>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

H 4650

:2016

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  種類,仕上方法及び記号,並びに適用寸法  

2

5

  品質 

4

5.1

  外観  

4

5.2

  化学成分  

4

5.3

  機械的性質  

6

5.4

  内部性状  

8

6

  寸法の許容差  

8

6.1

  径,厚さ,対辺距離及び幅の許容差  

8

6.2

  長さの許容差  

9

7

  試験 

9

7.1

  化学分析試験  

9

7.2

  引張試験  

9

7.3

  硬さ試験  

10

7.4

  内部性状試験  

10

8

  検査 

10

9

  表示 

10

附属書 A(参考)断面が円形の棒の代表寸法  

11


H 4650

:2016

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

チタン協会(JTS)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改

正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ

る。

これによって,JIS H 4650:2012 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。

特許登録番号

特許権の名称

所有者

有効期限

3916088 号

耐食材用チタン合金

新日鐵住金株式会社

平成 37 年 12 月 28 日

3967515 号

マフラー用チタン合金材およびマフラー

株式会社神戸製鋼所

平成 32 年 2 月 16 日

4125560 号

耐水素吸収性に優れたチタン合金材

株式会社神戸製鋼所

平成 34 年 8 月 7 日

上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施

の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対

しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。

この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ

る。

この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標

準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。

なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。


日本工業規格

JIS

 H

4650

:2016

チタン及びチタン合金−棒

Titanium and titanium alloys-Bars

適用範囲 

この規格は,チタン及びチタン合金の棒(以下,棒という。

)について規定する。断面の形状は,円形だ

けでなく,正方形,長方形,正六角形なども含む。ただし,断面が長方形の棒は,厚さが幅の 1/10 を超え

るものをいう。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS H 0321

  非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1610

  チタン及びチタン合金−サンプリング方法

JIS H 1612

  チタン及びチタン合金中の窒素定量方法

JIS H 1614

  チタン及びチタン合金中の鉄定量方法

JIS H 1617

  チタン及びチタン合金中の炭素定量方法

JIS H 1619

  チタン及びチタン合金−水素定量方法

JIS H 1620

  チタン及びチタン合金中の酸素定量方法

JIS H 1621

  チタン合金中のパラジウム定量方法

JIS H 1622

  チタン合金−アルミニウム定量方法

JIS H 1624

  チタン合金−バナジウム定量方法

JIS H 1625

  チタン合金−ランタン,セリウム,プラセオジム及びネオジム定量方法

JIS H 1626

  チタン合金−硫黄定量方法

JIS H 1630

  チタンの発光分光分析方法

JIS H 1631

  チタン合金−蛍光 X 線分析方法

JIS H 1632-2

  チタン−ICP 発光分光分析方法−第 2 部:パラジウム,マンガン,鉄,マグネシウム,

けい素,アルミニウム,バナジウム,ニッケル,クロム,すず,銅,モリブデン,ジルコニウム,

ニオブ,タンタル,コバルト及びイットリウム定量方法

JIS H 4670

  チタン及びチタン合金−線及び線材

JIS Z 2241

  金属材料引張試験方法

JIS Z 2243

  ブリネル硬さ試験−試験方法

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法


2

H 4650

:2016

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS H 4670 によるほか,次による。

3.1

熱間加工又は冷間加工によって棒状(直線状)に成形し,所定の長さに切断した製品。

注記 1  熱間加工した棒とは,熱間圧延,熱間鍛造又は熱間スウェジング加工によって製造した棒を

いう。また,線材を矯正し,所定長さに切断した棒も,

“熱間加工した棒”に含む。

注記 2  冷間加工した棒とは,冷間圧延,冷間引抜加工又は冷間スウェジング加工によって製造した

棒をいう。また,線を矯正し,所定長さに切断した棒も,

“冷間加工した棒”に含む。

3.2

円形断面の棒の直径。

3.3

厚さ

長方形断面の棒の短辺の長さ。

3.4

長方形断面の棒の長辺の長さ。

3.5

対辺距離

正方形,正六角形などの断面をもつ棒の向き合う辺の距離。

種類,仕上方法及び記号,並びに適用寸法 

棒の種類及び仕上方法並びにこれらの記号は,

表 による。また,適用寸法(径,厚さ又は対辺距離)

