一般機械部品など。

青 銅 連 続 鋳 造 鋳

物 7 種

CAC407C

Cu

−Sn−

Zn

−Pb 系

引張強さ及び伸びが CAC406C より

もよい。

軸受,小形ポンプ部品,一般機械

部品など。

青 銅 連 続 鋳 造 鋳

物 8 種

CAC408C

Cu

−Sn−

Zn

−Pb 系

CAC406C

の 低 鉛 組 成 の 青 銅 で

CAC406C

と同等の引張強さ,伸び,

耐摩耗性,耐食性及び耐圧性をもつ
が,被削性は劣る。

軸受,バルブシートリング,給水

用具・給水管用各種部品,水道用

資機材,一般機械部品など。


3

H 5121

:2016

表 1−種類及び記号(続き) 

種類

記号

合金系

参考

合金の特色

用途例

a)

青 銅 連 続 鋳 造 鋳

物 11 種

CAC411C

Cu

−Sn−

Zn

− Ni −

S

硫化物を分散させた青銅で,鉛浸出

量はほとんどない。CAC406C より赤
味を帯びている。引張強さ及び伸び

は CAC406C と同等である。被削性

は CAC406C より劣る。

給水用具及び給水管用各種部品,

一般機械部品など。

り ん 青 銅 連 続 鋳

造鋳物 2 種

CAC502C

Cu

−Sn−

P

耐食性及び耐摩耗性がよい。鉛浸出

量は非常に少ない。

歯車,ウォームギヤ,軸受,一般

機械部品など。

り ん 青 銅 連 続 鋳
造鋳物 3 種

CAC503C

Cu

−Sn−

P

硬さが高く,耐摩耗性がよい。鉛浸
出量は非常に少ない。

しゅう(摺)動部品,油圧シリン
ダ,スリーブ,歯車,ライナー,

製紙用各種ロールなど。

鉛 青 銅 連 続 鋳 造

鋳物 3 種

CAC603C

Cu

−Sn−

Pb

面圧の高い軸受に適し,なじみ性が

よい。

中高速・高荷重用軸受,エンジン

用軸受など。

鉛 青 銅 連 続 鋳 造

鋳物 4 種

CAC604C

Cu

−Sn−

Pb

CAC603C

よりなじみ性がよい。

中高速・中荷重用軸受,車両用軸

受,ホワイトメタルの裏金など。

鉛 青 銅 連 続 鋳 造

鋳物 5 種

CAC605C

Cu

−Sn−

Pb

鉛青銅連鋳鋳物の中でなじみ性及び

耐焼付性が特によい。

中高速・低荷重用軸受,エンジン

用軸受など。

ア ル ミ ニ ウ ム 青
銅連続鋳造鋳物 1

CAC701C

Cu

− Al −

Fe

− Ni −

Mn

引張強さ及びじん性に優れ,曲げに
も強い。耐食性,耐熱性,耐摩耗性

及び低温特性がよい。

軸受,歯車,バルブシート,プラ
ンジャ,製紙用ロールなど。

ア ル ミ ニ ウ ム 青

銅連続鋳造鋳物 2

CAC702C

Cu

− Al −

Fe

− Ni −

Mn

引張強さが大きく,耐食性及び耐摩

耗性がよい。

軸受,歯車,バルブシート,羽根

車,ボルト,ナット,安全工具,

架線金具など。

ア ル ミ ニ ウ ム 青
銅連続鋳造鋳物 3

CAC703C

Cu

− Al −

Fe

− Ni −

Mn

引張強さが特に大きく,耐食性及び
耐摩耗性がよい。

軸受,ポンプ部品,舶用ボルト・
ナット,化学工業用機器部品など。

シ ル ジ ン 青 銅 連

続鋳造鋳物 4 種

CAC804C

Cu

− Si −

Zn

鉛浸出量はほとんどない耐脱亜鉛性

に優れる。CAC406C より引張強さが

大きい。被削性は CAC406C より劣
る。

給水用具・給水管用各種部品,ポ

ンプ部品バルブ,継手,軸受,歯

車など。

ビ ス マ ス 青 銅 連

続鋳造鋳物 1 種

CAC901C

Cu

−Sn−

Zn

−Bi 系

鉛浸出量はほとんどない。引張強さ,

伸 び 及 び 耐 圧 性 は CAC406C ,

CAC902C

よりよいが,被削性は劣

る。

給水用具・給水管用各種部品,水

道用資機材,バルブ,継手など。

ビ ス マ ス 青 銅 連
続鋳造鋳物 2 種

CAC902C

Cu

−Sn−

Zn

−Bi 系

鉛浸出量はほとんどない。CAC406C
より被削性は劣る。

給水用具・給水管用各種部品,水
道用資機材,バルブ,継手など。

ビ ス マ ス 青 銅 連

続鋳造鋳物 3 種

CAC903C

Cu

−Sn−

Zn

−Bi 系

鉛浸出量はほとんどない。CAC406C

と同等の被削性をもつ。

給水用具・給水管用各種部品,水

道用資機材,バルブ,継手など。

ビ ス マ ス 青 銅 連

続鋳造鋳物 4 種

CAC904C

Cu

−Sn−

Zn

− Bi −

Ni

鉛浸出量はほとんどない。CAC406C

より被削性は劣る。

給水用具・給水管用各種部品,水

道用資機材,バルブ,継手など。

ビ ス マ ス 青 銅 連
続鋳造鋳物 5 種

CAC905C

Cu

−Sn−

Zn

−Bi 系

鉛浸出量はほとんどない。被削性は

CAC406C

より劣る。

給水用具・給水管用各種部品,バ
ルブ,継手など。

ビ ス マ ス 青 銅 連
続鋳造鋳物 6 種

CAC906C

Cu

−Sn−

Zn

−Bi 系

鉛浸出量はほとんどない。被削性は

CAC406C

より劣る。

給水用具・給水管用各種部品,バ
ルブ,継手など。

ビ ス マ ス セ レ ン

青 銅 連 続 鋳 造 鋳

物 1 種

CAC911C

Cu

−Sn−

Zn

− Bi −

Se

鉛浸出量はほとんどない。被削性は

CAC902C

よりよい。

給水用具・給水管用各種部品,水

道用資機材,バルブ,継手など。


4

H 5121

:2016

表 1−種類及び記号(続き) 

a)

給水用具・給水管用各種部品とは,給水管,止水栓及び給水栓における配管部品,バルブ,コックなどを指す。
水道用資機材とは,上水道・工業用水道のための取水,浄水及び配水の施設における配管部品,バルブ,ポン

プなどを指す。

品質 

4.1 

連鋳鋳物の品質 

連鋳鋳物の品質は,鋳肌が良好で,使用上有害なきず,割れ,鋳巣などの欠陥があってはならない。

4.2 

化学成分 

連鋳鋳物は,7.1 によって試験を行い,その化学成分は,

表 による。


5

H 5121

:2016

表 2−化学成分 

単位  %

記号

主要成分

d)

残余成分

a)d)

Cu

Sn

Pb

Zn

Bi

Se

Fe

Ni

P

Al

Mn

Si

S

Sb  Sn Pb Zn Fe Sb Ni  P  Al Se Mn

Si  Bi  S

CAC211C 65.5

∼68.5 1.1∼1.5 0.1∼2.0 28.0∼31.0

c)

− 0.05∼

0.1

0.01

0.1

− 0.06∼

0.15

− 0.2  − 0.2  −

− 0.05

CAC221C 66.0

∼69.0

− 26.0∼31.0

c)

 0.2

1.2

− 0.2∼

1.0

0.005

0.2

0.8

1.4

− 0.5

0.25

b)

− 0.5  −

− 0.3  −

CAC231C 66.3

∼68.5 1.1∼1.5

− 28.0∼31.0

c)

 0.5

0.8

− 0.05∼

0.1

0.01

0.1

− 0.06∼

0.15

− 0.25

b)

− 0.2  − 0.2  −

− 0.05

CAC232C 66.0

∼72.0 0.6∼1.5

− 26.0∼30.0

c)

 0.5

2.0

− 0.35∼

0.6

− 0.4∼

0.8

− 0.02∼

0.20

− 0.25

b)

− 0.2  − 0.2 0.03

− 0.2  −

CAC301C 55.0

∼60.0

− 33.0∼42.0

c)