は,

表 による。

なお,断面が円形の棒の代表寸法を,参考として

附属書 に示す。


3

H 4650

:2016

表 1−種類,仕上方法及び記号 

種類

仕上方法

種類及び仕上

方法の記号

特色及び用途例

(参考)

1 種

熱間加工

TB 270 H

工業用純チタン 
耐食性に優れ,特に耐海水性に優れる。

化学装置,石油精製装置,パルプ製紙工業装置などに用いる。

冷間加工

TB 270 C

2 種

熱間加工

TB 340 H

冷間加工

TB 340 C

3 種

熱間加工

TB 480 H

冷間加工

TB 480 C

4 種

熱間加工

TB 550 H

冷間加工

TB 550 C

11 種

熱間加工

TB 270 Pd H

耐食チタン合金

耐食性に優れ,特に耐隙間腐食性に優れる。 
化学装置,石油精製装置,パルプ製紙工業装置などに用いる。

冷間加工

TB 270 Pd C

12 種

熱間加工

TB 340 Pd H

冷間加工

TB 340 Pd C

13 種

熱間加工

TB 480 Pd H

冷間加工

TB 480 Pd C

14 種

熱間加工

TB 345 NPRC H

冷間加工

TB 345 NPRC C

15 種

熱間加工

TB 450 NPRC H

冷間加工

TB 450 NPRC C

16 種

熱間加工

TB 343 Ta H

冷間加工

TB 343 Ta C

17 種

熱間加工

TB 240 Pd H

冷間加工

TB 240 Pd C

18 種

熱間加工

TB 345 Pd H

冷間加工

TB 345 Pd C

19 種

熱間加工

TB 345 PCo H

冷間加工

TB 345 PCo C

20 種

熱間加工

TB 450 PCo H

冷間加工

TB 450 PCo C

21 種

熱間加工

TB 275 RN H

冷間加工

TB 275 RN C

22 種

熱間加工

TB 410 RN H

冷間加工

TB 410 RN C

23 種

熱間加工

TB 483 RN H

冷間加工

TB 483 RN C

50 種

熱間加工

TAB 1500 H

α 合金(Ti-1.5Al) 
耐食性に優れ,特に耐海水性が良い。耐水素吸収性,耐熱性が良い。

二輪車マフラーなどに用いる。

冷間加工

TAB 1500 C

60 種

熱間加工

TAB 6400 H

α-β 合金(Ti-6Al-4V) 
高強度で耐食性が良い。

化学工業,機械工業,輸送機器などの構造材(例えば,大形蒸気タービ

ン翼,船舶用スクリュー,自動車用部品,医療機器)に用いる。

60E 種  熱間加工

TAB 6400 E H

α-β 合金[Ti-6Al-4V ELI

a)

高強度で耐食性に優れ,極低温までじん(靱)性を保つ。低温及び極低
温にも使える構造材である。

有人深海調査船の船殻,クライオスタット容器,医療機器などに用いる。


4

H 4650

:2016

表 1−種類,仕上方法及び記号(続き) 

種類

仕上方法

種類及び仕上

方法の記号

特色及び用途例

(参考)

61 種

熱間加工

TAB 3250 H

α-β 合金(Ti-3Al-2.5V) 
中強度で耐食性,溶接性及び成形性が良く,冷間加工性に優れる。

医療機器,レジャー用品などに用いる。

冷間加工

TAB 3250 C

61F 種

熱間加工 

TAB 3250 F H

α-β 合金(切削性の良い Ti-3Al-2.5V) 
中強度で耐食性及び熱間加工性が良く,切削性に優れる。 
自動車部品,レジャー用品(例えば,自動車用エンジンコンロッド,シ