− 0.5∼

1.5

− 0.5∼

1.5

0.1

1.5

− 1.0

0.4

− 1.0  −

− 0.1  −

CAC302C 55.0

∼60.0

− 30.0∼42.0

c)

− 0.5∼

2.0

− 0.5∼

2.0

0.1

3.5

− 1.0

0.4

− 1.0  −

− 0.1  −

CAC303C 60.0

∼65.0

− 22.0∼28.0

c)

− 2.0∼

4.0

− 3.0∼

5.0

2.5

5.0

− 0.5

0.2

− 0.5  −

− 0.1  −

CAC304C 60.0

∼65.0

− 22.0∼28.0

c)

− 2.0∼

4.0

− 5.0∼

7.5

2.5

5.0

− 0.2

0.2

− 0.5  −

− 0.1  −

CAC401C 79.0

∼83.0 2.0∼4.0 3.0∼7.0 8.0∼12.0

− 0.35

0.2 1.0 0.5 0.01

− 0.01

CAC402C 86.0

∼90.0 7.0∼9.0

− 3.0∼5.0

− 1.0

b)

− 0.2 0.2 1.0 0.5 0.01 −

− 0.01

CAC403C 86.5

∼89.5 9.0∼11.0

− 1.0∼3.0

− 1.0

b)

− 0.2 0.2 1.0 0.5 0.01 −

− 0.01

CAC406C 83.0

∼87.0 4.0∼6.0 4.0∼6.0 4.0∼6.0

− 0.3 0.2 1.0 0.5 0.01 −

− 0.01

CAC407C 86.0

∼90.0 5.0∼7.0 1.0∼3.0 3.0∼5.0

− 0.2 0.2 1.0 0.5 0.01 −

− 0.01

CAC408C 84.0

∼88.0 4.0∼6.0 2.0∼4.0 5.0∼7.0

− 0.3 0.2 1.0 0.5 0.01 −

− 0.01

CAC411C 90.0

∼96.0 3.0∼5.0

− 1.0∼3.0

− 0.1∼

1.0

− 0.2∼

0.6

− 0.25

b)

− 0.5 0.2  − 0.5 0.01 −

− 0.01

CAC502C 87.0

∼91.0 9.0∼12.0

− 0.05∼

0.50

− 0.3 0.3 0.2 0.05

1.0

− 0.01 −

− 0.01

CAC503C 84.0

∼88.0 12.0∼15.0

− 0.05∼

0.50

− 0.3 0.3 0.2 0.05

1.0

− 0.01 −

− 0.01

CAC603C 77.0

∼81.0 9.0∼11.0 9.0∼11.0

− 1.0 0.3 0.5 1.0 0.5 0.01 −

− 0.01

CAC604C 74.0

∼78.0 7.0∼9.0 14.0∼16.0

− 1.0 0.3 0.5 1.0 0.5 0.01 −

− 0.01

CAC605C 70.0

∼76.0 6.0∼8.0 16.0∼22.0

− 1.0 0.3 0.5 1.0 0.5 0.01 −

− 0.01

CAC701C 85.0

∼90.0

− 1.0∼

3.0

0.1

1.0

− 8.0∼

10.0

0.1

1.0

− 0.1

0.1

0.5

CAC702C 80.0

∼88.0

− 2.5∼

5.0

1.0

3.0

− 8.0∼

10.5

0.1

1.5

− 0.1

0.1

0.5

CAC703C 78.0

∼85.0

− 3.0∼

6.0

3.0

6.0

− 8.5∼

10.5

0.1

1.5

− 0.1

0.1

0.5

CAC804C 74.0

∼78.0

− 18.0∼22.5

− 0.05∼

0.2

− 2.7∼

3.4

− 0.6

0.25

b)

− 0.1 0.1 0.2  −

− 0.1 0.1  − 0.1 −

CAC901C 86.0

∼90.6 4.0∼6.0

− 4.0∼8.0 0.4 超

∼1.0

− 0.25

b)

− 0.3 0.3 1.0 0.5 0.01

0.10

未満

b)

− 0.01

− 0.08

CAC902C 84.5

∼90.0 4.0∼6.0

− 4.0∼8.0 1.0 超

∼2.5

− 0.25

b)

− 0.3 0.3 1.0 0.5 0.01

0.10

未満

b)

− 0.01

− 0.08

CAC903C 83.5

∼88.5 4.0∼6.0

− 4.0∼8.0 2.5 超

∼3.5

− 0.25

b)

− 0.3 0.3 1.0 0.5 0.01

0.10

未満

b)

− 0.01

− 0.08


6

H 5121

:2016

表 2−化学成分(続き) 

単位  %

記号

主要成分

d)

残余成分

a)d)

Cu

Sn

Pb

Zn

Bi

Se

Fe

Ni

P

Al

Mn

Si

S

Sb  Sn Pb Zn Fe Sb Ni  P  Al Se Mn

Si  Bi  S

CAC904C 82.5

∼87.5 3.0∼5.0

− 6.0∼9.0 1.0∼

2.0

− 1.5∼

2.5

− 0.25

b)

− 0.3 0.3  − 0.5 0.01 0.10

未満

b)

− 0.01

− 0.08

CAC905C 80.1

∼85.1 1.5∼3.0

− 12.0∼17.0 0.4∼

0.9

− 0.25

b)

− 0.3 0.05

未満

0.5 0.5 0.01

0.10

未満

b)

− 0.01

CAC906C 77.5

∼83.0 2.0∼3.0

− 14.0∼17.0 0.9 超

∼1.5

− 0.25

b)

− 0.3 0.05

未満

0.2 0.5 0.01

0.10

未満

b)

− 0.01

CAC911C 83.0

∼90.6 3.5∼6.0

− 4.0∼9.0 0.8∼

2.5

0.1

0.5

− 0.25

b)

− 0.3 0.2 1.0 0.5 0.01 −

− 0.01

− 0.08

a)

許容限度(許容最大値)を示す。分析対象元素[

b)

参照]以外の成分の分析は,注文者の要求がある場合,又は製造業者の選定によって行う。

b)

分析対象元素。

c)

 Zn

の含有率(%)は,分析した元素の合計を 100 %から差し引いたものとする。ただし,その中には Zn 以外の分析しない元素が含まれる。

d)

“−”と記載された欄は,化学成分を規定しないため,分析しなくてよい。


7

H 5121

:2016

4.3 

機械的性質 

連鋳鋳物は,7.2 及び 7.3 によって試験を行い,その機械的性質(引張強さ,伸び及びブリネル硬さ)は,

表 による。

表 3−機械的性質

a)

記号

引張試験

硬さ試験

参考

b)

引張試験

硬さ試験

引張強さ

N/mm

2

伸び

%

ブリネル硬さ

HBW

0.2 %

耐力

N/mm

2

ブリネル硬さ

HBW

CAC211C 245

以上 15 以上

CAC221C 255

以上 20 以上

CAC231C 245

以上 15 以上

CAC232C 245

以上 20 以上

CAC301C 470

以上 25 以上

− 170 以上 90 以上 (10/1 000)

CAC302C 530

以上 20 以上

− 200 以上 100 以上 (10/1 000)

CAC303C 655

以上 18 以上

− 310 以上 165 以上 (10/3 000)

CAC304C 765

以上 14 以上

− 420 以上 200 以上 (10/3 000)

CAC401C 195

以上 15 以上

− 90 以上

CAC402C 275

以上 15 以上

− 150 以上

CAC403C 275

以上 13 以上

− 170 以上

CAC406C 245

以上 15 以上

− 100 以上

CAC407C 255

以上 15 以上

− 130 以上

CAC408C 245

以上 15 以上

− 100 以上

CAC411C 245

以上 15 以上

− 100 以上

CAC502C 295

以上 10 以上 80 以上 (10/1 000)

160

以上

CAC503C 295

以上

5

以上 90 以上 (10/1 000)

160

以上

CAC603C 225

以上 10 以上 65 以上 (10/500)

135

以上

CAC604C 220

以上

8

以上 60 以上 (10/500)

100

以上

CAC605C 175

以上

7

以上 50 以上 (10/500)

80

以上

CAC701C 490

以上 20 以上 90 以上 (10/1 000)

170

以上

CAC702C 540

以上 15 以上 120 以上 (10/1 000)