フトノブ,ナット)などに用いる。

冷間加工

TAB 3250 F C

80 種

b)

  熱間加工

TAB 4220 H

β 合金(Ti-4Al-22V) 
高強度で耐食性に優れ,常温でのプレス加工性が良い。

自動車部品,レジャー用品(例えば,自動車用エンジンリテーナー,ゴ
ルフクラブのヘッド,ボルト)などに用いる。

冷間加工

TAB 4220 C

注記  特色及び用途例の欄に記載している合金の表示(括弧内)で,元素記号の前の数字は,それぞれの合金元素

の成分比率(%)の公称値を示す。

a)

 ELI は,酸素,窒素,水素及び鉄の含有量を 60 種に対して低く抑えていることを意味する。

b)

 80 種は,溶体化処理を行った棒について規定する。

なお,80 種の溶体化処理とは,室温で安定な α 相の一部又は全部が β 相に変態する温度まで加熱して十分

な時間保持した後,空冷又はそれ以上の速度で急冷する熱処理をいう。

表 2−適用寸法 

単位  mm

種類

適用寸法(径,厚さ又は対辺距離)

1∼3 種

1∼300

a)

4 種

8∼300

11∼23 種,50 種

1∼300

a)

60 種,60E 種

8∼100

61 種,61F 種,80 種

1∼100

a)

a)

  適用寸法 1 mm 以上 8 mm 未満については,断面が円形の棒だけに適用する。

品質 

5.1 

外観 

棒の外観に,使用上の有害な欠点があってはならない。使用上の有害な欠点の判定基準及び欠点の処置

は,受渡当事者間の協定による。

5.2 

化学成分 

棒の化学成分は,7.1 によって試験を行い,

表 の値を満足しなければならない。


5

H 4650

:2016

表 3−化学成分 

単位  %

種類 N  C  H Fe

O Al V

Ru

Pd

Ta

Co

Cr

Ni

S La+

Ce+

Pr+

Nd

その他

a)

Ti

b)

個々  合計

1 種 0.03

以下

0.08

以下

0.013

以下

0.20

以下

0.15

以下

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

2 種 0.03

以下

0.08

以下

0.013

以下

0.25

以下

0.20

以下

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

3 種 0.05

以下

0.08

以下

0.013

以下

0.30

以下

0.30

以下

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

4 種 0.05

以下

0.08

以下

0.013

以下

0.50

以下

0.40

以下

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

11 種 0.03

以下

0.08

以下

0.013

以下

0.20

以下

0.15

以下

− 0.12

0.25

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

12 種 0.03

以下

0.08

以下

0.013

以下

0.25

以下

0.20

以下

− 0.12

0.25

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

13 種 0.05

以下

0.08

以下

0.013

以下

0.30

以下

0.30

以下

− 0.12

0.25

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

14 種 0.03

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.30

以下

0.25

以下

− 0.02

0.04

0.01

0.02

− 0.10

0.20

0.35

0.55

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

15 種 0.05

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.30

以下

0.35

以下

− 0.02

0.04

0.01

0.02

− 0.10

0.20

0.35

0.55

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

16 種 0.03

以下

0.08

以下

0.010

以下

0.15

以下

0.15

以下

− 4.00

6.00

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

17 種 0.03

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.20

以下

0.18

以下

− 0.04

0.08

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

18 種 0.03

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.30

以下

0.25

以下

− 0.04

0.08

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

19 種 0.03

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.30

以下

0.25

以下

− 0.04

0.08

− 0.20

0.80

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

20 種 0.05

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.30

以下

0.35

以下

− 0.04

0.08

− 0.20

0.80

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

21 種 0.03

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.20

以下

0.10

以下

− 0.04

0.06

− 0.40

0.60

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

22 種 0.03

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.30

以下

0.15

以下

− 0.04

0.06

− 0.40

0.60

− 0.10

以下

0.40

以下

残部


6

H 4650

:2016

表 3−化学成分(続き) 