220

以上

CAC703C 610

以上 12 以上 160 以上 (10/3 000)

245

以上

CAC804C 350

以上 18 以上

− 170 以上

CAC901C 245

以上 25 以上

CAC902C 245

以上 20 以上

− 100 以上

CAC903C 245

以上 15 以上

CAC904C 245

以上 15 以上

− 100 以上

CAC905C 245

以上 20 以上

CAC906C 245

以上 20 以上

CAC911C 245

以上 15 以上

注記 1

N/mm

2

=1 MPa

a)

連鋳鋳物の機械的性質は,外径 100 mm 以下の管及び棒に適用する。異形状連鋳鋳物並びに外

径及び対辺距離が 100 mm を超える管及び棒の機械的性質は,受渡当事者間の協定による。

b)

使用者の参考として記載。受渡当事者間の協定によって適用してもよい。

形状・寸法及び質量並びにそれらの許容差 

連鋳鋳物の形状・寸法及び質量並びにそれらの許容差は,次による。


8

H 5121

:2016

a)

受渡当事者間で,事前に仕様書又は図面を取り交わし,形状・寸法及び質量を取り決める。

b)

それぞれの許容差は,受渡当事者間の協定による。ただし,寸法許容差は,特に指定のない場合,JIS 

B 0403

による。

製造方法 

連鋳鋳物の製造方法は,次による。

a)

連鋳鋳物は,横型連続鋳造法,たて(竪)型連続鋳造法又はその他の連続鋳造法によって製造する。

b)

連鋳鋳物には,埋め金,溶接,ろう付けなどの補修を施してはならない。ただし,きず又は鋳巣で使

用上影響が軽微なものは,注文者の承認を得て欠陥部分の補修を施してもよい。

c)

連鋳鋳物は,必要がある場合,応力除去焼なまし,その他適切な熱処理又は切削加工を行ってもよい。

なお,CAC703C などで海水などの腐食環境で使用する部品については,受渡当事者間の協定によっ

て焼なまし熱処理を施してもよい。

試験 

7.1 

分析試験 

分析試料の採取方法及び一般事項は,JIS H 0321 及び/又は JIS H 1012 による。

化学成分の分析試験は,次のいずれかによる。

JIS H 1051

JIS H 1052JIS H 1053JIS H 1054JIS H 1055JIS H 1056JIS H 1057JIS H 1058

JIS H 1061

JIS H 1062JIS H 1065JIS H 1068JIS H 1070JIS H 1072 又は JIS H 1292

なお,発光分光分析方法については,受渡当事者間の協定による。

7.2 

引張試験 

7.2.1 

供試材及び試験片の採取方法 

供試材及び試験片の採取方法は,次による。

a)

供試材は,特に指定がない限り同一目標成分,同一形状の 1 回の連続鋳造ごとに 1 個以上とする。供

試材は,連鋳鋳物本体から採取する。

b)

引張試験片の採り方は,受渡当事者間の協定による。

7.2.2 

試験片 

試験片は,JIS Z 2241 の 4 号試験片による。4 号試験片に調製できない場合は,受渡当事者間の協定に

よる。

7.2.3 

試験方法 

試験方法は,JIS Z 2241 による。

7.3 

硬さ試験 

硬さ試験は,JIS Z 2243 による。供試材及び試験片の採取方法は,受渡当事者間の協定による。

検査 

検査は,次による。

a)

一般事項は,JIS H 0321 による。

b)

連鋳鋳物の品質は,4.1 に適合しなければならない。

c)

化学成分は,4.2 に適合しなければならない。

d)

機械的性質は,4.3 に適合しなければならない。


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H 5121

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e)

形状・寸法及び質量は,箇条 に適合しなければならない。

表示 

連鋳鋳物又はこん(梱)包には,ラベルの貼付など適切な方法によって,次の事項を表示する。ただし,

受渡当事者間の協定によって表示事項の一部を省略してもよい。

a)

規格番号,及び種類又は記号

b)

製造番号(溶解番号又は鋳造ロット番号)

c)

製造年月日又はその略号

d)

製造業者名又はその略号

10 

報告 

製造業者は,受注時に注文者の要求がある場合,受渡当事者間で合意した内容を記載した試験成績書を

提出しなければならない。