単位  %

種類 N  C  H Fe

O Al V

Ru

Pd

Ta

Co

Cr

Ni

S La+

Ce+

Pr+

Nd

その他

a)

Ti

b)

個々  合計

23 種 0.05

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.30

以下

0.25

以下

− 0.04

0.06

− 0.40

0.60

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

50 種 0.03

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.30

以下

0.25

以下

1.00

2.00

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

60 種 0.05

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.40

以下

0.20

以下

5.50

6.75

3.50

4.50

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

60E 種 0.03

以下

0.08

以下

0.012 5

以下

0.25

以下

0.13

以下

5.50

6.50

3.50

4.50

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

61 種 0.03

以下

0.08

以下

0.015

以下

0.25

以下

0.15

以下

2.50

3.50

2.00

3.00

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

61F 種 0.05

以下

0.10

以下

0.015

以下

0.30

以下

0.25

以下

2.70

3.50

1.60

3.40

− 0.05

0.20

0.05

0.70

0.10

以下

0.40

以下

残部

80 種 0.05

以下

0.10

以下

0.015

以下

1.00

以下

0.25

以下

3.50

4.50

20.0

23.0

− 0.10

以下

0.40

以下

残部

a)

  その他の成分とは,それぞれの種類において表中で成分値を規定していない化学成分及び表にない化学成分を

いう。受渡当事者間で協定する場合にだけ,分析する化学成分を決定し,適用する。

b)

  残部は,この表に規定された元素の分析値の合計を,100 から差し引いた値である。

5.3 

機械的性質 

棒の機械的性質(引張強さ,耐力,伸び,絞り及び硬さ)は,7.2 及び 7.3 によって試験を行い,

表 

表 の値を満足しなければならない。表 の硬さは,注文者の要求がある場合に限って適用する。

なお,1 種,2 種,3 種,4 種,11 種,12 種及び 13 種で,径,厚さ又は対辺距離が 8 mm 以上の棒では,

受渡当事者間の協定によって,硬さだけとしてもよい。


7

H 4650

:2016

表 4−機械的性質(径,厚さ又は対辺距離が 8 mm 以上の棒) 

種類

適用寸法(径,厚さ

又は対辺距離)

mm

引張強さ

MPa

耐力

MPa

伸び

%

絞り

%

硬さ

HBW 10/3 000

又は HV30

1 種

8 以上 300 以下 270∼410 165 以上 27 以上

− 100 以上

2 種 340∼510 215 以上 23 以上

− 110 以上

3 種 480∼620 345 以上 18 以上

− 150 以上

4 種 550∼750 485 以上 15 以上

− 180 以上

11 種 270∼410 165 以上 27 以上

− 100 以上

12 種 340∼510 215 以上 23 以上

− 110 以上

13 種 480∼620 345 以上 18 以上

− 150 以上

14 種 345 以上 275∼450 20 以上

15 種 450 以上 380∼550 18 以上

16 種 343∼481 216∼441 25 以上

17 種 240∼380 170 以上 24 以上

18 種 345∼515 275 以上 20 以上

19 種 345∼515 275 以上 20 以上

20 種 450∼590 380 以上 18 以上

21 種 275∼450 170 以上 24 以上

22 種 410∼530 275 以上 20 以上

23 種 483∼630 380 以上 18 以上

50 種 345 以上 215 以上 20 以上

− 110 以上

60 種

8 以上 100 以下 895 以上 825 以上 10 以上 25 以上

60E 種 825 以上 755 以上 10 以上 25 以上

61 種 620 以上 485 以上 15 以上 30 以上

61F 種

8 以上 25 未満 650 以上 600 以上 10 以上 25 以上

 25 以上 100 以下 650 以上 600 以上

8 以上 20 以上

80 種

8 以上 25 未満 640∼900 850 以下 10 以上 55 以上

 25 以上 100 以下 640∼900 800 以下

7 以上 45 以上

注記 1

MPa=1 N/mm

2


8

H 4650

:2016

表 5−機械的性質(径が 8 mm 未満の円形断面の棒) 

種類

適用寸法

(径)

mm

引張試験

引張強さ

MPa

伸び

%

1 種

1 以上  8 未満

270∼410 15 以上

2 種 340∼510 13 以上 
3 種 480∼620 11 以上

11 種 270∼410 15 以上 
12 種 340∼510 13 以上 
13 種 480∼620 11 以上 
14 種 345 以上 12 以上 
15 種 450 以上 11 以上 
16 種 343∼481 15 以上 
17 種 240∼380 14 以上 
18 種 345∼515 12 以上 
19 種 345∼515 12 以上 
20 種 450∼590 11 以上 
21 種 275∼450 14 以上 
22 種 410∼530 12 以上 
23 種 483∼630 11 以上 
50 種 345 以上 20 以上 
61 種 700∼900 9 以上

61F 種 650 以上

6 以上

80 種 640∼900 6 以上

注記 1

MPa=1 N/mm

2

5.4 

内部性状 

棒の内部性状は,7.4 によって試験を行い,有害な欠点があってはならない。ただし,内部性状は,注文

者の要求のある場合に限って適用し,有害な欠点の判定基準は,受渡当事者間の協定による。

寸法の許容差 

6.1 

径,厚さ,対辺距離及び幅の許容差 

棒の径,厚さ,対辺距離及び幅の許容差は,

表 6∼表 による。

なお,注文者の要求のある場合は,径,厚さ,対辺距離及び幅の許容差を(+)又は(−)だけに指定

してもよい。この場合の許容差は,

表 6∼表 に規定する許容差と同一の範囲で,下側の許容差を 0 mm,

又は上側の許容差を 0 mm としてもよい。

表 6−径,厚さ又は対辺距離の許容差(径,厚さ又は対辺距離が 8 mm 以上の棒) 

径,厚さ又は対辺距離

mm

許容差

熱間加工

冷間加工

8 以上 25 未満

±0.4 mm

±0.1 mm

 25 以上 100 未満

±1.80 %

±0.2 mm

 100 以上 300 以下

±1.80 %


9

H 4650

:2016

表 7−幅の許容差(厚さが 8 mm 以上の棒) 

mm

厚さ

mm

許容差

熱間加工

冷間加工

8 以上 100 未満

8 以上 25 未満

±0.4 mm

±0.1 mm

8 以上 100 未満

±1.80 %

±0.2 mm

 100 以上 300 以下

8 以上 300 以下

±1.80 %

表 8−径の許容差(径が 8 mm 未満の円形断面の棒) 

単位  mm

許容差

1 以上  2 未満

±0.04

2 以上  3 未満

±0.06

3 以上  5 未満

±0.08

5 以上  8 未満

±0.10

6.2 

長さの許容差 

棒の長さの許容差は,

表 による。ただし,長さが 7 000 mm を超える棒の許容差は,受渡当事者間の

協定による。

表 9−長さの許容差 

単位  mm

長さ

許容差

7 000 以下

+40

0

試験 

7.1 

化学分析試験 

化学分析試験は,次による。

a)

化学成分の分析試験は,JIS H 1612JIS H 1614JIS H 1617JIS H 1619JIS H 1620JIS H 1621

JIS H 1622

JIS H 1624JIS H 1625JIS H 1626JIS H 1630JIS H 1631 又は JIS H 1632-2 のいず

れかによる。

なお,これらの規格に規定されていない元素及び適用成分範囲を外れる元素の分析方法は,受渡当

事者間の協定による。

b)

化学分析試験の分析用試料のサンプリング方法は,次のいずれかによる。ただし,水素の分析試験の

分析用試料は,1)による。

1)

鋳塊,仕上方法,熱処理,及び径,厚さ又は対辺距離が同じ棒を一組とし,その一組から任意に 1

本を抜き取った棒から,JIS H 1610 の箇条 8(チタン及びチタン合金の加工材のサンプリング方法)

に従って採取する。

2)

鋳塊が同じ棒を一組とし,鋳塊から,JIS H 1610 の箇条 7(チタン及びチタン合金鋳塊のサンプリ

ング方法)に従って採取する。

7.2 

引張試験 

引張試験は,次による。

a)

引張試験の方法は,JIS Z 2241 による。ただし,耐力の測定は,標点距離のひずみ速度を 0.000 05∼


10

H 4650

:2016

0.000 12 s

1

とする。耐力を超えて引張強さの測定を行う場合には,クロスヘッド変位速度から推定さ

れるひずみ速度を,50 種,60 種,60E 種,61 種,61F 種及び 80 種は,0.001 7±0.000 7 s

1

,その他の

種類は,0.005 0±0.002 0 s

1

とする。

なお,引張強さの測定だけを行う場合は,試験開始時から,上記の引張強さ測定時のひずみ速度と

してよい。

b)

引張試験の試験片は,鋳塊,仕上方法,熱処理,及び径,厚さ又は対辺距離が同じ棒を一組とし,そ

の一組から任意に 1 本を抜き取った棒から採取する。

なお,径,厚さ又は対辺距離が 100 mm 以下の棒の試験片は長手方向から採取し,100 mm を超える

棒の試験片の採取方向は受渡当事者間の協定による。

c)

径,厚さ又は対辺距離が 8 mm 以上の棒の引張試験には,JIS Z 2241 に規定する 4 号試験片,10 号試

験片又は 14A 号試験片を用いる。ただし,4 号試験片,10 号試験片又は 14A 号試験片が採れない場合

には,JIS Z 2241 に規定する 2 号試験片又は 13B 号試験片を用いる。

d)

径が 1 mm 以上 8 mm 未満の棒の引張試験には,JIS Z 2241 に規定する 9A 号試験片を用いる。

7.3 

硬さ試験 

硬さ試験は,JIS Z 2243 又は JIS Z 2244 による。試験には,棒から直接採った試験片,又は 7.2 で採取

した試験片の一部を用いる。

7.4 

内部性状試験 

内部性状試験は,超音波探傷装置を用いて行い,試験方法は,受渡当事者間の協定による。

検査 

検査は,次による。

a)

検査の一般事項は,JIS H 0321 による。ただし,JIS H 0321 の 5.(化学成分)は,適用しない。

b)

棒は,外観及び寸法を検査するとともに,箇条 によって試験を行い,箇条 及び箇条 の規定に適

合しなければならない。

表示 

棒は,1 製品ごと,1 束ごと又は 1 こん(梱)包ごとにラベルなどの適切な方法によって,次の事項を表

示する。

a)

規格番号

b)

種類及び仕上方法,又はそれらの記号

c)

寸法

例  丸形の場合  φ30×3 000 mm

φ:径

正方形の場合  30×30×3 000 mm

正六角形の場合  30×3 000 mm

最初の項目は,対辺距離を示す。

d)

製造番号

e)

製造業者名又はその略号


11

H 4650

:2016

附属書 A

(参考)

断面が円形の棒の代表寸法

表 A.1−断面が円形の棒の代表寸法 

単位  mm

長さ

1.0,2.0,3.0,4.0,5.0,6.0,7.0,8.0,9.0, 
10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,
22,24,25,26,28,30,32,34,35,36,38,
40,42,44,45,46,48,50,55,60,65, 
70,75,80,85,90,95,100,120,150, 
200,250,300

1 000,1 500,2 000,2 500,3 000,3 500,
4 000,4 500,5 000,5 500,6 000